スポンサードリンク
Sony製ミラーレス一眼カメラ α7シリーズに対応する、焦点距離16mm~35mmの広角、絞り値がF4とそこそこ明るく、さらに電動ズームにも対応するフルサイズEマウントレンズ「Sony FE PZ 16-35mm F4 G(型番:SELP1635G)」をレビューします。
製品公式ページ:https://www.sony.jp/ichigan/products/SELP1635G/
Sony SELP1635G レビュー目次
1.Sony SELP1635Gの梱包・外観・付属品
2.Sony SELP1635Gのサイズと重量
3.Sony SELP1635Gのズーム・フォーカス・操作部
4.Sony SELP1635Gのレンズフード・フィルター
5.Sony SELP1635Gの画質や作例 【追記】
6.Sony SELP1635Gのレビューまとめ
【2022年6月13日 追記】 画質や作例に関する章を追記しました。
Sony SELP1635Gの梱包・外観・付属品
早速、「Sony SELP1635G」を開封して外観や付属品をチェックしていきます。「Sony SELP1635G」のパッケージはEマウントレンズではお馴染みのオレンジ色にプリントされた段ボール箱です。
蓋を開くと間仕切りを挟んで左側に保証書類があり、右側の大きいスペースにはレンズ本体と付属品が収められています。
「Sony SELP1635G」にはレンズ本体以外にレンズケースとレンズフードが付属しています。
またレンズ本体はEマウント部だけでなく、レンズ先端もレンズキャップも装着した状態です。
「Sony SELP1635G」の外観はこんな感じです。
鏡筒は軽量さを重視して金属製ではありませんが、α7シリーズのカメラ本体と同じく黒色シボ塗装なので高級感を感じます。
「Sony FE PZ 16-35mm F4 G(型番:SELP1635G)」のレンズのスペックはEマウントでフルサイズ対応なのは当然として、焦点距離は16~35mmとなっており、所謂、広角ズームレンズです。
最大でワイド端16mmに加えて、28~35mmという標準ズームレンズのワイド寄りな焦点距離にも対応するので、幅広い用途で使い易いレンズだと思います。
「SELP1635G」の開放絞りF値は焦点距離の変更(ズーム操作)に依らずF4で一定の通しF4と呼ばれる仕様です。このレンズのメインターゲットは動画撮影なので十分な明るさだと思います。
Sony SELP1635Gのサイズと重量
「Sony SELP1635G」のサイズと重量をチェックしてきます。「Sony SELP1635G」はフルサイズ対応の広角ズームレンズながら、最大径80.5mm×長さ88.1mmと非常にコンパクトです。このスペックで全長が100mm未満というのがスゴい。
レビュー素材の撮影で活躍しているα7Cのキット版に付属するSEL2860と比較するとこんな感じです。
収納時こそ長さは2倍程度違いますが、撮影時は28mm広角端で70mm強、60mm望遠端で80mm弱に延びるので、径に差はあるものの、意外とサイズの違いを感じません。
電動ズーム対応レンズ枠では、フルサイズではなくAPS-Cのレンズですが、焦点距離18-105mm(フルサイズ換算で27-157.5mm)のSELP18105Gと比較すると、「Sony SELP1635G」の小ささ、短さがよくわかります。
Sony製フルサイズミラーレス一眼カメラというとやはりα7シリーズが代表格ですが、管理人はSony α1と組み合わせて使用しています。とはいえカメラ本体の外観はα7シリーズもα1もほぼ同じなので。
「Sony SELP1635G」はα1やα7シリーズのカメラボディに対して、大きすぎず小さすぎずとちょうどいい塩梅のサイズ感です。
「Sony SELP1635G」はα1やα7シリーズに装着して、カメラ&レンズで全長が150mmに収まるというのも素晴らしいです。
「Sony SELP1635G」のレンズの重量は353g程度です。比較として、SEL2860は166g、SELP18105Gは425gでした。
フルサイズEマウントで28~70mm程度の標準ズームレンズだと基本的に重さは1kg弱になるので、単焦点並みというと少し言い過ぎですが、「Sony SELP1635G」の軽さはサイズ感以上に驚愕するレベルだと思います。
Sony SELP1635Gのズーム・フォーカス・操作部
続いて「Sony SELP1635G」の操作部についてチェックしていきます。「Sony SELP1635G」はレンズ鏡筒に様々な操作部が実装されています。まず「Sony SELP1635G」はズームレンズなのでフォーカスリングに加えてズームリングが実装されています。先端にある幅が少し細いリングがフォーカスリング、その手前にある幅が広めの方がズームリングです。
ズームリングは90度回転させるとテレ端からワイド端(その逆も)に移ります。加速度はなく、ズームリングを回した量に比例してズームイン・ズームアウトしました。
「Sony SELP1635G」は電動ズームなのでズームリングの回転方向とズームイン・ズームアウトの組み合わせをカメラ設定から変更できます。
標準では非電動のズームレンズと同じく、左回転でズームアウト(ワイド端へ)、右回転でズームイン(テレ端へ)ですが、反転させられます。
「Sony SELP1635G」は新設計のパワーズーム機能を搭載し、通常のマニュアルズームリングに迫る快適な操作が可能です。
ズーム・フォーカスの群駆動にXD(extreme dynamic)リニアモーター 4基を採用し、かつ、アクチュエータ設計を高効率化することで、応答性に優れた制御を実現しています。ズームリングの繊細な操作を高精度に検出し、パワーズームながらレスポンスのよい画角調整ができます。
「Sony SELP1635G」は電動ズームレンズなので現在の焦点距離はカメラのディスプレイから確認する必要があります。ただし焦点距離が表示されるのはズーム操作をした直後の数秒間だけです。どこか画面の端っこのほうに現在の焦点距離を常時表示できるといいのですが。
「Sony SELP1635G」のズーム機能については電動ズーム対応に加えて、もう1つ大きな特長として、インナーズーム方式(およびインナーフォーカス方式も)を採用しています。
「Sony SELP1635G」はズーム、フォーカス時にもレンズの長さが変わらず、重心バランスを保ち、安定した動画撮影が可能です。
「Sony SELP1635G」のズーム操作はズームリングだけでなく、鏡筒中央に実装されたズームレバーからも行えます。ズームレバーの位置はカメラを持った時に9時の方向です。
レンズ本体のズームレバーによるズームはON/OFFの単純な一定速度ではなく、広角側/望遠側でスライドさせた量によってズーム速度が変わります。一定速度でズームさせたい場合は、Bluetoothリモコンやカスタムキーを使用する必要があります。
また別売のアクセサリーですがBluetoothに対応した最新のα7シリーズが対応するリモートコントローラー(RMT-P1BT、GP-VPT2BT)や、Imaging Edge Mobileアプリを使用すればスマートフォン経由でもズーム操作が可能です。
「Sony SELP1635G」のカメラ本体ボタンのカスタムキーや、各種リモートコントローラーによるズーム速度は組み合わせて使用しているカメラの設定メニューから8段階で調整が可能です。
カメラ側設定メニューやカメラのカスタムキーでズームする場合の速度はリモコンマークなしのズームスピード(上側)で設定します。リモコンマーク付きのズームスピード(下側)はそのままリモコンでズームする時のズームスピードの設定です。
カメラ本体のボタンに対してズームイン・ズームアウトのカスタムキーを割り当てることも可能です。(α7 IV、α7S III、α1など一部の対応機種のみ)
カスタムキーを上手く割り当てれば、FX3のようにカメラ側にズームバーがないカメラでも片手でズーム操作が可能になります。
フォーカス関連ではAF/MF切り替えスイッチやフォーカスホールドボタンが鏡筒に実装されています。AF/MF切り替えスイッチやフォーカスホールドボタンの位置はカメラを持った時に7時~8時の方向です。
リニア・レスポンスMF機能も採用されており、マニュアルフォーカス時にリング回転角度に対応したフォーカス移動で精緻なピント合わせができるため、動画撮影時のラックフォーカス操作などで撮影者の意図がダイレクトに反映できます。
フォーカスホールドボタンはその名前の通りフォーカスホールド機能が標準で割り当てられています。組み合わせるカメラによって割り当て可能な機能に違いはあるものの、押下時の機能はカメラ設定から変更可能です。
あと公式ページにある通りですが、2022年5月30日現在、Sony α1はフォーカスブリージング補正には非対応で、設定メニューにも項目は表示されませんでした。(今のところ対応機種はα7 IV、FX6のみ)
「Sony SELP1635G」は露光や被写界深度(ボケ)に影響する絞り値(IRIS)を調整する絞りリングも搭載しています。
「Sony SELP1635G」の絞りリングでF4~F22の設定を行っている場合、カメラ本体のダイヤルによるF値操作は無効になります。A(Auto)にするとカメラからの操作が有効になります。
「Sony SELP1635G」の絞りリングについては誤操作を防ぐため、アイリスロックスイッチと、絞りリングクリック切り換えスイッチの2つも実装されています。それぞれ、位置はカメラを持った時に2時と5時の方向です。
アイリスロックスイッチはその名の通り、絞りリングの回転を完全に止めてしまうスイッチです。
絞りリングクリック切り換えスイッチは絞りリングを回転させる時の負荷を切り替えます。
ONでは4.0、4.5、5.0、5.6…と段階的に絞りを変更する時にマウスホイールのようなカチッという負荷がかかります。負荷はカメラのホイールよりも少し重いくらいです。OFFにするとスルスルと無抵抗に回転します。
なおONでもF22とA(Auto)のリング回転にはクリック負荷が残ります。
旧UIのカメラはズームスピードを調整できないかも?
今回検証に使用したSony α1や、スタンダードクラスの最新モデルSony α7 IVなど新UIを採用しているカメラは上で紹介したように、カスタムキーやリモートコントローラーでズームする時のズームスピードを設定できるようですが、旧UIの製品は「Sony SELP1635G」のズームスピードを調整できないかもしれません。今回、Sony α7Cに「Sony SELP1635G」を装着して設定画面を調べてみました。ボディーのFWバージョンは2.00、レンズのFWバージョンは01です。
旧UIのカメラでも、フォーカスホールドボタンの機能切り替えや、ズームリングの方向切り替えの設定はあったのですが、ズームスピードの設定項目は見当たりませんでした。
Sony SELP1635Gのレンズフード・フィルター
「Sony SELP1635G」のレンズフードやフィルター対応についてチェックしてきます。「Sony SELP1635G」には花形バヨネット式のレンズフードが標準で付属しています。付属フードの型番はALC-SH172です。
「Sony SELP1635G」に付属フードを装着するとこんな感じです。
レンズフードには正しい装着位置があり、レンズ本体とレンズフードの赤い点が合う位置で挿入し、赤い点の位置が一致するように回して固定します。
また、付属フードは逆方向でも装着できるので、カメラバッグやケースに入れて持ち運ぶ時に長さ方向で収納スペースを余分に取ることもありません。
「Sony SELP1635G」のレンズ先端にはフィルター用に72mm径のスレッドがあります。
管理人はSony SELP1635Gと一緒にレンズ保護用にKenko製レンズフィルター「Kenko レンズフィルター ZX II プロテクター」も購入しました。あと、フックストラップ付きのHAKUBA製レンズキャップも。
Kenko ZX II プロテクターは、ガラスへの負荷を限りなくゼロに近づけるフローティングフレームを採用し、ガラスのゆがみを極限まで抑え、超高解像を実現しています。新開発のZR01コート&高透過光学レンズは面反射0.1%の超低反射を実現しています。フィルター装着によるフレアやゴーストなどのデメリットを抑え、レンズを守りながら性能を最大限に発揮します。
Kenko ZXシリーズからは、不要な光の反射を抑えることで、被写体本来の色彩を鮮明に再現する円偏光フィルター「Kenko ZX C-PL」も発売されています。こちらも画質重視なら円偏光フィルターとしてオススメな製品です。
ちなみに管理人は基本的に室内利用なので、ガラスの強度よりも画質を重視してフィルターを選びましたが、頻繁に外に持ち出すのであれば、強化ガラスで強度に優れた保護フィルターもオススメです。
MARUMI製レンズフィルター「MARUMI EXUS Lens Protect SOLID」は、強化ガラスを採用で従来製品よりも7倍の強度があり、反射率0.2%を実現した可視光に影響を与えない、無色透明なレンズ保護フィルターです。
静電気による微細なチリ・ホコリが付きにくい帯電防止コーティング、水滴や指紋が付きにくく、かつ付いても簡単に拭き取れる撥水・防汚コーティングも施されています。
規格通りなので当然ですが、Kenko ZX II プロテクターの72mm径モデルは「Sony SELP1635G」にピッタリでした。
Kenko ZX II プロテクターの先端には同じく72mm径のスレッドがあるので、レンズに標準で付属するレンズキャップもそのまま上から装着できます。
なお「Sony SELP1635G」のレンズフードはレンズ先端の外側にあるスリットで固定する構造なので、レンズフィルターと同時に使用できます。
Sony SELP1635Gの画質や作例
「Sony SELP1635G」をSony α1と組み合わせて画質や実際に撮影した写真をチェックしていきます。まずは作例として、当サイトのメインコンテンツでもある自作PCパーツによって1から構築したゲーミングPCの写真です。
「Sony SELP1635G」は焦点距離35mmに対応しているので、一般的なズームレンズのような画角でも撮影できます。(α1の8640x5760を幅1920にリサイズしていますがトリミングなしで画角はそのまま)
超広角な焦点距離16mmも試してみましたが、自作PC関連だとあまり力を発揮しない感じでした。(管理人のカメラ技術の問題かもですが)
自作PC関連だと寄って迫力のある写真を!という用途でも、せいぜい24mmもあれば十分な気がします。
「Sony SELP1635G」は広角ズーム対応なので上のような焦点距離35mmという一般的な画角から、最大で焦点距離16mmまで画角を広げることができます。
3:2の縦横比率において、35mm/28mm/24mm/20mm/16mmで定点からズームして撮影したのが下のGIF画像です。
参考までに幅1920にリサイズした写真がこちら。
「Sony SELP1635G」は動画用のレンズとして使用する人も多い(というか動画用の方がメイン?)と思うので、16:9の縦横比率において、35mm/28mm/24mm/20mm/16mmで定点からズームして撮影したのが下のGIF画像です。
定点から引いて撮影するようなシーンであれば35mm~24mmくらいまであれば十分な感じだと思います。20~16mmは逆に画角が広すぎるので、手持ちジンバルでセルフィー用という感じの焦点距離です。定点でもカメラと距離を取れない状態で広く写したいときは便利ですが。
同じく、参考までに幅1920にリサイズした写真がこちら。
「Sony SELP1635G」は”マクロレンズ”と呼んでも差し支えないレベルで被写体に寄って撮影できるところが魅力です。
PCケースのサイドパネル当りにレンズ先端がくる位置でも、水冷CPUクーラーのヘッドにバッチリとピントが合って、16mmの広角端にするとグラフィックボードまで画角に入ります。スゴイ。
簡単に「Sony SELP1635G」でピントが合う最短撮影距離もチェックしてみました。
まずはテレ端の35mm(絞りは最も被写界深度が浅くなるF4.0)ですが、カメラのセンサー位置から見て25mm弱、レンズ先端(フードなし)から見て15mm弱でバッチリとピントが合いました。
一方で、ワイド端の16mm(絞りは最も被写界深度が浅くなるF4.0)でも、カメラのセンサー位置から見て25mm弱、レンズ先端(フードなし)から見て15mm弱でバッチリとピントが合いました。
「Sony SELP1635G」はテレ端35mmでもワイド端16mmでも、レンズ先端から15cmの距離ならバッチリピントが合います。俯瞰とかで手元の製品を写して行うレビュー動画の撮影では非常に便利なレンズです。
普段、管理人はレビュー素材の撮影にSony SEL2860を使用しているのですが、マクロフィルターなしだとこれくらいしか寄って撮影できません。トリミングするにしてもM.2 SSDだと解像度がちょっと足りない感じに。
普段だとマクロレンズフィルターで寄って撮影しています。ステップアップリングで58mmにしてマンフロットのマグネットアダプタを組み合わせているので、マニュアルフォーカスの静止画でレビュー素材撮影なら特に問題はないのですが、オートフォーカスで動画はピントが厳しい感じに。
「Sony SELP1635G」を使用すると2倍くらいのサイズになるまで寄って撮影できます。スチルでも便利ですが、やっぱり俯瞰で手元の製品を写して行うレビュー動画の撮影には非常に便利なレンズです。
最後に「Sony SELP1635G」の画質について普段使いしているSony SEL2860と同じ構図で撮影してみました。
カメラボディはSony α1で解像度8640x5760のJPG(アップロードサイズに制限があるので幅6000にリサイズ)です。露光(絞り、シャッター速度、ISO)は揃えています。
正直なところ管理人の目だと「Sony SELP1635G」とSony SEL2860の画質についてはあまり差を感じません。
周辺のクッキリ感とかもアップして見比べてみたのですが、被写界深度とかピント位置の微妙な前後の影響が誤差になるので厳密に比較は難しく。
上の2枚だと「Sony SELP1635G」の方が周辺(CPUの箱あたり)がクッキリしていますが、下の2枚だと逆にSony SEL2860の方がクッキリしています。CPUクーラーの水冷ヘッドでピントを合わせているのですが、どうしても微妙に前後してしまうので。
撮影してみた結果としてハッキリ言えることとして、上の4枚でも分かると思いますが、同じ絞り値にしても「Sony SELP1635G」はSEL2860よりも暗くなりました。F値で1段弱程度は暗いような気がします。
比較できるレンズがSEL2860以外にないので、断言はできませんが、F4.0のレンズとしては1段弱程度暗いかもしれないので、一応ご注意を。
もう1つ、これはレンズ長が違うからかもしれませんが、同じ画角に対して焦点距離には差があり、SEL2860の28mmに対して「Sony SELP1635G」は27.5mmのように同じ画角にしようと思うと、少し広角寄りにする必要がありました。
Sony SELP1635Gのレビューまとめ
最後に「Sony FE PZ 16-35mm F4 G(型番:SELP1635G)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 16mm~35mmの広角ズームレンズ、絞り値は通しでF4
- 最短撮影距離でレンズ先端から15cm弱までバッチリとピントが合う
- Sony Eマウントでフルサイズセンサーに対応
- 全長88.1mm、重量353gとコンパクトかつ軽量
- 電動ズーム対応かつインナーズームでズーム時に長さの変化はなし
- カメラ本体のカスタムキーでズーム操作が可能
- Bluetooth接続のリモコンやスマホアプリによるズーム操作が可能
- フォーカスホールドボタンはカメラから機能割り当てを変更可能
- 72mm径の汎用フィルターに対応
- F4.0としては1段弱程度、暗いかも?
- レンズ側のズームバーはスライド量でズーム速度が変化
- 固定速度のズーム操作にはカスタムキー設定やリモコンが必要
- α7Cなど旧UIのカメラでは電動ズーム周りのカスタム機能が制限される
- 税込み16万円前後と非常に高価
「Sony SELP1635G」はやはり、16mm~35mmの広角ズームレンズ、絞り値は通しでF4、電動ズーム対応かつインナーズームでズーム時に長さの変化はなし、という3つが最大の特長です。
4大特長とするなら、最短撮影距離、レンズ先端から15cm弱の被写体でもバッチリとピントが合うところも「Sony SELP1635G」の魅力です。
レビュー記事内でも書いた通りですが、俯瞰などで手元の製品を写して行うレビュー動画の撮影では非常に便利なレンズです。手のひらサイズ程度の小さい被写体でも寄って大きく写し、ピントもバッチリと合わせて動画を撮影できます。
「Sony SELP1635G」の画質については正直なところ優劣はよくわかりません。今のところ5万円のSEL2860でも満足している程度の目なので。
ただ上で書いた機能性の面だけでも「Sony SELP1635G」には14~16万円という予算を出すだけの価値があると思います。というかそれで管理人は満足しています。
「Sony SELP1635G」の実機を触ってみると、α7 IVなど新UI対応のカメラでないと電動ズーム周りのカスタム機能を使用できなかったり、レンズ本体のズームバーによる操作は固定速度ではなかったりと予想外なことも多く、驚きました。
電動ズームに対応したレンズとして使うならSony α7 IVやSony α7S IIIのユーザーでないと「Sony SELP1635G」のポテンシャルを発揮しきれないのではないかなと。
操作性周りについては購入後に”なんか思ってたのと違う”となる可能性もあるので、組み合わせるカメラボディにはご注意ください。
以上、「Sony SELP1635G」のレビューでした。
記事が参考になったと思ったら、ツイートの共有(リツイートやいいね)をお願いします。
焦点距離16~36mmの広角、通しF4とそこそこ明るく、さらに電動ズームにも対応するフルサイズEマウントレンズ「Sony FE PZ 16-35mm F4 G(SELP1635G)」をレビューhttps://t.co/Rx4T8sB2ch pic.twitter.com/SLcQC7Q00I
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) May 29, 2022
関連記事
・「Sony α7C」をレビュー。レビュー用素材撮影でRX100M5と画質比較・「Sony α1」をレビュー。静止画でも動画でも最強スペック!
・「Samsung SDXCカード EVO/PRO Plus (2021)」をレビュー
・「プログレード SDXC UHS-II COBALT 300R 256GB」をレビュー
・「Sony α7S III」をレビュー。ISO感度ノイズをα7Cと比較のつもりが…
・「ProGrade Digital COBALT 800R 160GB」をレビュー
・「Kenko ZX C-PL」をレビュー。Zéta Quintと比較してみた
・Sony α7シリーズのFTP転送の使い方 【ルーターのUSB NAS機能で簡単に!】
・「Elgato Game Capture 4K60 S+」をレビュー
・AVerMedia製ビデオキャプチャの最新おすすめ機種を機能比較
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
スポンサードリンク