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AAAクラスの高画質PCゲームや近年流行りのオンライン対戦バトルロワイアルなどe-Sports系PCゲームではゲーミングモニタに要求される性能も若干異なりますが、20種類以上のゲーミングモニタをレビューしてきた管理人が2023年最新製品から予算や性能で比較してオススメなゲーミングモニタを紹介していきます。
おすすめゲーミングモニタまとめ 目次
【ゲーミングモニタの基礎知識】
1.ゲーミングモニタ選びの3大基本スペック
・ゲーミングモニタの解像度とリフレッシュレート
・高性能なゲーミングモニタには高性能なGPUが必要
・ゲーミングモニタはIPS液晶パネル採用製品がオススメ
2.その他に注意したい、ゲーミングモニタの選び方
3.モニタのレビュー記事一覧へ(別ページ)
【オススメなゲーミングモニタ製品を紹介】
2~3万円: 高コスパなフルHD/144Hz/IPS液晶ゲーミングモニタ
3.5~6万円: WQHD/144HzゲーミングモニタはミドルハイクラスGPUに最適
4~6万円: 高画質・超高速な240Hz+のIPS液晶のゲーミングモニタ
7万円~: 史上最速の360Hz対応ゲーミングモニタ 【New】
8万円~: 勝利最優先なガチゲーマーはZOWIE XL-Kシリーズがオススメ
10万円~: ウルトラワイド解像度&高リフレッシュレートで圧倒的没入感
10万円~: HDMI2.1も搭載、4K/144Hz+の最高級ゲーミングモニタ 【New】
12万円~: 40インチ以上の大画面ならLG OLED TVが高コスパ
40万円~: 画質で選ぶなら量子ドット有機ELのSony A95Kが最強
番外編1: ゲームに最適なモバイルモニタ
番外編2: デュアルWQHD/240Hzのスーパーウルトラワイド
番外編3: 240Hz対応ゲーミングプロジェクタ
【執筆:2020年4月23日、最終更新:2023年1月3日】
ゲーミングモニタ選びの3大基本スペック
まず最初に、ゲーミングモニタを選ぶ上で最低限押さえておきたい3大基本スペックを挙げておきます。モニタ製品のスペック一覧を見ると色々載っていますが、「解像度」と「リフレッシュレート」と「液晶パネルの種類」の3項目は最低限チェックしてください。
ゲーミングモニタの解像度とリフレッシュレート
3大基本スペックのうち解像度とリフレッシュレートについて相互に影響する部分もあるのでまとめて紹介していきます。解像度というのはディスプレイ上の画素(赤と緑と青の輝点1セットで1画素)の数量のことです。
2023年現在、主なPCモニタのアスペクト比(縦と横の長さの比)はテレビ同様に16:9です。代表的な16:9アスペクト比のディスプレイ解像度はフルHD(1920×1080)、WQHD(2560×1440)、4K(3840×2160)の3種類です。当然ながら解像度が高いほうが高精細な画面表示となります。
またモニタの物理的なサイズについてはアスペクト比16:9のゲーミングモニタの場合、24インチか27インチが一般的です。

PCモニタはテレビと違ってアスペクト比に柔軟で、最近ではアスペクト比21:9で横長なウルトラワイドモニタも各社からリリースされています。21:9ウルトラワイドの34インチは物理的な縦の長さが16:9の27インチとちょうど同じです。実は管理人もメインモニタにウルトラワイドを使用しています。ゲームだけでなくデスクトップ作業でも非常に便利です。

国内の大型タイトルであるファイナルファンタジーXV、モンスターハンター ワールド、デスストランディングはアスペクト比21:9などウルトラワイドに対応しており、最近ではウルトラワイド対応タイトルも増えていますが、非対応ゲームの場合は16:9解像度の左右外側が黒帯になってしまうので注意してください。

なおサブ入力にPlayStation 5やXbox Series X/Sなどコンソールゲーム機を接続したい場合は、モニタOSDから適切にアスペクト比を設定すれば、横に引き伸ばされることなく、本来のアスペクト比16:9で表示されて左右が黒帯になります。

続いてリフレッシュレートについて、『リフレッシュレートとは1秒間に画面を更新する回数』のことです。
モニタスペックでは垂直リフレッシュレートと水平リフレッシュレートが掲載されていることがありますが、リフレッシュレートと言って一般に指すのは垂直リフレッシュレートの方です。
画面更新が1秒間に60回なら60Hzと表記します。一方でPCやゲーム機など出力機器から出力される映像データは1秒間に60コマなら60FPSと表記します。
テレビ番組は60FPS、映画は30FPSか24FPSのコンテンツなのでテレビのリフレッシュレートは60Hzですが、一般的なPCモニタのリフレッシュレートも同様に60Hzです。
一方で”ゲーミングモニタ”と呼ばれるPCモニタの多くは144Hzや240Hzなどより高いリフレッシュレートで動作する、というか、そういった高リフレッシュレートなPCモニタのことをしばしばゲーミングモニタと呼びます。

一般的な60Hzリフレッシュレートの液晶モニタが1秒間に60回の画面更新を行うのに対して、144Hzリフレッシュレートであれば標準的な60Hzの2.4倍となる1秒間に144回の画面更新を行います。さらに最近では競技ゲーマー向け製品で240Hzや360Hzの超高速リフレッシュレートなゲーミングモニタも販売されています。
60Hzを超えるハイリフレッシュレートなゲーミングモニタでは1秒間のコマ割りが細かくなるので画面変化が滑らかになります。
オンライン対戦FPSなど競技性の高いゲームにおいて144Hzや240Hzなど高リフレッシュレートのモニタを使用した時の実用的なアドバンテージとして、ゲーム内視線を左右に振った時の視認性が上がるという例は直感的にもわかりやすいメリットですが、その他にもゲーム内遠方に存在して動いているエネミーやオブジェクトの視認性が上がるというメリットも存在します。
下の比較動画では4分割して映像を並べていますが、右下以外の3つは右下画面の緑枠部分を拡大するよう接写して、「SONY DSC-RX100M5」の16倍速(960FPS)スーパースローモーションムービーで撮影したものになっています。リフレッシュレート別で左上は60Hz、右上は120Hz、左下は240Hzとなっていますが、赤枠で囲った建物の出入り口付近で左方向に移動する敵の動きはリフレッシュレートが上がるほど視認しやすくなるのがわかると思います。
またハイリフレッシュレートなゲーミングモニタでは表示遅延も小さくなります。
表示遅延が小さいメリットとしては、視認と操作の繰り返し応答が良くなることに加えて、例えば下の動画のように壁に隠れたターゲットが壁から出てきた時、画面に表示されるのが実際に速くなります。
240~360Hz・FPSでシステム遅延が小さい環境の攻撃側に敵(守備側)が見えているのに対して、一般的な60Hz・FPSでシステム遅延が大きい環境の守備側は敵(攻撃側)が見えていない様子がハッキリと映っています。
主観の画面表示を基準にしてみると、クロスヘア中央にターゲットをエイムしてから撃ち始めた場合、240Hzのほうが60Hzより先に着弾します。ターゲットが逃げる場合は50ms程度の差で撃ち漏らす場合もあります。
技術云々ではなく、単純に、クロスヘア中央にエイムするという同じタイミングで撃ちあっていたら、リフレッシュレートが高いモニタを使っている方が勝ちます。加えて操作と画面表示の繰り返し応答も早いので、当然、リフレッシュレートが高い方がエイムもスムーズになります。
ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使用するメリットについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しているので、気になる人は参照してください。
・高リフレッシュレートのメリットを解説 - ゲーミングモニタの選び方[5]

高性能なゲーミングモニタには高性能なGPUが必要
ゲーミングモニタのリフレッシュレート(と解像度)と対になって重要なのが、PCのグラフィック性能を左右するGPUです。ゲーミングモニタがフルHD/240HzやWQHD/144Hzといった高リフレッシュレートに対応していても、PCのグラフィック性能が不足していて大元の映像データが60FPS前後しか出ていなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
ゲーミングモニタの性能に対して求められるグラフィック性能は簡単化すると、『解像度×リフレッシュレート』となります。フルHD(1920×1080)と4K(3840×2160)の解像度を比較すると4分の1ですが、フルHD/240Hzは4K/60FPSと同じデータ量になることからも、高フレームレートの実現には高性能なGPUが必要であることが分かると思います。
2024年最新のGPU(グラフィックボード)別で対応可能な解像度&リフレッシュレートの大まかな指標は次の早見表の通りです。
ファイナルファンタジーXVやモンスターハンターワールドのような高画質PCゲームがフルHD/60FPSを基準に調整されるのに対して、オーバーウォッチやApex Legendsのようなe-Sports系PCゲームはフルHD/144Hzなど高リフレッシュレートを前提に設計されるので、グラフィック負荷はPCゲーム毎に傾向が分かれます。

最新コンソールゲーム機についてはPlayStation 5がGeForce RTX 3060やRadeon RX 6600 XTと同じくらい、Xbox Series XがGeForce RTX 3070よりもやや遅いくらいの性能です。(GPUスペックから想定したざっくり評価ですが)
マウス&キーボードの操作に標準で対応しているなどPCゲーミングならではの魅力はありますが、すでにPlayStation 5の時点でグラフィック性能はRTX 3060程度まで達しているので、2024年にPCゲーミング用途でグラフィックボードを新調するのであればGeForce RTX 4060 TiやRadeon RX 7700 XTよりも高速な製品を選択するのがオススメです。

高性能なゲーミングモニタに対応したグラフィックボードの増設・換装やBTO PCの新調を検討している人には下の記事で必要な情報はまとめているので参考にしてください。
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方

・おすすめBTO PCまとめ。予算・性能別で比較。カスタマイズ指南も

ゲーミングモニタはIPS液晶パネル採用製品がオススメ
液晶パネルには大きく分けてIPS液晶パネルとVA液晶パネルとTN液晶パネルの3種類があり、各社個別の製品によって個体差はあるものの、この3つの液晶パネルの特性を簡単にまとめると次のテーブルのようになります。当サイトでは基本的にIPS液晶パネルを採用した製品をオススメしています。
TN液晶パネルは視野角が狭いのでe-Sports系ゲームで勝利を最優先するガチゲーマー向けという評価です。
VA液晶パネルはコントラストに優れるので静止画や動画が綺麗に見えるのですが、応答速度が低いので(Samsungの最新パネルなど例外もありますが)、ハイリフレッシュレートが大きな特徴であるゲーミングモニタにはあまり向きません。

液晶パネルの違いで実用上すぐに分かり、特に大きく差が出るポイントは「視野角」です。
液晶パネルの中では画質で劣ると言われがちなTN液晶パネルですが、最近ではIPSレベルを謳う製品も増えつつあり、正面から見る限りにおいて画質が悪いと感じるケースは減ってきています。
もちろん並べて見比べれば一目瞭然なケースの方が多いのですが、逆に言うとモニタ1つだけを真正面から中心だけ見てパネルの種類を当てるのはなかなか難しいです。

ただし構造上の問題として視野角は3種類の液晶パネルで大きく異なります。
まずIPS液晶パネルの場合は上下左右のどこから見ても、傾斜が強くなるほど暗く感じることを除けば色の破綻もありませんし、正面から見た時と比較して変化はほとんどありません。3種類の中では視野角が最も優れています。

一方でTN液晶パネルですが、最近では左右の視野角は若干黄ばむものの大きな色の破綻はありませんが、上下については多少の角度でも色が破綻します。

TN液晶パネルで比較的マシと言われる左右の視野角についても、表示内容よっては黄色く濁ります。PCモニタを選ぶ上で画質も重視するならあまりオススメはできません。

その他に注意したい、ゲーミングモニタの選び方
当サイトではゲーミングモニタを選ぶうえで重要な予備知識を紹介する、その名の通り『ゲーミングモニタの選び方』シリーズを連載中です。上では「解像度」と「リフレッシュレート」と「液晶パネルの種類」という特に重要な3項目に的を絞ってざっくりと解説しましたが、その他にも「可変リフレッシュレート同期機能」や「モーションブラーリダクション機能」などゲーミングモニタを選ぶ上で重要な機能もあるので以下の解説記事も是非参考にして下さい。
・応答速度とオーバードライブについて - ゲーミングモニタの選び方[1]
![ゲーミングモニタの選び方[1] 応答速度とオーバードライブについて](https://livedoor.blogimg.jp/wisteriear/imgs/4/0/40404cc5-s.jpg)
・モーションブラーリダクションについて - ゲーミングモニタの選び方[2]

・FreeSyncとG-Sync Compatibleについて - ゲーミングモニタの選び方[3]

・IPS/VA/TN液晶パネルを比較解説 - ゲーミングモニタの選び方[4]

・高リフレッシュレートのメリットを解説 - ゲーミングモニタの選び方[5]

・ゲーミングモニタを綺麗に拭く方法 - ゲーミングモニタの選び方 [番外編]

・PCモニターアームのオススメ製品を紹介。VESA汎用スタンドも!

・表示遅延測定ツール「PC Gaming Latency Tester」を特注した話 [番外編]

・モニタの明瞭感を再現する「MPRT Camera Slider」を特注した話 [番外編]

高コスパなフルHD/144Hz/IPS液晶ゲーミングモニタ
2~3万円程度で購入可能と高コストパフォーマンスなフルHD/144Hz/IPS液晶ゲーミングモニタを紹介します。モニタスペック的にはGeForce RTX 3060やRadeon RX 6600 XTなどミドルクラス以上のGPU環境にオススメなゲーミングモニタです。なお予算を4~5万円以上出せるのであれば、次に紹介するWQHD/144Hz+のゲーミングモニタを検討するのがオススメです。
まずオススメなモデルの1つとして、2.5万円程で購入可能な23.8インチサイズの「LG UltraGear 24GN600-B」が挙げられます。価格が3.1万円ほどになりますが、27インチサイズの「LG UltraGear 27GN600-B」もラインナップされています。
フルHD解像度で144Hzリフレッシュレートに対応し、IPS液晶パネルながら応答速度も1ms GTGで高速です。HDR表示や可変リフレッシュレート同期機能にも対応しています。ビデオ入力もDisplayPort×1とHDMI×2の3系統で十分です。
このカテゴリで2番目にオススメなのは、「BenQ MOBIUZ EX2510S」です。27インチサイズの「BenQ MOBIUZ EX2710S」もラインナップされています。
製品価格が3.4万円程となっており、上で紹介した「LG UltraGear 24GN600-B」と比較して割高になるのですが、付属モニタスタンドの調整機能が豊富、2.5W×2の高音質treVoloステレオスピーカー搭載など追加機能が充実しています。

・「BenQ MOBIUZ EX2510S」をレビュー

WQHD/144HzゲーミングモニタはアッパーミドルGPUに最適
GeForce RTX 4070やRadeon RX 7800 XTなどアッパーミドルクラスGPUとの組み合わせに最適な、WQHD解像度で144Hz+リフレッシュレートに対応したゲーミングモニタについて紹介します。WQHD/144Hz+はモニタ自体の価格も5~6万円程度なのでGPUとモニタのバランスも良く、高画質なPCゲーミングとハイリフレッシュレートなPCゲーミングを使い分けたいPCゲーマー中級者にオススメな組み合わせです。
・WQHD解像度/144Hz+ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ

WQHD/144Hz+/IPS液晶ゲーミングモニタについてオススメのモデルを挙げていくと、
純粋に画質、液晶パネルの品質・性能で選ぶのであれば、同スペック製品の中でも発色や応答速度において最高性能を誇る「27GP83B-B」がオススメです。
従来よりも大幅に色再現性に優れ、98% DCI-P3の広色域を実現する「advanced Nano IPS technology」を採用し、さらに1ms GTGの高速応答も発揮します。輝度認証はありませんがHDR表示に対応しています。
過去にレビューしたLG 27GL850-Bと似たスペックですが、後継モデル的な位置付けの「LG 27GP83B-B」は165Hzリフレッシュレートにネイティブ対応しています。また31.5インチの大型サイズな「LG 32GP83B-B」もラインナップされています。
操作性や接続性に重きを置くなら、専用リモコンによるOSD操作やUSB Type-Cを含めた4系統のビデオ入力という独自の特長を備えた「BenQ EX2780Q」もオススメです。
デスクトップゲーミングPCだけでなく、コンソールゲーム機やモバイルPCなどを接続してマルチメディア用モニタとして1台で完結させたいユーザーに最適なモデルだと思います。
OSDクロスヘアやモーションブラーリダクションなどゲーマー向け便利機能の豊富さで選ぶなら「ASUS TUF Gaming VG27AQ」や「ASUS ROG Strix XG279Q」がオススメです。
可変リフレッシュレート同期と併用可能なモーションブラーリダクション機能「Extreme Low Motion Blur (ELMB) Sync」や、もはやチート級なゲーマー向け便利機能「スナイパー」といったASUS独自の機能が満載されています。
高画質・超高速なフルHD/240Hz/IPS液晶のゲーミングモニタ
2020年に入って各社から発売の相次いでいるIPS液晶パネルかつ240Hzリフレッシュレート対応で、高画質と超高速を兼ね備えたゲーミングモニタを紹介します。モニタスペック的には240Hzの高速かつIPS液晶で良発色・高視野角なので、PUBGやオーバーウォッチなど近年流行りのバトルロイヤル系ゲームをメインにしつつ、ブラウジングや動画視聴など普段使いもしたいユーザー向けの製品です。現在、モニタサイズは27インチと24.5インチの2種類があります。
モニタ自体は4~6万円と手ごろなのですが、フルHD/240Hzのモニタスペックをフルに活用しようと思うと、GeForce RTX 3070やRadeon RX 6800のように高性能な(高価な)GPUが必要になるので注意が必要です。
ただ144Hzリフレッシュレートのモニタとしても使用でき、可変リフレッシュレート同期機能にも基本的に対応しているので、ミドル~ミドルハイクラスのGPUユーザーでも先行投資として購入する価値はあると思います。
240Hz+超高速リフレッシュレートなIPS液晶のーミングモニタについては「MSI OPTIX MAG251RX」や「Pixio PX259 Prime」など国内レビューサイトではおそらく最多の7機種、TN液晶モニタも含めれば10機種以上についてレビュー記事を公開しているので参考にしてください。
・240Hz+の超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ

フルHD/240Hz/IPS液晶ゲーミングモニタについてオススメ製品を挙げていくと、
まずは、リフレッシュレートのオーバークロック機能によって最大280Hzに対応する「ASUS TUF Gaming VG279QM」や「ASUS TUF Gaming VG259QM」がオススメです。
280Hzリフレッシュレートだけでなく可変リフレッシュレート同期と併用可能なモーションブラーリダクション機能 Extreme Low Motion Blur (ELMB) Syncや、もはやチート級なゲーマー向け便利機能 スナイパーといったASUS独自の機能が満載されており、ゲーミングモニタとして一段上の製品に仕上がっています。
フルHD解像度で24~27インチは画素が粗くなるのが気になるという方は、価格が9万円程と高価になりますが、WQHDの高解像度で240Hzに対応した「Alienware AW2721D」を検討してみてください。
史上最速の360Hz対応ゲーミングモニタ
続いて2020年後半に各社から発売された史上最速の360Hzリフレッシュレート対応ゲーミングモニタを紹介します。上で紹介した240Hz対応IPS液晶ゲーミングモニタと同じく、「Alienware AW2521H」や「ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN」といった360Hz対応ゲーミングモニタもIPS液晶パネルが採用されており、視野角と発色が良好です。NVIDIA G-Syncモジュールを搭載しておりリフレッシュレートに合わせてオーバードライブが可変調整されているので、240Hz以下のリフレッシュレートにおいても優れた応答速度を発揮し、基本的に240Hz対応IPS液晶ゲーミングモニタの上位互換な製品です。
性能的には上位互換ですが、240Hz対応IPS液晶ゲーミングモニタが4~6万円と安価に購入できるのに対して、360Hz対応ゲーミングモニタは8万円以上と高価です。
360Hzの高リフレッシュレートによって応答速度が高速になるのでブレや残像がなくなってクッキリとした滑らかな表示です。60FPSでは識別の難しいゲーム内遠方で動くエネミーやオブジェクトの発見などが容易になるので、オンライン対戦FPSゲームなど競技性の高いPCゲームにおいて対戦相手よりも優位に立つことができます。
NVIDIAによると240Hz/FPSと比較して360Hz/FPSではさらに4%程度のエイム精度が向上するとのこと。また表示遅延自体も240Hzと比較して360Hzでは4~5ms程度高速になります。

国内で360Hz対応ゲーミングモニタ一番乗りは「Alienware AW2521H」でした。Dell公式通販では20%近い値下げクーポンが配布されることもあるので、安価に360Hz対応ゲーミングモニタを導入したいユーザーには狙い目なモデルです。
またNVIDIAがリリースした最新のシステム遅延低減技術NVIDIA Reflexに含まれているシステム遅延測定機能NVIDIA Reflex Latency Analyzerも使用できるフルスペック版となっています。
・360Hz対応フルスペック版が6.6万円!? 「Alienware AW2521H」をレビュー

システム遅延測定機能が省略された廉価版であるのにAlienware AW2521Hよりも価格が高いというのはネックですが、OSDクロスヘア等の便利機能や色設定などOSD機能が充実しているので、システム遅延測定機能が必要なく、価格が問題なければ「ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN」のほうがオススメです。
なお
システム遅延測定機能に対応し、モニタアーム風デスクマウントが付属する上位モデル「ASUS ROG Swift 360Hz PG259QNR」も発売中です。
・「ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN」をレビュー

勝利最優先なガチゲーマーはZOWIE XL-Kシリーズがオススメ
当サイトでは基本的に上で紹介してきたようなIPS液晶モニタを推奨しているのですが、e-Sport系PCゲームで勝ちを狙うための必勝ツールとしてゲーミングモニタを選ぶのであれば最適解は間違いなく「ZOWIE XL2746K/XL2546K」や、360Hz対応の最新モデル「ZOWIE XL2566K」です。ZOWIEのゲーミングモニタはe-Sports大会でも採用されており、ある種リファレンス的なゲーミングモニタです。e-Sports大会やプロゲーマーと同じ環境でプレイできるということ自体にメリットがあります。
さらに最新モデルではディスプレイ設定を共有できるシェア機能 XL Setting To Shareに対応しており、プロゲーマーや友人がアップロードしているOSD設定プロファイルをインポートすることで、同じ設定の画面でプレイできます。

ZOWIE XL-Kシリーズは高速応答なTN液晶パネルが採用されているのでリフレッシュレート240Hzのモデルでも先に紹介した360Hz対応製品と比較して、黒背景や白背景も含めた総合的な応答速度で優れた性能を発揮します。
またZOWIE XL-Kシリーズは独自のモーションブラーリダクション機能「DyAc+」に対応しているところも大きな魅力です。
フレーム更新間に黒挿入を行うことで圧倒的に明瞭な視覚を実現する一方、MBR機能は画面が暗くなるというデメリットがありますが、DyAc+は最大で300cd/m2以上の輝度を実現しており、室内照明の明るさを気にせずにMBR機能を使用できます。(DyAc/DyAc+対応の最新製品の中にも輝度の低いものもあるので注意)
DyAc+を使用すると残像感を抑制しさらに明瞭な視覚を得ることができるので、e-Sport系PCゲームで勝ちを狙うための大きな武器になることは間違いないと思います。

ただしZOWIE XL-KシリーズはTN液晶パネルなので視野角が狭く、普段使いには向きません。
競技系PCゲームだけでなく高画質PCゲームもプレイする、動画視聴やブラウジングといった使い方もするのであれば、ZOWIE XL-Kシリーズとは別にもう1台PCモニタを用意するのをオススメします。



「ZOWIE XL2746K」と「ZOWIE XL2546K」については詳細レビューも公開しているので是非、参考にしてみて下さい。
・「ZOWIE XL2746K」をレビュー。プロと同じモニタ&設定で勝利を目指す!

さらに2022年11月より360HzリフレッシュレートとMBR機能DyAc+を同時使用できる最新モデル「ZOWIE XL2566K」が発売されています。
240Hzリフレッシュレート対応モデルよりもさらに高価な10万円前後という価格はネックですが、競技系PCゲームで勝ちを狙うなら最強のゲーミングモニタです。
・「ZOWIE XL2566K」をレビュー。360HzでMBR機能DyAc+対応

ウルトラワイド解像度&高リフレッシュレートで圧倒的没入感
ここからはかなりラグジュアリーなゲーミングモニタを紹介していきます。まずはアスペクト比21:9のウルトラワイドサイズかつ高リフレッシュレートで圧倒的な没入感を実現するゲーミングモニタです。お値段は10万円を軽く超えてきて予算的に厳しいという声も聞こえそうですが、5年ほど前に初めて購入したAcer Predator X34以来、管理人もウルトラワイドをメインモニタとして使い続けており、PCゲーミングだけでなくデスクトップ作業にも非常に便利です。これに一度慣れると抜け出せません。2020年に入ってからは国内発売に先駆けて北米から輸入した「LG 38GL950G-B」を使用しています。
リフレッシュレートOCに非対応などLG 38GL950G-Bとは若干異なる部分もありますが、3840×1600解像度38インチで144Hzリフレッシュレートと基本スペックは共通の「Alienware AW3821DW」が発売されています。詳細レビューも公開中なので是非、ご検討いただきたい一台です。
・「Alienware AW3821DW」をレビュー。G-Sync Ultimateで究極の没入感

3840×1600解像度38インチで144Hzリフレッシュレートと基本スペックは共通ですが、2022年12月発売でさらに最新設計の「MSI Optix MEG381CQR Plus」は175HzへのリフレッシュレートOCが可能で、フルRGBのカラーフォーマットにも対応しています。価格が20万円以上と高額になってしまいますが、性能を優先するなら「Alienware AW3821DW」よりもオススメです。
・「MSI Optix MEG381CQR Plus」をレビュー。175Hz OCでフルRGBに対応

ハイリフレッシュレートなウルトラワイドIPS液晶モニタについては大元のパネルメーカーがLGしかありません。こだわりがなければ基本的に最新のLG製品を買えばOKです。
UWQHD解像度34インチの製品は、WQHD解像度27インチが縦そのままで横に+1/3程度伸びた感じで使用できるので、27インチモニタを使用している人はサイズ的に導入しやすいと思います。

とりあえず34インチUWQHDのウルトラワイドかつハイリフレッシュレートでオススメ製品は「LG 34GN850-B」です。パネルの製造元の製品なのでこれを選んでおけば間違いがない一台です。
どうしてもLGブランドが嫌ということであれば液晶パネルは結局LG製ですが、最新パネルを採用しているという消去法で「BenQ MOBIUZ EX3415R」や「Alienware AW3420DW」がオススメです。
・「BenQ MOBIUZ EX3415R」をレビュー。リモコン操作やPIP/PBPも対応

HDMI2.1も搭載で全部入り、4K/144Hz+の最高級ゲーミングモニタ
最後に紹介するのは4K解像度かつ120Hzリフレッシュレート、高画質という点で最強スペックなゲーミングモニタです。ここで紹介する製品は、HDMI2.1ビデオ入力を搭載しているので、次世代コンソールゲーム機のPlayStation 5やXbox Series S/X、PC向け次世代GPUのNVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズを組み合わせれば、4K/120Hzで表示が可能かつ、可変リフレッシュレート同期機能にも対応します。
製品価格が9万円以上と非常に高価ですが、スペック的にPlayStation 5やXbox Series Xといった最新ゲーム機が代替わりするまで長く使える製品なので先行投資する価値はあると思います。
当サイトでは国内最多、10台以上のHDMI2.1搭載ゲーミングモニタ/TVの詳細レビュー記事を公開しています。OSD機能やパネルの特長など詳しく解説しているので、気になる製品のレビューは是非参照してみてください。
・HDMI2.1搭載ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ

オススメ製品その1は、ELMB SyncやDisplayHDR 400に対応し、4K解像度かつネイティブ144HzリフレッシュレートでHDMI2.1ビデオ入力も搭載する28インチIPS液晶ゲーミングモニタ「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」です。
ASUS製モニタはOSDメニューの完成度も高く、MBRとVRR同期を併用可能なELMB Syncや各種ゲーミング補助機能など付加価値的機能も豊富です。「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」も類に漏れず良い製品で、価格も税込み9万円程度と最安値クラスなので、迷ったらとりあえずこれを選べばOKだと思います。
・「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」をレビュー

オススメ製品その2は、VESA DisplayHDR 600の高輝度HDR表示が可能、PC接続時はOC機能で160Hzリフレッシュレートにも対応するの27インチNano-IPS液晶ゲーミングモニタ「LG 27GP950-B」です。
LG純正の4K/144Hz/Nano-IPS液晶パネルが採用されており、上で紹介したASUS VG28UQL1Aなど比較的に安価な製品に採用されることの多いInnolux製液晶パネルよりも発色や輝度の均一性に優れています。Innolux製が最大400nitsに対して、最大600nitsの高輝度なHDR表示に対応しているところも魅力です。
ハードウェアキャリブレーションにも対応しているので、イラストレーターや3Dデザイナーなどクリエイター向けにも十分活躍が期待できます。
・「LG 27GP950-B」をレビュー。HDMI2.1対応アップグレードモデルを徹底検証

オススメ製品その3は、量子ドット技術を採用するIPS液晶ゲーミングモニタの「ASUS ROG Swift PG32UQ」や「MSI Optix MPG321UR-QD」です。
4K/144Hz/VESA DisplayHDR/VRR同期などの特長は上で紹介してきた製品と共通ですが、液晶パネルに量子ドット技術が採用されているので、発色が飛び抜けて良好なところが魅力です。量子ドット技術採用製品は価格が割高になるという欠点があるものの、画質の良さを最重視するならコレで決まりです。
・「ASUS ROG Swift PG32UQ」をレビュー。量子ドットでプロ級の発色!

・「MSI Optix MPG321UR-QD」をレビュー。量子ドットでプロ級の発色

40インチ以上の大画面ならLG OLED TVがコスパ最強
最後に紹介するのは、40インチ以上の大型ゲーミングモニタとして当サイト的にイチオシのLG製有機ELテレビです。次世代コンソールゲーム機のPlayStation 5やXbox Series S/X、PC向け次世代GPUのNVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズはHDMI2.1に対応しているので、4K/120Hzで表示が可能かつ、可変リフレッシュレート同期機能G-Sync Compatibleも利用できます。
LG製有機ELテレビには横幅がちょうど1mくらいの48インチモデル、さらに小さい42インチモデルもラインナップされているので、一般的なPCモニタと比較するとかなり巨大ですが、個人の私室に置くのも決して無理ではないサイズだと思います。

有機ELパネルの自発光画素の特性、桁違いのコントラスト比による液晶パネルとの差を端的に表しているのが次の写真です。
バックライトの影響で黒色が完全に黒にならない液晶パネルに対して、画素1つ1つが自発光する有機ELでは黒背景の中で高輝度な映像が煌々と浮かび上がります。

液晶パネルと比較した時の有機ELパネルの長所や短所については「ASUS ROG Swift OLED PG42UQ」のレビュー記事内で解説しているので参考にしてください
有機ELゲーミングモニタとして代用可能なLG製有機ELテレビのイチオシは、LG OLED C4シリーズ、中でも42インチサイズの「LG OLED42C4PJA」や、48インチサイズの「LG OLED48C4PJA」です。
有機ELテレビは各社から発売されており、それこそPlayStation 5と同じくSony製のBRAVIA(ブラビア)もありますが、大本の有機ELパネル自体はごく一部を除いて全てLG製です。
LG製有機ELテレビは可変リフレッシュレート同期機能の動作認証であるNVIDIA G-Sync Compatibleを取得するくらいPCゲーミングとの親和性が高く、PS5/Xbox/Switchなどコンソールゲーム機でも高い性能を発揮します。
メーカーについてどうしても、というこだわりがないのであればゲーム用の有機ELテレビならLG製がオススメです。
やや古い2020年モデルになりますが、「LG OLED48CXPJA」については詳細レビューも公開しているので是非参考にしてください。
・次世代ゲーミング環境のベストパートナー「LG OLED48CXPJA」をレビュー

LG製OLEDテレビの2021年以降の最新モデルでは、PC向けゲーミングモニタのように、暗所を浮かび上がらせて視認性を改善するBlack Stabilizerなど便利なゲーミング機能をまとめたGame Optimizerと呼ばれるショートカットメニューが新たに追加されています。

LG製OLEDパネル採用テレビを購入する時の注意点
テレビ向けのLG製OLEDパネルについては経年劣化で外周部から虫食い状にドット欠けが発生する可能性があるので注意してください。有機ELパネルで話題になることの多い、特定表示の焼き付き現象とは異なり、シンプルにパネル製造時期からの時間経過で現象が発生するので、LG製OLEDパネル採用テレビについては、中古品はもとより、昨年以前モデルの型落ち品も購入は避けるのが無難です。

LG純正のOLEDテレビについてはゲーム用モニタとして購入されることの多いC4などCシリーズ製品は保証期間が購入から1年間となっています。
経年劣化によるドット欠けは2~3年以上経過して発生するようなので、同現象に対して製品交換等の保証を求めるなら家電量販店の延長保証(Amazonの場合は4万円で5年保証に延長が可能)を購入時に申請してください。

LG純正のOLEDテレビのG4など上位モデル Gシリーズは2022年モデル以降、標準で5年間のメーカー保証が付きます。2年目以降のパネル保証には出張料・技術料は発生するので完全無償ではないものの、数万円を超えるような高額にはならないはずです。

画質で選ぶなら量子ドット有機ELが最強
ゲーミングモニタとして使用する大画面テレビを画質で選ぶのであれば、Sony A95K/A95LやSharp AQUOS GS1/FS1など、Samsung製量子ドット有機ELパネルを採用する製品が最強です。白色の輝度性能についてはLGのハイエンドモデル G4(G4と同じパネルを採用する他社製品)が上回るようですが、高彩度の発色やRGB原色の高輝度表示はSamsung製量子ドット有機ELパネルのほうが圧倒的に強いです。
上で紹介したLG OLED TVと同様に、HDMI2.1に対応しているので(4基のHDMIビデオ入力のうち2基のみ)、コンソールゲーム機PlayStation 5のポテンシャルを最大限に発揮できるだけでなく、ゲーミングPCと接続した場合も、4K/120Hzで表示が可能かつ、可変リフレッシュレート同期機能G-Sync Compatibleを利用できます。

Sony A95Kと同じ2022年版の量子ドット有機ELパネルを採用する、というかパネルの供給元の製品「Samsung S95B」について当サイトでは詳細レビューを公開しています。
2020年モデルになりますがLG OLED CX 48インチモデルと比較しながら、「Sony A95K」に採用されているSamsung製量子ドット有機ELパネルの特長について検証、解説しているのでこちらの参考にしてみてください。
・「Samsung S95B」をレビュー。量子ドット有機ELの画質を徹底検証

Sony A95KにはSamsung製QD-OLEDパネルの2022年版が使用されています。
同社からはより新しい2023年版パネルが採用されているA95Lが発売されており、またシャープからは最新の2024年版パネルが採用されているAQUOS GS1シリーズが発売中です。
2022年版でも問題ありませんが、最新版のパネルほど輝度性能が高くなります。
またSony A95K/A95Lは最大120Hzですが、2024年版を採用するAQUOS GS1シリーズはPC接続時に144Hzリフレッシュレートにも対応します。
番外編:ゲームに最適なモバイルモニタ
番外編その1として紹介するのは、13~17インチのコンパクトサイズでゲームを快適・高画質にプレイできるモバイルモニタです。価格が7~8万円と高価ですが、最新のSamusng製有機EL(AMOLED)パネルを採用し、5000mAhの大容量バッテリーを内蔵した「INNOCN PU15-PRE」は、画質を重視するならイチオシのゲーミングモバイルモニタです。
ディスプレイ輝度もモバイルモニタながら400nits超なので屋外でも通用しますし、ミラーレス一眼のプレビュー用モニタとしても利用できます。
・有機ELモバイルモニタ「INNOCN PU15-PRE」をレビュー

PCと接続してe-Sports系タイトルをプレイするのであれば、フルHD解像度で240Hzリフレッシュレートに対応する17.3インチIPS液晶パネルを採用、7800mAhの大容量バッテリーも内蔵する世界初のモバイルゲーミングモニタ「ASUS ROG Strix XG17AHPE」がオススメです。
・240Hz対応モバイルモニタ「ASUS ROG Strix XG17AHPE」をレビュー

番外編:デュアルWQHD/240Hzのスーパーウルトラワイド
番外編その2として紹介するのは、ウルトラワイドの中でもさらに変わり種、27インチWQHDモニタ2枚分のスーパーウルトラワイド、さらに240Hzリフレッシュレートにも対応なゲーミングモニタ「Samsung Odyssey G9」です。応答速度が遅い製品が多いので普段はオススメしないのですが、Samsung Odyssey G9などSamsungの最新VA液晶パネルは、240Hz対応ゲーミングモニタとして普及しているTN液晶パネルやIPS液晶パネルの製品と遜色ない(むしろ上回るケースすらある)、優れた性能を実現しています。
また「Samsung Odyssey G9」のようにQuantum Dot技術が採用された製品では発色も液晶モニタでトップクラスに良く、VA液晶パネルの特性であるコントラストの高さも健在なので、隙のない万能パネルに進化しています。
・デュアルWQHD/240Hz「Samsung Odyssey Neo G9」をレビュー

後継モデルとして発売された「Samsung Odyssey Neo G9」は、従来比で半分となる200~300マイクロメートルサイズのMini-LEDを大量に敷き詰めた直下型LEDバックライトが採用され、最大2000nitsの超高輝度や2048分割のローカルディミングによるHDR表現に対応しています。
Odyssey G9よりもさらにお値段が張り、「Samsung Odyssey Neo G9」は30万円以上と非常に高価ですが、デュアルWQHDでHDRコンテンツを満喫したい人にオススメです。
・2000nitsの圧倒的な高輝度表現!「Samsung Odyssey Neo G9」をレビュー

番外編:240Hz対応ゲーミングプロジェクタ
番外編その3として紹介するのはちょっと変わり種な、4K/60Hz/HDRに加えてフルHD解像度で240Hzリフレッシュレートに対応するシネマ&ゲーミング向けハイエンドプロジェクターです。240Hzに対応したTN液晶やIPS液晶のゲーミングモニタを余裕で上回る超高速応答を実現しているので、PUBGやCS:GOやOverWatchやApex Legendsといったオンライン対戦FPSゲームでを大画面でプレイしたいユーザーにもオススメです。
・240Hz対応プロジェクタ「Optoma UHD50X」をレビュー

上にレビュー記事を掲載しているOptoma UHD50Xは国内未発売ですが、4K/60FPSやフルHD/240FPSに対応するDLP型プロジェクタといった基本仕様が共通した「BenQ TK700STi」は国内発売済みです。
「Optoma UHD50X」は国内では発売されていないので、北米Amazon等から個人輸入するしか入手方法がありません。国内でも早期の発売に期待したいところです。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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