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フルスペックGP102コアとGTX 1080 Tiよりも高速&大容量な12GB GDDR5X VRAMを搭載し、「TITANより速いTiは存在しない!」と世界中の廃エンド自作erを混乱に陥れた爆速の悪魔「NVIDIA TITAN Xp」を北米NVIDIA公式通販から個人輸入して国内発売(があるのか?)に先駆けてゲットしたので早速、レビューしていきます。
なお管理人のGTX 10XXシリーズ遍歴。
16年5月末:GTX 1080が発売、GTX 1080 FEを2つ購入
→16年6月:GTX 1080 FEを水冷化
→16年7月:公式SLI HBが水冷FEでは使えないので、1080 STRIXを水冷SLI
→16年8月:TITAN X Pascalが発売、2つ購入して水冷化
(半年ほど間があく)
→17年3月:GTX 1080 Tiが発売、GTX 1080 Ti FEを2つ購入
→17年4月:GTX 1080 Ti オリファンモデルが解禁、STRIXやAORUSをレビュー用に購入
→17年4月:NVIDIA TITAN Xpが発売、錯乱しつつ2つ購入
TITAN Xpの”p”がPascalのpじゃなくて、親指を下に向けるあのジェスチャーに見えるぜ……。
NVIDIA TITAN Xp レビュー目次
1.NVIDIA TITAN Xpの外観
2.NVIDIA TITAN Xpの検証機材セットアップ
3.NVIDIA TITAN Xpのゲーム性能
4.NVIDIA TITAN Xpの温度・消費電力
5.NVIDIA TITAN Xpのレビューまとめ
おまけ.NVIDIA TITAN Xpを個人輸入する方法
NVIDIA TITAN Xpの外観
早速、NVIDIA TITAN Xpを開封していきます。梱包はNVIDIAのGTX 10XXシリーズ公式リファレンスモデルと同じ高級感のある化粧箱です。「p」がなければTITAN X Pascalと外観はほぼ同じです。
上蓋を外すと縦向きに収められた「NVIDIA TITAN Xp」が登場します。
付属品はマニュアル類ととDP→DVI-D変換ケーブルでした。
梱包や付属品のチェックは簡単に済ませて、グラフィックボード本体を見ていきます。
とはいえ基本的にNVIDIA TITAN XpはTITAN X Pascalと全く同じ外観になっています。GPUクーラーはポリゴンをイメージしたダイヤモンドカットなデザインで、GTX 1080 Ti Founders Editionのブラックバージョンです。どっちがTITAN Xpかわかるかな?
従来のNVIDIAリファレンスグラフィックボード同様に外排気のブロアーファン採用です。
補助電源の端子数はTITAN X Pascal同様に8PIN*6PINです。ロゴ部分には「TITAN Xp」ではなく「TITAN X」と刻まれています。GPUクーラーのサイドにはLEDイルミネーションを備えたブランドカラーの緑色で「GEFORCE GTX」のロゴがあります。NVIDIAが公式にTITANは「GEFORCE GTX」じゃないと公言しているのでいい加減に側面のロゴは「TITAN」に変えて欲しいです。
ビデオ出力はGTX 1080 Ti Founders Editionと同じくDVI-Dが廃止されて、HDMI2.0×1とDisplayPort1.4×3の4基が実装されています。
バックプレートも装備していますが、基板保護のみで放熱面では貢献していません。
NVIDIA TITAN Xpの検証機材
外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、NVIDIA TITAN Xpを検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。テストベンチ機の構成 | ||
ベンチ機1 |
ベンチ機2 |
|
OS | Windows10 64bit Home | |
CPU |
i7 7700K Core/Cache:5.0/4.8GHz, 1.300V 殻割り&クマメタル化(レビュー) |
i7 7700K Core/Cache:4.8/4.6GHz, 1.260V 殻割り&クマメタル化(レビュー) |
M/B | ASRock Z270 SuperCarrier (レビュー)(BIOS:1, 2) |
ASUS ROG MAXIMUS IX FORMULA (レビュー) |
メインメモリ | Corsair Dominator Platinum Special Edition DDR4 8GB*4=32GB (レビュー) |
G.Skill TridentZ DDR4 8GB*4=32GB |
システムストレージ |
Crucial MX300 SATA M.2 SSD 1TBCT1050MX300SSD4 | Intel SSD 540シリーズ SATA M.2 SSD 240GB |
電源ユニット |
Corsair RM650i (レビュー) |
Corsair HX1200i (レビュー) |
PCケース/ ベンチ板 |
STREACOM BC1 (レビュー) |
Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t (レビュー) |
NVIDIA TITAN Xpでは昨年発売のTITAN X Pascalや今年3月発売のGTX 1080 Tiと同じくGP102を採用したグラフィックボードですが、3840CUDAコアのフルスペックGP102が採用されているのが一番のポイントです。ベースクロックこそGTX 1080 Tiよりもやや低いものの、ブーストクロックはGTX 1080 Tiと同じく1582MHzです。加えてVRAMもTITAN X Pascal同様に12GBのGDDR5Xを搭載しており、バス幅は384bitに据え置かれ、GTX 1080 Tiで採用された11.0Gbpsの高速GDDR5Xを超える11.4Gbpsでメモリ帯域はGTX 1080 Tiよりも10%以上高速な548GB/sを実現しています。
これらの製品スペックからもわかるように「NVIDIA TITAN Xp」はTITANブランドの名に恥じぬNVIDIAの一般向け最強グラフィックボードとなっています。
NVIDIA TITAN Xp 詳細スペック比較 | |||
GPU名 | NVIDIA TITAN Xp | GTX 1080 Ti |
GTX 1080 |
コードネーム | GP102 | GP102 | GP104-400 |
製造プロセス | 16nm FinFET | 16nm FinFET | 16nm FinFET |
コア数 | 3840 | 3584 | 2560 |
TMUs | 240 | 224 | 160 |
ROPs | 96 | 88 | 64 |
ベースクロック | 1426MHz | 1481 MHz | 1607 MHz |
ブーストクロック | 1582MHz | 1582 MHz | 1733 MHz |
メモリ | 12GB GDDR5X | 11GB GDDR5X | 8GB GDDR5X |
バス幅 | 384-bit | 352-bit | 256-bit |
有効メモリクロック | 11400 MHz | 11000 MHz | 10000 MHz |
メモリ帯域 | 548GB/s | 484 GB/s | 320 GB/s |
補助電源 | 8PIN+6PIN | 8PIN+6PIN~ | 8PIN~ |
TDP | 250W | 250W | 180W |
発売日 | 17年4月6日 | 17年3月11日 | 16年5月27日 |
価格 | 1200ドル | 699ドル~ |
499ドル~ |
ちなみにTITAN XpのOC耐性についてですが、2つ購入したTITAN Xpのうち、1つはコアクロック+180MHz、もう1つはコアクロック+200MHzで動作して、メモリクロックについてはどちらも+500MHzで問題なく動作しました。コアクロック+200MHz、メモリクロック+500MHzでFireStrike Extremeのグラフィックスコアが16400ほどになります。
コアクロックについては+150MHz盛りで実働ブーストクロックが2.0GHzを超えるかどうかくらいになるのでGTX 1080 Ti FEとほぼ同じような動作になっています。メモリクロックについてはGTX 1080 Tiと比較してデフォルトでも200MHz高く設定されているので合計700MHz程度高いメモリクロックで動作することを考えると、GTX 1080 TiよりもメモリOC耐性は高いように感じます。
NVIDIA TITAN Xpのゲーム性能
NVIDIA TITAN Xpの性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GTX 1080 Ti Founders Edition」「EVGA GTX 1080 SC2」「GIGABYTE GTX 1070 ITX OC」を使用しました。まずはFF14ベンチのフルHD・最高品質のスコアは同検証環境で軽く2万を超えました。
FF14ベンチではスコアが1万を超えたあたりからFPSが上がりすぎてCPUベンチの傾向が強くなりグラボの性能比較ベンチとしてはあまり使えなくなってくるので注意してください。
FireStrikeとFireStrike Extremeのベンチマーク比較になります。
FireStrike | Extreme | Ultra | |
NVIDIA TITAN Xp |
29785 | 14655 | 7282 |
GTX 1080 Ti FE | 27758 | 13686 | 6739 |
GTX 1080 OC | 22463 | 10715 | 5323 |
GTX 1070 OC | 18211 | 8697 | 4307 |
3DMarkの最新DirectX12ベンチマーク「TimeSpy」の性能比較となります。
TimeSpy | Asyncなし | 性能伸び率 | |
NVIDIA TITAN Xp |
10046 | 9345 | 106% |
GTX1080 Ti FE | 9345 | 8797 | 107% |
GTX 1080 OC | 7382 | 7047 | 105% |
GTX 1070 OC | 5884 | 5657 | 104% |
続いて実ゲームを用いたベンチマークになります。解像度はフルHD、WQHD、ウルトラワイドQHD(UWQHD, 3440*1440)の3種類について行っており、同一のグラフィック設定で同一のシーンについて平均FPSを比較しました。
ベンチマーク測定を行ったタイトルは、Assassin's Creed Syndicate(グラフィック設定)、Battlefield 1(最高設定プリセット)、The Division(グラフィック設定)、For Honor(超高設定プリセット)、Ghost Recon Wildlands(グラフィック設定)、Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定プリセット)、Rise of the Tomb Raider(グラフィック設定)、Titanfall 2(グラフィック設定)、WatchDogs_2(最高設定プリセット)、The Witcher3(グラフィック設定)、Gears of War 4(最高設定プリセット、UWQHDではなく4K解像度)以上の11タイトルです。
Assassin's Creed Syndicate(グラフィック設定)のベンチマーク結果です。
Battlefield 1(最高設定プリセット)のベンチマーク結果です。
The Division(グラフィック設定)のベンチマーク結果です。
For Honor(超高設定プリセット)のベンチマーク結果です。
Ghost Recon Wildlands(グラフィック設定)のベンチマーク結果です。
Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定プリセット)のベンチマーク結果です。
Rise of the Tomb Raider(グラフィック設定)のベンチマーク結果です。
Titanfall 2(グラフィック設定)のベンチマーク結果です。
WatchDogs_2(最高設定プリセット)のベンチマーク結果です。
The Witcher3(グラフィック設定)のベンチマーク結果です。
Gears of War 4(最高設定プリセット、UWQHDではなく4K解像度)のベンチマーク結果です。
NVIDIA TITAN Xp、GTX 1080 Ti FE、GTX 1080 OC、GTX 1070 OCの4種類について実ゲーム性能の比率の平均を出したところ、NVIDIA TITAN XpはGTX 1080よりも30%以上高速という結果になりました。FPSが上がりすぎてCPUボトルネックの影響が出始めるフルHDに対して、60FPS前後に近づいていく超高解像度でより高いパフォーマンスを発揮できます。
NVIDIA TITAN Xpの温度・消費電力
NVIDIA TITAN Xpの負荷時のGPU温度とファンノイズを検証しました。温度とファンノイズの検証負荷としてはFireStrike Extreme ストレステスト、比較対象にはTITAN X Pascalを使用しています。その結果は次のようになっています。
NVIDIA TITAN XpでもTITAN X Pascal同様にストレステスト開始2分程度でGPU温度は飽和して上限温度の84度に達し、ファン回転数も2500RPMを超えています。
NVIDIA TITAN Xpのストレステスト中のGPUコアクロックはTITAN X Pascalとほぼ同じで平均1650MHzとなりました。GTX 1080 Tiと比較すると80MHzほど低い数値です。
またベンチ機2のPCケースに組み込んでFire Strike Extreme グラフィックテスト1を1時間に渡ってループさせて実用の冷却性能を確認してみました。PCケースに入れて長時間負荷をかけると最大温度は84度で、コアロックの平均値は1600MHzでした。
また実働ストレステスト中の0分, 10分, 20分…について30秒間の平均FPSの推移をチェックしました。GPUクーラーの冷却性能の低さによって7%程度パフォーマンスが下がっていることがわかります。同じリファレンスのブロアーファンを採用しているGTX 1080 Ti Founders Editionと比較してもNVIDIA TITAN Xpはサーマルスロットリングによる性能低下の影響がさらに大きいです。
1時間のストレステスト終盤にスマホで使用できるサーモグラフィカメラ「FLIR ONE」を使用してゲーム負荷時のグラフィックボード上の各所の温度をチェックしました。
GTX 10XXシリーズの上位モデルではVRM電源部分の温度がかなり高くなりがちですが、NVIDIA TITAN Xpでは70度程度でした。リファクーラーはGPUコアの冷却こそ弱いもののVRM電源の冷却は優秀です。
NVIDIA TITAN Xpを含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。
電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりと音の性質にもよるので注意してください。
ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。NVIDIA TITAN XpのファンノイズはリファレンスのブロアーファンGPUクーラー相応なファンノイズでした。ファンノイズは大きくPCケースに入れていても負荷時はファンノイズがはっきり聞こえます。
NVIDIA TITAN Xpの消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
測定には電源ユニット「Corsair RM650i」のCorsair Linkによる電力ログ機能を用いてコンセントからの出力ではなく変換ロスを差し引いた純粋な検証システム全体への入力電力をチェックしています。また測定負荷にFireStrike Extreme ストレステストを使用して、”平均値を消費電力”、”最大値を瞬間的な最大電源負荷”としました。測定結果は次のようになっています。
同検証環境に置いてTDP250WのNVIDIA TITAN Xpの消費電力は312Wとなり、TDPの等しいGT 1080 TiやTITAN X Pascalよりも10~15Wほど低い値が出ています。サーマルスロットリングでコアクロックに制限がかかりテスト終盤の消費電力が下がったため上のような結果になっています。テスト冒頭数分間の平均を取るとNVIDIA TITAN Xpの消費電力もGTX 1080 TiやTITAN X Pascalと同じような数値になりました。実際に瞬間最大負荷に目を向けると3者の数値は横並びになっています。
NVIDIA TITAN Xp レビューまとめ
最後にフルスペックGP102コアを採用する爆速の悪魔「NVIDIA TITAN Xp」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 最新高画質PCゲームをUWQHDなどの超高解像度で快適にプレイ可能なグラフィック性能
- フルスペックGP102採用なのでGTX 1080 Tiよりも高速
- DVI端子が廃止されているので水冷化で完全1スロット化可能
- デフォルトの空冷クーラーではサーマルスロットリングが不可避
- 700ドルから購入可能なGTX 1080 Tiに対して、TITAN Xpは1200ドルとコスパは悪い
HBM2を採用したGP100コアは企業向けのTeslaのみで一般向けには降りてこないと思われるため、フルスペックGP102コアを採用した「NVIDIA TITAN Xp」が事実上、Pascal世代の一般ゲーマー・クリエイター向け最上位グラフィックボードとなります。製品スペックや各種ベンチマーク検証結果からもわかるように、NVIDIA TITAN XpはGTX 10XXシリーズ最上位モデルとして3月に満を持して登場したGTX 1080 Tiを上回るパフォーマンスを発揮しました。
GTX 1080 Tiと比較してNVIDIA TITAN Xpはコア数1割増&メモリ帯域1割増なので上のパフォーマンスサマリーよりももう少し性能差が出てもいいのですが、温度検証で確認した通りサーマルスロットリングが激しく発生します。場合によってはGIGABYTE AORUS Xtreme EditionやZotac AMP Extremeなどメモリクロックもオーバークロックされており高性能GPUクーラーでフルパワーの発揮できるGTX 1080 Tiオリファンモデルのほうが高速な場合もあります。もちろん静音性の観点からはGTX 1080 Tiオリファンモデルのほうが確実に優れます。NVIDIA TITAN Xpもまた水冷化必須なグラフィックボードです。
またGTX 1080 Tiはオリファンモデルを含めても700~800ドルで購入できることを考えると、率直に言って1200ドルであるTITAN Xpのコスパは悪いです。なので最強最速グラボでないとコスパは0と言い切れるような奇特な人向けの製品です。
以上を踏まえてNVIDIA TITAN Xpは基本的に水冷化必須かつGTX 1080 Tiと比較してもコスパは悪いので、性能差を考えるとGTX 1080 Tiのオリファンモデルを購入してポン付けするのが一番手っ取り早く、水冷化するにしてもGTX 1080 Ti FEを水冷化するほうがコスパは断然高いです。
とりあえず普通の人はNVIDIA TITAN Xpの存在は無視して、GTX 1080 Tiのオリファンモデルを購入すればOKというか、そちらがおすすめです。
以上、NVIDIA TITAN Xpのレビューでした。
さて水冷化するか。
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<TSUKUMO><PCショップアーク><ドスパラ><パソコン工房>
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・GTX 1080 Ti販売ページ:
<Amazon><TSUKUMO><PCショップアーク><ドスパラ><NTT-X>
余談
最後にNVIDIA TITAN Xpに関する本音というか不満についてもこの機会にぶちまけておきます。思うところはいろいろありますが、買ってしまった以上は心置きなく楽しみたいので、ここで全部ぶちまけて嫌なことは忘れてしまいます。管理人のNVIDIA TITAN Xpに対する感情は、おそらくNVIDIAのハイエンドGPUを追い続けているユーザーの中では好意的な方だと思いますが、それでも正直なところかなり複雑です。
Pascalアーキの最大CUDAコア数が3800程度との情報がすでに当時からあったこともあり、New Kingの冠とともに登場したGTX 1080が数か月でTITAN X Pascalに王座をとってかわられたことは、「早すぎ!」という思いはあっても熱狂を帯びた驚愕でした。
しかしながら、TITAN X Pascalよりも高速なGTX 1080 Tiをリリースして1月も経たないうちに、フルスペックGP102を採用したTITAN Xpを発売するというのは、NVIDIAのハイエンドグラボを追いかけている自作erを舐めていると受け取られても仕方ないと思います。
「なぜMaxwell世代同様に、最初からフルスペックでTITANを出さなかったのか?」
TITAN Xpの存在に対する困惑や不満はこの疑問に尽きると思いますし、最初からフルスペックで出せよ、と怒りを覚えるユーザーが少なからず存在することは想像に難くありません。
表題の煽り文句である「爆速の悪魔」も、獣(Gaming Beast)どころではない悪魔的(圧倒的)な性能だという賛辞とともに、ハイエンドグラボを追い続けているユーザーを馬鹿にするかのようにあまりにも短いスパンで最上位を交代させ続けるNVIDIAの所行を代表する「ユーザーに悪夢を見させる存在」というネガティブな意味も込めました。
次世代TITANでは悪魔の再来とならないことを心から祈りたいです。
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NVIDIA TITAN Xpの個人輸入の仕方
NVIDIA TITAN Xpは北米のNVIDIA公式通販から転送サービス経由で個人輸入可能です。いきなりTITAN Xpを購入するのが不安な人はまず最初に40ドルで購入できるHB SLIブリッジだけを購入して実際に注文~転送までを試すのがおすすめです。
転送サービスの使い方はこちらをご覧ください。
・できる!個人輸入 ④ 国内直送してくれないショップでの購入方法。転送サービスの使い方。
NVIDIA公式通販の支払いについては管理人が試した限りでは三井住友VISAと楽天銀行VISAデビットの2つのカードで購入できました。10万円を超える海外通販の場合、そういう買い物が初めてだとカード会社のセキュリティに引っかかるかもしれないので事前にカード会社に連絡を入れておくといいかも。
次回からの注文が楽になるので注文時にアカウントを作るのがおすすめです。
発送先、支払住所ともに転送サービスの倉庫の住所を入力します。
注文を進めると「住所間違ってね?」と言われますが下のように自分が入力したものを使うと選択すればOKです。2回ほど聞かれますが同じように繰り返します。
あとはポチポチクリックしていけば注文完了です。
メールは注文直後の確認メールと出荷完了時のメールの2通が届きます。NVIDIA公式通販は発送が速いので、日本時間で前日に注文すれば翌日の午前7時から8時くらいに出荷メールが届きます。このメールに追跡番号が記載してあるので、メールが届いてからスピアネットで転送依頼を行います。
転送依頼の方法はスピアネットのマイページにログインして下画像のようにすればOKです。
スピアネットの倉庫に商品が到着すると転送料案内メールが届くので支払いを行えば翌日には出荷されます。あとは着弾を待つのみです。
あと受取時にタイタンさん1個につき6300円の消費税を支払う必要があるのでそこだけ注意。
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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