NeoECO GOLD with RTX 2060


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80PLUS Gold認証を取得するメインストリーム向け電源ユニットの定番モデル「Antec NeoECO GOLD 550W(型番:NE550 GOLD)」で、2019年最新高画質PCゲームのフルHDゲーミングに最適なミドルクラスGPU「GeForce RTX 2060」やミドルハイクラスGPU「GeForce RTX 2070」を運用し、2017年末の発売から長らく自作erやBTO PCメーカーに愛され続けている同製品の魅力を再確認していきます。
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代理店公式ページ:https://www.links.co.jp/item/neoeco-gold/
NE550 GOLD (1)NE550 GOLD (2)


NE550 GOLDの概要

まずはNE550 GOLDの外観や電源スペックなど基本的な部分をチェックしていきます。
Antec NeoECO GOLDシリーズは国内正規代理店リンクスインターナショナルを経由した7年間の長期保証が受けられます。なお保証の申請にはシュリンクに貼られた代理店の正規取り扱い品を証明するシールが必要になるので間違って破棄しないように注意してください。
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Antec NeoECO GOLDシリーズはハイコストパフォーマンス帯の安価な電源ユニットということもあって梱包はシンプルです。電源ユニット本体はエアパッキン型ビニール製クッションで保護されており、プラグインケーブルはビニール袋に包装されています。プラグインケーブル以外の付属品としては固定ネジとACケーブルです。
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続いて「NE550 GOLD」本体をチェックしていきます。
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Antec NeoECO GOLDシリーズは電源容量550W~750Wのモデルがラインナップされていますが、50%負荷時の変換効率90%以上を保証するGold認証の低発熱を活かして奥行はコンパクトな140mmです。ATX規格の電電ユニットとしては最小クラスの小型筐体なので、MicroATXやMini-ITXに対応したコンパクトPCケースにも容易にインストールできます。
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電源ユニット冷却ファンの最近のトレンドは140mmサイズファン搭載ですが、奥行きが140mmとコンパクトなNE550 GOLDには物理的に設置できないので120mmサイズファンが採用されています。静音性に優れたスリーブベアリングが採用されています。
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「NE550 GOLD」はシステム負荷50%の環境下において90%以上の電力変換効率を発揮することが確認済みの80PLUS Gold認証が取得されています。電源容量は550Wで、+12V出力はシングルレールで45Aの出力に対応しています。
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Antec NeoECO GOLDシリーズは全てのコンデンサに日本メーカー製の高品質コンデンサを採用しています。大きな電圧変動を受けても劣化しない電極箔に加え、低抵抗電解液の採用により超低ESR・超低インピーダンスを実現、より長寿命で安定した電圧を提供します。
また高周波ノイズとスイッチング損失を抑制したフルブリッジLLC回路、そして優れた変換効率を実現するDC to DCコンバータを搭載した高効率で低発熱な回路は高負荷時でも安定した出力を実現します。
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NE550 GOLDの電源ケーブル

「NE550 GOLD」に実装されている電源コネクタの種類やケーブル長についてチェックしていきます。
NE550 GOLDでは、ATX 24PIN電源とEPS 8PIN電源の2種類のケーブルは電源ユニット本体から直出し式が採用されています。ATX 24PIN電源ケーブルは安価な電源では定番のスリーブまとめ型、EPS 8PIN電源ケーブルは取り回しのよいフラットきしめん型となっており、長さはそれぞれ560mmと630mmです。なおEPS 8PIN電源は、550Wモデルと650Wモデルには1基のみ、750Wモデルには2基搭載されています。
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NE550 GOLDでは、自作PCを組むうえで必須となるATX 24PIN電源とEPS 8PIN電源の2種類は電源ユニット本体から直出し式ですが、グラフィックボードに接続するPCIE補助電源やストレージに接続するSATA電源/4PIペリフェラル電源はプラグインケーブルで自由に着脱できる、セミモジュラー構造が採用されています。
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NE550 GOLDに付属するPCIE補助電源ケーブルはPCIE補助電源8PIN(6+2PIN)コネクタが2つある、長さ800mm(650 + 150mm)のケーブルです。SATA&4PINペリフェラル電源ケーブルは、全長1000mm(550 + 150 + 150 + 150mm)、ケーブル1本あたりに2基のSATA電源と先端に1基の4PINペリフェラル電源の3コネクタが実装され、同種のケーブルが3本付属します。プラグインケーブルはいずれも取り回しに優れたフラットきしめん型です。
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「NE550 GOLD」のモジュラー端子/ケーブル構成
種類 コネクタ数 ケーブル
数量 x 長さ
(1本のコネクタ数)
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ATX
20/24 PIN
1  1 x 560 mm
CPU/EPS
8(4+4) PIN
1
 1 x 630 mm
PCIE
8(6+2) PIN
2
 1x 650 + 150 mm (2)
SATA 6  3 x 550 + 150 + 150 + 150 mm (2/1)
Peripheral 3
Floppy 1
 -



NE550 GOLDでRTX 2060/RTX 2070を運用してみる

NE550 GOLDで2019年最新のミドルクラスGPU「GeForce RTX 2060」とミドルハイクラスGPU「GeForce RTX 2070」を運用した時の電源ユニット冷却ファンの動作をチェックしてみました。
NE550 GOLDの検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成
OS Windows10 Home 64bit

CPU

Intel Core i9 9900K(レビュー
Core/Cache:5.1/4.7GHz, 1.300V
殻割り&クマメタル化(レビュー
M/B ASUS WS Z390 PRO
レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z Black
F4-4400C19D-16GTZKK
DDR4 8GB*2=16GB (レビュー
4000MHz, CL17-17-17-37-CR2
グラフィックボード
GeForce RTX 2060 Founders Edition
レビュー
GeForce RTX 2070 Founders Edition
レビュー
システムストレージ
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB
MZ-N6E1T0B/IT (レビュー
PCケース/
ベンチ板
STREACOM BC1 (レビュー

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消費電力の測定には、Bluetooth接続でスマホから消費電力を見られるワットチェッカー「ラトックシステム REX-BTWATTCH1」を使用して、電源ユニットの変換損を含めたシステム全体の消費電力をチェックしています。なお同ワットチェッカーでは消費電力は1秒ごとにW単位で表示されますが、平均的な数値になっており実際の瞬間最大値はさらに高い値を取っている場合があります。記事中では表示値からおおよその平均を取って表記しますが、実際には+100Wから+200Wの瞬間的な負荷が発生することがあるので注意してください。
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サウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しています。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりとファンノイズが不快に感じるかどうかは音の性質にもよるので注意してください。
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またベンチ機のCPUクーラーやグラフィックボードから出るファンノイズについては吸音材の板を使用して電源ユニット本体のファンノイズ測定への影響を下げています。非負荷時にグラフィックボードのファン回転数を負荷時の最大値に固定してもサウンドレベルメーターが35~36dBしか示さないのでこれらの影響は基本的に無視して問題ありません。
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NE550 GOLDへの電源負荷として、Core i9 9900KとGeForce RTX 2060/RTX 2070の環境で3DMark TimeSpy グラフィックテスト1のループモードを1時間以上実行し続けました。
3DMark TimeSpy Stress

GeForce RTX 2060の環境でPCゲーミング相当の負荷をかけると電源ユニットの消費電力(入力電力)は270W~280W程度になりますが、NE550 GOLDの電源ユニット冷却ファンのファンノイズは35.9dBでした。またグラフィックボードをGeForce RTX 2070に変えて同様に負荷をかけると電源ユニットの消費電力は300W程度になりますが、電源ユニット冷却ファンのファンノイズは36.0dBでした。
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ミドルクラスGPUを搭載した環境における270W~300W前後の電力負荷においてNE550 GOLDは優秀な静音性を実現しており、CPUクーラーやGPUクーラーよりも煩い、騒音上のボトルネックになる心配もありませんし、35dB~36dB程度の騒音値であれば、PCケースに組み込んだ状態で電源ユニットのファンノイズはほぼ聞こえないと思います。
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NE550 GOLDはファンノイズがかなり小さい(つまりファン回転数が低い)ので、電源ユニットがしっかりと冷やせているのか気になりますが、サーモグラフィーで負荷テスト中の外部・内部温度を確認したところ、PCケース底面設置/底面吸気のPCケースにおいて、PCケース内部に対面する電源ユニットの底面は30度前後でした。
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電源ユニットにおいて排気面である背面の六角エアスリットからNE550 GOLDの内部温度を確認してみたところ、外部温度よりも高温ではあるものの、内部温度は最大でも45度程度でした。NE550 GOLDは優れた静音性を実現しつつ、安心して運用できる低温動作であることがわかります。
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まとめ - 定番電源Antec NeoECO GOLDはなぜ選ばれるのか?

2017年12月末に発売されたNeoECO GOLDは、 圧倒的なコストパフォーマンスで発売以来、一般自作erに選ばれるだけでなく、BTO PCでの採用も多く、人気のあるPC用電源ユニットとして挙げられることが多い製品です。実際に今回、NE550 Goldの実機を検証してみたところ、安定した電源供給能力、小型PCケースにも導入しやすいコンパクトな筐体、ミドルクラスGPUをターゲットにした時の優れた静音性、そして1万円を切る安価な価格帯など、『定番電源Antec NeoECO GOLDはなぜ選ばれるのか?』、その理由が再確認できました。

NeoECO GOLDの発売から1年以上経過し、80PLUS Gold認証で安価という同レンジの新製品は続々と登場していますが、上で挙げた多くの魅力に加えて、長期間に渡って自作erやBTO PCメーカーから愛され続けている同製品には”信頼性”も備わっており、NeoECO GOLDは「買って失敗しない」電源ユニットとしてオススメです。
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以上、『Antec NeoECO GOLDはなぜ定番電源に選ばれるのか?』 でした。
NeoECO GOLD with RTX 2060



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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