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本格的なダークファンタジーの世界を舞台にしたアクションRPG「ELDEN RING(エルデンリング)」は、最新ゲーム機のPlayStation 5やXbox Series X/Sに加えて、PC版も同時発売されています。
ELDEN RING PC版の実ゲームを使用したベンチマーク比較を元に、ELDEN RING PC版を快適にプレイ可能なグラフィックボードやCPUなどのPCスペックを紹介します。
NVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズなど今後の新発売ゲームにも幅広く対応できそうな最新GPUに的を絞って、「ELDEN RING PC版」が快適にプレイ可能なおすすめグラフィックボードやCPUなどを紹介していこうと思います。
グラフィックボードやゲーム用BTO PCの一般的な選び方についてはこちらの記事でも紹介しています。
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
・おすすめBTO PCまとめ。予算・性能別で比較。カスタマイズ指南も
ELDEN RING PC版の購入について
「ELDEN RING(エルデンリング)」のPC版は、PCゲーム販売プラットフォームとしては最大手の”Steam”というDRMで販売されています。(AmazonやDMMなどで電子書籍や動画を購入するイメージ)ストアページ:https://store.steampowered.com/app/1245620/ELDEN_RING/
SteamではELDEN RING PC版のゲーム本体単独バージョンに加えて、DLCがセットになったDeluxe Editionも販売されています。
ELDEN RING PC版などSteamで販売されているPCゲームをプレイするには、Steamクライアントのインストールが必要になります。
SteamクライアントはSteamのトップページ右上にある「Steamをインストール」のボタンを選択するか、こちらのリンクで表示されるインストーラーのダウンロードページから、インストーラーを取得してインストールします。
残念ながら、ELDEN RING PC版では無料でプレイできる体験版は公開されていません。
ELDEN RING PC版を快適にプレイできるグラフィックボードやPCについてはゲームを使ったベンチマーク比較で後ほど解説するので、そちらを参考にしてみてください。
PlayStation 5やXbox Series Xでは画質重視のクオリティモードとフレームレート重視のパフォーマンスモードという2つの切り替えのみですが、ELDEN RING PC版は画質設定を細かく変更できます。
画質設定項目別の調整に加えて、簡単に切り替えられる画質設定プリセットも低/中/高/最高の4段階で用意されています。最高を選択すると、個別の設定項目は全て最大設定になります。
「自動描画調整」という設定項目は動的解像度スケーリング(Dynamic Resolution Scaling)のことで、60FPSをターゲットとして、フレームレートが安定するようにレンダリング解像度を動的に下げる機能です。
際限なく解像度を下げるわけではありませんが、フレームレートが向上する代わりに、解像度が下がり、画面がボヤけます。GPU性能が十分高い環境であればオフにするのがオススメです。
ディスプレイモードはウィンドウ、ボーダレスフルスクリーン、拡張フルスクリーンを選択でき、ディスプレイ解像度もフルHD、WQHD、4Kなど16:9アスペクト比の主要なものは揃っています。
なお21:9アスペクト比のウルトラワイドについては公式Q&Aでも発表されている通り非対応なので、解像度そのものは選択肢として表示されますが、選んでも左右に黒帯が出てしまいます。
ELDEN RING PC版にはグラフィック設定を見ての通り、垂直同期やリフレッシュレート/フレームレートに関する設定項目がなく、60FPS上限かつ垂直同期有効で固定されています。
ELDEN RING PC版はHDR表示にも対応していますが、今のところ”拡張フルスクリーンモード”でないと機能を有効にできません。
またPC版ならではの要素として、ゲームパッドの機能割り当てや、キーボード&マウス操作のキーアサインについてかなり高い自由度で設定ができます。
ELDEN RING PC版 推奨動作環境について
ELDEN RING PC版の推奨動作環境はSteamのストアページで公開されています。ELDEN RING 推奨動作環境 | ||
最小動作環境 | 推奨動作環境 | |
CPU | Intel Core i5 8400 AMD Ryzen 3 3300X もしくはそれ以上 |
Intel Core i7 8700K AMD Ryzen 5 3600X もしくはそれ以上 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1060 AMD Radeon RX 580 もしくはそれ以上 |
NVIDIA GeForce GTX 1070 AMD Radeon RX Vega 56 もしくはそれ以上 |
VRAM | 3GB以上 | 8GB以上 |
RAM | 12GB | 16GB |
ストレージ | 60GB以上 |
|
Windows Version |
Windows 11/10 64bit , DirectX 12 |
ELDEN RING PC版の公式による推奨動作環境を見ると、GeForce GTX 1070やRadeon RX Vega 56が挙げられているので、2022年現在の現行最新GPUにおいてはGeForce RTX 3050が該当します。
参考までに、直近3世代でNVIDIA/AMD製GPUの性能を簡単にまとめると次の表のようになります。縦軸で1行上下すると性能差が10~15%程度あるという感じです。
ただし、2020年末に発売された最新コンソールゲーム機についてはPlayStation 5がGeForce RTX 3060と同じくらい、Xbox Series XがGeForce RTX 3070よりもやや遅いくらいの性能です。(GPUスペックから想定したざっくり評価ですが)
解像度・フレームレート・画質設定を柔軟に調整できる、マウス&キーボード操作との相性などPCゲーミングならではの魅力はありますが、すでにPlayStation 5の時点でグラフィック性能はRTX 3060程度まで達しているので、2022年にPCゲーミング用途でグラフィックボードを新調するのであればGeForce RTX 3060 TiやRadeon RX 6700 XTよりも高速な製品を選択するのがオススメです。
なおCPUについては推奨動作環境ではIntel Core i7 8700KやAMD Ryzen 5 3600Xといった6コア12スレッド以上のCPUが推奨されています。
ELDEN RING PC版を快適にプレイできる2022年最新CPUについては、6コア12スレッドのIntel Core i5 11400(F)/12400(F)やAMD Ryzen 5 3600で十分です。
ELDEN RING グラボ別ベンチマーク比較
ELDEN RING PC版のグラフィックボード別ベンチマークの結果をチェックしていきます。可能な限り純粋にGPU性能を確認するためCPU性能がボトルネックになることがないように、検証システムはIntel Core i9 10900Kの全コア5.2GHz、メモリ周波数4000MHzに統一しました。
グラフィック設定は最高設定プリセット、自動画質調整:オフとして、フルHD/WQHD/4Kの3種類の解像度について検証しました。
FPS測定のロケーションについては、『リムグレイブ周辺でをダッシュ移動』としています。草木や影の描画数が多い場所なので、ELDEN RING PC版の中でも標準的なグラフィック負荷が発生する場面です。
以下、平均フレームレートを比較するので大きく差は出ないはずですが、今後アップデートで解消された場合、数%程度上昇する可能性があります。
3月2日より配信されたアップデート1.02.2の適用で、フレームレートが30FPS以下に下がってしまうような、明らかにプレイに支障が生じるレベルのスタッターは解消されました。
ELDEN RING PC版のフルHD解像度(1920×1080)における平均FPSのグラフィックボード別比較は次のようになっています。
NVIDIA GeForce RTX 30やAMD Radeon RX 6000といった2022年最新のグラフィックボードであればフルHD解像度は余裕です。
公式の最小動作環境として挙げられているGeForce GTX 1060やRadeon RX 580は、下のグラフでいうとGeForce GTX 1650 SUPER程度の性能なので、最高画質プリセットだと平均60FPSに微妙に届きませんが、高画質プリセットなら問題ない、という感じです。
ELDEN RING PC版のWQHD解像度(2560×1440)における平均FPSのグラフィックボード別比較は次のようになっています。
ELDEN RING PC版をWQHD解像度で快適にプレイしたいということであれば、GeForce RTX 3060以上のグラフィックボードを選択するのがオススメです。
AMD Radeon RX 6000シリーズも一般的なPCゲームで比較すれば、GeForce RTX 30シリーズと比較して劣るわけではないのですが、ELDEN RINGへの対応が公表されている最新ドライバ22.2.3を使用しても、今回の検証ではNVIDIA環境よりもスタッターが頻発して動作が安定しない、という感じでした。
ELDEN RINGの動作が不安定な件については、NVIDIA環境でも発生しており、AMDの問題というわけではないのですが、ELDEN RINGの製作陣にAMD製GPUへの迅速な最適化を期待するのは現状では期待薄なので、ELDEN RING目当てでGPUを選ぶならNVIDIA製GPUにするのが無難だと思います。
ELDEN RING PC版の4K UHD解像度(3840×2160)における平均FPSのグラフィックボード別比較は次のようになっています。
ELDEN RING PC版を4K解像度で快適にプレイしたいということであれば、RTX 3070もしくはRTX 3070 Ti以上のグラフィックボードを選択するのがオススメです。
PlayStation 5はRTX 3060やRX 6600 XTと同等性能というのがスペックから見た概算の評価ですが、実動でもPS5は4K解像度でグラフィック重視にした時、40FPS前後になるので、PC版の最高画質設定でRTX 3060やRX 6600 XTが50FPS程度になるというのは整合性が取れる結果だと思います。
ELDEN RING PC版もフルHD/WQHD解像度であれば、前世代のGeForce RTX 2060以上、Radeon RX 5600 XT以上の環境なら特に更新する必要はありません。
フルHD解像度に至ってはGeForce GTX 1060やGeForce GTX 1650 SUPERでも問題なくプレイできます。
4K解像度やUWQHD(3440×1440)のような超高解像度で快適にプレイしたいということであれば、予算と相談しながら、GeForce RTX 3070/3070Tiと同等以上のグラフィックボードを選ぶのがオススメです。
なお推奨動作環境の説明でも書いたように、マウス&キーボード操作との相性、120FPS+のハイフレームレート対応(ELDEN RINGは非対応ですが)などPCゲーミングならではの魅力はありますが、すでにPlayStation 5の時点でグラフィック性能はRTX 3060程度まで達しています。
GeForce RTX 3060 TiやRadeon RX 6700 XTよりも低性能なグラフィックボードを搭載したゲーミングPCを新調するくらいなら、PlayStation 5を買った方がコスパが高いと思います。
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【最新13種類のGPUでベンチマーク比較】
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) February 25, 2022
ELDEN RING(エルデンリング) PC版の実ゲームを使用したGPU別ベンチマーク比較を元に、4K解像度やWQHD解像度の最高画質設定で快適にプレイ可能なグラフィックボードやCPUなどのゲーミングPCスペックを紹介します。https://t.co/29QDCQJU1f pic.twitter.com/ZxtB1bUJ5J
ELDEN RING PC版の4K/60FPSにおすすめなグラボ
ELDEN RING PC版を4K解像度で快適に遊ぶということなら、2022年最新ミドルハイクラスGPUである「NVIDIA GeForce RTX 3070」がオススメです。今回行ったベンチマークスコアからすると上位モデルのGeForce RTX 3070 Ti以上で最高画質設定において平均60FPSを安定してキープできるのですが、モーションブラーやDoFなどあまり見た目に影響のない設定で調整してやればグラフィック性能は十分であり、コストパフォーマンスが優れているので、当サイトとしてはGeForce RTX 3070が推奨です。
さらに高性能なグラボをグラボをということであればGeForce RTX 3070 Tiを選ぶより、もう少し予算を積んで、次の章で紹介するハイエンドGPUのGeForce RTX 3080を選ぶのがオススメです。
GeForce RTX 3070は、WQHD/144FPS+だけでなく、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートから4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質など幅広いPCゲーマー層にマッチし、499ドルからという手ごろな価格も相まって新定番なミドルハイクラスGPUです。
GeForce RTX 3070の具体的な性能については、前世代同クラスとGeForce RTX 2070と比較して平均して40%以上、ベストケースでは50%以上の性能を発揮、さらに前世代最上位GeForce RTX 2080 Tiと比較しても15%近く低い消費電力で同等のグラフィック性能を実現しており、前世代から圧倒的な飛躍を遂げています。
・GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
RTX 3070との組み合わせに最適なWQHD/144HzのIPS液晶ゲーミングモニタは色々と販売されていますが、リモコン操作&USB Type-C対応でマルチメディアに最適な「BenQ EX2780Q」、OSDクロスヘアやMBRなどゲーミング機能が豊富な「ASUS TUF Gaming VG27AQ」、同スペック製品の中でも特に高発色・高応答速度な「LG 27GL850-B」は当サイトでもレビューを公開していてオススメなモデルです。
・WQHD解像度/144Hz+ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
AMDからはGeForce RTX 3080/3070の競合モデルとしてRadeon RX 6800 XT/RX 6800が発売されています。久しぶりにNVIDIAのハイエンド帯と真っ向から殴り合える性能を実現しています。
・Radeon RX 6000シリーズのレビュー記事一覧へ
ELDEN RING PC版の4K/UWQHDにおすすめなグラボ
ELDEN RING PC版はフレームレートが60FPS上限なので2022年最新のハイエンドクラスGPUは必要ありません。FF7Rやテイルズオブアライズのような負荷の大きい高画質PCゲームを4K解像度やUWQHD(3440×1440)解像度、またそういった超高解像度において120FPS+のハイフレームレートで快適に遊ぶということなら、2022年最新ハイエンドGPUである「NVIDIA GeForce RTX 3080」がオススメです。
NVIDIA GeForce RTX 30シリーズのナンバリングモデルで上から2番目に位置する「GeForce RTX 3080」は、前世代同クラスとGeForce RTX 2080と比較して60%以上、前世代最上位GeForce RTX 2080 Tiと比較しても30%程度も上回るグラフィック性能を実現し、前世代から圧倒的な飛躍を遂げています。
鏡面や影の表現がよりリアルになる高画質レンダリング機能「Raytracing(レイトレーシング)」に対応し、4K/60FPS+のラグジュアリーな超高画質PCゲーミングや、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートなPCゲーミングに最適なハイエンドGPUです。
2022年最新の超高画質なPCゲームですら素の最高画質設定で4K/60FPSをキープでき、高画質設定のまま4K/120FPSのハイフレームレートで快適なプレイも難しくなく、4Kゲーミングモンスターの登場といっても過言ではありません。
・GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
4K解像度の60FPS~120FPSに対応可能なGeForce RTX 3080を使用するのであれば、4K/144Hzゲーミング液晶モニタの「LG 27GP950-B」や「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」や「MSI Optix MPG321UR-QD」、4K/120Hzに対応する有機ELの「LG OLED TV 48CXPJA」」など4K解像度&ハイリフレッシュレートなディスプレイと組み合わせてラグジュアリーなゲーミング環境を構築したいところです。
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AMDからはGeForce RTX 3080/3070の競合モデルとしてRadeon RX 6800 XT/RX 6800が発売されています。久しぶりにNVIDIAのハイエンド帯と真っ向から殴り合える性能を実現しています。
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ASUS TUF-RX6800XT-O16G-GAMING
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ASUS
Amazon.co.jp で詳細情報を見る<TSUKUMO><PCショップアーク><ドスパラ>
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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