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4K/HDRや120FPSに対応した有機ELディスプレイパネルを採用するPlayStation 5専用VR HMD&コントローラーセット「PlayStation VR2」をレビューしていきます。
「PlayStation VR2」のレビュー記事第1弾として、”開封の儀”的にVR HMD本体やコントローラーのハードウェア仕様について紹介していきます。
製品公式ページ:https://www.playstation.com/ja-jp/ps-vr2/
PlayStation VR2 レビュー目次
1.PlayStation VR2の概要
2.PlayStation VR2の梱包・付属品
3.PlayStation VR2のVR HMD本体
4.PlayStation VR2のレンズと焦点調整機能
5.PlayStation VR2のフェイスクッションとヘッドストラップ
6.PlayStation VR2のオーディオ機能
7.PlayStation VR2の専用コントローラー
PlayStation VR2の概要
「PlayStation VR2」の実機をチェックする前に、「PlayStation VR2」の基本情報について簡単に紹介しておきます。「PlayStation VR2」のVR HMD本体の最大の特長は、4K/HDRや120FPSに対応した有機ELディスプレイパネルです。
ディスプレイ部には左右の目にそれぞれ2000×2040解像度の有機ELディスプレイパネルを採用しており、リフレッシュレートも通常90Hz、対応コンテンツでは最大120Hzに対応します。
VR HMDの画質に大きく影響するもう1つの要素、光学レンズは普及帯のVR HMDでは一般的なフレネルレンズが採用されています。(開発時期を考えると仕方ないものの、パンケーキレンズではないのは少々残念)
「PlayStation VR2」のVR HMD本体にはステレオスピーカーが内蔵されており、VR空間の3Dサウンドを再現するTempest 3Dオーディオ技術に対応しています。
「PlayStation VR2」はVR HMD本体に実装された4基のセンサーカメラによるインサイドアウト式トラッキングが採用されています。PS4用PlayStation VRとは異なり外部センサーカメラを必要としません。
「PlayStation VR2」にはPlayStation VR2 Senseコントローラーという専用のVRコントローラー 左右1対が標準で付属しています。
PlayStation VR2 Senseコントローラーは握った際に自然と手にフィットするオーブデザインとなっています。スティック状のコントローラー本体の先端からアーチを描き手首を囲うリングに繋がっており、その名の通り、手のひらをオーブで包み込むような形状です。
PlayStation VR2 SenseコントローラーはPlayStation 5のゲームパッド DualSenseの特徴であるハプティックフィードバックやアダプティブトリガーに対応し、VR空間内での触覚や臨場感を繊細かつ強烈に再現します。
PlayStation VR2の梱包・付属品
なにはともあれ早速、「PlayStation VR2」を開封していきます。「PlayStation VR2」は同時発売の”Horizon Call of the Mountain 同梱版”のようにゲームバンドル版の追加発売を想定しているのか、薄い外装スリーブとしっかりした内箱という組み合わせになっています。
「PlayStation VR2」もPS5の本体同様にSonyのアピールするプラスチックの使用を最小限に抑えた、地球に優しい梱包です。
VR HMD本体とコントローラー以外の付属品は、専用イヤホン、交換用サイズ違いイヤーパッド 2種セット、USB Type-Cケーブル、マニュアル冊子です。
PlayStation VR2のVR HMD本体
PlayStation VR2のVR HMDの本体についてチェックしていきます。PlayStation VR2のVR HMD本体はPlayStation 5本体やDualsenseコントローラーと統一感のある白色外装に黒色フレームを組み合わせたツートンカラー、流線形のデザインです。
「PlayStation VR2」はスタンドアローン型VR HMDではありませんが、発熱素子が全くないわけではなく、またレンズの曇り防止も兼ねて冷却ファンが内蔵されており、正面のプレートの上下には吸気・排気ようエアスリット画設けれれています。
ファンノイズについては個人が静かな私室で使用するという場面だと高周波ノイズが気になるかもしれません。テーマパークなどVR体験のビジネスシーンであればその他の騒音に紛れる程度です。
「PlayStation VR2」の正面四隅の4か所にはインサイドアウトトラッキングのセンサーとなるカメラが設置されています。広角魚眼レンズによって4基のカメラだけで360度に近い空間をカバーできます。VRディスプレイ上にカメラで撮影している光景をそのままリアルタイムに表示する機能もあります。
「PlayStation VR2」のHMDハウジングの上側には、装着時から見て左側(下写真で右側)にIPD調整ダイヤル、装着時から見て右側(下写真で左側)に前後位置ロック解除スイッチが実装されています。
「PlayStation VR2」のHMDハウジングの下側には、中央に電源スイッチ、装着時から見て左側(下写真で右側)にファンクションボタン、装着時から見て右側(下写真で左側)にマイクが実装されています。
VR HMDの重量について本体のみ(ヘッドストラップは含む、ケーブル除く)で測定してみたところ、「PlayStation VR2」は約554gでした。
「PlayStation VR2」のHMD接続ケーブルはUSB Type-Cケーブル1本に集約されています。ケーブル長は約5mです。非常にしなやかで曲げやすいケーブルなので、VR HMDを装着したまま動いても邪魔になり難いと思います。
PlayStation VR2のレンズと焦点調整機能
「PlayStation VR2」のレンズと調整機能についてチェックしていきます。「PlayStation VR2」のフェイスクッションとレンズ部分を正面から見ると下の写真のようになっています。
一般的なVR HMDとは異なり、目の周りを覆うゴーグル状のフェイスクッションはなく、クッションは額当て部分だけです。レンズの左右スペースは非常に広いのでメガネとの干渉も心配ありません。
最近の高性能VR HMDでは光学レンズにパンケーキ型レンズを採用するのが流行りですが、「PlayStation VR2」は生産コストを重視したのかフレネル型レンズが採用されています。
「PlayStation VR2」ではレンズをグルっと加工ようにして蛇腹状のシリコン製ライトガードが装着されています。
ライトガードはプラスチック製フレームのツメに引っ掛けてあるだけなので簡単に取り外しが可能です。ただし逆に取り付けは難しくはないものの、結構面倒なので、興味本位で外すのはオススメしません。
「PlayStation VR2」のHMD本体上面の左側には、左右の瞳の距離にあたるIPD(Interpupillary distance)を調整するダイヤルが設置されています。
「PlayStation VR2」では下のようにダイヤルよってハードウェアレベルでIPDの調整が可能です。
加えて「PlayStation VR2」ではフェイスクッション(額のクッション)からレンズまでの前後距離を調整できる機能も搭載されています。
HMD本体上面の左にあるスイッチを押すとロックが解除され前後に動かせるようになります。メガネレンズの接触防止や焦点距離の調整に便利な機能です。
PlayStation VR2のフェイスクッションとヘッドストラップ
「PlayStation VR2」のフェイスクッションとヘッドストラップについてチェックしていきます。「PlayStation VR2」においてVR HMDを保持するため顔と接する部分は額当てと後頭部の2カ所となっており、それぞれクッションが装着されています。
クッションにはウレタンスポンジが入っており、シリコン製の外皮があります。撥水性があり汗や汚れを簡単に拭き取れます。シリコン製の外皮にはDualSenseコントローラーのように〇×△□のマイクロテクスチャが滑り防止として施されています。
「PlayStation VR2」のヘッドストラップはダイヤル調整式で、ねじれやたわみが発生し難いプラスチックフレームとなっています。
ヘッドストラップを最も狭くした状態ではロックされており、ダイヤル中央のボタンを押下するとヘッドストラップを開放できます。ゴム紐的に縮むので頭にだいたい固定したら、そこからダイヤルを回してしっかりと締める、という手順で装着します。
なおヘッドストラップとVR HMD本体の付け根の部分の角度が可動ではないので、顔の形状(額の角度)によっては個人差で装着感やピントの合わせやすさに影響があるかもしれません。
PlayStation VR2のオーディオ機能
「PlayStation VR2」のオーディオ機能についてチェックしていきます。「PlayStation VR2」の公式ページではPlayStation 5のサラウンド音声機能であるTempest 3Dオーディオ技術への対応がアピールされていますが、”PlayStation VR2のVR HMD本体にはスピーカーは非搭載”です。
スピーカーも搭載しているものと、先入観があったのでかなり驚きました。
「PlayStation VR2」はスピーカーを搭載していませんが、専用イヤホンが付属しているので、それを使用すればTempest 3Dオーディオ技術も利用できます。
ヘッドストラップ側面の後方寄りにはイヤホンを固定しておくホルダーも備え付けられています。
「PlayStation VR2」の付属イヤホンを装着するインターフェースは一般的なステレオ音声対応の3.5mmジャックなので、市販のイヤホン・ヘッドホンも使用できます。
PlayStation VR2の専用コントローラー
「PlayStation VR2」の専用コントローラーをチェックしていきます。「PlayStation VR2」にはPlayStation VR2 Senseコントローラーという専用のVRコントローラー 左右1対が標準で付属しています。
PlayStation VR2 Senseコントローラーは握った際に自然と手にフィットするオーブデザインとなっています。スティック状のコントローラー本体の先端からアーチを描き手首を囲うリングに繋がっており、その名の通り、手のひらをオーブで包み込むような形状です。
PlayStation VR2 Senseコントローラーの重量(ストラップ含む)は左右それぞれ約167gです。
PlayStation VR2 Senseコントローラーにはそもそもの握り形状だけでなくボタンレイアウトにも左右の別があり、基本的なボタンとしてDualSenseコントローラーに準拠した〇×△□ボタンが左右にそれぞれ分けて配置されています。
さらに右手用コントローラーにはメニューボタン、左手用コントローラーにはシェアボタンが設置されています。PSボタンは左右コントローラーの両方に実装されています。
PlayStation VR2 Senseコントローラーの左右トリガーはDualSenseと同じくR2/L2ですが、グリップ部分の中指辺りにもボタンが実装されており、R1/L1ボタンが割り当てられています。
PlayStation VR2 SenseコントローラーはPlayStation 5のゲームパッド DualSenseの特徴であるハプティックフィードバックやアダプティブトリガーに対応し、VR空間内での触覚や臨場感を繊細かつ強烈に再現します。
PlayStation VR2 Senseコントローラーのオーブ上フレームの内側には標準で投げ飛ばしを防止するストラップが装着してあります。
PlayStation VR2 Senseコントローラーのグリップ下端にはUSB Type-Cポートが実装されています。内蔵バッテリーで動作するので、このUSB Type-Cポートでコントローラーを充電します。
PlayStation VR2 Sense コントローラー充電スタンド
PlayStation VR2用の別売り純正アクセサリ「PlayStation VR2 Sense コントローラー充電スタンド」について紹介しておきます。PlayStation VR2 Sense コントローラー充電スタンドは見ての通り、横長の皿形クレードルにコントローラーを置くだけで充電できる充電スタンドです。
充電はマグネット接点を使用するので、PlayStation VR2 Sense コントローラーのUSB Type-Cポートに付属の接点アダプタを装着します。
充電スタンド自体への給電は付属のACアダプタを使用します。5V/3A程度の給電なので、USB給電にして欲しかったところですが…。
以上、『「PlayStation VR2」をレビュー 【ハードウェア編】』でした。
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PlayStation 5専用VR HMD&コントローラーセット「PlayStation VR2」をレビュー。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) March 16, 2023
レビュー記事第1弾として、開封の儀的にVR HMD本体やコントローラーのハードウェア仕様について紹介します。https://t.co/G4SHxPJYnc pic.twitter.com/kNdx6dopAC
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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たぶん生産性やコストと有機elとHDRの相性だったんどと思います。
あとファンですが曇りよけの他に、PSVR初代に外付けされてたプロセッサーユニットを PSVR2に内臓したのでその為の冷却としてもつかわれてます。
ソースはav watchの開発者インタビューより