PCモニターアームのオススメ製品


スポンサードリンク




私室でPlayStation 5やゲーミングPCと一緒にPC向けゲーミングモニタを使用する時に、付属スタンドよりもPCデスクを広く使え、デスク上に浮いた状態で位置を自由に動かせて便利なモニターアームについて、オススメの製品を紹介します。



レビュー目次


1.デスク下のクランプ用スペースが狭い人にオススメ製品
2.チルトが優秀なエルゴトロン LXデスクマウント


3.VESA汎用のAmazonベーシック モニタースタンド

4.モニタ背面とVESAブラケットの干渉を回避する方法



デスク下のクランプ用スペースが狭い人にオススメ

筆者も38インチウルトラワイドモニタと組み合わせて愛用している製品ですが、デスク下のクランプ用スペースが狭い人には、「エレコム DPA-SS11BK」や、WORLDLIFT・イーサプライ等から発売されている同等のロープロファイルなデスクマウントを採用した製品がオススメです。
WORLDLIFT モニターアーム

モニターアームというとエルゴトロン製が一番の売れ筋ですが(特にLXデスクマウント)、デスク天板の奥の下に補強板やケーブルホルダーなどがあるとクランプのネジが干渉して使えないという問題があります。グロメットを使うという手はあるものの机に最初から穴がない場合、ドリルで加工する必要が。
DSC09667_DxO
DSC09668_DxO

一方、エレコム DPA-SS11BKなどに採用されるロープロマウントはクランプを上側から六角レンチで締めるという構造です。デスク下の隙間が狭いデスクでも使用できる汎用性の高さが魅力で管理人も使っています。
DSC04154_DxO-horz

モニタとアームを接続する部分は最初からクイックリリースのブラケット式になっています。モニターアームからモニタ本体の着脱が非常に簡単です。ピボット機能もあるので設置後にモニタを縦・横で向きを切り替えることもできます。
DSC04161_DxO

関節の滑りに若干難があり、そのままで使用すると2つある接合部のプラスチック製スリーブが削れて動きが悪くなっていくので最初に潤滑剤を塗布するのがおすすめです。(チルトスプリング内蔵の新バージョンは最初からグリスが塗ってありました)
DSC09663_DxO
潤滑剤さえ塗布しておけば前後左右の動作は非常にスムーズです。個人的にはエルゴトロン LXデスクマウントよりも滑りが良く(同じように潤滑剤を塗布しても)、動かしやすいと感じました。
DSC04024_DxO

過去に紹介していたLumen MA-GS102BKなどロープロマウント採用の旧製品はチルトがネジ締めの摩擦力で保持するタイプなので7~8kgを超えるモニタだと微調整は難しく、チルト角は固定する使い方でしたが、エレコム DPA-SS11BKなど2024年に発売された最新バージョンではチルト部分にカウンターウェイトのスプリングが内蔵されています。
DSC04153_DxO
ただし、六角レンチを使用したチルト部分の”保持力調整”自体は単純に摩擦で固定する形になっていて、スプリングの反発力を昇降ガススプリング同様に調整できるエルゴトロン LXデスクマウントと比較すると機能性で劣ります。
筆者はメインモニタとして使用している38インチウルトラワイド、重さ8kgのモニタと組み合わせていますが、モニタが勝手に上向き・下向きになることなく、決めた位置で保持され、微調整も可能でした。
製品スペックとして耐荷重は最小2kgになっていますが、チルトスプリングの構造を考えると7~8kg以上、最大20kgの重めのモニタと組み合わせた方が良いと思います。
DSC04160_DxO







上記製品はチルトスプリングの保持強度の調整には非対応なので、4~5kg以下の比較的に軽いモニタで使用する場合は単純に摩擦で固定するだけの旧式バージョン、Lumen MA-GS102BKやサンワサプライ等から発売されている同等品を選んだ方が良さそうです。
DSC09669_DxO

当サイトでも長らく紹介していたLumen MA-GS102BKは終売になっていますが、代わりに同等のデスクマウント構造を採用する製品がサンワサプライ、センチュリー、グリーンハウスといった国内メーカーから発売されています。基本的な機能は同じなので、色や値段からお好みで選べばOKです。






チルトが優秀なエルゴトロン LXデスクマウント

デスク下に補強板などの干渉するものがなく、クランプ用のスペースが十分にあるのであれば、「エルゴトロン LXデスクマウント」は定番かつ鉄板なモニターアームです。
DSC03760_DxO

「エルゴトロン LXデスクマウント」は、ポールと中継アームの2カ所による前後左右への動きが若干硬く、思ったよりもスムーズではないきらいはあるものの、昇降・チルト・ピボットはスムーズかつ安定しています。
DSC04024_DxO
「エルゴトロン LXデスクマウント」のモニタ側アーム内には昇降用のスプリングが入っていますが、ガススプリングではなく機械式スプリングが採用されています。スプリングによるリフト強度は付属の六角レンチによって調整が可能です。
DSC03789_DxO
機械式にせよガス式にせよスプリングによって昇降がスムーズかつ軽く行えるのは可動性のあるモニターアームとしては当然の機能ですが、「エルゴトロン LXデスクマウント」はチルト動作を行うモニタ側の付け根にもスプリングが内蔵されているところが大きな特徴です。
単純にネジ締めの摩擦力でチルト角を固定するアームと違って、スムーズにチルト角を微調整でき、重いモニタでも勝手におじぎしないようにしっかりと保持してくれます。
昇降用スプリングと同様に、このチルト用スプリングも付属の六角レンチによってチルト保持強度を調整できます。
DSC03788_DxO

エルゴトロン LXデスクマウントには実機の参考写真として掲載している「マットブラック」だけでなく、部分的に光沢のあるシルバーとブラックが組み合わさった「アルミニウム」、白一色の「ホワイト」といったカラーバリエーションが用意されています。
Color
カラーバリエーションだけでなく、長身ポール、デュアルディスプレイ対応など設置レイアウト的にも豊富な選択肢が用意されています。その他にも延長アーム、ノートPCスタンドといったアクセサリも取り揃えられているので、機能性と拡張性の高さで言えば最高のモニターアームです。
layout

あと、「エルゴトロン LXデスクマウント」は標準ではモニタ本体に直接ネジ止めする構造で、クイックリリースに非対応ですが、同社からは別売りアクセサリとしてクイックリリースプレートが発売されています。2000円程度が余分にかかりますが、導入すればLXデスクマウントをクイックリリース化できます。
ちなみにVESA100x100やVESA75x75に対応したモニターアームや汎用モニタースタンドであれば、他社製品でもエルゴトロン クイックリリースプレートは使用できます。
DSC03791_DxO
DSC03794_DxO-horz
DSC03795_DxO







VESA汎用のAmazonベーシック モニタースタンド

モニターアームについては上で紹介した2種類から各自の環境や好みに合わせて選べばOKなので、ここからはVESAマウントを活用する補足情報を紹介していきます。

付属スタンドが不安定である、スイーベル/チルト/昇降/ピボットに対応していない、といった不満があり、一方でモニターアームは使用したくない(場所を時々移動させる必要があるとか)という人には、VESAマウントによる汎用モニタースタンド「エルゴトロン Neo-Flex モニタースタンド」がオススメです。
残念ながら以前オススメしていたベースプレート違いのAmazonベーシック モニタースタンドは終売になってしまいました。
Amazonベーシック モニタースタンド

「エルゴトロン Neo-Flex モニタースタンド」は、現在終売になっているAmazonベーシック モニタースタンドのOEM元製品です。
『スタンドの組み立てやチルト・昇降の強度調整に使用できるドライバーが付属』、『フットプレートが大きいので多少ながら安定感が良い』といった違いがありますが基本機能は同じです。
DSC09796_DxO
DSC09792_DxO
DSC09801_DxO-horz

Amazonベーシック モニタースタンドについては詳細を解説したレビュー記事を公開しています。OEM元のエルゴトロン Neo-Flex モニタースタンドもほぼ同じ機能性なので参考にしてみてください。




筆者も実機は未検証ですが、ErgoGradeというメーカーから発売されているVESA汎用モニタースタンドも昇降・チルトにスプリングが内蔵されていて機能性も高く、ベースプレートも大きめで安定性は良さそうです。製品価格が1万円以上と高価ですが。




モニタ背面とVESAブラケットの干渉を回避する方法

PCモニタの多くはVESA100x100マウントに対応していますが、製品によっては標準スタンドを取り外した時にVESAマウントのネジ穴が背面外装から大きく窪んだ場所に設けられていることがあります。
DSC08588_DxO
また、VESAネジ穴は外装から窪んだ場所にある場合、上下にスライドさせて固定するようなモニターアームのクイックリリース構造が使用できないだけでなく、窪みのサイズによってはVESAブラケットをそもそもネジ止めできない可能性もあります。
(下の参考写真はVESA75x75規格に対応したモニタにVESA100x100にも対応しているモニターアームのブラケットを置いた写真なので少し事情は異なりますが)
ViewSonic VX2882-4KP review_09740_DxO

モニタ製品によってはVESAマウントを想定してスタンドオフが標準で付属することもありますが、8割以上の確率で基本的にVESAマウント用のスタンドオフはモニタに付属しません。
monitor_with-vesa-standoff

PCモニタで一般的なVESA100x100規格ではネジ規格がM4と決まっているので、M4ネジのスペーサーであれば基本的に何でもいいのですが、NUC用VESAマウント拡張ブラケット「SilverStone SST-MVA01 NUC用VESAマウント拡張ブラケット」に付属するスペーサーがちょうど使用できたので、管理人はこれを流用しています。
Amazonで販売されている真鍮製などM4ネジのスタンドオフ スペーサーなら何でも使用できるのですが、使用できるスペーサーがよくわからないという人は2000円ほどしますが、とりあえずSilverStone SST-MVA01を買えば干渉を回避できます。
VESA_Monitor-Arm_Spacer

あとエルゴトロンのモニターアーム向けアクセサリですが、「エルゴトロン クイックリリースブラケット」にはプラスチック製のスペーサーと長ネジが付属しています。
VESA100x100規格であれば基本的に他社製のモニターアームやモニタースタンドでも使用できるので、エルゴトロン クイックリリースブラケットを組み合わせることでも干渉を回避できます。
DSC09675_DxO
DSC09676_DxO




記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。



関連記事

予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
PCモニタ・ディスプレイのレビュー記事一覧へ

Monitor_Review_2022

PS5にオススメなゲーミングモニタを解説。HDMI2.1搭載や120FPS対応も!
PS5にオススメなゲーミングモニタを解説

「Alienware AW3225QF」をレビュー。4K/240Hzの量子ドット有機EL
Alienware AW3225QF

「SONY INZONE M9」をレビュー。96分割FALDに15万円の価値はあるか
SONY INZONE M9

「ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM」をレビュー
ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM

「ASUS ROG Swift OLED PG42UQ」をレビュー
ASUS ROG Swift OLED PG42UQ

「Samsung S95B」をレビュー。量子ドット有機ELの画質を徹底検証
Samsung S95B

「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」をレビュー
ASUS TUF Gaming VG28UQL1A

「LG 27GP950-B」をレビュー。HDMI2.1対応アップグレードモデルを徹底検証
LG 27GP950-B

「ASUS ROG Swift PG32UQ」をレビュー。量子ドットでプロ級の発色!
ASUS ROG Swift PG32UQ

「MSI Optix MPG321UR-QD」をレビュー。量子ドットでプロ級の発色
MSI Optix MPG321UR-QD

「ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN」をレビュー
ASUS ROG Swift 360Hz PG259QN

次世代ゲーミング環境のベストパートナー「LG OLED48CXPJA」をレビュー
LG OLED48CXPJA

「Dell G3223Q」をレビュー。4K/144Hz/HDMI2.1が6万円台!!

Dell G3223Q

360Hz対応フルスペック版が6.6万円!? 「Alienware AW2521H」をレビュー
Alienware 25 AW2521H

「MSI Optix MEG381CQR Plus」をレビュー。175Hz OCでフルRGBに対応
MSI Optix MEG381CQR Plus

「BenQ MOBIUZ EX3415R」をレビュー。リモコン操作対応ウルトラワイド
BenQ MOBIUZ EX3415R

「Alienware AW3821DW」をレビュー。G-Sync Ultimateで究極の没入感
Alienware AW3821DW




(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



スポンサードリンク