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新年あけましておめでとうございます。
2017年は自腹やメーカーからのサンプル提供・貸出を合わせてなんど200件以上のレビュー記事を公開することができました。今回はそんな品々から2017年を振り返って管理人が特に印象に残ったベスト10と番外編の+αをご紹介します。
第10位:New Surface Pro(2017) Core i7/512GB
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、最初の1つめ第10位は「New Surface Pro(2017) Core i7/512GB FKH-00014」です。当サイトの主要コンテンツは現状自作PC関連なので脇に逸れる感じですが、Surface Pro 3を国内発売当初から使い続けて2年以上が経ち、さすがにバッテリーもヘタってきた感じがあったので、満を持して買い替えたモバイルPCです。もともとはLTE版待ちだったのですが、物欲に負けて購入しました。1週間後にLTE版が発表されて驚いたのも束の間でCore i5限定のため、もっと早くに買い替えていてもよかったかなあという感じでした。「New Surface Pro(2017) Core i7/512GB FKH-00014」は製品自体もバッテリーの持ちもヘタったPro 3比で170%ほどに大幅に伸びて、CPU&iGPUのパワーアップで各種作業がサクサク&静音になったので大満足でした。2in1型のタブレットPCを検討しているなら鉄板の一品だと思います。
・New Surface Pro(2017) Core i7/512GB FKH-00014をレビュー
第9位:AMD Ryzen 7 1700
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第9位はAMDのメインストリーム向けCPU「AMD Ryzen 7 1700」です。AMD Ryzen CPUおよび対応AM4マザーボードは自作PC系サイトで昨年について聞かれて名前が出てこなかったらモグリじゃね?と言われてもおかしくないレベルで2017年上半期を代表する新製品だと思います。とりわけ300ドルで8コア16スレッドというマルチスレッド性能のコスパが爆発した「AMD Ryzen 7 1700」は外せない一品です。Intel CPUと競合できる性能になったことに加えて、AMD Ryzen CPUは全製品が倍率アンロックCPUであり、Ryzen 7は全コア4.0GHz前後が常用OCの限界だったため、Ryzen 7 1700でも手動OCで容易に最上位のRyzen 7 1800Xに下剋上が可能だったため、さらにコスパに磨きがかかりました。当サイトでも最も好評を博したRyzen CPUだと思います。
・【下剋上】Ryzen 7 1700は簡単3.8GHz OCで1800X越えな美味しいCPU!?
AMD Ryzen CPUは年始に自作PCを組んでみようと思っている人にもおすすめです。AMD Ryzen CPUに対応したAM4マザーボードについては、標準的なATXマザーボードについては主要4社を網羅し、Mini-ITXマザーボードについてもレビューを公開しているので参考にしてください。
・AMD Ryzen対応AM4マザーボードレビュー記事一覧
第8位:ZOTAC GeForce GTX 1080 Ti Mini
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第8位はGTX 1080 Tiのショート基板グラフィックボード「ZOTAC GeForce GTX 1080 Ti Mini (型番:ZT-P10810G-10P)」です。17年3月に発売されたNVIDIA GTX 10XXシリーズのナンバリング最上位となるGeForce GTX 1080 Tiグラフィックボードについては当サイトでも10枚近くレビュー記事を公開しているので、総合してGTX 1080 Tiでもいいかなと思ったのですが、やはり『小さいは正義!』ということで全長211mmのショート基板を採用した「ZOTAC GeForce GTX 1080 Ti Mini」を選択しました。GTX 1080 Tiは前世代フラッグシップGTX 980 Tiと同等性能なGTX 1070比で50%以上、New Kingの名で16年に登場したGTX 1080よりも30%程度も高速という文句なしに新世代の最強GPUでした。
・最小最速!「ZOTAC GeForce GTX 1080 Ti Mini」をレビュー
GeForce GTX 1080 Tiグラフィックボードについてはその他にも多数レビュー記事を公開しています。
・GeForce GTX 1080 Ti レビュー記事一覧
あとGTX 1080 Tiと言えばCPUとGPUを360サイズの共有ラジエーターで一括冷却するダブル水冷を採用した17年最強のBTO PC「MASTERPIECE i1720PA1-SP-DL」のレビュー用サンプルをマウスコンピューターからお借りして詳細なレビュー記事を公開しています。こちらもかなり気合を入れて検証しました。
・ダブル水冷GTX 1080 Ti SLI搭載「G-Tune MASTERPIECE i1720PA1-SP-DL」をレビュー
番外編その1:Xbox ワイヤレス アダプター
惜しくもベスト10からは漏れたものの、というか実はベスト20にも入らないかもしれないけれど個人的に紹介しておきたいなあ、という製品を番外編で紹介します。番外編その1は、「Xbox ワイヤレス アダプター for Windows 10」です。第2世代の新型Xbox OneコントローラーはBluetoothによるPCとの接続に対応しているので必ずしもワイヤレスアダプタは必要ないのですが、あると便利なXbox Oneコン用アクセサリです。初代ワイヤレスアダプタは国内の無線認証を得られず国内では発売されなかったのですが、新型は旧型よりも大幅にコンパクトになって国内でも満を持して発売されました。2千円程度と安価なのでXbox Oneコンユーザーは1つポチっておいてもいいかなと思います。
・コンパクトになった新型「Xbox ワイヤレス アダプター for Windows 10」をレビュー
第7位:Dell AW3418DW & LG 32UD99-W
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第7位は液晶モニタ2製品で「Dell AW3418DW」と「LG 32UD99-W」です。「ALIENWARE AW3418DW」は3440×1440のUWQHD解像度・G-Sync対応・ネイティブ100HzリフレッシュレートのウルトラワイドIPS液晶という全部入りスペックな17年最強のゲーミング液晶モニターです。現行の最高性能のGTX 1080 Ti SLIでもグラフィック性能が不足する場面さえあるので次世代GPUでも真価を発揮し続けることができる買って後悔のないPCゲーム用液晶モニタです。
・17年最強ゲーミングモニター「Dell AW3418DW」をレビュー
PlayStation 4 ProやXbox One Xなど4K対応コンシューマーゲーム機はもちろんのことDestiny2やAssassin's Creed OriginsなどPCゲームでも対応の増えつつあるHDRゲームをプレイ可能なHDR10対応4K解像度32インチ液晶モニターの大本命「LG 32UD99-W」は各種プラットフォームでマルチにゲームを楽しむユーザーにおすすめの液晶モニターです。
・PS4 Pro&PC HDRのベストパートナー「LG 32UD99-W」をレビュー
第6位:ASRock X299E-ITX/AC
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第6位はIntelの最新エンスー向けCPU Core-Xシリーズに対応するMini-ITXマザーボード「ASRock X299E-ITX/AC」です。18コア36スレッドのCore i9 7980XEも搭載可能なMini-ITXマザーボードと言えばもうこれ以上細かい説明は必要ないまさに『小さいは正義(ロマン)』を体現した製品です。普通の自作PCには飽きたというこなれた自作erには是非とも1度組んでみて欲しいマザーボードです。
・世界初Mini-ITサイズX299マザーボード「ASRock X299E-ITX/AC」をレビュー
XMP4000MHzに対応する最速のSODIMM DDR4 OCメモリ「Corsair Vengeance Performance SODIMM CMSX32GX4M4X4000C19」などCorsairやG.Skillから通常のDIMM DDR4メモリ並みに高速なS.O.DIMM DDR4メモリがリリース予定なのでATXサイズと遜色ないハイパフォーマンスPCを構築可能です。
・「Corsair Vengeance SODIMM CMSX32GX4M4X4000C19」をレビュー
第5位:DAN-Cases A4-SFX
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第5位は空冷特化最小ゲーミングPCケース「DAN-Cases A4-SFX」です。「DAN-Cases A4-SFX」はKickstarterにてクラウドファウンディングで見事に発売となった、NCASE M1より40%小さく、ほぼ半分サイズな空冷ソリューションに特化したMini-ITX対応PCケースです。国内でも国内正規代理店ディラック経由で18年1月に発売が予定されており、コンパクトなゲーミングPCを組みたいユーザーに待望されているPCケースとなっています。
・空冷特化最小ゲーミングPCケース「DAN-Cases A4-SFX」をレビュー
なお空冷特化とか言いながら第2ロットとなる「DAN-Cases A4-SFX v2」では92mmラジエーターの簡易水冷CPUクーラー「Asetek 545LC」に対応しているので、管理人は上で紹介したASRock X299E-ITX/ACを使ってIntel Core i9 CPUをブッコむ気満々です。ぐへへ。
番外編その2:ASRock Z270 SuperCarrier
惜しくもベスト10からは漏れたものの、個人的に紹介しておきたいなあ、という製品を紹介する番外編その2は、「ASRock Z270 SuperCarrier」です。「ASRock Z270 SuperCarrier」は2017年にグラフィックボードやCPUクーラーなど各種自作PCパーツのベンチ機を構成するメインパーツとして使用したマザーボードです。ATXサイズ、PLXスイッチチップ搭載で1/3/5/7の4段x16サイズPCI-Eスロット、Thunderbolt3対応USB3.1端子搭載、Intel製デュアルギガビット有線LAN&無線LAN搭載など隙のない構成で個人的に非常に気に入っているマザーボードです。しかしながら対応CPUのKabyLake-SはAMD Ryzenの登場によりコスパで殺され、登場から半年ほどでメインストリーム最新の座をCoffeeKake-Sに取って代わられ、SuperCarrierブランド自体もZ370以降はFatal1ty Professional Gamingブランドへの統合が公表されるなど少々不遇な製品です。せめてZ270がCoffeeLake-Sに対応していれば……。
ベンチ機についてはX299 OCFに変えようかともちょっと悩んでいるのですが、今のところ4コア8スレッドでもグラフィックボードやストレージのテストには十分っぽいので18年も継続してベンチ機で使用する予定です。
・完全無欠の空母級フラッグシップ 「ASRock Z270 SuperCarrier」をレビュー
第4位:AMD Ryzen Threadripper 1950X
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第4位は16コア32スレッドCPU「AMD Ryzen Threadripper 1950X」です。「AMD Ryzen Threadripper 1950X」は16コア32スレッドの定格動作でCinebenchスコアが3000を超えるという圧倒的なマルチスレッド性能ながら、希望小売価格999ドルという、上で紹介したAMD Ryzen CPU同様にコスパが爆発したエンスー向けCPUです。
ただし国内販売価格関連で一悶着あったCPUでもあり、16年のGTX 1080、17年のスリッパと言っても過言でない米尼個人輸入が流行った製品でした。
『It's Dirty Work !!』
スリッパいく子(1950X) With A : この石、いくらだと思ってんの? 1000ドル……。 pic.twitter.com/ISMmuo3zGU
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) 2017年8月11日
スリッパいく子(1950X) With A : うそ、15万。 消費税込み pic.twitter.com/1gh9SXHD8I
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) 2017年8月11日
・AMD Ryzen Threadripperのレビュー記事一覧へ
第3位:TPCAST Wireless Adapter for VIVE
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第3位はHTC Viveワイヤレス化キット「TPCAST Wireless Adapter for VIVE」です。細かいことはいいよね、VR HMD「HTC Vive」をワイヤレス化可能なキットです。ワイヤレスキット「TPCAST Wireless Adapter for VIVE」は18年2月発売予定ですが、国内発売に先駆けて海外から輸入したのでレビュー記事をいち早く公開中です。VR HMDのワイヤレス化は非常に便利なのでVRゲームにはまっているゲーマーは是非ともチェックして欲しい製品です。ちなみにTPCASTからはOculus Rift版も発売が予定されているそうな。
・HTC Viveワイヤレス化キット「TPCAST Wireless Adapter for VIVE」をレビュー
HTC ViveとOculus Rift CV1については比較記事を公開しています。2018年にVR HMDレビューを検討しているならぜひ参考にしてください。
・HTC ViveとOculus Rift CV1&Touchを徹底比較
VRといえば17年末にはマイクロソフトがWindows MRを正式にリリースし、各社から対応HMDが発売されました。管理人も国内未発売な、有機ELパネルで1440x1600*2(2880x1600)解像度の「Samsung HMD Odyssey」を輸入しました。残念ながら間に合わず昨年はレビューを公開できませんでしたが1月中には記事にできたらなあと思っています。VRカノジョのMRテスターも登録済みです。
第2位:汐見板金製殻割りツール Delid Master
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第2位は汐見板金による純国産殻割りツール「Delid Master」です。5月末に開催されたComputex2017で発表されたIntelの最新エンスー向けCPU SkyLake-XはCPUダイとヒートスプレッダの間の熱伝導補助が従来のソルダリングではなくグリスに変わっているとのリーク情報があったため、急遽、ご縁のあった汐見板金に殻割りツールの特注はできないか、と依頼し、当サイトと汐見板金のコラボレーション(実態はほぼ丸投げ)で実現した純国産の殻割りツールです。
「Delid Master」は各種調整機能による汎用性が売りですが、ぶっちゃけると特定のCPUを割る分にはRockit 88やRockit 99のような各CPU専用品のほうが使いやすいです。
とはえいえそもそもが『対応するツールがないCPUを安全に割れる』という人柱レビュー用のツールが大元のコンセプトだったので、管理人的にはSkylake-X CPUのレビューにおいて非常に助けになる製品でした。今後もIntelのグリスCPUがある限り活躍し続ける製品だと思います。
・【一家に1台】汐見板金の国産殻割りツール「Delid Master」をレビュー!
当サイトではその他にもCore i9 7980XEやCore i7 8700Kの殻割り記事を公開中です。
・Skylake-X用殻割りツール「Rockit99」でi9 7980XEを殻割りしてみる
・6コア12スレッド「Core i7 8700K」を殻割り5.2GHzにOCレビュー
番外編その3:メイン機用の水冷パーツ
番外編のラストとなるその3は、管理人の自作PCメイン機用の水冷パーツとして17年に購入した「ASUS X99-E WS用の水冷ブロック」と「MO-RA3 420用特注Noctua NF-A20 PWMファンマウンタ&グリル」の2つです。Skylake-Xも発売されたのでメイン機はすでにX299環境に移行済みかと思いきや、いまだにCore i7 6950X&ASUS X99-E WSを使用しています。ASUS X99-E WSが使いやすいのが悪い? コアクロックの伸びやメモリOC耐性とかを考えるとCore i9 7920XかCore i9 7980XEでメイン機を組み替えたい気持ちはあるもののマザーボードの都合でまだCore i7 6950X&ASUS X99-E WSを使っている次第です。
「ASUS X99-E WS用の水冷ブロック」は16年6月に注文して年を超えて17年2月に届いた品でした。(最初はモノブロックを注文したのですが、CPUと接しない問題作だったので返品) その後6月末に後継CPUのSkylake-Xが登場したもののCore i9 7920Xは9月、Core i9 7980XEは10月と発売は遅れに遅れて、板の都合で結局X99環境が継投することになったので水枕を購入した甲斐はあったと満足しています。あとVRM水冷ブロックのほうはネジ穴的に「ASUS WS X299 SAGE」でも使えそうなのが嬉しい。
・ASUS X99-E WS用の水冷ブロックを1年越しでついに装着!
さらに17年後半には外付けラジエーターの名機「MO-RA3 420 PRO Stainless Steel」用アクセサリとして汐見板金に特注した、Noctua NF-A20 PWMを装着可能なステンレス外装なファングリル&ファンマウンタが届きました。レビュー記事やツイッターの投稿写真が好評だったようで汐見板金への問い合わせも結構あったようです。本業が忙しいので詳しいことは未定だそうですが、18年にはまとまった数の生産も検討しているそうな。
・MO-RA3 420用の特注Noctua NF-A20 PWMファンマウンタ&グリルをレビュー
第1位:NVIDIA TITAN V
2017年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、栄えある第1位は年末に突如襲来した空前絶後のモンスターGPU「NVIDIA TITAN V」です。「NVIDIA TITAN V」は5120のCUDAコアと12GBのHBM2を搭載するNVIDIA次世代GPU Voltaの最上位コアGV100を採用する3000ドルのモンスターグラフィックボードで、GTX 1070比で2倍の性能というずば抜けたグラフィック性能を発揮しました。なおお値段も3000ドルと飛び抜けています。
純個人ユーザーもしくは個人寄りな機関が科学計算やディープラーニングをするための普及機(30万円)というのが「NVIDIA TITAN V」の正体なので、一応ゲームにも使える最強シングルボードではあるもののゲーマーにおすすめかというと、一言、やめとけ。なお管理人はSLI待ちで積んでいたアサクリオリジンをTITAN Vでお正月中に楽しむ予定です。流石にもう待てない。
・空前絶後の最強GPU「NVIDIA TITAN V」をレビュー
とはいえ18年に登場するであろう次世代GeForce GTXの性能は現行のGTX 10XXシリーズから30%以上伸びることが確認できたという意味ではゲーマーにとって非常に貴重な試金石でした。今年もNVIDIAの躍進が楽しみです。
余談ですがマイニング需要の超品薄のせいで買えないし、あえてランキングから外したRX Vegaを擁するAMDもCPU同様にGPUの分野でもNVIDIAの独走を抑えるべく頑張って欲しいです。
・Radeon RX Vega 64&56のレビュー記事一覧へ
以上、2017年にレビューしたものベスト10+αでした。
2018年も充実したレビュー記事をお送りすべく精進していくのでよろしくお願いします。
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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こう見ると今年はつくづく当たり年だと感じさせますね!(だがRAM、おめーはダメだ…