GeForce RTX 3070 Ti BTO


スポンサードリンク




次世代スタンダードなWQHD/144Hz+、4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートなど幅広いPCゲーマー層にマッチするミドルハイクラスGPU「NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。
ただおすすめ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。



目次


1.はじめに - GeForce RTX 3070 Tiについて

2.簡易水冷RTX 3090 Ti搭載のBTO PCがおすすめ
3.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事


4.RTX 3070 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介
5.RTX 3070 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

  ・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

6.パーツを揃えてRTX 3070 Ti搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRTX 3070 Ti搭載BTO PCのまとめ


付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事



【執筆:2022年6月17日、最終更新:2022年6月17日】



はじめに - GeForce RTX 3070 Tiについて

GeForce RTX 3070 Tiは、前世代同クラスGeForce RTX 2070 SUPERと比較して平均して50%程度も上回る性能を発揮、さらに実売1199ドルからだった前世代最上位GeForce RTX 2080 Tiを明確に上回り、599ドルからという希望小売価格によって、RTX 30シリーズで何かとアピールされることの多い”前世代比2倍”をコストパフォーマンスの点で実現したモデルです。
次世代スタンダードなWQHD/144Hz+、4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートなど幅広いPCゲーマー層にマッチし、599ドルからという手ごろな価格も相まって新定番なミドルハイクラスGPUです。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Ti AMP Holo_pefsum

GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
GeForce RTX 30

なおマイナーアップデート前の初期モデルで併売もされている下位モデルGeForce RTX 3070と比較すると、単純なGPU性能差が10%程度に対して、各GPUを搭載したBTO PCの価格差は2021年6月現在で3~5万円もあり、コストパフォーマンス的にはGeForce RTX 3070無印のほうが強いので、どちらかというとRTX 3070搭載BTO PCを当サイト的にはオススメしています。


RTX 3070 Tiは499ドルのRTX 3070と699ドルのRTX 3080 10GBに挟まれているので、コストパフォーマンスを重視するならRTX 3070搭載BTO PC、性能を追求するならRTX 3080搭載BTO PCへランクアップ、というのが正直なオススメの選択です。



RTX 3070 Tiは2022年現在、手ごろな価格で普及しつつあるWQHD/144Hz+のIPS液晶ゲーミングモニタと組み合わせて高画質・ハイフレームレートなPCゲーミング入門に最適なグラフィックボードです。
WQHD/144HzのIPS液晶ゲーミングモニタは色々と販売されていますが、リモコン操作&USB Type-C対応でマルチメディアに最適な「BenQ EX2780Q」、ELMB Syncやスナイパーなど独自のゲーミング機能が豊富な「ASUS TUF Gaming VG27AQ」、同スペック製品の中でも特に高発色・高応答速度な「LG 27GL850-B」は当サイトでもレビューを公開していてオススメなモデルです。
WQHD解像度/144Hz+ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
WQHD_144Hz_IPS

その他にもバトルロイヤル系ゲームに最適な240Hzオーバーの超高速ゲーミングモニタと組み合わせてガチで勝利を狙うゲーマーにもフルHDで高フレームレートを稼げるRTX 3070 Tiはオススメです。
240Hz+の超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
240Hz+_GamingMonitor_2021


またRTX 3070 Tiは最新の高画質機能「Raytracing(レイトレーシング)表現」に対応しています。
レイトレーシング(Raytracing)表現では、照明や光源(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。
レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。小さい光源や太陽光などが生み出す影が現実に対して忠実に再現されるので、画面の中に引き込まれるような奥行き、陰影を感じる映像が生まれます。
RayTracing Sample (1)
RayTracing Sample (2)
RayTracing Sample (3)
下はPS5のMarvel's Spider-Man Remasteredでレイトレーシング表現のオン/オフを比較したものですが、オフでは鏡面になっている窓ガラスにスパイダーマンの身体の鏡像がないだけでなく、風景の反射も反対側と比較してデタラメなのが一目瞭然です。
Marvel's Spider-Man Remastered_raytracing

加えてRTX 3070 Tiは近年流行りのディープラーニングによって高画質化(超解像化)する機能「NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)」にも対応しています。
DLSSが具体的にどのように動作するか簡単に説明すると、フルHD~WQHDのリアルタイムレンダリングソースから4K映像を生み出すDLSSの原型があります。
このDLSSの原型が作り出した4K映像を、16Kなど現実的にはリアルタイムでのレンダリングが難しい超々高解像度のレンダリング結果を比較し、DLSSの原型の改良版1をNVIDIAの専用サーバーが作ります。
DLSSの原型の改良版1で再び4K映像を生み出し、16Kレンダリング結果と比較して、DLSSの原型の改良版2を生み出す……、というプロセスを何万回も繰り返すことで、ユーザーに提供される汎用の、もしくは個別ゲームタイトルに特化した専用のDLSSプロファイルが出来上がります。
NVIDIA DLSS
現在のDLSSでは16Kレンダリング結果を目標に学習が繰り返されているので、高画質アンチエイリアス技術として一般的なTAAと比較してフレームレートが大幅に向上するだけでなく、画質も改善するという一挙両得な高画質化機能になっています。
DLSS_Quality


そんな高性能GPUであるRTX3070Ti搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 3070 Ti搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。



簡易水冷RTX 3070 Ti搭載のBTO PCがおすすめ

サイコムから発売されている、同社が独自に簡易水冷化したGeForce RTX 3070 Tiグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも非常におすすめです。
Sycom G-Master Hydro series


例えば、GeForce RTX 3080のようにグラフィックボード消費電力が300Wを超えるハイエンドGPUとなると、空冷では3スロット占有大型クーラーでもGPUコア温度は70~80度に達しますが、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるものの、GPUコア温度を50度前後という非常に低い温度で運用できます。
GPU AIO Water_temp_RTX 3080
グラフィックボードの場合、空冷クーラーと比較して簡易水冷クーラーの冷却性能と静音性は抜群に優秀なので高性能なGPUを搭載するBTO PCを購入するなら、簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
また最新GPUはGPUコア温度が低いほど高いコアクロックで動作する仕様です。冷却性能の高い簡易水冷グラフィックボードは空冷よりも高いコアクロックで動作できるので、性能(PCゲームのフレームレート)においてもメリットがある製品です。
GPU AIO Water_Fan-and-Clock_RTX 3080




G-Master Hydroシリーズで特にオススメなのは、PCゲーミングに最適なIntel第13世代CPUを採用した「G-Master Hydro Z790/D5 」です。
またCPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5 」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_1
Intel第13世代CPU搭載モデルについては、従来規格で安価なDDR4メモリが採用された「G-Master Hydro Z790/D4 」、Micro-ATXマザーボード採用のミニタワーPC「G-Master Hydro Z790 Mini/D4 」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_2
最新のAMD製CPUであるRyzen 7000シリーズを搭載した製品として、「G-Master Hydro X670A II」、CPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro X670A II Extreme」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_3


当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、Core i9 11900KなどIntel第11世代CPUと簡易水冷GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z590」のレビュー記事を公開中です。G-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
簡易水冷GeForce RTX 30搭載「G-Master Hydro Z590」をレビュー
Sycom G-Master Hydro Z590


簡易水冷化GeForce RTX 30搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ



BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。
各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較

グラフィックボードのモデル PCケース マザーボード 納期
TSUKUMO 固定 自社オリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


ドスパラ 固定 自社オリジナル
2020年最新

固定
◎:
最短当日
PCショップアーク 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

パソコン工房 固定 △:自作向けベースのオリジナル
固定

マウスコンピューター
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定

フロンティア
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


サイコム 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能



ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
Frontier Gaming BTO PC



RTX 3070 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介

1.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer

ツクモeX.computerからはRTX 3070 Ti搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、ミニタワーPCの「G-GEAR aim」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の4シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。
TSUKUMO BTO _Lineup

TSUKUMOのBTO PCでRTX 3070 Tiを選択できるモデルとして、Intel第12世代Core CPU&B660チップセットを採用した「G-GEAR GA5J-B221/B」と、AMD Ryzen 5000シリーズCPU&B550チップセットを採用した「G-GEAR GA5A-D221/B」などがラインナップされています。

当サイト的にオススメなのは標準でCPUにCore i5 12400を採用する「G-GEAR GA5J-B221/B」です。標準構成のGPUはRTX 3050ですがカスタマイズからRTX 3070 Tiを選択できます。
予算に余裕があるのであればCore i5 12600Kを採用する「G-GEAR GA5J-D221/B」、Core i7 12700を採用する「G-GEAR GA7J-G221/B」を検討してみてください。
G-GEAR GA5J-B221B

同モデルはB660マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のある「ASRock B660 Pro RS」を採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。なおRTX 3070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 3070 Ti搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
G-GEAR


2.ドスパラ

ドスパラからはRTX 3070 Ti搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA X/Z/U」シリーズからCPU別で、Core i7 12700を採用する「GALLERIA XA7C-R37T」、Ryzen 7 5700Xを採用する「GALLERIA XA7R-R37T 5700X搭載」などがリリースされています。
ミニタワーPCケースSKM採用モデルはリリースされていません。
GALLERIA XA7C-R37T

ドスパラBTO PCは『当日出荷可能、カスタマイズしても翌日』や『翌日出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま』など、国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。(実際の納期はモデルや在庫状況によるので製品ページでご確認ください)

RTX 3070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できませんが、標準でPalit製の3スロット占有の高冷却性能モデルが採用されています。

RTX 3070 Tiグラフィックボードは長さ300mm超かつ3スロット占有で重量が1kgを軽く超過するモデルが大半ですが、GALLERIAの新型PCケースでは超重量級グラフィックボードを強固に保持するGPUホルダー「リジッドカードサポート」が付属します。(一部モデルではカスタマイズ対象)
DSC05189_DxO-horz

GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
GALLERIA SK

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
model_codename


3.PCショップアーク

PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。


PCショップアーク archiveのゲーミングBTO PCは、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースをベースにして様々なモデルが展開されており、各モデルにおいてCPU・GPUなど個別のカスタマイズ自由度も高い、という特徴があります。
好みのPCケースの名前をゲーミングデスクトップPCのカテゴリ内で検索して、そこから希望のスペックにカスタマイズしていく手順がオススメです。
archive

CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。

archiveのゲーミングBTO PCで選択可能な最新PCケースを紹介すると、「Fractal Design Torrent Compact」、「Cooler Master MasterBox CM694」、「SilverStone SG14」などがおすすめです。
archive_pc-case


4.パソコン工房

パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。
さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
LEVEL∞_series
なお2022年最新モデルではミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-ClassのPCケースが刷新されています。側面に強化ガラスウィンドウパネルを採用、内部構造がオープンレイアウト、RGB LEDイルミネーション搭載などいくつかバリエーションがありますが、自作PC向けで近年流行りの設計にアップグレードされています。
New R-Class_img

パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 3070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 3070 Ti搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。
RTX 3070 Ti_BTO PC_PC koubou


5.マウスコンピューター

マウスコンピューターについてはRTX 3070 Ti搭載ゲーミングBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
G-Tune-size
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。オプション料金+2000円がかかりますが対象製品は翌営業日出荷と納期も速いのが特徴です。RTX 3070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。

スペックから見て少し高めな価格設定で、マザーボードや電源ユニットの詳細が不明なところは少々気になります。なおRTX 3070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方


6.フロンティア

フロンティアについてはRTX 3070 Ti搭載ゲーミングBTO PCとして基本3ブランドから各モデルがラインナップされています。
フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、安価なエントリークラスで安価なミドルタワーケース採用の「GAシリーズ」、高性能ミドルタワー採用のスタンダードモデル「GHシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の3バリエーションとなっています。

またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミニタワーPCの「GKシリーズ」や、安価なミニタワーPCの「GXシリーズ」もあります。
screenshot.1622804364
2021年の最新モデルでは(下写真で左から順に)、GBシリーズにPhanteks Eclipse P500A、GHシリーズにPhanteks Eclipse P360A、GKシリーズにIn Win 301という比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。
frontier_pc-case

GPUとCPUの組み合わせが基本的に固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 3070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。

フロンティアでは「RTX 3070 Ti搭載BTO PCのまとめページ」も公開されています。ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが)

フロンティアでRTX 3070 Tiのような最新GPUを搭載した最新モデルを探す時は「セール・特集」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。
top_weekly

7.サイコム

サイコムではRTX 3070 Ti搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第13世代Core-SシリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z790/D5 」、AMD Ryzen 7000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X670A 」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRTX 3070 Tiを選択可能になっています。


CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3070 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。

サイコムからは同社が独自に簡易水冷化したグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも発売されています。
空冷GPUクーラー搭載グラフィックボードを採用する一般的な同スペックGPUのBTO PCと比較して、数万円ほど高価にはなりますが、静音性は非常に優れています。
Sycom G-Master Hydro series





RTX 3070 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

一口にRTX 3070 Ti搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)

RTX 3070 Ti搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 3070 Tiを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。

RTX 3070 Ti搭載BTO PCのカスタマイズについては、CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。

  • CPUについてはIntel製CPU(Core i5 12400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 5600など)の2種類があります。AMD製CPUも優秀ですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品という安心感もあるのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。

    RTX 3070 Tiと組み合わせるのであれば、予算を重視するならCore i5 12400(F)やCore i5 12600K、もしくは、最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるので、
    Core i7 12700(F)を選択するのがおすすめです。
    予算とも相談になると思いますが、高画質プレイ動画の録画・配信・編集もするならさらに上位のCore i9を検討してみてください。
  • システムメモリゲーム用途なら16GBあれば十分です。8GBでは足りない場合もあるので16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
    予算に余裕がありゲーム実況や動画編集もする予定があるのであれば32GBへアップグレードしてください。
  • 電源容量はグラフィックボードにも依存しますが、通常のシングルグラフィックボード環境であれば500~700W以上なら十分です。電源容量自体はBTO PCメーカーが適切に設定してくれているはずなのであまり気にしなくて大丈夫です。
    ただし変換効率は予算が許すなら80PLUS Gold認証以上を選ぶと静音性の高い電源になる可能性が高くなります。
  • システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは500GB以上であればOKです。

    PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
  • マザーボードZ690とかH670とかチップセット名だけでなく「ASUS PRIME Z690-Aのように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
    マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。

以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。

あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows10/11 Home 64bitの一択です。(Windows10は無償でWindows11に更新できるので、OSバージョンを気にする必要はありません)


この記事では長年主流ということもあってIntel製CPUをベースに比較紹介していきますが、AMD Ryzen 5000シリーズCPUと最新グラフィックボードを組み合わせたゲーミングBTO PCについてはこちらの記事で解説しています。
AMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載のオススメなBTO PCを解説



CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
おすすめグラボまとめ

【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
SSD vs HDD ゲームロード時間比較

自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方

予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
Monitor_Review_2022



パーツを揃えてRTX 3070 Ti搭載BTO PCを価格比較

上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 3070 Ti搭載BTO PCの価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成
OS Windows10 Home
CPU Core i5 12400
Ryzen 5 5600X
メモリ 16GB (8GB*2)
グラボ RTX 3070 Ti
システムストレージ SSD 500GB
データストレージ なし(実際の購入に際しては
1TB以上のSSDが推奨)
電源 700W、Gold
その他付属品 なし

【価格比較を行う上での注意点】
・上記推奨構成のCPUを組み合わせたモデルがないメーカーでは、上位CPUを搭載したモデルで比較しています。
・ゲーム用のデータストレージは1TB(1000GB)以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単化して、追加SSDはなしの設定で比較します。ちなみに1TBのSSDの価格相場は1.2~1.5万円程です。
・各社カスタマイズできない設定でHDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。


メーカー/型番 価格 CPU 電源 マザボ
【TSUKUMO】
G-GEAR GA5J-B221/B
20.8万円 Core i5 12400 Apexgaming AG-750M
750W
Gold
ASRock B660 Pro RS
ATX
【ドスパラ】
GALLERIA XA7C-R37T

25.4万円 Core i7 12700
750W
Gol
(詳細不明)
H670
ATX
(詳細不明)
【PCショップアーク】
arkhive Gaming Custom FTC

25.5万円 Core i5 12400 SilverStone SST-ET750-HG-Rev
750W
Gold
ASRock B660 Pro RS
ATX
【パソコン工房】
LEVEL-R7X6-R56X-UAX
LEVEL-R
25.2万円 Ryzen 5 5600X
800W
Gold
(詳細不明)
ASRock X570 Phantom Gaming 4
ATX
【マウスコンピューター】
G-Tune PP-Z-3070Ti

31.9万円 Core i7 12700KF
800W
Gold
(詳細不明)
B550
MicroATX
(詳細不明)
【フロンティア】
GHシリーズ

(FRGH670/WS127)
24.9万円 Core i7 12700F 850W
Gold
(詳細不明)
H670
ATX
(詳細不明)
【サイコム】
G-Master Spear Z690/D4

26.4万円 Core i5 12400 SilverStone SST-ST75F-GS V3
850W
Gold
ASRock Z690 Steel Legend
ATX



おすすめRTX 3070 Ti搭載BTO PCのまとめ

構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 3070 Tiを搭載したオススメのBTO PCはどれなのか簡単にまとめます。

当サイトの結論としてはRTX 3070 Ti搭載PCでイチオシは、Core i5 12400との組み合わせで、今回比較した機種の中で最安値だった「G-GEAR GA5J-B221/B」です。
TSUKUMO G-GEARはゲーミングPCで最重要なGPUとCPUの組み合わせが豊富で、上位CPUのCore i7 12600Kを搭載する「G-GEAR GA5J-D221/B」やCore i7 12700を搭載する「G-GEAR GA7J-G221/B」などをニーズに合わせて選択できるところも魅力です。
マザーボードには自作PCユーザーにも定評のある「ASRock B660 Pro RS」を採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。
G-GEAR GA5J-B221B

次いでオススメなのが上位CPU搭載で価格は少し上がりますが、納期の早さに定評のある「GALLERIA XA7C-R37T」です。
GALLERIAはTSUKUMOのG-GEARと同じく専用筐体を採用ですが、新PCケースに刷新されてBTO PC向け専用筐体ながら自作向けPCケース並みの設計になっています。
GALLERIA XA7C-R37T

PCケースにガチでこだわるのであれば、PCショップアークで「Fractal Design Torrent Compact」や「SilverStone SG14」といった最新PCケースをベースにした製品を探してみてください。
archive_pc-case




記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。



関連記事

おすすめBTO PCまとめ。予算・性能別で比較。カスタマイズ指南も
おすすめゲーミングPCまとめ

RTX 3060搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3060 BTO_top

RTX 3060 Ti搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3060 Ti BTO

RTX 3070搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
RTX 3070 BTO

RTX 3070 Ti搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3070 Ti BTO

RX 6700 XT搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
Radeon RX 6700 XT BTO

RTX 3080搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3080_BTO PC

RTX 3080 Ti搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
RTX 3080 Ti BTO

RX 6800 XT/RX 6900 XT搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
RX 6800 XT BTO

RTX 3090搭載のおすすめBTO PCを徹底比較! 【TITAN RTX更新に最適】
GeForce RTX 3090_BTO PC

RTX 3090 Ti搭載のおすすめBTO PCを徹底比較! 【TITAN RTX更新に最適】
GeForce RTX 3090 Ti BTO 2022

AMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載のオススメなBTO PCを解説
AMD Ryzen 5000_Fastest-in-Game




(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



スポンサードリンク