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PCの有線LANポートを無線化できて、WiFi接続設定も保存しておけるUSBバスパワー動作なWi-Fiポータブルルーター「エレコム WRH-300BK3-S」をレビューします。
製品公式ページ:https://www.elecom.co.jp/products/WRH-300BK3-S.html
エレコム WRH-300BK3-Sの外観・付属品
まずは「エレコム WRH-300BK3-S」のルーター本体や付属品をチェックしていきます。パッケージを開封すると、ルーター本体に加えて、USBケーブル(Type-A to MicroUSB)とマニュアル冊子類がありました。SSIDと初期パスワードはルーター本体背面のシールにも記載がありますが、初期設定情報シートもマニュアルと一緒に付属しています。
「エレコム WRH-300BK3-S」の外装は単純なプラスチック製外装をイメージしていたのですが、ラバー塗装が施されていていました。正面右下にはアクセスLEDインジケーター、左下にはWPSボタンがあります。
「エレコム WRH-300BK3-S」の寸法は長さ65mm×幅24mm×高さ18mmで、サイズ感としては単3電池2本くらいをイメージすると分かりやすいと思います。重さも20g程度と非常に軽量です。
背面にはSSID、初期パスワード、シリアルナンバー等が記載されたシールが貼られており、左下にはシャーペンの芯等を使って押下するリセットボタンがあります。
正面ロゴを正しい向きに見て右側に有線LANポート、左側にMicroUSBポートがあります。USBポートは電力供給用となっており、データ通信機能はありません。
「エレコム WRH-300BK3-S」にはLANケーブルは付属しません。各自で用意する必要があります。今回は用途的に長さが10cm程度もあれば十分なのでAmazonで短めのLANケーブルを一緒に購入しました。
エレコム WRH-300BK3-Sの機能と使い方
続いて「エレコム WRH-300BK3-S」の機能と使い方を紹介します。「エレコム WRH-300BK3-S」の詳細についてはメーカー公式ページを参照した方が分かりやすいと思うのですが、Wi-Fiポータブルルーターの名前の通り有線LANポートをWANポートとして使用する「ルーターモード」、インターネットに繋がったルーターに対して有線接続で無線ハブ的に使用する「アクセスポイントモード」、有線LAN接続しかないPCやネットワーク機器を無線化する「子機モード」、WiFi電波を中継する「中継機モード」の4種類の動作が可能です。
「エレコム WRH-300BK3-S」の使い方として最もポピュラーなのは、有線LANポートをWANポートとして使用するルーターモードかアクセスポイントモード、具体的な例としては『ホテル等の外出先にあるインターネットに繋がった有線LANを無線化する』といった用途だと思います。
しかしながら、今回、管理人はPCの”有線LANを無線化する(子機モード)”を目当てに「エレコム WRH-300BK3-S」を購入しました。
単純にPCを無線化するだけであれば、USB接続のWiFiアダプタを購入したほうが設定面でも手軽なのに、なぜ「エレコム WRH-300BK3-S」を選んだかというと、USB接続のWiFiアダプタの場合は基本的に使用するPCが変わるとその都度、無線設定(SSIDとパスワード)が必要になりますが、「エレコム WRH-300BK3-S」であればルーター側に無線設定を保存することが可能だからです。
USB接続のWiFiアダプタがPCの無線機能を拡張するのに対し、「エレコム WRH-300BK3-S」の子機モードはPCから見たら”単にインターネットに繋がった有線LANに接続しただけ”なので、クリーンインストールな状態の複数のPCで設定を省いて無線でインターネットに接続するというニッチな用途に使用できます。PCにUSBケーブルとLANケーブルを接続するという物理的なセットアップで済みます。
要するにBTO PCや自作PCの検証でいちいち無線設定をするのが面倒だったというわけです。
以上、管理人が「エレコム WRH-300BK3-S」を購入した理由でしたが、続いて同ルーターを子機モードで使用する手順について紹介していきます。
「エレコム WRH-300BK3-S」は初期設定でルーターモードが割り当てられているため、今回の用途で使用する子機モードに切り替えるには一度、ルーターに無線接続する必要があります。ルーターモードでLANポートにPCを接続しても「エレコム WRH-300BK3-S」の管理画面にはアクセスできません。
以下、PCから初期設定を行う手順について紹介しますが、「エレコム WRH-300BK3-S」の設定についてはQRコードを使用してスマホで簡単に接続できるQR linkというアプリも配布されています。
まずはUSBケーブルだけPCかUSB ACアダプタに接続します。USBケーブルを挿して通電すれば「エレコム WRH-300BK3-S」は自動的に起動します。
「エレコム WRH-300BK3-S」が起動したら、ルーターのSSIDを見つけてPCから接続します。手動でパスワードを入力するか、パスワード入力欄のところでルーターのWPSボタンを3秒長押しすれば接続できます。
この時に「エレコム WRH-300BK3-S」のLANポートがインターネットに繋がったルーターに接続されていなければ当然、PCからはインターネット接続なしと認識されますが大丈夫です。
Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどWebブラウザを開いてURLバーに「http://wrh-300xx3.setup」と入力します。ページを開くとユーザー名とパスワードを確認されるので、初期設定の「admin」を両方に入力します。
「エレコム WRH-300BK3-S」の管理画面が開いたら、左側メニューの「動作モード選択」を選び、子機モードを適用します。
自動的にルーターが再起動するので1分程度時間をおいてから、一度USBケーブルを抜きます。再度USBケーブルを接続し、合わせてPCのLANポートにLANケーブルも接続します。
同じ手順でWebブラウザから管理画面にアクセスします。トップページには子機モードと記載されているはずです。
画面左側メニューの無線設定を選択すると、「エレコム WRH-300BK3-S」の無線接続先を設定する画面が表示されます。接続先を選ぶため「検索」のボタンをクリックします。
ポップアップウィンドウに検出できた接続先(SSID)が表示されるので、各自の環境でインターネットに接続されたWiFiを選択します。
SSIDを選択すると元の設定ページに戻るので、そのSSIDのパスワードを入力して適用ボタンをクリックします。
無事に「エレコム WRH-300BK3-S」が子機モードでインターネット接続があるWiFiに接続できれば管理ページの上に「子機モードで動作中 親機と無線接続できています」と表示されます。以上で設定が完了です。
冒頭で書いたように無線接続の接続先については「エレコム WRH-300BK3-S」に保存されるので、親機の電波が届く範囲内であれば、「エレコム WRH-300BK3-S」を有線接続するだけで複数のPCから設定の必要なく、無線でインターネットに繋がるようになります。
あと「エレコム WRH-300BK3-S」は発熱が結構大きいとの情報もありましたが、サーモグラフィーで確認してみたところ、確かに外装のホットスポットは50度を超えていました。ルーターの安定動作を考えると通気性の悪い場所や物の下に置かないように注意した方がよさそうです。
以上、「エレコム WRH-300BK3-S」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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