RTX 3080 Ti BTO


スポンサードリンク




新時代高画質機能レイトレーシングに対応し、4K/60FPS~120FPSのラグジュアリーな超高画質PCゲーミングや、240FPS+のスーパーハイフレームレートなPCゲーミングに最適なウルトラハイエンドGPU「NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。ただおすすめ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。



2022年最新モデルに内容をアップデートした記事を公開中です。





目次


1.はじめに - GeForce RTX 3080 Tiについて
2.簡易水冷RTX 3080 Ti搭載のBTO PCがおすすめ
3.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
4.RTX 3080 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介
5.RTX 3080 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

  ・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

6.パーツを揃えてRTX 3080 Ti搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRTX 3080 Ti搭載BTO PCのまとめ


付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事



【執筆:2021年6月5日、最終更新:2021年6月5日】



はじめに - GeForce RTX 3080 Tiについて

2021年6月3日より販売が解禁された「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載したBTO PCが早くも各社からリリースされています。
GeForce RTX 3080 Tiは、一般的なPCゲームにおいてGeForce RTX 3090に迫るグラフィック性能を発揮しつつ、価格面では2021年6月現在の正規店実売価格でおおよそ8~10万円程度も安価になりました。また前世代最上位モデルGeForce RTX 2080 Tiと比較して平均で40%以上、2020年以降の最新設計な高画質PCゲームでは50%を超えるグラフィック性能の向上を達成しています。

近年の超高画質なPCゲームですら素の最高画質設定で4K/60FPSをキープでき、高画質設定のまま4K/120FPSのハイフレームレートで快適なプレイも難しくありません。4Kゲーミングモンスターの登場といっても過言ではないウルトラハイエンドGPUです。
GeForce RTX 3080 Ti_performance_s

GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
GeForce RTX 30

なお昨年発売された下位モデルGeForce RTX 3080と比較すると、単純なGPU性能差が10~15%程度、4KゲーミングでもVRAMが10GBで不足するシーンというのは滅多にありません(VRAMを容量ギリギリまで使うゲームはあっても、VRAM超過で性能が低下するゲームは滅多にない)。一方で価格差は2021年6月現在で10万円近くあり、コストパフォーマンス的にはGeForce RTX 3080のほうが強いので、どちらかというとRTX 3080搭載BTO PCを当サイト的にはオススメしています。
とはいえ、RTX 3090と比較すれば最速GPUが安価になったという側面もあるので、予算が許すのであればGeForce RTX 3080 Tiを検討してみてもいいと思います。
RTX 3080搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3080_BTO PC


4K解像度の60FPS~120FPSに対応可能なGeForce RTX 3080 Tiを使用するのであれば、4K/144Hz対応IPS液晶ゲーミングモニタの「LG 27GN950-B」や「Acer Predator XB323QK」、4K/120Hz有機ELテレビの「LG OLED TV 48CXPJA」や「Alienware 55 AW5520QF」など、4K解像度&ハイリフレッシュレートなディスプレイと組み合わせてラグジュアリーなゲーミング環境を構築したいところです。
4K/120Hz+対応ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
4K_120Hz+_Gaming Monitor

その他にもバトルロイヤル系ゲームに最適な240Hzオーバーの超高速ゲーミングモニタと組み合わせてガチで勝利を狙うゲーマーにもフルHDで高FPSを稼げるRTX 3080 Tiはオススメです。
240Hz+の超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
240Hz+_GamingMonitor_2021

またRTX 3080 Tiがサポートする高画質機能「Raytracing(レイトレーシング)」では、照明(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。
RayTracing Sample (1)
RayTracing Sample (2)
RayTracing Sample (3)
RTX 30シリーズのリリース情報ではレイトレーシング(NVIDIA RTX)をサポートするゲームとしてすでに発売済みのShadow of the Tomb Raiderやバトルフィールド5を含めて20タイトル以上が発表されていますが、2020年後半にはさらに大人気バトルロイヤルゲーム「Fortnite」の対応に加え、「CYBERPUNK 2077」「Call of Duty: Black Ops Cold War」「Watch Dogs: Legion」といったビッグネームも対応タイトルとして発売します。今後もますますレイトレーシング対応タイトルは増えていく予定です。
RayTracing-Game-2020
RayTracing-Game-2020_Comming


そんな高性能GPUであるRTX3080Ti搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 3080 Ti搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。



簡易水冷RTX 3080 Ti搭載のBTO PCがおすすめ

サイコムから発売されている、同社が独自に簡易水冷化したGeForce RTX 3080 Tiグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも非常におすすめです。
Sycom G-Master Hydro series

例えば、GeForce RTX 3080のようにグラフィックボード消費電力が300Wを超えるハイエンドGPUとなると、空冷では3スロット占有大型クーラーでもGPUコア温度は70~80度に達しますが、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるものの、GPUコア温度を50度前後という非常に低い温度で運用できます。
GPU AIO Water_temp_RTX 3080
グラフィックボードの場合、空冷クーラーと比較して簡易水冷クーラーの冷却性能と静音性は抜群に優秀なので高性能なGPUを搭載するBTO PCを購入するなら、簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
また最新GPUはGPUコア温度が低いほど高いコアクロックで動作する仕様です。冷却性能の高い簡易水冷グラフィックボードは空冷よりも高いコアクロックで動作できるので、性能(PCゲームのフレームレート)においてもメリットがある製品です。
GPU AIO Water_Fan-and-Clock_RTX 3080




G-Master Hydroシリーズで特にオススメなのは、PCゲーミングに最適なIntel第12世代CPUを採用した「G-Master Hydro Z690/D4」です。またCPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro Z690 Extreme/D4」もラインナップされています。
G-Master Hydro Z690_D4-horz
Intel第12世代CPU搭載モデルについては、最新のDDR5メモリが採用された「G-Master Hydro Z690/D5」や「G-Master Hydro Z690 Extreme/D5」、簡易水冷化GeForce RX 3070にグラフィックボードが限定されますが、Micro-ATXマザーボード採用のミニタワーPC「G-Master Hydro Z690-Mini/D4」もラインナップされています。
Sycom G-Master Hydro series_lineup_1
その他にも従来のIntel製CPUを上回るシングル/マルチスレッド性能を実現したAMD Ryzen 5000シリーズCPUを搭載する「G-Master Hydro X570A II」、CPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro X570A Extreme」、20コア以上ウルトラメニーコアでプロレベルのクリエイティブタスクにも最適なAMD Ryzen Threadripperを搭載した「G-Master Hydro TRX40 Extreme」もラインナップされています。
G-Master Hydro_amd_lineup

当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、Core i9 11900KなどIntel第11世代CPUと簡易水冷GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z590」のレビュー記事を公開中です。G-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
簡易水冷GeForce RTX 30搭載「G-Master Hydro Z590」をレビュー
Sycom G-Master Hydro Z590


簡易水冷化GeForce RTX 30搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ




BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較

グラフィックボード
のモデル
PCケース マザーボード 納期
サイコム 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

TSUKUMO 固定 自社オリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


ドスパラ 固定 自社オリジナル
2020年最新

固定
◎:
最短当日
PCショップアーク 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

パソコン工房 固定 △:自作向けベースのオリジナル
固定

マウスコンピューター
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定

フロンティア
固定 △:ほぼ自作向け
PCケースを採用
固定
(ほぼASUS or ASRock)




ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
Frontier Gaming BTO PC



RTX 3080 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介

1.PCショップアーク

PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。


PCショップアーク archiveではRTX 3080 Tiグラフィックボードを選択可能なBTO PCとして、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースを使用したコンセプトモデルが展開されており、カスタマイズ自由度も高いので、基本的にPCケースの好みで選択していけばOKです。
最新PCケースが採用されたおすすめモデルをいくつか紹介すると、Cooler Master MasterBox CM694をベースにした「archive Gaming Custom MasterBox CM694」、SilverStone SG14Bをベースにした「archive Gaming Custom SG」などがおすすめです。
CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
GeForce RTX 3080 Ti_Arc


2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer

ツクモeX.computerからはRTX 3080 Ti搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の3シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

TSUKUMOのBTO PCでRTX 3080 Tiを選択できるのは、2021年6月現在、ハイエンドモデルのG-GEAR neoシリーズのみとなっており、Intel Core i9 11900K(F)を組み合わせた「G-GEAR neo GX9J-D212/ZT」と、AMD Ryzen 9 5900Xを組み合わせた「G-GEAR neo GX9A-D212/XT」の2モデルがラインナップされています。
G-GEAR neo GX9A-D212XT

TSUKUMO G-GEARではマザーボードに「ASUS TUF GAMING Z590-PLUS (WI-FI)」や「ASRock X570 Steel Legend」といった自作PCユーザーにも定評のある市販モデルが採用されています。
BTO PCに採用され単品でも販売される同社オリジナル電源ユニットを開発していることからも分かる通り、細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられています。
ハイエンドモデルのG-GEAR neoにはCoolerMaster製ミドルタワーPCケース「MasterCase MC500P」をベースにしたOEM品が使用されているので、総合的に高品質なBTO PCです。
なおRTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。


TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 3080 Ti搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
G-GEAR


3.パソコン工房

パソコン工房のゲーミングBTO PC LEVEL∞は主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。
さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
LEVEL∞_series
パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

パソコン工房のゲーミングPCブランド
LEVEL∞からはRTX 3080 Ti搭載BTO PCとして、いくつかのモデルがラインナップされていますが、今回はRTX 3080 Tiに最適なCPUのCore i7 11700Kを選択可能なミドルタワーPCの「LEVEL-G059-LC117K-WAX」をチェックしていきます。
なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 3080 Ti搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。
RTX 3080 Ti_BTO PC_PC koubou


4.サイコム

サイコムではRTX 3080 Ti搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第11世代Rocket Lake-S CPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z590」や、AMD Ryzen 5000/3000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X570A II」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRTX 3080 Tiを選択可能になっています。
CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
img_G-Master_Spear_Z590-horz

サイコムのRTX 3080 Ti搭載BTO PCについては拡張性やメンテナンス性に優れたPCケースと、ゲーミングPCで定番のIntel製最新CPUを採用している「G-Master Spear Z590」に的を絞って紹介します。このBTO PCではCooler Master MasterBox CM694という自作er界隈だけでなくBTO PC用筐体としても非常に評価の高いPCケースを採用しているのがポイントです。


また同社が独自に簡易水冷化したGeForce RTX 3080 Tiグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも非常におすすめです。
簡易水冷化GeForce RTX 30搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ



5.ドスパラ

ドスパラからはRTX 3080 Ti搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA X/Z/U」シリーズからCPU別で、Ryzen 7 5800Xを採用する「GALLERIA ZA7R-R38T」、Core i9 11900Kを採用する「GALLERIA ZA9C-R38T」、Ryzen 9 5900Xを採用する「GALLERIA UA9R-R38T」などがリリースされています。ミニタワーPCケースSKM採用モデルはリリースされていません。


ドスパラBTO PCは”2日で出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま”など注文から数日で発送してくれる、驚愕の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。【注:発売直後はRTX 3080 Ti自体が品薄のため実際の納期は製品ページでご確認ください。】
RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できませんが、標準でPalit製の3スロット占有の高冷却性能モデルが採用されています。

RTX 3080 Tiグラフィックボードは長さ300mm超かつ3スロット占有で重量が1kgを軽く超過するモデルが大半ですが、GALLERIAの新型PCケースでは超重量級グラフィックボードを強固に保持するGPUホルダー「リジッドカードサポート」が付属します。(一部モデルではカスタマイズ対象)
DSC05189_DxO-horz
GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
GALLERIA SK

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
model_codename


6.マウスコンピューター

マウスコンピューターについてはRTX 3080 Ti搭載ゲーミングBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
G-Tune-size
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。オプション料金+2000円がかかりますが対象製品は翌営業日出荷と納期も速いのが特徴です。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。


マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方


7.フロンティア

フロンティアについてはRTX 3080 Ti搭載ゲーミングBTO PCとして基本3ブランドから各モデルがラインナップされています。
フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、安価な
エントリークラスで安価なミドルタワーケース採用の「GAシリーズ」、高性能ミドルタワー採用のスタンダードモデル「GHシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の3バリエーションとなっています。
またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミニタワーPCの「GKシリーズ」や、安価なミニタワーPCの「GXシリーズ」もあります。
screenshot.1622804364
2021年の最新モデルでは(下写真で左から順に)、GBシリーズにPhanteks Eclipse P500A、GHシリーズにPhanteks Eclipse P360A、GKシリーズにIn Win 301という比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。
frontier_pc-case

GPUとCPUの組み合わせが基本的に固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 3080 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。

フロンティアではRTX 3080 Ti搭載BTO PCのまとめページも公開されています。ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが)

フロンティアでRTX 3080 Tiのような最新GPUを搭載したモデルを探す時は「セール・特集」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
6月5日現在は、「早い者勝ち 台数限定セール」というのが開催されていて、RTX 3080 Tiを搭載したBTO PCが多数ラインナップされています。

希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。モデルの出入りが激しいようなので具体的に名前を挙げても在庫がない可能性もあるのですが、今オススメなのはCore i9 11900Fを組み合わせている「GHシリーズ FRGH570/WS38Ti」です。




RTX 3080 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

一口にRTX 3080 Ti搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)

RTX 3080 Ti搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 3080 Tiを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。

RTX 3080 Ti搭載BTO PCのカスタマイズについては、CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。

  • CPUについてはIntel製CPU(Core i5 11400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 5600Xなど)の2種類があります。AMD製CPUもコスパに優れた良いCPUですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品ということもあって基本的に安定しているのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。

    ハイエンドGPUのRTX 3080 Tiと組み合わせるのであれば、最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるので、8コア16スレッドのCore i7 11700Kを選択するのがおすすめです。BTO PCメーカーによっては組み合わせがなければRyzen 7 5800Xや3700XでもOK。
    プレイ動画の録画・配信もするのであれば、AMD製CPUになりますが、クリエイティブタスクにおいてさらに高性能な12コア24スレッドのRyzen 9 5900Xを検討してみてください。
  • システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば基本的に十分ですが、偶にシステムメモリを多く要求するゲームもあるので予算に余裕があれば32GBを選択してもいいかもしれません。8GBでは足りない場合が多いので少なくとも16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚で大丈夫。
  • 電源容量は700~800Wもあれば問題ありません。変換効率は予算が許すならGold以上を選ぶと電源ユニットの静音性の面で有利かもしれません。
  • システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。とはいえ、最近では500GB以上のSSDを標準で採用しているBTO PCが大半なのであまり気にしなくていいかも。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは最低でも240GB以上であればOKです。
    PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨、ゲームのロード時間は2~3倍も差があります。
    ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
  • マザーボードは「Z590」や「H570」などチップセット名だけでなく「ASUS Prime Z590-A」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
    マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。
以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows10 Home 64bitの一択です。


この記事では長年主流ということもあってIntel製CPUをベースに比較紹介していきますが、2020年11月に発売されてゲーマー向け最速を更新したAMD Ryzen 5000シリーズCPUと最新グラフィックボードを組み合わせたゲーミングBTO PCについてはこちらの記事で解説しています。
AMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載のオススメなBTO PCを解説
AMD Ryzen 5000_Fastest-in-Game


CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
BTO PCにオススメなCPUを用途&予算別で5種厳選
【できる!自作PC】最新CPUの選び方とオススメCPUを徹底解説

オススメCPUを徹底比較_2019

おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
おすすめグラボまとめ

【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
SSD vs HDD ゲームロード時間比較

自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方

おすすめの自作PCマザーボードを徹底解説
おすすめマザーボード

予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを徹底解説



パーツを揃えてRTX 3080 Ti搭載BTO PCを価格比較

上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 3080 Ti搭載BTO PCの価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成
OS Windows10 Home
CPU Core i7 10700K
Ryzen 7 5800X
メモリ 16GB (8GB*2)
グラボ RTX 3080 Ti
システムストレージ SSD 250GB~500GB
データストレージ なし(実際の購入に際しては
960GB以上のSSDが推奨)
電源 700W~800W、Gold
その他付属品 なし

比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは960GB以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに960~1000GB(1TB)のSSDの価格相場は1.2万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。


BTOメーカー 型番 電源 マザボ 価格
PCショップアーク

Core i7 11700K
archive Gaming Custom CM694

SilverStone ST1000-PTS
1000W
Platinum
ASRock Z590 PG Velocita
ATX
42.6万円
TSUKUMO

Ryzen 9 5900X
G-GEAR neo GX9A-D212/XT
G-GEAR
CSE850SGGP
850W
Gold
ASRock X570 Steel Legend
ATX
47.1万円
パソコン工房

Core i7 11700K
LEVEL-G059-LC117K-WAX
dbe7d1ce
800W
Gold
(詳細不明)
MSI Z590-S01
ATX
(非市販品)
40.3万円
サイコム

Core i7 11700K
G-Master Spear Z590

SilverStone SST-ST85F-GS V2
850W
Gold
ASUS TUF GAMING Z590-PLUS
ATX
41.5万円
G-Master Hydro Z590
SilverStone SST-ST85F-GS V2
850W
Gold
ASUS TUF GAMING Z590-PLUS WiFi
ATX
51.4万円
ドスパラ

Ryzen 7 5800X
GALLERIA ZA7R-R38T

SilverStone
ST75F-GS V3.0
750W
Gold
Z590
ATX
(詳細不明)
36.9万円
マウス
コンピューター
G-Tune
- - -万円
フロンティア

Core i7 11700K
GHシリーズ FRGH570/38Ti
1000W
Gold
(詳細不明)
H570
ATX
(詳細不明)
41.3万円



おすすめRTX 3080 Ti搭載BTO PCのまとめ

構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 3080 Tiを搭載したBTO PCの価格と特徴を簡単にまとめます。
  • PCショップアークについてはマザーボードや電源も自作PC向けに一般販売されている高品質なものになっていて、PCケースも2020年最新のものが選択できて拡張性が高く、品質・カスタマイズ性いずれも優れたBTO PCです。RTX3080Tiでは他社の価格も軒並み高いので、構成パーツの品質を考えるとPCショップアークはコスパが高く感じます。
  • TSUKUMOは構成パーツの品質が良く、しばしば最安値をマークするショップなのですが、今のところハイエンドモデルG-GEAR neoしかRTX 3080 Ti搭載モデルが販売されていないこともあって価格はやや割高です。
  • パソコン工房については構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明ですが、今回の価格比較では安価な部類です。値段が抑えめなモデルも多いので価格重視なら検討してみても良いと思います。
  • サイコムについてはマザーボードや電源も自作PC向けに一般販売されている高品質なものになっていて、PCケースも2020年最新のものが選択できて拡張性が高く、品質・カスタマイズ性いずれも優れたBTO PCです。最安値クラスではありませんが、自作PC向けケースにこだわるなら検討してみる価値があると思います。
  • ドスパラはPCケースも刷新されたのでマザーボードが不明なところを除けば隙がありません。価格が飛び抜けて最安値なところは特に魅力。RTX 3080 Tiが品薄なうちは難しいのですが、「当日で出荷可能、カスタマイズしても翌日」という納期に関する面では頭一つ飛び抜けています。早く欲しいということであればかなり有力な候補でしょう。
  • マウスコンピューター:未発売
  • フロンティアは構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明ですが、今回の比較では価格も平均的なので、選び難い感じになりました。

当サイトの結論としてはRTX 3080 Ti搭載PCの中でも、Ryzen 7 5800Xが組み合わせられた「GALLERIA ZA7R-R38T」が飛び抜けて安価だったので、これがイチオシのモデルです。新PCケースに刷新されて隙がなくなっているところもポイント。
プレイ動画の編集やゲーム実況も行うのであれば、12コア24スレッドの上位モデルRyzen 9 5900Xを搭載した「GALLERIA UA9R-R38T」を検討してみてください。


グラフィックボードのモデルが選べて、マザーボードや電源ユニットも詳細に選択できるので、細部まで構成パーツにこだわりたい人には、少し割高になりますが、サイコムの「G-Master Spear Z590」や、PCショップアークの「archive Gaming Custom MasterBox CM694」を検討してみてください。




記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。




関連記事

おすすめBTO PCまとめ。予算・性能別で比較。カスタマイズ指南も
おすすめゲーミングPCまとめ

RTX 3060搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3060 BTO_top

RTX 3060 Ti搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3060 Ti BTO

RX 6700 XT搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
Radeon RX 6700 XT BTO

RTX 3070搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
RTX 3070 BTO

RTX 3080搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
GeForce RTX 3080_BTO PC

RX 6800 XT/RX 6900 XT搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
RX 6800 XT BTO

RTX 3090搭載のおすすめBTO PCを徹底比較! 【TITAN RTX更新に最適】
GeForce RTX 3090_BTO PC

AMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載のオススメなBTO PCを解説
AMD Ryzen 5000_Fastest-in-Game




(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



スポンサードリンク