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PCの有線LANポートをWi-Fi 5の高速通信に対応する無線化ができて、Wi-Fi接続設定も保存しておけるUSBバスパワー動作なWi-Fiアダプター「バッファロー WI-UG-AC866/N」をレビューします。
製品公式ページ:https://www.buffalo.jp/product/detail/wi-ug-ac866_n.html
末尾に”/N”がない「WI-UG-AC866」が2023年5月に発売されますが、製品自体は今回レビューしている「WI-UG-AC866/N」と完全に同じです。
「WI-UG-AC866/N」は特定販路、というかAmazon.co.jp専用で2022年11月頃から先行販売するための型番となっており、後述のように簡易の茶箱に梱包されています。「WI-UG-AC866」は一般家電量販店等で販売するための型番で、おそらく店頭用にカラープリントのパッケージになっているのだと思います。
バッファロー WI-UG-AC866/Nの外観・付属品
まずは「バッファロー WI-UG-AC866/N」のルーター本体や付属品をチェックしていきます。「バッファロー WI-UG-AC866/N」は特定販路限定の製品ということもあって、バッファロー製品ながら、茶箱に製品シールが貼ってあるだけという簡素な梱包です。
パッケージを開封すると、Wi-Fiアダプタ本体に加えて、LANケーブルとマニュアル冊子類がありました。
「バッファロー WI-UG-AC866/N」は黒色プラスチック製のシンプルな形状です。上下面はマットな表面加工ですが、スイッチやLEDのある側面は艶のある鏡面アクリル的な表面加工です。指紋が気になるので側面もマット加工のほうが好み。
「バッファロー WI-UG-AC866/N」のUSBコネクタ部とアンテナ部を繋げるヒンジは上下に90度、回転方向に180度でそれぞれ45度刻みに曲げることができます。
「バッファロー WI-UG-AC866/N」は数cmのUSBコネクタ部からヒンジを挟んで、長さ10cm程度のアンテナ部が伸びており、USB接続型のWi-Fi子機としてもやや大きめです。
有線LANを無線化できるWi-Fi子機としても使用できる多機能ポケットルーター エレコム WRH-300BK3-Sと比較するとWi-Fi 5対応とWi-Fi 4対応、1Gb LANと100Mb LANなどスペックには差がありますが、「バッファロー WI-UG-AC866/N」のほうがかなり巨大です。
背面のLANポートから見て左側面には、ステータス状態を示すDIAGランプ(ダイヤログLED、赤色)と、南京錠マークのWPSランプ(青色)、さらにその下にはWPSボタンが実装されています。
「バッファロー WI-UG-AC866/N」の背面には最大で1Gb/sの通信速度に対応した有線LANポートが実装されており、nasneのような有線接続にしか対応していないネットワーク機器を無線化できます。
「バッファロー WI-UG-AC866/N」の有線LANポートは最大で1Gb/sの通信速度に対応していますが、このスペックで動作させるには電力源として最大900mAの十分な電力供給に対応したUBSポートに接続する必要があります。
側面にはUSB3.0/USB2.0のスライドスイッチがありますが、「バッファロー WI-UG-AC866/N」のUSB端子は電力供給専用なので、USBの接続速度は全く関係ありません。
USB3.0は『最大900mAの十分な電力供給を要求する代わりに有線LANで1Gb/sの通信が可能な動作モード』、USB2.0は『必要電力が下がる代わりに有線LANの通信速度が100Mb/sに制限される動作モード』です。
相当古い機器でもない限り、『最大900mAの十分な電力供給』という条件にひっかかることはないはずなので、ひとまずUSB3.0モードで運用して、動作が不安定ならUSB2.0に切り替えてみる、という扱いでいいと思います。ちなみにバッファロー製nasne(NS-N100)はUSB3.0モードに対応しています。
「バッファロー WI-UG-AC866/N」にはLANケーブルが付属していますが、長さ1m程度と用途から考えて少々長めです。
用途的に長さが10~30cm程度もあれば十分なはずなのでAmazonで短めのLANケーブルを一緒に購入するのがオススメ。
「バッファロー WI-UG-AC866/N」の接続方法はシンプル、電力供給専用でUSBポートにWi-Fiアダプタ本体を接続し、付属品か市販品のLANケーブルで有線LANポートを繋ぐだけです。
バッファロー WI-UG-AC866/Nの機能と使い方
続いて「バッファロー WI-UG-AC866/N」の機能と使い方を紹介します。USB接続のWi-FiアダプタがPCの無線機能を拡張するのに対し、「バッファロー WI-UG-AC866/N」はPCから見たら”単にインターネットに繋がった有線LANに接続しただけ”なので、クリーンインストールな状態の複数のPCで設定を省いて無線でインターネットに接続するというニッチな用途に使用できます。PCにUSBケーブルとLANケーブルを接続するという物理的なセットアップで済みます。
無線LANルーターとの接続設定は電源を切っても「バッファロー WI-UG-AC866/N」に記録されているので、一度、無線LANルーターと接続設定を行えば、複数のPCで使いまわせます。
複数PCを検証する当サイト管理人のような人にとっても非常に便利です。
以上、管理人が「バッファロー WI-UG-AC866/N」を購入した理由でしたが、続いて同製品を使用する手順について紹介していきます。
無線LANルーターに接続する初期設定について
「バッファロー WI-UG-AC866/N」は有線LANポートを無線化する機能に特化した製品なので、シンプルにUSBポートに挿し、LANケーブルを繋ぎます。インターネットに繋がっている無線LANルーターがWPSによる接続に対応しているなら、マニュアルの通りWPS機能を使うだけで簡単に接続設定が可能です。
WPS機能を使用せず、一般的なネットワーク機器のようにWebブラウザから管理画面にアクセスして無線LANルーターとの接続設定を行うことも可能です。
PCに接続したら、Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどWebブラウザを開いてURLバーに「192.168.11.220」と入力します。ページを開くとユーザー名とパスワードを確認されるので、初期設定の「admin」と「password」を入力します。
「バッファロー WI-UG-AC866/N」の管理画面が開いたら、下のスクリーンショットのようなトップメニューが表示されます。
接続先を手動設定で選択する場合、トップメニューで左から2番目の『Wi-Fiルーターを選択してつなぐ』を選びます。
接続先を選択する、をチェックすると、自動的に接続可能な無線ネットワーク(SSID)を検出し、ボックス内に列挙されるので、接続したいSSIDを選び、パスワードを入力します。
SSIDとパスワードに誤りがなければ、下記のようなダイヤログが表示され「バッファロー WI-UG-AC866/N」は再起動します。
接続先がちゃんとインターネットに繋がっていれば、「バッファロー WI-UG-AC866/N」の再起動後は無線アダプタを介してインターネットに接続できるはずです。
接続設定後に再度、管理画面にアクセスする方法
WPSや手動設定でルーターに接続した後、「バッファロー WI-UG-AC866/N」のIPアドレスは初期設定で使用した「192.168.11.220」ではなくなります。通常は無線LANルーターのDHCPによって別のIPアドレスが自動で割り振られるので、再び「バッファロー WI-UG-AC866/N」の管理画面にアクセスしたい時は、IPアドレスの割り当てを行っている無線LANルーターの管理画面から「バッファロー WI-UG-AC866/N」のMACアドレスと照合して、現在のIPアドレスを調べます。
無線LANルーターの管理画面で「バッファロー WI-UG-AC866/N」に割り当てられたIPアドレスさえ確認できれば、初期設定同様にそれをWebブラウザに入力することで、「バッファロー WI-UG-AC866/N」の管理画面へ再びアクセスできます。
バッファロー WI-UG-AC866/Nの管理画面詳細メニュー
管理画面へのログイン後、トップメニュー右下の詳細設定のアイコンから、詳細設定画面へアクセスできます。特に手動で変更した方が良い項目もありませんが、設定メニューの内容を載せておきます。
以上、「バッファロー WI-UG-AC866/N」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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