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GIGABYTEのゲーミングブランドAORUSからリリースされた、240サイズラジエーターのフルカバー簡易水冷GPUクーラー「WATERFORCE all-in-one cooling system」を搭載する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G(型番:GV-N208TAORUSX W-11GC)」をレビューしていきます。
代理店公式ページ:https://www.cfd.co.jp/product/graphics_bord/nvidia-graphics/gv-n208taorus_x_w-11gc/
製品公式ページ:https://www.gigabyte.com/jp/Graphics-Card/GV-N208TAORUSX-W-11GC
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」は購入後30日以内に公式ホームページで製品登録することによって、4年間保証を受けられる製品です。購入したら忘れずに公式ホームページで登録するのをオススメします。
登録ページ:https://jp.aorus.com/login.php
代理店サポート:https://www.cfd.co.jp/support/contact/gigabyte/4year_warranty_vga/
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G レビュー目次
1.GIGABYTE AORUS RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCEの外観
2.GIGABYTE AORUS RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCEの検証機材セットアップ
3.GIGABYTE AORUS RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCEのゲーム性能
4.GIGABYTE AORUS RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCEの温度・消費電力・ファンノイズ
5.簡易水冷グラボはマルチGPUのプライマリに最適
6.GIGABYTE AORUS RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCEのレビューまとめ
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gの外観
早速、「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を開封していきます。簡易水冷GPUクーラーを採用する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」のパッケージサイズは空冷モデルと比較してみると非常に巨大です。
パッケージはN型箱になっており蓋を開くと、スポンジ蓋の上にマニュアルやドライバCDの入った紙製の袋があり、その下にはスポンジスペーサー&静電防止ビニールという一般的な梱包でグラフィックボード本体が鎮座していました。
梱包や付属品のチェックは簡単に済ませて、「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」のグラフィックボード本体を見ていきます。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」のGPUクーラー外装は黒色プラスチック製ですが、マットな表面加工、アクセントに添えられたヘアラインアルミニウムのプレート、水冷クーラーの内部構造が見通せるアクリル窓などの造形もあって安っぽさは感じさせません。右端には鏡面シルバーでAORUSのアイコンロゴが描かれ、LEDイルミネーションが内蔵されています。
GPUクーラー側面のAORUSロゴにはLEDイルミネーションが内蔵されています。
アクリルプレート窓からその一部が見えますが、「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE WB 11G」のGPUクーラーにはGPUコア、VRAM、VRM電源など基板上のコンポーネントを全て一括で冷却する簡易水冷クーラー「WATERFORCE all-in-one cooling system」が採用されています。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE WB 11G」は、RTX 2080 TiのリファレンスモデルともいえるFounders Editionの全長267mmよりもやや長い全長290mmとなっています。近年主流なオープンスペースタイプのPCケースなら干渉の心配はありませんが、PCケースフロントにストレージベイがある少し古めのPCケースではグラフィックボード設置スペースのクリアランスに注意が必要です。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gは、水冷チューブの分だけさらに背は高くなりますが、基板とGPUクーラー自体もPCIブラケットより20mmほど背の高いデザインです。
RTX 2080 Tiのオリファンモデルは3スロット占有クーラーを採用しているモデルも多いですが、「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」は2スロット占有です。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gはリファレンスの動作クロックよりも高い数値で動作するメーカーによるファクトリーOCが施されたOCモデルですが、補助電源数はリファレンスと同じく8PIN*2となっています。補助電源部分のPCB基板は切り込みで引っ込んでいるので補助電源ケーブルを装着しても補助電源端コネクタやケーブルとPCケースの干渉が発生し難い構造になっています。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」のPCI-E端子、各種ビデオ出力、NVLink端子にはオレンジ色(一部黒色)の保護カバーが装着されています。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gのビデオ出力はHDMI2.0 * 3、 DisplayPort1.4 * 3、 USB Type-Cの7基が実装されています。
7基のビデオ出力から、『HDMI2.0 * 3、DisplayPort1.4 * 1、USB Type-C』の5系統でビデオ出力を行う3x HDMI MODEと、『HDMI2.0 * 1、DisplayPort1.4 * 3、USB Type-C』の5系統でビデオ出力を行う3x DP MODEを選択できます。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gにはマットなブラック塗装の金属製バックプレートが搭載されています。バックプレートは基板の反りを防止するだけでなく、サーマルパッドを介してVRAM等と接しており放熱にも一役を買っています。バックプレート右端のAORUSアイコンロゴにはLEDイルミネーションが内蔵されています。
また「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE WB 11G」のPCB基板には「AEROSPACE-GRADE PCB COATING」という防塵・防滴処理が施されています。
なおグラフィックボードの重量はGeForce RTX 2080 Ti Founders Editionが1318g、MSI GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIOが1571gに対して、GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G(ラジエーター除く)は1036gとなっており、RTX 2080 Tiグラフィックボードとして比較的軽量です。
バックプレート等で基板の反りは防止されていますが、重量は1kg程度と重いのでPCI-Eスロットへの負荷を考えるとVGAサポートステイなどを追加で設置して、垂れ下がりを防止したほうがいいかもしれません。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」は前述の通り簡易水冷GPUクーラーが標準搭載されたGeForce RTX 2080 Tiグラフィックボードです。
簡易水冷クーラーを採用したグラフィックボードでは、GPUコアを冷やす簡易水冷クーラー本体とは別に、VRM電源やVRAMを冷却するためブロアーファンも併用するハイブリッドタイプが多いですが、「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE WB 11G」はGPUコアだけでなくVRAMやVRM電源を網羅するフルカバー銅製ベースプレートによって一括で冷却する構造です。
簡易水冷グラフィックボードに搭載される水冷ラジエーターは120mmサイズ/25mm厚のラジエーターが主流ですが、「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」には、120mm角冷却ファンを2基設置できる240サイズの大型ラジエーターが採用されています。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」の水冷ラジエーターはサイズこそ240サイズの大型ですが、厚みは一般的な25mm厚なので、ファン含めて50~55mm厚程度です。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」にはダブルボールベアリングで耐久性にも優れた冷却ファンが標準搭載されており、軸受け部分にはLEDイルミネーションが内蔵され、半透明なファンブレードは光を拡散するディフューザーとして機能します。
ラジエーター冷却ファンは水冷チューブ上でラジエーター寄りの位置にあるPWM対応4PINの汎用ファン端子によってグラフィックボードと接続されています。自作PCのマザーボードと同じ汎用の4PINファン端子なので水冷ラジエーターに装着するファンの換装も問題なく行えます。
【追記】公式マニュアルでファン換装についても言及されていたので問題ないのだと思っていたのですが、コメントの情報によると、ファンケーブルを固定している結束バンドを取り除くだけでも国内代理店による保証外になるそうな……。
冷却ファンのLEDイルミネーションはアドレッサブルRGB対応VD-G型汎用3PIN LEDヘッダーでグラフィックボードと接続されており、外部電源やコントローラーを必要とせず、グラフィックボード本体のLEDイルミネーションと同期制御が可能です。
水冷チューブには外形9~10mmと細めで、高い密閉性と熱安定性と耐圧性を備えた丈夫なFEPチューブが採用されています。強めに曲げてもチューブが折れて内径が潰れる様子はなく、水冷チューブはナイロンスリーブ化されているので取り回しも良好です。水冷チューブの長さは380mm程度と長めなので、一般的なミドルタワーPCケースのトップやフロントにラジエーターを設置しても十分に足りる長さだと思います。
水冷チューブのグラフィックボード側の根本はストレートのロータリー構造になっており、捩じりが必要になる場合も容易にチューブを取り回すことができます。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gの検証機材セットアップ
外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gを検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。テストベンチ機の構成 | ||
ベンチ機1 |
ベンチ機2 |
|
OS | Windows10 Home 64bit | |
CPU |
Intel Core i9 9900K(レビュー) Core/Cache:5.1/4.7GHz, 1.300V 殻割り&クマメタル化(レビュー) |
Intel Core i7 7700K (レビュー) |
CPUクーラー |
Fractal Design Celsius S36(レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー) |
ASUS ROG RYUO 120 (レビュー) |
M/B | ASUS WS Z390 PRO (レビュー) |
ASUS ROG MAXIMUS IX FORMULA (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill Trident Z Black F4-4400C19D-16GTZKK DDR4 8GB*2=16GB (レビュー) 4000MHz, CL17-17-17-37-CR2 |
G.Skill Trident Z F4-3600C15D-16GTZ DDR4 8GB*2=16B (レビュー) |
システム ストレージ |
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB (レビュー) |
Samsung 860 PRO 256GB (レビュー) |
データストレージ |
SanDisk SSD Ultra 3D SATA SSD 2TB (レビュー) | |
電源ユニット |
Corsair HX1200i (レビュー) Corsair RM650i |
Thermaltake Toughpower iRGB PLUS 1250W Titanium (レビュー) |
PCケース/ ベンチ板 |
STREACOM BC1 (レビュー) |
Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t (レビュー) NZXT Aer F 140 3基(レビュー) |
ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製3bit-MLC型64層V-NANDのメモリチップを採用するメインストリーム向け最新SATA接続M.2 SSD「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」を使用しています。「Samsung SSD 860 EVO M.2」は2.5インチSATA SSDと同等のパフォーマンスをケーブルレスで発揮できる手軽さが魅力です。Samsung SSD 860 EVOシリーズの容量1TB以上のモデルは大容量データの連続書き込みにおける書き込み速度の低下というTLC型SSDの欠点も解消されているので、大容量ファイルをまとめて入れても余裕のあるメインストレージとしてお勧めのSSDです。
・「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」をレビュー
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」のGPUクーラーには正面のアクリル小窓と側面のAORUSロゴ部分にアドレッサブルLEDイルミネーションが内蔵されています。
バックプレートのAORUSアイコンロゴにもアドレッサブルLEDイルミネーションが内蔵されています。
240サイズラジエーターに装着された2基の120mmファンの軸受け部分にもアドレッサブルLEDイルミネーションが内蔵され、グラフィックボード本体と合わせて非常に豪華な装いです。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」に搭載されたアドレッサブルLEDイルミネーションは、GPUチューニングアプリ「AORUS Engine」と一緒にインストールされる、もしくはマザーボード等のRGB Fusion対応機器向けに配信されているライティング制御アプリ「RGB Fusion2.0」から操作できます。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」はRTX 2080 Ti リファレンスモデルのブーストクロック1545MHzに対してブーストクロック1770MHzへ、メモリクロックも14140MHzへ僅かながらファクトリーOCが施されています。またパワーリミット(TDP)も定格の250Wから331Wへと大幅に引き上げられ、流石はフルカバーAIO水冷クーラー搭載モデルだと感じさせられるスペックです。
GIGABYTE製グラフィックボード向けのGPUチューニングアプリ「AORUS Engine」からは、マニュアルOC設定、ファン制御カーブの手動設定、GPU温度やコアクロックなどのリアルタイムモニタリングが可能です。RTX 20XXシリーズで新たに実装されたOCチューニング機能「NVIDIA Scanner」にも対応していました。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gのゲーム性能
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」の性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GeForce RTX 2080 Founders Edition」、「GeForce RTX 2070 Founders Edition」、「Radeon VII Reference Edition」、「GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition」、「EVGA GeForce GTX 1080 SC2 Gaming iCX」を使用しています。「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkで現在主流なDirectX11のベンチマーク「FireStrike」による比較になります。
FireStrike | Extreme | Ultra | |
RTX 2080 Ti AORUS XWF |
35835 | 17593 | 8550 |
RTX 2080 FE |
27296 | 13208 | 6408 |
RTX 2070 FE |
22944 | 10946 | 5383 |
Radeon VII |
27488 | 13410 | 6838 |
GTX 1080 Ti FE |
27344 | 13617 | 6781 |
GTX 1080 11Gbps | 22517 | 10881 | 5404 |
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkのDirectX12ベンチマーク「TimeSpy」による性能比較となります。
TimeSpy | Async Off |
Extreme | |
RTX 2080 Ti AORUS XWF |
15167 | 14090 | 7148 |
RTX 2080 FE |
11081 | 10307 | 5129 |
RTX 2070 FE |
9042 | 8390 | 4202 |
Radeon VII |
8829 | 8213 | 4249 |
GTX 1080 Ti FE | 9542 |
8831 | 4425 |
GTX 1080 11Gbps | 7704 | 7267 | 3503 |
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードについて、17年中頃から普及しつつあるHTC VIVEやOculus RiftなどVR HMDを使用したVRゲームに関する性能を測定する最新ベンチマーク「VRMark」による性能比較となります。
Orange Room |
Cyan Room |
Blue Room |
|
RTX 2080 Ti AORUS XWF |
12992 | 14509 | 4886 |
RTX 2080 FE |
12983 | 11183 | 3580 |
RTX 2070 FE |
12557 | 9146 | 2844 |
Radeon VII |
11580 | 11183 | 3580 |
GTX 1080 Ti FE | 13084 | 8409 | 3028 |
GTX 1080 11Gbps | 12239 | 6974 | 2345 |
【実ゲームベンチマークは検証時間の都合で割愛】
ベンチマーク測定を行ったゲームタイトルは、Assassin's Creed Origins(最高設定プリセット)、Battlefield 1(最高設定プリセット)、Destiny2(最高設定プリセット)、The Division(グラフィック設定)、Far Cry 5(最高設定プリセット&TAA)、Final Fantasy XV(最高設定プリセット、NVIDIA GameWorks無効)、Ghost Recon Wildlands(グラフィック設定)、Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定プリセット)、MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット)、Rise of the Tomb Raider(グラフィック設定)、Middle-Earth: Shadow of War(ウルトラ設定プリセット)、Titanfall 2(グラフィック設定)、WatchDogs_2(最高設定プリセット)、The Witcher3(最高設定)、Gears of War 4(最高設定プリセット)以上の15タイトルです。
Assassin's Creed Origins(最高設定プリセット)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Battlefield 1(最高設定プリセット)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Destiny2(最高設定プリセット)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
The Division(グラフィック設定)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Far Cry 5(最高設定プリセット&TAA)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Final Fantasy XV(最高設定プリセット、NVIDIA GameWorks無効)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Ghost Recon Wildlands(グラフィック設定、ウルトラ設定から以下を変更、ターフエフェクト:オフ/ゴッドレイ:オン/ロングレンジシャドウ:オン)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定プリセット)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Rise of the Tomb Raider(グラフィック設定)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Middle-Earth: Shadow of War(ウルトラ設定プリセット)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Titanfall 2(グラフィック設定)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
WatchDogs_2(最高設定プリセット)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
The Witcher3(最高設定)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Gears of War 4(最高設定プリセット)に関する「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gの温度・消費電力・ファンノイズ
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gの負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としては20分間に渡たり連続してGPUに100%近い負荷をかける3DMark TimeSpy Stress Testを使用しています。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gのテスト終盤におけるGPU温度は最大54度、ファン回転数は終始変動がなく1050RPM程度でした。パワーリミットが定格の250Wから331Wへ大幅に引き上げられているのですが、240サイズラジエーターの簡易水冷GPUクーラーによって余裕で冷やしきれています。2スロット占有GPUクーラーのFounders Editionと比較するとGPU温度は大幅に低く、ファン回転数も小さい値に収まっています。
RTX 2080 TiのAIBモデルで主流な3スロット占有の大型空冷GPUクーラーを搭載するモデルと比較してみても、「AORUS RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE」のGPU温度の低さとファン回転数の小ささは際立っています。
GPUコアクロックについては「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」の仕様値ではブースト1770MHzとなっていましたが、負荷テスト中の実動平均は1958MHzとなりました。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」を含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。
電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質にもよるので注意してください。
ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gのファンノイズは、240サイズラジエーターに搭載された2基の120mmサイズ冷却ファンが騒音源になりますが、1050RPMという低い値を維持して一定の回転数で動作し続けるので、ノイズレベルは38.0dbと非常に優れた静音性を実現しています。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」の動作音は上述の通り非常に優れた静音性を実現しているのですが、起動直後からOSが起動してグラフィックボードドライバが読み込まれるまでは高速回転で動作し、46dB以上のそこそこ大きなファンノイズが発生します。
また付属ファンは軸音のサーッという音が(PCケースに入れてしまえば気にならないかもしれませんが)聞こえました。アドレッサブルLEDイルミネーションにこだわりがないのであればNoctua NF-A12x25 PWMなど高性能な冷却ファンに換装して、マザーボード等の外部ファンコントローラーによって一定速度のファン制御を行えばさらに高い静音性で運用できると思います。
・「Noctua NF-A12x25 PWM」を360サイズ簡易水冷に組み込む
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gの消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
測定負荷には上で行った温度検証と同様に3DMark TimeSpy ストレステストを使用しています。テスト全体から1秒間隔でモニタリングを行い、平均値を”消費電力”、最大値を”瞬間的な最大電源負荷”とします。なお電源ユニットに対する実際の最大瞬間負荷は測定値より50~100W上回る場合があるので、電源ユニットの電源容量選択の参考にする場合は注意してください。
消費電力の測定は電源ユニット「Corsair HX1200i」のCorsair Linkによる電力ログ機能を用いてコンセントからの入力ではなく変換ロスを差し引いたシステムへの出力電力をチェックしています。また電力測定の際は上記の主電源ユニットに加えて、CPUへの電力供給を行うEPS端子へ接続するために別の副電源ユニットを使用しています。
この方法であれば、CPU(後述のiGPUも)に負荷をかけても、CPUによる消費電力の変動はメイン電源ユニットCorsair HX 1200iの測定値には影響しません。しかしながら、測定値にはまだATX24PIN経由で供給されるマザーボードやDDR4メモリの電力が含まれるので、iGPUを使用した時の3DMark TimeSpy ストレステスト中の消費電力と最大電源負荷を同様に測定し、各種グラフィックボード使用時と差分を取る形でグラフィックボード単体の消費電力と最大電源負荷を算出します。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11Gの消費電力は322W、最大瞬間負荷は455Wでした。GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11GのTDP(パワーターゲット)はファクトリーOCによって330Wへと大幅に引き上げられており、その消費電力はTDP260W設定のRTX 2080 Ti FEをちょうど60~70W程度上回り、瞬間最大負荷は100Wも上回ります。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」は消費電力度外視で最大のグラフィック性能を追求するモデルとなっており、3スロット占有大型GPUクーラーを搭載した各社ハイエンドモデルと比較しても非常に大きな消費電力となっていますが、前述の冷却性能の検証の通り、フルカバー水冷ブロックと240サイズラジエーターを採用した簡易水冷GPUクーラーによって、その発熱も余裕で冷やしきっており、電源ユニットへの負荷(大容量な電源ユニットを要求すること)を除けば消費電力の大きさが問題になることはありません。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11GはRTX 2080 Tiに大幅なファクトリーOCを施したモデルなので消費電力がかなり大きくなっていますが、一般には、RTX 2080 Tiは消費電力は据え置きのままでGTX 1080 Tiよりも30%以上もグラフィック性能で高速化を果たしているので、次世代GPUを名乗るに相応しい優秀なワットパフォーマンスを実現しています。
簡易水冷グラボはマルチGPU時のプライマリに最適
GeForce RTX 2080 TiやGeForce RTX 2080のように発熱の大きいグラフィックボードでマルチGPU環境を構築する時に、上段のプライマリGPUに簡易水冷グラフィックボードを設置するメリットをご紹介します。(この章の検証は簡易水冷グラフィックボードのMSI GeForce RTX 2080 Ti SeaHawkで行っています)GeForce RTX 2080 TiやGeForce RTX 2080を使用したマルチGPUはNVLink SLI Bridgeのサイズが2種類しかないので、左下写真の3スロット(1スロットスペース)、もしくは右下写真の4スロット(2スロットスペース)のどちらかのレイアウトで構築することになります。
マルチGPU環境では、ファンの直前に比較的高温な熱源であるセカンダリグラフィックボードの背面が来るため、上段のプライマリグラフィックボードの冷却が難しく、そこが性能面でボトルネックになる可能性が高いことが知られています。4スロットは3スロットに比べて、1スロット分余分にスペースが確保できるので、マルチGPU時にプライマリグラフィックボードを冷やしやすいというメリットがあるのですが、現在、マザーボードレイアウトで主流なのは3スロットのレイアウトで4スロットに対応した製品は数が少ないです。
グラフィックボードベンダー各社からリリースされているRTX 2080 TiのAIBモデルは3スロットを占有するものが多く、マルチGPU構築によってプライマリグラフィックボードを適切に冷やすのが難しく、ポテンシャルを最大限に発揮できない可能性があります。
そこで今回は簡易水冷グラフィックボードをマルチGPUの構築に使用した時のメリットを確認するため、現在主流な3スロットレイアウトのマザーボードで前者/後者をプライマリ/セカンダリとして「簡易水冷&3スロット空冷」、「3スロット空冷&3スロット空冷」、「2スロット空冷&3スロット空冷」の3パターンのRTX 2080 TiのマルチGPUを構築し、それぞれの冷却性能やグラフィック性能を検証してみました。
検証機材のPCケースには「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」を使用しており、ケースファンにはNZXT製のエアフロー重視でPCケースの吸気・排気ファンに最適なケースファン「NZXT Aer F 140」をPCケースのフロントに吸気ファンとして2基、リア(簡易水冷グラボではリア寄りのトップに移動)に排気ファンとして1基設置してファン回転数1200RPM固定で運用しています。
今回使用するグラフィックボードは2019年最速のGeForce RTX 2080 Tiなので、測定負荷として3DMark Time Spy Extreme Stress Testを採用しました。
まずはRTX 2080 Tiを使用した「簡易水冷&3スロット空冷」、「3スロット空冷&3スロット空冷」、「2スロット空冷&3スロット空冷」の3パターンのマルチGPUについて、Time Spy Extreme Stress Test中のフレームレート、つまりグラフィック性能を比較した結果を見ていきます。
グラフのようにテスト開始直後100秒の平均フレームレート(avg_s)はいずれの構成で81~82FPSで一致しているのですが、テスト開始3分が経過すると徐々にフレームレートの推移に差が現れ出します。テスト終了直前100秒の平均フレームレート(avg_e)を見ると、3スロットレイアウトのマルチGPU環境では「3スロット空冷&3スロット空冷」のパフォーマンスが最も低くなり平均67.2FPS、対してプライマリグラフィックボードを簡易水冷にした「簡易水冷&3スロット空冷」では平均FPS81.1FPSで20%も性能が向上することがわかります。
プライマリGPUが空冷GPUクーラーの「3スロット空冷&3スロット空冷」と「2スロット空冷&3スロット空冷」は開始・終了の前後、たったの20分程度でもパフォーマンスが大きく下がっているのに対して、プライマリGPUが簡易水冷GPUクーラーの「簡易水冷&3スロット空冷」は終了まで高いパフォーマンスを維持し続けています。
各構成におけるフレームレート比較の傾向は、GPUコアクロックの比較にも現れています。テスト終盤において「簡易水冷&3スロット空冷」では平均1700MHzをキープしていますが、「2スロット空冷&3スロット空冷」は1500MHzに、「3スロット空冷&3スロット空冷」は1300MHzに大幅に下がっています。
消費電力を確認してみると、3つのパターンのいずれにおいても序盤は650W前後の消費電力ですが、ワーストケースである「3スロット空冷&3スロット空冷」の終盤では、Temp Limitによるコアクロックの制限によって消費電力も下がって450W前後になっています。
続いて上段のプライマリGPUのGPUコア温度比較となります。
「簡易水冷&3スロット空冷」は60度半ばに収束していくのがわかりますが、「3スロット空冷&3スロット空冷」と「2スロット空冷&3スロット空冷」はGPU Temp Limitでコアクロックに制限がかかるので90度以上に達することはありませんが、それでも開始数分で最大温度の88度に達しています。
また検証機材PCケース「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」はPSUシュラウドがあってセカンダリGPUのGPUクーラー正面のスペースが狭くて環境は悪いですが、「簡易水冷&3スロット空冷」のセカンダリGPUのGPU温度も70度後半に収まり、空冷プライマリGPUより低い温度です。
最後にファン回転数の比較となります。
「簡易水冷&3スロット空冷」はラジエーター冷却ファンが1000RPM程度、ブロアーファンが1900RPM程度、セカンダリGPUファンが2100RPMとなっており、それぞれをシングルGPUで運用した時よりはファン回転数は高くなりますが、大幅に煩くなるほどではありません。
一方で「3スロット空冷&3スロット空冷」のプライマリGPUのファン回転数はTemp Limitで100W低い電力で動作しているにもかかわらず、2800RPMという非常に高いファン回転数になっています。
また「3スロット空冷&3スロット空冷」よりもパフォーマンスの高かった「2スロット空冷&3スロット空冷」についてはスロット間隔によるエアフローも原因の1つかもしれませんが、ファン回転数がさらに高い3100RPM超となっているので、こちらが主要因の可能性があります。どちらにせよプライマリGPUに空冷を持ってきた2者についてはファン回転数が非常に高いので、ファンノイズも比例して大きくかなり煩く感じます。
以上、GeForce RTX 2080 TiやGeForce RTX 2080のように発熱の大きいグラフィックボードでマルチGPU環境を構築する時に、上段のプライマリGPUに簡易水冷グラフィックボードを設置するメリットについての検証結果となります。
現在主流な3スロットレイアウトで3スロット空冷を上段のプライマリGPUに据えると、ファンノイズが非常に大きく、グラフィック性能も下がりますが、プライマリGPUに簡易水冷グラフィックボードを使用すれば、3スロット空冷と比較して20%高いグラフィック性能をキープでき、大幅な静音化も期待できます。
GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G レビューまとめ
最後に「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G(型番:GV-N208TAORUSX W-11GC)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 最新PCゲームを4K/60FPSの超高解像度かつ高画質設定でプレイ可能なグラフィック性能
- 前世代最上位のGTX 1080 Tiを35%以上も上回るグラフィック性能
- 3スロット空冷よりも冷却性能や静音性に優れるフルカバー簡易水冷GPUクーラー
- 240サイズラジエーターに搭載する冷却ファンは交換可能
- 7基のビデオ出力から3x HDMI MODEと3x DP MODEが選択可能
- GIGABYTE RGB Fusion対応のアドレッサブルLEDイルミネーションを搭載
- 通常保証期間は1年、オンラインユーザー登録で延長3年で計4年間の長期保証
- 基板の背が高く、側面から水冷チューブが伸びるのでPCケースサイドパネルとの干渉に注意
- 240サイズラジエーターを設置できるスペースが必要
GeForce RTX 2080 Tiは前世代最上位のGeForce GTX 1080 Tiを最大35%以上も上回るという圧倒的なグラフィック性能を実現しています。ベストケースではGeForce GTX 1080 Tiを50%近く超えるパフォーマンスを発揮することもあり、それでいて消費電力は据え置きとワットパフォーマンスも向上して、4K/60FPS+の超高解像度/高フレームレートなPCゲーミングに対応する性能は次世代GPU最上位を名乗るに相応しいものになっています。
GeForce RTX 2080 Tiは、性能差30%程度の前世代最上位GTX 1080 Tiが8万円程度で購入できる中、発売当初は18~20万円と非常に高価かつ極めて品薄で入手困難な在庫事情という問題をかかえていました。しかしながら、発売から数か月が経過して、GTX 1080 Tiの市場在庫がなくなり、そのクラスが10万円から購入可能な下位モデルRTX 2080にシフトしており、RTX 2080 Ti自体も15万円から購入が可能になっているので、”悪い”と断言できたコストパフォーマンスも、”あまり良くはない”と柔らかく表現できる程度には緩和されていると思います。
史上最速のGPUという唯一無二な価値があるので発売当初から一貫して、下位モデルRTX 2080に比べると”買う人は買う”製品となっていますが、RTX20XXシリーズの目玉機能であるレイトレーシングやDLSSに対応したゲームタイトルが2019年4月現在において未だ極めて少ないので、RTX 20XXシリーズが真価を発揮できるようになる(かどうか)はまだ先の話になりそうです。
「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」の魅力は何といっても、GPUコアだけでなくVRAMやVRM電源を含めたグラフィックボード全体を冷やすフルカバー型AIO水冷GPUクーラーを搭載し、各社のRTX 2080 Tiグラフィックボードで採用の多い3スロット占有大型空冷GPUクーラー採用製品よりも遥かに冷えて、かつ静かに運用できるところです。
また副次的なメリットとしては検証の最後に紹介したように、「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」のような簡易水冷GPUクーラー搭載グラフィックボードをマルチGPU時に上段のプライマリに据えることで冷却におけるボトルネックが解消されて、3スロットレイアウトにおいては空冷GPUクーラーを使用した場合に比べ、10~20%の性能向上(正確には性能が下がらなくなる)が狙えます。ノイズレベルで正規化して考えれば、空冷比で30%以上差が開く可能性もあり、静音性を確保しつつRTX 2080 TiのマルチGPU環境を構築したいユーザーには非常にオススメなグラフィックボードです。
以上、「GIGABYTE AORUS GeForce RTX 2080 Ti XTREME WATERFORCE 11G」のレビューでした。
・RTX 2080 Ti 販売ページ:
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<TSUKUMO><ドスパラ><PCワンズ><ソフマップ>
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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