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PC向けVR HMDの二大巨頭の1つである「HTC VIVE」の上位モデルで、従来機種よりも高解像度な片目1440×1600(両目2880×1600)の有機ELディスプレイを採用したハイエンドVRヘッドマウントディスプレイ「HTC VIVE Pro」の詳細レビュー前のミニレビューとして、まずは気になっている人も多いであろう画質ついて検証してみました。
製品スペックについて簡単に解説しておくと、HTC VIVE Proは両目2880×1600の有機ELパネルを搭載しています。VIVE無印版の2160×1080と比較して 、PPI(Pixel per Inch)が37%増加、総ピクセル数が78%増加して大幅に高精細化したディスプレイになっています。
HTC VIVE ProとHTC VIVE無印版でディスプレイの画質を比較して、スペック上は78%高精細になったHTC VIVE Proがどれくらい高画質で綺麗になるのかチェックしていきます。
まずは近距離に位置し画面全体に表示されるオブジェクトを見た時の比較です。サンプルとしては下画像が片目のディスプレイいっぱいに表示されています。
近距離に位置し画面全体に表示されるオブジェクトについては、HTC VIVE ProでもHTC VIVE無印版でもパッと見では大きな差は感じられません。よくよく注視するとHTC VIVE PROのほうがディテールが細かく、立体感があるのがわかりますが。VR HMD上で見ると高精細になっているので立体感が強くなり、また発色が鮮やかになっていると感じられました。
続いて画面中央に表示される遠方のオブジェクトを見た時の比較です。サンプルとしては下画像が片目のディスプレイいっぱいに表示されています。
遠方のオブジェクトについてはHTC VIVE ProとHTC VIVE無印版の差が非常にわかりやすいです。HTC VIVE無印版ではディスプレイに網目模様が見えてしまう現象、いわゆるスクリーンドアがはっきりと見えますが、HTC VIVE ProはPPIが高いのでスクリーンドアを感じにくくなっています。加えて遠方のオブジェクトでも細部がはっきりと描かれています。
最後にテキストを表示したときの比較です。サンプルとしては下画像が片目のディスプレイいっぱいに表示されています。
テキスト表示がおそらくHTC VIVE ProとHTC VIVE無印版との間で最も差が出やすいのではないかと思います。VIVE無印版ではぼんやりとした文字が、HTC VIVE Proではクッキリと綺麗に読むことができます。
「機能」の漢字はHTC VIVE ProとHTC VIVE無印版との差が特に顕著です。HTC VIVE無印版では両方とも文字がほぼ潰れて雰囲気でしか読めません。しかしながらHTC VIVE Proでは「機」は文脈でかろうじて判別できるかなというくらいですが、能については問題なく読み取れます。加えて遠方のオブジェクト同様にスクリーンドアも軽減されています。
従来機種よりも高解像度な片目1440×1600(両目2880×1600)の有機ELディスプレイを採用して78%高精細になった「HTC VIVE Pro」をHTC VIVE無印版と比較すると、遠方のディティールが改善され、立体感が増し、スクリーンドアが軽減されるので、綺麗かつ見やすい画面になっています。特に遠方表示やテキスト表示では大きな差があるので、最高のVR体験を狙うのであれば「HTC VIVE Pro」は買いだと思います。
HTC VIVE Pro VR HMD アップグレードキット
HTC
<TSUKUMO><PCショップアーク><ドスパラ>
<PCワンズ><パソコン工房>
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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