CRYORIG C7 Cu


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オシャレな空冷CPUクーラーを多数リリースするCRYORIGからリリースされた、全高47mmの高性能コンパクトCPUクーラー「CRYORIG C7」のヒートシンク素材を全て銅製にすることで冷却性能を15%向上しTDP115Wまでの冷却に対応した「CRYORIG C7 Cu」のレビュー用サンプルを国内正規代理店ディラック様よりお借りできたのでレビューしていきます。Intel Core i7 8700KやAMD Ryzen 7 2700Xなどメインストリーム向けCPUの最上位モデルを使用して、CRYORIG C7無印版やRyzen純正クーラーWraith Prismなどと冷却性能を徹底比較していきます。
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製品公式ページ:http://www.cryorig.com/c7cu_jp.php
代理店公式ページ:http://www.dirac.co.jp/c7cu/
マニュアル:http://www.cryorig.com/inst_guide_dl.php?id=23

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CRYORIG C7 Cu トップフロー ロープロファイル 正規代理店品
Cryorig
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レビュー目次


1.CRYORIG C7 Cuの外観・付属品
2.CRYORIG C7 Cuをセットアップ

3.CRYORIG C7 Cuの冷却性能
4.CRYORIG C7 Cuのレビューまとめ



CRYORIG C7 Cuの梱包・付属品

まずはCRYORIG C7 Cuの外観や付属品をチェックしていきます。
「CRYORIG C7 Cu」とCRYORIG C7無印版のパッケージを見比べてみると、パッケージ外形は同じですが、RYORIG C7無印版がカラー刷りパッケージになっているのに対して、「CRYORIG C7 Cu」は茶箱に製品イラストが描かれたシンプルなデザインで、イラストのヒートシンク部分は光沢のあるカッパーカラーになっており、全銅製であることをアピールしています。
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パッケージを開くとCPUクーラー本体や付属品が収められた内パッケージがあらわれます。このあたりの梱包も無印版同様です。
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付属品はマニュアル、ナットドライバー、マルチプラットフォームバックプレート、同社製ハイパフォーマンスグリス「CP7」、CPUクーラー固定用ナット&ワッシャーとなっています。
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CPUクーラーマウントパーツは、Intel LGA115XとAMD AM4などマルチプラットフォームに対応したバックプレートとCPUクーラー固定用ナットで非常にシンプルです。バックプレートが干渉する場合に備えて、干渉フリーなナット&PCBスペーサーのオプションもあります。
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「CRYORIG C7 Cu」ではバックプレートを使用した安定間のあるCPUクーラー固定だけでなく、ワッシャー&ナットを使用したマザーボード背面素子との干渉フリーな固定方式も選択できます。
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続いて「CRYORIG C7 Cu」の外観をチェックしていきます。
「CRYORIG C7 Cu」の寸法は幅97mm x 奥行97mm x 高さ47mmのロープロファイルサイズとなっておりMini-ITXフォームファクタへの高い互換性がアピールされています。
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冷却ファンには定格(最大)回転数は2500RPMでPWM速度調整によって600RPMから2500RPMの範囲で速度調整可能な92mm径の冷却ファンが搭載されています。
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ヒートシンクについては無印版ではアルミニウム製となっていた放熱フィンも「CRYORIG C7 Cu」では全て銅製になっており、銅製ベースプレートおよび4本のヒートパイプによる高効率な熱伝導と組み合わさって無印版よりも15%高い冷却性能を実現しているとのことです。
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ベースプレート側に装着されたマウンティングバー&スクリューピラーは標準では左下写真のようにIntel LGA115X環境に対応したX字型の配置になっています。AMD AM4環境で使用する場合は右下写真のようにベースプレートに対して平行な配置に装着し直します。
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「CRYORIG C7 Cu」とCRYORIG C7無印版を比べてみると、設計自体はほぼ共通で、放熱フィンの素材が全て銅製に変わった以外に、冷却ファンのカラーが白黒反転になっています。
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重量を比較してみると、無印版は352gですが、放熱フィンが全銅製になった「CRYORIG C7 Cu」は657gとほぼ2倍の重量になっています。銅製フィンとアルミニウム製フィンでこれだけ重量に差が出るとなると、1kgを軽く超えるハイエンドモデルは当然、800g前後のミドルクラスモデルでも全銅verの作成は難しそうです。
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CRYORIG C7 Cuのセットアップ

「CRYORIG C7 Cu」を検証機材のベンチ機にセットアップします。
今回は検証環境としてintel Core i7 8700Kを使用したLGA1151環境とAMD Ryzen 7 2700Xを使用したAM4環境を使用します。ベンチ機の詳細な構成は下のテーブルのようになっています。
テストベンチ機の構成

ベンチ機1
ベンチ機1
OS Windows10 Home 64bit

CPU

Intel Core i7 8700K
殻割りクマメタル化 (レビュー
AMD Ryzen 7 2700X
レビュー
M/B ASUS ROG MAXIMUS X
HERO(Wi-Fi AC)
レビュー
ASRock Fatal1ty X470
Gaming-ITX/ac
レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z Black
F4-4400C19D-16GTZKK
DDR4 8GB*2=16GB (レビュー
G.Skill FLARE X
F4-3200C14D-16GFX
DDR4 8GB*2=16GB (レビュー
グラフィックボード
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC
ファンレス (レビュー
システムストレージ
Samsung 850 PRO 256GB
レビュー
WD Blue 3D NAND
SATA SSD 500GB
レビュー
電源ユニット
Corsair HX1200i
レビュー
PCケース/
ベンチ板
STREACOM BC1 (レビュー


早速、ベンチ機へ「CRYORIG C7 Cu」をセットアップしていきます。

今回の検証プラットフォームの1つであるIntel LGA115Xについては、CPUクーラーに標準で固定されたマウンティングバー&スクリューピラーの配置がLGA115X用になっており、マザーボード側に手を加える必要はありません。
AMD AM4プラットフォームで使用する場合はCPUクーラー側とマザーボード側でそれぞれした準備が必要になります。AMD AM4プラットフォームで「CRYORIG C7 Cu」を使用する場合、まずCPUクーラーのベースプレート側に装着されたマウンティングバー&スクリューピラーをAM4に対応した配置に装着しなおします。
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「CRYORIG C7 Cu」を固定する際は、マザーボードのネジ穴にスクリューピラーを直接通すので、AM4マザーボード各種に標準で装着されているCPUクーラー固定器具を取り外します。
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これでIntel LGA115X環境とAMD AM4環境ともに、「CRYORIG C7 Cu」をマザーボードに固定する準備は完了したので熱伝導グリスをCPUのヒートスプレッダに塗布します。熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。熱伝導効率も高く、柔らかいグリスで塗布しやすいのでおすすめです。
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グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。特にThermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスでCPUクーラー固定時の圧着で伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
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銅製ベースプレートには透明の保護フィルムが貼られているので、CPUクーラーをマザーボードに設置する前に剥がし忘れないように注意してください。
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ベースプレートの保護フィルムを剥がしたことを確認したら、CPUクーラーをCPUの上に乗せ、グリスが広がるように力の入れすぎに注意して、若干グリグリと捻りながらCPUクーラーを押し付けます。
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CPUクーラー本体をマザーボードに乗せたら、マザーボードをひっくり返して裏面からネジ止めします。この時に使用する固定パーツとしてIntel LGA115XとAMD AM4などマルチプラットフォームに対応したバックプレート、および干渉フリーなナット&PCBスペーサーの2種類があります。
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注意点としてMini-ITXマザーボードの多くはCPUソケット周辺に素子が多数実装されており、「CRYORIG C7 Cu」付属のバックプレートを装着しようとすると干渉する可能性があります。バックプレートと素子が当たっているのを見落としたままCPUクーラーを固定するためネジ止めすると、そのまま素子を粉砕してマザーボードを破損させる恐れがあるので、基本的にMini-ITXマザーボードではバックプレートを使用してはいけません。
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「CRYORIG C7 Cu」をMini-ITXマザーボードに固定する場合は、付属のバックプレートの代わりにプラスチックの円筒型スペーサーがCPUクーラー本体に付属しているのでこれを使用します。
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ナット&PCBスペーサーによる固定であればマザーボード背面CPUソケット周辺の素子との干渉や破損の心配なく「CRYORIG C7 Cu」を固定できます。
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以上で「CRYORIG C7 Cu」のセットアップは完了です。
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CRYORIG C7 Cuの冷却性能

本題となる「CRYORIG C7 Cu」の冷却性能についてチェックしていきます。
検証システムをベンチ板に置いた状態で測定を行っているためCPUクーラーが水冷・空冷によらず基本的にCPUクーラーの理想的な性能をチェックすることになります。
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まずはサウンドレベルメーター(騒音計)を使用して「CRYORIG C7 Cu」のファンノイズをチェックしてみました。騒音計の収音部分とノイズ発生部分との距離が15cm程度になる位置で測定を行っています。簡易水冷の場合はラジエーターとポンプ両方からの距離が15cm程度になるように設置しています。
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電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりと音の性質にもよるので注意してください。

「CRYORIG C7 Cu」のファンノイズの騒音値はファン回転数別で次のようになっています。ファン回転数が2000RPMを超えてくるとノイズレベルが40dBを超えてファンノイズがはっきりと聞こえるようになってきました。CRYORIG C7 Cuを手動設定で使用する場合はファン回転数が1800RPMから2000RPM以下に収まるように設定すると静音動作で運用できると思います。
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「CRYORIG C7 Cu」に加えて、後ほど冷却性能の比較対象として使用するAMD Ryzen純正CPUクーラーから「Wraith Max」と「Wraith Prism」についても同様にファンノイズの測定を行いました。
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「CRYORIG C7 Cu」と「Wraith Max」と「Wraith Prism」の3種類のCPUクーラーについてファン回転数別でファンノイズを比較すると次のようになりました。冷却ファンの径がほぼ同じでいずれもトップフロー型CPUクーラーなのでファン回転数に対するファンノイズの比例カーブは似た傾向になりました。いずれも静音動作を狙うなら2000RPM以下に抑えるといいようです。
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「CRYORIG C7 Cu」におけるファン回転数に対するファンノイズの特性が確認できたので、続いてAMD Ryzen 7 2700XのCPU定格&メモリ周波数3200MHzを「CRYORIG C7 Cu」で運用できるのか負荷テストを実施してみました。
検証方法については、FF14ベンチマークの動画(再生時間8分、WQHD解像度、60FPS、容量4.7GB)でAviutl+x264を使ってエンコードを行いました。エンコード時間はRyzen 7 2700Xの場合15分ほどなので同じ動画で2つ平行して1周させています。エンコード中のファン回転数は一定値に固定しています。
注:CPUのストレステストについてはOCCTなど専用負荷ソフトを使用する検証が多いですが、当サイトではPCゲームや動画のエンコードなど一般的なユースで安定動作すればOKとういう観点から管理人の経験的に上の検証方法をストレステストとして採用しています。
X470 OC Test

「CRYORIG C7 Cu」のファン回転数を1800RPMに固定して負荷テストを実施したところ、CPU温度とCPUコアクロックの推移は次のようになりました。
Ryzen 7 2700XはCPUの冷却性能に応じて25MHz単位で動作クロックを調整し、CPU温度が85度以下に収まるように電力制限がかかるので、「CRYORIG C7 Cu」を使用した今回の負荷テストではCPU動作クロックは平均3600MHz程度になりました。XFRによる自動OCを除いたRyzen 7 2700Xの定格動作は全コア3.7GHzなのでそれを若干下回りますが、全高50mm以下のロープロファイルCPUクーラーであり、ファン回転数は最大2500RPMでまだ余力があることも考えると十分な性能だと思います。
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Ryzen 7 2700Xは標準でTDP105WとVRM電源への負荷が大きいことで知られているので、スマホで使用できるサーモグラフィカメラ「FLIR ONE Pro」(レビュー)を使用して上の負荷テスト中のCPUソケット周辺やVRM電源部分の温度を測定してみました。最大で80度半ばと比較的高温にはなっていますが、「CRYORIG C7 Cu」はトップフロー型空冷CPUクーラーなのでCPUソケット周辺にも風が当たるため、Ryzen 7 2700Xの標準設定であればVRM電源温度面でも問題なく運用できそうです。
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さらに「CRYORIG C7 Cu」と「CRYORIG C7」と「Wraith Max」と「Wraith Prism」の4つのCPUクーラーについて冷却性能を比較してみました。
ノイズレベルが39dB前後で一致するように各CPUクーラーのファン回転数を固定した状態で、上と同様の負荷テストを実施してCPU温度を比較しました。Ryzen 7 2700Xの標準設定による発熱に対してはどのCPUクーラーを使用してもCPU温度が80度を超える結果になっています。
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負荷テスト開始3分ほどを抜粋すると、「CRYORIG C7 Cu」はCPUクーラーヒートシンクの材質が全て銅製になったことによって熱容量の増加および放熱性能の上昇したためか、「CRYORIG C7」よりも最大温度に達するまでの猶予が30秒ほど長くなっています。
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さらに各CPUクーラーを使用した場合のCPUコアクロックについても比較してみました。CPU温度的にはどのCPUクーラーを使用しても最終的には85度付近に収束していましたが、Ryzen 7 2700XはCPUクーラーによる冷却性能に依存して25MHz刻みでコアクロック(消費電力/発熱)が制御されるため、使用するCPUクーラーによって動作クロックには差が出ていることがわかります。
全銅製ヒートシンクによって放熱性能が15%上昇しているとの触れ込み通り、「CRYORIG C7 Cu」は無印版よりも高いCPUコアクロックで動作していることがグラフからはっきりと読み取れます。ちなみにTDPでは「CRYORIG C7 Cu」は無印版よりも10W高くなっていますが、負荷テスト終盤のシステム消費電力の平均値を比較すると差は5W程度でした。
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余談ですが、全高が10mm程高いので放熱フィンが若干大きいもののヒートパイプダイレクトタッチなWraith Prismが、銅製ベースプレートのWraith Maxよりも冷却性能が高いという結果は意外でした。


さらにRyzen 7 2700Xの競合製品と目されるIntelのメインストリーム向けCPUで第8世代CoffeeLake-Sの最上位モデル「Core i7 8700K」を使用して「CRYORIG C7 Cu」の冷却性能をチェックしてみました。
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なお検証機材のCore i7 8700KはCPUダイとヒートスプレッダ間のグリスを液体金属グリスに塗り替えているので通常よりも低い温度で動作しています。
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Core i7 8700K Delid metal1GHz temp

Core i7 8700Kの動作設定にはCPUコアクロックを定格(マザーボード標準設定)&メモリ周波数3600MHzとし、「CRYORIG C7 Cu」のファン回転数を1800RPMに固定して、同様に負荷テストを実行したところ、CPU温度とCPUコアクロックは次のようになりました。
「CRYORIG C7 Cu」のファン回転数1800RPMによる冷却でCore i7 8700Kの定格となる全コア4.3GHzでCPU温度は最大78度に収まりました。Core i7 8700Kの運用については殻割り&液体金属化が前提にはなるものの、そこさえクリアできれば「CRYORIG C7 Cu」でも定格で運用できそうです。
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CRYORIG C7 Cuのレビューまとめ

最後に全銅ヒートシンクのロープロファイル空冷CPUクーラー「CRYORIG C7 Cu」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ

  • Cryorigらしいオシャレなデザイン
  • 全高47mmのロープロファイルCPUクーラー
  • Intel LGA1151、AMD AM4などマルチソケット対応
  • Mini-ITXマザーボードでも干渉しにくい設計
  • バックプレート or ワッシャー&ナットから選択できる干渉フリーな固定方式
  • Ryzen 7 2700Xを定格で運用可能な冷却性能
  • Core i7 8700K(殻割り済み)を定格で運用可能な冷却性能
  • マウントパーツを単独でマザーボードに固定可能
悪いところor注意点
  • 無印版よりも2倍近い、650gの重量
  • 価格が8000円程度と割高、18年5月現在は品薄

冷却性能の検証結果からもわかるように「CRYORIG C7 Cu」は全高47mmのロープロファイルながら全銅製ヒートシンクを採用することで無印版よりも15%高い放熱が可能になったので、Intel Core i7 8700やAMD Ryzen 7 2700などTDP65W程度のメインストリーム向け標準モデルはもちろんのこと、AMD Ryzen 7 2700Xや、殻割りが前提になるもののIntel Core i7 8700KなどTDP100W前後の最上位モデルを定格で運用可能な冷却性能を備えています。


無印版が4000円程度なのに対して「CRYORIG C7 Cu」は8000円程度と割高である点はネックですが、全高47mmのロープロファイルサイズでこのクラスの冷却性能を発揮できる製品の選択しはほぼないので、コンパクトな高性能PC構築のお供に検討する価値はあると思います。あと18年5月現在、品薄なので早く在庫が潤沢になって欲しいところですが、国内正規代理店ディラックによると6月中旬から下旬にかなりのまとまった数が入荷予定とのことです。

以上、「CRYORIG C7 Cu」のレビューでした。
CRYORIG C7 Cu


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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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