おすすめSSDまとめ


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そもそもSSDとHDDは何が違うのかといった基礎知識、MLC/TLC/QLC/PLCのマルチレベルセルやNVMe/SATA3.0、そして次世代規格PCIE4.0など2021年最新のSSD事情について徹底解説し、当サイトで実機レビューした中から今一番オススメな自作PC用の最新SSDを用途や価格別に比較して紹介します。

SSDの概要やお勧め製品の特長については当記事でも簡単に紹介しますが、基礎的なベンチマーク結果やファイルコピーやゲームロード等の実性能比較やサーモグラフィカメラを使用した温度測定など各SSD製品の詳細情報についても気になる場合は、個別のレビュー記事を参考にしてください。
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おすすめSSDまとめ 目次


【SSDの基礎知識】
1.SSDとHDDの違い - 用途に合わせて適切に選ぶ

  【New!】本当に速いSSDはどれか?SSDの実用性能を比較【別記事へ】
  ・SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD ゲームロード時間を比較【別記事へ】
  ・PS4 ProをHDDからSSDに換装して速度比較。換装の手順も紹介【別記事へ】

2.SSDの大容量化と微細化の限界について
3.SLC/MLC/TLC/QLC/PLCとは?
4.3D NANDとは?


5.SSDの接続規格はSATAとNVMeの2種類
6.SSDは2.5インチSATAやM.2など4種類
7.2.5インチSATA SSDについて
8.M.2 SSDについて
9.M.2 SSDにはNVMe接続とSATA接続の2種類がある
10.PCIE AICカードと2.5インチU.2について


11.PCIE4.0対応NVMe M.2 SSDについて



【オススメなSSD製品を紹介】
1.システムストレージに最適な2.5インチSATA SSD
2.データストレージにお勧めな容量1TB以上の大容量2.5インチSATA SSD
3.PCゲーム100GB超時代でも容量不足の心配無用な4TB容量のSATA SSD


4.SATA SSDに近い容量単価で安価なエントリークラスNVMe M.2 SSD
5.最新TLC型64~96層3D NAND採用NVMe M.2 SSD
6.堂々の最速更新、PCIE4.0対応NVMe M.2 SSD




【執筆:2018年9月25日、最終更新:2021年1月1日】


SSDとHDDの違い - 用途に合わせて適切に選ぶ

SSD(Solid State Drive)とHDD(Hard Disk Drive)はそもそも物理的な構造が異なります。
HDDは回転する磁気ディスク上で磁気ヘッドを動かして(シーク動作)、データの読み出し・書き込みを行うので、磁気ディスクと磁気ヘッドという物理的に動く部位が存在します。一方でSSDはメモリコントローラーとメモリチップ+αのみで構成されており、データの読み出し・書き込みにおいて物理的に動作する部位はなく、全てが電気信号のみで行われます。
SSD-HDD_internal
下はSATA3.0規格のSSDとHDDについてCrystalDiskMarkを実行した結果ですが、連続アクセス性能に数倍の差があるのに加えて、ランダム性の高いデータへのアクセスでは100倍以上の性能差があります。
この差がゲームロード時間に比例してそのまま直結するわけではありませんが、磁気ディスク上の物理的なアドレスに磁気ヘッドを都度移動させるという制約があるHDDの構造上、SSDと比較してランダムなアクセス性能が低いというのは事実です。
SSD-HDD_CDM
アクセススピードではHDDを大きく上回るSSDですが、2021年現在、SATA SSDが最大容量4TB、NVMe M.2 SSDが最大容量2TBに対して、3.5インチSATA HDDは最大容量が18TBに達しており、1つのストレージ当たりの単純な容量を比較するとHDDに軍配が上がります。
また容量単価が安価であるところもHDDの魅力です。下は2020年7月現在の最安値クラスの価格から算出したおおよそのストレージ別単価容量です。SATA SSDが1000円あたり70~80GB程度の単価容量に留まるのに対し、HDDでは最近発売されたばかりの16TB容量モデルですら3倍以上も上回る単価容量を実現しており、一般的に普及する4TB~8TBのHDDでは7,8倍もの単価容量となります。
SSD-HDD_Price

このようにSSDとHDDにはアクセススピードと単価容量において大きな隔たりがあるので、用途に合わせて適切に選択する必要があります。

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SSDの大容量化と微細化の限界について

まず大前提として現在のSSDは基本的にメモリコントローラー、メモリチップ、DRAMキャッシュの3つから構成されています。(廉価SSDではDRAMキャッシュは省略されるものもある)
下はNVMe M.2 SSDのSamsung SSD 970 PROのレイアウトですが左から順にメモリコントローラーとDRAMキャッシュがあり、右半分に2枚のメモリチップが実装されており、このメモリチップがストレージとしての記憶領域になっています。
Samsung SSD 970 PRO (4)
2.5インチSATA SSDなども分解すると、実装素子の多寡に差こそあれ同様にメモリコントローラー、メモリチップ、DRAMキャッシュの3つから構成されています。
DSC04524

データは”セル”と呼ばれる記憶素子に0と1の2進数デジタルデータとして記憶されます。セル1つ1つは非常に小さいですが当然物理的な大きさがあり、容量がGB単位になればセルの数も数千から数億に達し、メモリチップの物理的な寸法はおおよそ決まっているので、メモリチップあたりに実装できるセルの数(容量)は半導体の微細化に依存します。SSDの登場当初はこの微細化を進めることでメモリチップ1枚あたりの容量を増やしていました。
セルの平面微細化
しかしながら半導体の微細化にも限界が見えてきたので、
「1つのセルに2bit以上のデータを保存できるようにする」 → マルチレベルセルの開発
「3次元(垂直)にセルを積んでいって容量を拡大する」 → 3D NANDの開発
へとSSD開発は舵が切られるようになりました。 
QLC 3D NAND



マルチレベルセル:SLC/MLC/TLC/QLC/PLCとは?

初期のSSDにおいてデータ記憶単位であるセルは電位の高さ(電圧、Level)によって、「電位が高い状態=1」と「電位が低い状態=0」の2値のみで判別される1bit単位、「SLC(Single Level Cell)」でした。
しかしセルの物理的な微細化だけではメモリチップ1枚当たりの容量を増やすのが難しくなったため、これまで1bit(2値)しか記録できなかったセルに、2bit以上の記録をさせるように改良され、これが「MLC(Multi Level Cell)」と呼ばれました。

MLC開発当時は1bit(2値)から2bit(4値)へのマルチレベルセル化だったため、DLC(Double level Cell)ではなくMLCと呼ばれた経緯があり、現在でもMLCと呼ぶ場合は2bitのマルチレベルセルのことを指すことが多いです。
その後、順調にマルチレベルセル化は進み、15年頃から3bit(8値)のTLC(Triple Level Cell)、そして2018年後半では4bit(16値)のQLC(Quadruple Level Cell)が一般向けSSDとして製品化されています。
MLC_TLC_QLC
MLCではこれまで「0 / 1」の1bit(2値)だったセルの記録を「00 / 01 / 10 / 11」の2bit(4値)に増やしているので、例えばSLCではセルの電位が0.4Vなら記録データは0、電位1.6Vなら記録データは1と判別していたところを、0.4V/0.8V/1.2V/1.6Vに刻んで判別することになり、3bit(8値)のTLCでは0.2V刻み、4bit(16値)のQLCでは0.1V刻みと、マルチレベルセル化に伴いデータを判別するための電位の刻み幅は細かくなります。
QLC
マルチレベルセル化には容量単価が下がるというメリットはあるのですが、一方で書き込み耐性の低下やデータの長期保存における信頼性の低下も伴い、加えてベンチマーク測定でもわかりやすい傾向としてデータ書き込み速度の低下も発生します。

SLC型SSDは一般には流通していないので、一般コンシューマーはMLC型SSD、TLC型SSD、QLC型SSDの3種類から選択することになりますが、各SSDの性能の傾向は次のようになっています。
マルチレベルセル化の傾向

MLC(2bit) TLC(3bit) QLC(4bit)
容量単価 高い 標準
(2021年現在主流)
安い
書き込み耐性
(容量1TB当たり)
1200TBW程度
400~600TBW程度 200TBW程度
MTBF
(平均故障時間)
一般に150~200万時間前後
連続大容量
書き込み
書き込み速度の低下は発生しない
64層以上かつ容量1TB以上なら、SATAでは発生しない
NVMeなら1GB/s以上を維持できる
メモリチップ2枚の1TBモデルでもSLCキャッシュ超過後は200MB/sに低下
(Intel 665p参考)


2020年以降には4bit(16値)のQLC(Quadruple Level Cell)の次に、5bit(32値)のPLC(Penta Level Cell)の登場がIntelから予告されています。ただマルチレベルセルによる大容量化は単位面積当たりの増え幅が反比例的に小さくなってしまうので、書き込み速度や書き込み耐性の低下を考えると5bit MLCあたりで流石に限界だと思います。
Intel Penta Level-Cell



3D NANDとは?

半導体微細化が難しくなってきたのでメモリチップ1枚当たりの記憶容量を増やす方法として、これまで平面的に増やしていたセルを垂直に積み上げる「3D NAND」が開発されました。一般に第1世代と呼ばれる32層3D NANDに始まって、現在ではIntel&Micron、東芝&WD、Samsungなどが64層3D NANDの製品化を実現し、2019年中頃からは90~96層3D NANDを採用した製品も徐々に発売されてきています。
3D NAND
Intel、Samsung、Micron、東芝&WesternDigital、SK Hynixなど主要なNANDメーカーが128層や144層の3D NANDの開発に着手しており、すでに量産開始を公表しているメーカーもあるので、2021年には登場が予想されています。
3D NAND_100+layer

SSD大容量化のもう一方のソリューションであるマルチレベルセル化は書き込み速度の低下が伴うため、TLC型32層3D NANDを採用した初期のTLC型SSDでは連続した大容量データの書き込みにおいて、SLCキャッシュ超過後に書き込み速度が階段的に低下することが問題視されていました。
PNY SSD 960GB_HDTP
しかしながら、「Samsung SSD 860 EVO(レビュー)」「WD Blue 3D NAND SATA SSD(レビュー)」「SanDisk SSD Ultra 3D(レビュー)」「Crucial MX500(レビュー)」など、最新のTLC型64層3D NANDを採用かつの容量1TB以上のSATA SSDでは、SATA接続の理想的な連続書き込み速度である500MB/sを維持できるようになって、書き込み速度の低下は解消されています。
Samsung 860 EVO 2TB_HDT
またSATA接続よりも高速なNVMe接続のSSDについても、64層以上のTLC型3D NANDを採用している「Samsung 970 EVO Plus(レビュー)」、「WD Black SN750 NVMe SSD(レビュー)」、「Kingston KC2000(レビュー)」等のように、書き込み速度の低下こそ発生するものの、SATA SSDを2~3倍も上回る1GB/s以上の書き込み速度を維持できる製品が存在します。
Samsung 970 EVO Plus 1TB_HDT



SSDの接続規格はSATAとNVMeの2種類

2021年最新SSDの電気的な接続規格は大別してSATA(SATA3.0)とNVMeの2種類です。
SATAは現在ver3.0ですが、ver1.0やver2.0の製品はすでにほぼ完全に終売となっており、SATAケーブルはバージョンによらず共通なので、現在は『SATA = SATA3.0』と考えてOKです。この記事や当サイトの他の記事でもSATAと単純に書いている場合は基本的にSATA3.0のことになっています。
SATA接続規格はもともとHDDや初期のSSDを想定して策定された規格となっており、高速化を続けている最新SSDに対して接続帯域の拡張が難しい(後継の予定もない)ため、新たに策定された接続規格がNVMe(NVM Express)です。
NVMeはグラフィックボードなどの接続でも使用されているPCI-Eが接続帯域として使用されており、最も主流なのはPCIE3.0x4ですが、PCIE3.0x4よりも帯域が半減するPCIE3.0x2やPCIE2.0x4の場合もあります。SATAの接続帯域が理論値で6Gbpsに対して、NVMe(PCIE3.0x4)の接続帯域は理論値32Gbpsとなっており、NVMe接続のSSDは最大で5倍以上高速なストレージとなります。
SATA_NVMe
SATA接続SSDは最新のものでもシーケンシャル(連続)読み出し・書き込み速度が560MB/s前後で頭打ちになりますが、2021年最新のNVMe接続SSDであれば最大で3500MB/s前後のシーケンシャルアクセスが可能になります。
Samsung 860 PRO 2TB_CDMSamsung 970 PRO 1TB_CDM



SSDの物理的規格は2.5インチSATAやM.2など4種類

自作PCで使用するSSDの物理的な規格は大別して「2.5インチSATA」、「M.2」、「PCIE AICカード」、「2.5インチU.2」の4種類です。
名前を挙げた順に自作PC界隈で普及度が高いものになっています。それぞれストレージ自体の物理的な形状に加えて、PCに接続するためのインターフェースの物理的な形状も異なります。

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2.5インチSATA SSDについて

2.5インチSATA SSDは自作PC界隈において最も普及している標準的なSSDストレージです。
2.5インチSATA SSDは名前の通りSATA接続のストレージです。外見に多少の違いはありますが、2.5インチストレージの寸法は規格で縦70mm×横100mmと決まっており、厚さは基本的に7mmのものが多いです。ネジ穴も側面と裏面に各4か所で位置も規格で決まっています。自作PC用ストレージとしては最も標準的な規格なのであまり言及すべきポイントもありません。
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2.5インチSATA SSDを使用するには、マザーボードと繋ぐためのSATAケーブル(通信用)に加えて、電源ユニットから伸びるSATA電源ケーブルの計2本を接続する必要があります。接続インターフェースは3.5インチHDDと同じです。
HDDならともかく消費電力の小さいSSDにもかかわらず、1つのストレージに対して通信用と電源用で2本ずつケーブルを接続する必要があるという煩雑さは、省スペースかつケーブルレスなM.2 SSDの登場によって、最近では若干ネックになりつつあります。
おすすめSSDまとめ_02341_DxO

ちなみにコンソールゲーム機のPlayStation 4やPlayStation 4 Proの内蔵ストレージの交換に使用するのも、2.5インチSATA SSDです。
PS4 ProをHDDからSSDに換装して速度比較。換装の手順も紹介
Elgato Game Capture 4K60 Pro review_01630



M.2 SSDについて

続いて2015年発売のSamsung SSD 950 PROの登場以降、順調に普及率を伸ばしている最新規格M.2 SSDが自作PC界隈で2番目に普及しているSSDです。
M.2 SSDは幅22mmが一般的ですが長さについてはいくつか種類があり、2242(42mm)、2260(60mm)、2280(80mm)、22110(110mm)の4つのフォームファクタが存在します。自作PCで用いるM.2 SSDは基本的に長さ80mmの2280フォームファクタです。
M.2 SSD
M.2スロットはM.2 SSDだけでなくWiFi無線カードなど多目的に使用できるコンパクトなインターフェースとして策定された規格です。そのため用途に応じて、Key(カード側端子の切込みとM.2スロット側の出っ張り)でM.2スロットに装着できるM.2カードは限定されています。
ストレージ用M.2カード(M.2 SSD)やマザーボードのストレージ用M.2スロットはM-Keyで基本的に統一されているので、一般的な自作PCではKeyの事情を気にする必要はありません。
M.2 Slot-Key
ちなみにPCIE3.0x4対応のNVMe M.2 SSDは、帯域幅に応じてシーケンシャルアクセスで速度制限がかかるもののPCIE3.0x2やPCIE2.0x4のM.2スロットでも使用できます。またPCIE3.0x2やPCIE2.0x4のNVMe M.2 SSDもPCIE3.0x4のM.2スロットで使用できます。



M.2 SSDにはNVMe接続とSATA接続の2種類がある

物理的な形状はM.2 2280フォームファクタで共通しているM.2 SSDですが、電気的な接続規格としてNVMe接続とSATA接続の2種類が存在します。外形からどちらのSSDか判断することは難しいのでM.2 SSDを購入する際は間違えないように注意してください。余談ですがM.2 SSDをUSB接続化するエンクロージャーで間違い易いポイントだったりします。
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一応外形の違いとしてSATA接続M.2 SSDは接続端子に、M-KeyだけでなくB-Keyの切り込みがあります。
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB review_04499_DxO

加えてマザーボードのM.2スロットではNVMe接続M.2 SSDのみ使用可能、もしくはSATA接続M.2 SSDのみが使用可能、さらにNVMeは大丈夫だけどSATA接続のM.2 SSDを使用するとSATA端子の一部が排他利用になる、等の制限があることも少なくないので注意が必要です。
M.2 SSDの使用・増設を検討している場合は、必ず事前にマザーボードのマニュアルからM.2スロットの対応接続規格や排他利用の有無を確認してください。

M.2 SSDを使用する方法としてはマザーボードのM.2スロットに装着する以外に、M.2-PCIE変換拡張ボードを使用する方法もあります。M.2-PCIE変換拡張ボードはNVMe接続のM.2 SSDのみに対応しており、SATA接続のM.2 SSDには非対応なので注意してください。
M.2-PCIE変換拡張ボードはスペース的に大型ヒートシンクを装着できるので、3GB/sを超える高速なアクセススピードの反面、発熱の大きいNVMe M.2 SSDの使用方法として自作PC界隈で好まれています。
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NVMe M.2 SSDは3GB/sを超える高速なアクセススピードの反面、発熱の大きいので可能であれば、M.2 SSDヒートシンクやヒートシンク付きPCIE拡張ボードの利用を管理人はおすすめしています。
M.2 SSDヒートシンクとしてはPCIE拡張ボードタイプなら「AquaComputer kryoM.2 無印/evo」、マザーボードM.2スロットで使用するコンパクトタイプなら「「SilverStone SST-TP02-M2」などがオススメです。
M.2 SSDヒートシンクのレビュー記事一覧へ
M.2 SSDヒートシンク


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PCIE AICカードと2.5インチU.2について

最後にまとめて紹介しますが、比較的普及率の低いSSDフォームファクタとしてPCIE AICカード型と2.5インチU.2接続型の2種類があります。いずれもNVMe接続のSSDです。

PCIE AICカード型は上で紹介したM.2-PCIE変換拡張ボードと使い方は同じで、マザーボードのPCIEスロットに直接装着します。M.2スロットに比べるとスペースが広いので大型ヒートシンクを装着できるため、エンスーユーザー向けの高級SSDで採用されるケースがあります。
「Intel Optane SSD 905P/900P」シリーズのように専用基板にメモリチップやメモリコントローラーを実装している製品もあれば、「Plextor M9PeY Plusシリーズ」のようにオリジナルのヒートシンク付きM.2-PCIE変換拡張ボードにNVMe接続のM.2 SSDを内蔵しただけの製品も存在します。
おすすめSSDまとめ_06012_DxOM9Pe(Y) (5)

2.5インチU.2接続SSDは自作PC向け製品としてはごくごく少数出回っているだけなので、一般的にはあまり気にする必要のない製品です。
マザーボードに直接実装された、もしくはU.2-PCIE変換拡張ボードのU.2端子に専用のケーブルを繋いでPCと2.5インチU.2 SSDを接続し、電源はSATA電源ケーブルから取得します。PCIE AICカード型よりもヒートシンクを大型化できるので、サーバー・ワークステーションのユーザーの一部で好まれるフォームファクタですが、かなりニッチな製品です。メリットもあるにはあって管理人も使用していますが、対応製品の少なさなど導入のハードルも高いので基本的に無視してOKなやつだと思います。
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2.5インチU.2接続SSDは存在自体が特殊ですが、「Intel Optane SSD 905P/900P」など自作PC向け製品もなくはないので、接続方法など使い方等が気になる人はエンタープライズ向け製品ですが「Micron 9300 Pro」のレビュー記事を参照してみてください。
15TBの超大容量SSD「Micron 9300 Pro」をレビュー
Micron 9300 Pro 15.36TB



PCIE4.0対応NVMe M.2 SSDについて

2019年にリリースされたAMD X570やAMD TRX40の環境においては、次世代規格のPCIE4.0(PCI Express 4.0)がサポートされており、PCIE4.0x4帯域で接続可能なNVMe M.2 SSDが各社からリリースされています。
PCIE4.0は1レーン当たりの速度がPCIE3.0の2倍なので、現在NVMe SSDで主流な接続帯域であるPCIE3.0x4の速度が32Gbpsに対して、PCIE4.0x4の速度は64Gbpsとなります。
現在市販されているPCIE3.0x4接続のNVMe SSDの中には32Gbpsの接続帯域をフルに活用して連続アクセススピードで3.2~3.5GB/sを実現している製品があるのに対して、メモリコントローラーの性能がまだ追いついていないという事情がありPCIE4.0x4接続のNVMe SSDは64Gbpsの帯域をフル活用するには至っていません。
とはいえ連続読み出しでは理想的な7.0GB/sに達する製品も続々と登場し、連続書き込みも5.0GB/s超というPCIE3.0x4接続を大きく上回る超高速アクセスを実現しています。
NVME_PCIE4x4
なお今のところPCIE4.0に対応しているのはAMD X570/B550チップセット搭載マザーボードとAMD TRX40チップセット搭載マザーボードの3種類のみとなっており、対応CPUも必然、AMD製CPUのみとなります。
Intel製CPU環境については2021年に登場予定の第11世代CPUからサポートが開始されると報じられています。
ryzen3rd-motherboards
Ryzen Threadripper 3rd_TRX40-MB

PCIE4.0対応SSDについては、アーリーアダプターなPhison PS5016-E16採用リファレンスSSDがPCIE3.0対応のSamsung SSD 970 PROと比較してCDM等で測定されるIO性能くらいしか見るところがなくあまり評価は高くなかったのですが、2020年10月より発売された「Samsung SSD 980 PRO」の登場で当サイトでの評価も大きく変わりました。詳しくは詳細レビューを参照してください。
「Samsung SSD 980 PRO 1TB」をレビュー。堂々の最速更新
Samsung SSD 980 PRO 1TB



システムストレージに最適な2.5インチSATA SSD

SATA接続のSSDについては2016年以降に発売されている製品であれば基本的にSATA規格の上限に性能がほぼ達しており製品による差はほとんどないというのが正直なところですが、250GB~500GBあれば十分なシステムインストール用のストレージについてはSamsung製MLCタイプ64層V-NANDのメモリチップを採用するプロフェッショナル向け2.5インチSATA SSD「Samsung SSD 860 PRO」シリーズをお勧めしています。
Samsung SSD 860 PROシリーズは容量単価が高価ではあるものの、システムストレージに最適な256GBや512GBは製品価格としては手を伸ばしやすい範囲に収まっており、MLC NANDの高い信頼性もあって、予算に問題なければ一押しのSSDです。
「Samsung SSD 860 PRO 256GB」をレビュー
Samsung SSD 860 PRO 256GB



データストレージにお勧めな容量1TB以上の大容量2.5インチSATA SSD

大容量な動画・写真データやPCゲームのインストール先に使用するデータストレージに最適な容量1TB以上の2.5インチSATA SSDについては最新のTLC型64層3D NANDを採用した製品がおすすめです。

安価なTLC型ながら連続した大容量データの書き込みであっても書き込み速度の低下が発生しないので「Samsung SSD 860 EVO」、「WD Blue 3D NAND SATA SSD(SanDisk SSD Ultra 3Dとはブランド違いで中身は同じ)」、「Crucial MX500」の3大製品からお好みで選べばOK。
これらの3製品についてはほぼ横並びな性能ですが、「WD Blue 3D NAND SATA SSD(SanDisk SSD Ultra 3D)」は書き込み耐性と価格のバランスが良く、「Crucial MX500」は比較的安価で、「Samsung SSD 860 EVO」は若干容量単価が高いですが実用性能や書き込み耐性が優秀です。
「Samsung SSD 860 EVO 2TB」をレビュー
「SanDisk SSD Ultra 3D 2TB」をレビュー
「Crucial MX500 SSD 2TB」をレビュー
SATA SSD







PCゲーム100GB超時代でも容量不足の心配無用な超大容量4TBのSSD

一般向け製品としては世界初のQLC NANDメモリを採用した2.5インチSATA SSD「Samsung SSD 860 QVO」の最大容量4TBモデルは、PCゲーム100GB超時代でも容量不足の心配無用なゲームデータストレージとしてオススメのSSDです。
「Samsung SSD 860 QVO」シリーズは、QLC型NAND採用ながら現行最新かつ主流なTLC型NAND採用のSATA3.0 SSDと同等のアクセススピードを実現しています。4bitマルチレベルセルゆえの理論的な書き込み耐性の低さは少々気になるものの、PCゲームのインストール先であれば読み出しアクセスメインになるのでそのデメリットも基本的には無視できます。
Samsung SSD 860 QVOの1TBモデルと2TBモデルは現在主流なTLC型NANDを採用した同社・他社製品と価格差が小さく(一方で書き込み耐性が低く、書き込み速度の低下も大きいので)、正直言って魅力に欠けますが、最大容量となる4TBモデル「Samsung SSD 860 QVO 4TB」は、そもそも容量4TBのSATA SSDをコンシューマー向けでリリースしているのがSamsungとWDのみという状況もあり、かつTLC型の860 EVO 4TBよりも2万円近く安価なので、コストパフォーマンスにおいて非常に魅力的です。
「Samsung SSD 860 QVO 4TB」をレビュー
Samsung SSD 860 QVO 4TB


最大容量が8TBになった後継モデル「Samsung SSD 860 QVO」も発売中です。




SATA SSDに近い容量単価で安価なエントリークラスNVMe M.2 SSD

連続アクセススピードが数GB/sに達するNVMe SSDはSATA SSDに比べて高価という印象が強いですが、連続性能が3GB/sを超えるハイエンド製品に対して、2GB/s程度に留まるものの、SATA SSDに近い容量単価を実現している安価な製品も近年ではリリースされています。
M.2 SSDには配線が不要で、マザーボードのM.2スロットに挿すだけでOKな手軽さという魅力もあるので、こういった安価な製品はNVMe M.2 SSDの入門モデルとしてオススメです。

安価な安価なエントリークラスNVMe M.2 SSDのオススメ製品の1つは、「WD Blue SN550 NVMe M.2 SSD」です。TLC型96層3D NANDを採用し高コストパフォーマンスなNVMe M.2 SSDとなっており、容量も250GB/500GB/1TBの3モデルがラインナップされており、システムストレージからゲームストレージまで幅広く対応できます。
「WD Blue SN550 NVMe M.2 SSD 1TB」をレビュー
WD Blue SN550 NVMe M.2 SSD 1TB


また最新のQLC型NANDを採用したNVMe M.2 SSDと「Intel SSD 665p」も検討してみてもいいと思います。大容量な2TBモデルもラインナップされているので、低容量単価かつ高アクセススピードを活かせるPCゲームのインストール用ストレージとして非常に魅力的なSSDです。
「Intel SSD 665p 1TB」をレビュー
Intel SSD 665p 1TB




最新TLC型64~96層3D NAND採用NVMe M.2 SSD

最新のTLC型64~96層3D NANDを採用したハイエンド製品は各社からリリースされていますが、管理人の一押しモデルは「Crucial P5 SSD」です。
Micron製96層3D NANDと同社製メモリコントローラーを採用したNVMe M.2 SSDですが、空き容量の60~80%という大部分をSLCキャッシュとして使用でき、MLC型SSDのような使用感で扱うことができます。
発熱が大きめなのでマザーボード備え付けなどM.2 SSDヒートシンクを推奨なのと、PCMark10 Storage Testのスコアがあまり振るわないというデメリットもありますが、SLCキャッシュ構造が理想的なのでハイエンドNVMe M.2 SSDの中で使い易さはピカイチだと思います。
「Crucial P5 SSD 1TB」をレビュー。理想的なSLCキャッシュ構造が魅力
Crucial P5 SSD 1TB


また2021年最新の90層+な3D NANDを採用している「Samsung SSD 970 EVO Plus」も、TLC型NVMe M.2 SSDとしては文句なしに最速クラスであり、一般的な競合製品と比較して数倍大きいSLCキャッシュが確保されているので書き込みタスクが頻発しても快適に運用でき、パフォーマンス重視な人にオススメです。
「Samsung SSD 970 EVO Plus 1TB」をレビュー
「Samsung SSD 970 EVO Plus 2TB」をレビュー
Samsung SSD 970 EVO Plus 1TB





堂々の最速更新、PCIE4.0対応NVMe M.2 SSD

PCIE4.0対応SSDについては、上の解説で触れたようにアーリーアダプターなPhison PS5016-E16採用リファレンスSSDが、Samsung SSD 970 PROと比較してCDM等で測定されるIO性能くらいしか見るところがなくあまり評価は高くなかったのですが、「Samsung SSD 980 PRO 1TB」や「WD_BLACK SN850 NVMe SSD」の登場でその評価も一変しました。
基礎的な各種ベンチマークや実際のファイルコピーテストだけでなく、SSDの実用性能を検証するPCMark10ストレージテストでもSamsung SSD 970 PROを40%近くも上回る性能を発揮し、堂々の最速更新を果たした「Samsung SSD 980 PRO 1TB」はPCIE4.0x4接続NVMe M.2 SSDの大本命と言っても過言ではありません。
Samsung SSD 980 PRO 1TB_PCM10_vs-970PRO

PCIE3.0世代同様にこのままSamsung製SSDが独走かと思いきや、予想に反して1月も経たないうちにさらに最速を更新してきたのが「WD_BLACK SN850 NVMe SSD」です。性能面では欠点がほぼ見当たらず、若干発熱が大きいきらいはありますがマザーボード備え付けのヒートシンクで十分に対処できるレベルです。
すでにAMD Ryzen環境はPCIE4.0対応NVMe SSDをサポートしており、Intel環境でも次の第11世代CPU環境でサポートが公表されているのでちょうどいい頃合いですし、今、PCIE4.0対応SSDを買うなら「WD_BLACK SN850 NVMe SSD」を選べば間違いないと言っても過言ではないイチオシの製品です。
「WD_BLACK SN850 NVMe M.2 SSD 1TB / 2TB」をレビュー
WD_BLACK SN850 NVMe SSD 1TB


WD_BLACK SN850 NVMe SSDにこそ性能で一歩及びませんでしたが、発熱が小さくSSD自体の放熱ソリューションも考慮されていて相対的に優れたポイントもあるので、「Samsung SSD 980 PRO 1TB」もPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDとして買って間違いのない製品だと思います。
「Samsung SSD 980 PRO 1TB」をレビュー。堂々の最速更新
Samsung SSD 980 PRO 1TB




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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