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Corsair Linkからライティング制御が可能な6球アドレッサブルLEDイルミネーションを搭載した50mm角の冷却ファンを2基搭載するCorsair製メモリクーラー「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB Fan(型番:CMDAF2)」をレビューします。Corsair Linkを使用したアドレッサブルLEDイルミネーションのライティング制御に加えて、DDR4メモリでメモリ電圧を1.400Vに昇圧したメモリOC時のメモリ冷却性能についても検証していきます。
製品公式ページ:http://www.corsair.com/ja-jp/dominator-airflow-platinum-rgb-fan
Corsair Dominator Platinum Airflow RGB Fan メモリクーラー
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Corsair
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Corsair Dominator Platinum Airflow RGBの外観
まずは「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」の外観や付属品をチェックします。RGB対応4PIN LED搭載の前モデルでは筒状パッケージでしたが、「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」では、キャラメルボックス型の外パッケージ内に黒色の内パッケージという構造に変わっていました。
内パッケージを開くとメモリクーラー本体や付属品がビニール袋に詰められた状態で収められています。
クーラー本体はプラスチックの安っぽいものを予想していたのですが、実物はシルバーのウィング部分とブラックのベース部分は金属製で重厚感がありました。冷却ファンにはサイズが50mm角で定格回転数が3700RPMの冷却ファンが2基搭載されています。クーラー足はネジ止めの組み立て式になっています。
メモリクーラー本体からはPWM対応4PINファン端子に加えて、Corsair Link対応製品の独自規格としてアドレッサブルLEDイルミネーションのライティング制御および電力供給を行うための独自3PIN端子が伸びています。
メモリクーラーは左右の足でメモリスロットのラッチ部分を挟み込むクリップ形式で固定します。メモリクーラー足の固定部分は防振ゴムが付いています。
その他の付属品として、「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」に搭載されたアドレッサブルLEDイルミネーションへの電力供給およびライティング制御を行うためのライティングコントローラとしてCorsair Lighting Node PROが付属します。Corsair Lighting Nodeをマザーボードに接続するためのUSBケーブルや独自3PIN端子の延長ケーブルも付属します。
Corsair Lighting Node PROからはSATA電源ケーブルが伸びており、このSATA電源からCorsair Lighting Node PRO本体や接続されたLED機器への電力供給を行います。
Corsair Lighting Node PRO上にはマザーボードと接続するためのUSB端子に加えて、Corsair Link独自端子でアドレッサブルLED機器の3PIN端子があります。
Corsair Link対応アドレッサブルLED機器用の独自3PIN端子についてはCorsair Link用マルチコントローラー「Corsair Commander PRO」(レビュー)にも2基搭載されています。「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」に搭載された冷却ファンのファン制御もCorsair Link上で一括して行えるので「Corsair Commander PRO」との組み合わせをお勧めします。
Corsair Dominator Platinum Airflow RGBのライティング制御
「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」に搭載されたLEDイルミネーションのライティング制御について紹介します。「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」のLEDイルミネーションは付属のライティングコントローラー「Corsair Lighting Node PRO」もしくは別売りのマルチコントローラー「Corsair Commander PRO」と接続することで、専用ソフトウェア「Corsair Link」上でライティング制御が可能です。
今回はマルチコントローラー「Corsair Commander PRO」の独自3PIN LED端子に接続したので、「Corsair Commander PRO」のLED機器タイルの右上に表示されている「Configure」を選択します。
標準では「Disconnected(接続機器なし)」になっているので、「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」を接続しているLED端子(LED Channel)のプルダウンメニューから「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」の項目を選択します。
LED Channelに「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」のプレビューイラストが表示されたら、下側のプルダウンメニューから各種発光パターンが選択できます。
発光パターンは複数あり日本語UIには非対応ですが、プレビューイラストで選択した発光パターンや発光カラーがプレビュー表示されるので見てわかるUIになっています。RainbowやMarqueeの発光パターンはLED素子が個別にアドレス制御される発光パターンですが、Static(静的発光)等の発光パターンではアドレス指定で個別に発光カラーの指定はできません。
一例として発光パターンRainbowはオーロラのようなLEDイルミネーションになっています。
Corsair Dominator Platinum Airflow RGBの冷却性能
最後に「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」のメモリクーラーとしての冷却性能をチェックしていきます。検証機材にはCore i7 8700K&ASUS ROG MAXIMUS X HERO(Wi-Fi AC)などで構成されるIntel CoffeeLake-S&Z370のシステムを使用します。検証機材の詳細については次のテーブルの通りです。
テストベンチ機の構成 | |
CPU | Intel Core i7 8700K 6コア12スレッド (レビュー) |
CPUクーラー | Fractal Design Celsius S36 (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill Trident Z Black F4-4400C19D-16GTZKK DDR4 8GB*2=16GB (レビュー) |
CPUベンチ用 ビデオカード |
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC ファンレス (レビュー) |
システムストレージ |
Samsung 850 PRO 256GB (レビュー) |
OS | Windows10 Home 64bit |
電源ユニット | Corsair HX1200i (レビュー) |
ベンチ板 | STREACOM BC1 (レビュー) |
今回はCore i7 8700K&ASUS ROG MAXIMUS X HERO(Wi-Fi AC)の環境で、「G.Skill Trident Z F4-4400C19D-16GTZKK」をメモリ周波数4000MHz、メモリタイミング17-17-17-37-CR2、メモリ電圧1.4VにOCしてからMemtestで1時間ほど負荷をかけて、「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」による冷却の有無でメモリモジュールの温度がどう変わるか検証してみました。
まずは「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」による冷却を行わない場合のメモリ温度です。
ソフトウェアモニタリングではメモリ温度はいずれも50度前後に達しています。
サーモグラフィーで確認してみてもメモリヒートシンクの表面温度は45~50度程度になっています。
続いて「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」による冷却を行った場合のメモリ温度です。冷却ファンのファン回転数は1500RPMで固定しています。ファンのサイズが60mm角なので1500RPM程度であればファンノイズは気にならない程度に収まります。
ソフトウェアモニタリングではメモリ温度は40度未満に収まりました。
サーモグラフィーでもメモリヒートシンクの表面温度は30度前後に収まります。
Corsair Dominator Platinum Airflow RGBのレビューまとめ
最後にアドレッサブルLEDイルミネーションを搭載したメモリクーラー「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB Fan(型番:CMDAF2)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- ファン1つに6球のLEDが搭載されたアドレッサブルLEDイルミネーションに対応
- メモリスロットのラッチを挟むクリップで簡単に設置できる
- 1.4V以上に昇圧したOCメモリでも適切に冷却が可能
- Corsair Link用マルチコントローラー「Corsair Commander PRO」に接続可能
- 水冷チューブが水冷トップから直出しの簡易水冷でないと干渉する可能性あり
- マザーボードの汎用4PN LEDヘッダーによるライティング制御には非対応
「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB Fan」は前モデルと比較すると、付属のライティングコントローラー「Corsair Lighting Node PRO」や別売りマルチコントローラー「Corsair Commander PRO」によるアドレッサブルLEDイルミネーションに対応した以外はほぼ旧モデルそのままの仕様になっています。
RGBピンアサインの問題こそあるもののマザーボードの汎用4PIN LEDヘッダーと接続できる前モデルか、Corsair Link専用でアドレッサブルLEDになった「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB Fan」のどちらを選ぶかは好みの問題になるかと思います。
メモリ電圧1.400Vに昇圧したDDR4メモリのOC時のメモリ温度を比較すると、クーラーによる冷却がない場合はメモリ温度が50度前後に達するのに対し、「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB Fan」で1500RPM程度の風量で軽く冷やすだけでもメモリ温度は40度未満まで下がるので、メモリOCのお供にも最適なメモリクーラーです。ただし組み合わせられるCPUクーラーが限られるので注意が必要です。
以上、「Corsair Dominator Platinum Airflow RGB」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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