SilverStone Strider Platinum ST85F-PT


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Platinum認証取得電源ユニットとしては世界最小の奥行140mmサイズかつ、ハイエンド自作PCの構築にも対応できる850Wの電源容量を備えたハイパフォーマンスなコンパクトATX電源ユニット「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT(型番:SST-ST85F-PT)」のレビュー用サンプルをメーカーよりご提供いただけたのでレビューしていきます。奥行140mmなら電源ユニットのケーブルスペースをより広く確保できるのでMini-ITXやMicroATXに対応したコンパクトPCケースにおすすめな電源ユニットです。
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代理店公式ページ:http://www.dirac.co.jp/strider-platinum-series/
公式紹介ページ:https://silverstonetek.com/product.php?pid=565&area=jp

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SilverStone Strider Platinum ST85F-PT レビュー目次


1.SilverStone Strider Platinum ST85F-PTの外観
2.SilverStone Strider Platinum ST85F-PTのケーブルや電源端子について
3.SilverStone Strider Platinum ST85F-PTの負荷別のファンノイズについて
4.SilverStone Strider Platinum ST85F-PTのレビューまとめ




SilverStone Strider Platinum ST85F-PTの外観

早速パッケージを開封してSilverStone Strider Platinum ST85F-PTの外観や付属品をチェックしていきます。
パッケージの構造はN型箱で開くと、左側にはスポンジスペーサーに保護された電源ユニット本体が収められており、各種ケーブル類は厚紙のカバーで覆われてパッケージ右側に収められていました。
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プラグインケーブル以外の付属品としては固定ネジ(プラスネジとハンドスクリューの2種)とACケーブルとケーブルタイです。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」本体をチェックしていきます。
SilverStone Strider Platinum ST85F-PTは2.5万円程度のミドルハイクラスな電源ユニットですが、緩衝材には高級モデル同様にスポンジスペーサーが使用されています。
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SilverStone Strider Platinum ST85F-PTの電源ユニット本体は次のようになっています。
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SilverStone Strider Platinum ST85F-PTのスチール製外装は、粒度の小さいシボ塗装で質感高い装いになっています。
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SilverStone Strider Platinum ST85F-PTは電源容量850Wでメインストリーム向け電源としては比較的大容量ですが50%負荷時の変換効率90%以上を保証するGold認証の低発熱を活かして奥行はコンパクトな140mmとなっています。同社製のMicroATXやMini-ITXに対応したコンパクトPCケースにもおすすめな電源です。
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現在の800Wクラスのハイパフォーマンス電源ユニットとして標準的な奥行160mmサイズのものと比較すると、「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」の小ささは一目瞭然です。
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同社の最新MicroATX対応PCケース「SilverStone LD01」などMicroATXやMini-ITXに対応するコンパクトPCケースでは電源ユニットの奥行方向クリアランスが小さく、ATX電源で主流な奥行160mmだとケーブルスペースが十分に確保できない場合がありますが、奥行き140mmの「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」ならそういったコンパクトPCケースでも難なく電源ケーブルを収納できます。
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電源ユニット冷却ファンの最近のトレンドは140mmサイズファン搭載ですが、奥行きが140mmとコンパクトなSilverStone Strider Platinum ST85F-PTには物理的に設置できないので120mmサイズファンが採用されています。長寿命・高静音性な流体動圧軸受(Fluid Dynamic Bearing)が採用された定格(最大)1600RPMの120mmサイズ冷却ファンとなっています。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」は電源負荷20%(170W)以下において冷却ファンが停止するセミファンレス機能にも対応しています。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」ではATX24ピン以外の使用しない可能性のあるプラグインコネクタには防塵保護キャップが付属しています。電圧のかかる部位なので不測のショート発生などを避けるための措置としては良いと思いました。長期使用で放置したままの端子の劣化も抑えられそうです。この保護キャップは他の高級プラグイン電源にも採用して欲しいですね。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」は電源ケーブルが全て着脱可能なフルプラグイン型で、プラグイン端子は次のようになっています。ST85F-PTにはATX24PIN端子と並んで追加で4PINのプラグイン端子(Sense端子)が実装されています。Sense端子は製品公式ページでも紹介されている『±3%出力制御および低リップル&ノイズにより高い安定性を実現するために電源からのノイズなどを減らすためSense端子を使用してフィードバック制御』を行うために実装されています。
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Sense端子はオーバークロッカー向けの電力供給安定機能なので、ST85F-PTはSense端子を繋がずに使用しても特に問題ありません。ATX24PINケーブルを含め、その他のプラグインケーブルもピンアサインは共通となっているので、同社製オプション品のショートケーブル「SST-PP05-E」やロングケーブル「SST-PP05-L」も使用可能です。
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ACコンセントケーブルは国内のPC関連でよく使われる3PINタイプの端子になっています。コンセントからの電力供給を簡単にカットできるロッカー型ハードウェアスイッチが付いています。排気用の背面エアスリットもほぼ全体に及び大きく取られているので通気性も十分です。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」はシステム負荷50%の環境下において92%以上の電力変換効率を発揮することが確認済みの80PLUS Platinum認証が取得されています。電源容量は850Wで、+12V出力はシングルレールで70.83Aの出力に対応しています。Skylake-X Core i9やAMD Ryzen ThreadripperのOC環境ではCPUへ電力供給を行うEPS端子だけでも20A以上の出力を要求することもありますが、シングルレーン70Aの出力が可能なSilverStone Strider Platinum ST85F-PTなら安定した電力供給が可能な容量を備えています。
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電源ユニットの重量も確認してみたところ同容量ATX電源ユニットの「Thermaltake Toughpower Grand RGB 850W Platinum」が1936g、「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」が2037gに対して、「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」は1575gで比較的軽量でした。
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SilverStone Strider Platinum ST85F-PTのケーブルや電源端子について

「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」に実装されている電源コネクタの種類やケーブル長についてチェックしていきます。
SilverStone Strider Platinum ST85F-PTで使用するプラグインケーブルはいずれも、高級電源に採用されることが多く、省スペースで取り回しに優れたフラットきしめん型ケーブルで構成されています。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」のモジュラー端子/ケーブル構成
種類 コネクタ数 ケーブル
数量 x 長さ
(1本のコネクタ数)
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ATX
20/24 PIN
1  1 x 550 mm
CPU/EPS
8(4+4) PIN
2
 1 x 550 mm
 1 x 750 mm
PCIE
8(6+2) PIN
4
 4 x 550 mm (1)
SATA 12  3 x 600 + 150 + 150 + 150 mm (4)
Peripheral 3
 1 x 600 + 150 + 150  mm (3)
Floppy 1
 1 x 100mm


SilverStone Strider Platinum ST85F-PTのATX24PINケーブルのATX24PINケーブルは大型フルタワーPCケースにも対応可能な550mmのフラットきしめん型ケーブルです。
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ST85F-PTのATX24PINケーブルには電源ユニット本体をチェックした時に紹介しましたが、OC時の電力供給安定機能用のSense端子(写真右側)がマザーボード側のコネクタから伸びています。
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PCI-E補助電源とEPS電源のケーブルは見分けるのが面倒ですが、「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」のプラグインケーブルではPCIE補助電源のコネクタの側面に「PCI-E」と表記されており、また電源ユニット側のコネクタを見るとPCIE補助電源は青色、EPS電源は黒色なので、自作PC初心者にもわかりやすくなっています。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」のEPS端子プラグインケーブルはケーブル長550mmとケーブル長750mmの2種類が付属します。Intel Skylake-X Core i9に対応するX299マザーボードやAMD Ryzen Threadripperに対応するX399マザーボードなどエンスー向け高性能マザーボードではEPS電源として8+4PINや8PIN×2を要求するものもありますが、SilverStone Strider Platinum ST85F-PTではEPS 8ピン端子は2基搭載されているので問題なく対応可能です。
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EPS端子はいずれも8PINを4+4PINに分離可能なコネクタが採用されています。欲を言えば使い勝手を考えると2本のうち1つは分離に対応していないコネクタを採用するか、4PIN同士がロックピンで結合できるコネクタ(参考写真)を採用して欲しいところ。
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SilverStone Strider Platinum ST85F-PTに付属するPCIE補助電源ケーブルはPCIE補助電源8PIN(6+2PIN)コネクタが1つだけ付いた長さ550mmのケーブルとなっています。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」のPCIE補助電源ケーブルは同種のケーブルが4本付属しています。SilverStone Strider Platinum ST85F-PTは電源容量が850WなのでGeForce GTX 1080 TiやRadeon RX Vega 64などハイエンドGPUを2つ使用したマルチGPUとなると電源容量が比較的ギリギリになりますが、コネクタ数的にはマルチGPUにも対応が可能です。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」で750mmのEPS電源ケーブルがもう1本欲しい場合や、8PIN+6PIN分岐タイプのPCIE補助電源ケーブルが欲しい場合は、別売りのオプションケーブルセット「SST-PP05-L」が使用できるのでおすすめです。
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SATA電源ケーブルは全長1050mm(600 + 150 + 150 + 150mm)で4コネクタのケーブルです。
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同種のSATA電源ケーブルが3本付属するのでSATA端子は12基使用可能となっており多数のHDDストレージを搭載するようなサーバー機用の電源としても使用できます。
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4PINペリフェラル電源ケーブルは全長900mm(600 + 150 + 150mm)で3コネクタのケーブルです。
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ほぼディスコンですがフロッピー端子の変換ケーブルも付属します。
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SilverStone Strider Platinum ST85F-PTの負荷別のファンノイズについて

SilverStone Strider Platinum ST85F-PTの負荷に対する冷却ファンの動作をチェックしてみました。
SilverStone Strider Platinum ST85F-PTの検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成
OS Windows10 Home 64bit

CPU

Intel Core i7 7700K
Core/Cache:5.0/4.8GHz, 1.300V
殻割り&クマメタル化(レビュー
M/B ASRock Z270 SuperCarrier
レビュー
メインメモリ Corsair Dominator Platinum
Special Edition
DDR4 8GB*4=32GB (レビュー
3200MHz, 14-16-16-36-CR2
システムストレージ
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB
MZ-N6E1T0B/IT (レビュー
PCケース/
ベンチ板
STREACOM BC1 (レビュー

ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製3bit-MLC型64層V-NANDのメモリチップを採用するメインストリーム向け最新SATA接続M.2 SSD「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」を使用しています。「Samsung SSD 860 EVO M.2」は2.5インチSATA SSDと同等のパフォーマンスをケーブルレスで発揮できる手軽さが魅力です。Samsung SSD 860 EVOシリーズの容量1TB以上のモデルは大容量データの連続書き込みにおける書き込み速度の低下というTLC型SSDの欠点も解消されているので、大容量ファイルをまとめて入れても余裕のあるメインストレージとしてお勧めのSSDです。
「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」をレビュー
Samsung 860 EVO M.2 1TB


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上記のベンチ機でグラフィックボードをGTX 1050 Ti、GTX 1060、GTX 1070、GTX 1080、GTX 1080 Ti、RX Vega 64、GTX 1080 Ti SLIなどに変えてそれぞれについて消費電力と負荷時の電源ファンのファンノイズを測定しました。測定負荷にはFireStrike Extremeグラフィックテスト1を15分以上ループさせています。

消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力を見られるワットチェッカーを使用して、電源ユニットの変換損を含めたシステム全体の消費電力をチェックしています。なお同ワットチェッカーでは消費電力は1秒ごとにW単位で表示されますが、平均的な数値になっており実際の瞬間最大値はさらに高い値を取っている場合があります。記事中では表示値からおおよその平均を取って表記しますが、実際には+100Wから+200Wの瞬間的な負荷が発生することがあるので注意してください。
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サウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しています。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりとファンノイズが不快に感じるかどうかは音の性質にもよるので注意してください。
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またベンチ機のCPUクーラーやグラフィックボードから出るファンノイズについては吸音材の板を使用して電源ユニット本体のファンノイズ測定への影響を下げています。非負荷時にグラフィックボードのファン回転数を負荷時の最大値に固定してもサウンドレベルメーターが35~36dBしか示さないのでこれらの影響は基本的に無視して問題ありません。
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消費電力とファンノイズの測定結果は次のようになりました。
「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」のファンノイズについては、電源負荷600Wでもノイズレベルは40dB未満に収まるので静音性の高い電源ユニットです。
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システム 消費電力 ファンノイズ(室温25度)
アイドル 60 33.1
(ファン停止)
GTX 1050 Ti 120
GTX 1060 200
GTX 1070 230 36.0
GTX 1080 260 36.2
GTX 1080 OC 300 36.5
GTX 1080 Ti 325 36.5
GTX 1080 Ti OC
350 36.6

400
37.2

500
38.4
GTX 1080 Ti SLI
630
39.0

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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」は電源負荷20%(170W)以下で冷却ファンが停止するセミファンレス機能に対応していますが、実際に動作確認してみたところ200W程度まで負荷をかけても冷却ファンは停止したままでした。
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セミファンレス機能の閾値ギリギリの170~200W前後の負荷を1時間程度かけ続けてファンレス状態で内部温度がどの程度まで上がるか確認してみましたが、最大でも60度程度なので安心して運用できます。
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SilverStone Strider Platinum ST85F-PTのレビューまとめ

最後に「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT(型番:SST-ST85F-PT)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 電源容量850W、変換効率92%以上のPlatinum認証取得のハイエンド電源ユニット
  • +12Vは70Aのシングルレーン出力
  • 奥行140mmなのでMicroATXやMini-ITXに対応するコンパクトPCケースに最適
  • プラグインケーブルは全て取り回しに優れたフラットきしめん型ケーブル
  • 電源負荷20%(170W)以下でファンレス動作が可能
  • 電源負荷600Wでも優秀な静音性
  • ショートケーブルセット「PP05-E」やロングケーブルセット「PP05-L」を使用可能
悪いところor注意点
  • 18年9月現在、販売価格2.6万円でやや高価
    750Wモデルが1.6万円程度なのでこちらのほうがおすすめかも。

「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」は、50%負荷時の変換効率が92%以上のPlatinum認証を取得するATX電源ユニットとしては最小サイズの奥行140mmとなっており、電源容量も850Wの大容量モデルなのでGTX 1080 TiやRadeon RX Vega 64などハイエンドグラフィックボードとCore i7 8700KやRyzen 7 2700Xなどメインストリーム向け最上位CPUの組み合わせにも対応できるスペックです。

Mini-ITXやMicro ATXに対応するコンパクトPCケースでは電源ユニット設置スペースの奥行方向の余裕が小さいものも多いですが、18年現在ATX電源ユニットで主流な奥行160mmと比較して、奥行140mmの「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」なら20mm余分にスペースが確保できるのでコンパクトPCを組みやすくなります。
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「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」は奥行140mmのコンパクトサイズなので冷却ファンも120mmサイズで最近の傾向と比較すると小さめですがPlatinum認証の優れた変換効率によって低発熱となっており、ファンノイズは600W以下の負荷に対して騒音値が40dB以下に収まるので静音性も優秀です。負荷20%以下においてファンが停止するセミファンレス機能にも対応しています。

「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」はPlatinum認証かつ電源容量850Wの優れた電力供給能力と静音性を維持しつつ、現在主流なものよりも20mm程度小さい奥行140mmというサイズを実現しており、コンパクトなハイパフォーマンスPCを組む際に電源ユニットのケーブルスペースがより大きく確保できるので、組みやすさやメンテナンス性の観点からおすすめな電源ユニットです。

以上、「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」のレビューでした。
SilverStone Strider Platinum ST85F-PT






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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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