Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB


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12分割アドレッサブルLEDイルミネーションを搭載するハイエンドゲーマー向けDDR5メモリキット FURY Renegade DDR5 RGBシリーズから、Intel XMP3.0による7200MT/sのメモリOCに対応する16GB×2枚組み=32GBのメモリキット「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB(型番:KF572C38RWAK2-32)」をレビューします。
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製品公式ページ:https://www.kingston.com/jp/memory/gaming/fury-renegade-ddr5-rgb



Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB
Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB
Kingston
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Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB レビュー目次


1.Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBの外観
2.Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBのLEDイルミネーション


2.メモリOC検証機材、メモリOCの基本と手順

3.Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBのメモリOCを試す

4.Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBのレビューまとめ



---【注意】--------------------------
メモリOCで有名なXMPプロファイルは「インテル エクストリーム・メモリー・プロファイル」の略称でありIntelの策定した規格なので、AMD Ryzen/Ryzen Threadripper環境において”XMPでOCする”等の表現をするのは厳密には正しくありません。
ただしXMPプロファイルに収録されたメモリ周波数とタイミングの設定値からAMD Ryzen環境に合わせたメモリOCプロファイルを自動生成する機能として、「ASUS D.O.C.P」や「MSI A-XMP」などが各社マザーボードのBIOS上に機能として用意されているので、AMD製CPU環境においてもXMPプロファイルを流用したメモリOCを当記事中では便宜上細かいことを気にせずに”XMPを使用したOC”などXMPとして表記します。
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*メーカーの事情でメモリ速度の単位を”MHz”ではなく”MT/s”としています。基本的に同じと考えて大丈夫です。



【機材協力:Kingston】



Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBの外観

まず最初に「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」の外観をチェックしていきます。
「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」は化粧箱ではないものの、下位モデルBeastと違って単純なブリスターパックではなく、製品イラスト等が描かれた紙製パッケージで梱包されています。
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今回レビューする型番:KF572C38RWAK2-32は16GB×2枚組み32GB容量のメモリキットなので、ブリスターパックに2枚のメモリが収められています。
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Kingston FURYブランドの経緯について簡単に補足しておくと、KingstonのゲーミングブランドというとHyperXの名前で知られており、今回レビューするゲーミングPC向けハイパフォーマンスメモリ以外にも、マウス・キーボードやヘッドセットなど多くの製品が販売されていました。
2021年2月にゲーマー向け製品部門HyperXがHPに買収され、大半のゲーマー向け周辺機器の取り扱いは移譲されましたが、Kingstonの本業であるSSDやメモリの取り扱いは残ったので、HyperXブランドのメモリやSSDが2021年8月より順次リブランドされたという次第です。
Kingston FURY
HyperX時代にはミドルネームにFuryを冠する製品が多かったこともあり、Kingstonのゲーミング向けブランドは”FURY”として新生し、DDR4メモリではスタンダードゲーマー向けモデルがFURY Beast (RGB)、ゲーマー&OCer向けモデルはFURY Renegade (RGB)、モバイルPCやNUCなどで使用するSODIMMはFURY IMPACTとなりました。
Kingston FURY DDR4


「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」はサラッとした白色アルミニウム製ヒートシンク上に、シルバーのヘアライン仕上げアルミニウムプレートが装着されています。
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Kingston FURY Renegade DDR5シリーズはブラックを基調にしたデザインでしたが、今回の「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」は見ての通り、ホワイト&シルバーのヒートシンクカラーなので、近年流行りの白一色で統一した自作PCにもマッチするメモリです。
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「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」を真上から見るとLEDイルミネーションの発光を拡散する半透明ディフューザーがあり、その中央左寄りにはFURYのブランドロゴが描かれています。
側面はPCゲーマーを意識した凝ったデザインですが、PC組み込み後にメモリの顔になる上側は万人受けを狙えるシンプルなデザインです。
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スタンダードモデルFURY Beast DDR5はヒートシンク搭載ながら全高35mmのロープロファイル設計で大型空冷CPUクーラーとも高い互換性を備えた製品でしたが、ハイエンドかつLED搭載の「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」は全高44mmでヒートシンク搭載メモリとしては少し大きめの高さです。
ちなみにLEDイルミネーション非搭載のFURY Renegade DDR5無印は全高39mmとなります。
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ヒートシンクなしのDDR5メモリと比べると「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」の全高は約+12~13mmでした。
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「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」はハイエンドモデルだけあって、スタンダードモデルのBeastよりも凝ったヒートシンクを搭載しています。
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しかしながら、DDR4時代のRenegadeがアルミニウム塊なヒートシンクを採用していたのに対して、「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」はBeastと同じく薄いアルミニウム板なヒートシンクです。メモリヒートシンクは冷却面で少し物足りなさを感じます。
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「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」を実際にマザーボードメモリスロットに装着するとこんな感じになります。
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Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBのLEDイルミネーション

「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」のLEDイルミネーションをチェックしていきます。
「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」のメモリモジュール上に実装されたLEDイルミネーションは12個のアドレスに分割されており、個別にライティング制御が可能なアドレッサブルLEDイルミネーションになっています。
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Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB_FURY CTRL

「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」はソフトウェア制御を行わなくても、アドレッサブルな発光パターンでLEDイルミネーションが点灯します。標準発光パターンではCPUソケットを左、メモリスロットを右として、各メモリで下から上に7色に変化していきます。
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Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBは「赤外線同期テクノロジー(Infrared Sync technology)」という独自機能によって、ソフトウェア制御がない状態で時間が経過しても、全てのメモリモジュールの発光タイミングが綺麗に一致します。
他社製品では標準のアドレッサブルな発光パターンは時間の経過とともに各メモリモジュール間で色の遷移のタイミングがズレてくるのですが、Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBならソフトウェア制御なしでも各メモリモジュールが同期した綺麗なライティングが可能です。


「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」の赤外線通信素子はメモリ端子の切り込み付近に実装されています。
Intel X299やAMD TRX40のように、メモリスロットがCPUソケットの左右に分かれている場合は、右側だけや左側だけであれば同期がとれるのですが、左右に分かれているメモリ同士は同期がとれず、時間の経過とともに発光にズレが生じます。
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「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」のLEDイルミネーションのライティング制御については、純正ソフトウェアのKingston FURY CTRLに加えて、ASRock Polychrome RGB Sync、ASUS AURA Sync、GIGABYTE RGB Fusion、MSI Mystic Lightなど主要4社のマザーボードで使用可能なライティング制御機能とも互換性があります。
Kingston FURY CTRL公式ページ:https://www.kingston.com/jp/gaming/fury-control
Kingston FURY Renegade DDR4 RGB_LED-MB
FURY CTRL_install (3)

「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」はKingston FURY CTRLを使用することでレインボーやスペクトルのようなアドレッサブルRGBの発光パターンに加えて、メモリ上に実装された12分割アドレスに対して個別に発光カラーを適用することもできます。
Kingston FURY CTRLから行った任意のライティング設定はメモリモジュール側には保存されません。システムを再起動すると上で紹介した標準の発光パターンになります。アプリを常駐させておく必要はありませんが、再起動後にライティング設定を適用するにはアプリを一度起動する必要があります。
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Kingston FURY CTRL (2)
Kingston FURY CTRL (3)
Kingston FURY CTRL (4)
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メモリOC検証機材、メモリOCの基本と手順

「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」の定格動作やXMP/手動設定を使用したオーバークロックの検証を行う前に、検証機材の紹介と、メモリOCの基本・手順についての説明をしておきます。

「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」の検証を行う環境としては、Core i9 13900K&Z790マザーボードで構成される検証機を用意しました。
テストベンチ機の構成
CPU
Intel Core i9 13900K
レビュー
AMD Ryzen 9 7950X
レビュー
M/B ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO
レビュー
ASUS ROG CROSSHAIR X670E HERO
レビュー
CPUクーラー Fractal Design Celsius S36
レビュー
Noctua NF-A12x25 PWM
レビュー
グラフィックボード
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC
ファンレス (レビュー
システム
ストレージ
Samsung SSD 980 PRO 500GB (レビュー
OS Windows 11 Home 64bit
電源ユニット
Corsair HX1500i 2022 (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー


ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 980 PRO 500GB」を使用しています。
Samsung SSD 980 PROは、PCIE4.0対応によって連続アクセススピードを最大で2倍に飛躍させただけでなく、ランダム性能の向上によってSSD実用性能においても前世代970 PROから大幅な向上を果たし、PCIE4.0アーリーアダプターなPhison PS5016-E16採用リファレンスSSDよりも高速なので、これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
「Samsung SSD 980 PRO 1TB」をレビュー。堂々の最速更新
Samsung SSD 980 PRO 1TB


システムメモリについては必要な容量(現在のゲーミングデスクトップPCなら16~32GBあれば十分)さえ満たせば、OCによる性能の向上はCPUやGPUのOCに比べると実感しにくい部類である、というのがAMD Ryzen CPU登場以前は通説でした。
そのため管理人も一口にOCメモリと言っても性能向上を狙うよりはオシャレなヒートシンク目当てに自作PCの装飾的な感覚で購入するのが個人的にはオススメな買い方だと思っていました。
Intel XMPに対応したOCメモリがあるとはいえ、当時はいまいち安定性が良くないというか、マザーボードとの相性問題が厳しかったのも一因です。今のようにOCプロファイルを当てて一発安定ではなく、各自でOC設定の微調整が必要で、メモリOCの知識を求められました。

その評価が変わり始めたのはAMD Ryzen/Threadripper CPUの登場以降です。
初期のRyzen環境では『Infinity FabricというCPU内外のコンポーネントを相互接続するインターコネクトの動作周波数がメモリ周波数に同期する』という構造上、メモリ周波数がエンコードや3Dゲームを含めた総合的なパフォーマンスに大きく影響することからOCメモリが重要視されました。
性能に影響が大きいと分かるとCPU/マザーボード/メモリの各メーカーが最適化を進めたので、1,2年もするとOCプロファイルを当てればDDR4の3200MHz/C16、3600MHz/C18のような定番設定が一発で動くようになり、メモリOCのハードルがグンと下がりました。

Ryzen 3000/5000シリーズ以降、IF周波数はメモリ周波数/メモコン周波数と非同期設定が可能になったものの、それでも高周波数で1:1同期させた方が低遅延、高性能になるので3600MHz/C16のようなDDR4メモリがスイートスポットとしてAMD公式からもアピールされました。
またIntel環境においても144FPS~360FPSのハイフレームレートなPCゲーミングではCPUボトルネックの緩和にメモリ周波数のOCが効いてきます。

OCメモリの選び方や具体的なオーバークロックの設定方法については、こちらの記事を参考にしてください。
【できる!メモリOC】 OCメモリの選び方から設定まで完全解説
【できる!メモリOC】 OCメモリの選び方から設定まで完全解説



Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBのメモリOCを試す

「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB(型番:KF572C38RWAK2-32)」をIntel第13世代Core&Z790マザーボードやAMD Ryzen 7000&X670Eマザーボードの検証機材にセットアップしてメモリオーバークロックの動作検証を行っていきます。

OCプロファイルによるメモリ周波数7200MT/s、メモリタイミングCL38のオーバークロックに対応する16GB×2枚組み32GB容量のメモリキット「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB(型番:KF572C38RWAK2-32)」については、OC耐性の高さに定評のあるSK Hynix製メモリモジュールが採用されていました。
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(製品型番およびスペックはそのままでも、メモリモジュールについてはロットやバージョンで変更される可能性があります。)

「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」には、2023年3月現在、今回レビューする『7200MT/s, CL38-44-44』に対応したKF572C38RWAK2-32のほかに、OCプロファイルが『6800MT/s, CL36-42-42』や『6400MT/s, CL32-39-39』の下位モデルもラインナップされています。
7200MT/s対応モデルには、6800MT/s対応モデルや6400MT/s対応モデルのOCプロファイルも収録されています。
KF572C38RWAK2-32はIntel XMP3.0対応モデルなので仕方ないのですが、予備に使用できる2つのOCプロファイルのうち一方は、AMD環境でも動作しやすい6000MT/s(CL30~CL36)のOCプロファイルのほうが良かったというのが個人的な感想です。
KF572C38RWAK2-32_XMP (1)
「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB (KF572C38RWAK2-3)」は、CPU・マザーボードとの相性が悪く、7200MT/sのOCプロファイルが動かなくても、6800MT/sなど下位モデルのOCプロファイルを試すことができます。
KF572C38RWAK2-32はメーカーテストにおいて7200MT/sの安定動作を確認している選別品なので、メモリモジュールの特性は当然、6800MT/s対応品など下位モデルよりも優れています。価格差を気にしないのであれば、シンプルに上位互換です。
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前置きはこの辺りにして「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB (KF572C38RWAK2-32)」のメモリOCを実践していきます。
まずはIntelのメインストリーム向けCPUである第13世代Core-Sの24コア32スレッドモデルCore i9 13900KとZ790マザーボードの環境で「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB (KF572C38RWAK2-32)」のOCプロファイルによるOCを実践してみました。Intel Z790マザーボードにはASUS ROG MAXIMUS Z790 HEROを使用しています。
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ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO(BIOS:0904)の環境では、XMPプロファイルを適用するだけで16GB×2枚組み32GBで7200MT/s, CL34のメモリOCが安定動作しました。
Intel第13世代CPUでDDR5メモリを使用した場合、IMC周波数はGear2もしくはGear4で動作しますが、今回のOC検証ではAuto設定のままでもIMC周波数は2:1で同期するGear2でした。
KF572C38RWAK2-32_13900K_ASUS_RT
KF572C38RWAK2-32_13900K_ASUS_BIOS

以前、FURY Renegade DDR5の6400MT/s対応モデルを12900K&X690環境でテストしたところ、スポットクーラーで冷やしながらでないと、メモリストレステストをクリアできなかったのですが、今回の検証ではスポットクーラーなしでも問題ありませんでした。
マザーボードもZ790に変わっているので、メモリかマザーボードか厳密には分かりません。
ただ、7200MT/sに対応するKF572C38RWAK2-32はOCプロファイルの適用に伴ってメモリ電圧も1.450Vに昇圧されていますが、それでもパッシブ空冷のままストレステストをクリアできているので温度要因のメモリ安定性も従来より向上しているように思います。
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Kingston FURY Renegade DDR5 White RGBのレビューまとめ

最後に「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB(型番:KF572C38RWAK2-32)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 近年流行りの白い自作PCにもマッチするホワイトカラーのメモリヒートシンクを搭載
  • 12分割アドレッサブルLEDイルミネーションを搭載
  • 赤外線同期テクノロジーによってソフトウェアなしでも七色の変化が同期する
  • 専用ソフトウェア FURY CTRLでライティング制御が可能
  • ASRock/ASUS/GIGABYTE/MSIのMBによるライティング制御機能に対応
  • 簡単にメモリのOCが可能なXMP3.0プロファイルを収録
  • ユーザーが自由に書き換え可能なプロファイルが2つ
  • Intel第13世代CPU環境でXMPによって7200MT/s, CL38が正常動作
  • 7200MT/s, CL38対応の32GB容量で税込み-万円程度
悪いところor注意点
  • FURY Renegadeブランドにしてはメモリヒートシンクが簡素
  • 赤外線同期テクノロジーによる同期はCPUソケットを挟むと機能しない
  • AMD Ryzen 7000環境ではメモリ周波数6400MT/s以上のOCプロファイルは動作が難しい

「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB (KF572C38RWAK2-32)」の検証ではメーカー動作確認済みのOCプロファイルを使用することによって、Intel第13世代Core-S&Z790マザーボード環境においてメモリ周波数7200MT/s, CL38のオーバークロックが手軽に行え、安定動作が確認できました。
なお、Intel第13世代CPUは第12世代CPUと同時に発売されたZ690マザーボードでも使用できますが、Z690など600シリーズマザーボードは7000MT/s以上のメモリ周波数に対応できないことが多いようです。7000MT/s以上のメモリOCはZ790マザーボード推奨なので注意してください。

Kingston FURY Renegade DDR5の7200MT/s対応モデル KF572C38RWAK2-32には、6800MT/sや6400MT/sのOCプロファイルも収録されています。(欲を言えば一方はAMD環境でも動作しやすい6000MT/sだと嬉しかったのですが)
7200MT/sはCPUのIMC特性やマザーボードのメモリ回路も良くないと安定させるのが難しいOCプロファイルですが、仮に動かなくとも上位モデルを買っておけば6800MT/sや6400MT/sのメモリ周波数が低い下位モデルのOCプロファイルを試せるというのはありがたい仕様だと思います。

12分割アドレッサブルLEDイルミネーションで色鮮やかにライトアップすることができるKingston FURY Renegade DDR5 White RGB」はPCをオシャレに装飾したいユーザーにとって非常に魅力的な製品です。
七色に変化するRGBもしくはアドレッサブルな発光パターンを標準にしているLEDイルミネーションは数多く存在するものの、いずれも時間経過とともに各メモリの発光カラーや変化にズレが生じますが、「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」は独自の赤外線同期テクノロジー(Infrared Sync technology)」によって、ソフトウェア制御がない状態で時間が経過しても、全てのメモリモジュールの発光タイミングが綺麗に一致します。
専用アプリFURY CTRLによるライティング制御も使い勝手が良くカスタマイズ性も高いですが、ソフトウェアを使わずそのまま導入するLEDイルミネーション搭載メモリの入門機としてもオススメできるメモリです。

以上、「Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB」のレビューでした。
Kingston FURY Renegade DDR5 White RGB



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