スポンサードリンク
接続帯域10GbpsのUSB3.2 Gen2によって連続読み出しと連続書き込みが1000MB/sに達する超高速な外付けUSBモバイルストレージ「Kingston XS1000 外付け SSD 2TB(型番:SXS1000/2000G)」をレビューします。
製品公式ページ:https://www.kingston.com/jp/ssd/xs1000-external
Kingston XS1000 2TB レビュー目次
1.Kingston XS1000 2TBの外観・付属品
2.Kingston XS1000 2TBの性能
3.Kingston XS1000 2TBのレビューまとめ
【機材協力:Kingston】
補足:USB3.2 Gen2規格について
2022年現在USB規格が新旧入り乱れて分かり難くなっていますが、簡単にまとめると下のようになっています。接続帯域5Gbps : USB3.2 Gen1 = USB3.1 Gen1 = USB3.0 (Type-AとType-C)
接続帯域10Gbps : USB3.2 Gen2 = USB3.1 Gen2 (Type-AとType-C)
接続帯域20Gbps : USB3.2 Gen2x2 (Type-Cのみ)
厳密にいうと違いもあるのですが、USB外付けストレージの接続規格としては上のように簡単に理解しておけばOKです。
PlayStation 5やXbox Series X/Sなど最新コンソールゲーム機のUSB接続規格は、ポート毎に違いはあるものの、最速の通信規格はUSB3.2 Gen2 ( = USB3.1 Gen2)です。
今回レビューする「Kingston XS1000 2TB」は接続帯域10GbpsのUSB3.2 Gen2対応した外付けSSDですが、ホスト側に対して下方互換があるので、USB3.2 Gen1など下位の規格でも外付けSSDとして使用できます
Kingston XS1000 2TBの外観・付属品
まずは「Kingston XS1000 2TB」の外観や付属品について紹介していきます。「Kingston XS1000 2TB」にはポータブルSSD本体に加えて、USB Type-A to Type-Cケーブルが付属しています。
続いて「Kingston XS1000 2TB」のポータブルSSD本体をチェックしていきます。
「Kingston XS1000 2TB」の側面はプラスチック製ですが、天面と側面は金属製です。強度と軽量さを兼ね備えた設計になっており、部分的に金属を使用することで放熱性も確保しています。また親指より一回り大きいくらいのコンパクトサイズですが、指で摘まんで持ちやすいよう、天面が凹状の形になっています。
「Kingston XS1000 2TB」の製品寸法は長さ69.5mm×横幅32.6mm×厚み13.5mmです。USB3.2 Gen2接続で10Gbpsの高速通信に対応するポータブルSSDながら親指より一回り大きいくらいのサイズ感なので、非常にコンパクトです。重量も29g程度と超軽量です。
「Kingston XS1000 2TB」の天面Kingstonロゴから見て右側側面にはPC/スマートフォンと接続するためのUSB Type-CポートとアクセスLEDがあります。
PC/スマートフォンとは、SSD本体のType-C端子にUSBケーブルを接続して使用します。
なお「Kingston XS1000 2TB」にはType-A用のUSBケーブルしか付属しません。スマートフォン等でもポータブルSSDとして使用できますが、両側がType-CのUSBケーブルは各自で用意する必要があります。
Kingston XS1000 2TBの性能
続いて本題となる「Kingston XS1000 2TB」の性能を検証していきます。「Kingston XS1000 2TB」はアウトボックス時点でファイルシステムがexFATにフォーマット済みとなっており、使用可能な空き容量は953GBでした。
ちなみに非公式情報ですが、USBコントローラーはSilicon Motion SM2320が採用されているようです。
アウトボックス時点で、「Kingston XS1000 2TB」はexFATにフォーマット済み、初期状態でアロケーションユニットサイズは512KBでした。
アロケーションユニットサイズは小さい方が物理容量を最大限使用できるのですが、デメリットとして、特にランダム性の高い書き込みアクセスにおいて大幅な速度低下が発生する傾向があります(逆に速くなるケースもあるものの程度は小さい)
当サイトのレビューではexFAT形式の外付けストレージのアロケーションユニットサイズは512KBに統一し、検証前に再フォーマットしています。
Windows 11によるフォーマットの既定サイズはストレージ容量によって変わるのですが、当サイトの検証では速度重視で2TB容量の既定サイズ 512KBで統一しています。
アロケーションユニットサイズはドライブの右クリックメニューで表示されるフォーマットによってWindows11 OSの場合、128KB、256KB、512KB……と複数の候補から選択できます。フォーマットを行うとアロケーションユニットサイズを変更できますが、初期化作業のためストレージ内のデータは全て消えるので注意してください。
また現在のアロケーションユニットサイズは、コマンドプロンプトを管理者実行してチェックしたいドライブパス(アルファベット)に対して、『chkdsk E:』のように入力すると確認できます。
「Kingston XS1000 2TB」の基本的な読み出し性能と書き込み性能を確認するため、CrystalDiskMark8.0.4(NVMe SSD, Default, 8GiB)のベンチマークを行いました。
「Kingston XS1000 2TB」は公式に発表されている仕様値通り、連続読み出しが1050MB/s、連続書き込みが1000MB/sという超高速なアクセススピードを発揮します。通信帯域が10GbpsのUSB3.2 Gen2で接続する外付けSSDとしては理想的な性能です。
「Kingston XS1000 2TB」に対して大容量データの連続書き込みを実行してみました。十分に時間を置いてSLCキャッシュが解放されていれば、空き容量150GBの状態で100GBの書き込みをしてもSLCキャッシュの超過による書き込み速度の低下は発生せず、理想的な1000MB/s程度の書き込み速度を安定して発揮しました。
実際に、100GB動画データのコピー書き込みでも書き込み速度の低下は発生せず、700~800MB/s程度で安定しています。
「Kingston XS1000 2TB」は大容量データの書き込みによってSLCキャッシュを超過すると書き込み速度は理想的な1000MB/sから200MB/s程度に下がってしまいますが、空き容量の1/3+αをSLCキャッシュとして使用できるので、実用上SLCキャッシュ超過後の書き込み速度低下で不便を感じることはないと思います。
Kingston XS1000 2TBのレビューまとめ
最後に「Kingston XS1000 2TB」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- USB3.1 Gen2接続により連続読み出し1050MB/sの高速アクセスを実現
- USB3.1 Gen2接続により連続書き込み1000MB/sの高速アクセスを実現
- SLCキャッシュは100GB以上を使用でき(空き容量の1/3+α)、使用後の開放も速い
- 外部電源不要なUSB端子からのバスパワー駆動
- 長さ69.5mm×横幅32.6mm×厚み13.5mmのコンパクトサイズかつ、30g程度と軽量
- PlayStation 5やXbox Series X/Sの外付けストレージとして使用すれば、
ネイティブタイトルの避難先や後方互換タイトルのインストール先にできる - HDD内蔵ゲーム機なら外付けストレージにすることでゲームロード時間を最大で半分に短縮
- USBフラッシュメモリと比べるとサイズは若干大きい
- USB Type-C to Type-C ケーブルが付属しない(Type-Aは付属)
「Kingston XS1000 2TB」は高速USB規格としては現在最も普及敷いている帯域10GbpsのUSB3.2 Gen2に変換するタイプのUSB外付けSSDです。
基礎的なベンチマークではSATA3.0 SSDを2倍近く上回り、読み出し/書き込みで1000MB/s前後の高速なアクセススピードを発揮しています。
「Kingston XS1000 2TB」はTLC型もしくはQLC型の3D NANDが採用されたSSDなので連続した大容量書き込みによってSLCキャッシュ容量を超過してしまうと書き込み速度が200MB/s程度までガクッと落ちるという弱点があります。
SLCキャッシュ超過時の速度低下は大きいですが、空き容量の1/3+αをSLCキャッシュとして使用でき、使用済みSLCキャッシュの開放も速いので、実用的にSLCキャッシュを超過して不便を感じることはないはずです。
また「Kingston XS1000 2TB」はコンソールゲーム機の外付けUSBストレージとしても使用できます。
最新ゲーム機のPlayStation 5やXbox Series X/Sではネイティブ対応タイトルの起動には非対応なものの、内蔵SSDが満杯になった時にネイティブ対応タイトルの避難先としては使用できますし、旧型下方互換タイトルであれば起動も可能なので、次世代ゲーム機用の外付けストレージとしても最適な製品です。
以上、「Kingston XS1000 2TB」のレビューでした。
記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。
USB3.2 Gen2によって連続読み書き1000MB/sに達する超高速な外付けUSBモバイルストレージ「Kingston XS1000 External SSD 2TB」をレビュー。100GB超の高速書込キャッシュで快適。https://t.co/j2yI5WSGpE pic.twitter.com/antKdZ1pyo
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) October 3, 2023
関連記事
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説・SSDレビュー記事の一覧へ <SATA SSD><NVMe SSD><M.2 SSD>
・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
・PS5増設にオススメなM.2 SSDを解説。ヒートシンク搭載モデルも!
・【SSD増設】ADATA Premier SSDでPS5のロード時間を比較してみた
・「Crucial X8 Portable SSD」をレビュー
・USB3.2 Gen2x2対応「WD_BLACK P50 1TB」をレビュー
・指先で摘まめるモバイルSSD「Crucial X6 Portable SSD 4TB」をレビュー
・Sony α7シリーズのFTP転送の使い方 【ルーターのUSB NAS機能で簡単に!】
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
スポンサードリンク