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12コア24スレッド「Ryzen 9 3900X」、8コア16スレッド「Ryzen 7 3700X / 3800X」、6コア12スレッド「Ryzen 5 3600 / 3600X」などAMD第3世代Ryzen CPUを使用して自作PCを組む時に最適なDDR4メモリの枚数・容量やメモリ速度について解説し、最新DDR4メモリの中から特にオススメな製品を紹介していきます。
目次
【第3世代Ryzenで使用するDDR4メモリに関する予備知識】1-1.第3世代Ryzenに搭載するDDR4メモリの基礎知識
・DDR4メモリのスペック確認や製品探しはPCショップアークがオススメ
1-2.Ryzen CPUではメモリ周波数が総合パフォーマンスに大きく影響する
1-3.第3世代Ryzenのメモリ速度のスイートスポットは3600MHz/CL16
1-4.第3世代Ryzenで組む時に人気のメモリ容量は?
【第3世代Ryzenで使用するのにオススメなDDR4メモリ】
2-1.第3世代Ryzenに最適化されたG.Skill Trident Z Neoシリーズ
2-2.1.200Vでメモリ周波数3200MHzに対応するDDR4メモリ
2-3.3200MHz/CL14の第1/2世代向け鉄板モデルは、第3世代でもオススメ
2-4.第3世代Ryzenで128GBのシステムメモリを構築
OCメモリ一般について完全解説した記事も公開中です。
・【できる!メモリOC】 OCメモリの選び方から設定まで完全解説
第3世代Ryzenに搭載するDDR4メモリの基礎知識
最初に第3世代Ryzenに搭載するメモリの基礎知識について紹介しておきます。第3世代RyzenではUnbufferedなDDR4メモリを使う
第3世代Ryzen&AM4マザーボードのプラットフォームは『UnbufferedなDDR4メモリ』に対応しており、自作PCを組む時は基本的にこれを使用します。DDR4メモリにはECC対応やRegisteredと表記されてものもあり、対応しているAM4マザーボードもありますが、サーバー・ワークステーション向けメモリなので、用途がわからない人が選択する種の製品ではありません。
DDR4メモリの性能は「周波数」と「タイミング」で決まる
DDR4メモリの性能は簡単に言うと『動作クロック(周波数)が高く』『メモリタイミングが小さい』ほど性能が高くなります。メモリ周波数については2666MHzや3200MHzなど〇〇MHzと周波数で表示されていたり、DDR4-2666やDDR4-3200のような規格として表記されていますが、製品仕様としてハッキリと明記されているのですぐにわかると思います。メモリ周波数は数値が高いほうが高速です。
メモリタイミングは若干複雑で「16-18-18-36」や「18-18-18-38」のような数字の羅列で表記されています。メモリタイミングの中でも最初の1つ目はCAS Latencyという名前でCL16やCL18と単独で表記されることもあり、メモリタイミングを代表する数値になっています。メモリ周波数とは逆に、メモリタイミングは数値が小さい方が高速です。
DDR4メモリのスペック確認や製品探しはPCショップアークがオススメ
自作PC用DDR4メモリはAmazonでも販売されていますが、「掲載されている製品数が多い」「容量や速度などスペック情報が詳細に掲載されている」「周波数や容量に応じた絞込検索ができる」など、サイトが見やすいので、DDR4メモリを探すならまずは「PCショップアーク」を閲覧するのがオススメです。「PCショップアーク」で購入候補のメモリに当たりをつけてから、その他のネット通販も含めて価格比較していくとスムーズに選択できると思います。
下のリンクから第3世代Ryzenで使用可能なDDR4メモリの一覧が表示されるPCショップアークの販売ページを開くことができるので参考にしてください。
・PCショップアークのDDR4メモリ販売ページへ
SPDプロファイルとXMPプロファイルについて
DDR4メモリにはSPDプロファイルとXMPプロファイルの2つのプロファイル(メモリ周波数、メモリタイミング、メモリ電圧の組み合わせ)が収録されています。SPDプロファイルはユーザーが特に設定を行わない時に、マザーボードから自動的にロードされるメモリ動作設定となっており、2133MHz~2400MHzの比較的低いメモリ周波数が設定されています。確実にPCが起動するための動作設定と考えればOKです。上で紹介したPCショップアークではこの情報もわかりやすく表記されています。
XMPプロファイルはDDR4メモリメーカーが製品出荷前に行ったメモリオーバークロックで安定動作が確認できた設定が収録されています。UIや設定項目名はマザーボードによって異なりますが、BIOSからOCプロファイルを選択するだけの1ステップでメーカーが動作確認済みの高速なメモリ動作設定を適用できます。
Ryzen CPUはメモリ周波数が総合パフォーマンスに大きく影響する
メモリについては必要な容量(現在のゲーミングデスクトップPCなら16~32GBあれば十分)さえ満たせば、OCによる性能の向上はCPUやGPUのOCに比べると実感しにくい部類である、というのがIntel環境における通説でした。そのため管理人も一口にOCメモリと言っても性能向上を狙うよりはオシャレなヒートシンク目当てに自作PCの装飾的な感覚で購入するのが個人的にはおすすめな買い方だと思っていました。しかしながらAMD RyzenおよびAMD Ryzen Threadripper環境では、『Infinity FabricというCPU内外のコンポーネントを相互接続するインターコネクトの動作周波数がメモリ周波数に同期する』という構造上、メモリ周波数がエンコードや3Dゲームを含めた総合的なパフォーマンスに大きく影響することが知られています。
第3世代Ryzenのメモリ速度のスイートスポットは3600MHz/CL16
第2世代RyzenのZen+アーキテクチャまではInfinity Fabricの動作周波数はメモリ周波数と完全に一致しており、これがメモリ周波数をOCする上でボトルネックになっていましたが、Zen2アーキテクチャではこの制限が限定的ですが緩和され、メモリ周波数に対して1:1モードと1:2モードの2種類がサポートされます。モード切り替えはメモリ周波数に応じて強制される形になっており、メモリ周波数3800MHz以上では1:2モードでInfinity Fabricの動作周波数はメモリ周波数の半分になります。
第2世代Ryzenまでは3200MHz/CL14がベストパフォーマンスでしたが、AMDによると第3世代Ryzenではメモリ周波数3600MHz、メモリタイミングCL16が性能と価格のスイートスポットとのことです。
ちなみに「G.Skill Flare X F4-3200C14D-16GFX」や「G.Skill Trident Z RGB F4-3200C14D-16GTZRX」など第1/2世代Ryzen向けの3200MHz/CL14対応ハイパフォーマンスOCメモリなら3600MHz/CL16の手動OCも難しくありません。
第3世代Ryzenで組む時に人気のメモリ容量は?
第3世代Ryzenに対応するAM4マザーボードでは一般的に4基のメモリスロットが搭載されており、最大で4枚のDDR4メモリが搭載できます。管理人がツイッター上でアンケートを取ってみたところ、一番人気は32GB(8GB×4 or 16GB×2)でした。一般的には16GB(8GB×2)があればメモリ容量は十分ですが、19年7月現在はメモリの相場も下がってきているので、32GBを搭載しても良いと思います。
第3世代Ryzenで組む時のメモリ容量は?
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) 2019年7月4日
CPUとのメモリ帯域自体はデュアルチャンネルなので1枚刺しは避けた方がいいのに加えて、メモリ速度を気にしないのであれば2枚刺しでも4枚刺しでもどちらでもOKですが、4枚刺しの場合は3200MHzが製品仕様としてはサポートされなくなります。
4枚刺しでも性能の良いメモリを選択すれば3200MHz~3600MHzで安定して動作させることは可能ですが、2枚刺しよりも、メモリ速度において互換性は下がるので注意してください。
第3世代Ryzenに最適化されたG.Skill Trident Z Neoシリーズ
当サイトでも第3世代Ryzen関連の検証機材として使用している、第3世代Ryzen&X570マザーボードのプラットフォームに最適化されたハイパフォーマンスOCメモリ「G.Skill Trident Z Neo」シリーズは一押しの製品です。メモリ容量では必要十分にして最小限な8GB×2=16GBから最大容量の16GB×4=64GBまで、メモリ速度では3600MHz/CL14の最速モデル、3200MHz/CL14や3600MHz/CL16といった高速定番スペック、3200MHzや3600MHzでタイミングが若干緩めな安価モデルなど、多数の製品がラインナップされ、高級感のあるヒートシンクや8分割ARGB LEDを搭載してデザイン面でも優れる「G.Skill Trident Z Neo」シリーズは、第3世代Ryzenの自作PCで性能を追求するなら間違いのないオススメなOCメモリです。
・「G.Skill Trident Z Neo F4-3600C14Q-32GTZN」をレビュー
1.200Vでメモリ周波数3200MHzに対応するDDR4メモリ
OCMEMORYから発売中の8GB*2=16GBのDDR4メモリキット「OCM3200CL18D-16GBNH」は、メモリ電圧1.200Vでメモリ周波数3200MHzの動作が可能なSPDプロファイルを収録し、設定なしの標準でDDR4-3200動作可能です。OC設定不要な手っ取り早さが魅力な製品です。あとヒートシンクのないDDR4メモリですが黒色PCB基板なので緑色の一般的なメモリと違って最近の黒色ベースなマザーボードと組み合わせても目立ちません。
当サイトでは1.200Vで2933MHz対応版の「OCMEMORY OCM2933CL16D-16GBNH」について詳細レビューを公開中です。
・「OCMEMORY OCM2933CL16D-16GBNH」をレビュー
3200MHz/CL14の第1/2世代向け鉄板モデルは、第3世代でもオススメ
メモリ周波数3200MHz/メモリタイミング14-14-14-34-CR1に対応する「G.Skill Flare X F4-3200C14D-16GFX」や「G.Skill Trident Z RGB F4-3200C14D-16GTZRX」など第1/2世代Ryzen向けハイパフォーマンスOCメモリは第3世代Ryzenでもやはりオススメです。メモリに収録されたXMPプロファイルを適用するだけでも低レイテンシなCL14なので十分に高性能ですが、メモリ周波数と主要タイミングのみを手動で変更するお手軽設定でも、3600MHz/16-16-16-36-CR1で安定動作することを管理人が確認済みです。
・「G.Skill Trident Z RGB F4-3200C14Q-32GTZRX」をレビュー
G.Skill Flare X F4-3200C14Q-32GFX 8GB×4
G.Skill Flare X F4-3200C14D-16GFX 8GB×2
G.Skill
<PCショップアーク><PCワンズ><OCworks>
・「G.Skill Flare X F4-3200C14D-16GFX」をレビュー
・「G.Skill Flare X F4-3200C14Q-32GFX」をレビュー
第3世代Ryzenで128GBのシステムメモリを構築
バルクメモリになりますが、国内でもPCショップアークで販売が開始された「Samsung M378A4G43MB1-CTD」は、一般自作PCで使用できるUnbufferedなDDR4メモリながら世界初の1枚当たり32GB容量となっており、メモリ4枚刺しに対応する第3世代Ryzen環境で128GBのシステムメモリ構築が可能です。エンスー向けCPU並みの12コアRyzen 9 3900Xや16コアRyzen 9 3950Xがラインナップされる第3世代Ryzenなので、大容量なシステムメモリが要求されるユーザーは検討してみても良いと思います。
・1枚32GBのSamsung製DDR4メモリをレビュー。4枚で128GB!!
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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