NVIDIA GeForce RTX 30_Re-Size BARNVIDIA次世代GPU”GeForce RTX 30”シリーズが、VRAMフルアクセス機能「Resizable BAR(Re-Size BAR)」をサポートすることが正式に発表されました。
【追記】パートナーのBIOSアップデートについてアナウンス



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Ampereのコードネームを冠する2021年最新のNVIDIA次世代GPU”GeForce RTX 30”シリーズが、VRAMフルアクセス機能「Resizable BAR(Re-Size BAR)」をサポートすることが正式に発表されました。

デスクトップ向けでは2021年2月下旬に発売予定のGeForce RTX 3060からサポートが始まりました。
既存のGeForce RTX 30シリーズについてはパートナー各社からResizable BARに対応するvBIOSアップデートが3月末から配布が開始されました。「GeForce Game Ready 465.89 WHQL driver」でResizable BARが有効になります。(下はASUS TUF-RTX3090-O24G-GAMINGの例)
BIOSアップデートについては各メーカーのサポートページ(日本語とグローバル英語がある場合はグローバルの方もチェック)や、NVIDIAのFAQのパートナーBIOS配布一覧を確認してみてください。
screenshot.1617115119

またIntelとAMD、主要なマザーボードメーカー(ASRock、ASUS、EVGA、GIGABYTE、MSIなど)に対して、幅広いマザーボードでResizable BARがサポートされるようにNVIDIAが働きかけているとのこと。
AMDプラットフォームのマザーボードだけでなく、Intel第11世代Rocket Lake-Sに対応するZ590マザーボードでものRe-Size BAR対応が公表されています。
Intel 11th-gen Core-S Rocket Lake_Key-Feature



プレスリリース:https://www.nvidia.com/en-us/geforce/news/geforce-rtx-30-series-resizable-bar-support/
FAQ:https://nvidia.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/5165
NVIDIA GeForce RTX 30_Re-Size BAR


VRAMフルアクセス機能「Resizable BAR(Re-Size BAR)」について簡単に説明しておくと、AMDがRadeon RX 6000シリーズと同時に発表した「AMD Smart Access Memory」の大元になった機能です。(正確にはPCIE規格として策定済みのRe-Size BARにAMDがSmart Access Memoryと名前を付けて発表した)
AMD公式のベンチマークによると「AMD Smart Access Memory」を使用することで最大10%程度もパフォーマンスが改善するとのこと。
AMD Smart Access memory_peformance-gain

【以下、RX 6000シリーズグラフィックボードのレビュー記事から引用】

「AMD Smart Access Memory」はRadeon RX 6000シリーズを同社の次世代CPUであるRyzen 5000シリーズと組み合わせることで使用可能な(AMD公式にサポートされる)ビデオメモリアクセスを改善し性能を向上させる機能です。
AMD Smart Access Memory_Platform Synergy
従来のプラットフォームでは32bit命令の名残でCPUとグラフィックボードVRAM間では最大でも256MB単位でしかデータのやり取りができませんでした。
AMD Smart Access Memoryでは10GBを超える大容量VRAMに対してCPUからサイズ制限なく一度にフルアクセスが可能になり、なおかつ第3世代Ryzen&X570でAMDがいち早くサポートを始めたPCIE4.0の従来比2倍な高速帯域を用いることで、VRAMアクセスによって生じるボトルネックが解消されます。
AMD Smart Access memory_explained
ハイエンドGPUではVRAM容量が10GBを超えるのが当たり前になったので、CPU-VRAM間でフルアクセス機能を実現するためにはより高速な帯域(PCIE4.0対応)が必要になります。1年前、第3世代Ryzen&X570など早期にPCIE4.0の普及を目指したのは、同機能でCPU・MB・GPUのプラットフォーム単位で優位性を示すための布石だった、と考えるといろいろと納得がいきます。(そうでないとPCIE4.0アーリーアダプターな某SSDはIOベンチ以外に魅力がなく、微妙過ぎました…)
AMD Smart Access memory

AMD Smart Memory Accessの名前の方が有名ですが、実のところ、これはPCIE規格で策定されている「Re-Size BAR (Base Address Register)」と同等の機能です。参考資料
現状でAMDが公式にサポートを公表しているのがRadeon RX 6000シリーズとRyzen 5000シリーズ、およびグラフィックボードをPCIE4.0で接続可能なAMD X570/B550チップセット搭載マザーボードの組み合わせであるというだけで、ベータBIOSという形ですでにIntel Z490マザーボードにおいてRadeon RX 6000シリーズでRe-Size BARを有効にできるBIOSが一部メーカーから配信されていたり、AMDと競合するGPUメーカーのNVIDIAもマザーボードがサポートすればドライバアップデートでRTX 30シリーズ(Ampere世代)で対応が可能というメッセージを一部メディアに送っていることが報じられています。
Re-Size BAR_Intel Z490
CPUとGPUをコンシューマー向けに展開しているAMDだからこそいち早く、Re-Size BARの土壌としてPCIE4.0を普及させ、次世代GPUのRadeon RX 6000シリーズでサポートさせることができた、こと自体は評価に値すると言って間違いありません。
一方でAMD Smart Memory Access = Re-Size BARなので、「VRAMフルアクセス機能Re-Size BARによる性能向上は”将来的には”AMDオンリープラットフォームに限定されるユニークなアドバンテージではない」、その点は留意しておいてください。
AMD_PCIE4




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