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GALAXY社(国内ブランド名はGALAX)から同社のオリジナル基板&オリファンモデルにしてGALAXの代名詞ともいえる最上位のHOFブランド「GALAX GeForce GTX 1080 HOF」(GF PGTX1080/8GD5 HOF)をお借り出来たのでレビューしていきます。安定の顔パケです。
GTX1080 HOF 通常版/限定版(ブーストクロック 通常版:1873MHz 限定版:1961MHz)
通常版:http://www.galax.com/en/graphics-card/hof/galax-geforcer-gtx-1080-hof-147.html
限定版:http://www.galax.com/en/graphics-card/hof/galax-geforcer-gtx-1080-hof.html
前回「定番オリファンモデルになれる実力」でと題してレビューしたGTX 1070 EXOCもGPUクーラーの冷却性能やOCチューニングが優秀だったので同社最上位ブランドHOFへの期待も高まります。
軽くチェックしただけでも「GALAX GTX 1080 HOF」ではついにコア電圧を盛れるようになったので2.2MHz越えが狙えるのではないか!?とワクワクが止まりません。
GALAX GTX 1080 HOF レビュー目次
1.GALAX GTX 1080 HOFの外観
2.GALAX GTX 1080 HOFの分解
3.GALAX GTX 1080 HOFのセットアップ
4.GALAX GTX 1080 HOFのベンチマーク・ゲーム性能
5.GALAX GTX 1080 HOFの温度・消費電力
6.GALAX GTX 1080 HOFで電圧ロック解除OC
7.GALAX GTX 1080 HOFのレビューまとめ
GALAX GTX 1080 HOFの外観
早速、GALAX GTX 1080 HOFを開封していきます。グラボ本体はお馴染みの薄い静電防止ビニール袋に入れられてスポンジのスペーサー内に鎮座していました。付属品は簡易インストールマニュアルとドライバCD、4PINペリフェラル*2を8PIN補助電源に変換するケーブルが2本、HOF専用のつっかえ棒、そして「ゲーム中入るな」のドアプレートが付いていました。
GALAX GTX 1080 HOFは数少ない純白のGPUクーラーを搭載しています。むしろ白いクーラーと言えばGALAXのHOFってくらいに白いです。プラスチック製の白地の外装に王冠をイメージした金属製で銀色の装飾がされていてゴテゴテし過ぎない程度に高級感があります。90mm径の三連ファン搭載「TriMax Cooler」はただでさえデカいのに膨張色の白色なので存在感が半端ないです。
グラボのサイドパネルには「Hall of Fame(HOF)」のロゴが入っています。クーラーはPCIスロットを3スロットも占有する超大型クーラーになっているので冷却性能にも期待ができそうですね。
裏面にはヘアライン入りアルミのシルバーなバックプレートが搭載されています。
ビデオ出力端子はリファレンスのGTX 1080と同じく、DP*3、HDMI、DVD-Dの構成になっており、最近流行のVR HMDなどにも対応可能です。
GALAX GTX 1080 HOFはリファレンス8PIN*1から倍の8PIN*2搭載となっています。
オリジナル基板採用の「GALAX GTX 1080 HOF」はPCIブラケットよりも3cmほど背が高くなっています。グラボの背の高さについてはケースと干渉しないか確認する人も多いと思いますが、実際はPCI補助電源分で+1~2cmほどマージンが必要になるので要注意です。
GALAX GTX 1080 HOFとGTX 1070Founders Edition(リファレンス)のサイズ比較をすると、GALAX GTX 1080 HOFのデカさは一目瞭然です。
GALAX GTX 1080 HOFはその重量もリファレンスの1.0Kgよりも30%も重い1.3Kgとなっています。
基板の反れについてはバックプレートなどの補強があるため心配ないかもしれませんが、上のように非常に重いGALAX GTX 1080 HOFなので、マザボのPCIスロットが曲がるのでは?と非常に気になるところ。しかしGALAX GTX 1080 HOFには専用のネジ止め固定具を使う専用のつっかえ棒が付属しています。
ちょうどいいPCケースがなかったので雑な写真になっていますが、サンプルイメージはこうなります。上の画像のようにつっかえ棒の固定はサイドとリアの両方に固定できるのでレイアウトには自由度があります。つっかえ棒は最長で60cmほどまで伸びるのでフルタワーの大型ケースに も対応できると思います。
ただつっかえ棒の伸縮がガススプリングや金属バネではなく、捩じって長さ調節するタイプなのでそこはちょっと面倒に感じました。とはいえ棒自体をGPUにネジで固定してしまっているので、PCケースに固定せず杖のような感じで使えばOKかも。
GALAX GTX 1080 HOFの分解
続いてGALAX GTX 1080 HOFのGPUクーラーを分解してみました。GPUクーラーはGPUコア周辺の4つのネジだけで固定されていました。
GPUクーラーをパカッと開くとGPUコアとご対面です。熱伝導グリスは多めに塗られていました。
基板表面を覆うようにアルミ製のシルバーの保護&冷却プレート「HOF Armor」が搭載されています。
基板をガッツリ覆うプレートには多数の放熱フィンが立っており、直上のGPUクーラーファンからの風を受けてVRM電源からの熱を冷やします。
基板表面を覆うプレートは冷却だけでなく厚さは2~3mmもあるので基板補強にも大きな役割を果たします。
さらに基板から「HOF Armor」、「HOF Back plate」を外してみます。「HOF Armor」の裏側にはVRAMやVRM電源からの熱伝導を助けるサーマルパッドが貼られていました。
バックプレートには基板との接触によるショートを防ぐためビニールの保護シートが挟んであります。
基板の裏表の全体像がはこんな感じです。白いGPUクーラーを採用しているGPUは少ないながら数える程度には存在しますが、PCB基板に至るまで純白のモデルは100を超えるGTX10XXシリーズグラボの中でもGALAXのHOFのみとなっています。白にこだわる自作erのマストアイテムです。
GALAX GTX 1080 HOFのVRM電源フェーズ数は12+3フェーズと現在手に入るGTX 1080のオリジナル基板採用モデルの中でも屈指の特盛具合になっています。壮観ですね。
GALAX GTX 1080 HOFのGPUクーラーの全体像はこちら。大型放熱フィンから透ける極太ヒートパイプの存在感がパナい。
GALAX GTX 1080 HOFのGPUクーラーのヒートシンクも安定の銅製ベースになっており、先日レビューさせていただいた同社製のEXOC(右画像)のものよりもベースが大きくなっています。ネジ穴を基準に見るとわかりますが銅製ベースの面積は2倍近くなっています。
3スロット占有クーラーだけあってヒートシンクの放熱フィンもバカでかく、極太の5本のヒートパイプで効率的な熱拡散と放熱が可能になっています。
GALAX GTX 1080 HOFのセットアップ
外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。CPUはASRockのHyper BCLK Engineを使ったHyperOCでKなしCPUのi5 6400をOCするという若干変則的なものをこれまで使っていたのですが、今回は諸事情で殻割済みの6700Kを使いました。テストベンチ機の構成 | |
CPU | i7 6700K core: 4.2GHz, cashe: 4.1GHz |
M/B | ASRock Z170M OC Formula |
メインメモリ | DDR4 8GB*2=16GB |
システム・ベンチ ストレージ |
SSD 540 M.2 240GB |
OS | Windows10 64bit Home |
電源ユニット | Corsair RM650i |
GALAX GTX 1080 HOFは3スロット占有クーラーとなっているので4スロット目に搭載しているデータストレージ用のM.2-PCIE変換ボードとの間隔もギリギリです。
電源を入れるとGPUサイドの「Hall of Fame」ロゴとGPUクーラーのリア部分に備え付けられたLEDが点灯しました。デフォルトではサイドのロゴは白色LED、リアは青色LEDになっていました。
LEDイルミネーションの変更や手動でオーバークロックを行う専用ツール「Xtreme Tuner」がGALAXから公開されていますが、製品付属CDには収録されておらず、8月29日現在、国内(日本語)のGALAX公式ホームページからはリンクが表示されないので、英語ホームページからダウンロードする必要があります。
DLページ:http://www.galax.com/en/xtreme-tuner-plus
GALAX GTX 1080 HOFのLEDイルミネーションについてはカラーリングや発光パターンがツールから変更可能なのは外装サイドの「Hall of Fame」ロゴだけで、グラフィックボードのリアにある青色LEDは発光パターンや発光カラーの変更、消灯などもできません。消灯で使いたいユーザーやLEDイルミネーションにこだわるユーザーにはあまり嬉しくない仕様だと思いました。
先日レビューした同社のEXOCでもそうでしたがGALAXのグラボについてはLEDイルミネーションには改善の余地がまだまだあるように感じます。早ければ年末にもやって来そうなGTX 1080tiのオリファンモデルではそのあたりに期待したいです。
冒頭でも触れたように専用ツール「Xtreme Tuner」にはGPUコア電圧を調整できるスライダーがあり、同ツール搭載のログ機能から確認したところGPUコア電圧が変更できていました。GTX 1080初のGPUコア電圧ロック解除モデルになります。ただし空冷クーラーの冷却能力から電圧のスライダーによる操作範囲は最大1.3VとBIOSで制限されており青天井というわけではありません。同社によると『有志による1.4Vまで上がる非公式のBIOSはあるが、空冷では使用できない為一般リリースはしない(ComputexデモではこのBIOSを使用)』とのこと。Computexでは空冷で2.2GHz、LN2極冷なら2.5GHzを狙えるとのことでしたがはたして。
あとPCIブラケットのビデオ出力の横には「HyperBoostボタン(OCボタン)」という専用のモジュールが搭載されています。公式の紹介では、『従来からの「HyperBoostボタン」も備えており、ボタン1つで瞬間的にファンの動作と電圧を最大値まで上げることが出来ます。』と記載されていたのですが、管理人が試した限りではファン回転数をMAXの3000RPMまで瞬時に上げる機能だけ?のようでした。
HyperBoostボタンの機能についてはメーカー曰く、『HyperBoostボタン(OCボタン)の機能については従来通り電圧も上げクロックを上げる効果をもっているが、Pascal(BIOS)の制限上、その効果は微少』 とのことです。
実際に使ってみたところを動画に撮っています。ベンチ台に乗せてOCする時にはファンの回転数をソフト側からいちいち調整するのも面倒なので、こういうハードウェアスイッチがあると便利でした。
GALAX GTX 1080 HOFのベンチマーク・ゲーム性能
GALAX GTX 1080 HOFの性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。GALAX GTX 1080 HOFはカタログスペック上はブーストクロックが1873MHzとなっており、リファレンスのFounders Editionのブーストクロック1733MHzよりも140MHzもデフォルトでオーバークロックされています。GALAX GTX 1080 HOF、ASUS GTX 1080 ROG STRIX、GTX 1080 Founders Edtioinについて、実働コアクロックを比較してみました。
製品仕様ではブーストクロック1898MHzでHOFに勝るROG STRIXですが、GTX10XXシリーズではコア温度70度以下でもコア温度によって動作クロックが変動するため大型クーラー搭載で冷却性能に勝るGTX 1080 HOFのほうが高い動作クロックで安定しています。
FF14ベンチはi7 6700K(4.2GHz)との組み合わせでスコアが20000を超えました。
3DMarkのFireStrike各種のグラフィックスコアは次のようになりました。リファレンスとなるGTX 1080 Founders Edtitonと比較しています。
FireStrike | Extreme | Ultra | |
GTX 1080 HOF |
23509 |
11201 |
5559 |
GTX 1080 FE |
22118 | 11201 | 5075 |
また最新のDirectX12対応ベンチマークである3DMarkのTimeSpyのスコアは次のようになりました。
TimeSpy | Asyncなし | 性能比 | |
GTX 1080 HOF |
7431 | 6964 | 107% |
GTX 1080 FE |
6949 | 6537 | 106% |
続いて高画質PCゲーム各種のフルHD・高画質設定におけるベンチマークを行いました。ベンチマーク測定を行ったタイトルは、The Division(グラフィック設定)、Grand Theft Auto V(グラフィック設定)、Assassin's Creed Syndicate(最高設定、FXAA)、Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定)、The Witcher3(最高設定)、Deus Ex: Mankind Divided(プリセット:VeryHigh、AAなし)、Rise of the Tomb Raider(DX12、最高設定、FXAA)、Forza Motorsport 6(最高設定、WQHDのみ)、Gears of War:UE(最高設定、WQHDのみ)以上9タイトルです。
GTX 1080 HOFであれば最新の高画質PCゲームでもフルHD解像度の最高設定を高リフレッシュレートモニターで遊んだり、WQHDの高解像度&最高画質設定を60FPSで安定してプレイが可能になっています。
GALAX GTX 1080 HOFの温度・消費電力
GALAX GTX 1080 HOFの負荷時のGPU温度とファン回転数を検証しました。コアクロックと同様にGTX 1080 ROG STRIXと比較しながら検証を行っています。温度とファン回転数の検証負荷としてはFF14ベンチを使用しており、その結果が次のグラフになっています。
GALAX GTX 1080 HOFはGTX10XXシリーズのオリファン&オリジナル基板採用モデルとしては珍しくセミファンレス機能を非採用となっておりファン回転数は温度に応じて最低1200RPMから最高温度63度の時の1400RPM程度で推移しました。
GALAX GTX 1080 HOFと同じく90mmの3連ファンを搭載するGTX 1080 ROG STRIXが最大温度68度、最大ファン回転数1800RPMであるのに対して、GALAX GTX 1080 HOFは最大温度63度、最大ファン回転数1400RPMと3スロット占有の大型ヒートシンクによる抜群の放熱性能を見せつけてくれました。
ファン回転数も最大1400RPMということでGALAX GTX 1080 HOFのGPUクーラーは非常に静音性に優れたクーラーだと思います。
FF14ベンチ終盤のGALAX GTX 1080 HOFのファンノイズとコイル鳴きについて確認のため動画を録画しました。測定にはグラボから30㎝ほど離した位置にカメラを置いて撮影を行っています。
GALAX GTX 1080 HOFのコイル鳴きについては軽微なので問題ないと思います。
なおコイル鳴きは最近のグラボだとTitanXでも980tiでもGTX1080でも基本的に鳴くので60FPS程度の高負荷時にPCケースに入れていても気に障る程度の大きさかどうかで主観的になりますが「軽微」or「問題あり」として当ブログ記事では判断します。同じ型番のグラボでも個体差がある項目なので参考に留めていただけるとありがたいです。
続いてGALAX GTX 1080 HOFの消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。測定にはCorsair RM650i電源ユニットのCorsair Linkによる電力ログ機能を用いてコンセントからの出力ではなく変換ロスを差し引いた純粋な検証システム全体への入力電力をチェックしています。また測定方法は「FireStrike Extremeのグラフィックテストを3回行い、その際の平均値を消費電力に、最大値を瞬間的な最大電源負荷」としました。測定結果は次のようになっています。
補助電源が8PIN*2のGALAX GTX 1080 HOFの消費電力は243Wで8PIN+6PINのGTX 1080 ROG STRIXとほぼ同等の消費電よくになっています。瞬間的な最大電源負荷は292WとなりGTX 1080 ROG STRIXよりも10Wほど大きいです。8PIN*2かつ電源フェーズ数特盛ですが概ねリファレンス比で消費電力は20W増となりオリジナル基板搭載モデルの標準的な数値となっています。
(参考画像:ログ1、ログ2)
GALAX GTX 1080 HOFで電圧ロック解除OC
当レビューの大本命とも言えるGALAX GTX 1080 HOFのオーバークロック、特に電圧ロック解除OCについて紹介していきます。
最初に予備知識として、GTX 10XXシリーズは前世代のGTX 9XXシリーズから大幅なワットパフォーマンスの向上を果たし消費電力が激減しているのですが、代わりにコア電圧が1.05~1.08Vに制限されており管理人が見てきた限りではこの電圧の範囲内では当たりコアでないと2.1GHzで安定動作せず、2.1GHzの壁と等も呼ばれていました。
しかしGALAX GTX 1080 HOFでは専用のOCツールである「Xtreme Tuner」にはGPUコア電圧を調整できるスライダーがあり、同ツール搭載のログ機能からGPUコア電圧が変更できるようになりました。通常、コア電圧は負荷に比例してアイドル時は0.6V程度から負荷時に1.05Vのように変動しますが、ツールのスライダーから電圧を操作すると指定した電圧で固定され決め打ちになります。
6月に開催されたComputexでは電圧ロック解除で空冷でも2.2GHzを狙えるということでしたが果たしてどうでしょうか。
まずは小手調べに電圧を盛らずにコアクロックを+82MHz盛ってFireStrike Extremeを回してみました。その結果が定格よりも200ポイントほどスコアが向上しています。またこの時のコアクロックは2080MHz~2100MHz程度に達しました。しかしながらこれ以上コアクロックを盛るとドライバが停止しました。
そこでコアクロックを90MHzにしてコア電圧を1.20Vに盛ってみました。すると先ほどはドライバが停止しましたが正常にベンチを換装することができました。
この勢いで1.2V&+120MHzに挑戦してみたのですが……、無理でした。
何度か電圧やコアクロックの設定を変えて試してみたところ、「電圧を盛ることでOC耐性は上がるものの、55~60度を超えるとドライバが止まる」ことがわかりました。
電圧を盛っていない状態ではコア温度に関わらず、画面が瞬間的に暗転して最終的にフリーズしたり、即落ちしたりしますが、電圧を盛った場合は上記のようにはならず、55~60度という閾値を超えるまでは安定してベンチが回り続けました。
実際に見てもらったほうが速いと思うので動画を撮影しました。検証の際は室温25℃にしてHyperBoostボタンでファンを3000RPMでフル回転させています。最初は電圧を盛らずにコアクロックを+90MHzにしてベンチを回していますが、手動で強制終了する直前に一瞬画面が暗転します。しかし、その後コア電圧を盛ってベンチを回すと最後まで不具合なく完走できています。
コア電圧を盛ることでOC耐性は確かに上がっているのですが、今度はGPU温度の冷却と板挟みになってしまいました。
ファンは3000RPMのフル回転にして、定格、+70MHz、+90MHz&1.2Vの3種についてFireStirkeExtremeのグラフィックテスト1を回した時のGPU温度変化の比較をしてみました。コア電圧を盛ることで10度近く温度が上がっているのがわかります。
結論としては今回の個体(サンプル機)では空冷で2.2GHzを目指すのは事実上難しいです。
また今回の個体で試した限りではコア電圧を盛った場合その発熱に対してコアクロックの伸びはさほど大きくないように感じました。この辺りもNVIDIAがコア電圧をロックしている理由ではないかと思います。
ということで最終的に今回のサンプルによるOCではコアクロック+90MHz、メモリクロック+470MHzで割と緩く締めることしました。電圧ロック解除のOCは温度管理が難しい。
この設定でコアクロックは2126MHzほどになりました。電圧ロック有りでも当たり石なら回る数字なので楽しい結果にはならずちょっと残念でした。さらに選別されたGALAX GTX 1080 HOF Limited Editionであれば空冷で2.2GHzの夢も叶うかもしれません。
空冷ではファン回転数MAXでも放熱が追い付かず、温度的に考えると水冷でもコア電圧ロック解除の恩恵はあまりなさそうな気がするので、コア電圧ロック解除はLN2極冷でとにかく高クロックとベンチマークの高スコアを目指すオーバークロッカー向けの機能ですね。
GALAX GTX 1080 HOFのレビューまとめ
最後にGALAX GTX 1080 HOFの実機サンプルを検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 3スロット占有の大型ヒートシンク&大口径3連ファンで冷却性が抜群
- GPU温度は60度前半でファン回転数は1400RPM以下と静音性に優れている
- 数少ない純白グラボ。白色縛りの自作erにはマストなアイテム
- GPUコアクロックも2GHz越えで安定動作
- 専用ツールによるコア電圧ロック解除でLN2極冷でも遊べる
- 専用のつっかえ棒が付属
- グラボ長、グラボ幅ともに非常に大きいのでケースと干渉しないか事前チェックは必須
- 補助電源は8PIN*2なのでコネクタ数の事前チェックは必須
GALAX GTX 1080 HOFはGTX1080搭載グラフィックボードなのでフルHD・最高設定の高リフレッシュレート、WQHD・最高設定、UWQHD・高設定など最新の高画質PCゲームをお好みの解像度とグラフィック設定で存分に堪能できる性能があります。
GALAX GTX 1080 HOFのGPUクーラーはセミファンレス非対応ですがアイドル時も1200RPM程度でゆるゆるとファンが回るので非常に静かですし、負荷時もコア温度60度前半、ファン回転数1400RPM以下とクーラーの冷却性・静音性は抜群です。
3スロット占有でグラボ自体が非常に大きいためケースとの干渉に注意が必要という点を除けば、グラフィック性能、冷却性、静音性いずれも高いレベルでまとまった製品に仕上がっています。なにより他社にはない純白デザインは好みに合致するなら間違いなく存分に所有欲を満たしてくれると思います。
また電圧ロック解除機能も搭載しているのでLN2極冷ユーザーも存分に楽しめる玩具です。
以上、GALAX GTX 1080 HOFのレビューでした。
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こういう電圧ロック解除済みで、本格水冷仕様のを売ってくれれば良いんですけど、出ませんね。