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デュアル10Gb LANを搭載し、フレキシブルWANポート割り当てが可能、次世代規格WiFi6に対応する無線LANルーター「QNAP QHora-301W」をレビューします。スイッチハブなしでPC-NAS間に10Gb LAN接続を構築でき、そのままインターネットにも繋がってプリンターなどWiFi接続機器とも連携できる、10Gb LAN対応NASのベストパートナーな無線LANルーターを徹底検証していきます。
製品公式ページ:https://www.qnap.com/ja-jp/product/qhora-301w
マニュアル(英語):https://download.qnap.com/Storage/TechnicalDocument/Network/qhora/qhora-301w-ug-01-en-us.pdf
QNAP QHora-301W レビュー目次
1.QNAP QHora-301Wの外観・付属品
2.QNAP QHora-301Wのハードウェアスペック
3.QNAP QHora-301Wの初期設定について
4.QNAP QHora-301Wの管理画面や基本的な使い方
5.QNAP QHora-301WでPCとNASを10Gb LAN接続してみる 【追記】
6.QNAP QHora-301Wのレビューまとめ
【機材協力:QNAP】
【執筆:2020年12月22日、最終更新:2021年1月25日】
QNAP QHora-301Wの外観・付属品
最初に「QNAP QHora-301W」の外観や付属品についてチェックしていきます。「QNAP QHora-301W」のパッケージを開いていきます。「QNAP QHora-301W」は同社製NAS製品と同様に茶色の段ボール箱に製品シールを貼っただけのシンプルな装いです。
パッケージ外装の中にはパルプモールドのスペーサーがあり、ルーター本体や各種付属品が収められています。
「QNAP QHora-301W」にはルーター本体以外の付属品として、10Gb対応LANケーブル、ACアダプタ&ACケーブルがありました。
続いて「QNAP QHora-301W」のルーター本体についてチェックしていきます。
「QNAP QHora-301W」のルーター本体はプラスチック製の外装で、カラーリングは白一色です。
「QNAP QHora-301W」の本体寸法は、正面から見て横幅250mm×奥行180mm×高さ48mmです。A4サイズよりも一回り程度小さいフットプリントになっています。
「QNAP QHora-301W」は横置きでの使用が想定されており、表面にはインジケーターLED、背面に各種I/Oが実装されています。正面もプラスチック製ですがヘアラインアルミニウム風の加工が施されています。
背面には左から順に、DC端子、電源スイッチ、WPSボタン、リセットスイッチ、USB3.0端子*2、10Gb有線LAN端子×2、1Gb有線LAN端子*4が実装されています。
「QNAP QHora-301W」の背面にはWPSボタンが設置されており、ボタン1つで対応機器同士を無線接続できます。
「QNAP QHora-301W」の背面には2基のUSB3.0ポートが実装されており、USBメモリやUSB外付けHDD/SSDを接続することでFTPファイルサーバーとして使用できます。
「QNAP QHora-301W」は上から見ると完全密閉な構造ですが、側面と底面にはほぼ全体を覆うエアスリットが備わっていました。厚みが5mm以上あるゴム足が四方に設置されていて通気も問題なさそうです。
背面のシールには管理画面ログイン時の初期パスワードになっているMACアドレスや、ワイヤレス接続情報(SSIDとパスワード)が記載されています。
QNAP QHora-301Wのハードウェアスペック
続いて「QNAP QHora-301W」のハードウェアスペックについてチェックしてきます。「QNAP QHora-301W」は最新高速ネットワーク規格に対応できるよう高性能なハードウェアを搭載しています。2.2GHz高速動作なQualcomm製クアッドコアSoC「IPQ8072A」によって10Gb LANのスループットを発揮し、1GBの大容量システムメモリによって多数のユーザーアクセスを確実に処理できます。
デュアル10Gb LANやWiFi6の高速通信をサポートするWiFiルーターですが、冷却ソリューションはファンレス構造となっており、0度~40度の環境温度によって適切なスループットを維持できます。
「QNAP QHora-301W」は有線ネットワークとして2基の10Gb LANと4基の1Gb LANを搭載しており、WANに使用するポートを自由に選択できるフレキシブルWAN/LAN割り当て機能に対応しています。
初期設定では1Gb LAN1にWANポートが割り当てられていますが、10Gb LAN1、もしくは1GB LAN1&2へ管理画面からWANポートの割り当てを変更できます。
「QNAP QHora-301W」は無線LAN機能においても5GHz帯で最大2400Mbpsの通信速度を発揮する次世代規格WiFi6をサポートしています。5dBiと電波強度/受信感度に優れたアンテナを2.4GHz帯用途5GHz帯用で計8基内蔵しています。
「QNAP QHora-301W」ではWANポートを10Gb LANと1Gb LANのどちらかに選択して割り振ることができるので(アウトボックス状態では1Gb Lan1が割り当て)、10Gb LANに対応したスイッチングハブを併用することなく、「QNAP QHora-301W」だけで様々な10Gb LAN・WANを含むネットワーク環境を構築できます。
「QNAP QHora-301W」が1台あれば(10Gb対応スイッチングハブなしで)、一般的な1Gbpsの光回線(WAN)でインターネットに接続しつつ、ローカルではPCとNASを10Gb LANで接続、さらに次世代規格WiFi6で高速な無線ネットワークも構築できるという理想的なルーターです。
QNAP QHora-301Wの初期設定について
「QNAP QHora-301W」で管理画面を開くまで、アウトボックス状態から行う初期設定について紹介します。注意点として「QNAP QHora-301W」はWANに割り当てるポートを切り替えることが可能ですが、アウトボックス時点では1Gb LAN1ポートにWANが割り当てられています。WANポートに10Gb WANを割り当てて使用する場合であっても初期設定の際は1Gbの通常LAN端子1にWANを接続しないと「QNAP QHora-301W」を介してインターネットに接続できません。
「QNAP QHora-301W」は初期設定においてファームウェア更新も行うことになるため(任意ですが)、初期設定の際はマニュアルにも記載されているように、ひとまず1Gb LAN1に光回線の終端装置(ONU)やインターネット側ルーターを、1Gb LAN4に設定を行うPCを接続するのがオススメです。
ACアダプタのDCコネクタを挿入して背面の主電源スイッチを入れると(Power Inの”I”)、「QNAP QHora-301W」が起動します。正面にあるLEDインジケーターのうち左から2番目のステータスLEDが緑色に点灯したら使用準備完了なのでしばらく待ってください。
「QNAP QHora-301W」の初期設定画面を開く方法として、適当なWebブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxなど)でURLに”https://192.168.100.1”と入力します。
上の手順がマニュアルにも最初に掲載されているのですが、QNAP製NASユーザーはご存知のQfinder Proからも「QNAP QHora-301W」を見つけて管理画面にアクセスできます。管理人は今回この方法を使用して管理画面(初期設定画面)にアクセスしました。
「QNAP QHora-301W」が起動していれば自動的に見つかるはずなので、右クリックメニューを開いてログインを選択します。
Qfinder Proからログインを選択するとWebブラウザが自動的に開いて初期設定画面が表示されます。
後ほど紹介する管理画面は日本語UIに対応しているのですが、今回検証したサンプル機の初期ファームウェア(Ver 1.1.3.0001)では初期設定画面は日本語に非対応でした。今後出荷される製品版ではファームウェアの更新に伴って初期設定画面も日本語に対応していくと思いますが。
初期設定画面ではまずWANポートの接続方式選択を行います。
QNAP QHora-301WのWANポートが光回線の終端装置(ONU)に直接接続されている場合は「PPPoE」を選んで各プロバイダから送付されているユーザー名(アドレス)とパスワードを入力します。
QNAP QHora-301WのWANポートが、すでにインターネットに繋っているルーター等に接続されている場合は「DHCP」を選択します。
続いてファームウェアの更新を行います。上で紹介したWAN設定が適切に行われていれば、ルーターがインターネットにアクセスできるので、「Live Update」から最新ファームウェアを自動で当てることができます。
事前にサポートページから最新ファームウェアをダウンロードしていればローカルファイルからオフラインでアップデートも可能です。ファームウェアのアップデート方法としてはこちらの方が確実だと思います。
Updateのボタンを押してファームウェアの更新を実行すると更新作業後、自動的にルーターが再起動します。
ルーターの再起動が完了するとWebブラウザのページが自動的にログイン画面に切り替わります。
ここから先については「QNAP QHora-301W」の管理画面のUIが日本語に対応します。画面右上の3点マークからLanguage - 日本語を選択するとUIが日本語に切り替わります。
UIを日本語に切り替えたら管理画面にログインします。
アウトボックス時点での初期ユーザー名は「admin」、初期パスワードはMACアドレスの英数字です。MACアドレスが”AB12:CD34:EF56:GH78”の場合、パスワードはコロンを抜いた「AB12CD34EF56GH78」になります。MACアドレスは各自で異なるのでルーター背面のシールを確認してください。
初期ID&パスワードでログインすると、セキュリティ確保のためIDとパスワードの変更画面が表示されます。各自で任意に設定を行ってください。以降、そのID&パスワードで管理画面にログインすることになるので忘れないように。
各自でアカウント作成が完了したら管理画面のトップページが表示されます。初期設定の最後に無線LANの電波設定を行います。管理画面トップに「基本ワイヤレスモード」と表示されるのでこのアイコンをクリックします。
使用する地域(国)によって許可される電波帯域や強度が異なるので、ここで日本国内に合わせたWiFi電波になるよう設定を行います。
この初期設定を行うまでは各国の電波法に違反しないよう帯域は2.4GHz帯の1~11チャンネル、また送信出力も低く抑えられた制限状態で動作します。
QNAP QHora-301Wの管理画面や基本的な使い方
「QNAP QHora-301W」の管理画面や基本的な使い方について紹介していきます。「QNAP QHora-301W」の管理画面は無線LANルーター、国内でシェアの大きいNEC、バッファロー、エレコム、IO-DATAなどの製品と比較して設定内容はかなり簡略化されています。細かい設定を行いたいユーザーにとっては物足りない部分もあるかもしれませんが、ネットワーク機器に詳しくないユーザーにとって「QNAP QHora-301W」はかなり使いやすいのではないかと思いました。
上の章で紹介した通りに初期設定が完了したら、Webブラウザに直接アドレスを入力するかQfinder Proのログインから管理画面にアクセスします。管理画面を開くとまずはダッシュボードと呼ばれる各種基本情報が掲載されたページが表示されます。
「QNAP QHora-301W」の管理画面は日本語UIに対応しています。もしも別言語に切り替わってしまったら、画面右上の三点マークから表示言語の切り替えが可能です。
左側メニューの「ネットワーク - ポート定義」を選択すると、各有線LANポートに関する設定画面が表示されます。
「QNAP QHora-301W」の初期設定では1Gb LAN1にWANポートが割り当てられていますが、WANポート設定のプルダウンメニューから、10Gb LAN1、もしくは1Gb LAN1&2にWANポートの割り当てを切り替え可能です。
初期設定でスキップした場合や再設定を行う場合、「QNAP QHora-301W」のインターネット接続設定は、「ネットワーク - ポート定義」でインターフェース:WANと表示されたポートの歯車アイコンから行います。
QNAP QHora-301WのWANポートが光回線の終端装置(ONU)に直接接続されている場合(まだインターネット接続がない場合)、「PPPoE」を選んで各プロバイダから送付されているユーザー名(アドレス)とパスワードを入力します。
QNAP QHora-301WのWANポートが、すでにインターネットに繋っているルーター等に接続されている場合は「DHCP」を選択します。
「QNAP QHora-301W」では「システム - 操作モード」の項目にワイヤレスルーターモードとアクセスポイントモードの切り替え設定があります。(上で紹介したインターネット接続の2つのケースについて、国内で市販されている無線LANルーターの場合、前者が”ルーターモード”、後者が”アクセスポイントモード”と名付けられることが多い)
管理人の環境ではインターネット接続のあるルーターの下に「QNAP QHora-301W」を優先接続しましたが、アクセスポイントモードとDHCP設定で問題なく動作しました。単純にDHCPに切り替えるだけでインターネット接続が上手くいかない場合は操作モードをアクセスポイントモードに切り替えてみてください。
左メニューの「ワイヤレス/仮想アクセスポイント」からはWiFi無線関連の設定を行うことができます。
「QNAP QHora-301W」のワイヤレス接続(SSID)は標準でバンドステアリングが有効になっており、2.4GHz帯と5GHz帯のSSIDが統一されています。
無線接続の仮想アクセスポイント(VAP)グループの右上にある「高度な無線設定」のアイコンを選択すると無線接続に関する詳細設定が表示されます。どちらかの帯域で固定して接続を行いたい場合はバンドステアリングのチェックを外すと、2.4GHz帯と5GHz帯のSSIDを個別に設定できるようになります。
仮想アクセスポイント(VAP)グループ/SSIDの右側にある歯車アイコンを選択すると、SSID名やセキュリティ設定・パスワード変更などの各種設定画面が表示されます。
左メニューの「システム - システム設定」からは、「QNAP QHora-301W」の現在の設定のエクスポート(バックアップ)やインポート(復元)を行うことができます。
また「QNAP QHora-301W」にはインジケーターとしてブザーが搭載されていますが、ブザー機能のON・OFFの切り替えも可能です。
左メニューの「ファームウェア」からはその名の通りファームウェアの更新を行えます。
QNAP QHora-301WでPCとNASを10Gb LAN接続してみる
基本的な使い方について紹介も済んだので、「QNAP QHora-301W」と同社製の10Gb LAN対応NAS「QNAP TVS-472XT」を組み合わせた時にPC直結と同様に10Gb帯域のパフォーマンスを発揮できるのか検証していきます。「QNAP TVS-472XT」の仕様や使い方、10Gb LAN接続時(PCと直結)の理想的な性能などについては個別のレビュー記事で解説しているのでこちらを参照してください。
・10Gb Lan&高性能CPUの爆速NAS「QNAP TVS-472XT」をレビュー
特にひねりもなく、「QNAP QHora-301W」に搭載された2基の10Gb LANポートに10Gb対応LANケーブルを使用してPCとNASを接続したところ、PCからはQfinder Proを使用してTVS-472XTを問題なく認識できました。あとの使い方は上の記事で紹介しているPC-NASのダイレクト接続時と同じです。
無線LANルーターを介して10Gb LANでPCとNASを接続しつつ、光回線から1Gb LANでインターネット接続、さらにNASへは他の有線LANやWiFi6対応無線LANからアクセスできるという個人ローカルネットワークとして管理人が考えていた理想的な形です。
ここからは「QNAP QHora-301W」を中継して10Gb LAN対応NASに接続した時にどれくらいのアクセススピードが出せるのか検証していきます。
まずはPCとTVS-472XTを10Gb LANでダイレクト接続した場合、および「QNAP QHora-301W」を介して10Gb LANで接続した場合の2ケースについて、CrystalDiskMark8.0.0でベンチマーク測定を行いました。TVS-472XTに搭載したSamsung SSD 970 PRO 1TB上に作成したネットワークドライブに対してベンチマークを行っています。
PCとNASを10Gb LANでダイレクト接続した場合、通信帯域は10Gbなので連続読み出しと連続書き込みはいずれも理想的な1200MB/s程度の高速アクセスを実現しています。またランダム読み出しも30MB/s以上と内蔵SSD並みに高速です。
一方でPCとNASの間に「QNAP QHora-301W」を挿入すると、NASからPCへの連続読み出しは確実に速度低下はあるものの程度としては誤差レベルの微減でしたが、PCからNASへの連続書き込みは30%程度と比較的大きい性能低下が確認できます。4Kランダム性能は「QNAP QHora-301W」を中継しても大きくは変わりません。
実際のファイルコピーでもアクセススピードを検証してみたところ、NASからの読み出しについては「QNAP QHora-301W」を中継しても性能は微減に収まりました。
一方でNASへの書き込みでは、CrystalDiskMarkのベンチマーク結果と同様に最大で30%程度の速度低下が確認できます。
追記:アクセススピードが低下する原因について
QNAP QHora-301Wを経由してPCとNASを10Gb LANで接続した時に書き込み速度が低下する現象について、PC-NAS間でJumbo Packetを有効化したことが原因でした。QNAPに確認したところ2021年1月現在配布されている最新ファームウェアにおいてJumbo Packetに対応していないため、現状では「QNAP QHora-301W」ではJumbo Packetを無効化した上で接続する必要があり、無効化すると10Gb LANとして理想的な性能を発揮できます。(NAS側のCPU性能にもよる)
QNAPによると、Jumbo PacketについてはARMベースなどNAS側のCPU性能が低いとボトルネックになる可能性があるようですが、Core i5やXeonなど十分に高性能なCPUをNAS側が搭載している場合はボトルネックになり難いので無効化でも問題はないそうです。
とはいえ理想的なパフォーマンスを発揮するにはJumbo Packet対応も必要になるので、対応に向けて現在開発中とのことです。
QNAP QHora-301Wのレビューまとめ
最後にWiFi無線ルーター「QNAP QHora-301W」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 有線LANとして10Gb LAN×2と1Gb LAN×4を搭載
- ルーター経由でも10Gb LAN対応NASの性能はPC直結と同等
- WANポートは1Gb LANや10Gb LANを任意に選択可能
- WiFi6(802.11ax)の5GHz帯は最大通信速度2400Mbpsに対応
- 8本の内蔵アンテナによって電波強度が大きい
- 2.2GHzと高速なQualcomm製クアッドコアSoC「IPQ8072A」を搭載でサクサク動く
- 完全ファンレス構造なので無音で動作が可能
- 管理画面の基本的な項目は日本語ローカライズに対応
- 国内で主要な無線LANルーターと比較しても管理画面はシンプルで使いやすい
- 縦置きには非対応なのでB5サイズ程度のフットプリントを占有する
- 管理画面はシンプルな反面、設定項目は少なめ
- 2021年1月現在、Jumbo Packetに非対応
- 販売価格は税込み4万円以上と非常に高価(2020年12月現在)
「QNAP QHora-301W」はデュアル10Gb LANを搭載しフレキシブルWANポート割り当てが可能なので、スイッチハブなしでPC-NAS間に10Gb有線LAN接続を構築でき、そのままインターネットにも繋がってプリンターなどWiFi接続機器とも連携できる、10Gb LAN対応NASのベストパートナーな無線LANルーターです。
10Gb対応有線ポートを搭載した無線LANルーター自体はいくつか発売されているものの、WANポート固定であったり、1基しかなかったりと、PC-NAS間で10Gb接続を行うには別途スイッチングハブを用意する必要があったのですが、「QNAP QHora-301W」であればルーター1台で完結できるので個人的にも待望していたスペックの製品です。
「QNAP QHora-301W」を介してPCとNASを10Gb LANで接続した場合、NAS側CPUの性能が十分に高ければ連続1200MB/s程度の理想的な性能を発揮できます。ただし2021年1月現在、ルーターがJumbo Packetに対応していないため同機能を無効化する必要があり、ARMベースなどNAS側CPUの性能が低い時にアクセススピードが低下する可能性もあるので注意してください。
10Gb対応光回線を用意するのはまだハードルが高い一方で、ローカルの10Gb回線は難しくなくなってきているので、1Gb接続でWANポートを使用しつつ、2基の10Gb LANポートを使用できる「QNAP QHora-301W」はビジネスユーザーだけでなく個人ユーザーにも好評を博する製品だと思います。
以上、「QNAP QHora-301W」のレビューでした。
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デュアル10Gb LANを搭載しフレキシブルWANポート割り当てが可能、次世代規格WiFi6に対応する無線LANルーター「QNAP QHora-301W」をレビュー。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) December 21, 2020
10Gb LAN対応NASのベストパートナーとなり得るのか、TVS-472XTと組み合わせて徹底検証!https://t.co/L4j5eRYTtB pic.twitter.com/nsJd9tXoif
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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