HD振動2対応、カスタマイズ可能なGL/GRボタンやヘッドホン&マイク用4極ジャックも搭載し、グリップ型でTVモード/テーブルモードの長時間プレイも快適なワイヤレスコントローラー「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」をレビューします。
Switch 2 Proコンと初代のスペック比較
![]() Switch 2 Proコン | ![]() 初代 Proコン | |
振動機能 | HD振動2 | HD振動 |
---|---|---|
スリープ復帰 | Switch2 対応 | Switch2 非対応 |
Cボタン(チャット) | 搭載 | 非搭載 |
グリップボタン | 搭載(GR/GL) | 非搭載 |
音声出力・入力 | ヘッドホン&マイク | 3.5mm 4極ジャック非搭載 |
バッテリー持ち | 約40時間 (1070mAh) | 約40時間 (1300mAh) |
充電時間 | 約3時間 | 約6時間 |
有線時の遅延 | 少し速い | 普通 |
寸法 | 縦105mm×横148mm×厚さ60mm | 縦106mm×横152mm×厚さ60mm |
重量 | 約235g | 約246g |
GL/GRボタン、ヘッドホンマイクジャックを搭載
外観・付属品
まずは「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」の外観や付属品について紹介していきます。
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」のパッケージは赤色の帯に白背景で製品イラストという、任天堂純正アクセサリーではお決まりのデザインです。
コントローラー本体以外の付属品はUSB Type-Cケーブル 1本だけです。
コントローラー本体
続いて「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」のコントローラー本体についてチェックしていきます。
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」はシンプルにマットな黒色外装のコントローラーです。RLボタン・トリガーはホワイト寄りのグレーなので、単純な黒一色よりもスマートに感じます。
初代SwitchのProコンも基本的に黒一色でしたが、外装は僅かにスケルトンになっていたので、不透明なSwitch 2のProコンとは印象が結構違います。あと初代の方はRLボタンの部分も黒色です。
初代Proコンはグリップ部分に細かい凹凸の滑り防止表面処理がありましたが、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」は全体がサラッとした表面処理です。触り心地は良いですが、初代Proコンに比べて、グリップ感(滑り難さ)は微妙です。
好みの分かれるところですが、個人的には広範囲がラバー製かつ凹凸のしっかりしたグリップにして欲しかったところ。
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」のグリップカバーは”シームレスグリップ”と呼ばれ、複雑な曲面形状ながら大部分が1つのプラスチック部品として造成されています。
ボタンレイアウト
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」の基本的なボタンレイアウトはSwitch 2付属のJoy-Con 2や初代Proコンとほぼ同じです。
右上にABXYボタン、右下に右スティック、左上に左スティック、左下に十字パッド、中央には+/-ボタンとホームボタンとキャプチャーボタンがあります。後方にはR/LボタンとZR/ZLボタンがあります。
Nintendo Switch 2にはJoy Con 2をゲームパッド風に使うグリップアダプタも付属していますが、やはりProコンの方がグリップ感がしっくりきます。

「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」とJoy-Con 2の基本ボタンに関する違いとして、初代Proコンでもそうでしたが、Joy-Con 2では1つ1つ分離している上下左右の十字ボタンがProコンでは十字パッドになっています。
あと、ProコンとJoy-Conではスティックの長さも2倍くらい差があります。PlayStaionやXboxの標準的なゲームパッドに慣れているとJoy-Con 2は左右スティックの操作量が浅くて違和感を覚えますが、Proコンはその点も快適です。
Switch 2とペアリングする方法
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」は有線でペアリングするのが一番楽です。
USBケーブルでSwitch 2本体かドックに接続すれば、自動的にSwitch 2とペアリングされて無線でも使用できるようになります。
無線のままペアリングする方法
最初から無線でペアリングする場合は、
- ホーム画面からコントローラー設定を開く
- 「持ちかた/順番を変える」を開く
- コントローラーのシンクロボタンを長押し
- プレイヤーランプが順番に光ったら指を離す
以上の順番です。

Switch 2 Proコンの違いや改良点
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」には初代Proコンからどのような改良点があるのか解説していきます。
Switch 2 Proコンと初代のスペック比較 | ||
---|---|---|
![]() Switch 2 Proコン | ![]() 初代 Proコン | |
振動機能 | HD振動2 | HD振動 |
スリープ復帰 | Switch2 対応 | Switch2 非対応 |
Cボタン(チャット) | 搭載 | 非搭載 |
グリップボタン | 搭載(GR/GL) | 非搭載 |
音声出力・入力 | ヘッドホン&マイク | 3.5mm 4極ジャック非搭載 |
バッテリー持ち | 約40時間 (1070mAh) | 約40時間 (1300mAh) |
充電時間 | 約3時間 | 約6時間 |
有線時の遅延 | 少し速い | 普通 |
寸法 | 縦105mm×横148mm×厚さ60mm | 縦106mm×横152mm×厚さ60mm |
重量 | 約235g | 約246g |
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」と初代Proコンの違いは細々とカウントするとそれなりに多くなるのですが、特に重要な違い・改良点は次の3つです。
初代Proコンから買い替えや、併売されていて安価な初代ではなく、あえてSwitch 2 Proコンを選ぶ理由も基本的にこの3つだと思います。
- ホームボタンでスリープ解除が可能
- 初代Switch向け製品はSwitch2のスリープ解除に非対応
- Joy-Con 2と同じく、「HD振動2」に対応
- 強振動、繊細な振動、音響効果が可能な
- グリップボタン GR/GLを搭載
- カスタマイズで基本ボタン各種を割り当て可能
- 実はJoy-Con 2 充電グリップにもある
この3つについては別の章で詳しく解説するので、他の細かい違いや改良点について先に簡単にまとめておきます。
充電時間が半分に
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」も初代Proコン同様にRLボタン中央に実装されたUSB Type-Cポートを使用して充電します。
バッテリー持続時間は約40時間で同じですが、充電時間は初代Proコンの6時間から、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」は3時間に半減しています。

あと初代Proコン同様に、Switch2本体やドックにUSBケーブルを接続することで、充電だけでなく、有線通信のコントローラーとして使用できます。
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」は初代Proコンよりも有線通信時の入力機器遅延(レイテンシ)が小さくなっているようです。
ゲームチャット用のCボタン搭載
初代Proコンとの違いとして、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」はゲームチャット用のCボタンを搭載しています。
Joy-Con 2と同様にCボタンを使用することでゲームチャット用メニューを呼び出せます。
ヘッドホン&マイク用ジャック搭載
初代Proコンとの違いとして、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」は、ゲームチャット用ヘッドセット(ヘッドホン&マイク)を接続できる4極3.5mmジャックを搭載しています。
4極3.5mmジャックに対応したヘッドセットならマイク機能も使用できますが、単純にヘッドホン・イヤホンを接続する音声出力ポートとしても使用できます。


+/-ボタンの出っ張りが大きく
初代Proコンとの違いとして、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」は+/-ボタンの出っ張りが大きくなっています。
上下に大きく位置が離れているJoy-Conと違って、初代Proコンは+/-ボタンとホームボタン、キャプチャーボタンの位置が近く、ボタン形状も似ているのでとっさの操作で押し間違えることがありました。
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」ではゲームプレイ中に頻繁に使う、+/-ボタンの出っ張りを大きくして、より押下しやすくしているので、ホーム/キャプチャーボタンと押し間違え難くなっています。

ABXYボタンや十字パッドについてもボタンを大きくするなど、思った通りの入力ができるように改良されています。
ホームボタンでスリープ解除
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」はNintendo Switch 2のスリープをホームボタンを押下することで解除できます。
Nintendo Switch 2は初代Switch対応の各種コントローラーで基本的な操作は可能ですが、初代Proコンを含め初代Switch対応機器ではSwitch 2のスリープを解除できません。
毎回、本体の電源ボタンを押したり、スリープ解除のためだけにJoy-Con 2を操作したりする必要がなくなるので、Nintendo Switch 2を主にテーブルモードやTVモードでプレイするなら些細な違いではありますが、Switch 2 Proコンのスリープ解除対応は地味にQoLが変わるポイントだと思います。

HD振動2に対応
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」はJoy-Con 2同様にHD振動2に対応しています。
HD振動2の特長は、”初代SwitchのHD振動よりも強い振動”、”より繊細な触感を再現”、”振動だけでなくスピーカーのような音響効果”の3つです。
これらHD振動2の特長については記事や動画で調べるよりも、百聞は一見に如かず、『Nintendo Switch 2 のひみつ展』というデモゲームをプレイしてみてください。
『Nintendo Switch 2 のひみつ展』は900円程度と安価で、Switch 2の新機能を網羅し、ゲーム機開発の裏側も覗けるデモゲームなので非常にオススメです。
Nintendo Switch 2本体を所持しているなら、付属のJoy-Con 2でHD振動2を活用した様々な新体験が可能です。
『Nintendo Switch 2 のひみつ展』でHD振動2を体験してみて、通常のゲームパッド型コントローラーでもHD振動2が欲しいと感じたなら、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」の購入を検討してみてください。
グリップボタン GR/GLを搭載
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」のグリップの根本辺りには左右で1基ずつ、カスタマイズ可能なグリップボタン(GR/GL)があります。
Joy-Con 2や初代Proコンでは同時操作が難しい複数ボタンの入力でも、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」なら一部をグリップボタンに割り当てることで簡単に操作できるようになります。
DAEMON X MACHINA TITANIC SCIONやモンスターハンター ライズのように操作が複雑なアクションゲームでは特に助かる機能です。

「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」のグリップボタンはグリップをしっかり握った状態で、ちょうど中指で操作できる位置にあります。
この手の追加ボタンは指が届き難かったり、グリップの握りが緩くなったりしがちですが、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」はエルゴノミクス的にも良く設計されています。
グリップボタンのカスタマイズ方法
「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」は任天堂純正の周辺機器なので、グリップボタンのカスタマイズ(ボタンマッピング)もSwitch 2のシステムメニュー内で行うことができます。
ゲーム中にホームボタンを長押しすると、スリープ等の設定の下にグリップボタンのカスタマイズが追加されています。
GR/GLのアイコンを選択(Aボタン押下)すると、ボタンマッピングの画面が表示されるので、GR/GLボタンに割り当てたいボタンを押下すると、そのボタンが適用されます。
ゲームプレイによく使用するABXYボタンやRLボタンだけでなく、ホームボタンやキャプチャーボタンの特殊ボタンもGR/GLに割り当てが可能です。

ゲーム別に設定が保存される

「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」のグリップボタンのカスタム設定はゲーム別に保存され、プレイするゲームが切り替わると、グリップボタンを押下した時のボタンも自動的に変わります。
レビューまとめ
最後に「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」を検証してみた結果のまとめです。
- より強力な振動や効果音も可能な「HD振動2」に対応
- カスタム可能なグリップボタン GR/GLを搭載
- ゲーム別で設定が可能
- ホームボタンでSwitch 2のスリープ解除が可能
- ヘッドホン・マイク用の4極3.5mmジャックを搭載
- Switch 2純正のグリップ型コントローラー
- 溝のないグリップカバーで汚れが付き難い
- Joy-Con 2と全く同じ、各種基本ボタンを搭載
- ゲームチャットメニューを開けるCボタンも搭載
- メーカー正規保証期間は1年間
- –
- グリップ表面がサラサラでやや滑りやすい

初代Proコンから買い替えや、併売されていて安価な初代ではなく、あえて「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」を選ぶかどうか、決め手になるのはやはり次の3つだと思います。
これらのうちどれか1つ以上が刺さり、3000~4000円の価格差を許容できるなら、初代Proコンではなく、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」を選ぶのがオススメです。
- ホームボタンでスリープ解除が可能
- 初代Switch向け製品はSwitch2のスリープ解除に非対応
- Joy-Con 2と同じく、「HD振動2」に対応
- 強振動、繊細な振動、音響効果が可能な
- グリップボタン GR/GLを搭載
- カスタマイズで基本ボタン各種を割り当て可能
- 実はJoy-Con 2 充電グリップにもある
逆に、これらの特長に魅力を感じないなら、初代ProコンもSwitch 2で使用できるので買い替える必要はありませんし、より安価な初代ProコンをSwitch 2と新規購入してもOKです。
現在も併売されている初代Proコンが6,000~7,000円程度で購入できるのに対し、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」はほぼ1万円と非常に高価です。機能面で十分な初代Proコンに目移りするのは当然なので、新機能と価格を見比べて各自で検討してみてください。
同じく背面の追加ボタンに対応するPlayStaion 5のDualSense EdgeやXbox Series X|SのEliteコントローラーは2~3万円とさらに高価なのでそれに比べれば手頃なところにありますが。
あと、6月の発売以来、公式通販や各種量販店では完売状態が続き、在庫が補充されてもすぐに売り切れてしまうので、入手性にかなりの難があります。転売も絡むので供給元だけに問題があるわけではありませんが、早く状況が改善してほしいところです。
以上、「Nintendo Switch 2 Proコントローラー」のレビューでした。
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GL/GRボタン、ヘッドホンマイクジャックを搭載
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