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メモリの動作周波数&タイミングのオーバークロック後にWindows上で行う安定性検証ソフトとしては「HCI Memtest」が有名どころですが、これよりも使いやすくて高速なメモリ安定性検証ソフトとして「Ram Test」がKarhu Softwareより有料ソフトとしてリリースされ、OC.netやrog.asus.comなど海外フォーラムでも紹介されていたので管理人も試してみました。
メモリ安定性検証ソフト「Ram Test」は下の公式ホームページから購入できます。Paypal支払いで1000円程となっており、Paypalで支払いが完了するとPaypalの登録メールアドレス宛にソフトウェアのダウンロードURLとライセンスキーが送付されます。1ライセンスあたり同時に5台のPCで動作させることができます。
公式ページ:https://www.karhusoftware.com/ramtest/
「Ram Test」のファイルサイズは1MB以下と非常に小さくなっており、ライセンス認証を1度行えば、UBSメモリに入れてポータブルで使用することもできます。

「Ram Test」のUIは非常にシンプルです。HCI Memtestの場合は1起動あたりの検証可能な容量が2000MB程度なのでシステムメモリの容量に合わせて多重起動する必要がありますが、「Ram Test」では1つの起動で検証容量は自由に設定できます。

Advancedのタブを開くとCPU CacheやRNGに対する設定、およびFPUにもストレスをかけるかなどの追加設定が行えます。



公式サイトによると「Ram Test」によるエラー検出率は次のようになっているようです。目安としては容量16GBであれば30~60分がクリアできていれば安定動作とみなせそうです。

Ryzen 7 2700XとASUS ROG CROSSHAIR VII HEROの環境で下のように3200MHz&CL16でメモリOCを行って、RAM TestとHCI Memtestを比較してみました。なおどちらも安定性の指標でカバー率が使用されていますが、両者のカバー率の意味が同じかは不明です。HCI Memtestではカバー率200%で一応安定動作とみなせます。
今回の検証ではHCI Memtestはカバー率200%に達するまで75分ほどかかっています。一方、RAM Testは5分弱でカバー率が200%に達しました。公式サイトによるRam Testのエラー検出率と照らし合わせて、800%もしくは1600%を安定動作の指標とするなら、RAM Testであれば20分から40分で安定が確認できることになります。


続いてメモリ周波数を3400HzにあげてRam TestとHCI Memtestを実行してみました。Ram Testではカバー率1600%、HCI Memtestではカバー率200%を安定性の目標として、いずれもノーエラーで問題なくクリアできました。


さらに周波数を挙げて3466MHzで検証してみたところ、Ram TestとHCI Memtestの両者ともに、1分足らずのうちにエラーが検出されました。


「RAM Test」でもHCI Memtestと同等にエラー検出ができるようなので、安定性検証の性能自体は一応信頼してもよさそうな気がします。また多重起動の必要がなく、エラー発生時は自動でテストを終了してくたり、動作が軽いなどのメリットも多いのは魅力的です。個人的には一定時間orカバー率に応じて自動スクショ機能なども追加されると嬉しいです。
ライセンス購入の有料ソフトですが、メモリOCを行うユーザーにとっては1000円程度なので買って損はないと思います。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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紹介の通り、Win上で使えて軽いので大変重宝しています。
記事に感謝です。