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Radeon RX Vegaグラフィックスを内蔵するRyzen APUを搭載可能なMini-STXベアボーンPC「ASRock DeskMini A300(型番:DeskMini A300/B/BB/BOX/JP)」のCPUクーラー互換性について、Noctua NH-L9a-AM4、Noctua NH-L9i、CRYORIG C7など主要なロープロファイルCPUクーラーが使用できるか検証してみました。
「ASRock DeskMini A300」の詳細レビューも公開中です。Ryzen 5 2400Gを使用した時のメモリ周波数3200MHzへのオーバークロックや、「Noctua NH-L9a-AM4」を使用した場合の冷却性能、動画の倍速補完機能「AMD Fluid Motion」の使い方などASRock DeskMini A300の気になるポイントを徹底検証しています。
・「ASRock DeskMini A300」をレビュー
ASRock DeskMini A300のCPUクーラー互換性 目次
1.ASRock DeskMini A300のCPUクーラー設置スペースについて
2.Noctua NH-L9a-AM4
3.Noctua NH-L9i
4.CRYORIG C7
5.JONSUBO HP-400
ASRock DeskMini A300のCPUクーラー設置スペースについて
最初に「ASRock DeskMini A300」のCPUクーラー設置スペースについて簡単にチェックしておきます。ASRock DeskMini A300については公式サイトで全高46mmまでのCPUクーラー対応が公表されていますが、実際にCPUヒートスプレッダから外装天面までの距離を測定してみたところ、外装の厚さ込みで48mm程度となり、公表値とほぼ同じ結果が得られました。
またASRock DeskMini A300に内蔵されているMini-STXマザーボード「ASRock A300M-STX」のCPUソケット上側にはVRM電源クーラーヒートシンクが設置されており、これとの干渉にも注意する必要があります。CPUソケットに対するオフセット次第ですが、VRM電源ヒートシンクとメモリスロットの間隔は95~96mmほどなので、ヒートシンクの幅がそれ以下に収まっている必要もあります。
Mini-STXマザーボード「ASRock A300M-STX」のCPUクーラーマウント自体は通常のAM4マザーボードと共通です。標準でプラスチック製のCPUクーラー固定器具が装着されていますが、取り外してサードパーティ製CPUクーラーを設置できます。
Noctua NH-L9a-AM4
「Noctua NH-L9a-AM4」は全高37mm、幅93mmのロープロファイルCPUクーラーとなっており、Mini-STXマザーボード「ASRock A300M-STX」へ問題なく設置することができ、ASRock DeskMini A300で問題なく使用できました。「Noctua NH-L9a-AM4」はVRM電源ヒートシンクとの間隔も数mmの余裕があります。
「Noctua NH-L9a-AM4」は若干縦長なヒートシンクなので、CPUソケット右側にあるM.2スロットとの干渉が少し心配だったのですが、こちらも問題ありません。
「Noctua NH-L9a-AM4」はPCケースへの組み込みについても全高37mmで上限の46mmまで余裕があるので問題ありませんでした。
なお25mm厚ファンの「Noctua NF-A9 PWM」等への換装については、PCケース外装と干渉してしまい無理でした。20mm厚のファンであれば換装できると思います。
Noctua NH-L9i
「Noctua NH-L9i」は全高37mm、幅95mmのロープロファイルCPUクーラーとなっており、Intelフォームファクタ向けCPUクーラーですが、AM4マウントオプションパーツ「NM-AM4-L9aL9i mounting kit」を併用することで、Mini-STXマザーボード「ASRock A300M-STX」へ設置することができ、ASRock DeskMini A300で問題なく使用できました。製品写真が似ているので「Noctua NH-L9i」と「Noctua NH-L9a-AM4」は対応CPUソケットだけの違いと思われがちですが、CPUクーラーヒートシンクの形状が実は異なり、NH-L9a-AM4が93mmに対して、NH-L9iは95mmと横幅が広くなっています。
そのため「Noctua NH-L9i」をMini-STXマザーボード「ASRock A300M-STX」へ装着しようとすると、メモリスロット-VRM電源ヒートシンクの間隔で引っかかる可能性があります。「Noctua NH-L9i」の設置には若干のコツがあり、VRM電源ヒートシンクのネジを緩めてヒートシンクをネジ穴の遊びの分だけ可能な限り端に寄せることでNH-L9iのヒートシンクをメモリスロットとVRM電源ヒートシンクの間に収めることができます。
「Noctua NH-L9i」はマザーボードに固定さえできれば、PCケースへの組み込みについても全高37mmで上限の46mmまで余裕があるので問題ありませんでした。
なお25mm厚ファンの「Noctua NF-A9 PWM」等への換装については、PCケース外装と干渉してしまい無理でした。20mm厚のファンであれば換装できると思います。
CRYORIG C7
「CRYORIG C7」は全高47mmのロープロファイルCPUクーラーとなっており、Mini-STXマザーボード「ASRock A300M-STX」への設置自体は問題なかったのですが、PCケース外装とファンが干渉してしまい、「ASRock DeskMini A300」に組み込むことはできませんでした。純正よりも全高に余裕のあるサードパーティ製PCケースが発売されれば使用できる可能性もありますが。JONSUBO HP-400
「JONSUBO HP-400」は全高40mmのロープロファイルCPUクーラーとなっており、Mini-STXマザーボード「ASRock A300M-STX」に設置することができ、ASRock DeskMini A300で問題なく使用できました。「JONSUBO HP-400」はVRM電源ヒートシンクとの間隔も数mmの余裕があります。
「JONSUBO HP-400」はPCケースへの組み込みについても全高40mmで上限の46mmまで余裕があるので問題ありませんでした。
以上、『ASRock DeskMini A300のCPUクーラー互換性について』でした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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使用感が分かりやすくて、購入前に準備ができるので参考にさせてもらってます。
ファンが上方穴からの貫通留めでナベネジの頭が当たる場合、下方の穴から留めてはいかがでしょうか? よくホームセンターで近い長さのナベネジかマイナスの頭を買って、調整用のワッシャをかませて留めてます。振動の音が大きくなるんでしょうかね?留まればOK、錆びても外れるようにユニクロメッキのマイナス頭で良くやってますww