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近年手ごろな価格で普及しているWQHD/144Hz+/IPS液晶モニタと組み合わせた高画質かつハイフレームレートなPCゲーミングに最適なミドルハイクラスGPU「AMD Radeon RX 6700 XT」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。
ただおすすめ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。
目次
1.はじめに - Radeon RX 6700 XTについて
2.Ryzen 5000/3000シリーズCPUとの組み合わせを推奨
3.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
4.RX 6700 XT搭載のBTO PCの簡易紹介
5.RX 6700 XT搭載BTO PCのカスタマイズ指南
・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
6.パーツを揃えてRX 6700 XT搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRX 6700 XT搭載BTO PCのまとめ
付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事
【執筆:2021年3月20日、最終更新:2021年3月25日】
はじめに - Radeon RX 6700 XTについて
2021年3月19日より販売が解禁された「Radeon RX 6700 XT」を搭載したBTO PCが早くも各社からリリースされています。「Radeon RX 6700 XT」は、初代RDNAアーキテクチャを採用する最上位モデルにして、同ナンバリングのRadeon RX 5700 XTと比較して30%以上の性能向上を遂げており、最新高画質タイトルのWQHD解像度/最高グラフィック設定なPCゲーミングや、e-SprotsタイトルのWQHD/144Hz+のPCゲーミングに最適、AMD曰く、『WQHD解像度PCゲーミングのスイートスポットなGPU』です。

競合NVIDIAの最新GPUと比較すると、ゲームタイトルによって性能差の変動も大きいものの、平均的にはGeForce RTX 3060 Ti相当のパフォーマンスを発揮し、Radeon RX 6000シリーズ優位なタイトルに関してはRTX 3070に迫ります。

・「Radeon RX 6700 XT」をレビュー。RTX 3070/3060Tiと徹底比較

なお、2020年の年末に始まったGPUの市場在庫枯渇状況は未だに続いており、RX 6700 XTの479ドルからという北米希望小売価格に対し(499ドルだったRTX 3070は発売当初7万円から購入できた)、各社オリファンモデルが8万円後半~10万円台というかなり割高感のある価格設定でグラフィックボード単品は発売されました。
一方で、発売しているメーカーがまだ少なく比較サンプルも少ないものの、RX 6700 XT搭載BTO PCに関しては2020年11月頃(超品薄の前)のRTX 3070搭載BTO PCと比較して、価格に大きい乖離は見受けられません。グラフィックボード単品と違ってBTO PCに関しては安いモデルを選べば、北米希望小売価格に近いレートで購入できそうです。

Radeon RX 6000シリーズは次世代の高画質機能「Raytracing(レイトレーシング)」にも対応しています。上位モデルRadeon RX 6800 XTでWQHD解像度がターゲットになっていたので、Radeon RX 6700 XTの場合はフルHD解像度においてレイトレーシング表現を有効にしたPCゲーミングを快適に実行できると考えてよさそうです。

下はNVIDIAによるデモですが、レイトレーシング表現では、照明(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。



NVIDIA GeForce RTX 30シリーズが対応するDLSSのように超解像技術によって低負荷に4K~8Kの高解像度を実現する機能がAMD Radeon RX 6000シリーズでは実装されていないので、レイトレーシング表現と4K解像度の組み合わせは現時点では難しいようです。
一方で「FidelityFX Super Resolution」をと呼ばれる超解像機能を開発中とのことなので将来的には、Radeon RX 6700 XTでもレイトレーシング表現とWQHD解像度の組み合わせに対応が可能になると思います。

RX 6700 XTは2021年現在、手ごろな価格で普及しつつあるWQHD/144Hz+のIPS液晶ゲーミングモニタと組み合わせて高画質・ハイフレームレートなPCゲーミング入門に最適なグラフィックボードです。
WQHD/144HzのIPS液晶ゲーミングモニタは色々と販売されていますが、リモコン操作&USB Type-C対応でマルチメディアに最適な「BenQ EX2780Q」、ELMB Syncやスナイパーなど独自のゲーミング機能が豊富な「ASUS TUF Gaming VG27AQ」、同スペック製品の中でも特に高発色・高応答速度な「LG 27GL850-B」は当サイトでもレビューを公開していてオススメなモデルです。
・WQHD解像度/144Hz+ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ

その他にもバトルロイヤル系ゲームに最適な240Hzオーバーの超高速ゲーミングモニタと組み合わせてガチで勝利を狙うゲーマーにもフルHDで高FPSを稼げるRX 6700 XTはオススメです。
・240Hz+の超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ

そんな高性能GPUであるRX6700XT搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RX 6700 XT搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。
Ryzen 5000/3000シリーズCPUとの組み合わせを推奨
ただでさえ高性能なAMD Radeon RX 6000シリーズの性能をさらに向上させる機能として見逃せないのが、メモリアクセス最適化機能「AMD Smart Access Memory」です。AMD Smart Access MemoryはRadeon RX 6000シリーズを同社製CPUであるRyzen 5000/3000シリーズと組み合わせることで使用可能なビデオメモリアクセスを改善し性能を向上させる機能です。

Radeon RX 6000シリーズの登場当初はSmart Access Memoryの対応プラットフォームはRyzen 5000シリーズ&500シリーズチップセットの組み合わせに限定されていましたが、RX 6700 XTの登場と同時にRyzen 3000シリーズCPUの正式サポートも公表されたので、性能的には十分でRyzen 5000シリーズよりもコスパに優れるRyzen 3000シリーズとRX 6700 XTの組み合わせは非常にオススメです。

従来のプラットフォームでは32bit命令の名残でCPUとグラフィックボードVRAM間では最大でも256MB単位でしかデータのやり取りができませんでした。
AMD Smart Access Memoryでは10GBを超える大容量VRAMに対してCPUからサイズ制限なく一度にフルアクセスが可能になり、なおかつ第3世代Ryzen&X570でAMDがいち早くサポートを始めたPCIE4.0の従来比2倍な高速帯域を用いることで、VRAMアクセスによって生じるボトルネックが解消されます。

AMD公式のベンチマークによるとAMD Smart Access Memoryを使用することでゲームタイトルにも依りますが最大10%程度もパフォーマンスが改善するとのこと。

なお、AMD Smart Access Memoryの名前の方が有名ですが、実のところ、これはPCIE規格で策定されている「Re-Size BAR (Base Address Register)」と同等の機能です。【参考資料】
現状でAMDが公式にサポートを公表しているのがRadeon RX 6000シリーズとRyzen 5000/3000シリーズ、およびグラフィックボードをPCIE4.0で接続可能なAMD X570/B550チップセット搭載マザーボードの組み合わせであるというだけです。(MBメーカーがBIOSを配布していれば400シリーズチップセット搭載マザーボードも対応)
すでに一部のIntel Z490マザーボードにおいてベータBIOSという形ですが、Re-Size BARを有効にできるBIOSが一部メーカーから配信されており、またIntelの次世代CPUである第11世代Rocket Lake-SではRe-Size BARの正式サポートが公表されています。

またAMDと競合するGPUメーカーのNVIDIAも2021年発売のRTX 3060を皮切りに、同社最新GPUであるGeForce RTX 30シリーズ(Ampere世代)においてRe-Size BARのサポートを順次開始していくことが正式に発表されています。
AMD Smart Access MemoryによってRX 6700 XTの性能がベストケースでは10%も向上するのは確かなので、RTX 6700 XT搭載BTO PCを購入するならRyzen 5000シリーズや高コスパなRyzen 3000シリーズがオススメ、というのは間違いありませんが、AMD Smart Access Memory = Re-Size BARなので「VRAMフルアクセス機能Re-Size BARによる性能向上は”将来的には”AMDオンリープラットフォームに限定されるユニークなアドバンテージではない」、その点は留意しておいてください。
BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。BTO PCメーカーの特徴比較 | ||||
グラフィックボードのモデル | PCケース | マザーボード | 納期 | |
〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | ||
固定 | 自社オリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
||
固定 | 自社オリジナル 2020年最新 |
固定 |
◎: 最短当日 |
|
〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | ||
パソコン工房 | 固定 | △:自作向けベースのオリジナル |
固定 | |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 | ||
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

・TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

・マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

・フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方

RX 6700 XT搭載のBTO PCの簡易紹介
1.PCショップアーク
【3月20日現在、未発売】PCショップアークではRyzen 5000シリーズを搭載したBTO PCの発売と同時に、同社のBTO PCブランドが「

2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer
ツクモeX.computerからはRadeon RX 6700 XT搭載BTO PCとして、CPUにRyzen 5 5600Xを組み合わせた「
CPUはRyzen 7 5800Xへのアップグレードに対応、AMD B550マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のある「MSI B550-A PRO」を採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。

TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にも様々な製品がラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。

3.パソコン工房
パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RX 6700 XTグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
Radeon RX 6000とRyzen 5000を組み合わせ可能なモデルとしてはミドルタワーPCのR-Classから、CPUにRyzen 5 3600Xを搭載した「LEVEL-R0X6-R53-DUX」、Ryzen 5 5600Xを搭載した「LEVEL-R0X6-R56X-DUX」、Ryzen 7 5800Xを搭載した「LEVEL-R0X6-R58X-DUX」などがラインナップされています。
上記4モデルはいずれもX570マザーボードに「ASRock X570 Phantom Gaming 4」が採用されています。
なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RX 6700 XT搭載BTO PC一覧ページ確認してみて下さい。

4.サイコム
【3月20日現在、未発売】サイコムではRX 6700 XT搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第11世代Rocket Lake-S CPUを搭載するミドルタワーPC「
CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9、と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RX 6700 XTグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。

5.ドスパラ
ドスパラからはRX 6700 XT搭載BTO PCとして最新ミドルタワーPCケースSKを採用するGALLERIA XAシリーズから、コア12スレッドCPUのRyzen 7 37000Xを組み合わせた「
RX 6700 XTグラフィックボードは長さ300mm超かつ3スロット占有で重量が1kgを軽く超過するモデルが大半ですが、GALLERIAの新型PCケースでは超重量級グラフィックボードを強固に保持するGPUホルダー「リジッドカードサポート」が付属します。(一部モデルではカスタマイズ対象)

GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
・「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。

6.マウスコンピューター
【3月20日現在、未発売】マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。

7.フロンティア
フロンティアについてはRX 6700 XT搭載ゲーミングBTO PCとして基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、若干廉価なミニタワーケース採用の「

GAシリーズはPhanteks Eclipse P350X、GKシリーズはIn Win 301という比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。またGBシリーズについてはPhanteks Eclipse P500AをベースにしたPCケース採用の新モデルも発売されています。

GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RX 6700 XTグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
フロンティアからはRX 6700 XT搭載ゲーミングBTO PCの発売直後の初期製品として、CPUにRyzen 5 5600Xを搭載した「

フロンティアでは「
フロンティアでRX 6700 XTのような最新GPUを搭載したモデルを探す時は「

RX 6700 XT搭載BTO PCのカスタマイズ指南
一口にRX 6700 XT搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)
RX 6700 XT搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRX 6700 XTを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。
RX 6700 XT搭載BTO PCのカスタマイズについては、「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
- CPUについて第2章で簡単に説明したようにRadeon RX 6000シリーズはAMD Ryzen 5000/3000シリーズCPUと組み合わせることで使用可能なメモリアクセス最適化機能AMD Smart Access Memoryでグラフィック性能の向上が期待できます。
価格的にこなれたRyzen 3000シリーズ(3600や3700X)でも問題ありませんが、予算的にどうしても等の問題がなければ、AMD Ryzen 5000シリーズCPUとの組み合わせがオススメです。RX 6700 XTの性能を考えるとCPUはRyzen 5 5600Xがバランスのいい組み合わせだと思います。
6コア6スレッドのRyzen 5(5600X)は8コア16スレッドのRyzen 7(5800X)と比べてもPCゲームが目的であれば大きな性能差はありません。基本的には予算に合わせて選ぶ形ですが、コスパを優先するならRyzen 5、144Hzや240Hzなどハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使用する環境でCPUボトルネックを確実に避けたいならRyzen 7、もしくは高画質プレイ動画の録画・配信・編集もするならさらに上位のRyzen 9 5900Xや5950Xを選べばいいと思います。
- システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば基本的に十分ですが、偶にシステムメモリを多く要求するゲームもあるので予算に余裕があれば32GBを選択してもいいかもしれません。8GBでは足りない場合が多いので少なくとも16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚で大丈夫。
- 電源容量は700~800Wもあれば問題ありません。変換効率は予算が許すならGold以上を選ぶと電源ユニットの静音性の面で有利かもしれません。
- システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
- マザーボードは「B550」「X570」などチップセット名だけでなく「ASUS PRIME X570-PRO」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。
CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。・BTO PCにオススメなCPUを用途&予算別で5種厳選
・【できる!自作PC】最新CPUの選び方とオススメCPUを徹底解説

・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方

・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説

・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方

・おすすめの自作PCマザーボードを徹底解説

・予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説

パーツを揃えてRX 6700 XT搭載BTO PCを価格比較
上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRX 6700 XT搭載BTO PCの価格を比較します。価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows10 Home |
CPU | Ryzen 5 5600X |
メモリ | 16GB (8GB*2) |
グラボ | RX 6700 XT |
システムストレージ | SSD 250GB~500GB |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては 960GB以上のSSDが推奨) |
電源 | 700W~800W、Gold |
その他付属品 | なし |
比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは960GB以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに960~1000GB(1TB)のSSDの価格相場は1.2万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
BTOメーカー | 型番 | 電源 | マザボ | 価格 |
PCショップアーク | arkhive Gaming![]() | - |
- |
-万円 |
TSUKUMO | ![]() |
Apexgaming AG-750M 750W Gold |
MSI B550-A PRO ATX |
21.4万円 |
パソコン工房 |
LEVEL-R0X6-R56X-DUX![]() |
700W Gold (詳細不明) |
ASRock Phantom Gaming 4 ATX |
22.9万円 |
サイコム |
![]() |
- |
- |
-万円 |
ドスパラ CPUが3700X |
![]() |
750W Gold (詳細不明) |
ASRock B550 TW ATX (非市販モデル) |
20.8万円 |
マウス コンピューター |
NEXTGEAR![]() |
- |
- | -万円 |
フロンティア |
![]() |
850W Gold (詳細不明) |
B550 ATX (詳細不明) |
18.9万円 |
おすすめRX 6700 XT搭載BTO PCのまとめ
構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RX 6700 XTを搭載したBTO PCの価格と特徴を簡単にまとめます。- PCショップアーク:未発売
- TSUKUMOは自社製PCケースが気になるものの、マザーボードや電源ユニットなどパーツの品質は良く、価格も標準的です。
- パソコン工房についてはCPUの組み合わせラインナップが豊富で、Ryzen 3000シリーズやIntel第10世代CPUも選択できます。安価なCPUはその分コスパが上がるのでそういう意味で検討してみてもいいと思います。
- サイコム:未発売
- ドスパラはPCケースも刷新されたのでマザーボードが非市販モデルなところを除けば隙がありません。価格も標準的です。RX 6700 XTが品薄なうちは難しいのですが、「当日で出荷可能、カスタマイズしても翌日」という納期に関する面では頭一つ飛び抜けています。早く欲しいということであればかなり有力な候補でしょう。
- マウスコンピューター:未発売
- フロンティアは構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明なのが気になりますが、現在発売されているRX 6700 XT搭載BTO PCでは最安値なので価格重視ならオススメです。
当サイトの結論としてはRX 6700 XT搭載BTO PCの中でも、フロンティアから発売されているRyzen 5 5600Xを組み合わせたモデルが特に安価なのでオススメです。
RX 6700 XT搭載BTO PCの初期ラインナップである「
フロンティアは製品の入れ替わりも多いようなので、上記モデルが完売の時は、リアルタイムで期間限定セールをチェックしてみてください。

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近年手ごろな価格で普及しているWQHD/144Hz+/IPS液晶モニタと組み合わせた高画質かつ高FPSなPCゲーミングに最適なミドルハイクラスGPU「AMD Radeon RX 6700 XT」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について、大手7社の各製品で価格や構成パーツの比較から徹底解説https://t.co/MWKfkW5Rzf pic.twitter.com/C2aqOCxyrL
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) March 20, 2021
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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