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米最大手のメモリメーカーKingstonのゲーミングブランドHyperX のSATA SSDのフラッグシップSavageです。

国内では知名度と入手性がいまいちですが、SATA SSDのハイエンド帯としてはコスパ良好です。



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当ブログ開設から初めてのレビュー依頼をいただきました!!
Kingston様から製品提供を受けてレビューをお送りします。(以下敬称略)

レビューをする以上、管理人も提灯持ちをするつもりはありません。
自費購入のSSD記事に比べて力は入れて書いてますが、良し悪しの内容自体は偏向するつもりはないのでその点はご安心くださいな。


ということで早速開封していこうと思ったのですが、SSDにしては箱が大きい。
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ふむこれは何かあるな、と思い上蓋を開けたところ……、
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え、マジで? 専用スポンジで梱包されてるやん。
SSDだし必要性の有無は置いておきますが、ビニール袋に入れて紙パケが大多数、
せいぜいプラスチックの梱包がされてる程度のSSDが多い中でこういう高級感のある梱包というのは、
むしろ国内受けがいい気がします。

スポンジをヒックリ返すと裏には3.5インチマウンタとネジが入っていました。
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付属品もブランド刻印があったり高級感があります。

本題のSSD本体の写真です。
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最初メーカーの製品ページでデザイン見たときは、どうなんやこれ?と思ったのですが、
実物はメタルの質感とかつや消しブラックの外装とかあと銀色の部分が鏡面になっていたりと
細かいところまで作り込まれていて悪くなかったです。
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早速、メイン機に組み込んでみました。
240GBタイプで最初の空き容量は223GBでした。
HyperX Savage

まずはCrystalDiskMarkです。
左がHyperX Savage、右はSamsung 850 Proです。
リードは勝ったり負けたりですが、ライトの性能は高いようです。
HyperX Savage_1850pro_1


続いてAS SSD Benchmarkです。
HyperX Savage_3

10GBの読み書きです。
全体的に安定しているのですが書き込みが一瞬落ち込む時がありました。
HyperX Savage_2


18GBの動画の書き込みです。終盤でも500MB/s前後で安定した書き込みができていました。
HyperX Savage_6

100GBのデータを書き込んでみました。
これでも460~470MB/sを割り込むことはなく安定していました。
HyperX Savage_4

また100GBを書き込んだときの温度も確認しましたが最大で35度程度でした。
HyperX Savage_7

以上SSDの基本的な性能についてでした。
MLC SSDとしては現行のSATA SSDのハイエンド帯として相応の性能を備えていると思います。

ところで、SSDを触って一つ驚いたのがHyperX Savageは重かったんです。
いや動作がとかではなく、物理的な重量が。
ちょっと気になってSSDをいくつかピックアップして重量を確認してみました。

CFD CSSD-S6T256NHG6Q  47.8g
SANDISK SDSSDXPS-240G-J25  58g
Samsung SSD 850 Pro 256GB  66g
Kingston HyperX Savage SSD 240G  96g

うむ、間違いなく重いですね。勘違いではなかったようです。
HyperX Savageは重量があるので、ノートPC等への換装には不向きですね。

話を戻しますが、良い悪いは置いておいて、なぜ他社製のSSDより重いのか気になる。
ふむ……、星型ネジか。と思ったらなんか真ん中にポッチがあって普通のドライバーでは難しそう。
邪魔な真ん中のポッチを舐めないよう注意して除去しました。これで星型で回せるぜ。
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剥がしたら保障がなくなるよ……、だと。
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保証切れが怖くて水冷がやってられるかっ!!

ということでご開帳なり……。なにかおかしい。
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サーマルパッドがズレてるやん。
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こういうのを見ちゃうとちょっとテンション下がりますよね。

メモリモジュールはOEMかと思ったら自社製のようです。
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表裏合わせてメモリモジュールは全部で16枚実装になっています。
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ちなみにメモコンのみが金属の外装とサーマルパッド経由で接触していましたが、
メモリモジュールとあとNANYA製の謎のモジュールは宙に浮いた状態でした。

ちなみに他社がどうなっているのか気になってすぐに分解できたCFDのやつもバラしてみました。
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モジュールに比べて小ぶりですが全てにサーマルパッドが付いていました。

重さについては中の基盤ではなくやはり外装が分厚くて重かったのでそれが原因でしたが、
分解したことでメモリモジュールにサーマルパッドがないという若干の手抜きが見えてしまいました。



最後にまとめを。
ゲーミングを志向するハイエンド帯としては比較的安定した性能を発揮しているようです。

ゲーミング向けという路線でSSDを売り出すというマーケティング自体は悪くない気がします。
ガチのハイエンドかつ最新技術をぶち込んだ850Proと遜色ない性能でありながら比較して低価格であるという強みもあります。
これを日本国内でやるならASUSのROGやSTRIXブランド、もしくはMSIなど知名度の高いメーカー・ブランドとコラボとかするのが成功の近道ではないかと思います。
折角、良い箱と梱包してるんでそのあたりも積極的に周知していってもいいんじゃないかと。

管理人みたいに保証無視して開けちゃう人もいるので、
モジュールのサーマルパッドとか地味なコストカットは自粛したほうがいい。

あと一つ気になるのはレビュー依頼があった以上、販促して売る気はあると思うのですが、
取り扱い店舗が少ないというか国内通販最大手のAmazon公式の取り扱いがないのはなぜでしょうか?


本製品と競合すると思われるのは下記の4機種だと思います。

_SL160_Crucial MX200 250GB 2.5インチ 内蔵SSD CT250MX200SSD1

_SL160_CFD SSD 256GB 2.5inch TOSHIBA製 内蔵型 CSSD-S6T256NHG6Q

_SL160_SanDisk SSD Extreme PRO 240GB 10年保証付 SDSSDXPS-240G-J25

_SL160_Samsung SSD 256GB 850 PRO 2.5インチ 内蔵型 MZ-7KE256B/IT

HyperX Savage含めていずれもMLC型のSSDでリード550MB/s・ライト530MB/s程度の性能があります。
CFD製のみ仕様の性能は劣りますが”東芝製”というブランド力が国内ではかなり強いのでリストアップ。
(ブランド力や認知度はメーカー名+SSDでググって出た結果を参考に判断しています)

価格はCrucialが1.1万円、CFDが1.2万、SanDiskが1.4万、Samsungが2.0万でした。(2016年1月)
現在国内Amazonでの取り扱いがないので米尼の価格を見たのですがHyperX Savage 240GBは95ドルだったので国内での相場は単純換算で1.2万ほどになると思います。

ただし、あえて国内で知名度の低いこのブランドのSSDを消費者が購入するかというと微妙な気がします。
国内ならCrucialやCFDが同容量・同性能でしかも安く製品を出しており、取り扱いも多く入手性も高いです。
一部で宗教的に嫌悪感を持つ人もいますが価格無視でハイエンドSSDを購入となればSumsumgの850proとかに流れる人が多いと思いますし。

HyperX SavageはMLC型のハイエンド帯SATA SSDとしては流通さえしっかりしていればリーズナブルで優れた製品です。
となると売れ行きは流通の確保とブランドの周知・確立次第かと。

このレビューを読んでいる方で、MLCタイプの高速SATA SSDを探していて高品質かつリーズナブルなものを購入したいというのであれば十二分にお勧めできる商品だと思います。

以上、 HyperX Savage 240GBのレビューでした。




(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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