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ASRockからUSB3.1の4倍の帯域40Gbpsで通信可能なThunderbolt3端子を増設できる拡張ボード「ASRock Thunderbolt 3 AIC」が発売されましたが、メーカーより同製品のレビュー用サンプルをご提供いただいけたので使い方の紹介などを簡単にレビューしていきます。
製品公式ページ:http://www.asrock.com/mb/spec/product.asp?Model=Thunderbolt%203%20AIC
マニュアル:http://asrock.pc.cdn.bitgravity.com/Manual/Thunderbolt%203%20AIC.pdf
ASRock Thunderbolt 3 AICの外観・付属品
まずは「ASRock Thunderbolt 3 AIC」の外観や付属品をチェックしていきます。パッケージを開くと静電防止ビニールに拡張ボード本体が入っており、ドライバCD、マニュアル、各種ケーブルなども収められていました。
「ASRock Thunderbolt 3 AIC」は国内代理店経由で購入日から1年間の保証を受けられます。
拡張ボード本体は次のようになっています。
「ASRock Thunderbolt 3 AIC」はフルハイト、PCI-Ex4サイズのPCI-E拡張ボードです。
ボード右端にはThunderbolt 3拡張ボードのメーカー毎に名称が異なりますがASRockでは「TBT Header」と呼ばれるマザーボードとの追加接続端子が実装されています。
出力端子としてはThunderbolt3端子が2基、加えてThunderbolt3端子をビデオ出力として使用する場合に接続する必要のあるDisplayPort端子とmini-DisplayPort端子が1基づつ設置されています。
拡張ボード本体以外の付属品は、ドライバCD、TBT Headerケーブル、DisplayPortケーブル2種の4点です。
ASRock Thunderbolt 3 AICに対応するマザーボードについて
「ASRock Thunderbolt 3 AIC」はASRock製のIntel 200シリーズマザーボードでは当サイトでレビューしたZ270 Taichiなどが正式にサポートされており、正式にサポートが公表されているマザーボードの一覧は次のようになっています。Thunderbolt 3 AIC サポートマザーボード一覧 | |||
Motherboard Models | Supported PCIE slot |
PCIE 3.0 mode |
Max. Bandwidth |
Z270 Professional Gaming i7 | PCIE3 | x4 from PCH | 40Gbps |
Z270 Taichi | PCIE3 | x4 from PCH | 40Gbps |
Z270 Gaming K6 | PCIE6 | x4 from PCH | 40Gbps |
Z270 Extreme4 | PCIE6 | x4 from PCH | 40Gbps |
Z270 Pro4 | PCIE4 | x4 from PCH | 40Gbps |
H270 Pro4 | PCIE4 | x4 from PCH | 40Gbps |
B250 Pro4 | PCIE4 | x4 from PCH | 40Gbps |
Z270 Killer SLI | PCIE4 | x4 from CPU | 40Gbps |
Z270 Gaming K4 | PCIE4 | x4 from PCH | 40Gbps |
H270 Performance | PCIE4 | x4 from PCH | 40Gbps |
B250 Gaming K4 | PCIE4 | x4 from PCH | 40Gbps |
Z270M Extreme4 | PCIE4 | x4 from PCH | 40Gbps |
「ASRock Thunderbolt 3 AIC」はマザーボード上にThunderbolt AIC Connectorがあるマザーボードでないと使用できません。メーカー毎に名称が異なる場合のある端子ですが、形状は下凸型のソケットに5PINヘッダーと共通しています。正式サポートリストにはありませんが、同ヘッダーの実装されているマザーボードあれば
「ASRock Thunderbolt 3 AIC」が正常に動作する可能性があります。
ASRock Thunderbolt 3 AICの設置とセットアップ
ASRock Thunderbolt 3 AICの仕様方法について紹介していきます。ASRock Thunderbolt 3 AICはPCI-Ex4帯域を使用する拡張ボードなので、チップセット接続となっているPCI-Ex4スロットに拡張ボードを装着します。
付属のTBT Header Cableで拡張ボードとマザーボードを接続します。
Thunderbolt3端子をビデオ出力として使用する場合は、マザーボードのビデオ出力かビデオカードのビデオ出力とASRock Thunderbolt 3 AICのDisplayPort入力を接続してください。
以上で「ASRock Thunderbolt 3 AIC」の設置が完了です。
続いてThunderbolt3のソフトウェアをセットアップしていきます。
ASRockマザーボードで「ASRock Thunderbolt 3 AIC」を使用する場合は、まず最初にBIOSメニューで「Intel Thunderbolt Technology」を有効かする必要があります。ASRockマザーボードのユーザーはこの手順を忘れずに実行してください。
BIOS側の設定が完了したら、Windowsを起動してThunderbolt3のドライバをインストールします。製品付属のドライバCDか下記の公式サポートページの最新ドライバをインストールしてください。インストールについては実行ファイルを起動したらポチポチ、クリックしていくだけです。
公式DLページ:http://www.asrock.com/mb/spec/product.asp?Model=Thunderbolt%203%20AIC#osW1064
以上で「ASRock Thunderbolt 3 AIC」のセットアップが完了です。あとはThunderbolt 3対応機器を接続すれば問題なく使用できるはずです。
ちなみにシステムアイコンのThunderbolt3マークからは接続機器の状況やThunderbolt3ソフトウェア・ファームウェアのバージョンが確認できます。今回お借りしたサンプル機のファームウェアでは外付けGPUもサポートされていました。
ASRock Thunderbolt 3 AICで外付けグラボユニットに繋いでみる
ASRock Thunderbolt 3 AICを使用してThunderbolt3機器として管理人の手元にある外付けグラフィックボードユニット「PowerColor Devil Box」を接続してみます。外付けグラフィックボードユニットについてはPowerColor Devil BoxとRazer Coreを検証したことがありますが、いずれもドライバが自動でインストールされるので物理的に接続さえしてしまえば簡単に動作します。
マザーボードのPCI-Eスロットに接続したGT 1030とDevil Boxで外付けしたGTX 1080 Tiを使用して拡張デスクトップ表示ができました。
自動でディスプレイの拡張が行われない場合は、デスクトップの右クリックメニューからディスプレイのカスタマイズを選択してお好みのディスプレイレイアウトを選択してください。
外付けグラボユニットに接続したGTX 1080 Tiで3DMark FireStrikeのベンチマークを実行したところグラフィックスコアは22000程となりました。外付けグラボユニットでグラフィックボードを使用する場合、マザーボードのPCI-Eスロットに接続するのと比べて2~3割程度パフォーマンスが下がるので、GPUとして1ランク下の型番になる感じになります。
余談ですがPowerColor Devil BoxのSATAポートにSSDを接続してみたところUSBストレージ扱いになっていました。Devil BoxにSATA-USB変換が内蔵されておりUSB機器としてThunderbolt3経由で接続しているようです。
CrystalDiskMarkで通常のSATA接続時(左)とDevil Box経由の接続時(右)で速度を比較してみました。シーケンシャル速度を見た感じではUSB3.0で接続されているっぽいですね。シーケンシャルについてはまあ許容範囲かと思いますが、4K Q32T1が悲惨なことに。
ただFF14ベンチのファイルをDevil BoxのSATA SSDに置いてベンチマークを実行してみましたがロード時間23.5秒程度なので速くはありませんが実用上は全く問題なさそうです。
以上、Thunderbolt3増設拡張ボード「ASRock Thunderbolt 3 AIC」のレビューでした。
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・「Cable Matters 480GB External Thunderbolt 3 SSD」をレビュー(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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マザボ上に同じ様な端子があった様な気が・・・