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GeForce RTX 3060 TiグラフィックボードとしてZOTAC GAMINGからリリースされた、2スロット占有2連ファンGPUクーラー搭載で全長222mmのショート基板モデル「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge(型番:ZT-A30610E-10M)」をレビューしていきます。
NVIDIA Ampere世代のミドルクラスGeForce RTX 3060 Tiが、前世代同クラスのRTX 2060 SUPERや2ランク上のRTX 2080 SUPERをどの程度上回るのか、実ゲームベンチマークでグラフィック性能を徹底比較します。
製品公式ページ:https://www.zotac.com/jp/product/graphics_card/zotac-gaming-geforce-rtx-3060-ti-twin-edge
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge レビュー目次
1.ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの外観
2.ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの分解
3.ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの検証機材・GPU概要
4.ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeのゲーム性能
5.ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの温度・消費電力・ファンノイズ
6.ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeのレビューまとめ
【機材協力:ZOTAC】
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの外観
早速、ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeを開封していきます。キャラメルボックス型の外スリーブから取り出した黒色段ボールの内パッケージを開くと、スポンジスペーサー&静電防止エアパッキン袋という一般的な梱包でグラフィックボード本体が鎮座していました。付属品はクイックマニュアルです。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のグラフィックボード本体を見ていきます。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のGPUクーラー外装はプラスチック製ですが、鉱石のような表面加工のガンメタルカラーで安っぽさは感じません。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」の側面のブラックカラーのプレートにはZOTAC GAMINGのメーカーロゴがあり、LEDイルミネーションが内蔵されています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」の全長は222mmと、RTX 3060Tiグラフィックボードの中でもとりわけコンパクトです。メーカー製PCなどグラフィックボード用スペースの限られるPCへのグラフィックボード換装にも最適です。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」はショート基板に加えて、GPUクーラーとPCB基板がPCIブラケットとほぼ同じ高さなのでサイドパネルとの干渉も心配ありません。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」の2連ファンGPUクーラーには2基の90mm径サイズ冷却ファンが設置されています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」は、3スロット占有の製品も多い中、RTX 3060 Ti搭載グラフィックボードとしては希少な2スロット占有モデルです。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」の補助電源数はRTX 3060 Tiとしては一般的なPCIE 8PIN×1となっています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のビデオ出力はHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4基が実装されています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」にはオリジナルイラストのプリントされたスチール製バックプレートが装着されています。基板の反りや破損を防止する保護プレートとしての役割を果たしています。なお基板との間にサーマルパッドが貼られていないので冷却補助の役割はありません。
なおグラフィックボードの重量はZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edgeが793g、NVIDIA GeForce RTX 2060 Founders Editionが964gに対して、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」は643gでした。コンパクトサイズだけあってRTX 3060 Tiながら軽量です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの分解
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を分解してGPUクーラーやグラフィックボード基板についてチェックしていきます。なお今回はレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて分解を行っております。GPUクーラーの取り外し(分解行為)は、EVGAやZOTACを除く多くのメーカーではグラフィックボードの正規保証の対象外になる行為です。今回はレビューのために分解しておりますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin EdgeのGPUクーラーは基板裏面のコア周辺4カ所と右端側2カ所、PCIEブラケット側3カ所の計9個のネジで固定されていました。
9か所のネジを外すとGPUクーラーは容易に取り外しができます。さらにネジを解除していくとPCB基板からバックプレートも取り外しが可能です。
バックプレートとPCB基板背面の間にはサーマルパッドが貼り付けられていないので、金属製バックプレートは背面保護のみ、放熱板としては基本的に機能していません。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」にはZOTACが独自に設計したオリジナル基板が採用されています。
GeForce RTX 3060 TiのGPUコアにはGA104-200-A1が使用されていました。上位モデルRTX 3070と同じくRTX 3060 TiのVRAMはGDDR6となっており、GDDR6メモリチップはMicron、Samsung、SK Hynixが製造していますが、今回入手した「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」にはSamsung製の8GbのGDDR6メモリチップが8枚搭載されています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のVRM電源回路はGPUコアの左側に6フェーズが実装されています。VRAMメモリ用は右側に2フェーズです。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のGPUクーラー本体をチェックすると、GPUコアと接する部分は銅製ベースプレートが採用され、ベースコアからは4本の銅製ヒートパイプが伸び、アルミニウム製放熱フィンが2スロットスペース内いっぱいに展開されています。
GPUコアと接する部分には冷却性能の高さで定評のある銅製ベースプレートが採用されて、ニッケルメッキ処理も施されています。またGPUコア周辺のVRAMチップとVRM電源回路はヒートシンクにろう付けされた金属製プレートとサーマルパッドを介してヒートシンク本体で直接冷却するという理想的な構造です。
GPUコアと接するベースプレートからは4本の極太ヒートパイプが下から左右へ抜ける構造で、GPUクーラーヒートシンクの放熱フィン全体へ効率的に熱を拡散します。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」はコンパクトサイズですが2スロットのスペースを最大限活用して放熱フィンが展開されています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの検証機材・GPU概要
外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。テストベンチ機の構成 | ||
ベンチ機1(温度・消費電力) |
ベンチ機2(ゲーム性能) |
|
OS | Windows10 Home 64bit (1909) |
|
CPU |
Intel Core i9 9900K (レビュー) Core/Cache:5.1/4.7GHz |
Intel Core i9 10900K (レビュー) Core/Cache:5.2/4.7GHz |
M/B | ASUS WS Z390 PRO (レビュー) |
ASUS ROG MAXIMUS XII EXTREME (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill Trident Z Black F4-4400C19D-16GTZKK DDR4 8GB*2=16GB (レビュー) 4000MHz, 17-17-17-37-CR2 |
G.Skill Ripjaws V F4-4000C15Q-32GVK DDR4 8GB*4=32GB (レビュー) 4000MHz, 15-16-16-36-CR2 |
システム ストレージ |
Samsung 860 EVO M.2 1TB (レビュー) |
Samsung 860 PRO 256GB (レビュー) |
データ ストレージ |
Samsung 860 QVO 4TB (レビュー) | |
CPUクーラー |
Fractal Design Celsius S36(レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー) |
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電源 ユニット |
Corsair HX1200i (レビュー) |
|
PCケース/ ベンチ板 |
STREACOM BC1 (レビュー) |
専用アプリ「FireStorm」ではマニュアルOC設定、ファン制御設定など「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」の動作に関して設定が可能です。ワンクリックで自動OCが可能なOCチューニング機能「NVIDIA Scanner」にも対応していました。(下はRTX3080のスクリーンショット)
なおファン制御に関して手動設定時に設定したデューティ比と実際に適用されるデューティ比にズレが生じます。例えば『設定値43% → 適用値60%』、『設定値50% → 適用値65%』のように設定値よりも高いデューティ比が適用されます。特定デューティ比に固定する場合だけでなく、手動でファンカーブを設定するときもこのようにズレが生じるので注意してください。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin EdgeのGPU概要
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeに搭載されているGPU「GeForce RTX 3060 Ti」のスペックについて簡単に確認しておきます。「GeForce RTX 3060 Ti」はGA104-200コアが使用されておりCUDAコア数は4864、GPUコアクロックはベース1410MHz、ブースト1665MHzです。VRAMには14.0GbpsのGDDR6メモリを8GB容量搭載しています。
典型的なグラフィックボード消費電力を示すTGPは200Wに設定されており、PCIE補助電源として8PIN×1以上を要求します。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」については、GeForce RTX 3060 Tiのリファレンス仕様と同じくブーストクロックは1665MHz、またパワーリミット(TGP)も200Wに設定されています。電力制限は+10%で最大220Wまで解除が可能です。
NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti 詳細スペック比較 | ||||
GPU名 | RTX 3060 Ti |
RTX 3070 | RTX 2080 SUPER |
RTX 2080 Ti |
GPUダイ | GA104-200 | GA104-300 | TU104-450 | TU102-300 |
製造プロセス | Samsung 8nm |
Samsung 8nm | 12nm FinFET | 12nm FinFET |
CUDAコア数 | 4864 | 5888 | 3072 | 4352 |
TMU/ROP | -/- | -/- | 192/64 | 272/88 |
ベースクロック | 1410MHz | 1500MHz | 1650MHz | 1350MHz |
ブーストクロック (FE) |
1665MHz | 1725MHz | 1815MHz | 1545MHz (1635MHz) |
メモリ | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 | 11GB GDDR6 |
バス幅 | 256-bit | 256-bit | 256-bit | 352-bit |
メモリクロック | 3500 MHz | 3500 MHz | 3825 MHz | 3500 MHz |
有効メモリクロック | 14000 MHz | 14000 MHz | 15500 MHz | 14000 MHz |
メモリ帯域 | 448 GB/s | 448 GB/s | 496 GB/s | 616 GB/s |
PCIEレーン | PCIE4.0x16 | PCIE4.0x16 | PCIE3.0x16 | PCIE3.0x16 |
TGP(TDP) | 200W |
220W | 250W | 250W (FE:260W) |
補助電源 |
8PIN×1~ | 8PIN×1~ | 8PIN+6PIN~ | 8PIN×2~ |
対応ビデオ出力 |
DP1.4 HDMI2.1 |
DP1.4 HDMI2.1 |
DP1.4 HDMI2.0 USB Type-C |
DP1.4 HDMI2.0 USB Type-C |
登場時期 |
20年12月2日 |
20年10月29日 | 19年9月 | 18年9月 |
価格 | 399ドル~ | 499ドル~ | 699ドル~ | 999ドル~ FE:1199ドル |
今回レビューするGeForce RTX 3060 Tiをはじめとして、GeForce RTX 30シリーズに採用されるAmpereアーキテクチャにおいて、前世代Turingと比較してスペック上のCUDAコア数が2倍に激増していることについて簡単に説明しておきます。
まず純粋に事実として、複数のCUDAコアからなるCUDAコア群のストリーミングマルチプロセッサ(Streaming Multiprocessors:SMs)の『FP32スループットがTuring世代と比較してAmpereでは2倍に向上』しています。これは間違いありません。
一度、前世代Turingを振り返ると、TuringアーキテクチャではFP32とINT32を同時に実行できる(データパスが独立に用意されている)ことがアーキテクチャとしての新しい特徴でした。Turingでは1基のSMにFP32とINTが1:1割合で実装されていました。
Turingがこのようなアーキテクチャを採用したのは、PCゲームではFP32だけでなくINT32も実行されるから、というのが理由でしたが、同時に公表されていた統計を思い出すと、ゲームによって多少変動はあるもののFP32に対してINT32はせいぜい2:1の割合でした。
であればAmpereでは2つのデータパスのうち、INT32用のデータパス上にINT32の実行ユニットだけでなくFP32の実行ユニットも乗せれば、FP32とINT32の割合が現実に即した理想的な比率になり、省スペースに実装もできるというのは理にかなった話だと思いました。(下はSMの1/4を抜粋)
従来では『CUDAコア数 = FP32実行ユニットの数』とカウントしていたので、同じく単純にFP32実行ユニットの数をカウントするとAmpereアーキテクチャのGeForce RTX 30シリーズでは、CUDAコア数が2倍に爆増します。確かに1クロックで同時に実行できるFP32の最大数は2倍になったのですが、即ちCUDAコア数が2倍になったとカウントするのかというとやや疑問も残ります。
GTX700からRTX2000まで4世代ほどは、『CUDAコア数の増加による比例』×『コアクロックの上昇やアーキテクチャ改良による性能向上』が次世代GPUの性能指標だったので、GTX10からRTX20でCUDAコア数が2倍であれば実際の性能は2倍以上ですが、RTX20からRTX30ではCUDAコア数が2倍になっても実際の性能は2倍以下なのでどうしても違和感が残ります。
ともあれPCゲームを含め実際のアプリケーションではINT32も使用されるので、実性能を見るとGeForce RTX 30シリーズはCUDAコア数に比例して単純に2倍の性能にはならず、INT32/FP32混合データパスの使用状態に応じて、性能の伸び幅(Performance gains)が変動します。
ただFP32など一般的なシェーダーだけでなく、レイトレーシング用コアやテンサーコアも新世代へアップグレードされているので、レイトレーシング表現やDLSSに対応したPCゲームであればRTX20に対して2倍に迫る性能も発揮できるようです。
またGeForce RTX 30シリーズの諸機能について、前世代RTX 20シリーズとの大きな違いとして、8K/60FPS映像を取り扱えるHDMI2.1に対応し、それに伴ってハードウェアデコーダのNVDecが第5世代にアップデートしています。第5世代NVDecでは、8Kなど超高解像度映像に使用されるAV1コーデックのデコードに対応しています。
ゲーム実況などリアルタイム配信・録画において好評を博したNVEncについてはRTX 20シリーズと同じく第7世代が採用されています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeのゲーム性能
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」の性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GeForce RTX 2080 SUPER Founders Edition」、「GeForce RTX 2070 SUPER Founders Edition」、「Radeon RX 5700 XT」、「GeForce RTX 2060 SUPER Founders Edition」を使用しています。「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkで現在主流なDirectX11のベンチマーク「FireStrike」による比較になります。
FireStrike | Extreme | Ultra | |
RTX 3060 Ti ZOTAC Twin |
29369 | 14298 | 7200 |
RTX 2080 SUPER FE |
29145 | 13866 | 6800 |
RTX 2070 SUPER FE |
26161 | 12475 | 6097 |
RX 5700 XT | 27300 | 12947 | 6553 |
RTX 2060 SUPER FE | 23027 | 10889 | 5357 |
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkのDirectX12ベンチマーク「TimeSpy」、およびレイトレーシング対応ベンチマーク「Port Royal」による性能比較となります。
TimeSpy | Extreme | Port Royal |
|
RTX 3060 Ti ZOTAC Twin |
11668 | 5679 | 6861 |
RTX 2080 SUPER FE |
11696 | 5412 | 7032 |
RTX 2070 SUPER FE | 10232 | 4788 | 6095 |
RX 5700 XT | 9362 | 4189 | - |
RTX 2060 SUPER FE | 8895 | 4198 | 5133 |
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードについて、近年普及しつつあるHTC VIVE Cosmos、Oculus Quest 2/Rift S、Valve IndexなどVR HMDを使用したVRゲームに関する性能を測定する最新ベンチマーク「VRMark」による性能比較となります。
Orange Room |
Cyan Room |
Blue Room |
|
RTX 3060 Ti ZOTAC Twin |
15668 | 10955 | 3508 |
RTX 2080 SUPER FE |
15532 | 11080 | 3755 |
RTX 2070 SUPER FE | 15010 | 9861 | 3316 |
RX 5700 XT |
13796 | 9289 | 2546 |
RTX 2060 SUPER FE | 12978 | 8377 | 2749 |
続いて2020年最新のPCゲームを実際に用いたベンチマークになります。同一のグラフィック設定で同一のシーンについてフルHD(1920×1080)とWQHD(2560×1440)と4K(3840×2160)の3種類の解像度で平均FPSを比較しました。
ベンチマーク測定を行ったゲームタイトルは、Anthem(ウルトラ設定プリセット)、Assassin's Creed Odyssey(最高設定プリセット)、Battlefield V(最高設定プリセット, DirectX12)、CONTROL(高設定プリセット, DirectX12, AMD製GPUはDirectX11)、DEATH STRANDING(最高設定プリセット, TAA)、The Division 2(ウルトラ設定プリセット, DirectX11)、Final Fantasy XV(最高設定プリセット, NVIDIA GameWorksはVXAOを除き有効)、Gears 5(最高設定プリセット)、Ghost Recon Breakpoint(ウルトラ設定プリセット)、Horizon Zero Dawn(最高画質設定プリセット)、Marvel's Avengers(最高設定プリセット, TAA)、Metro Exodus(エクストリーム設定プリセット, DirectX12)、MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット, DirectX12)、Shadow of the Tomb Raider(最高設定プリセット, TAA, DirectX12)、Middle-Earth: Shadow of War(ウルトラ設定プリセット)以上の15タイトルです。
Anthem(ウルトラ設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Assassin's Creed Odyssey(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Battlefield V(最高設定プリセット, DirectX12)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
CONTROL(高設定プリセット, DirectX12, AMD製GPUはDirectX11)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
DEATH STRANDING(最高設定プリセット, TAA)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
The Division 2(ウルトラ設定プリセット, DirectX11)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Final Fantasy XV(最高設定プリセット、NVIDIA GameWorksはVXAOを除き有効)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Gears 5(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Ghost Recon Breakpoint(ウルトラ設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Horizon Zero Dawn(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Marvel's Avengers(最高画質設定プリセット, TAA)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Metro Exodus(エクストリーム設定プリセット, DirectX12)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット, DirectX12)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Shadow of the Tomb Raider(最高設定プリセット, TAA, DirectX12)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Middle-Earth: Shadow of War(ウルトラ設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeなど5種類のGPUについて実ゲーム性能の比率の平均を出してみたところ、ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeは、前世代同クラスのアップデートモデルであるGeForce RTX 2060 SUPERよりも40%近く高い性能を発揮し、前世代最上位モデルであるGeForce RTX 2080 SUPERと比較しても僅かに上回る性能を実現しています。
国内価格で10万円程度と高嶺の花だったハイエンドGPUのGeForce RTX 2080 SUPERと同等以上の性能を発揮するグラフィックボードが、VRAM容量も据え置きで5.5万円からという半額に近い、純粋な価格として見ても手を伸ばしやすい価格帯に降りてきたのは非常に衝撃的です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの温度・消費電力・ファンノイズ
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としては約20分間に渡たり連続してGPUに100%近い負荷をかける3DMark TimeSpy Stress Testを使用しています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeのテスト終盤におけるGPU温度は最大66度と低い反面、ファン回転数は最大2200RPM程度と高めです。
GPU温度が70~75度の間に収まってファン速度が1500RPM未満くらいのファン速度チューニングだと静音性が高いのですが、ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeは冷却性能を重視したチューニングになっているようです。
ちなみにGPUが異なるので厳密な意味で比較にはならないのですが、TDPが+20WなRTX 3070(有効CU数違いでRTX 3060 TiとGPUダイは同じ)のZOTAC Twin Edgeは同程度のGPU温度でファン速度1800RPM程度と低くなっています。
見た目はかなり似ていますが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」はGPUクーラーの背が低くなり、ファン径やヒートシンクが小さくなったことで冷却性能も控えめになったのが分かります。
GPUコアクロックについては「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」の仕様値ではブーストクロック1665MHzとなっていましたが、負荷テスト中の実動平均は1845MHzでした。
また実用条件に近い冷却性能の検証として、実際にPCケースへ「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」を組み込み、Time Spy Extreme グラフィックテスト1を1時間に渡ってループさせてGPU温度やファン回転数がどうなるかを確認してみました。
検証機材のPCケースには「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」を使用しています。CPUクーラーは120サイズ簡易水冷でラジエーターを天面前方に設置、またPCケースのフロントに吸気ファンとして2基とリアに排気ファンとして1基の140mm角ケースファンをそれぞれ設置し、ファン回転数は1000RPMに固定しています。
PCケースに入れた状態で長時間負荷をかけても「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のGPUの最大温度は69度以下に収まりました。一方でファン回転数は2400RPM程度に達し、ベンチ板上での測定よりも200RPM程度ですが上昇しています。
ファン径が小さめとはいえ2000RPMを大幅に上回っているのでPCケースに入っていてもファンの動作音ははっきりと聞こえ、距離によっては煩く感じる程度のファンノイズを発しています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のGPUクーラーは内排気ファンということもありPCケースの吸排気を最適化しないと冷却効率が下がるので、フロントx2/リアx1で140mmファンを設置して1000RPMで回していますが、さすがに200Wを超えるTGPなので、ベンチ板での比較的に理想な環境のままとはいきませんでした。実際にPCケースへ組み込むユーザーはPCケースの吸排気にも注意してみてください。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」はファン制御のチューニングが冷却性能重視なので、ベンチ板測定同様にPCケースに組み込んだ状態でもGPU温度が比較的に低い値に収まっています。
そこでGPU温度80度以下を目標にファン速度を手動設定した例として、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のファン速度を1700RPMに固定した状態で上の1時間ストレステストと連続して10分程度負荷を掛けましたがGPU温度が77度以下に収まりました。(使い慣れているのでMSI Afterburnerを使用していますが、純正アプリFireStormからもファン制御は可能です)
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のファン制御は冷却性能重視なのでファンが高速に動作しますが、GPUの発熱に対してGPUクーラーの冷却性能が足りないからファンを高速に回しているというわけではないので、PCケースの吸排気など各自の環境に依るところも大きいですが、ファンノイズが気にならない程度までファン速度を手動設定で落とすのもオススメです。
加えて1時間のストレステスト終盤にスマホで使用できるサーモグラフィカメラ「FLIR ONE Pro」(レビュー)を使用してゲーム負荷時のグラフィックボード上の各所の温度をチェックしました。
TGP300W超のRTX 3080/3090ではVRM電源回路やPCIE補助電源付近がかなり高温になるモデルも散見されたのですが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」はホットスポットでも80度以下に収まっているので、運用上、特に心配する必要はありません。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeを含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。
検証機材はベンチ台の上に平置きにしているので、サウンドレベルメーターをスタンドで垂直上方向に50cm程度離して騒音値を測定しています。
この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればPCケースに入れてしまえばファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になるとベンチ台上で煩く感じ始め、45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。
ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeのファンノイズはベンチ板上で2200RPM(PCケースに組み込んだ状態で2400RPM)というファン回転数の通りノイズレベルも44dB程度と、かなり高い数値を示し、実際にPCケースに組み込んでもはっきりと聞こえ、距離によっては煩く感じるファンノイズを発しています。
ただしこれについては上の検証結果の通り、ファン制御のチューニングが冷却性能重視でファンを高速に動作させていることが原因であり、手動設定で1700RPM程度まで下げても十分な冷却性能は得られるので(環境にも影響されますが)、静音性重視で運用したい人は純正アプリのFireStormや、GPUチューニングでは定番のMSI Afterburner等からファン制御設定を各自で調整してみるのがオススメです。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
測定負荷には上で行った温度検証と同様に3DMark TimeSpy ストレステストを使用しています。テスト全体から1秒間隔でモニタリングを行い、平均値を”消費電力”、最大値を”瞬間的な最大電源負荷”とします。なお電源ユニットに対する実際の最大瞬間負荷は測定値より50~100W上回る場合があるので、電源ユニットの電源容量選択の参考にする場合は注意してください。
消費電力の測定は電源ユニット「Corsair HX1200i」のCorsair Linkによる電力ログ機能を用いてコンセントからの入力ではなく変換ロスを差し引いたシステムへの出力電力をチェックしています。また電力測定の際は上記の主電源ユニットに加えて、CPUへの電力供給を行うEPS端子へ接続するために別の副電源ユニットを使用しています。
この方法であれば、CPU(後述のiGPUも)に負荷をかけても、CPUによる消費電力の変動はメイン電源ユニットCorsair HX 1200iの測定値には影響しません。しかしながら、測定値にはまだATX24PIN経由で供給されるマザーボードやDDR4メモリの電力が含まれるので、iGPUを使用した時の3DMark TimeSpy ストレステスト中の消費電力と最大電源負荷を同様に測定し、各種グラフィックボード使用時と差分を取る形でグラフィックボード単体の消費電力と最大電源負荷を算出します。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edgeの消費電力は205W、最大瞬間負荷は261Wでした。ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin EdgeのTDP(パワーターゲット)は200Wに設定されており、概ね仕様値通りの消費電力になっていると思います。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」がグラフィック性能で40%近く上回る前世代同ナンバリングのRTX 2060 SUPERよりも20W程度消費電力は増加しているものの、同等性能なRTX 2080 SUPERよりは逆に30W近く低消費電力となっています。
”ちゃんと静かに冷やせるなら性能重視で消費電力は大きくても許容する”というRTX30シリーズ仕様決定の思想と、Ampereアーキテクチャの省電力性能の高さの両方を感じさせる結果です。
TGPが300Wを超過するRTX 3080など上位モデルと違ってTGP200Wというのは従来のアッパーミドル相当な数値であり、RTX 2060/SUPER比で消費電力は増えているものの補助電源数は同じくPCIE 8PIN×1からで共通しているので、既存環境において電源や冷却を気にせずにアップグレードできるところもRTX 3060 Tiの魅力だと思います。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge レビューまとめ
最後に「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge(型番:ZT-A30610E-10M)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- フルHD/240HzからWQHD/144Hz+、さらに4K/60FPSまで幅広いPCゲーミングにマッチ
- 前世代同クラスRTX 2060を実ゲームで60%も上回るグラフィック性能
- RTX 2080 SUPERと実ゲームで同等のグラフィック性能
- 399ドルからとRTX 30シリーズの中では手を伸ばしやすい価格
- 全長222mmショート基板かつ2スロットに収まるコンパクトサイズ
- TGP200WのRTX 3060 Tiをしっかりと冷せる高品質なGPUクーラー
- 税込み5.5万円程と国内展開されているRTX 3060 Tiの中で最安値クラス(21年1月現在)
- ファン制御は冷却性能重視なので、ファン速度が高め(ファンノイズが大きめ)
GeForce RTX 3060 Tiは、前世代同クラスとGeForce RTX 2060と比較して平均で60%程度、マイナーアップデートのRTX 2060 SUPERと比較しても40%程度という大幅な性能向上を果たしています。前世代で2ランク上のハイエンドモデルRTX 2080 SUPERと比較しても同等以上のグラフィック性能を実現しており、前世代から圧倒的な飛躍を遂げています。
次世代スタンダードなWQHD/144Hz+がRTX 3060 Tiには特にオススメですが、他にもフルHD/240FPSのスーパーハイフレームレート、比較的軽いゲームなら4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質など幅広いPCゲーマー層にマッチし、399ドルからという手ごろな価格も相まって新定番なミドルクラスGPUです。
また自作PC向けパーツとしてだけでなく組み立て済みゲーミングPCにも目を向けると、GeForce RTX 3060 Ti搭載BTO PCは上述のように前世代最上位RTX 2080 SUPERとほぼ同等のグラフィック性能ながら、RTX 2080 SUPER搭載BTO PC(2019年11月時点)と当サイト推奨構成で比較して、7~8万円も安価に購入できるようになっています。BTO PCでPCゲーミングに入門する初心者にとっても財布に優しく、グラフィック性能に優れた高コストパフォーマンスな選択だと思います。
RTX 3060 Tiは2020年現在、手ごろな価格で普及しつつあるWQHD/144Hz+のIPS液晶ゲーミングモニタと組み合わせて高画質・ハイフレームレートなPCゲーミング入門に最適なグラフィックボードです。
WQHD/144HzのIPS液晶ゲーミングモニタは色々と販売されていますが、リモコン操作&USB Type-C対応でマルチメディアに最適な「BenQ EX2780Q」、ELMB Syncやスナイパーなど独自のゲーミング機能が豊富な「ASUS TUF Gaming VG27AQ」、同スペック製品の中でも特に高発色・高応答速度な「LG 27GL850-B」は当サイトでもレビューを公開していてオススメなモデルです。
・WQHD解像度/144Hz+ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
その他にもバトルロイヤル系ゲームに最適な240Hzオーバーの超高速ゲーミングモニタと組み合わせてガチで勝利を狙うゲーマーにもフルHDで高FPSを稼げるRTX 3060 Tiはオススメです。
・240Hz+の超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」については全長222mmのショート基板かつ3スロット占有ではなく2スロットにピッタリ収まる薄型となっており、RTX 3060 Ti搭載グラフィックボードの中で最小サイズなところが最大の魅力です。PCIEブラケットと同じ背の高さなのでサイドパネルとの干渉の心配もなく、PCIE補助電源も8PIN×1と最小限なので、総合的に互換性の高いモデルです。
メーカー製PCではPCケース内クリアランスの関係で全長250mm以上のグラフィックボードを搭載できない場合も少なくありませんが、そういった環境でグラフィックボードをアップグレードしたいユーザーに最適な製品です。また奥行きの小さいMini-ITX対応コンパクトPCケースで自作PCを組むユーザーなどにももちろんオススメです。
加えて「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」は2021年1月現在、税込み5.5万円とRTX 3060 Tiグラフィックボードの中で最安値クラスの製品なので、既存PCをアップグレードする時にコンパクトサイズゆえの互換性の高さだけでなく、価格面でも強い候補だと思います。
この種のコンパクトモデルはトレードオフで静音性が低くなりがちなのですが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」に関しては銅製ベースプレートに4本の銅製ヒートパイプを組み合わせたGPUクーラーが搭載されており、小型ながらTGP200Wの発熱をしっかりと冷やしきる性能を備えています。
ファンノイズが大きい点についても検証結果の通り、ファン制御チューニングが冷却性能重視であることが原因なので、静音性を重視して運用したいユーザーはチューニングソフトから手動設定するのがオススメです。
以上、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」のレビューでした。
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最小かつ最安値クラス!全長222mmのショート基板モデル「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge」をレビュー。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) January 6, 2021
RTX 2060 SUPERやRTX 2080 SUPERと実ゲーム性能をベンチマークで徹底比較https://t.co/ayFA4BhIqj pic.twitter.com/d2WEh2w2q1
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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