G-GEAR CST1250 TGP


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50%負荷時に94%以上の極めて優秀な変換効率を証明する80PLUS Titanium認証を取得する電源容量1250Wのウルトラハイエンド電源ユニット「G-GEAR CST1250 TGP」をレビューします。
PCパーツ販売店の老舗であるツクモと世界トップクラスのPC電源メーカー CWTが共同開発し、圧倒的な高品質の証として同社ゲーミングBTO PCブランド G-GEARの名を冠したオリジナル電源ユニットG-GEAR電源の実力をGeForce RTX 30シリーズやRadeon RX 6000シリーズなど最新グラフィックボードで徹底検証していきます。



プレスリリース:https://news.tsukumo.co.jp/20210402_ggearpsu/


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G-GEAR CST1250 TGP レビュー目次


1.G-GEAR CST1250 TGPの外観や概要について
2.G-GEAR CST1250 TGPのケーブルや電源端子について
3.G-GEAR CST1250 TGPのファンノイズと電圧安定性
4.G-GEAR CST1250 TGPのレビューまとめ




【機材協力:TSUKUMO】



G-GEAR CST1250 TGPの外観や概要について

早速パッケージを開封して「G-GEAR CST1250 TGP」の外観をチェックしていきます。
「G-GEAR CST1250 TGP」は側面に仕様シールが貼られている以外に目立った装飾もなくシンプルなデザインです。
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「G-GEAR CST1250 TGP」は電源容量1250Wの超大容量ですが50%負荷時の変換効率94%以上を保証する80PLUS Titanium認証の低発熱を活かして奥行はコンパクトな180mmとなっています。
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「G-GEAR CST1250 TGP」の冷却ファンは、最近の電源ユニットのトレンド通りに135mm角の大型サイズです。流体動圧軸受(Fluid Dynamic Bearing)が採用された長寿命・高静音性な冷却ファンを搭載しています。
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「G-GEAR CST1250 TGP」はATX24PINからPCIE補助電源まで全てのケーブルが着脱可能なフルプラグイン式になっているので環境に合わせて使用するケーブルが選択できます。
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ACコンセントケーブルは国内のPC関連でよく使われる3PINタイプの端子です。コンセントからの電力供給を簡単にカットできるロッカー型ハードウェアスイッチが付いています。排気用の背面エアスリットもほぼ全体に及び大きく取られているので通気性も十分です。
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「G-GEAR CST1250 TGP」はシステム負荷50%の環境下において94%以上の電力変換効率を発揮することが確認済みの80PLUS Titanium認証を取得、1250Wという大容量な電源ユニットです。+12Vはシングルレールで104.16Aの出力に対応します。
10コア以上のウルトラメニーコアCPUへ電力供給を行うEPS電源や、TGP300W超のウルトラハイエンドGPUへ電力供給を行うPCIE補助電源では、それだけで20Aを超える出力を要求することもありますが、G-GEAR CST1250 TGPはそれらに対して安定した電力供給が可能な容量を備えています。
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ちなみにG-GEAR電源には80PLUS Gold認証取得かつ850W電源容量のメインストリーム向けハイパフォーマンス電源ユニット「G-GEAR CSE850S GGP」もラインナップされています。




G-GEAR CST1250 TGPのケーブルや電源端子について

「G-GEAR CST1250 TGP」に実装されている電源コネクタの種類やケーブル長についてチェックしていきます。

「G-GEAR CST1250 TGP」に付属するプラグインケーブルは全て、黒色の個別スリーブ化ケーブルが採用されています。個別スリーブ化ケーブルは見栄えが良いというメリットがある一方で、フラットきしめん型ケーブルに比較して配線がスペースを大きく占有します。
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個別スリーブ化ケーブルでは一般的に、ケーブルコームと呼ばれるケーブルを綺麗に並べる結束パーツを使うのですが、今回お借りしたサンプル機には付属していませんでした。
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電源ケーブルはプラグインコネクタ側が電源ユニットのコネクタと同じ赤色になっており、自作PCに不慣れな人でも間違えることなく電源ケーブルを着脱できます。
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TSUKUMOゲーミングBTO PC G-GEARで電源ユニットに「G-GEAR CST1250 TGP」を選択した場合、未使用のプラグインケーブルは専用のナイロンバックに収納されて付属します。
BTO PC購入後、電源ユニットを市販品に交換することなく、PCIE補助電源が多く必要なグラフィックボードの換装や、SSD・HDDの増設に対応が可能です。
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「G-GEAR CST1250 TGP」で使用可能な電源ケーブルの長さやコネクタ数の一覧は次のテーブルのようになっています。
 「G-GEAR CST1250 TGP」のモジュラー端子/ケーブル構成
種類 コネクタ数 ケーブル
数量 x 長さ
(1本のコネクタ数)
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ATX
20/24 PIN
1  1 x 600 mm
CPU/EPS
8(4+4) PIN
2  2 x 700 mm (1)
PCIE
8(6+2) PIN
8  8 x 650 mm (1)
SATA 16  4 x 500 + 150 + 150 + 150 mm (4)
Peripheral
8
 2 x 500 + 150 + 150 + 150 mm (4)


G-GEAR CST1250 TGPの電源ケーブルについて個別にチェックしていきます。
G-GEAR CST1250 TGPのATX24PINケーブルは大型フルタワーPCケースにも対応可能な650mmの個別スリーブ化ケーブルが採用されています。
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「G-GEAR CST1250 TGP」にはEPS電源ケーブルとして全長700mmのケーブルが2本付属します。
Intel Core-Xに対応するX299マザーボードやAMD Ryzen Threadripperに対応するTRX40マザーボードなどエンスー向け高性能マザーボードではEPS電源として8+4PINや8PIN×2を要求するものもありますが、G-GEAR CST1250 TGPではEPS電源8PIN端子は2基搭載されているので問題なく対応可能です。
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EPS電源ケーブルのEPS端子をチェックすると、いずれも8PINを構成する2つの4PINはロックピンで簡単に固定・分離できる構造です。
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「G-GEAR CST1250 TGP」に付属するPCIE補助電源ケーブルは、長さが650mmで、8PINコネクタが1個だけのケーブルです。PCIE補助電源の8PINコネクタはいずれも6+2PINに分離可能なタイプです。
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「G-GEAR CST1250 TGP」にはPCIE補助電源ケーブルとして、上記のケーブルが8本付属しており、最大で8個の8PINコネクタを使用できます。
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SATA電源ケーブルは4コネクタで全長950mm(500 + 150 + 150 + 150 mm)のケーブルが4本付属します。SATA端子は16基使用可能となっており多数のHDDストレージを搭載するようなサーバー機用の電源としても使用できます。
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4PINペリフェラル電源ケーブルは4コネクタで全長950mm(500 + 150 + 150 + 150 mm)のケーブルが2本付属します。
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G-GEAR CST1250 TGPのファンノイズと電圧安定性

G-GEAR CST1250 TGPの負荷に対する冷却ファンの動作をチェックしてみました。
G-GEAR CST1250 TGPの検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成
OS Windows10 Home 64bit

CPU

Intel Core i9 9900K(レビュー
Core/Cache:5.1/4.7GHz, 1.300V
殻割り&クマメタル化(レビュー
M/B ASUS WS Z390 PRO
レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z Black
F4-4400C19D-16GTZKK
DDR4 8GB*2=16GB (レビュー
4000MHz, CL17-17-17-37-CR2
システムストレージ
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB
MZ-N6E1T0B/IT (レビュー
PCケース/
ベンチ板
STREACOM BC1 (レビュー


上記のベンチ機でグラフィックボードをGeForce GTX 1650、GeForce GTX 1660 Ti、GeForce RTX 3060 Ti、GeForce RTX 3070、GeForce RTX 3080、GeForce RTX 3090、Radeon RX 6800 XT、Radeon RX 6900 XTなどに変え、もしくは電力制限等から調整を行って、特定の消費電力に対する負荷時の電源ファンのファンノイズを測定しました。測定負荷にはTime Spyグラフィックテスト1を15分以上ループさせています。

消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力を見られるワットチェッカー「ラトックシステム REX-BTWATTCH1」を使用して、電源ユニットの変換損を含めたシステム全体の消費電力をチェックしています。なお同ワットチェッカーでは消費電力は1秒ごとにW単位で表示されますが、平均的な数値になっており実際の瞬間最大値はさらに高い値を取っている場合があります。記事中では表示値からおおよその平均を取って表記しますが、実際には+100Wから+200Wの瞬間的な負荷が発生することがあるので注意してください。
REX-BTWATTCH1

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ラトックシステム ワットチェッカー


電源ユニットのファンノイズはサウンドレベルメーターを利用してノイズレベルを測定・比較していきます。
電源ユニットは机の上に横置きとし、電源ユニットの吸気面と向かい合わせにして50cmほど離した位置にサウンドレベルメーターを設置しています。
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この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればPCケースに入れてしまえばファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になると煩く感じ始め、45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。
*記事中に青色の騒音計も出てきますが、ファンノイズが大きく変化する時やファンストップ時の指標、距離などを統一せずにざっくり”とても静か”と分かりやすくするため、等に使っているだけなので数値自体の比較はしないでください。

またベンチ機のCPUクーラーやグラフィックボードから出るファンノイズについては吸音材の板を使用して電源ユニット本体のファンノイズ測定への影響を下げています。電源ユニットのファンノイズを測定する瞬間は電源負荷に影響が出ないように注意した上で、グラフィックボードやCPUクーラーの冷却ファンのファン速度を下げているので、測定値33dB以上であれば、これらの影響は基本的に無視して問題ありません。
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消費電力とファンノイズの測定結果は次のようになりました。
「G-GEAR CST1250 TGP」のファンノイズについては、シングルグラフィックボード環境で一般的に消費される400Wはもちろん、TGP300W超のRTX 3080/3090を搭載した500W負荷、さらには実用上、同電源ユニットで安定動作を狙える1000W前後の負荷に至るまで(RTX 3090×2の消費電力は850~900W)、ノイズレベルは32dB以下という極めて優れた静音性を発揮しました。

G-GEAR CST1250 TGP_noise
システム 消費電力 ファンノイズ
アイドル
60 29.8
GTX 1650 / SUPER
120 29.8
GTX 1660 Ti / SUPER
200 30.1
RTX 2060/S, RX 5700 250 30.2
RTX 2070/S, RX 5700 XT 300
30.2
RTX 2080 SUPER, Radeon VII 350 30.2
RTX 2080 Ti, RX 6800 400 30.2
RTX 3080, RX 6800 XT
450 30.3
RTX 3090, RX 6900 XT 500
30.4

550 30.2

600~650
30.2

650~700
30.4

800~850
31.1

900~950
31.6

1000~1050
32.0


「G-GEAR CST1250 TGP」はTGP300W超のハイエンドグラフィックボード環境における一般的な電源負荷である500Wクラスの負荷をかけても、ファンレス動作と大差ないごく微小なファンノイズしか発しません。
800~1000W程度の負荷をかけてやっと、平置きの状態で耳を近づけ、注意してファンの動作に気付く程度となっており、80PLUS認証の最上位であるTitanium認証を取得するだけあって極めて静音性の高い電源ユニットです。
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ファンノイズがこれだけ小さいということはファン速度が非常に低いので、電源ユニット内部がちゃんと冷えているのか気になるところですが、背面のエアスリットから内部温度をサーモグラフィーで確認してみても、500W負荷時でホットスポットの最大温度が80度前後に収まっていました。
G-GEAR CST1250 TGP_FLIR (1)
高温ではあるものの破損の心配があるほどではないというのは当然として、外装の温度も40度程度なので他の部品への影響も問題なさそうです。
近年のPCケースでは電源ユニットは底面吸気からそのまま排気のチャンバー分け構造が標準であり、電源ユニットの背面や外部の温度は十分に低いので、PCケース内部で他のパーツに熱を転写する心配もありません。
G-GEAR CST1250 TGP_FLIR (2)


続いて「PassMark Inline PSU Tester」という電源電圧等の検証ツールを使用し、電源容量の半分を超えるような大負荷時にPCIE補助電源+12Vがどの程度安定しているのかチェックしてみました。(まだ20年10月から導入したばかりなので参考までに)
PassMark Inline PSU TesterについてはTechpowerupという海外サイトにおいてその測定値が、電力測定用の専門機器と比較してどれくらい精度があるのか検証されています。
PassMark Inline PSU Testerでは単純な電力・電圧・電流だけでなく、リプル、PSU Timings、Slew Rateなど細かい部分も計測できるのですが、内容が専門的になり過ぎ、一部測定値は専門測定機器に比べて誤差が大きい(TPUによると)という理由もあって、当サイトでの検証では測定値が信頼できそうで、なおかつ電源ユニットの性能として一般ユーザーにとっても身近かつ分かりやすい、PCIE補助電源+12Vの安定性に的を絞ってチェックしていきます。
PassMark Inline PSU Tester
「PassMark Inline PSU Tester」を使用したPCIE補助電源+12V安定性の検証方法についてはファンノイズの測定と同様に、3DMark Time Spyグラフィックテスト1のループ再生を使用して一定の電源負荷をかけ続けます。さらに電源負荷をかけたい場合はグラフィックボードを2枚にしたり、同時にCPUを使用した動画のエンコードを行ったりします。以上の方法で一定の電源負荷を10分程度かけ続け、その間にグラフィックボードに接続したPCIE補助電源の+12V電圧がどの程度安定しているのか、ログから確認します。
PassMark Inline PSU Tester_stress-test
また負荷として3DMark Time Spy グラフィックテスト1ではなく、AIDA64 System Stability Testを使用することもあり、検証に使用した負荷は文章やグラフに併記しています。AIDA64 System Stability Testを使用すると3DMark Time Spy グラフィックテスト1に比べて電力変化が小さいので、電圧変動も小さくなります。
AIDA64 Stability Test


「G-GEAR CST1250 TGP」に対して3DMarkで500W程度の電源負荷をかけ続けた時に、グラフィックボードへ接続したPCIE補助電源の+12V電圧の挙動は次のグラフのようになりました。連続変化ではありませんが観測された最大値と最小値の変動幅は3.8%程度でした。
G-GEAR CST1250 TGP_Voltage-Stability_PCIE+12V_500W
「G-GEAR CST1250 TGP」に対して3DMarkに加えてx264エンコードで650W~700W程度の電源負荷をかけ続けた時に、グラフィックボードへ接続したPCIE補助電源の+12V電圧の挙動は次のグラフのようになりました。連続変化ではありませんが観測された最大値と最小値の変動幅は3.6%程度でした。
G-GEAR CST1250 TGP_Voltage-Stability_PCIE+12V_700W

続いてGeForce RTX 3090 NVLink SLIを使用して電力負荷をさらに上げました。「G-GEAR CST1250 TGP」に対して1000W~1050W程度の電源負荷をかけ続けた時に、グラフィックボードへ接続したPCIE補助電源の+12V電圧の挙動は次のグラフのようになりました。連続変化ではありませんが観測された最大値と最小値の変動幅は2.4%程度でした。
G-GEAR CST1250 TGP_Voltage-Stability_PCIE+12V_1000W



G-GEAR CST1250 TGPのレビューまとめ

最後に「G-GEAR CST1250 TGP」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 電源容量1250W、80PLUS Titanium認証取得のハイエンド電源ユニット
  • +12Vはシングルレールで最大104Aに対応
  • 1000W超ATX電源としてはコンパクトな奥行180mm
  • 実用的な負荷全域に対してノイズレベルは32dB以下
  • BTO PCでは未使用のプラグインケーブルも付属
  • 自作PCが映える独立スリーブ式の電源プラグインケーブル採用
悪いところor注意点
  • 独立スリーブケーブル用のケーブルコームがない
  • CWT製Gold認証750W電源ユニットからのアップグレード費用は+2.6万円程

「G-GEAR CST1250 TGP」は電源容量1250Wの大容量、50%負荷時に94%以上の極めて優秀な変換効率を証明する80Plus Titanium認証取得、+12V出力はシングルレール104Aとなっており、2021年現在、自作PC向けとしては最高クラスのハイエンド電源ユニットです。

NVIDIA/AMDともにPCゲーミングにおけるマルチGPUのサポートを事実上中断しているので数年前のようにマルチGPUゲーミングPCに最適、とは言えませんが、クリエイターやAI研究のような用途では複数グラフィックボードを使用することもあり、HDDを数十台搭載するような大型サーバー機などにも対応できるので、サーバー・ワークステーション向け電源ユニットとして最適な製品だと思います。

冷却ファンの静音性についても「G-GEAR CST1250 TGP」は、一般的なシングルグラフィックボード環境における400W程度から、TDP300W超な最新ハイエンドGPU環境における500W程度、さらには実用的な上限となる1000W程度まで負荷全域においてノイズレベル32dB以下という極めて優れた性能を発揮しました。

ベンチ台に平置きしていても近づいて注意深く聞いてみないとファンの動作を確認できないレベルの非常に小さいファンノイズしか発しません。

ちなみに同じOEM元のCWT製Gold認証750W電源ユニットを標準構成にするG-GEARゲーミングBTO PCにおいて、電源ユニットを「G-GEAR CST1250 TGP」にアップグレードする費用は+2.6万円、G-GEAR電源の下位モデルCSE850S GGPと比較すると+1.6万円程度です。
性能・品質共に自作PC向けパーツと遜色ないだけあって、アップグレード費用も市販パーツ並みですが、1000W超の電源ユニットにこれほど静音性に優れた製品はなかなかお目にかかれないので、予算に余裕があれば選んで後悔のない電源ユニットだと思います。
G-GEAR CST1250 TGP_price


以上、「G-GEAR CST1250 TGP」のレビューでした。
G-GEAR CST1250 TGP


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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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