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Kickstarterにてクラウドファウンディングで見事に発売となった、NCASE M1より40%小さく、ほぼ半分サイズの「DAN-Cases A4-SFX」を購入したのでレビューします。フルレンジのハイエンドグラフィックボードを搭載可能な空冷特化最小ゲーミングPCケース「DAN-Cases A4-SFX」に、最新KabyLake CPU i7 7700KやGTX 1080グラフィックボードを使用してコンパクトでハイエンドなゲーミングPCを組んでいきます。
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DAN-Cases公式ページ:https://www.dan-cases.com/index.html
商品公式ページ:https://www.dan-cases.com/dana4.php
「A4-SFX」マニュアル:https://www.dan-cases.com/downloads/a4sfx_manual1.0.pdf







DAN-Cases A4-SFXの自作PC レビュー目次


1.DAN-Cases A4-SFXについて
2.DAN-Cases A4-SFXの外観と内部構造
3.
DAN-Cases A4-SFXにマザーボードを設置する
4.DAN-Cases A4-SFXに電源ユニットを設置する
5.DAN-Cases A4-SFXの各種クリアランスについて
6.DAN-Cases A4-SFXのビルドギャラリー
7.DAN-Cases A4-SFXの冷却・静音性の検証とレビューまとめ



DAN-Cases A4-SFXについて

DAN-Cases A4-SFXの概要を簡単で説明すると、「PCケースを2分割のチャンバーとして、右側にPSUとマザボ・CPU、左側にグラボを配置することで30cmのハイエンドグラボを搭載可能としながら、7.5Lという超小型を実現するPCケース」です。下の画像2枚で大体の構造はわかると思います。
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NCASE M1が12.6リットルであることを考えるとほぼ半分近いサイズを実現しています。搭載可能なストレージ数や水冷用ラジエーターの搭載などを削りきって、最小限であり最大限の必須パーツを詰め込むコンセプトになっています。

NCASE M1のようにパネルや各種パーツは取り外しは次の動画のようになっています。


NCASE M1とは違って、パネルはツールレスではなくネジ止め形式となっているようですが、ケースのビビリ防止を考えるとネジ止めのほうがありがたいという意見もありますし一長一短ですね。
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シャーシ部分や各部パーツの取り付けについては次の画像をご覧ください。チャンバー分けされているグラボはライザーケーブルによってマザボの裏側に延長する形になっています。
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CRYORIG C7、Maximus VIII Impact、SFX-L電源のような構成も可能なのでハイエンドグラボだけでなく、ハイエンドCPU構成も搭載可能になっています。
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搭載可能なCPUクーラーやPSU、グラボは製品公式ページで公開されています。
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カラバリは今のところブラックとシルバーに2種類が用意されています。
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DAN-Cases A4-SFXの外観や内部構造

まずはDAN-Cases A4-SFXの外観からチェックしていきます。
外観についてはサンプルイメージの通りですが高さ200mm x 幅112mm x 奥行317mmと非常にコンパクトなPCケースです。外装もヘアライン入りのアルミ製となっており高級感があります。フロントパネルには電源スイッチと1基のUSB3.0端子が設置されています。
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上と左右のパネルにはコンパクトながら通気性を確保するために広い面積でエアスリットがあります。
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再度パネルはPCケース底面の2か所のネジで固定されており、加えてシャーシ側面4か所に設置されたジェラコンキャッチでも固定されています。
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フロントとトップパネルは1枚板になっておりPCケーストップの4か所とボトムの2か所の計6か所のネジで固定されていました。
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3枚のパネルはいずれも簡単に取り外しができてPCケースシャーシへのアクセスも用意な構造です。
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DAN-Cases A4-SFXのPCケースシャーシの全体像は次のようになっています。シャーシもアルミ製で非常に軽量ですが通常使用でも壊れない程度の堅牢さは確保されていると感じました。DAN-Cases A4-SFX_05646
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PCケース内のケーブルはフロントのUSB3.0端子用の内部USB3.0ケーブルと電源スイッチの端子ケーブルとAC端子の延長L字ケーブルの3種のみとなっています。フロントパネル関係でLEDを廃してケーブルマネジメントを簡単化したのは英断だと感じました。
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組み立てに必要な各種ネジ類は小さいパックに入っているので紛失しないように注意してください。とはいえネジの規格はマニュアルに記載されているのでもしも紛失しても代えは利きます。
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PCケースの足には半球型の足が採用されていました。材質は固めのプラスチックか金属製となっており、ゴムではないので滑り止めや床の傷防止を考えると各自で交換したほうがいいかもしれません。ネジ固定なので、適当にナットとネジを用意すれば交換も簡単だと思います。
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PCケース内部の電源ユニット設置スペースの下には2.5インチストレージを2基設置可能なマウンタがあります。フロントパネル裏にも1基の2.5インチストレージを設置可能なのでDAN-Cases A4-SFXには計3基の2.5インチストレージを設置可能です。ただし電源ユニットしたの2.5インチストレージマウンタはSFX-Lサイズの電源ユニットを使用する場合、ケーブルの取り回し的に排他利用になるので注意してください。
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ひょうたん型スライド穴にゴム部品を固定する構造なのですがスライド穴の向きがおかしい?ことになっており、ストレージマウンタはスライドでは固定できず、ネジだけ固定した状態でネジ止めするというちょっと不思議な構造でした。設計ミスでしょうか?
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マザーボードや電源ユニットを設置する右側パーティションの反対側にはグラフィックボードを設置するスペースがあります。ライザーケーブル経由にグラフィックボードを垂直配置する構造によってDAN-Cases A4-SFXは圧倒的なコンパクトさを実現しています。グラフィックボードとマザーボード(CPU)とはパーティションで熱源が分離されているのでコンパクトさの実現だけでなく冷却面でもメリットのある構造です。
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ライザーケーブルには抗干渉・減衰信号の低減対策が施され安定した信号伝送が可能な3M製のものが採用されています。またバックプレートのないグラフィックボードを使用してもマザーボードトレイや電源ユニットとグラフィックボード背面が接触してショートしないように保護フィルムが設置されています。
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DAN-Cases A4-SFXにマザーボードを設置する

DAN-Cases A4-SFXのPCケース外観や内部構造の基本的な部分はチェックが完了したので、実際にパーツを組み込んでいきます。今回は17年1月に発売されたばかりのIntel KabyLake CPUの最上位モデルであるi7 7700Kや冷却性能に優れるEVGA GTX 1080 SC2を使用して贅沢にコンパクトゲーミングPCを組んでみます。
ちなみにGTX 1080 Tiを使わなかった理由はまだオリファンモデルが発売されておらず静音性や冷却性能的にあまり面白くないのと、+αな企画を用意しているからです。GTX 1080 Tiのオリファンモデルが発売される4月中旬から下旬にまた続報があるので期待していてください。

前置きはこの辺りにして早速、組み立てていきます。
今回マザーボードにはKabyLakeネイティブ対応でM.2 SSDを2基設置可能な唯一のMini-ITXマザーボード「ASUS ROG STRIX Z270I Gaming」(レビュー記事)を使用しました。
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DAN-Cases A4-SFXはI/Oポートの拡張性に限界があるのでマザーボード備え付けのリアI/Oポートの充実が重要になっていきます。ASUS ROG STRIX Z270I GamingならUSBポートも多く、無線LANにもネイティブ対応なので使いやすいDAN-Cases A4-SFXとも相性の良いマザーボードです。M.2 SSDを2基設置可能なところも非常に魅力的なマザーボードです。
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CPUにはIntelのメインストリームにおける最新KabyLake CPUの最上位となる4コア8スレッドのi7 7700Kを使用しました。CPUクーラーの問題がありますがMini-ITXフォームファクタのAM4マザーボードが発売されたらRyzen 7 1700を使用してDAN-Cases A4-SFXに組み込んでみたいですね。
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ASUSマザーボードにはCPU設置が安心簡単なCPUインストレーションツールがあるのでサクッとマザーボードにi7 7700Kを設置しました。
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続いてCPUクーラーですが、今回は国内では終売のためebayなどを利用して個人輸入が必要になりますが「THERMOLAB ITX30」(レビュー記事)というロープロファイルで静音性と冷却性能の高いCPUクーラーを採用しました。高さ30mmという限られたサイズで高い冷却性能を発揮するCPUクーラーです。
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なおASUS ROG STRIX Z270I GamingとTHERMOLAB ITX30は奇跡的に干渉を回避できました。普通に上から被せようとするとCPUクーラーのヒートパイプ端とCPUソケット上のVRM電源クーラーが干渉するので溝に嵌るように斜めから挿入するのがポイントでした。ほんと上手くいってよかった。
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CPUヒートスプレッダとCPUクーラーの間に塗布する熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。熱伝導効率も高く、柔らかいグリスで塗布しやすいのでおすすめです。
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グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。特にThermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスでCPUクーラー固定時の圧着で伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
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システムストレージにはこちらも16年末に発売されたばかりの最新アイテム、3500MB/sの爆速NVMe M.2 SSDである「Samsung 960 PRO 512GB」(レビュー)を使用しました。

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CPUのi7 7700Kを設置してシステムストレージのM.2 SSDも固定し、奇跡的にマザーボードとの干渉も回避できて無事にTHERMOLAB ITX30も装着できました。またDDR4メモリにはG.Skill TridentZの標準ブラック&レッドモデルを使用しました。Mini-ITXのぎっしり感がたまらん!
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マザーボードにCPU、CPUクーラー、メモリ、あとお好みでM.2 SSDを設置したら、DAN-Cases A4-SFXにマザーボード付属のリアI/Oバックパネルを装着してマザーボードをPCケースシャーシにネジ止めします。
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マザーボードをPCケースシャーシに固定したらライザーケーブルのマザーボード側をマザーボードのPCI-Eスロットに挿入します。ライザーケーブルの長さは十分にあったのでマザーボードをシャーシに固定してからでもPCI-Eスロットには簡単に挿入できました。
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DAN-Cases A4-SFXに電源ユニットを設置する

DAN-Cases A4-SFXにCPUやCPUクーラーを装着したマザーボードを設置したので、続いて電源ユニットをPCケースのシャーシに設置してケーブル類もマザーボードや各種コンポーネントに接続していきます。

今回のDAN-Cases A4-SFXを使用した自作PCのビルドでは電源ユニットにはSFX-L規格で高変換効率のPlatinum認証となる「SilverStone SX700-LPT」(レビュー記事)を採用しました。i7 7700KとGTX 1080の環境では消費電力が300W前後になるので変換効率のVカーブ的にも美味しくになっています。またDAN-Cases A4-SFXではケーブルスペースが限られているので必要最小限なケーブルのみを接続できるプラグイン型の電源ユニットを選択するのがお勧めです。
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SilverStone SX700-LPTにはデフォルトでコンパクトPCケースでの使用に最適化されたショートプラグイン電源ケーブルが付属していますが、オプションで別売りされている「SilverStone SST-PP05-E」のほうが柔らかくで曲げやすいので取り回しに優れています。SilverStone製電源ユニットでコンパクトPCを組む時は「SilverStone SST-PP05-E」を使用するのがお勧めです。
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電源ユニットをPCケースへ設置する前に2.5インチストレージをPCケースへ設置する必要があります。
電源ユニット設置スペース付近には3基の2.5インチストレージを設置可能なスペースが用意されています。内部構造の紹介でも説明したようにSFX-L電源を使用する場合、ケーブルの取り回し的にケースボトムの2基設置可能な2.5インチストレージマウントが排他利用になります。PCケースフロントのフロントパネル裏スペースに1基の2.5インチストレージが設置可能なので今回はここを使用しました。
「OCZ SSD Trion 150 960GB」という国内では未発売の大容量SATA SSDを使用します。昨年は為替が美味しく、SSDも安い時代だったので2万円で購入できたんですねよ。
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PCケースフロントの2.5インチストレージマウントはシャーシの裏側からネジ止めするだけです。
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2.5インチストレージのお話はこの辺りにして電源ユニットに戻りますが、DAN-Cases A4-SFXのシャーシには取り外し可能な電源ユニット用フレームがあります。
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当初、管理人も勘違いしていたのですがこのフレームは事前にPCケースのシャーシから取り外して電源ユニットに装着するものではありません。
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電源ユニットのACケーブルスペースを確保する構造が複雑になるためシャーシ本体とは別パーツになっているだけで電源ユニットはそのままPCケースに装着するのが正しい設置方法になっています。
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ただどうせ別パーツにするなら、こういう感じでPCケースシャーシの上側からスロットインするような構造にしてくれればよかったのにと思いました。
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ともあれ電源ユニットに必要なプラグインケーブルを装着します。今回のビルドではATX 24PINとEPS 8PINのほかに必要なのは2.5インチストレージ用のSATA電源ケーブルとGTX 1080グラフィックボード用のPCI-E補助電源8PIN*1のみなのでケーブルの数も少なくスッキリしています。
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事前に24PINとEPS 8PINとSATA電源ケーブルなど各種配線を接続し終えてから電源ユニットをPCケースシャーシに固定しました。SFX-L電源ユニットを使用すると流石にケーブルスペースはギリギリでしたが無事に設置できました。
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AC電源コネクタのL字延長ケーブルを電源ユニットに接続したら電源ユニットの設置完了です。注意点としてトップパネルはネジ止めのため一度装着すると再度のアクセスは面倒なので、電源ユニットのハードウェアスイッチをONにするのを忘れないようにしてください。管理には1度忘れました。
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DAN-Cases A4-SFXの各種クリアランスについて

DAN-Cases A4-SFXにグラフィックボードを設置して、各種クリアランスについてチェックします。
グラボの設置についてはライザーケーブルのPCI-Eスロットに挿すだけなので割愛して、グラフィックボードやCPUクーラーのクリアランスについてチェックしていきいます。

今回使用したグラフィックボードはEVGA GTX 1080 SC2で、ボード長267mmなので余裕をもって設置できました。ケース内のグラフィックボード設置スペースは長さ方向に300mm程度確保されています。
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PCIブラケットからの高さ方向クリアランスについても、PCI-Eブラケットとほぼ同じ高さのEVGA GTX 1080 SC2に対して40mmほどのスペースがあります。PCI-Eブラケットよりも背の高いオリファンモデルでも余裕をもって設置することが可能です。
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補助電源ケーブルについてはPCケースフロントのストレージ設置スペースの横を通す形になっており、グラフィックボードの長さ方向への影響を回避しています。
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またCPUクーラーの高さ方向のクリアランスについては、高さ30mmのTHERMOLAB ITX30に加えて20mmほどの余裕があるのでDAN-Cases A4-SFXには50mm以下のCPUクーラーが設置可能です。
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以上でDAN-Cases A4-SFXを使用したコンパクト自作PCの組み立て完了です。


DAN-Cases A4-SFXの完成ギャラリー

DAN-Cases A4-SFXのビルドの写真をいくつかアップしておきます。
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DAN-Cases A4-SFXの冷却・静音性検証とまとめ

Core i7 7700K(定格、全コア4.5GHz、コア電圧1.13V前後)とGTX 1080グラフィックボードを搭載した「DAN-Cases A4-SFX」のコンパクトゲーミングPXの冷却性能や静音性をチェックするため、FireStrikeグラフィックテスト1を1時間に渡ってループさせて実用の冷却性能を確認してみました。

余談ですがASUS ROG STRIX Z270I GamingのLEDイルミネーションが流石に死に機能と化したのでBIOSからOFFしました。綺麗なのでちょっと残念。
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GPU温度は最大68度と良好な数値が出ていますが、流石にCPU温度は最大76度となり終盤は70度を超えてかなり高い温度になっています。この環境で動画のエンコードなどCPUにフル負荷のかかる作業を行うのは厳しそうです。とはいえゲーム負荷のCPU使用であれば十分実用レベルには収まっていると思います。
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サウンドレベルメーターを利用してアイドル時と上のストレステスト終盤のノイズレベルを測定・比較しました。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりと音の性質にもよるので注意してください。

アイドル時は34.9dBでほぼ無音動作でしたが、ゲーム負荷を長時間かけ続けるとCPUファンや電源ファンも回転数が上がってくるので44dBほどのノイズレベルになりました。45dB前後なら静音性に優れるとは言えませんが十分実用レベルでスピーカー環境でもファンノイズに気付く程度となっています。
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「DAN-Cases A4-SFX」はさすがにコンパクト筐体でCPUクーラー設置スペースに制限が大きくCPUの冷却が難しいものの、GTX 1080とi7 7700Kを搭載したゲーミングPCとしては実用レベルに収まった完成度に仕上がっていると思います。
i7 7700KなどTDP 90Wを超えるCPUを使用する場合はCPUクーラーの選定とおそらくギリギリサイズまで大きくなるCPUクーラーと干渉しないマザーボード選びで苦戦するかもしれませんが、i7 7700など通常電圧モデルのCPUを使用するのであればCPUクーラーの選択も難しくはありません。仮にi7 7700Kで冷却が追い付かない場合は電力制限をかけたり、倍率と電圧を下げてやればOKという抜け道もあります。

DAN-Cases A4-SFXはコンパクトPCであるということを念頭に置いて考えれば組みやすいように設計されてると感じました。あえて言うなら電源ユニットを上からスロットインできる構造にして欲しいというのが数少ない改善希望点でした。
今回のビルドではSFX-L電源ユニットを使用しましたが、SFX電源を使用すれば2.5インチストレージを3基設置可能な拡張性も魅力的です。ASUS ROG STRIX Z270I GamingのようにM.2 SSDを2基設置可能なマザーボードを使用すればストレージを計5基も設置可能なので大容量な最新PCゲームを多数インスト可能なゲーミングマシンを構築できます。

NCASE M1は簡易水冷や本格水冷も視野に入れたMini-ITX対応PCケースでしたが、DAN-Cases A4-SFXは空冷特化でフルレンジのハイエンドグラフィックボードを搭載可能な最小サイズのゲーミングPCケースとして非常に魅力的な製品でした。

以上、空冷特化最小ゲーミングPCケース「DAN-Cases A4-SFX」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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