Windows 11は初期設定でインターネット接続が必須になったため、標準ドライバが対応していないネットワーク機器しかない環境はインストールで詰むので解決方法を説明します。
【追記】I225-VとAX210はWindows 11の標準ドライバに対応でした
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2021年10月に発表されたWindowsの新バージョン「Windows 11」は、Windows 10からのマイナーな変更点として『初期設定でインターネット接続が必須』になりました。条件が揃うとWindows 10 Homeのインストールから初期設定で進められなくなり、詰む状況が発生するので解決方法を紹介します。
正確に言うとWindows 11 Homeでは初期設定でインターネット接続が必須、Windows 11 Proはインターネット接続がなくても初期設定を進められます。
Windows 11 Proのインストール自体はライセンスがなくてもできますが、実際に使用するためにはライセンス認証が必要なのでProでインストールする意味はなく、一般的な自作PCで使用されるWindows 11 Homeでは条件次第でインストール/初期設定で進められなくなり、詰む状況が発生します。
インターネット接続そのものについては、有線でネット接続するつもりの人がOSの新規インストールの段階で有線ネット環境がないということはないと思いますし、また流石にスマホを持っている人が大半だと思うので、仮に有線ネット環境がなくてもWiFiテザリングで何とかなると思います。このあたりは各自でどうにか調整してください。
なお初期設定の最初にインターネット接続の確認はあり、Windows 10の時同様にマイクロソフトアカウントによるサインインが推奨されていますが、Windows 11でもオフライアカウントは作成可能です。
その他に、Intel製WiFi 6E対応無線LANコントローラー AX210や、Marvell AQtion製10Gb LANコントローラー AQC107などもWindows 10(21H2)の標準ドライバで動作しないネットワークアダプタでした。
マザーボード付属のドライバメディアは当時、CD/DVDなど光学メディアが主流であり、一方で光学ドライブを搭載しない環境が主流になっていたので、事前にドライバをコピーしておいたUSBメモリを用意するなり対応して置かないと、インターネット接続ができなくなる状況が発生する可能性がありました。
ただしWindows 10の場合は最低限、OS起動までは漕ぎつけることができました。
Windows 11の標準ドライバでIntel I225-VとIntel AX210は正常に動作します。
Intel I225-Vについては当初検証に使用したMSI MEG Z690 UNIFYでエラー表示となり標準ドライバで動作しなかったので、非対応としていましたが、後日別のマザーボードで検証したところ、標準ドライバで正常に動作しました。(一定条件で動作しない可能性もあるようなので一応注意してください。)
Windows 10では最低限、OSを使うところまではできたのですが、Windows 11は前述の通り初期設定でインターネット接続が必須になったため、標準ドライバが対応していないネットワーク機器しかない環境はインストール(初期設定)で詰むという状況が発生してしまいます。
なにも準備せずにOSをインストールするとネットワークアダプタが一切表示されず、前にも後ろにも進めないという絶望的な画面が……。
ということで、条件次第で詰んでしまうWindows 11のインストールを解決する方法を紹介します。
エレコム、バッファロー、IO-DATA、TP-Linkなどメーカーはどこでもいいですが、プラグアンドプレイなどドライバインストール不要で使用できる製品を選んでください。有線LANと無線LANのどちらのアダプタも1000~2000円程度で購入できます。
Windows10の製品パッケージに付属するUSBメモリはUEFIで認識できないなどトラブルが発生することがあるようなので、当サイトでは以前からMS公式ツールを使用して適当なUSBメモリでOSインストールメディアを作成するのをオススメしています。
このOSインストールメディアにネットワークアダプタのメーカーサイトからダウンロードしたドライバファイルをコピーするだけで、OSインストール時に合わせてドライバもインストールできるようになります。
Intel製2.5Gb有線LANコントローラーI225-V(Foxville)については、基本的にWindows 11の標準ドライバで動作するはずですが、一部のマザーボードではエラーが出て正常に動作しないケースも確認しています。
Intel製2.5Gb有線LANコントローラーI225-V(Foxville)のドライバを手動でインストールする場合、Intelの公式ダウンロードページにはまだWindows 11対応版が公開されておらず、またexe形式のドライバのみでOSインストール時に読み込むことができません。
代わりにマザーボードのサポートページで配布されているI225-V用ドライバを使用すると上手くインストールできます。
一例として挙げているリンクはASUS ROG MAXIMUS Z690 HEROのものですが、他社製マザーボードでもI225-V用ドライバについては使用しても問題ないはずです。各自で使用しているマザーボードのサポートページに上手くいくドライバがない場合は試してみてください。
Intel製WiFi 6E対応無線LANコントローラーAX211については、Intelの公式ダウンロードページからドライバをダウンロードするのですが、普通に『Windows 11用』のリンクを選択するとexe形式のインストーラーしか表示されないので、『IT 管理者向けインテル® PROSet/Wireless ソフトウェアとドライバー』の方を開いて、Windows 11用かつx64形式のドライバのZip圧縮ファイルをダウンロードします。
Intel I225-VやIntel AX211(その他のWindows 11標準ドライバで動作しないネットワークアダプタ)のドライバを公式ページやマザーボードのサポートページからダウンロードしたら、USBインストールメディアのルートに圧縮ファイルを解凍したフォルダをコピーします。
使用するドライバファイルをOSインストールメディアにコピーしたら、通常通り、そのOSインストールメディアを使用してOSのインストールを開始し、OSのインストール先ドライブ選択まで進めます。
ドライブ一覧の左下にある「ドライバーの読み込み」を選択すると、ポップアップウィンドウが表示されるので、「参照」を選択します。
見慣れたエクスプローラーが表示されるので、OSインストールメディア(ESD-USB)を開いて、先ほどコピーしたドライバフォルダを選択し、OKをクリックします。
選択したフォルダ内のドライバは自動的に検索されて、該当するものがあれば表示されるので、「次へ」をクリックしてドライバをインストールします。
ドライバのインストールが済めば、後は通常通りにOSをインストールするドライブを選んでOSのインストールを進めます。
ドライバを正常にインストールできていれば、ネットワークアダプタ(接続先)が表示され、インターネット接続が成功していれば初期設定を進められるはずです。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
【追記】I225-VとAX210はWindows 11の標準ドライバに対応でした
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2021年10月に発表されたWindowsの新バージョン「Windows 11」は、Windows 10からのマイナーな変更点として『初期設定でインターネット接続が必須』になりました。条件が揃うとWindows 10 Homeのインストールから初期設定で進められなくなり、詰む状況が発生するので解決方法を紹介します。
Windows 11は初期設定でインターネット接続が必須に
2021年10月に発表されたWindowsの新バージョン「Windows 11」は、Windows 10からのマイナーな変更点として『初期設定でインターネット接続が必須』になりました。正確に言うとWindows 11 Homeでは初期設定でインターネット接続が必須、Windows 11 Proはインターネット接続がなくても初期設定を進められます。
Windows 11 Proのインストール自体はライセンスがなくてもできますが、実際に使用するためにはライセンス認証が必要なのでProでインストールする意味はなく、一般的な自作PCで使用されるWindows 11 Homeでは条件次第でインストール/初期設定で進められなくなり、詰む状況が発生します。
インターネット接続そのものについては、有線でネット接続するつもりの人がOSの新規インストールの段階で有線ネット環境がないということはないと思いますし、また流石にスマホを持っている人が大半だと思うので、仮に有線ネット環境がなくてもWiFiテザリングで何とかなると思います。このあたりは各自でどうにか調整してください。
なお初期設定の最初にインターネット接続の確認はあり、Windows 10の時同様にマイクロソフトアカウントによるサインインが推奨されていますが、Windows 11でもオフライアカウントは作成可能です。
Windows 11の標準ドライバで動作しないネットワークアダプタがある
昨年の2020年5月頃からIntel製2.5Gb LANコントローラーI225-V(Foxville)を搭載した、というかそれしか搭載していないマザーボードが出始めたので、当サイトのマザーボードレビューでも度々指摘していたのですが、I225-VはWindows 10の標準ドライバで動作しない、別途ドライバインストールが必要なネットワークアダプタでした。その他に、Intel製WiFi 6E対応無線LANコントローラー AX210や、Marvell AQtion製10Gb LANコントローラー AQC107などもWindows 10(21H2)の標準ドライバで動作しないネットワークアダプタでした。
マザーボード付属のドライバメディアは当時、CD/DVDなど光学メディアが主流であり、一方で光学ドライブを搭載しない環境が主流になっていたので、事前にドライバをコピーしておいたUSBメモリを用意するなり対応して置かないと、インターネット接続ができなくなる状況が発生する可能性がありました。
ただしWindows 10の場合は最低限、OS起動までは漕ぎつけることができました。
Windows 11の標準ドライバでIntel I225-VとIntel AX210は正常に動作します。
Windows 11(21H2)の標準ドライバとネットワーク機器の対応状況 | ||||
*マザーボードによって 対応・非対応が変わる可能性あり |
対応 | 非対応 | 未確認 | |
有線LAN | 1Gb (基本的に 標準対応) |
Intel I219-V Intel I211-AT Realtek RTL8111H Realtek RTL8118 |
- | - |
2.5Gb | Realtek RTL8125B(G) Intel I225-V * Killer E3100(G) |
|||
10Gb | - | AQtion AQC107 AQtion AQC113CS |
Intel X550 |
|
無線LAN | WiFi 6 | Intel AX200 Intel AX201 |
Intel AX201 | - |
WiFi 6E | Intel AX210 Killer AX1675x |
Intel AX211 AMD RZ616 |
- |
Intel I225-Vについては当初検証に使用したMSI MEG Z690 UNIFYでエラー表示となり標準ドライバで動作しなかったので、非対応としていましたが、後日別のマザーボードで検証したところ、標準ドライバで正常に動作しました。(一定条件で動作しない可能性もあるようなので一応注意してください。)
Windows 10では最低限、OSを使うところまではできたのですが、Windows 11は前述の通り初期設定でインターネット接続が必須になったため、標準ドライバが対応していないネットワーク機器しかない環境はインストール(初期設定)で詰むという状況が発生してしまいます。
なにも準備せずにOSをインストールするとネットワークアダプタが一切表示されず、前にも後ろにも進めないという絶望的な画面が……。
ということで、条件次第で詰んでしまうWindows 11のインストールを解決する方法を紹介します。
解決策1:標準ドライバで動くUSB接続ネットワークアダプタを用意する
自作PCマザーボードに標準搭載されたネットワークアダプタがWindows 11の標準ドライバで動作しない、というのが最大の問題なので、シンプルに標準ドライバで動作するUSB接続のネットワークアダプタを用意すればこの問題は回避できます。エレコム、バッファロー、IO-DATA、TP-Linkなどメーカーはどこでもいいですが、プラグアンドプレイなどドライバインストール不要で使用できる製品を選んでください。有線LANと無線LANのどちらのアダプタも1000~2000円程度で購入できます。
解決策2:OSインストール時にドライバもインストールする
手間がかかる代わりにお金はかからない方法として、OSインストール時にネットワークアダプタのドライバもインストールするという方法があります。Windows10の製品パッケージに付属するUSBメモリはUEFIで認識できないなどトラブルが発生することがあるようなので、当サイトでは以前からMS公式ツールを使用して適当なUSBメモリでOSインストールメディアを作成するのをオススメしています。
このOSインストールメディアにネットワークアダプタのメーカーサイトからダウンロードしたドライバファイルをコピーするだけで、OSインストール時に合わせてドライバもインストールできるようになります。
Intel製2.5Gb有線LANコントローラーI225-V(Foxville)については、基本的にWindows 11の標準ドライバで動作するはずですが、一部のマザーボードではエラーが出て正常に動作しないケースも確認しています。
Intel製2.5Gb有線LANコントローラーI225-V(Foxville)のドライバを手動でインストールする場合、Intelの公式ダウンロードページにはまだWindows 11対応版が公開されておらず、またexe形式のドライバのみでOSインストール時に読み込むことができません。
代わりにマザーボードのサポートページで配布されているI225-V用ドライバを使用すると上手くインストールできます。
一例として挙げているリンクはASUS ROG MAXIMUS Z690 HEROのものですが、他社製マザーボードでもI225-V用ドライバについては使用しても問題ないはずです。各自で使用しているマザーボードのサポートページに上手くいくドライバがない場合は試してみてください。
Intel製WiFi 6E対応無線LANコントローラーAX211については、Intelの公式ダウンロードページからドライバをダウンロードするのですが、普通に『Windows 11用』のリンクを選択するとexe形式のインストーラーしか表示されないので、『IT 管理者向けインテル® PROSet/Wireless ソフトウェアとドライバー』の方を開いて、Windows 11用かつx64形式のドライバのZip圧縮ファイルをダウンロードします。
Intel I225-VやIntel AX211(その他のWindows 11標準ドライバで動作しないネットワークアダプタ)のドライバを公式ページやマザーボードのサポートページからダウンロードしたら、USBインストールメディアのルートに圧縮ファイルを解凍したフォルダをコピーします。
使用するドライバファイルをOSインストールメディアにコピーしたら、通常通り、そのOSインストールメディアを使用してOSのインストールを開始し、OSのインストール先ドライブ選択まで進めます。
ドライブ一覧の左下にある「ドライバーの読み込み」を選択すると、ポップアップウィンドウが表示されるので、「参照」を選択します。
見慣れたエクスプローラーが表示されるので、OSインストールメディア(ESD-USB)を開いて、先ほどコピーしたドライバフォルダを選択し、OKをクリックします。
選択したフォルダ内のドライバは自動的に検索されて、該当するものがあれば表示されるので、「次へ」をクリックしてドライバをインストールします。
ドライバのインストールが済めば、後は通常通りにOSをインストールするドライブを選んでOSのインストールを進めます。
ドライバを正常にインストールできていれば、ネットワークアダプタ(接続先)が表示され、インターネット接続が成功していれば初期設定を進められるはずです。
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Windows 11は初期設定でインターネット接続が必須に。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) November 15, 2021
標準ドライバが対応していないネットワーク機器しかない環境はインストールで詰みます。
ネットワーク機器が表示されず、前にも後ろにも進めない絶望感……。
ということで解決方法を説明します。https://t.co/FNfqpPECTb pic.twitter.com/rrmtesHSo5
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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