Century CRCBM2NV2U32CP


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PCレスでNVMe M.2 SSDのクローン作製が可能、USB3.2 Gen2接続の外付けストレージ機能も備えたNVMe M.2 SSD用クローンベース「センチュリー 裸族のクローンベース NVMe CRCBM2NV2U32CP」をレビューします。PCIE4.0対応Samsung SSD 980 PROでWindows10 OSシステムストレージのクローンを作成してみました。

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製品公式ページ:https://www.century.co.jp/products/crcbm2nv2u32cp.html
マニュアル:https://www.century.co.jp/products/manual/CRCBM2NV2U32CP_m01.pdf
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「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」の製品パッケージを開くと上段には本体とACアダプタ、その下にドライバやUSBケーブルなど各種付属品があります。
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「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」の外観はサンプルイメージの通り黒一色で、天面にはアルミニウム製SSDヒートシンクがあり、また冷却ファンも内蔵されているので側面には細くエアスリットが設けられています。
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SSDヒートシンクの手前にはIOパネルがあり、電源スイッチとクローン作製開始スイッチ、各種LEDインジケーターが配置されています。
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IOパネルの反対側にはDC電源ポート、PCと接続するためのUSB Type-Cポートがあります。
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天面に設置されたSSDヒートシンクはプラスチックのツメで固定されているだけなので、ツールレスで簡単に着脱できます。SSDとの接触を介するサーマルパッドは最初からヒートシンクに貼り付けられています。
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ヒートシンクを取り外すと2基のM.2スロットが現れます。M.2 SSDのサイズについては2242、2262、2280に対応しており、最も主流な2280に合わせて標準でスペーサーと固定ネジが装着されています。
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公式ページでも注記されている通り、M.2 SSDと呼ばれる製品にはいくつかの形状(Key)や内部接続規格がありますが、「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」が対応しているのはM-KeyのNVMe M.2 SSDです。一般的なNVMe M.2 SSDならKeyはM-Keyなので、SATA接続のM.2 SSDでなければ基本的に対応と考えてOKです。
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Samsung SSD 980 PROなどPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDも基本的にはM-Keyかつ2280サイズのM.2 SSDなので、まず前提の物理規格としては問題なく設置できます。
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「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」は付属のUSBケーブルを使用してPCと接続すると、内蔵SSDのNVMe to USB3.2 Gen2変換の外付けストレージとしても使用できます。
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電源を入れた時にUSBケーブルでPCと接続されていればPCモードに、USBケーブルが接続されていなければCOPYモードに、と動作モードは自動的に切り替わります。COPYモード中にPOWERボタンを押下すると動作モードの再チェックが入ります。
どちらのモードで動作しているかは電源スイッチの右隣にあるLEDインジケーターで確認が可能です。

公式ページやマニュアルにも記載がなくて実際に動かすまで分からなかったポイントとして、PCモードにおいてPCから読み書きが可能になるのは、右側の”R(Source)”に装着したSSDだけです。PCモードで接続しても左側”L(Target)”にはアクセスできないので注意してください。


Samsung SSD 990 PRO 1TBとWD_BLACK SN850X 1TBを使用して再度動作確認を行ったところ、両方のSSDがUSB接続でPCから確認できました。
またアクセススピードはUSB3.2 Gen2接続で、どちらかのSSDへの個別アクセスなら1000MB/s程度、同時アクセスなら動的に帯域が分配され(通常は均等)、各個で500MB/s程度でした
当時の検証環境と相性が良くなかったのか、同じSSDを使用する、パーティション構成など何かしらの要因で片方しか認識しなかったという可能性もありますが、上記の通り、「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」に設置した2つのSSDはUSB接続でPCからアクセスが可能です。
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今回は、公式ページで動作確認されていないPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDのSamsung SSD 980 PRO 500GBを使用して「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」でクローン作製が可能か試してみました。
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「Samsung SSD 980 PRO 1TB」をレビュー。堂々の最速更新
Samsung SSD 980 PRO 1TB

コピー元のSamsung SSD 980 PRO 500GBにはWindows10 OSをインストールしてあり、コピー先はアウトボックス(PCからフォーマット等を行っていない)状態の同じくSamsung SSD 980 PRO 500GBを使用しています。
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ACアダプタを接続してから電源スイッチを入れると冷却ファンの回転音が鳴り、順番にLEDインジケーターが点灯します。USBケーブルを接続していないのでCOPYのLEDが赤色で点灯します。
SSDが正常に認識できていればLとRのSSD状態インジケーターも青色に点灯します。SSD状態インジケーターが点灯しない場合は、電源を切ってからSSDがちゃんと装着できているか確認し直してください。それでも上手くいかなければ、その他FAQについてはマニュアルも参照してみてください。
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公式ページではSamsung 970 EVO 250GB同士のクローン作製で約10分程度かかるとのことでしたが、Windows10 OSなど約40GB程度のデータを書き込み済みのSamsung SSD 980 PRO 500GBから、アウトボックス状態のSamsung SSD 980 PRO 500GBへのクローン作製も約10分で完了しました。
ブート関連のパーティションもちゃんとコピーされており、「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」によってクローン作製したSSDでもちゃんとOSが起動しました。
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今後、各種レビューにおいてシステムストレージの統一検証機材をSamsung SSD 980 PRO 500GBに刷新するので、PCレスでシステムのクローン作製ができれば便利だと思って購入してみたのですが、PCIE4.0対応のSamsung SSD 980 PRO 500GBでも無事にクローン作製ができて安心しました。

製品価格が2万円と高価なので頻繁にクローン作製する機会がないと割に合わない上に、そもそも”頻繁にクローン作製する”という用途が一般ユーザー向けでないというニッチな製品のですが、NVMe M.2 SSDでクローン作製をしたい人は「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」を検討してみてください。


以上、簡単にですが、「センチュリー CRCBM2NV2U32CP」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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