GIGABYTE AORUS AD27QD


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GIGABYTEのゲーミングブランドAORUSからリリースされた初のゲーミングモニタ「AORUS AD27QD」をレビューしていきます。可変リフレッシュレート型同期機能「AMD FreeSync / G-Sync Compatible」に対応、HDR輝度認証のVESA DisplayHDR 400を取得、WQHD解像度で144HzリフレッシュレートのIPS液晶パネルを採用というハイスペックなゲーミングモニタの実力を徹底検証していきます。
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製品公式ページ:https://www.gigabyte.com/jp/Monitors/AD27QD#kf
マニュアル:http://download.gigabyte.asia/FileList/Manual/AORUS_AD27QD_UM_Japanese.pdf
GIGABYTE AORUS AD27QD Gaming Monitor_top




AORUS AD27QD レビュー目次


1.AORUS AD27QDの概要
2.AORUS AD27QDの開封・付属品
3.AORUS AD27QDの液晶モニタ本体
4.AORUS AD27QDのOSD操作・設定
5.AORUS AD27QDのゲームアシスト、ダッシュボード、OSDサイドキック
6.AORUS AD27QDの画質・応答速度・遅延について
7.AORUS AD27QDで144Hz&FreeSyncを試す
8.AORUS AD27QDのHDR表示について
9.AORUS AD27QDのモーションブラーリダクション機能を解説
10.AORUS AD27QDのレビューまとめ



AORUS AD27QDの概要

「GIGABYTE AORUS AD27QD Gaming Monitor」は解像度が2560×1440のWQHD解像度で画面サイズが27インチの液晶モニタです。液晶パネルタイプはノングレア(非光沢)で発色や視野角に優れたIPS液晶パネルが採用され、95% DCI-P3の広い色域を実現しています。コントラスト比は通常1,000:1、応答速度は1ms(MPRT)、輝度は標準350nit(cd/m^2)です。

「AORUS AD27QD」のHDR表示についてはPS4 ProやXbox One XやPCゲーミングでも採用されるHDR10に対応しています。HDR表示で重要になる輝度は標準350nit、最大400nit(cd/m^2)で、VESAがPCモニター向けに展開している輝度認証のDisplayHDR 400を取得しています。

「AORUS AD27QD」のリフレッシュレートはネイティブ144Hzです。144Hzの高リフレッシュレートによって応答速度が高速になるのでブレや残像がなくなってクッキリとした滑らかな表示です。60FPSでは識別の難しいゲーム内遠方で動くエネミーやオブジェクトの発見などが容易になるので、オンライン対戦FPSゲームなど競技性の高いPCゲームにおいて対戦相手よりも優位に立つことができます。

「AORUS AD27QD」はAMD製グラフィックボードやXbox One Xを組み合わせることで利用可能な可変リフレッシュレート型同期機能「AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync)」にも対応しており、4月23日付でNVIDIA製GPUとの互換性を証明するG-Sync Compatible認証も取得しています。
AMD FreeSyncによってティアリング(フレーム更新タイミング差による画面のズレ)がなく、スタッタリング(カクツキ)を抑えた快適で鮮明なゲーミング環境を実現できます。AMD FreeSyncに対応したビデオ出力はDisplayPortとHDMIの2系統で、いずれも対応フレームレートは48Hz~144Hzと広範囲です。

「GIGABYTE AORUS AD27QD Gaming Monitor」に搭載されたビデオ入力はHDMI2.0*2、DisplayPort1.2*1の3系統です。ビデオ入力はいずれもWQHD解像度/144Hzリフレッシュレートに対応します。2基のUSB3.0端子を備えハブポートとして使用できます。

「GIGABYTE AORUS AD27QD Gaming Monitor」はUSBアップストリーム端子をPCと接続することで、USB3.0ハブを使用できるだけでなく、専用ディスプレイ設定ソフトによって各種表示設定を変更したり、モニタ備え付けのアクティブノイズキャンセリングに対応した3基のマイクをアレイマイクとして使用したり、3.5mmジャック接続のマイクを増設できたりと多種多様な機能があり、「世界初の戦術的ゲーミングモニタ(World's 1st Tactical Monitor)」としてアピールされています。
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「GIGABYTE AORUS AD27QD Gaming Monitor」の製品寸法はモニタスタンド込みで幅615mm x 高さ485〜615mm x 奥行237mm(モニタ本体の奥行は-mm)となっています。付属モニタスタンドは上下チルト、左右首振りスイーベル、昇降高さ調整に対応しています。90度回転ピボットにも対応しています。チルト角は上21度から下5度、スイーベル角は左右20度、高さ調整は最大130mmの範囲で調節可能です。モニタスタンドを含めた本体重量は8kg、モニタ単体重量は5.3kgです。100mm x 100mmのVESAマウントにも対応しており、モニタアームが使用可能です。


AORUS AD27QDの開封・付属品

まずは「AORUS AD27QD」を開封していきます。
「AORUS AD27QD」のパッケージサイズは幅720mm×厚さ279mm×高さ565mmとなっており、27インチモニタが入っている箱としては若干大きめで、重量は12kg程度です。
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パッケージサイズは大きく、重量も10kgを超えていますが、天面には持ち手が付いているので成人男性なら問題なく持ち運べると思います。
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パッケージを開くと液晶モニタ本体や付属品が収められた発泡スチロール製スペーサーが現れます。
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ケーブル等の付属品が入った面を上に向けて、発泡スチロール製スペーサーを取り出します。
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「AORUS AD27QD」の付属品を簡単にチェックしておくと、HDMIケーブル、DisplayPortケーブル、USBアップストリームケーブル、ACケーブル、マニュアル&ドライバCD類、ケーブルクリップが付属します。
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「AORUS AD27QD」のビデオ入力は1基のDisplayPort1.4と2基のHDMI2.0の3つがありますが、付属するケーブルはHDMIケーブルとDisplayPortケーブルが1本ずつです。
各種ケーブルを個別に購入するのであれば、4K/120Hz対応のDisplayPort1.4ケーブルなら「サンワサプライ KC-DP14シリーズ」、HDMI2.0ケーブルなら「エレコム Premium HDMIケーブル スリムタイプ DH-HDP14ESBKシリーズ」がおすすめです。いずれも標準で付属するケーブルよりもケーブル径が細くて取り回しが良いので管理人も個人的に使用しており、おすすめのケーブルです。
おすすめDisplayPort1.4ケーブル


エレコム PREMIUM HDMIケーブル スリムタイプ 1.0m
エレコム PREMIUM HDMIケーブル スリムタイプ 1.5m
エレコム PREMIUM HDMIケーブル スリムタイプ 2.0m
エレコム
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プラスチック製のケーブルクリップが付属しており、ビデオケーブルやACケーブルを束ねることができます。
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「AORUS AD27QD」に付属するモニタスタンドはフレームとフットプレートの2つの部品で構成されており、フレームはモニタ本体に装着された状態で梱包されています。
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フットプレートをフレームに差し込んで底面のネジを締めるだけで簡単にモニタスタンドを組み立てられます。このタイプのモニタスタンドではネジにレバーが付いているのでドライバー不要で組み立てが可能なものが多いのですが、「AORUS AD27QD」はネジにレバーが付いていないので組み立てにドライバーが必要です。(コインでも代用は可能)
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「AORUS AD27QD」のモニタスタンドを組み立てるとこんな感じになります。
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AORUS AD27QDの液晶モニタ本体

続いて「AORUS AD27QD」の液晶モニタ本体をチェックしていきます。
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「AORUS AD27QD」の上と左右はフレームレス構造ですが、フレーム内パネル上には非表示領域があり、上左右の非表示領域の幅は7mm程度、フレームのある下は26mm程度です。下フレームの中央には銀色文字でAORUSテキストロゴが刻印されています。
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背面はゲーミング機器らしい鋭角的でスタイリッシュなデザインです。外装はプラスチックですがガンメタルっぽいグレーカラーなので安っぽさはなく、見た目に高級感を感じます。
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モニタスタンドのフレーム上部には艶のあるブラックのプラスチックプレートが装着されており、中央の下よりにはAORUSのアイコンロゴがあります。フレームの頂点部分は輪っかになっておりモニタを持ち運ぶ時の持ち手になります。「AORUS AD27QD」のモニタスタンドの足は一見してかなり細いですが、金属製のフレームは非常に頑丈なのでしっかりと安定します。
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モニタフレーム中央のAORUSアイコンロゴと、モニタ本体背面に描かれたモチーフの鷹(ファルコン)にちなんで羽を模したラインにはアドレッサブルLEDイルミネーションが内蔵されています。
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アドレッサブルLEDイルミネーションの発光パターンはOSDメニューからモード1、モード2、モード3の3種類が選択できます。モニタをPCとUSBで接続して、ライティング制御ソフト「RGB Fusion」を使用すると、マザーボードなどRGB Fusionに対応したイルミネーション機器と同期発光させることもできます。
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「AORUS AD27QD」のモニタ本体の厚さは最薄部で20mm、最厚部で65mmほどと最近の液晶モニタとしては厚みが大きくなっています。モニタ本体重量は5.3kg程度です。
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モニタ本体背面のモニタスタンドフレームの根本の直下には下向きに各種I/OやAC端子が配置されており、モニタ本体の下側側面には背面方向へ出っ張った部分にモニタ電源ON/OFFやモニタOSDを操作するための操作スティックが配置されています。
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「AORUS AD27QD」にはI/Oポートとして左から順に、3.5mmヘッドホンジャック、3.5mmマイクジャック、2基のHDMI2.0ビデオ入力、1基のDisplayPort1.2ビデオ入力、3.5mmヘッドホンジャック、USB3.0アップストリーム端子、2基のUSB3.0ダウンストリーム端子が設置されています。
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「AORUS AD27QD」付属モニタスタンドの上下チルトの可動域は仕様通り下に5度、上に21度です。
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「AORUS AD27QD」付属モニタスタンドの左右スイーベルの可動域は左右20度(40度)に対応しています。首振りの可動域は狭めです。
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モニターの高さはモニター本体とスタンドの付け根部分が上下に動く構造になっており、全高で485mm〜615mmの範囲内で調整できます。
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付属のスタンドはピボットに対応しており、縦向きにして使用できます。
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AORUS AD27QDはVESA100x100規格のVESAマウントに対応しておりサードパーティ製のモニターアームを使用できます。モニタ単体の重量も5.3kgほどなのでモニターアームを問題なく利用可能です。
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「AORUS AD27QD」はモニタスタンドのフレームが標準で装着されていますが、モニタ側の根本にある2つの留めピンを内側にスライドさせて、手前方向に斜め上へ引き上げればモニタスタンドが取り外せます。
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モニターアームについては管理人は「Lumen MA-GS102BK」、もしくは色違いでほぼ同機能な「サンワダイレクト 100-LA018」という製品をおすすめしています。モニターアームというとエルゴトロン製が一番の売れ筋ですが、クランプのネジが下に伸びているタイプのモニターアームは机に干渉して使えないという問題があり、MA-GS102BKはクランプを上側から六角レンチで締めるタイプでテーブル下の隙間が狭いデスクでも使用できるので管理人も使っています。
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「Lumen MA-GS102BK」はモニタとアームを接続する部分がクイックリリースのブラケット式になっていてモニタアームからモニタ本体の着脱が非常に簡単です。ピポッド機能もあるので設置後にモニタを縦・横で向きを切り替えることもできます。ただ関節の滑りに若干難があるので潤滑剤を塗布するのがおすすめです。
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あと「AORUS AD27QD」のVESAネジ穴は背面外装から窪んだ場所にあるので、外装とモニターアームなどのVESA接続機器が干渉する可能性があり、そういった場合はスペーサーを使用してください。
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VESA100x100規格ではネジ規格もM4と決まっているのでM4のスペーサーであれば基本的に何でもいいのですが、別件で購入していたNUC用VESAマウント拡張ブラケット「SilverStone SST-MVA01」に付属するスペーサーがちょうど使用できたので、管理人はこれを流用しています。
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M4ネジのスペーサーなら何でも使用できるのですが、ASUS VG279Qで使用できるスペーサーがよくわからないという人は2000円ほどしますが、とりあえずこれを買えば干渉を回避できます。




AORUS AD27QDのOSD操作・設定

「AORUS AD27QD」のOSD操作はモニタ底面に配置された操作スティックを使用します。
操作スティックは上下左右と押下の5つの操作が可能で、操作ボタン各種の応答も良好でした。Acer Predator X27やASUS PG27UQなど他社の操作スティックは応答微妙でしたが、「AORUS AD27QD」はLG製モニタの操作スティックに近い感触で、押下ボタンも含めて反応が良いのでかなり操作しやすく感じました。
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操作スティックボタンを押下するとモニタ電源がONになり、さらにモニタに電源が入った状態で操作スティックボタンを押下すると、メインメニューが表示されます。この画面に従って操作スティックを操作すると詳細メニューやショートカット設定メニューに移動します。
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メインメニュー非表示の状態において操作スティックの上下左右操作はホットキーと呼ばれる特定の設定のショートカットメニュー表示が割り当てられています。標準では上(奥)に操作すると「Blackイコライザー」、下(手前)に操作すると「画像モード」、右に操作すると「ビデオ入力選択」、左に操作すると「音量設定」のメニューが表示されます。
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上下左右4種類のホットキーに割り当てる設定は、OSD詳細設定メニューの「システム-クイック切り替え」から任意に変更することができ、各自で変更頻度の高いもにに切り替えておくと便利です。
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メインメニュー表示中ににスティックボタンを上(奥)に倒すとモニタ右下にOSDメニューが表示されます。OSD表示領域は27インチ画面の9分の1ほどで小さめですが、文字自体は大きいので視認性は良く、また上述の通り操作スティックの反応も良いので操作性はかなり良好だと思います。
「AORUS AD27QD」のOSDメニューは標準で英語UIですが、システム設定から日本語UIに変更可能です。メニューに合わせてボタンを操作すると入力選択や詳細設定メニューからの設定が行えます。
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「AORUS AD27QD」のOSDメニューには大きく分けて、「ゲーミング(ゲーム関連設定)」「画像(輝度やカラーの設定)」「ディスプレイ(ビデオ入力の設定)」「PIP/PBP」「システム設定」の5つの項目が用意されています。
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AORUS AD27QD_OSD-2_Picture
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AORUS AD27QD_OSD-4_PIP-PBP
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 「AORUS AD27QD」では、「スタンダード」「AORUS」「FPS」「RTS/RPG」「映画」「リーダー」「sRGB」の6つのプリセット(内容は変更可能、全リセットで元に戻る)に加えて、各自で個別に設定するためのカスタム1~3の9種類の画像モードが用意されています。初期設定で選択されている画質モードはは「スタンダード」です。
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ゲーム関連の表示設定はトップメニューで一番上の「ゲーミング」に配置されています。
一般にオーバードライブと呼ばれる応答速度を調整する機能は、AORUS AD27QDではそのままの名前で配置されています。オーバードライブ補正の強度を画質品質/バランス/速度優先の3段階で設定ができて、標準設定はバランスになっています。
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可変リフレッシュレート型同期機能AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync)は「FreeSync」の名前で設定項目が配置されています。標準ではオンになっています。
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「照準安定器(Aim Stabilizer)」については端的に言ってモーションブラーリダクション機能です。標準では排他利用のFreeSyncがオンになっているのでグレーアウトされて設定できませんが、FreeSyncをOSDからオフにし、かつモニタリフレッシュレートが120Hzもしくは144Hzなど75Hz以上の時に設定が可能になります。
AORUS AD27QD_OSD_Gaming_MBR
黒の強弱を調節して暗がりの視認性を高める機能「ブラックEqualizer」も用意されており、補正強度はレベル0~20の21段階で設定が可能です。標準設定ではレベル10(おそらく機能OFFの状態)が設定されており、レベルを下げるほど暗く、レベルを上げるほど明るく(白く)なります。
AORUS AD27QD_OSD_Gaming_BlackEqualizer

「AORUS AD27QD」は2つのビデオ入力を画面上に同時に表示する「PIP/PBP」にも対応しています。
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GIGABYTE AORUS AD27QD_PIP-PBP_Config



AORUS AD27QDのゲームアシスト、ダッシュボード、OSDサイドキック

「AORUS AD27QD」には上の章で紹介した基本的なOSD設定に加えて、クロスヘアやリフレッシュレートのOSD表示でゲームプレイを補助する「ゲームアシスト」、PCシステム情報を表示する「ダッシュボード」、PCから専用アプリケーションでOSD設定を行える「OSDサイドキック(OSD補助、OSD SIDEKICK)」など多数の独自機能があるので紹介していきます。

「ゲームアシスト(GAME ASSIST)」は操作スティック押下で表示されるメインメニューにおいて操作スティックを右に倒すことで表示されます。ゲームアシストには「クロスヘア」「ゲームタイマー」「ゲーム回数カウンター」「ディスプレイ調整」「リフレッシュレート」の5つの機能があります。

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「クロスヘア」は画面中心に照準線をハードウェアオーバーレイ表示し、狙い付けをサポートします。ゲーム内でクロスヘアが表示されないシューティングゲームにおいて非常に便利な機能です。「ゲームタイマー」は設定された時間からカウントダウンしていって、ゲームの経過時間を可視化できます。「ゲーム回数カウンター」はゲーマーが対戦相手の道具の使用または任意のカウント情報を計算するのに役立ちます。後述のPC連動機能「OSD Sidekick」でカウントするホットキー設定を行って使用します。
「ディスプレイ調整(ディスプレイの整列機能)」は、モニター上にマルチアライメントラインを表示して、マルチディスプレイを整列させるのを補助します。
「リフレッシュレート」ではその名の通り現在のモニタ表示で使用されているリフレッシュレートが表示されます。表示されるリフレッシュレートはリアルタイムな値なので可変リフレッシュレート型同期機能を使用している時は当然、フレームレートと同期して変動するため可変リフレッシュレート型同期機能が正常に動作しているかどうかを確認するのにも利用できます。
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「AORUSダッシュボード」は、CPUやGPUの動作クロック、温度、使用率、ファン速度など、重要なハードウェア情報をリアルタイムでOSD表示する機能です。
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モニタ上のOSD表示によってゲームを邪魔しない範囲で、システムの情報を把握することで、マシントラブルを未然に防止できます。表示項目の選択や表示位置の変更も可能です。なおシステム情報のOSD表示を行うにはUSBアップストリームケーブルでPCとモニタを接続する必要があります。
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「OSDサイドキック(OSD補助、OSD SIDEKICK)」はPCから専用アプリケーションで「AORUS AD27QD」のOSD設定やホットキーを使用した連動が可能になる独自機能です。

「OSDサイドキック」を起動すると5つのタブメニューが配置された下のようなウィンドウが表示されます。モニタ本体のOSDから行える設定が網羅されているのは当然として、ホットキーによる設定変更やモニタに内蔵されたUSB DACのノイズキャンセリング設定も行えます。
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「OSDサイドキック」からは「AORUS AD27QD」のファームウェア更新も行えます。管理人の入手した個体のファームウェアはサポートページで公開されている中で最も古いver02だったので、最新版のver06に更新しましたが、日本語ローカライズを適用するとモニタ側OSDのUIが一部崩れたので注意してください。
AORUS AD27QD_OSD SIDEKICK_Firmware
また「OSDサイドキック」をインストールするとライティング制御ソフト「RGB Fusion」も合わせてインストールされます。「RGB Fusion」を使用すると、マザーボードなどRGB Fusionに対応したイルミネーション機器と同期して、「AORUS AD27QD」の背面に搭載されたLEDイルミネーションを発光させることができます。
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AORUS AD27QDの画質・応答速度・遅延について

AORUS AD27QDの画質についてチェックしていきます。
直接的な画質ではありませんがAORUS AD27QDの液晶パネルは光沢のあるグレアではなくアンチグレアタイプなので暗転時に自分の顔などが映り込みません。
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液晶パネルには大きく分けてIPS液晶パネルとVA液晶パネルとTN液晶パネルの3種類があり、各社個別の製品によって個体差はあるものの、この3つの液晶パネルの特性を簡単にまとめると次のテーブルのようになります。
「AORUS AD27QD」に採用されているIPS液晶パネルはTN液晶パネルやVA液晶パネルと比べると色再現性や視野角など一般に画質に直結する性能が優れている反面、価格が高価になりがちな液晶パネルです。TN液晶パネルに比べて応答速度が遅めなので、60Hzオーバーのリフレッシュレートを実現しているIPS液晶パネル採用ゲーミングモニタは少ないため、輪をかけて高価です。とはいえ画質とリフレッシュレートを両立できるので、予算に糸目をつかないエンスーゲーマー勢に好まれています。
液晶パネルの簡易比較表

IPS VA TN
色再現性
コントラスト
視野角
応答速度
価格 (高RR)
△ (×)

「AORUS AD27QD」(画質設定は標準のまま)で、いくつかのカラーグラデーション画像を表示して確認してみたところ、発色に優れたIPS液晶パネルなので滑らかなグラデーションで綺麗に表示されました。
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「AORUS AD27QD」はIPS液晶パネルが採用されているので視野角も良好です。
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次に「AORUS AD27QD」の応答速度や残像についてチェックしていきます。
なおゲーミングモニタを選ぶ、もしくはモニタの応答速度や残像を評価する上で重要な予備知識である『液晶モニタの応答速度とオーバードライブ機能』についてはこちらの記事で簡単に紹介しているので、よくわからないという人は先に確認してみてください。
ゲーミングモニタの選び方[1] 応答速度とオーバードライブについて
ゲーミングモニタの選び方[1] 応答速度とオーバードライブについて

「AORUS AD27QD」のOSDメニュー上ではオーバードライブ機能は「オーバードライブ」の名前で配置されており、オーバードライブ補正の強度を画像品質/バランス/速度優先の3段階で設定ができます。標準設定はバランスになっているので、以降の検証においても上で解説したオーバードライブの補正がかかります。
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応答速度の確認には「UFO Test: Ghosting」を使用します。同テストではUFOが移動する背景カラーを選択できますが、今回の検証ではブラック/グレー/ホワイトの3色を選択しています。
背景カラーがブラックの場合は各液晶パネルにおいて応答速度は高速な数値を示すので、概ね理想的な応答を確認することになります。背景カラーがホワイトの場合の応答速度は、ドキュメントやウェブページでテキストをスクロールした時の文字の滲み度合いの参考になります。背景カラーがグレーの場合、中間色に移るまでの応答速度を比較することになるので、一般的なゲームプレイにおける物理的な残像の少なさの指標として参考になります。
「AORUS AD27QD」に採用されているIPS液晶パネルは傾向として応答速度が比較的遅いこともあって、最大リフレッシュレートの144Hzで動作させても2,3フレーム前の残像が残る感じになりました。
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さらに「AORUS AD27QD」のリフレッシュレートを変えてみたり、他の液晶モニタを比較対象にしたりしながら、「UFO Test: Ghosting」の様子を「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影し、比較してみます。
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まずは「AORUS AD27QD」のリフレッシュレートを60Hzと144Hzに変えて「UFO Test: Ghosting」の様子を比較してみました。リフレッシュレートを上げるとそれに比例して応答速度も伸びてはいますが、リフレッシュレートの伸びに追いついていない様子で、144Hzでも残像感は残っています。


続いて「AORUS AD27QD」に加えて、同じくIPS液晶パネルを採用するゲーミングモニタとして、4K解像度で120Hzリフレッシュレートに対応する「Acer Predator X27(レビュー)」、ウルトラワイドQHD解像度で120Hzリフレッシュレートに対応する「LG 34GK950G-B(レビュー)」、フルHD解像度で144Hzリフレッシュレートに対応する「ASUS VG279Q(レビュー)」等を比較対象として「UFO Test: Ghosting」の様子を比較していきます。

リフレッシュレート60Hzに揃えて比較してみると、ASUS VG279Qがオーバードライブによる逆像確認できて最も応答速度が遅いのに対して、「AORUS AD27QD」の応答速度は10万円以上するLG 34GK950G-BやAcer Predator X27に近い傾向です。


一方でTN液晶パネルの「ZOWIE XL2546」やVA液晶パネルの「BenQ EW3270U」を比較対象に加えてみると、「ZOWIE XL2546」はグレー背景ではオーバードライブの逆像がかなり強く出るものの3種の背景全てで最も高速な応答速度を見せており、「BenQ EW3270U」はグレー/ホワイトの背景で応答が遅く、「AORUS AD27QD」などIPS液晶パネルはそれらの中間的な性能という、TN/VA/IPSの液晶パネルタイプ別に一般的に語られる性質に則した結果になっています。


さらに各製品を最大リフレッシュレート動作として「UFO Test: Ghosting」の様子を比較してみました。60Hzオーバーのハイリフレッシュレート比較してみると、「AORUS AD27QD」は同じくInnolux製液晶パネルを採用するフルHD/144HzのASUS VG279Qよりは高速ですが、Acer Predator X27やLG 34GK950G-Bに比べると残像を感じます。今回の比較では製品価格がパネルの応答速度に比例した感じになりました。


また「UFO Test: Ghosting」において下の写真のようにUFOが微かに表示された瞬間を始点に、その地点のUFOが完全に消えた時点を終点にして、その間隔のフレーム数を応答速度として算出し比較してみました。なおオーバードライブ機能によって発生するオーバーシュート/アンダーシュートによる逆像が発生してから消えるまでの時間は別に計算しています。
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まずは背景カラーがブラックの時の「AORUS AD27QD」やその他の比較対象モニタの応答速度の計測結果となります。背景カラーがブラックの場合は各液晶パネルにおいて応答速度は高速な数値を示すので、概ね理想的な応答を確認することになります。
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続いて背景カラーがホワイトの時の「AORUS AD27QD」やその他の比較対象モニタの応答速度の計測結果となります。背景カラーがホワイトの場合の応答速度は、ドキュメントやウェブページでテキストをスクロールした時の文字の滲み度合いの参考になります。
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最後に背景カラーがグレーの時の「AORUS AD27QD」やその他の比較対象モニタの応答速度の計測結果となります。背景カラーがグレーの場合、中間色に移るまでの応答速度を比較することになるので、一般的なゲームプレイにおける物理的な残像の少なさの指標として参考になります。
「AORUS AD27QD」についてはブラック/ホワイトの背景カラーではAcer Predator X27やLG 34GK950G-Bとほぼ同等の結果が得られていましたが、背景カラーをグレーにすると144Hzリフレッシュレートでも応答速度が遅めになりました。やはり10万円を超える高価な製品と比べると応答速度は遅めです。
採用されている液晶パネルは同じくInnolux製ですが、フルHD/144HzのASUS VG279QやAcer Nitro VG271と比較すると高速な応答速度になっており、899ドルのAcer Nitro XV273Kに近い性能なので、やはり価格に比例する感じです。
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最後に「AORUS AD27QD」の表示遅延(内部遅延)について測定を行いました。
モニタにはGPUのビデオ出力が送られてきてから実際にモニタに表示されるまで遅延が存在し、この遅延が大きいと例えば、FPSゲームでゲームパッドのトリガーやマウスのクリックによる操作からワンテンポ遅れて、マズルフラッシュが表示される、といった現象が発生します。人間は当然目で見てから操作するので、格闘ゲームやFPSゲームなど1,2フレームを争うような競技性の高いゲームにおいてはモニタの表示遅延が可能な限り小さいことが望まれます。

モニタの表示遅延測定においてはモニタ以外の要因で表示遅延に差が出ると問題があるので、検証モニタへビデオ出力を行うPCはCore i9 9900KとGeForce RTX 2080 Tiを搭載した次のベンチ機で統一しています。
テストベンチ機の構成
CPU Intel Core i9 9900K(レビュー
Core/Cache:5.1/4.7GHz, 1.300V
殻割り&クマメタル化(レビュー
CPUクーラー Fractal Design Celsius S36(レビュー
Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z Black
F4-4400C19D-16GTZKK
DDR4 8GB*2=16GB (レビュー
4000MHz, CL17-17-17-37-CR2
マザーボード
ASUS WS Z390 PRO
レビュー
ビデオカード ZOTAC RTX 2080Ti AMP Extreme Core
レビュー
システムストレージ
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB
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Monitor Latency Test Bench

モニタの表示遅延を測定する具体的な方法としては、キー押下時にそのキーのLEDが点灯するキーボードを使用して、LEDの点灯から画面表示への反映までの間隔を遅延時間として測定します。画面表示の確認については簡単にメモ帳を使用しています。この様子を「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影し、遅延フレーム数を数えて遅延時間を算出します。同計測を各モニタ(と各リフレッシュレート)ごとに10回ずつ行って、その平均値を表示遅延とします。


「AORUS AD27QD」やその他の比較モニタの表示遅延の測定結果は次のようになりました。
「AORUS AD27QD」については、ZOWIE XL2546のようなガチの競技ゲーマー向け製品よりは遅延が若干大きいですが、その他のハイリフレッシュレートなIPS液晶ゲーミングモニタと同等な遅延となっており、一般的な体感はもちろんのこと、FPSゲームや格闘ゲームでも問題にはならない程度の表示遅延だと思います。
グラフの通りリフレッシュレートを上げると応答速度だけでなく表示遅延も改善するのでゲーマーにとってハイリフレッシュレート液晶モニタを選択するメリットは大きいです。
AORUS AD27QD_latency



AORUS AD27QDで144Hzリフレッシュレート&FreeSyncを試す

「AORUS AD27QD」の最大の特徴の1つである144Hzリフレッシュレートと可変リフレッシュレート型同期機能「AMD FreeSync(VESA Adaptive-Sync)」について試していきます。

まずは「AORUS AD27QD」の特徴の1つである”144Hzリフレッシュレート”について、その意味自体は特に説明せずとも読者はご存知だと思いますが、一般的な60Hzリフレッシュレートの液晶モニタが1秒間に60回の画面更新を行うのに対して、144Hzリフレッシュレートであれば標準的な60Hzの2.4倍となる1秒間に144回の画面更新を行います。最近では競技ゲーマー向けのTN液晶モニタですが240Hzの超高速リフレッシュレートなゲーミングモニタも販売されています。
144Hz RefreshRate
1秒間に144回の画面更新を行う144Hzリフレッシュレートの物理的なメリットとしては、単純に秒間コマ数が増えるので映像がより滑らかになります。上の章で詳しく検証したようにリフレッシュレートが上がると応答速度も上がって細部がクッキリとしたシャープな映像に見えやすくなり、加えて画面更新間隔が短くなるので表示遅延が小さくなり、一般的な60Hz環境よりもスピーディーなプレイで他者を圧倒しやすくなります。


「AORUS AD27QD」ではNVIDIA GeForce RTX20/GTX16シリーズやAMD Radeon VII/RX Vega/5XXシリーズなど最新グラフィックボードのDisplayPort1.2もしくはHDMI2.0のビデオ出力に接続することによって、モニタリフレッシュレートを120Hzや144Hzなどに自由に設定できます。
モニタリフレッシュレートの設定は、AMD製GPUの場合はWindowsのディスプレイ設定から、NVIDIA製GPUの場合はNVIDIAコントロールパネルから行います。
AORUS AD27QD_144Hz_AMD
AORUS AD27QD_144Hz_NVIDIA
「AORUS AD27QD」に搭載されている2基のHDMIビデオ入力は両方ともver2.0なので、DisplayPortだけでなくHDMIもWQHD/144Hzに対応しています。
AORUS AD27QD_144Hz_HDMI

オンライン対戦FPSなど競技性の高いゲームにおいて144Hzリフレッシュレートのモニタを使用した時の実用的なアドバンテージとして、ゲーム内視線を左右に振った時の視認性が上がるという例は直感的にもわかりやすいメリットですが、その他にもゲーム内遠方に存在して動いているエネミーやオブジェクトの視認性が上がるというメリットも存在します。
下の比較動画では4分割して映像を並べていますが、右下以外の3つは右下画面の緑枠部分を拡大するよう接写して、「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影したものになっています。リフレッシュレート別で左上は60Hz、右上は120Hz、左下は240Hzとなっていますが、赤枠で囲った建物の出入り口付近で左方向に移動する敵の動きはリフレッシュレートが上がるほど視認しやすくなるのがわかると思います。


なお「AORUS AD27QD」でWQHD解像度/144FPSを狙うには、元から軽めのPCゲームや画質設定を下げた最新PCゲームであってもグラフィックボードのGPU性能がそれなりに要求されます。液晶モニタに「AORUS AD27QD」を使用するのであれば2019年最新のハイエンドGPUであるNVIDIA GeForce RTX 2080やAMD Radeon VIIがおすすめです。
GeForce RTX 20XX/GTX 16XXシリーズのレビュー記事一覧へ
GeForce RTX 2080 Ti レビュー記事一覧へ

AMD Radeon VIIシリーズのレビュー記事一覧へ
AMD RADEON VII


続いて「AORUS AD27QD」の大きな特徴の2つ目となる可変リフレッシュレート型同期機能「AMD FreeSync / NVIDIA G-Sync Compatible(VESA Adaptive-Sync)」についてチェックしていきます。

モニタの画面更新(リフレッシュ)に関する基本的な予備知識や、「AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync)」と「NVIDIA G-Sync Compatible」の関係についてはこちらの記事を参考にしてください。
ゲーミングモニタの選び方[3] FreeSyncとG-Sync Compatibleについて
AMD FreeSync_NVIDIAG-Sync Compatible

「AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync) / NVIDIA G-Sync Compatible」には対応可能なフレームレート(リフレッシュレート)の上限と下限が製品ごとに設定されており、「AORUS AD27QD」は48Hz~144Hzの範囲内で可変リフレッシュレート型同期に対応しています。また「AMD FreeSync」に対応するビデオ入力はHDMIとDisplayPortの両方です。
AORUS AD27QD_FreeSync_DisplayPort
AORUS AD27QD_FreeSync_HDMI
可変リフレッシュレート型同期機能「AMD FreeSync」をPC環境で使用するには、「AORUS AD27QD」をAMD Radeon VII、Radeon RX Vega/5XXシリーズなどAMD製GPUのビデオ出力に接続する必要があるので、今回はAMDの次世代ハイエンドGPUである「AMD Radeon VII」を検証機材として使用しました。
AORUS AD27QD review_06814_DxO
FreeSync対応機器を接続したら、最初に「AORUS AD27QD」のOSDメニューのゲーミング設定の小項目にあるFreeSyncをONに変更します。
AORUS AD27QD_OSD_Gaming_FreeSync
OSDメニューからモニタのFreeSyncを有効にしたら、AMD製GPU搭載PCの場合はRadeon Settingsのディスプレイ設定からAMD FreeSyncを有効にします。以上でAMD FreeSync自体は有効化が完了します。
Radeon Setting_FreeSync_1
また上で解説したようにAMD FreeSyncではテアリング解消とマウス遅延低減のどちらを優先するかで垂直同期の有無を各自で選択する必要があります。垂直同期は通常ゲーム内設定でON/OFFの切り替えが可能ですが、ドライバ側が上書きしてゲーム内からは切り替えられない場合があるのでその時はRadeon Settingsのゲームプロファイルもチェックしてください。
Radeon Setting_FreeSync_2
Radeon Setting_FreeSync_3
FreeSyncが正常に動作してリフレッシュレートが可変になると、「AORUS AD27QD」のOSDメニューから選択できるリフレッシュレート表示機能において、リフレッシュレートがフレームレートに合わせて変動するようになるので、FreeSyncが正しく動作しているかはここを見て確認してください。
AORUS AD27QD review_05877

AMD FreeSyncの検証に際してはリプレイ機能があって同一シーンで検証がしやすいので「Project Cars 2」を使用しています。またフレームレートやテアリングの発生の様子を確認しやすいように、画面左上にはGPUフレームレートOSD、画面左端にはGPUフレームバッファで色の変わるカラーバーが表示されるようにしています。
画面左上のフレームレートはGPUフレームバッファから算出されているので必ずしもリフレッシュレートとは一致しません。画面左端のカラーバーは連続するフレーム間、つまりn番目とn+1番目のフレームではそれぞれ異なる色になっているため、同時に複数色のカラーバーが表示されている画面はテアリングが発生していることを意味します。
AORUS AD27QD review_06515

まずは同期なし、垂直同期、FreeSync、FreeSync+垂直同期の違いを分かりやすく体感してもらうため、モニタリフレッシュレートを60Hz(FreeSync対応フレームレートは40FPS~60FPSになる)においてGPU側出力フレームレートが30FPS~60FPSの間で変動するようにして、「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影して、画面表示の様子を比較してみました。
同期なしでは盛大にテアリングが発生し、垂直同期ではスタッター(カクつき)が発生しているのがわかります。一方でFreeSyncと垂直同期の両方を有効にした場合はテアリングもスタッターも発生しません。ただし例外として動画で50秒以降のフレームレートが40FPSを下回るとAMD FreeSyncの対応フレームレート外となるためスタッターが発生しています。またFreeSyncのみを有効にして垂直同期は無効の場合、同期なしと比べて圧倒的にテアリングが減っているのがわかります。ただし対応フレームレート内であっても稀にテアリングが発生し、対応フレームレート外では同期なし同様にテアリングが発生します。


続いて「AORUS AD27QD」の最大リフレッシュレート144Hzにおいて(FreeSync対応FPSは48FPS~144FPS)、GPU側出力フレームレートが100FPS前後で変動するようにして、先ほど同様に同期なし、垂直同期、FreeSync、FreeSync+垂直同期の様子を16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影して比較してみました。
FreeSync有効であれば同期なしのテアリングや垂直同期のスタッターに悩まされることなく滑らかで綺麗な映像が表示できています。FreeSyncの60Hz/50FPS前後と144Hz/100FPS前後を比較すると当然ですが後者の方がコマ割りが増えるので16倍速スローモーションでもスムーズに見えます。


FreeSyncのみを有効した時に映像フレームレートが対応フレームレート範囲外になるとテアリングが発生しますが、リフレッシュレートを上回ってしまう場合については、Radeon SettingsのフレームターゲットコントロールやRivaTunerのフレームレートリミットを使用することでテアリングの発生を抑制することができます。
Radeon Setting_FreeSync_FTCRivaTuner
今回の比較はいずれもFreeSyncが有効になっているのでスタッターもなく滑らかですが、単純にFreeSyncだけを有効にすると144FPSの上限を超えた時にテアリングが発生します。リフレッシュレートが144Hz(フレームレートの上限が144FPS)の場合は120FPS~140FPSが上限になるようにフレームレートに制限をかければ、マウス操作を低遅延しつつ、テアリングの発生も最小限に抑えて快適なゲームプレイが可能です。



またPUBGやCS:GOのようなオンライン対戦FPSや格闘ゲームなど1,2フレームを争う競技性の高いPCゲームでは、表示遅延(入力遅延)が発生する垂直同期は嫌われる傾向にありますが、144Hzや240Hzといったハイリフレッシュレートモニタにおいて、同期機能を無効化した場合に発生するテアリングがどのように影響するのか検証してみました。
テアリングはモニタ表示更新中のフレームバッファの更新で発生しますが、目で見た時の違和感はn番目とn+1番目のフレームの絵の差に影響されます。コマ割りが細かくなる高フレームレートではn番目とn+1番目の絵の違いは当然、低フレームレートの場合よりも小さくなります。そのため50FPSでは画面の分断のように知覚できたテアリングは、200FPSのような高フレームレートでは細かいノイズのような形で知覚されます。
100FPSを超える高フレームレートでは大きな分断に見えるテアリングの代わりに、細かいノイズのように感じるテアリングが増えてきます。『細かいノイズの発生程度であれば高リフレッシュレートモニタのテアリングは実用上は大した問題ではなく、可変リフレッシュレート型同期機能は不要である』という意見がありますが、高リフレッシュレートモニタのアドバンテージとして先に解説した「ゲーム内遠方に存在して動いているエネミーやオブジェクトの視認性」と合わせて考えると、このノイズの有無は遠方の細かいエネミーやオブジェクトの発見に影響します。なので高リフレッシュレートモニタを使用するのであれば可変リフレッシュレート型同期機能はあったほうがいい、というのが管理人の意見です。



最後に2019年1月15日以降の最新ドライバによってNVIDIA GeForce環境でもAdaptive-Syncが利用可能になったので、G-Sync Compatible認証が付与される「AORUS AD27QD」で問題なく可変リフレッシュレート型同期機能が利用できるのか検証してみました。
417.71以降の最新ドライバをインストールして、DisplayPortビデオ出力にAdaptive-Sync対応モニタを接続すると、G-Sync対応モニタを接続した時と同様にAdaptive-Syncを有効化するための設定が、NVIDIAコントロールパネル上の「G-Syncの設定」に表示されます。
「G-SYNC、G-SYNCとの互換性を有効化(Enable G-SYNC, G-SYNC Compatible)」のチェックボックスをチェックして、下のモニタアイコンに使用するモニタの名前が表示・選択されていることを確認し、適用をクリックすればNVIDIA GeForce環境でAdaptive-Syncを有効化できます。
AORUS AD27QD_G-Sync-compatible
なお今回レビューする「AORUS AD27QD」と違ってG-SYNC Compatible認証を取得していない一般のAMD FreeSync/VESA Adaptive-Sync対応モニタでも、「Enable settings for the selected display model」にもチェックを入れることでNVIDIA製GPU環境においてAdaptive-Syncを利用できます。
G-Sync-compatible_another

「AORUS AD27QD」の最大リフレッシュレート144HzにおいてGPU側出力フレームレートが100FPS~144FPS前後で変動するようにして、先ほど同様に同期なし、垂直同期、Adaptive-Sync(NVIDIA)、Adaptive-Sync(NVIDIA)+垂直同期の様子を16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影して比較してみました。
NVIDIA GeForce環境でAdaptive-Syncを使用することで、AMD FreeSyncと同様に、同期なしのテアリングや垂直同期のスタッターに悩まされることなく滑らかで綺麗な映像が表示できています。


なおNVIDIA GeForce環境でAdaptive-Syncを利用する場合も、フレームレートがリフレッシュレートを超過するとテアリングが発生するので、テアリングを完全になくすには垂直同期を有効化する必要があります。もしくは垂直同期向こうにおいてテアリングを最小限に抑制するのであれば、RivaTunerやNvidia Profile Inspectorを使用してゲーム内フレームレートがモニタリフレッシュレートを上回らないように設定してください。
RivaTunerNvidia Profile Inspector
NVIDIA GeForce環境でも単純にAdaptive-Syncだけを有効にすると対応フレームレートの上限となるリフレッシュレートを超えた時にテアリングが発生します。リフレッシュレートが144Hz(フレームレートの上限が144FPS)の場合は120FPS~140FPSが上限になるようにフレームレートに制限をかければ、マウス操作を低遅延化しつつ、テアリングの発生も最小限に抑えて快適なゲームプレイが可能です。




AORUS AD27QDのHDR表示について

最後に「AORUS AD27QD」のHDR表示について簡単にチェックします。
AORUS AD27QD review_09172_DxO
「AORUS AD27QD」のサブ入力として設置されている2基のHDMI端子は両方ともver2.0に対応しており、モニタの物理的な解像度がWQHDなので実際の表示自体は当然WQHDにダウンスケールされますが、PS4 ProやXbox One Xに接続した場合、4K/60FPS対応モニタとして認識され4K解像度のビデオ出力が可能です。
AORUS AD27QD review_09170
PS4 ProやXbox One Xのビデオ出力設定を4K解像度にすると、最新のデジタル著作権保護HDCP2.2に対応し、Ultra HD Blu-rayなど著作権保護のあるコンテンツも再生が可能になります。
AORUS AD27QD review_09169
Xbox One Xを接続した場合もPS4 Proと同様に4K/60FPSのビデオ出力に対応しており、「AORUS AD27QD」はHDR10に対応したモニタとして正常に認識されます。またXbox One Xは1440Pにも対応しているので、2560×1440のネイティブ解像度でビデオ出力が可能です。
AORUS AD27QD review_09174
Xbox One Xでは可変リフレッシュレート型同期機能FreeSyncも使用できます。
AORUS AD27QD review_09176
なお「AORUS AD27QD」はFreeSyncとHDRを併用できるモニタですが、AMD公式の対応モニタリストにも非対応と表記されている通り、FreeSync 2 HDRには非対応でした。
AORUS AD27QD_FreeSync 2 HDR

HDRについて簡単に説明すると、HDR(ハイダイナミックレンジ)というのは、RGBの光の三原色の映像情報に加えて、輝度(明るさ)の情報が備わった映像ソースのことです。従来の表示機器や映像ソースでは10^3程度のダイナミックレンジしかありませんでしたが、HDRに対応することでダイナミックレンジが10^5程度と100倍近く拡張され、従来よりも細かい階調で明るさや暗さを表現できるようになり、「明るい場所は明るく、暗い場所は暗く」なるように画面の明るさを操作することで、白飛びや黒潰れをなくして高画質を実現しています。
HDR
HDRに関する説明は色々とあると思いますが、管理人は『明るい場所はより明るく、暗い場所はより暗く』と大雑把に理解しています。「明るい場所は明るく、暗い場所は暗く」するということは必ずしも”見えやすく”なるわけではありません。というか暗い場所は暗くなるので必然、暗い部分は見えにくいですし、明るい場所が明るくなったら太陽を覗き込んだ時のようにその周辺は光で潰れて見えにくくなります。もちろん明暗が分かれることで境界線がクッキリして見えやすくなる場合もあります。一部のゲーミングモニタに暗所を明るく(白く)して見えやすくする機能があるように、HDR表示は見やすさには直結しないので、見やすさという意味で画質が良くなるのかというと、その点はケースバイケースで、暗い部分が強調されることを考えると見えにくさの方が体感しやすい気がします。
HDRは原理的にはモニタから見える映像を”リアル”に近づける機能です。ただし実際のところはモニタ個別の色調設定などの都合で鮮やかになり過ぎたり色味が変わったりするので、「実際の視覚と同じ」という意味でリアルかというと疑問符が付くのですが。「明るい場所は明るく、暗い場所は暗く」なるので立体感は増して、平面表示の中に奥行を感じやすくなるという点ではリアルな表示に近づきます。個人的にはHDR表示の効果はSDRに比べて、鮮やかになって、立体感が増すと感じています。
4Kモニタの広告をフルHDモニタで見る以上に、SDRモニタでHDRについて体感的に理解することは困難です。なのでHDRについては店頭など実機で体験して気に入れば購入するくらいが正直なところおすすめです。HDRについては正直に言って”百聞は一見に如かず”な機能です。SDRモニタ上で調べるよりもHDR表示の実機を見て気に入るかどうかが全てな機能だと思います。



AORUS AD27QDのエイムスタビライザー(Aim Stabilizer)を解説

「AORUS AD27QD」にはGIGABYTE独自モーションブラーリダクション機能「エイムスタビライザー(Aim Stabilizer)」が実装されています。
同機能については『エイムスタビライザーはモーションブラーを軽減し、ゲーマーがよりクリアな視覚情報を維持できることを可能とします。 FPSゲームで、発砲時の反動により画面がぶれたり不明瞭になりますが、エイムスタビライザーを使用すると、はっきりした視覚を確保することができるようになります。 』という効用を除いて、GIGABYTEから詳細な仕様は公表されていませんが、実機の動作を確認してみたところ、「エイムスタビライザー(Aim Stabilizer)」は一般に言うところのモーションブラーリダクション(Motion Blur Reduction、残像抑制)機能の1種のようです。
AORUS AD27QD_Aim Stabilizer

モーションブラーリダクション機能についてはこちらの記事で簡単に紹介しているので、よくわからないという人は先に確認してみてください。
ゲーミングモニタの選び方[2] モーションブラーリダクションについて
Motion Blur Reduction

「AORUS AD27QD」に搭載されたモーションブラーリダクション機能「エイムスタビライザー(Aim Stabilizer)」はOSDメニューのゲーミングの項目において日本語UIでは「照準安定器」の名前で配置されています。「エイムスタビライザー」は標準ではグレーアウトしており選択できませんが、リフレッシュレートが120Hzや144Hzなど75Hz以上の時に「FreeSync」がオフであれば有効化が可能になります。
AORUS AD27QD_OSD_Gaming_MBR

モーションブラーリダクション機能「エイムスタビライザー」が具体的にどのような動作をしているのか確認するため、「AORUS AD27QD」で144Hzリフレッシュレートのエイムスタビライザーが動作している時の様子を「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーでエイムスタビライザーの様子を撮影してみました。16倍速動画で144Hz(2倍速+)のモニタを撮影しているので、モニタの1フレームが更新されるまでを撮影した動画は約7フレームに分割されます。
「エイムスタビライザー」の具体的な動作については一般に黒挿入と呼ばれるモーションブラーリダクション機能(の亜種?)となっており、1回の画面更新を7フレームに分割したうち、約4.5フレームで画面が暗転し、残りの1.5フレームで画面が点灯していました。
AORUS AD27QD_MBR

動作自体はシンプルなものの「エイムスタビライザー」の特異なところは、一般に黒挿入と呼ばれバックライトが暗転する場面において、画面が赤黒くなっているところです。また画面点灯時も赤黒い暗転による視覚を補正するためか全体的に水色がかって(青と緑が強い)います。
また1000~2000分の1秒のシャッターで撮影すると稀に単純にバックライトが消灯した状態も確認できました。16倍速スローモーションでも僅かに映っていますが、水色がかった画面から赤黒い画面に切り替わる途中に単純にバックライトが消灯した状態が挟まっているようです。
AORUS AD27QD review_09023AORUS AD27QD review_09017AORUS AD27QD review_09016
画面の色が変わっていることからわかりますが、「エイムスタビライザー」においてはバックライトだけでなく液晶パネルも制御されているようで、実際に「エイムスタビライザー」を有効にすると輝度だけでなく、液晶パネルの応答速度を制御するオーバードライブもグレーアウトして設定できなくなります。
AORUS AD27QD review_09034

また黒フレーム挿入によるモーションブラーリダクション機能では、残像感を低減させる効果が期待できる反面、バックライトを消灯するので時間平均の輝度が下がって画面が暗くなるというデメリットが指摘されますが、「エイムスタビライザー」では肉眼と写真撮影(シャッター速度を適度に遅く)で確認してみたところ、機能を有効化すると明らかに輝度が下がりました。
「AORUS AD27QD」の「エイムスタビライザー」では体感する輝度として通常点灯時の16%くらいに下がり、かなり暗めに感じます。
AORUS AD27QD review_09012

「AORUS AD27QD」に搭載された「エイムスタビライザー(Aim Stabilizer)」などモーションブラーリダクション機能は、人の目の錯覚が引き起こす残像やボヤケを解消する機能なので、写真や動画を見せて残像が抑制されている様子を実際に見せるというような解説は不可能です。
そのためレビューでは管理人が試用してみたインプレッションを伝えることくらいしかできないのですが、「エイムスタビライザー」を有効にすると動いている物体の輪郭がクッキリとして確かに視認しやすくなりました。下の写真は管理人が「UFO Test: Strobe Crosstalk」を見た時の感覚を表現したイメージ図ですが、「エイムスタビライザー」を有効にすると輪郭のボヤケがなくなってネイティブスピードでも倍速ハイスピード動画のスローモーションで輪郭を追っている時に近い感覚で追従して見ることができました。
MBR_ON-OFF



AORUS AD27QDのレビューまとめ

最後に「AORUS AD27QD」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 画面サイズ27インチでゲーミングモニタとしては使いやすいサイズ
  • 発色や視野角など画質に優れたIPS液晶パネル
  • 液晶パネルは反射防止のアンチグレア
  • ビデオ入力はDisplayPort1.2とHDMI2.0×2の計3系統
  • 3基全てのビデオ入力においてWQHD解像度で144Hzリフレッシュレートの高速動作
  • 可変リフレッシュレート型同期機能AMD FreeSync(VESA Adaptive-Sync)に対応
    (DisplayPortとHDMIで48FPS~144FPSの範囲内で対応)
  • HDR表示に対応し、HDR輝度認証のVESA DisplayHDR 400を取得
  • 120Hz/144Hzでモーションブラーリダクション機能を使用できる(Adaptive-Syncと排他利用)
  • DisplayPortとHDMIのビデオ入力間でPIP/PBPに対応
  • Windows上でOSDの設定ができる「OSDサイドキック」が便利
  • ゲームタイマー、ゲーム回数カウンター、クロスヘアなどゲーマー向け機能が豊富
  • モニタ本体重量5.3kgかつVESAマウント対応でモニターアームを使用可能
  • 上記のハイスペックながら6.9万円でハイエンド帯としてはお手頃(2019年5月19日)
悪いところor注意点
  • OSDがやや不安定(ver6で日本語UIが崩れるなど)
  • モーションブラーリダクション機能「エイムスタビライザー」は輝度がかなり下がる

「AORUS AD27QD」は2560×1440のWQHD解像度、ネイティブ144Hzの高速リフレッシュレート、IPS液晶パネルというハイスペックな液晶パネルを採用したゲーミングモニタです。
同スペックの製品は3年ほど前が初出となっており、真新しさこそありませんが登場当時の最速グラフィックボードはGeForce GTX 1660相当のGeForce GTX 980で、WQHD/144Hzのフルスペックを発揮しようとするとマルチGPUが要求されたのが、2019年現在の最新GPUであればGeForce RTX 2080やRadeon VIIなどハイエンドGPU1基で対応できるので、高解像度かつハイリフレッシュレートなゲーミングモニタとしてはちょうどいいハイエンド製品です。


高色域・高視野角で発色に優れ高価なIPS液晶パネルながらネイティブ144Hzリフレッシュレートに対応しており、ハイフレームレートに対応したPCゲームであれば60FPSを大きく上回る滑らかな表示が可能です。応答速度も10万円を超える製品にこそ及びませんが、3万円台の安価な製品よりは確実に高速なので、7万円程度というハイエンドGPUとの組み合わせに最適な価格帯もあって、入荷してもすぐに品切れになる人気も納得な製品です。

「AORUS AD27QD」は可変リフレッシュレート型同期機能「AMD FreeSync (VESA Adaptive-Sync)」に対応しています。FreeSync対応フレームレートとして48FPS~144FPSの幅広いフレームレートをカバーしており、60FPS前後しか維持できない最新の高画質な重いゲームから、100FPS以上を維持できる競技性の高い軽めなゲームまで、テアリングやスタッターのないクリアで滑らかな表示を実現します。
これまではAMD製GPUを搭載した環境でしか使用できない機能でしたが、19年1月からはNVIDIA製GPUでも可変リフレッシュレート型同期機能Adaptive-Syncが利用できるようになったので間口もかなり広くなったと思います。さらに言うと「AORUS AD27QD」は4月23日付でNVIDIA製GPUとの互換性を証明するG-Sync Compatible認証も取得しているので、国内シェアの高いNVIDIA環境でも安心して使用できます。

2560×1440のWQHD解像度27インチIPS液晶パネル、ネイティブ144Hzの高速リフレッシュレート、さらに可変リフレッシュレート型同期機能「AMD FreeSync」対応かつHDR輝度認証のVESA DisplayHDR 400を取得、DisplayPort1.2と2基のHDMI2.0の豊富なビデオ入力という充実のハイスペックは、2019年現在のハイエンドなゲーミングシーンにちょうどいい塩梅なので、「AORUS AD27QD」はかなりオススメなゲーミングモニタだと思います。

以上、「AORUS AD27QD」のレビューでした。
GIGABYTE AORUS AD27QD






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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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