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ゲーマー向け周辺機器メーカーRazerから北米で発売中の外付けグラボユニット「Razer Core」をebayで購入して個人輸入しました。サイコム様から提供いただいたSkull Canyon NUC6i7KYK採用「Radiant SPX2550NUC-Extreme」や私物のEVGA GTX 1070 SC ACX3.0と組み合わせて外付けGPUユニットRazer Coreのレビューを行います。
レビュー公開時期は前後してしまいましたが、元々は「Razer Core」を購入したのでThunderbolt 3対応機器としてサイコム様からNUC6i7KYK採用「Radiant SPX2550NUC-Extreme」を提供していただいたという経緯になっています。「Radiant SPX2550NUC-Extreme」の単独レビュー記事はすでにこちらで公開中です。
古くからモバイルPCでハイエンドグラボを使いたい層は少なくありませんでしたが、従来の手法は抜け道的な方法であったり、モバイルPCメーカー独自の通信・接続規格であったりと利便性や汎用性に問題がありました。しかしながら「Razer Core」はThunderbolt3搭載機器であればNUCからモバイルPCまで幅広く対応するという非常に高い汎用性があり、外付けGPUニーズに応えられる製品に仕上がっているといいのですがはたして。
公式ページ:http://www.razerzone.com/jp-jp/gaming-systems/razer-blade-stealth#ultrabook-desktop
サポート:http://www.razersupport.com/gaming-systems/razer-core/
外付けグラボユニット「Razer Core」 レビュー目次
1.Razer Coreの外観・内部構造
2.Razer Coreのセットアップ
3.Razer Core使用時のグラボ・CPUの温度や消費電力
4.Razer Core&GTX 1070のグラフィック性能
5.Razer Core&GTX 1070でOculus Riftを遊んでみる
6.Razer Coreのレビューまとめ
Razer Coreの外観・内部構造
まずはRazer Coreの外観や内部構造からチェックしていきます。RazerCoreは専用の持ち手付き段ボール箱に梱包されていました。
箱を開けると硬めのスポンジ製スペーサーで固定されていました。
付属品はThunderbolt 3ケーブルとACケーブルと簡単なマニュアルになります。マニュアルはハード的な接続の説明だけでソフト的な部分はノータッチでした。ちなみに北米販売品を個人輸入したのでACケーブルは3PINコンセントタイプでした。機器側はATX電源で採用される3PINコネクタなので国内で販売されている汎用品が使えました。(チェックし忘れていたので助かった。)
RazerCoreは厚さ10cmほどとかなり薄型です。
Mini-ITX対応でありながらハイエンドGPUに対応するPCケースNcase M1と比べると、Razer CoreはNUCユニット込みでもさらに小さいことが分かります。Razer CoreはNcase M1の大体2/3くらいのサイズでした。
側面(背面?)には電源端子に加えて、Thunderbolt3、有線LAN、USB3.0*4などIOポートが付いています。USB3.0や有線LANはThunderbolt3で接続するとPC側で使用できるので「Razer Core」は据え置きのドックとしても利用可能です。上側にあるハンドルでグラボを接続するベース部分を引き出せます。
RazerCoreはハンドルがそのままロック機能になっており、ハンドルを開いて引っ張るとグラボを搭載するベース部分と外装部分を分離できました。中には内部保護のため?にスポンジが入っていました。
ハンドルを閉じた状態(左)ではロックのツメが出ており、開いた状態(右)でロックが解除されています。
RazerCoreのベース部分はこんな感じになっています。
ベース部分の裏側には電源ユニットがあります。
補助電源コネクタは8PIN(6+2PIN)が2コネクタあるのでハイエンドGPUにも余裕で対応できます。
ベース部分の底に3つの冷却ファンが搭載されており、左と中央のファンはそのまま上に抜けるエアフローですが、右側のファンはダクトで電源ユニットと繋がる吸気口で電源ユニットの冷却を補助していました。またI/Oポート側を調べてみるとその中にも電源冷却用のファンがあり、こちらは排気口になっていました。
そして、この大量の冷却ファンが後に悲劇を生むことに……。
電源ユニットはRazerCore専用のものみたいです。コネクタも見たことがない形をしています。電源ユニットはEnhance製のもので電源容量は500Wでした。グラボの消費電力はせいぜい300Wなので容量は問題ないと思います。ただ後ほど詳しく書きますが結構な発熱があったので変換効率はあまり良くないみたい。
PCIスロットには保護カバーが付いています。PCIスロットの固定ネジはハンドスクリューなのでツールレスでグラボの着脱が可能になっています。
レビュー用の私物であるEVGA GTX 1070 SC ACX3.0を装着しました。補助電源は8PINが1つだけなのでRazerCoreに搭載されているコネクタ2個のうち1つは余っています。
PCI端子のロックは横から押すだけでいいタイプなのでグラボの取り外しも簡単です。
外装との隙間は2スロットグラボでぴったりサイズなので、2.5~3スロット占有するタイプのグラボは使用できません。グラボ長については310mmの長さまで対応できるようです。
ベース部分を外装に格納したら、ビデオ出力ケーブルやACケーブルを繋いで、Thunderbolt 3でPCと接続したらハード面では使用準備は完了となります。
Razer Coreのセットアップ
Razer Core経由の外付けGPUをNUC6i7KYKへソフト的に認識させる手順を説明していきます。
Razer Coreの使用レポート自体が少なく、公式マニュアルにもソフト面での解説がほぼなかったので、手探りで確認していったため1時間ほど手こずりましたがタネがわかれば非常に簡単でした。
今回提供いただいていたNUC6i7KYK採用「Radiant SPX2550NUC-Extreme」にはRazerCore対応のThunderbolt 3のドライバがインストールされていなかったため、RazerCoreを認識してくれないという非常に単純ところで躓いていました。デバイスマネージャーを見ても不明なデバイスが表示されていなかったので、Thunderbolt 3モジュールは表示されないのか、旧verのドライバがインストールされていたようです。
RazerCore対応のドライバは「Radiant SPX2550NUC-Extreme」ユーザーであれば付属のドライバディスクに入っている「TBT_Win7_8.1_10_64_16.1.47.275」をインストールすればOKでした。NUC6i7KYKベアボーンのユーザーであれば下でIntelが公式にドライバを配布しているのでそれをインストールします。
https://downloadcenter.intel.com/ja/download/26052/NUC6i7kyk-thunderbolt-?product=89187
Thunderbolt 3のドライバさえインストールしてしまえば、インターネット接続下なら自動で各種ドライバ・ソフトウェアのインストールやダウンロードが進行します。
説明も日本語なので内容を読んで、(基本的に)OKを選択すれば大丈夫です。(この機器は外付けGPUに非対応のポップアップが表示されることがありますが無視して問題ありません。)
RazerCoreの認識に成功するとデバイスマネージャーに外付けGPUが表示されます。今回はGTX1070を使っていますが、NVIDIAのドライバをまだインストしていないのでマイクロソフトの汎用ドライバで表示されています。
RazerCoreのLEDイルミネーションを設定したい場合は「RazerSynapse」というソフトのインストールも表示されるのでこちらも実行します。ソフトの利用にはオンラインアカウント登録も必要なので面倒であればインストールしなくても問題ありません。
RazerCoreのLEDイルミネーションはデフォルトでは7色に変化していくパターンになっていますが、「RazerSynapse」を使うことで単色で発光させたり、輝度を変更したり、消灯することも可能です。
あとはWindowsのドライバ自動インストールにまかせるか、自分で各グラボ用の最新ドライバをインストールすればソフト面でのセットアップも完了です。あと外付けGPUでもNVIDIA環境ならG-SYNC利用可能です。
初回の設定時は当然NUCのビデオ出力をモニターに接続する必要がありますが、一度、RazerCoreのセットアップが完了する不要になります。次回からはNUCにはACケーブルとThunderbolt 3(あと必要ならUSB機器)を繋いで、RazerCore側のビデオ出力だけをモニターに接続して起動しても問題なく外付けGPUでモニタ表示が可能でした。
Thunderbolt3ケーブル1本だけを経由して外付けGPUのみならず有線LANやUSBハブを搭載したドックとしてRazerCoreは利用可能なのでNUCやモバイルPCの据え置き環境の構築にはかなり便利な機器だと思います。
最初に述べたように手探りだとセットアップに困りますがタネさえわかればセットアップは簡単で、加えて1度セットアップしてしまえば以降プラグ&プレイで利用できるため、RazerCoreは非常にお手軽なツールでした。
Razer Core使用時のグラボ・CPUの温度や消費電力
続いてRazerCore利用時のグラボやCPUの温度や消費電力などをチェックしていきます。
RazerCoreに搭載するグラボはEVGA GTX 1070 SC ACX3.0を使います。また比較用の環境にはi5 6400を搭載した下記のベンチテスト機を使用しました。負荷はFF14ベンチとなっています。
テストベンチ機の構成 | |
CPU | i5 6400 4.0GHzにBCLK OC |
M/B | ASRock Z170M OC Formula |
メインメモリ | DDR4 8GB*2=16GB |
システム・ベンチ ストレージ |
SSD 540 M.2 240GB |
OS | Windows10 64bit Home |
電源ユニット | Corsair RM650i |
まずは負荷をかけている時のGPU温度とGPUファンの回転数比較になります。ベンチ機でグラボが剥き出しの状態に比べて温度は2度ほど上がっていますが、実用上問題のない範囲です。またファン回転数もRazerCore使用時で1000RPM以下なので静かに動作していると思います。あとセミファンレス対応のグラボであればRazerCore経由でもセミファンレス機能が働き、LEDイルミネーションの調整などもできるようです。
RazerCore付属のファンがとんでもなく煩い。
FF14ベンチを2周くらい回すとファンが唸り始めます。コンセント型とまではいきませんが、吸引力弱めのハンディタイプの掃除機くらいファンが唸りました。電源ユニットの発熱がかなり大きくてそれを冷やすために小径のファンをぶん回しているせいでファンノイズがとんてもないことになっていました。
【追記1】国内でも販売が開始して何件かレビューが上がっていますが、こちらでお話を聞いてみたところ国内ロットについてはファンノイズが改善されているっぽいです。
【追記2】1月26日現在、GC-ALPINE RIDGEで動作確認をしたところ電源ファンの騒音が大幅に改善されていました。ファンノイズ自体は出るものの実用範囲内に収まっていると思います。
正直な感想を言うと完全に設計ミスじゃないかと……。
具体的に最適解を紹介するなら海外でCF出資が成功したDAN-Cases「A4-SFX」みたいな構造をそのまま採用すれば電源の冷却とそれに伴うファンノイズに悩まされることもなかったのにと残念でなりません。
Razerはモバイル向けGPUをノートPCに搭載していますが、それと同じレベルでRazerCoreの冷却とファンノイズについて設計を行ってしまったため、失敗したパターンな気がします。開発陣はITXファームファクタのゲーミングPCについてもうちょっと勉強すべきだったのだと……。
また冷却ファンについてもう1点欠点があり、NUC本体をシャットダウンするとRazerCoreも同期して電源が落ちる(LEDイルミは消えてGPUも止まる)のですが、RazerCore搭載の冷却ファンだけは電源ユニットの温度依存でファンが回り続けました。ファンを止めるにはThunderbolt 3ケーブルを1度抜くという一手間が必要になります。
GPU自体の冷却性についてはまったく問題ないのですが、残念なことに電源ユニットの発熱が大きく、小径の冷却ファンをぶん回す構造のため長時間外付けGPUに負荷がかかるとファンノイズがとんでもなく大きくなり、その状態でPCをシャットダウンしてもPSUユニットが冷えるまではファンが唸り続けるという、正直に言って非常にもったいない欠点をRazerCoreは抱えていました。SFX電源を採用して吸排気をちょっと変えるだけで回避できる問題というのが本当にやるせない。
続いてGPU使用率の比較になります。RazerCore経由で外付けGPUとして使用した場合、使用率は1~2%ほどGPU使用率が下がるようです。ただそれでも95%は超えているので特に問題はない気がします。
GPUコアクロックの比較を見ると意外なことにRazerCore使用時のほうが若干コアクロックが高く見えます。これについては計測誤差かGPU使用率が低いことが影響しているように思います。
NUC6i7KYKのCPU温度と内臓グラフィックスを使った場合と外付けGPUを使った場合で比較してみました。内臓グラフィックスの負荷を外付けGPUが丸ごと負担しているのでCPU温度は明らかに下がっています。内臓グラフィックス使用時は最大90度ですが、外付けGPU使用時は最大80度で負荷の大きい場面では10度ほどCPU温度が下がるようです。
またRazerCoreのACケーブルからの電力をワットチェッカーで計測することでGPUのより生に近い消費電力を測れるのではないかという期待も管理人がRazerCoreを購入した理由の1つでした。実際にワットチェッカーでGTX 1070 SC使用時の消費電力を測ってみたところ150~160W(左画像)で推移していました。
グラボの消費電力を専用機材で測定しているtechpowerupやpcper.comのレビューでもGTX 1070の消費電力は140~145W程度と報告されており、RazerCoreのPSUユニットの変換ロスや冷却ファンの消費を考えると、150~160Wという数字はグラボ単体の消費電力にかなり近い値が出ているように思います。これくらいの精度で安定して消費電力が見えるなら今後のグラボレビューでRazerCoreを利用しても問題なさそうです。 (ただRazerCoreは外装を外すと起動してくれないので3スログラボは測定できないんですよね←「Razer Core には、シャーシの内部に磁力センサーが搭載されており、Razer Core を完全に活用するにはケースを装着する必要があります」と公式サポートにありました。)
あと右側の画像はGTX 1070 SCでPowerLimitを50%にした時の消費電力です。変動幅が大きいですが70~90Wで動作していました。(平均80Wくらい?)
Razer Core&GTX 1070のグラフィック性能
Razer CoreとGTX 1070 SCを組み合わせた場合のグラフィック性能を測定してみました。
比較対象には前述のテストベンチ機にGTX 1070 Founders EditionかEVGA GTX 1070 SC ACX3.0を搭載したものを利用しています。
まずはFF14ベンチマーク(フルHD、最高品質)です。RazerCore使用時は2割程度パフォーマンスが下がっています。ただそれでもGTX 1070であればスコアは10000を余裕で超えるので快適にプレイが可能です。
続いてFireStrike、Extreme、Ultraのグラフィックスコア比較になります。
この性能比較でも1~3割程度性能が下がっています。
次は実ゲームによるパフォーマンス比較になります。
The Divisionのベンチマーク比較は次のようになっています。このゲームのベンチマークではUltraプリセット以上最高設定未満なこちらのグラフィック設定を用いて、フルHDとWQHDでベンチマークを行いました。
続いてGTA5ではこちらのグラフィック設定を使いフルHDとWQHDでベンチマークを行いました。
The Witcher3のベンチマーク比較は次のようになっています。グラフィック設定は最高設定としてフルHDとWQHDでベンチマー クを行いました。測定にはノヴィグラドの広場から橋までを往復しています。
Rise of the Tomb RaiderのフルHDとWQHD、最高設定(FXAA、HBAO、DX11)のベンチマークです。
3DMarkの最新DirectX12ベンチマーク「TimeSpy」ではグラフィックスコアはRazerCore使用時で4983となり通常のデスクトップPC搭載時よりも1割強のパフォーマンス低下となりました。
デスクトップPC向けグラフィックボードをRazerCoreで外付けGPUとして使用するとグラフィック性能は一般的なデスクトップPCに搭載した時と比較して1~3割程度パフォーマンスが下がるようです。NVIDIA系のグラボであれば、GTX1080→GTX1070、GTX1070→GTX1060という具合でランクが1つ下に下がると考えて組み合わせるグラボを選ぶといいと思います。
Razer Core&GTX 1070でOculus Riftを遊んでみる
Razer CoreとGTX 1070 SCを組み合わせることでNUCやモバイルPCでVR HMDが遊べるのかを管理人の私物のOculus Rift CV1を使って試してみました。最初はRazerCore側のUSB端子にHMDとセンサーのUSBを挿して、OculusRiftのセットアップをしたのですが、HMDのUSBとHDMI端子の認識に失敗しました。
VR HMDのUSB端子は相性問題もあるようなのでUSBハブ経由は無理かなとダメ元ではありましたがやはり無理でした。そこでHMDのUSB端子のみNUC本体の背面にあるUSB端子を使用したところUSBとHDMIが両方とも正常に認識されてました。
RazerCore側に全て接続できれば管理が楽だったのでちょっと残念です。
OculusRiftCV1のセットアップ方法はこちらの記事で紹介しています。RazerCoreで外付けGPUを使う場合も上記のようにUSB接続さえ行えば同様にOculusRiftのソフトウェアのセットアップが可能でした。
VR HMDネイティブ対応のPCゲームとしてLucky's Tale、EVE Valkyrie、Project Carsを試しにプレイしてみましたが、RazerCoreとGTX 1070の組み合わせでも90FPSで安定動作し、通常のデスクトップ時と比較しても個人的にはヘッドトラッキング時にラグを感じることもありませんでした。
RazerCoreを使った外付けGPUでもGTX 1070やGTX 1080であれば余裕でVR HMDに対応できると思います。
Razer Coreのレビューまとめ
最後にRazerCoreをGTX1070やNUC6i7KYKと組み合わせて検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。
良いところ
- ドライバのインストール(初期設定)さえ済めばプラグ&プレイで利用できて非常に手軽
- デスクトップPC向けのグラボをモバイルPCやNUCと組み合わせて据え置き環境で利用できる
- 最大8PIN*2のハイエンドグラボにも対応できる
- USBハブや有線LAN機能もあるので据え置きのドックとしても利用可能
- Mini-ITXの小型PCよりもRazerCoreの筐体は小さい
- OculusRiftやHTC ViveなどVR HMDも快適に動作する
- (グラボの消費電力がわかる)
- 一般のデスクトップPC利用に比べてGPU性能は1~3割程度(型番が1ランク程)下がる
- RazerCore搭載ファンノイズがかなり煩い(ヘッドホンをつければ何とか我慢できる)
- 本体のシャットダウンで冷却ファンが止まらない
- RazerCore単体で北米価格は499ドルと結構高い
RazerCore本体が499ドルする時点でコスパは度外視になるでしょうし、買わない人はそもそも買わない商品だと思います。実際に使ってみて十分実用に耐えるパフォーマンスを発揮しているのを確認しましたし、VR HMDに余裕で対応できました。1~3割の性能低下が事前に織り込み済みであれば要求される性能はクリアできるはずなので、この点は特に問題にはならないと思います。USBハブや有線LANのドックとしてThunderbolt 3のプラグ&プレイで利用できることもモバイルやNUCと組み合わせるという観点から利便性に優れています。これらだけを勘案するならRazerCoreは間違いなく買いな製品です。
しかしながら実際問題としてRazerCoreは買いなのか?と言われるとめっちゃ悩んだ末に”ファンノイズに耐えられるなら”と注釈付きで買ってもいい製品に格下げになります。ほんとうに唯一、冷却ファン回りの設計が玉に瑕でした。これさえなければ「高価であること、GPU性能が1~3割下がるので必要な性能よりも1ランク上のグラボを買う必要があることに注意すれば、おすすめできる」と断言できたのですが、心底残念です。
正直に言えば、冷却ファン回りが改善された後継機に期待。
以上、RazerCoreのレビューでした。
ちなみにRazerCoreはebayで550ドルで購入しました。(youtuberが動画用に1度使用しただけみたい、実際届いた品はほぼ新品状態でした。) この本体価格に25ドルの北米内送料と70ドル程度の転送料がかかったので、大体650ドルくらいで購入した計算です。RazerCoreの北米正規価格が499ドルなので+150ドルくらいなら必要経費かなと思っています。あと管理人の個人的な話ですが、グラボの消費電力測定機器としては優秀なのでそれだけで買った意味はあった気がします。
今回レビューで使用したハイエンドNUC採用のBTO PCはサイコム様で絶賛販売中です。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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4X接続になってしまうのとレイテンシが増える分の影響はそれなりに大きいようですが
接続周りの大袈裟ぶりを見てもノートPCの拡張に使うのは現実的ではなさそう