GALLERIA ZA7R-R37T


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ドスパラのゲーミングBTO PCブランドGALLERIA(ガレリア)から発売中の、8コア16スレッドCPUのRyzen 7 5800Xと2021年最新GeForce RTX 3070 Tiグラフィックボードを搭載する高性能ゲーミングBTO PC「GALLERIA ZA7R-R37T 5800X搭載」をレビューしていきます。
GeForce RTX 30シリーズの最新ウルトラハイエンドモデル、4K/120FPSにも対応可能な4KゲーミングモンスターのGeForce RTX 3070 Tiを搭載した「GALLERIA ZA7R-R37T」は、買って間違いのないオススメBTO PCなのか徹底検証します。

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RTX 3070 Ti&Ryzen 7 5800X搭載「GALLERIA ZA7R-R37T」の販売ページへ




GALLERIA ZA7R-R37T レビュー目次


1.GALLERIA ZA7R-R37Tの概要とスペック
2.GALLERIA ZA7R-R37Tの外観
3.GALLERIA ZA7R-R37Tの内部構造の概要


4.GALLERIA ZA7R-R37Tの裏配線と電源ユニット
5.GALLERIA ZA7R-R37Tのマザーボード
6.GALLERIA ZA7R-R37Tのグラフィックボード


7.GALLERIA ZA7R-R37TのCPU/GPU/ストレージのスペック
8.GALLERIA ZA7R-R37Tの温度・消費電力・ファンノイズ
9.GALLERIA ZA7R-R37TのCPU性能とGPU性能
10.GALLERIA ZA7R-R37Tのレビューまとめ


【注意事項】
今回検証するのは一般販売されてユーザーの手元に届く新品ではなく、メーカーよりお借りしたサンプル機なので製品や梱包に若干傷や傷みがある場合があります。通常は新品で綺麗な状態のものが届くはずなので、サンプル機に傷等があっても無視してください。

PCケース外観など他モデルと共通する部分については過去に撮影した写真を流用しています。今回レビューする「GALLERIA ZA7R-R37T」ではなく他モデルの写真を流用している場合は、その写真の右下にウォーターマークを入れています。



【機材協力:サードウェーブ】



GALLERIA ZA7R-R37Tの概要とスペック

最初に今回レビューする「GALLERIA ZA7R-R37T」の概要と製品スペックについて簡単に紹介しておきます。
今回お借りした「GALLERIA ZA7R-R37T」のレビュー用サンプル機の構成は次のようになっています。
今回提供いただいたレビュー用サンプル機は「GALLERIA ZA7R-R37T」のデフォルト構成にほぼ準拠したものになっています。なお一部パーツは製品公式ページで詳細な記載がないのでサンプル機に採用されているものとは別のパーツが使用される可能性もあります。
「GALLERIA ZA7R-R37T」 サンプル機詳細スペック
OS Windows10 Home 64bit DSP版
CPU AMD Ryzen 7 5800X
8コア16スレッド
CPUクーラー DEEPCOOL GAMMAXX L240 V2
240mmサイズ 簡易水冷CPUクーラー
 [120mm、PWM速度調整対応、500~1800RPM]
マザーボード ASRock X570 Phantom Gaming 4
メモリ SK Hynix HMA81GU6DJR8N-XN
16GB[8GB*2枚] DDR4-3200MHz
システムストレージ 1TB NVMe M.2 SSD
データストレージ - (カスタマイズで増設可能)
光学ドライブ - (カスタマイズで増設可能)
グラフィックボード Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro
NED308T019KB-132AA
PCケース ガレリア専用 SKケース (ATX)
スタンダード ガンメタリック
(対応最大ファームファクタ:ATX)
電源ユニット AcBel P2G 750W (PS2A5751A-G)
750W, Gold認証
マウス
キーボード
標準では付属なし
カスタマイズから追加可能


「GALLERIA ZA7R-R37T」のマザーボードについては公式ホームページ上では、AMD X570チップセットATXマザーボードとのみ表記されていますが、今回のサンプル機では「ASRock X570 Phantom Gaming 4」が搭載されていました。自作PC向けに市販されているマザーボードです。日本語の詳細なマニュアルも製品公式ページで公開されています。
製品公式ページ:https://www.asrock.com/mb/AMD/X570 Phantom Gaming 4/index.jp.asp
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「GALLERIA ZA7R-R37T」にはマウス&キーボードは標準では付属せずオプション扱いになっています。カスタマイズからGALLERIAオリジナルのマウス&キーボードを追加可能です。
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ドスパラのゲーミングブランド「GALLERIA(ガレリア)」で販売されるゲーミングBTO PCの特徴や賢い選び方、おすすめのモデルについてはこちらの記事も参考にしてください。
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方



GALLERIA ZA7R-R37Tの外観

「ドスパラ GALLERIA ZA7R-R37T」のPCケース外観をチェックしていきます。

「ガレリア専用 SKケース (ATX)」は近年の自作向けPCケースで流行りのフラットデザインをベースに曲面も取り込み、スマートさだけでなく柔らかい印象も与えるデザインです。本体サイズは高さ480×幅220mm×奥行440mm、完成品の重量は内蔵パーツによって若干前後しますが、参考重量は14~15kgとなっています。
ガレリア専用 SKケース (1)
ガレリア専用 SKケース (2)
ガレリア専用 SKケース (3)
ガレリア専用 SKケース (4)
GALLERIA新型PCケースSKには、重厚かつ落ち着いた雰囲気のガンメタリック塗装のスチール外装パネルを採用する「Standard」に加えて、洗練されたスマートな印象を与えるへアライン表面処理アルミニウム外装パネルを採用する「Premium」の2種類があります。
GALLERIAの2020年以降発売の新モデルではR/X/Z/Uの4シリーズがありますが、R/X/Zの3シリーズは「Standard」、最上位のUシリーズでは「Premium」が採用されています。
GALLERIA SK-SKM StandardGALLERIA SK-SKM Premium
ちなみにR/X/Zの下位シリーズでもカスタマイズ項目からアルミニウム外装パネルを採用する「Premium」にアップグレードが可能です。
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旧PCケースではフロントパネル下側のスチールメッシュ部分から吸気する構造が採用されていましたが、「ガレリア専用 SKケース (ATX)」ではフロントがエアスリットのないフラットパネルになり、サイドパネルの前方寄りにある青色メッシュ部分を吸気スペースとしています。ファンが固定されているシャーシとフロントパネルの間にはスムーズな吸気ができるように50mm厚程度のスペースが確保されていました。
ガレリア専用 SKケース (5)
右側サイドパネルにはブラックスモークのアクリルウィンドウが搭載されており、PCケース内部のCPUクーラーやグラフィックボードがさりげなく見えるところも、高性能ゲーミングPCの所有欲を満足させてくれます。
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フロント&トップはマットな黒色パネル、スタンダードモデルでは両サイドに重厚かつ落ち着いた雰囲気のガンメタリック塗装のスチール外装パネルを採用し、ブラックとガンメタルのツートンカラーをベースにして鮮やかなブルーがアクセントに加える配色には遊び心を感じさせます。
目を凝らすと若干ラメ感のあるガンメタル塗装なので、ヘアライン仕上げアルミニウムの上位モデルと遜色ない高級感を放ちつつ、暗めのカラーリングで落ち着きを感じます。
ガレリア専用 SKケース (7)
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」はスチール製シャーシにも綺麗な黒塗装が施されており、後ろから見ても安っぽさを感じさせることはありません。
ガレリア専用 SKケース (8)

「ガレリア専用 SKケース (ATX)」のPCケース天面には、ひし形(正確には45度回転の正方形)のエアベントが設けられたマットな黒塗装のスチールパネルが装着されています。エアベントはありますが、フラットな形状なので、キーボードなど物を置くことも可能です。
ガレリア専用 SKケース (9)
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」のトップパネルは、エアベント外装パネル、ダストフィルター、ファン・ラジエーターマウントブラケット(PCケースシャーシ)の3層構造になっており、前2つはPCケースシャーシから着脱が可能です。
ガレリア専用 SKケース (10)

新型PCケースの外観デザインは、コンセプトカーや工業プロダクトデザインを手掛けるデザインハウスが担当したとのことですが、「BREAK THE NORMAL(常識を打ち破れ)」をスローガンにリニューアルされた「ガレリア専用 SKケース (ATX)」ではそれを象徴するゲート(門)をモチーフにしたLEDイルミネーションがフロントパネルに搭載されているところも大きな特徴の1つです。
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「ガレリア専用 SKケース (ATX)」のフロントI/Oはトップパネル前方に実装されています。向かって左から順に、パワースイッチ(パワーLED)、リセットスイッチ、ストレージLED、4×USB3.0 Type-A端子、ステレオ出力3.5mmジャック、マイク入力3.5mmジャックが実装されています。
形状についても床置きや机置きなど場所を問わずアクセスしやすい設計として、斜め45度のデザインを採用していることがアピールされています。
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GALLERIAの2020年最新モデルでは標準構成において非搭載になっていますが、「ガレリア専用 SKケース (ATX)」には1基の5インチベイもスペースとしては実装されており、カスタマイズ項目からDVD/Blu-rayの光学ドライブを追加可能です。
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「GALLERIA ZA7R-R37T」の背面ポートを確認しておくと、上側にマザーボードリアI/Oとリアファンスペース、中央にPCIE拡張スロット、下側に電源ユニットという近年のミドルタワーPCケースとしては標準的なレイアウトです。1点挙げるとすれば、PCIEスロットがATX+1の8段用意されているところは特長的かもしれません。
今回の「GALLERIA ZA7R-R37T」サンプル機ではマザーボードにASUS PRIME H470-PLUSが採用されていたので、Type-Cを含めた8基のUSBポート、PS/2端子などが使用できます。グラフィックボードはPalit GeForce RTX 3070 Ti GamingProなので、ビデオ出力はHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4系統です。
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「ガレリア専用 SKケース (ATX)」についてはさらに詳しい内容を個別レビュー記事で解説しています。2021年最新の自作向けPCケースと比較しても遜色ない出来栄えでした。
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
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GALLERIA ZA7R-R37Tの内部構造の概要

続いて「GALLERIA ZA7R-R37T」のPCケースの内側をチェックしていきます。
まずは「GALLERIA ZA7R-R37T」についてマザーボード側の俯瞰写真は次のようになっています。
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「GALLERIA ZA7R-R37T」には3スロット占有かつ全長300mmの大型グラフィックボードPalit GeForce RTX 3070 Ti GamingProが搭載されていますが、独自GPUホルダー”リジッドカードサポート”によって、垂れ下がりや脱落が防止され、見ての通りガッチリと保持されています。
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「ガレリア専用 SKケース (ATX)」は、前方に5インチベイが1基あるものの、基本的には近年の自作向けPCケースで主流なオープンレイアウトをベースに設計されており、PCケースフロントは大きく開放されています。
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また近年のPCケースの流行としてPCケースボトムに設置される電源ユニットをチャンバー分けして、電源ケーブルを隠すPSUシュラウドも採用されています。PSUシュラウド上はストレージベイがあるのでケーブルホールがありませんが、代わりに側面にグロメット付きケーブルホールがあり、グラフィックボードのPCIE補助電源ケーブルなどを通すことができます。
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「GALLERIA ZA7R-R37T」はCPUにTDP105WのRyzen 7 5800Xを搭載したモデルですが、今回のサンプル機ではCPUクーラーに240サイズ簡易水冷CPUクーラー「DEEPCOOL GAMMAXX L240 V2」が搭載されていました。
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ちなみに、今回のサンプル機に搭載されていたのは簡易水冷CPUクーラーですが、「ガレリア専用 SKケース (ATX)」は最大で全高180mmまでの空冷CPUクーラーに対応します。
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ケースファンについてはトップ後方、リアの2か所に140mm角ファンが搭載されています。いずれもマザーボード上ファン端子からの給電となっています。
旧PCケースでは4PINペリフェラル電源から給電する固定回転動作の煩いファンを搭載したモデルも多かったので、全てのファンがマザーボードからファン制御できるようになったのは嬉しい改良ポイントです。
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メモリスロットはCPUソケット右隣に4スロットありますが、うち2つが埋められています。AMD Ryzen 5000&AM4プラットフォームはデュアルチャンネルのメモリ接続に対応しているのでチャンネル数ちょうどのメモリが装着されています。
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「GALLERIA ZA7R-R37T」のメモリスロットに装着されているのは「SK Hynix HMA81GU6DJR8N-XN」というメモリ周波数がネイティブ3200MHzの8GB容量DDR4メモリです。
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標準構成ではゲーミングPCとして必要十分な8GB×2=16GB容量ですが、カスタマイズから最大で128GB容量までアップグレードできます。
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「GALLERIA ZA7R-R37T」にはシステムストレージとして、マザーボード上のヒートシンク付きM.2スロットにNVMe M.2 SSDが設置されていました。下写真はヒートシンクを外した状態ですが、標準ではM.2 SSDヒートシンクが装着されています。
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搭載されていたSSDは1TB容量のNVMe M.2 SSDとなっており、「GALLERIA ZA7R-R37T」の標準構成スペックと一致しています。PHISON PS5012-E12S-32メモリコントローラーを採用したSSDです。
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GALLERIA ZA7R-R37Tの裏配線スペースと電源ユニット

「GALLERIA ZA7R-R37T」の裏配線スペースについてチェックしていきます。
正面から見て右側、マザーボードトレイの裏面に当たるサイドパネルを開くと裏配線スペースにアクセスできます。マザーボード裏側の裏配線スペースの俯瞰写真は次のようになっています。
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マザーボードトレイのCPUクーラーメンテナンスホールも大きくとられていて、縦長でメンテナンスホールからはみ出しやすいAM4マザーボードもしっかりと収まります。バックプレート型のCPUクーラーでもマザーボードをPCケースに装着したままで着脱が可能です。
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PCケース前方寄りの裏配線スペースの厚みが大きい2段構造や、マザーボード側スペースと繋ぐ3分割のケーブルホールが採用されていて、フロントI/Oケーブルや電源ユニットからの電源ケーブルの動線を綺麗に確保でき、ケーブルマネジメントにも優れた設計です。
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裏配線スペースの厚さはマザーボードトレイやシャーシの凹凸で若干前後しますが、マザーボードトレイの裏が18mm前後、ケーブルホールよりも前方の凹み部分は30mm程度が確保されています。
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続いて「GALLERIA ZA7R-R37T」の電源ユニットについてチェックしていきます。
「GALLERIA ZA7R-R37T」の製品スペックでは標準搭載の電源ユニットとして『850W 静音電源 (80PLUS GOLD)』と表記されていますが、レビュー用サンプル機には80PLUS Gold認証かつ電源容量850Wの「SilverStone VIVA 850 Gold (型番:SST-VA850-G)」が採用されていました。スペックも一致するので、これが標準搭載の電源ユニットと考えて間違いないと思います。
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SilverStone VIVA 850 Goldは、一見してSilverStone製の市販電源ユニットっぽいですが、BTO PCなど組み込み機器用の製品のようで、製品公式ページも公開されていません。
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電源ユニット冷却ファンには近年では140mm角の大型ファンを搭載するのが主流になっていますが、「SilverStone VIVA 850 Gold」は奥行140mmのコンパクト電源ユニットなので、120mm角冷却ファンが搭載されています。
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「SilverStone VIVA 850 Gold」の電源ケーブルは電源ユニット本体からケーブル直出し式となっており全てのケーブルが1か所からまとめて出ています。電源ケーブルはスリーブでまとめられておらず、電源ケーブルは黒色ビニール被膜で、取り回しに優れたフラットなリボンケーブルです。
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「SilverStone VIVA 850 Gold」には未使用の電源コネクタとして、PCIE補助電源 8PIN×4(2分岐ケーブル3本のうち、分岐2コネクタと1本が未使用)、SATA電源×6、4PINペリフェラル×3などが余剰として余っています。SATAストレージの増設などには対応しています。
なおEPS電源 8PINコネクタは使用済みの1個しかないので、BTO PC購入後にマザーボードを交換する場合は注意してください。
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GALLERIA ZA7R-R37Tに標準搭載されている電源ユニットの「SilverStone VIVA 850 Gold」はシンプルに組み込み機器用の安価電源です。
Ryzen 7 5800XやGeForce RTX 3070 Tiを運用する上で動作が不安定になる、など極端な問題が発生することはないはずですが、静音性や将来的な拡張性(EPS電源 8PINが1基しかない)を考えると、予算に余裕があるならカスタマイズで自作PC向け製品にアップグレードしたいところです。
ただ、「GALLERIA ZA7R-R37T」の電源ユニットで選択可能なアップグレード対象は2万円前後と差額が大きいのがネックです。5000円前後の差額で選べる自作PC向け電源ユニットもカスタマイズ項目に用意しておいて欲しかったところ。
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GALLERIA ZA7R-R37Tのマザーボード

「GALLERIA ZA7R-R37T」に使用されているマザーボードをチェックしていきます。
GALLERIA ZA7R-R37Tのマザーボードについては公式ホームページ上では、AMD X570チップセット搭載マザーボードとのみ表記されていますが、今回のサンプル機では「ASRock X570 Phantom Gaming 4」が採用されていました。特殊な製品ではないので市販モデルでも同マザーボードが搭載されるものと思います。
ASRock X570 Phantom Gaming 4は自作PC向けに市販されているマザーボードなので詳細な日本語マニュアルも公開されており、わからないことがあればマニュアルを参照できます。
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ASRock X570 Phantom Gaming 4にはCPUへの電力供給を行う電源回路として、8+2フェーズのVRM電源回路が実装されており、CPUコア向け8フェーズにはリアI/Oカバーと一体化した大型ヒートシンクを搭載しています。
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PCIE拡張スロットについては上から順に[x16, N/A, N/A, x1, x16, N/A, x1]が実装されています。
「GALLERIA ZA7R-R37T」の標準搭載グラフィックボードは3スロット占有ですが、1段目から下位2スロットは拡張スロットが実装されていないので特に問題はありません。
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5段目のPCIEスロットは物理サイズはx16ですが内部帯域はチップセット経由のPCIE4.0x4となっており、AICカードタイプやPCIE-M.2変換ボードを介したNVMe SSDやビデオキャプチャボードに使用できます。Thunderbolt headerヘッダーもあるのでASRock製Thunderbolt3増設拡張ボード「ASUS ThunderboltEX 3-TR」も使用できます。その他のx1サイズスロットの物理サイズ同様にPCIE4.0x1帯域となっており、排他利用はありません。
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NVMe SSDに対応したM.2スロットは、標準構成でシステムストレージとして使用されているチップセット下(M.2_1)に加えて、CPUソケット直下にも1基(M.2_2)が実装されています。
M.2_1はCPU直結のPCIEレーンでNVMe(PCE4.0x4)接続のM.2 SSDにのみ対応しています。M.2_2はPCH経由でNVMe接続(PCE4.0x4)とSATA接続のM.2 SSDの両方に対応し、排他利用はありません。
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注意点として「GALLERIA ZA7R-R37T」にはM.2スロットに増設するための固定ネジ&スペーサーが付属しません。M.2スロットにSSDやWiFiカードを増設したい人は、市販のM.2ネジセットを購入してください。

ASRock X570 Phantom Gaming 4の市販モデルにはM.2 SSDヒートシンクが付属しませんが、「GALLERIA ZA7R-R37T」ではASRock製X570マザーボードの別モデルに付属しているヒートシンクが特別に装着されています。
NVMe SSDはSATA SSDより小型かつ高速な反面、高負荷時には温度によるサーマルスロットリングの発生が懸念されますが、専用ヒートシンクが設置されているので安心して運用することが可能です。
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ASRock X570 Phantom Gaming 4にはSATAストレージ用の端子は8基搭載されています。SATA6G_1~6の6基はAMD X570チップセットのコントローラーによる接続で、RAID0/1/10のハードウェアRAID構築にも対応しています。
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システムストレージが設置されたM.2スロットの下にある小さいサイズのM.2スロットは無線LANモジュール増設用のスロットです。リアI/Oには無線LANアンテナ用ホールもあるので、「Intel AX200」などのWiFiモジュールを購入すれば無線LANも増設可能です。
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ASRock X570 Phantom Gaming 4にはCMOSクリア用のハードウェアスイッチは実装されていないので、フロントIOヘッダーの左側に実装されているCMOSクリア用の2PINヘッダーを短絡してCMOSクリアを行います。ケーブルの長い2PINスイッチをあらかじめ装着しておくのがオススメです。(2PINを短絡するだけなのでPCケースの電源スイッチでも代用できますが、挿し直すのが面倒なのでスイッチを別途購入しておくのがやはりオススメです。)
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GALLERIA ZA7R-R37Tのグラフィックボード

「GALLERIA ZA7R-R37T」のグラフィックボードについてチェックしていきます。
GALLERIA ZA7R-R37Tの公式ページでは搭載グラフィックボードについて『NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti 8GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3)』としか表記されていませんでしたが、サンプル機にはGeForce RTX 3070 Tiグラフィックボードとして国内ではドスパラ独占取り扱いとなっているPalit製オリファンモデル「Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro(型番:NED307T019P2-1046A)」が搭載されていました。見ての通りPCIEスロット3つを占有する非常に大きなGPUクーラーを搭載した静音性に優れたモデルです。
製品公式ページ:http://www.palit.biz/palit/vgapro.php?id=4306&lang=jp
Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro

「Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro」は3スロット占有3連ファンの大型GPUクーラーを搭載したオリファンモデルとなっています。全長294mmとなっておりRTX 3070グラフィックボードの中でも巨大な部類です。
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「Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro」にはオリジナルイラストのプリントされた金属製バックプレートが装着されています。基板の反りや破損を防止する保護プレートとしての役割に加えて、VRAMチップ背面との間にはサーマルパッドが貼られているので冷却補助の役割を果たします。
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「Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro」のビデオ出力はGeForce RTX 3070のリファレンス仕様と同じくHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4系統です。DVI-D端子は実装されておらず、DVI-D接続のモニターを使用しているユーザーは変換アダプタが必要になるので注意してください。
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「GALLERIA ZA7R-R37T」に採用されるガレリア専用 SKケース (ATX)の大きな特徴の1つとして、重量級グラフィックボードを支えるGPUホルダー「リジッドカードサポート」が搭載されています。
リジッドカードサポートは大型グラフィックボードを搭載する一部モデルで標準搭載、もしくはカスタマイズオプションとして追加が可能なガレリア専用 SKケース (ATX)のオリジナル機能となっており、「GALLERIA ZA7R-R37T」では標準搭載です。
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ガレリア専用 SKケース (ATX)のGPUホルダー「リジッドカードサポート」は、コの字に折り曲げ加工された頑丈なスチール製フレームがPCケースを縦断し、天面フレームとPSUシュラウドにしっかりとネジ止めされています。輸送時の振動でフレーム自体が破損したり、PCケースから脱落してしまう心配は皆無と言っていい構造です。右側サイドパネルギリギリに位置するのでPCケース内部との干渉もありません。
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グラフィックカード自体の保持構造も、単純にしたから支えるタイプのGPUホルダーではなく、L字型の下側ホルダーに加えて、上側ホルダーで挟み込む形になっています。
輸送時に上下左右どの方向に強い力が加わっても、グラフィックボードをシッカリと保持するので、マザーボードPCIEスロットへの負荷も軽減され、1kgを超える超大型GPUクーラーを搭載するハイエンドグラフィックボードでも安心です。
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リジッドカードサポートは頑丈なスチール製ですが、高価なグラフィックボードに傷が付かないよう、グラフィックボードを接する部分にはラバーパッドが挟んであところもポイントです。インチネジでガッシリと固定されており、スリット上ネジ穴なので、グラフィックボードに合わせて装着位置を微調整でき、将来的にグラフィックボードを換装しても「リジッドカードサポート」はそのまま使用できます。
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GALLERIA ZA7R-R37TのCPU/GPU/ストレージのスペックについて

「GALLERIA ZA7R-R37T」の各種性能をチェックする前に、同PCに搭載されているCPUとGPUのスペックについて簡単に紹介します。

GALLERIA ZA7R-R37TのCPUスペック

「GALLERIA ZA7R-R37T」にはCPUとして、AMD製メインストリーム向けCPUのRyzen 5000シリーズ、8コア16スレッドモデル「Ryzen 7 5800X」が搭載されています。Ryzen 7 5800XのAMD公式仕様はコアスレッド数:8コア16スレッド、ベースクロック:3.8GHz、単コア最大ブーストクロック:4.7GHz、L3キャッシュ容量:32MB、TDP:105Wです。
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「Ryzen 7 5800X」のAMD公称仕様値としてはTDP105WのCPUですが、実際の内部設定としてはPPT142Wが許容されています。
「Ryzen 7 5800X」はCPUクーラーによるCPUの冷却が十分であれば(CPU温度が閾値95度以下であれば)、PPT142Wの制限下で動作しXFRによって仕様値ベースクロック3.8GHzよりも高い動作クロックへ引き上げられます。
GALLERIA ZA7R-R37T_Ryzen 7 5800X_PPT

システムメモリには「SK Hynix HMA81GU6DJR8N-XN」が2枚搭載されており、16GB×2=32GB容量、メモリ周波数は3200MHz、メモリタイミングは22-22-22-52-CR2です。
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GALLERIA ZA7R-R37TのGPUスペック

「GALLERIA ZA7R-R37T」は、NVIDIAの最新GPUであるAmpere世代GeForce RTX 30シリーズにおいてほぼ最上位な新ウルトラハイエンドモデル「GeForce RTX 3070 Ti」が搭載されています。
「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されたRTX 3070グラフィックボードはPalit GeForce RTX 3070 Ti GamingProです。ブーストクロックが1770MHz、パワーリミット(TDP)は290Wで、RTX 3070 Tiのリファレンス仕様通りです。
Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro_GPU-Z
マザーボードBIOSからRe-Size BARを有効にし、最新のGeForceドライバをインストールすれば、RTX 3070 Ti搭載の「GALLERIA ZA7R-R37T」でもResizable BARを有効化することが可能です。
Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro_Resize-BAR
なお標準ではBIOS設定が無効化されているので、Re-Size BARを使用したい場合は、ASRock X570 Phantom Gaming 4のBIOS設定画面を開き、Re-Size BARを有効(設置値は自動)に切り替えます。
ASRock X570 Phantom Gaming 4_Resizable BAR
BIOS(UEFI)メニューにはPC起動中にDelキーを連打すれば入れますが、Windows上で作成できる再起動ショートカットを作成するという手もあります。非常に便利なのでオススメです。



GALLERIA ZA7R-R37Tのストレージスペック

「GALLERIA ZA7R-R37T」にはシステムストレージとしてPCIE3.0x4接続に対応した1TB容量のNVMe M.2 SSDが搭載されています。
GALLERIA ZA7R-R37T_SSD 1TB_CDI
「GALLERIA ZA7R-R37T」の標準搭載ストレージについて、定番ベンチマークのCrystalDiskMark8.0を実行した結果が次のようになっています。連続読み出しと連続書き込みの両方3GB/s越えという、PCIE3.0x4接続のNVMe M.2 SSDとしては理想的な性能です。4Kランダム読み出しも58MB/s程度と高速です。
GALLERIA ZA7R-R37T_SSD 1TB_CDM8

PCゲームのインストール先としてSSDとHDDではPCゲームのロード時間に大きな差があります。詳しくは下の記事を参照してください。「GALLERIA ZA7R-R37T」には2.5インチストレージを設置可能なスペースがあるので、注文時にカスタマイズから追加するか、各自で2.5インチSATA SSDを増設するのがオススメです。
【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
SSD vs HDD ゲームロード時間比較

また下の記事では、MLC/TLC/QLCのマルチビットセルやNVMe/SATA3.0など2021年最新のSSD事情について徹底解説しています。ストレージについて詳しく知りたい方は参考にしてください。
おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
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GALLERIA ZA7R-R37Tの温度・消費電力・ファンノイズ

「GALLERIA ZA7R-R37T」のCPU・GPUスペックや具体的な動作設定等について紹介したので、性能をチェックする前に、GALLERIA ZA7R-R37Tの消費電力・温度・ファンノイズを見ていきます。

CPU負荷時のCPU温度とCPUコアクロックについて

まずは「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されたCPUの「Ryzen 7 5800X」にフル負荷をかけた時のCPU温度やコアクロックを確認します。
「Ryzen 7 5800X」をGALLERIA ZA7R-R37Tにおける標準設定で動作させて、ストレステストとして動画エンコードによって30分ほどフル負荷をかけ続けました。
GALLERIA ZA7R-R37T_temp_cpu_stress

「GALLERIA ZA7R-R37T」において、Ryzen 7 5800XのCPU温度は平均80.5度、最大83.8度に達しました。サーマルスロットリングの発生する上限温度の90度から多少の余裕があり、コアクロックは実動平均で4.5GHz前後を維持できているので、Ryzen 7 5800Xとしては理想的なパフォーマンスを発揮しています。
しかしながら、同BTO PCの標準設定のままファン制御すると、120mmファンを2基搭載するCPUクーラーのファン速度は1900RPMに達するためファンノイズが煩く感じました。
GALLERIA ZA7R-R37T_cpu-stress_temp_1

Ryzen 7 5800Xにフル負荷をかけるとCPU消費電力120Wを供給するためマザーボードのVRM電源回路にも大きい負荷がかかりますが、「GALLERIA ZA7R-R37T」に採用されているASRock X570 Phantom Gaming 4は10フェーズのVRM電源回路と大型クーラーによってホットスポットでも70度未満に収まっていました。VRM電源的にはRyzen 7 5800Xの運用上、何の心配もありません。
GALLERIA ZA7R-R37T_FLIR

上記の通り、標準設定のままだと「GALLERIA ZA7R-R37T」はCPUクーラーのファンノイズがかなり煩くなってしまうので、マザーボードBIOSから手動設定をオススメします。
「GALLERIA ZA7R-R37T」はマザーボードにASRock X570 Phantom Gaming 4が採用されており、簡易水冷CPUクーラーのラジエーター冷却ファンやPCケースファンは全てマザーボードに接続されているので、全てのファンについて任意にファン制御を適用できます。
ASRock X570 Phantom Gaming 4_BIOS Fan_1
ASRock X570 Phantom Gaming 4_BIOS Fan_2
なお、付属CPUクーラーの水冷ポンプについては、マザーボードの水冷ポンプ用ファン端子に接続されており、最大速度で固定動作なので特に設定を変更する必要はありません。

下は簡易水冷CPUクーラーのラジエーター冷却ファンのファン速度が1300RPM、PCケースファンのファン速度が800RPMの固定速度になるように設定して、同じCPUストレステストを実行した時のグラフです。
ファン速度を緩めているので、CPU温度は3度程度上昇しますが、自動OC機能によって引き上げられるCPU消費電力は120W程度、実動の平均コアクロックも4.5GHz程度で、ファン制御を標準設定にした時と大差ありません。標準設定でファンノイズが煩く感じる場合はマザーボードBIOSからCPUファンの速度設定を調整してみてください。
GALLERIA ZA7R-R37T_cpu-stress_temp_2

なお標準設定の検証結果、ファン速度1900RPMにもかかわらずCPU温度が80度以上に達しているのを見て分かる通り、「GALLERIA ZA7R-R37T」に標準搭載の簡易水冷CPUクーラーDEEPCOOL GAMMAXX L240 V2は水冷ヘッドの性能がかなり微妙です。いわゆる”空冷よりも冷えない簡易水冷”というタイプの製品だと思います。(今回のサンプル機に搭載されていたRyzen 7 5800Xは電圧特性が良く、省電力動作なので温度的にはマシな結果になっているのですが)
残念ながらファンをどれだけ速くしても水冷ヘッドの部分がボトルネックになってCPUはそれほど冷えないので、ファンノイズが気にならないようにファン速度を下げてしまってください。正直なところ、CPUクーラーはAsetek OEMな製品など高品質なものに換装してしまうのが一番オススメです。
GALLERIA ZA7R-R37T review_05183_DxO


ゲーム負荷時のGPU温度とCPU温度について

続いてGALLERIA ZA7R-R37Tに搭載されたGPUの「GeForce RTX 3070 Ti」とCPUの「Ryzen 7 5800X」にPCゲームプレイ時に相当する負荷をかけ続けたときのGPU温度とCPU温度をチェックしていきます。
「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されたRTX 3070 TiのGPU温度とファンノイズの検証負荷として、ファイナルファンタジー15ベンチマークを30分程度ループ再生させました。

「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されたGeForce RTX 3070 Tiグラフィックボードは3スロット占有の大型GPUクーラーを搭載しており、TGP290WのGPUを安定して運用できる水準はクリアしており、なおかつ静音動作にも十分な冷却性能ですが、ファン制御カーブやPCケース吸排気が原因で標準設定のままだとファン速度が高速になります。
GPUクーラー冷却ファンのファン速度は2200RPMに達しており、PCケース内からもファンノイズがハッキリ聞こえ、距離が近いと煩く感じると思います。
またCPUクーラー冷却ファンもCPU温度は70度以下で十分に低いにもかかわらず、1300~1600RPMで波打つように変動するためこちらも煩く感じます。
GALLERIA ZA7R-R37T_gpu-stress_temp

TGP300W前後のグラフィックボードを適切に冷やすためにはGPUクーラーの性能だけでなく、PCケース内エアフロー、つまりPCケース内外への吸排気が適切に行われている必要があります。
標準設定のファン制御は、CPUクーラー冷却ファンの乱高下が煩いことに加えて、GPU負荷時にPCケースファンの速度が低めなこともGPUの冷え具合や静音性が悪いことにも影響しています。
そこでマザーボードBIOSからCPUクーラー冷却ファンを1300RPM、PCケースファンを1000RPMに固定し、またGPUクーラー冷却ファンも1800RPMに速度を落として、同様にゲーム負荷をかけてみました。
CPUクーラー冷却ファンを固定回転数にしているので乱高下の煩わしさから解放され、PCケース内外の吸排気が適切に行われているので、GPUクーラーのファン速度を落としてもGPU温度は標準設定と同等です。当然、ファンノイズも静かになるような設定です。
GALLERIA ZA7R-R37T_gpu-stress_temp_manual

上の設定でもGPU温度には多少の余裕があるので、80度前後に収まることを条件にした手動設定として、GPUクーラーファン速度をさらに1600RPM前後まで下げてみました。手動設定によってCPUクーラー冷却ファンの乱高下がなくなり、GPUクーラー冷却ファンの速度もこれくらいまで下げると、エアコンの音に紛れる程度のファンノイズまで改善されます。
GALLERIA ZA7R-R37T_gpu-stress_temp_ss3
なおGPUクーラー冷却ファンは、GALLERIA ZA7R-R37Tに搭載されているPalit GeForce RTX 3070 Ti GamingProなら純正アプリのThunderMaster、もしくはGPUチューニングで定番のMSI AfterBurnerから任意に設定が可能です。

TGPが300W前後のグラフィックボードともなると、PCケース内外の吸排気次第でGPUクーラーの冷却効率が下がりファンノイズも徐々に増していくため、トータルのシステムとして静かになるよう(GPUクーラーファン速度を下げるために、PCケースファンを高速にするなど)上手くチューニングしてやる必要があります。
「GALLERIA ZA7R-R37T」に標準搭載されたケースファンではその辺りにも限界があるので、静音性を求めるのであれば、PCケースファンの交換も検討してみてください。
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Thermaltake TOUGHFAN 14


GALLERIA ZA7R-R37Tの消費電力について

「GALLERIA ZA7R-R37T」の消費電力についてチェックしていきます。
消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力をリアルタイムモニタリング可能なワットチェッカー「ラトックシステム REX-BTWATTCH1」を使用して、電源ユニット(ACアダプタ)の変換損を含めた「GALLERIA ZA7R-R37T」のシステム全体の消費電力をチェックしています。
REX-BTWATTCH1

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ラトックシステム ワットチェッカー

「GALLERIA ZA7R-R37T」はバックグラウンドタスクによって変動もありますが、アイドル状態におけるシステム消費電力は概ね56W前後で推移します。
GALLERIA ZA7R-R37T_Power_1_idle
CPUに対してフル負荷のかかる動画のエンコードを行うと「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されたRyzen 7 5800XはXFRによってCPU冷却が十分なら定格TDP105Wを大きく上回って動作するので、システム消費電力は200Wで推移します。
GALLERIA ZA7R-R37T_Power_2_CPU
最後にPCゲーミングの負荷を想定してFF15ベンチマーク中の消費電力を見てみると、「GALLERIA ZA7R-R37T」のシステム消費電力は400~430W前後になりました。CPUに負荷がかかると瞬間的に500Wに達することもありますが、「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載された電源ユニットの電源容量は850Wなので電力供給には余裕があります。
GALLERIA ZA7R-R37T_Power_3_GPU


GALLERIA ZA7R-R37Tのファンノイズについて

この章の最後に「GALLERIA ZA7R-R37T」のファンノイズをチェックしていきます。

ファンノイズについては、デスクトップでディスプレイの右隣にPCを置いた状況を想定し、50cm程度斜め前にサウンドレベルメーターを配置して測定を行っています。
Gaming PC_Noise Test
この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればエアコンの動作音と同じくらいなのでファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になるとデスク上で耳の近くにPCがあるとファンノイズが煩く感じ始めます。45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。


まずアイドル時についてノイズレベルは34dB程度となりました。ファンが動作していることくらいは分かりますが、静音性は高く煩く感じることはまずないはずです。
PCゲーミング中のファンノイズについてはGeForce RTX 3070 Tiにフル負荷をかけ続けると、GPUクーラーのファン速度は2200RPM程度に達し、CPUクーラー冷却ファンも1300~1600RPMで乱高下するため、システム全体のノイズレベルは44dB程度となり、ファンノイズはハッキリと煩く感じます。
静音性を重視するなら温度に関する解説で言及したように、CPUクーラー冷却ファンが1300RPM以下になるように、PCケースファンを最大速度に(付属ファンは定格1000RPMなので)、そしてGPUクーラーはチューニングソフトからGPU温度80度前後を目安にしてファン速度を1800RPM以下に下げてみてください。ここまで調整すればノイズレベルは39dB前後なので静音動作いうには力不足ですが、空調に紛れる程度のファンノイズに収まるので、快適なPCゲーミングを送る上で邪魔になることはないはずです。
GALLERIA ZA7R-R37T_noise
動画エンコードなどCPUにフル負荷のかかるタスクを実行した時のファンノイズについてですが、「GALLERIA ZA7R-R37T」では、マザーボード標準設定の都合でCPUクーラー冷却ファンのファン速度が最大速度の1900RPMになるため、ノイズレベルが45~46dB程度とけっこう煩くなってしまいます。
残念ながら同PCに採用されているDEEPCOOL GAMMAXX L240 V2は水冷ヘッド性能が低く、この部分がボトルネックになっていて、一定以上にファン速度を上げても高価は薄いので、静音性を重視してBIOSメニューから手動設定でファン速度を1300RPM以下に下げるのがオススメです。
ASRock X570 Phantom Gaming 4_BIOS Fan_2
BIOS(UEFI)メニューにはPC起動中にDelキーを連打すれば入れますが、Windows上で作成できる再起動ショートカットを作成するという手もあります。非常に便利なのでオススメです。



GALLERIA ZA7R-R37TのCPU性能とGPU性能

最後に「GALLERIA ZA7R-R37T」のCPU性能とGPU性能をチェックしていきます。

GALLERIA ZA7R-R37TのCPU性能(クリエイティブタスク)

続いて「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されたRyzen 7 5800XのCPU性能に大きく依存する、クリエイティブタスクにおけるパフォーマンスをチェックしていきます。

「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されたRyzen 7 5800Xは、8コア16スレッドのCPUであり、単コア最大動作クロックは4.7GHz、全コア最大動作クロックは4.7GHz、3Dレンダリングや動画のエンコードなど全コアに対して大きく負荷がかかる時の実動クロックは4.5GHz程度となります。
Ryzen 7 5800XはTDP105WのCPUですが、内部設定としてはPPT142Wが許容されているので、CPU消費電力は最大で130W前後に達します。

「GALLERIA ZA7R-R37T」において8コア16スレッドCPUのRyzen 7 5800Xは全コア4.4~4.5GHz前後で動作するので、CPUのマルチスレッド性能を測定するベンチマークで定番のCinebench R23のマルチスレッドスコアは15400程度、シングルスレッドスコアは1589程度でした。
GALLERIA ZA7R-R37T_Ryzen 7 5800X_CinebenchR23

CPU性能の詳細な検証に用いるクリエイティブタスクについてはCPU使用率がフルロードになる3Dレンダリング、動画エンコード、RAW現像、ゲームビルドの4種類となっています。
具体的な測定内容は、3Dレンダリングはオープンソース3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフト、動画のエンコードは無料で利用できる動画編集ソフトとして国内外で多数のユーザーがいる「Aviutl」のx264エンコーダによる4K動画のエンコード、RAW現像はDxO PhotoLab(PRIMEあり、5472×3648解像度のRAW画像ファイル 100枚)です。

3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフトで測定する3Dレンダリング性能についてはレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されるRyzen 7 5800Xを含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化しました。
AMD Ryzen 7 5800XF_rendering_2_blender_2_pef

x264エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.264 (MPEG-4 AVC)の3840×2160解像度へエンコードした時のエンコード速度について「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されるRyzen 7 5800Xを含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
AMD Ryzen 7 5800X_encode_aviutl_x264_3840-3840

DxO PhotoLabによるRAW現像速度について「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されるRyzen 7 5800Xを含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
AMD Ryzen 7 5800X_DxO


GALLERIA ZA7R-R37TのGPU性能(PCゲーミング)

続いて「GALLERIA ZA7R-R37T」に搭載されたGPUであるGeForce RTX 3070 TiのPCゲーミング性能についてチェックしていきます。

国内最大手かつ大人気のMMO RPG「ファイナルファンタジーXIV」の2021年最新大型アップデート「FFXIV: 暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークソフトで「GALLERIA ZA7R-R37T」のPCゲーミング性能を測定してみました。(FF14ベンチはスコア10000を超えるとメモリやCPUのボトルネックベンチになるためGPUだけ高速になってもスコアに差が出なくなります。)
「GALLERIA ZA7R-R37T」は4K解像度のグラフィック設定:最高品質においてベンチマークスコアは12000程度となっており、快適度評価も「非常に快適」をマークしています。FFXIV: 暁月のフィナーレの公式ベンチマークソフトでは総合スコアを1.5×100で割った値がちょうど平均FPSなので、「GALLERIA ZA7R-R37T」ならFFXIV: 暁月のフィナーレを4K解像度で平均60FPSオーバーの滑らかなプレイも余裕です。
GALLERIA ZA7R-R37T_FF14


GeForce RTX 3070 Tiは、前世代同クラスGeForce RTX 2070 SUPERと比較して平均して50%程度も上回る性能を発揮、さらに実売1199ドルからだった前世代最上位GeForce RTX 2080 Tiを明確に上回り、599ドルからという希望小売価格によって、RTX 30シリーズで何かとアピールされることの多い”前世代比2倍”をコストパフォーマンスの点で実現したモデルです。
次世代スタンダードなWQHD/144Hz+、4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートなど幅広いPCゲーマー層にマッチし、599ドルからという手ごろな価格も相まって新定番なミドルハイクラスGPUです。
Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro_pefsum

GeForce RTX 3070 Tiの性能については同GPUを搭載したグラフィックボードの個別レビューの中で、個別ゲームタイトルに関するベンチマークなど詳細に言及しているので、さらに詳しい情報はこちらを参照してください。
「Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro」をレビュー
Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro

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GeForce RTX 30



GALLERIA ZA7R-R37Tのレビューまとめ

最後にAMD Ryzen 7 5800XとNVIDIA GeForce RTX 3070 Tiを搭載したゲーミングBTO PC「GALLERIA ZA7R-R37T」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • ゲーム実況にも対応できる8コア16スレッドCPUのRyzen 7 5800Xを搭載
  • WQHD/144Hz+など幅広いPCゲーミングにマッチするGeForce RTX 3070 Tiを搭載
  • RTX 3070 Tiオリファンモデルは単品で最安モデルなのでBTO PCとしても最安クラス
  • マザーボードは自作PC向けに市販されている「ASRock X570 Phantom Gaming 4」
  • システムストレージは連続性能3GB/s超のPCIE3.0x4対応NVMe M.2 SSD
  • システムストレージのM.2 SSDには放熱ヒートシンクを搭載
  • 『翌日出荷、カスタマイズしても納期そのまま』 (2021年7月現在)
悪いところor注意点
  • 税込み26万円でやや高価(RTX 3070 Ti&5800X搭載としては最安値クラスだが)
  • BTO PCの標準設定のままだとファンノイズが煩い

8コア16スレッドCPUのRyzen 7 5800Xと2021年最新アッパーミドルGPUであるGeForce RTX 3070 Tiを搭載した「GALLERIA ZA7R-R37T」は、次世代スタンダードなWQHD/144Hz+、4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートなど幅広いPGゲーマー層にマッチするだけでなく、さらに8コア16スレッドCPUの優れたマルチスレッド性能によって高品質なゲーム実況も行うことが可能なBTO PCです。

「GALLERIA ZA7R-R37T」のRTX 3070 Tiグラフィックボードについてはドスパラ専売のPalit製オリファンモデル「Palit GeForce RTX 3070 Ti GamingPro」が採用されています。
同じPalit社のGameRockを含め各社の上位オリファンモデルと比べると静音性は見劣りしますが、RTX 3070 Tiを安定運用し、快適なPCゲーミングを満喫できる静音性を発揮できる水準には達しています。
なによりRTX 3070 Tiオリファンモデルの中でも最安値クラスなPalit GeForce RTX 3070 Ti GamingProを搭載しているおかげで、BTO PCとしても同等スペック比で最安値クラスというのが魅力です。

PCケースについても注目ポイントは多く、新生GALLERIAでリニューアルされた「ガレリア専用 SKケース (ATX)」は、近年の自作向けPCケースのトレンドをふんだんに取り入れ、デザイン面では鮮やかな青色メッシュを組み込むなど美しさの中にユニークさも感じられ、自作er目線でも高評価なPCケースでした。自作PC入門への第1歩としても良い出来栄えで、今後中身を総取っ換えするとしても長く使えるPCケースだと思います。

中でも特に注目なのは1kg超のグラフィックボードを確実に保持できるGPUホルダー「リジッドカードサポート」です。これに関しては自作PC向けケースを超えているというか、組み立て済みで輸送時の破損を気にするBTO PC専用筐体だからこそ、考え抜かれた構造です。
NVIDIAの次世代GPU”GeForce RTX 30シリーズ”の高TGPモデルであるRTX 3070 TiやRTX 3080 Tiを搭載したグラフィックボードは巨大かつ重量も非常に大きいのですが、単純に下から支えるだけでなく、挟み込んで上下左右の振動からしっかりと保持する構造のリジッドカードサポートは、輸送時の破損の心配がなく、長期的観点でもグラフィックボードの基板たわみやPCIEスロットの垂れ下がりを防止してくれるユーザーフレンドリーな独自機能です。

ドスパラのBTO PCは即納、『翌日で出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま』など出荷が早いモデルも多く、BTO PCメーカー各社の中でも納期に関する面では頭一つ飛び抜けて速いのが特徴です。
今回レビューした「GALLERIA ZA7R-R37T」は2021年6月上旬発売でしたが、7月上旬現在、すでに供給が安定しており、
『翌日で出荷可能、カスタマイズしても納期そのままになっていて注文してすぐ届くところも魅力です。
GALLERIA ZA7R-R37T_price_2107

ちなみにRTX 3070 Ti搭載GALLERIAとして、CPUに同じく8コア16スレッドで1世代前のRyzen 7 3700Xを搭載したモデルも発売されています。
RTX 3080以上のハイエンドGPUと組み合わせるなら最新のRyzen 7 5800Xを組み合わせてもいいですが、アッパーミドルGPUのRTX 3070 TiであればCPU性能は十分高く、価格は3万円も安くなるのでRyzen 7 3700X搭載の「GALLERIA XA7R-R37T」のほうがどちらかというとオススメです。
GALLERIA XA7R-R37T_price_2107


以上、「GALLERIA ZA7R-R37T」のレビューでした。
GALLERIA ZA7R-R37T



RTX 3070 Ti&Ryzen 7 5800X搭載「GALLERIA ZA7R-R37T」の販売ページへ




ドスパラのゲーミングブランド「GALLERIA(ガレリア)」で販売されるゲーミングBTO PCの特徴や賢い選び方、おすすめのモデルについてはこちらの記事も参考にしてください。
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方



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