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私室でPlayStation 5やゲーミングPCと一緒にPC向けゲーミングモニタを使用する時に、付属スタンドよりもPCデスクを広く使え、デスク上に浮いた状態で位置を自由に動かせて便利なモニターアームについて、オススメの製品を紹介します。
レビュー目次
1.デスク下のクランプ用スペースが狭い人にオススメ製品
2.チルトが優秀なエルゴトロン LXデスクマウント
3.VESA汎用のAmazonベーシック モニタースタンド
4.モニタ背面とVESAブラケットの干渉を回避する方法
デスク下のクランプ用スペースが狭い人にオススメ
管理人も5年以上使い続けている製品ですが、デスク下のクランプ用スペースが狭い人には、「Lumen MA-GS102BK」や、サンワサプライ等から発売されている同等のデスクマウントを採用した製品がオススメです。
モニターアームというとエルゴトロン製が一番の売れ筋ですが(特にLXデスクマウント)、デスク天板の奥の下に補強板やケーブルホルダーなどがあるとクランプのネジが干渉して使えないという問題があります。グロメットを使うという手はあるものの机に最初から穴がない場合、ドリルで加工する必要が。


一方、Lumen MA-GS102BKはクランプを上側から六角レンチで締めるという構造です。デスク下の隙間が狭いデスクでも使用できる汎用性の高さが魅力で管理人も使っています。

Lumen MA-GS102BKはモニタとアームを接続する部分がクイックリリースのブラケット式になっていてモニターアームからモニタ本体の着脱が非常に簡単です。ピボット機能もあるので設置後にモニタを縦・横で向きを切り替えることもできます。

ただ関節の滑りに若干難があり、そのままで使用すると2つある接合部のプラスチック製スリーブが削れて動きが悪くなっていくので最初に潤滑剤を塗布するのがおすすめです。

潤滑剤さえ塗布しておけば前後左右の動作は非常にスムーズです。個人的にはエルゴトロン LXデスクマウントよりも滑りが良く(同じように潤滑剤を塗布しても)、動かしやすいと感じました。

もう1点、後述のエルゴトロン LXデスクマウントはチルトも機械式(スプリング内蔵)でスムーズかつ微調整しやすいのですが、Lumen MA-GS102BKのチルトはネジ締めの摩擦力で保持するタイプなので7~8kgを超えるモニタだと微調整は難しい、というかチルト角は固定して使用することになると思います。

Lumen MA-GS102BKはAmazon公式による取り扱いもあるものの、メーカー自体の取り扱い量が少ないのか時々品切れになっています。(終売が近いのかも)
代わりに同等のデスクマウント構造を採用する製品がサンワサプライ、センチュリー、グリーンハウスといった国内メーカーから発売されています。基本的な機能は同じなので、色や値段からお好みで選べばOKです。
チルトが優秀なエルゴトロン LXデスクマウント
デスク下に補強板などの干渉するものがなく、クランプ用のスペースが十分にあるのであれば、「エルゴトロン LXデスクマウント」は定番かつ鉄板なモニターアームです。
「エルゴトロン LXデスクマウント」は、ポールと中継アームの2カ所による前後左右への動きが若干硬く、思ったよりもスムーズではないきらいはあるものの、昇降・チルト・ピボットはスムーズかつ安定しています。

「エルゴトロン LXデスクマウント」のモニタ側アーム内には昇降用のスプリングが入っていますが、ガススプリングではなく機械式スプリングが採用されています。スプリングによるリフト強度は付属の六角レンチによって調整が可能です。

機械式にせよガス式にせよスプリングによって昇降がスムーズかつ軽く行えるのは可動性のあるモニターアームとしては当然の機能ですが、「エルゴトロン LXデスクマウント」はチルト動作を行うモニタ側の付け根にもスプリングが内蔵されているところが大きな特徴です。
単純にネジ締めの摩擦力でチルト角を固定するアームと違って、スムーズにチルト角を微調整でき、モニタが勝手におじぎしないようにしっかりと保持してくれます。
昇降用スプリングと同様に、このチルト用スプリングも付属の六角レンチによってチルト保持強度を調整できます。

エルゴトロン LXデスクマウントには実機の参考写真として掲載している「マットブラック」だけでなく、部分的に光沢のあるシルバーとブラックが組み合わさった「アルミニウム」、白一色の「ホワイト」といったカラーバリエーションが用意されています。

カラーバリエーションだけでなく、長身ポール、デュアルディスプレイ対応など設置レイアウト的にも豊富な選択肢が用意されています。その他にも延長アーム、ノートPCスタンドといったアクセサリも取り揃えられているので、機能性と拡張性の高さで言えば最高のモニターアームです。

あと、「エルゴトロン LXデスクマウント」は標準ではモニタ本体に直接ネジ止めする構造で、クイックリリースに非対応ですが、同社からは別売りアクセサリとしてクイックリリースプレートが発売されています。2000円程度が余分にかかりますが、導入すればLXデスクマウントをクイックリリース化できます。
ちなみにVESA100x100やVESA75x75に対応したモニターアームや汎用モニタースタンドであれば、他社製品でもエルゴトロン クイックリリースプレートは使用できます。



VESA汎用のAmazonベーシック モニタースタンド
モニターアームについては上で紹介した2種類から各自の環境や好みに合わせて選べばOKなので、ここからはVESAマウントを活用する補足情報を紹介していきます。付属スタンドが不安定である、スイーベル/チルト/昇降/ピボットに対応していない、といった不満があり、一方でモニターアームは使用したくない(場所を時々移動させる必要があるとか)という人には、VESAマウントによる汎用モニタースタンド「Amazonベーシック モニタースタンド」がオススメです。

「Amazonベーシック モニタースタンド」はOEM元製品のエルゴトロン Neo-Flex モニタースタンドとほぼ同等の製品ですが、『スタンドの組み立てやチルト・昇降の強度調整に使用できるドライバーが付属』、『フットプレートが大きいので多少ながら安定感が良い』といった違いがあります。
フットプレートが小さい方がよい、デザインが気に入っている等の理由がなければ、エルゴトロン Neo-Flex モニタースタンドよりも「Amazonベーシック モニタースタンド」がオススメです。






「Amazonベーシック モニタースタンド」については、エルゴトロン Neo-Flex モニタースタンドと比較しながら詳細を解説したレビュー記事を公開しているのでこちらも参考にしてみてください。
モニタ背面とVESAブラケットの干渉を回避する方法
PCモニタの多くはVESA100x100マウントに対応していますが、製品によっては標準スタンドを取り外した時にVESAマウントのネジ穴が背面外装から大きく窪んだ場所に設けられていることがあります。
また、VESAネジ穴は外装から窪んだ場所にある場合、上下にスライドさせて固定するようなモニターアームのクイックリリース構造が使用できないだけでなく、窪みのサイズによってはVESAブラケットをそもそもネジ止めできない可能性もあります。
(下の参考写真はVESA75x75規格に対応したモニタにVESA100x100にも対応しているモニターアームのブラケットを置いた写真なので少し事情は異なりますが)

モニタ製品によってはVESAマウントを想定してスタンドオフが標準で付属することもありますが、8割以上の確率で基本的にVESAマウント用のスタンドオフはモニタに付属しません。

PCモニタで一般的なVESA100x100規格ではネジ規格がM4と決まっているので、M4ネジのスペーサーであれば基本的に何でもいいのですが、NUC用VESAマウント拡張ブラケット「SilverStone SST-MVA01 NUC用VESAマウント拡張ブラケット」に付属するスペーサーがちょうど使用できたので、管理人はこれを流用しています。
Amazonで販売されている真鍮製などM4ネジのスタンドオフ スペーサーなら何でも使用できるのですが、使用できるスペーサーがよくわからないという人は2000円ほどしますが、とりあえずSilverStone SST-MVA01を買えば干渉を回避できます。

あとエルゴトロンのモニターアーム向けアクセサリですが、「エルゴトロン クイックリリースブラケット」にはプラスチック製のスペーサーと長ネジが付属しています。
VESA100x100規格であれば基本的に他社製のモニターアームやモニタースタンドでも使用できるので、エルゴトロン クイックリリースブラケットを組み合わせることでも干渉を回避できます。


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付属スタンドよりもデスクを広く使え、デスク上に浮いた状態で自由に動かせて便利なモニターアームについてオススメの製品を紹介。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) July 30, 2022
PlayStation 5などゲーム機用にPCモニタを使用している人にも最適です。
スイーベル/チルト/昇降/ピボットに全対応のVESA汎用モニタスタンドもhttps://t.co/gAMHXFwA9f pic.twitter.com/Clkgbriu7u
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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