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「noblechairs EPIC ゲーミングチェア ブルー(型番:NBL-PU-BLU-003)」を国内正規代理店アーキサイトよりご提供いただけたのでレビューしていきます。『ドイツ車を彷彿させるワンランク上の座り心地』と謳われるnoblechairs EPICの座り心地や機能性についてチェックしていきます。
代理店ページ:http://www.archisite.co.jp/products/noblechairs/epic/
マニュアル:http://www.archisite.co.jp/wp-content/uploads/2019/03/noblechairs-EPIC-Manual-web-v1_5.pdf
noblechairs EPIC レビュー目次
1.noblechairs EPICの梱包・付属品
2.noblechairs EPICの組み立て
3.noblechairs EPICの外観・機能
4.noblechairs EPICとAKRacing Premiumを比較
noblechairs EPICの梱包・付属品
「noblechairs EPIC」は各自組み立て式で販売されており、幅856mm×奥行698mm×高さ371mmの巨大なパッケージで送られてきます。重量も27.5㎏と非常に重いので、成人男性なら1人で何とかという感じでしょうか。各自組み立て式なのでパッケージを開封すると、椅子のパーツはバラバラの状態でパッケージの中に封入されていました。
椅子を買ったときはいつもそうですが、箱の処分が大変でした……。
細かい付属品としては、プラスチックケースに封入されたネジセットがあります。組み立てで使うネジを締めるための六角レンチが付属するので、椅子の組み立てに当たって各自で用意する必要はありません。六角レンチの短辺は六角ですが、長辺はプラスになっています。
図解の組み立てマニュアルも付属するので組み立てで悩むことはないと思います。
noblechairs EPICの組み立て
まずは「noblechairs EPIC」を実際に組み立てて、組み立ての手順を紹介します。「noblechairs EPIC」の組み立て手順については、国内正規代理店の株式会社アーキサイトから紹介動画が公開されています。
「noblechairs EPIC」の組み立て手順については、座面にシリンダー固定台やキャスターを装着してから、背面を設置するという手順で紹介されていますが、背面のネジ止めが一番の難所で先に背面を装着するのがオススメなので今回の記事では公式マニュアルとは順番を入れ替えて紹介します。
「noblechairs EPIC」の座面と背面を取り出します。
最初に背面の腰の部分の横、座面から伸びるバーを組み合わせる部分に装着された六角ネジが左右に2つずつあるので取り外します。
六角ネジを取り外したら、座面のバーから緩衝材を取り外して、背面を並べます。
背面を立てて座面から伸びるバーのネジ穴を背面のネジ穴に合わせて、先ほど外した六角ネジで固定します。この作業が「noblechairs EPIC」の組み立てでは一番大変です。ここがクリアできれば女性でも1人で組み立てられるのではないかと。
左右のネジでバーを固定して座面と背面を組み合わせたら、左右のバーの上に保護カバーを被せ、個別に同封されていたプラスネジで固定します。
座面と背面が組み合わさったら、座面の底面を上に向けます。
管理人はちょっと手順を間違えて先にシリンダー固定台を装着してしまったのですが、ネジを緩め難くなるので、アームレストの幅を狭くor広く変更する場合は先に調整してください。アームレストは最初、一番内側にオフセットされています。
シリンダー固定台には高さ調整とロッキング切り替えのレバーにプラスチックカバーが付いていないので、これを装着します。
プラスチックケースに収められていた六角ネジを使ってシリンダー固定台を座面裏に装着します。
次はチェアの脚部を組み立てます。脚部フレーム、キャスター、ガスシリンダー、シリンダーカバーを取り出し、脚部フレームにキャスターを装着したら、脚部フレームの中央にガスシリンダーを差し込み、シリンダーカバーを被せます。
最後に、上で組み立てた脚部のガスシリンダーをシリンダー固定台に挿せば組み立て完了です。なおこの手順で組み立てた場合、差し込み直後はガスシリンダーが抜けやすいので、抜けるのに気を付けてチェアを立てて下さい
noblechairs EPICの外観・機能
「noblechairs EPIC」の外観や機能について紹介していきます。「noblechairs EPIC」にはステッチやロゴの色違いでブラック、レッド、ブルー、ゴールドの4色があり、レザーシートの色がホワイトのプレミアムホワイトの計5種類が基本バリエーションとしてラインナップされており、加えて、縁の布張り部分がホワイトのPUレザーになってブルーのステッチが施された2019年春限定などの限定カラーもリリースされています。
今回、国内正規代理店アーキサイト様からは基本カラーのブラックに青色のステッチや革張りロゴが施されたブルーカラーモデルをご提供いただきました。
「noblechairs EPIC」のブルー/レッド/ゴールドなどアクセントカラー付きモデルはサンプルイメージだけ見ると、ステッチやロゴの鮮やかな色が目立って部屋に置くと落ち着きがなさそうな印象ですが、実物は自己主張の強い色合いでもなく、ブルーカラーは涼やかに感じました。
ゲーミングチェアというと前面PUレザー張りが主流ですが、「noblechairs EPIC」は手で触ることの多い座面や背面の縁がベロア風の布張りになっており、PUレザーのペタペタした感じがなく、滑らかな質感で手触りが良いところも小さい魅力です。
「noblechairs EPIC」の背面はゲーミングチェアによくあるスポーツカー風な背中を包み込むような形状ですが、他社製品と比べて左右の傾斜が緩いので、一般的な平べったい背面のチェアを使用しているユーザーでも窮屈さを感じることもなく、軽い違和感程度ですぐに慣れると思います。
「noblechairs EPIC」の座面はクッションとPUレザー(合皮)のカバーというゲーミングチェアでは標準的な構成ですが、細部に同製品のこだわりがあります。
まず座面のサイズは仕様では平坦部分の幅35cm、左右の傾斜部分を含めた最大幅56cmで、奥行き49.5mmとなっています。平坦部分の幅だけ見ると他社製品と比較して狭い場合も多いのですが左右の傾斜が緩いので実際の寸法よりもゆったりと広い座面に感じます。
座面のPUレザーについても一般的なゲーミングチェアよりも50%以上厚手のPUレザーが採用されており、強めの張りと高い耐久性を実現しており、長く使えるゲーミングチェアになっています。へたりにくく長く使えるというメリットの反面として、PUレザーが厚くて張りが強いのでクッションは固く感じると思います。
またnoblechairs EPICはクッション自体も、最大10cmの厚みで決して薄いわけではないのですが、55kg/m3の高密度なモールドウレタンが使用されており、公式にも『硬めの座り心地がお好きな方に最適です』と紹介されているように柔らかいクッションが好きな人には合わない可能性があるので、その点は注意が必要です。
座面から背面の腰までにかけて、カバーのPUレザーはパンチング処理(直径1mm・孔間隔5mm)が施されており、通気性が高く蒸れにくいのも「noblechairs EPIC」のポイントです。
「noblechairs EPIC」では各種調整用のレバーとして座った時に、座面の右側奥にリクライニング調整レバー、座面下の右側に座面昇降調整レバー、座面下左側にロッキング切り替えレバーが設置されています。
「noblechairs EPIC」にはガスシリンダーによる座面昇降機能が搭載されており、座面の高さを42cm〜48cmの範囲内で調節できます。ゲーミングチェアとしては日本人の体形に合いやすい低めの座面です。座面の高さ調整の幅は小さいので、微調整に使う感じだと思います。
ゲーミングチェアの中には、座面をそのままで背面だけを傾けるリクライニング機能と、座面と背面の角度を保って傾けるロッキング機能のどちらか片方にしか対応していない製品も少なくありませんが、「noblechairs EPIC」はリクライニング機能とロッキング機能の両方に対応しています。
「noblechairs EPIC」は座面をそのままにして、背面だけを傾けるリクライニング機能に対応しており、背面を直角に近い状態から、135度近くまで傾けることができます。他社製品では水平まで傾けられるものもあるので可動域は若干狭く設定されているようです。
「noblechairs EPIC」はリクライニング機能に加えて、背面と座面を同時に傾けるロッキング機能にも対応しており、座面を水平な状態から最大で14度傾けることができます。リクライニング機能とロッキング機能は併用が可能です。
「noblechairs EPIC」の脚部は金属製ですが、マットブラックの塗装が施されており、足元まで高級感を感じさせる装いです。キャスターは直径60mmでカーペット上でもスムーズに動きやすく、フローリングを傷つけにくいPU素材が採用されています。脚部フレームとの接続部分にはナイロンリングが装着されているので、イスを動かしたときに接続部からカチカチ音がしません。
「noblechairs EPIC」には腰椎を支えるランバーサポートのクッションとヘッドクッションが付属します。PUレザーではなくベロア風のファブリック(布)素材が採用されており、サラサラとして程よく温かい質感のクッションです。
「noblechairs EPIC」には腰から背中にかけてのS字カーブを支えるランバーサポートのクッションが標準で付属しています。オプション扱いなので必要な人だけ使えばOKです。
また「noblechairs EPIC」には標準でヘッドクッションが付属しており、ヘッドレストの細くなっている部分に上からゴム紐を通して固定します。
noblechairs EPICとAKRacing Premiumを比較
noblechairs EPICとAKRacing Premiumは高級なゲーミングチェアとして検討しているユーザーも多そうなので、これら両方をそれぞれ数か月間使用してみた管理人が、基本的な仕様だけでなく使用感について比較レポートしていきます。まずは背面についてですが、いずれもスポーツカー風でゲーミングチェアによくある背中を包み込む形状で、高さもほぼ同じですが、左右の傾斜部分に挟まれた平坦部分の幅に比較的大きな差があり、「noblechairs EPIC」の方が平坦部分が広いので、よりゆったりとした背もたれになっています。
続いてチェアの座り心地で1,2を争うくらい重要な座面を比較してみます。製品スペックによると平坦部分の横幅は「noblechairs EPIC」が約350mm、「AKRacing Premium」は約380mmとなっており、製品スペックの通りぱっと見では「noblechairs EPIC」の方が座面の横幅が狭く見えます。一方で座面の長さは「noblechairs EPIC」のほうが若干長め(奥行きが大きい)です。
横幅自体は「AKRacing Premium」の方が広いのですが、先日レビューした通り左右の傾斜部分の傾斜が急峻で実際に座ってみるとユーザーのお尻の大きさによっては狭く感じるかもしれません。しかしながら「noblechairs EPIC」は傾斜部分が145度と緩やかなのでお尻を包み込むような感覚を維持しつつ、椅子の上で胡坐を掛けるくらいゆったりとした座り心地になっています。
また座面の長さにも違いがあって上からの俯瞰写真のように「noblechairs EPIC」のほうが若干長い(奥行きが大きい)のに加えて、斜め横から見るとわかりやすいですが、「AKRacing Premium」は前方に向かうに従ってそのまま弧を描いて下がる形状ですが、「noblechairs EPIC」は前方に向かって緩く持ち上がっており、浅く座って背もたれに寄り掛かった時にお尻が滑り落ちそうになりません。
座面カバーのPUレザーにひし形のパンチング処理が施されているので、長時間座っても蒸れにくいだけでなく、単純PUレザーよりも前方に滑りにくいのもポイントです。
「noblechairs EPIC」の座面クッションとしては、1.5mmの張りと厚みのある極厚PUレザーと55kg/m3高密度モールドウレタンがアピールされていますが、張りがあってクッションが固いことは製品公式ページでも解説されている通りで、実際に座ってみても「noblechairs EPIC」は確かに座面が固く慣れるまでしばらくかかりました。クッションの柔らかさを追求し、製品特徴としてアピールしている「AKRacing Premium」とは対照的です。
1か月ほど使用しみて体に合わずお尻が痛くなることはありませんでしたが、フカフカとした柔らかい座り心地が好みの人には「noblechairs EPIC」は向かないかもしれないので注意してください。
noblechairs EPICはパンチング処理が施された蒸れにくいPCレザー、前方に向かってせり上がり浅く座ってくつろぎやすい座面、体格が大きくても広々と感じる緩めな左右の傾斜が特徴的で、『ドイツ車を彷彿させるワンランク上の座り心地』と謳われるだけあって、非常に快適な座り心地でした。固めな座面クッションだけは人を選ぶ可能性があるので注意したいところですが、それさえクリアできれば買って間違いのないゲーミングチェアだと思います。
以上、「noblechairs EPIC」のレビューでした。
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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