Nintendo Switch 2の拡張ストレージで話題のmicroSD Express メモリーカード「SanDisk microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」と「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」をレビューします。
任天堂公式ラインセンス商品として発売中の両製品ですが、Switch 2の増設ストレージとして使用した時のゲームロード時間など性能に差はあるのか、製品保証や耐久性も含め、徹底比較します。
SanDisk製とSamsung製の違い
SanDisk![]() | Samsung![]() | |
---|---|---|
実際に使用できる容量 | 235GB | 238GB |
ゲームロード速度 (Switch2で) | どちらにせよ本体保存メモリーよりは遅い | |
SD Expressとして理想的 | 1秒未満だけど下振れしやすい? | 体感しない程度だけど遅い|
コピー性能 (PCで) | SD Expressとして理想的 600~700MB/s 同社製リーダーもある | 400~450MB/s | 3割程度低い
UHS-I DDR200対応 | 非対応 | |
耐久性能 | 防水など5種類で主な項目は同じ | |
(詳細不明) | 詳細情報あり | |
保証期間 | 無期限(Lifetime) | 3年間 |
価格 | 6,980円 (定価税込み) |
製品スペックや保証条件
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」の製品スペック概要について簡単にまとめました。
製品スペックや公式ページに関する補足
SanDisk製については、任天堂ストアにしか製品情報ページがなく、分かる情報は次の3つだけです。
- SD Express対応のmicroSDカードである
- 容量は256GB
- 製品保証は無期限(Lifetime)の限定付き保証
SanDiskからは同社市販モデルのmicroSD Expressカードが発売済みとなっており、任天堂ライセンス商品も市販モデルの256GB版の仕様に準ずると思われます。
後述のデータシートも含め、当記事中ではSanDisk 市販モデルの256GB版のスペックを参照します。比較は基本的に実機ベースなので、影響するのは防水等の耐久性能くらいです。
一方で、Samsung製の方はメーカー公式ページに任天堂ライセンス商品が掲載されていて、データシートから詳細スペックが確認できます。
製品データシート/表
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」のデータシート/スペック一覧は次の通りです。
スペック一覧 | ||
---|---|---|
SanDisk | Samsung | |
容量 | 256 GB | |
インターフェース | microSD SD Express (NVMe PCIE3.0x1) / UHS-I | |
メモリー | TLC型 3D NAND | |
連続読出 | 880 MB/s | 800 MB/s |
連続書込 | 650 MB/s (持続 210MB/s) | – MB/s |
性能クラス | SDスピードクラス: Class10 UHSスピードクラス: U3 ビデオスピードクラス: V30 アプリケーション パフォーマンスクラス: A1 SD Expressスピードクラス: 未取得 | SDスピードクラス: Class10 UHSスピードクラス: U3 ビデオスピードクラス: V30 アプリケーション パフォーマンスクラス: 未取得 SD Expressスピードクラス: 未取得 |
書込耐性*1 | – TB | – TB |
保証期間*2 | 無期限(Lifetime) | 3年間 |
動作温度範囲 | -25 ℃ ~ 85 ℃ | 0 ℃ ~ 45 ℃ |
物理耐久性能 | 防水性 耐X線性 耐磁性 耐落下性 耐摩耗性(挿抜) 詳細仕様なし | 防水性 耐X線性 耐磁性 耐落下性 耐摩耗性(挿抜) 詳細仕様あり |
*1 保証TBW:Total Byte Written
*2 限定保証:ドラレコ、監視カメラ等の常時書き込み使用は対象外
*非公表かつ不明なスペックは”-(ハイフン)”を記載しています。
外観・付属品
まずは「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」の外観や付属品について紹介していきます。
SanDisk/Samsungの任天堂ライセンス商品 microSD Expressカードはいずれも薄い紙製パッケージで梱包されていて、上端をハサミで切って開封します。
正しい開封手順としては上端の破線(裏面に記載)に沿ってハサミで切ってください。 (写真撮影で再利用するかもと思って、筆者が貧乏性なので上の掲載写真ではパッケージ下端を切って開封していますが)
手で破るなど無理やりパッケージを開封して、中身のmicroSDカード本体にクラックが入り、故障してしまうケースも報告されているようです。microSDカードは決して頑丈ではないので、正しい手順で丁寧に開封してください。

続いメモリーカード本体をチェックしていきます。
シンプルにmicroSDXC Expressメモリーカードそのもので、表面にはメーカー・ブランドロゴ、容量、ビデオクラスやアプリケーションクラス等の認証ロゴが描かれています。
接続インターフェース
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」はSD Express (NVMe PCIE3.0x1)に対応したメモリーカードです。
microSDサイズかつ、通信方式としてSD Express (NVMe PCIE3.0x1)に対応しているので、Nintendo Switch 2の増設ストレージとして使用できます。
同様にNVMe/PCIEを利用した高速メモリカードには高画質ミラーレス一眼カメラでCFexpressが普及しつつありますが、CFexpressはSD/microSDとは物理的にサイズが異なり、互換性がありません。
SD Expressメモリーカードは速度がUHS-I相当に制限されますが、一般的なUHS-I対応メモリーカードリーダーがあればPCでの読み書きは問題なく可能です。
物理的な耐久性
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」はどちらも、防水性、耐衝撃性、耐挿抜、耐磁性、耐X線性の物理的な耐久性能が製品仕様として記載されています。
物理的な耐久性能についてSamsung製microSD Expressカードは詳細もデータシートに表記されていますが、SanDisk製microSD Expressカードは”耐久性がある”という表記だけで詳細不明です。
Nintendo Switch 2はポータブルゲーム機で外出先に持ち出すことも多いので、メモリカードの物理的な耐久性が高いのはシンプルに魅力です。
物理的な耐久性 | ||
---|---|---|
SanDisk | Samsung | |
防水性(防湿性) | あり (詳細不明) | 深さ1メートル、25℃の塩水(3%)で72時間 |
防塵性 | 非対応 | |
耐衝撃性 | あり (詳細不明) | 最大1メートルの高さから10回の落下耐性 |
曲げ耐性 | 非対応 | |
耐挿抜(摩耗性) | あり (詳細不明) | 10,000回の挿抜試験をクリア |
耐温度 | 動作時 -25℃~85℃ | 動作時 0℃~45℃ |
耐X線 | あり (詳細不明) | (空港のX線検査装置に相当) | 最大100mGy
耐磁性 | あり (詳細不明) | (高磁場MRIに相当) | 最大15,000ガウスで30秒間
耐紫外線 | 非対応 | |
耐静電 | 非対応 |
製品保証について
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」はどちらもメーカー指定期間内の限定保証が提供されています。
Nintendo Switch 2で使用する分には無期限(Lifetime)で保証されるSanDisk製のほうが保証条件が手厚いです。とはいえ、Samsung製の3年間の保証が短いというわけではありません。
無期限保証は本当に一生保証される?
SanDisk製メモリーカードの一部には無期限(Lifetime)の保証が提供されています。
SanDiskの製品保証規約には下記の文言があるので、保証によって交換された代替品がさらに故障、そのまた次の代替品もと、全て無期限(Lifetime)保証が適用されます。
代替品の保証期間は、返却済み製品の購入日より本保証に規定された期間とします。
ですが、限定保証の例外規定には『単純な製品寿命』もあるので、10年以上経過した製品に対して、永遠に保証が続くのかというと、筆者にもよく分かりません。
メモリーカードの容量単価は3~5年も経てば1.5~2倍くらい下がっていてもおかしくはないので、その意味でも無期限保証で使い続ける意味があるのか、というのも微妙なところです。
保証条件として上位互換であることは間違いないのですが、基本的に3~5年間の保証があれば十分だと思います。
SanDisk | Samsung | |
メーカー保証期間 | 無期限 (Lifetime) | 3年間 |
---|---|---|
限定保証条件 | ドラレコ、監視カメラなど常時書き込み使用の場合は保証対象外 | |
書き込み耐性(TBW) | 指定なし(保証条件ではない) |
一般ユーザーが1つ2つ製品を購入するくらいだと、短期間で壊れるかどうかは個体差の運要素の方が強いです。
購入してすぐ、もしくは1年程度の短期間で初期不良的に壊れなければ、ゲーム機のライフサイクル中(後継機の登場まで)に製品寿命でメモリーカードが壊れることは滅多にありません。
3年で壊れなければそのままゲーム機のライフサイクル中は持つと思うので、Samsung製の3年保証でも実用的には十分な保証期間だと思います。
メモリーカードの耐久性能とは
まず大前提としてメモリーカードやSSDの耐久性能とは繰り返し書き込み可能な回数です。
鉛筆でノートに書ける文字の量(線の長さ)には限りがあり、鉛筆の芯が無くなれば書けなくなりますが、それに比べれば書いた文字を読み返せる回数は無限です。
メモリーカードやSSDも同じように読み出しではなく、データの書き込みを繰り返すほどに消耗していきます。
ただし、Switch 2の増設ストレージ含め、一般的な使い方で耐久性能(書き込み可能回数)を使い切ることはまずありません。だから、SanDiskなど一部メーカーでは無期限(Lifetime)や10年を超える長期保証を提供できています。
一般的でない、製品寿命をゴリゴリ削る使い方の例は、常時書き込みが発生する監視カメラやドラレコです。限定保証ではそういった使い方は保証対象外になっています。
故障時のサポート先は?
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」は任天堂ライセンス商品ですが、故障時の問い合わせ先やサポートは任天堂ではありません。
購入直後(1週間以内)に何らかの不具合が発生した場合は、初期不良になるので、ひとまずAmazon、ヨドバシカメラなど各自が購入した小売店に相談してみてください。
後述の公式サポートへ、と案内されるかもしれませんが、初期不良対応として小売店で新品交換してくれるかもなので、そうであれば一番楽です。
購入から結構時間が経過していて、保証期間内の場合はSanDiskやSamsungのメーカーサポートページに問い合わせます。
SanDisk製の問い合わせ先について
Samsung製の問い合わせ先について
「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」の場合はSamsung公式サポートセンターに問い合わせるようです。
Samsungの製品ページにメモリーカードの保証規定に関するリンクがありますが、メモリーカードの問い合わせが記載されていません。
確認したところ、Samsungの市販のSSDやメモリーカード製品を取り扱う国内代理店 ITGマーケティングのサイトに記載されている、Samsung公式サポートセンターの窓口に問い合わせてくださいとのことです。
※ライセンス商品を販売する任天堂に問い合わせした場合も、こちらのサポートセンターを案内されるそうです。

メモリーカードの検証機材
「Nextorage microSD Express メモリーカード Gシリーズ EX」の各種検証を行うテスト環境を紹介します。
テストベンチ機の詳細
PCIE4.0/5.0に対応するAMD Ryzen 9 7950X&GIGABYTE X670E AORUS MASTERなどで構成されているベンチ機を使用しました。構成の詳細は下記テーブルの通りです。
SSDテストベンチ機の構成 | ||
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 9 7950X | レビュー |
CPUクーラー | Fractal Design Celsius S36 | レビュー |
Noctua NF-A12x25 PWM | レビュー | |
システムメモリ | G.Skill Trident Z5 Neo F5-6000J3038F16GX2-TZ5N DDR5 16GB×2=32GB | レビュー |
マザーボード | GIGABYTE X670E AORUS MASTER | レビュー |
ビデオカード | PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN | レビュー |
システムストレージ | Samsung SSD 990 PRO 1TB | レビュー |
OS | Windows 11 Pro 64bit 22H2 | |
電源ユニット | Corsair HX1500i 2022 | レビュー |
ベンチ板 | STREACOM BC1 | レビュー |
G.Skill Trident Z5 Neo RGB 【PR】
システムメモリの検証機材には、Ryzen 9000シリーズでも引き続きOCメモリのスイートスポットとアピールされている、メモリ周波数6000MHz/CL30の低レイテンシなメモリOCに対応した「G.Skill Trident Z5 Neo(型番:F5-6000J3038F16GX2-TZ5N)」を使用しています。
G.Skill Trident Z5 NeoシリーズはAMD EXPOのOCプロファイルに対応した製品なので、AMD Ryzen 9000/7000シリーズCPUで高性能なPCを構築するお供としてオススメのOCメモリです。
ARGB LEDイルミネーションを搭載したTrident Z5 Neo RGB、ラグジュアリーな外観のTrident Z5 Royal Neoといったバリエーションモデルもラインナップされています。

検証ストレージの設定
メモリーカードリーダー
SD Expressメモリーカードの検証にはメモリーカードリーダーとして「SanDisk PRO-READER SD Express Dual Card」を使用しています。
「SanDisk PRO-READER SD Express Dual Card」はSD Expressメモリーカード(NVMe PCIE3.0x1)の理想的な性能を発揮できるメモリーカードリーダーなので、一般的なUHS-I環境よりも8倍速くPCへデータ転送が可能です。
Switch 2のスクリーンショット・動画や、スマホ・アクションカメラの動画データを大量に作成してPCへ転送したい人にオススメのカードリーダーです。詳細レビューも公開しているので、SD Express対応カードリーダーを探している人は参考にしてみてください。
検証ストレージの接続場所と接続帯域
検証機材に使用しているマザーボード GIGABYTE X670E AORUS MASTERのリアI/OにはUSB 20Gbpsに対応したUSBポートがあります。
USBモバイルストレージ側の最大帯域がUSB 20Gbps以下、USB 10Gbps(旧 USB3.2 Gen2)やUSB 5Gbps(旧 USB3.0)など下方互換で対応できる製品は基本的にこのUSBポートに接続して検証しています。
検証ストレージのフォーマットについて
Windows OS機能でモバイルストレージをexFATにフォーマットする際、アロケーションユニットサイズを指定できます。
当サイトのレビューでモバイルストレージを検証する場合、特に補足がなければ、exFAT形式、アロケーションユニットサイズは512KBに統一し、検証前に再フォーマットしています。
Windows11によるフォーマットの既定アロケーションユニットサイズはストレージ容量によって変わるのですが速度重視で2TB容量の既定サイズで統一しています。

さらに詳しく
例えば1KBサイズのテキストファイルを4つ保存する場合、アロケーションユニットサイズが4KBだと、実際には16KBの容量を使用します。アロケーションユニットサイズが512KBなら2MBです。
アロケーションユニットサイズが小さい方が物理容量を最大限使用できます。
一方、モバイルストレージで一般的なexFAT形式の場合、4KBなど小さくすると、特にランダム性の高い書き込みアクセスにおいて大幅な速度低下が発生する傾向があります。*逆に速くなるケースもあるものの、頻度も程度も小さい
Windows OSの内蔵ストレージの場合、単純なシングルボリュームならNTFS形式かつアロケーションユニットサイズ 4KBで問題ありません。*RAID0ボリュームを構築する場合は、アロケーションユニットサイズ128KB~1MBに大きくした方がCDMの連続スコアが伸びやすかったりします。
基本仕様
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」のWindowsボリューム容量、アウトボックス時のフォーマット状態など基本仕様について紹介します。
Windowsボリュームの容量
exFATボリュームをWindows 11上で作成したところ、空き容量はSanDisk製が235GBに対して、Samsung製は238GBでした。
製品スペックは同じ256GB容量ですが、Samsung製の方が3GBだけですが実際に使用できる容量は大きいです。
SanDisk製とSamsung製は、いずれも最初からexFATにフォーマット済みです。初期状態でアロケーションユニットサイズは256KBでした。
またアウトボックス状態でボリュームの中身は空なので、ゲーム機、スマホ、カメラ等にいきなり挿入してフォーマットし直しても特に問題ありません。
専用ソフトウェア
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」はいずれも各メーカーの純正ソフトウェアに対応しています。
SanDisk Dashboard
「SanDisk microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」は、SanDisk(WD)製SSDでも使用するクライアントソフト SanDisk Dashboardに対応しています。
SSD健康情報を見るソフトウェアで定番のCrystalDiskInfoは「SanDisk microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」に非対応ですが、SanDisk Dashboardを使用するとS.M.A.R.T.の健康情報を確認でき、ファームウェアアップデートも可能です。
Samsung Magician
「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」は、Samsung製SSDでも使用するクライアントソフト Samsung Magicianに対応しています。
Samsung Magicianでできることは、真贋判定機能、簡易的な健康状態チェック、ファームウェアアップデートです。
Samsung Magicianを使用するとドライブの健康状態が表示されますが、S.M.A.R.T.の情報は確認できません。
Samsung製は真贋判定機能に対応
背面写真を見ての通り、「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」の背面には”✓”マークが刻印されています。
任天堂ライセンス商品ではない普通の同社製メモリーカード製品と同じく、Samsung正規品かどうかを判別できる純正ツール「Samsung Card-UFD Authentication Utility」に対応しています。
現在はSamsung MagicianにCard-UFD Authentication Utilityが統合されています。
メモリカードリーダーを介してPCに「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」を接続し、同ソフトウェアを使用することで、入手したSamsung製メモリーカードが本物かどうか、簡単に真贋判定が可能です。
ベンチマークソフトで検証
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」の基本的な性能をベンチマークソフトで検証しました。
ストレージベンチマークを代表する1つ、CrystalDiskMarkで「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」の性能を検証しました。
CrystalDiskMarkのバージョンは8.0.4、設定はデータサイズ 1GiB、プロファイル defaultです。
SD Express対応カードリーダーの場合
「SanDisk microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」は、SD Expressに対応したメモリーカードリーダーを組み合わせることで、CrystalDiskMarkベンチマークスコアは連続読み出し 890MB/s、連続書き込み 670MB/sを発揮できます。
環境依存で若干差は出ますが、SD Express(NVMe PCIE3.0x1)の接続帯域として理想的な性能を発揮するメモリーカードです。*カードリーダーとの相性、Intel/AMD環境の違いや接続するUSBポートでベンチマーク結果は多少変わります
一方、「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」はCrystalDiskMarkベンチマークスコアが連続読み出し 720MB/s、連続書き込み 250MB/s程度と相対的に控えめです。
書き込み速度が低いのは後述するSLCキャッシュ容量の違いが影響しているのですが、それとは別に、Samsung製はSLCキャッシュ外のデータに対して連続読み出しが450MB/s程度に低下する挙動を確認しています。
これは実際のデータコピー読み出しに影響があることも確認していて、あまり良くない挙動です。SanDisk製のほうはSLCキャッシュ外でも読み出し性能はほとんど変わりません。

UHS-I後方互換で動作させた場合
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」をSD規格として一般的なUHS-I対応メモリーカードリーダーで動作させてベンチマーク測定を行いました。
SD Express対応メモリーカードに一般の仕様としてUHS-I規格に後方互換性があるので、速度は制限されますがmicroSD UHS-I対応ならスマホやアクションカメラでも使用できます。
Samsung製とSanDisk製はどちらも、UHS-I対応メモリーカードリーダーで使用した場合、連続読み出しと連続書き込みが90MB/s前後という一般的なUHS-I対応SDメモリーカード的な性能になりました。
UHS-I DDR200モード対応について
一般的なUHS-I対応環境の場合、連続読み書き性能は90MB/s前後ですが、SanDisk QuickFlow microSDカードリーダー(SDDR-B731-JN6NN)など、少々特殊な規格 UHS-I DDR200に対応したメモリーカード&リーダーの組み合わせで使用するとUHS-Iでも120~250MB/sの高速な連続読み書きが可能になります。
「SanDisk microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」は公式仕様では特に説明がありませんが、SanDisk QuickFlow microSDカードリーダーを組み合わせた時にDDR200で動作し、連続読み出し 180MB/s、連続書き込み 160MB/sを発揮しました。
実際のファイルコピーでも読み出し速度は一般的なUHS-I環境より2倍高速になります。
Samsung製については、SanDisk QuickFlow microSDカードリーダーや、Samsung microSDXC UltimateでDDR200モードに対応するメモリーカードリーダーを組み合わせても、通常のUHS-I(SDR104)のままでした。
ただし、SanDisk QuickFlow microSDカードリーダーでDDR200動作にすると、大きい容量の書き込みに対してサーマルスロットリングで速度低下が発生しました。メーカーが想定していない動作の可能性もあり、安定性がちょっと微妙です。
安定性重視ならDDR200で動作しないUHS-I対応カードリーダーを使用するか、どうしてもDDR200で読み書きしたいなら、SanDisk PRO-READER SD and microSDを使った方がいいかもです。
連続書き込み性能を検証
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」の連続書き込み性能を検証しました。
連続書き込み性能は最新スマホやアクションカメラで4K+の超高解像度な動画を長時間撮影する時に重要な性能です。
ちなみに、GoPro HERO13 Blackの5.3K動画などスマホ・アクションカメラの動画撮影で必要なmicroSDカードの性能はビデオスピードクラス V30、つまり30MB/s程度です。*例えば、GoPro HERO13 Blackの5.3K動画のビットレートは20MB/s程度です。microSDカードに保存できるスマホ・カメラの場合、30MB/s以上が要求されることはありません。
30MB/sを超えるビットレートについては、Apple ProResのようにそもそもmicroSDへの保存がサポートされていないフォーマットになるので、気にする必要はありません
SanDisk製の連続書き込み性能
今後登場が予想されるイントラビデオ対応カメラの場合、SD Expressスピードクラス対応が要件になるかもしれません。認証こそ取得していませんが、E150の水準は余裕でクリアしています。

Samsung製の連続書き込み性能
今後登場が予想されるイントラビデオ対応カメラの場合、SD Expressスピードクラス対応が要件になるかもしれません。認証こそ取得していませんが、E150の水準は余裕でクリアしています。。

連続書き込み性能についてさらに詳しく
「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」はPC内蔵SSDのようにSLCキャッシュ機能が採用されているようです。
SLCキャッシュ容量は、空き容量に依らず静的に確保され、固定容量 500MBです。
SLCキャッシュ容量が500MBしかないので、1GiBのデータサイズで検証するCrystarlDiskMarkのベンチマークスコアではSLCキャッシュ超過によって200MB/s程度の書き込み速度でしたが、書き込むデータがSLCキャッシュに収まるなら600~700MB/s程度は発揮できます。
使用済みSLCキャッシュはアイドル状態で自動的に全開放というシンプルな挙動です。

SLCキャッシュ外で読み出しの遅い領域がある
「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」はSLCキャッシュ外の保存領域において連続読み出し性能が450MB/s程度に下がります。
ベンチマークソフトを使って測定した時に、SLCキャッシュ外で書き込みだけでなく読み出しが多少低下すること自体はPC内蔵SSDでも見ますが、ここまでハッキリと読み出し性能が下がるのは珍しいです。
700MB/s程度が安定して出る領域と450MB/s程度に下がる領域に分かれるという挙動もよく分かりません。
ベンチマークソフトで読み出しが下がるだけなら、SLCキャッシュ開放とかち合っているなど限定的状況が理由で性能が下がっているだけとも考えられるのですが、後述のデータコピー検証でもちゃんと性能が下がっているので、実用的にも影響のある問題(挙動)です。
Switch 2におけるゲームロード検証でも、コピーインストールからゲームロードまで一連で繰り返した時に、下振れしやすい傾向があったので、この挙動が影響しているような気もします。
データコピー性能を検証
カメラ、スマホ用のメモリーカード性能評価で重要項目となるデータコピーにおける読み出し・書き込み性能を実際の写真・動画データを使用して検証しました。
検証にはフルサイズミラーレス一眼カメラの写真・動画データを想定して、10GBの動画ファイルが5つ入った約50GBの動画フォルダ、10MB~20MBの画像ファイル 2,000枚弱が入った約30GBの写真フォルダの2種類を使用しています。

コピー検証の具体的な手順
コピー検証の具体的な手順を説明します。
- 検証ストレージをフォーマットして十分に放置
- 最初に検証ストレージへのコピー書き込みを行う
- 各テストデータの書き込み後、毎回、10分間のインターバルを置く
- 全てのテストデータを書き込んだら、コピー相手のSSDをフォーマット
- 同様に10分間のインターバルを置いてから、コピー読み出しを行う
空き容量依存のSLCキャッシュ容量やSLCキャッシュ開放速度といったSLCキャッシュ構造は製品によって異なります。
実用シーンでは容量の使用状況によって書き込み性能は今回の検証結果と変わる可能性があります。
コピー相手のSSDについて
データのコピーにおいては当然ですが、元データのあるストレージの読み出し性能とコピー先の書き込み性能の両方が重要になります。
検証ストレージのコピー相手、書き込み先/読み出し元となるストレージが必要なので、コピー相手にはPCIE5.0x4接続に対応したCrucial T700 2TBを使用しています。

コピー相手のSSDは独立したCPU直結PCIE5.0x4レーンに接続されているので、PCIE接続帯域がコピー速度のボトルネックになることはありません。
コピー相手SSDのCrucial T700 2TBは十分にSLCキャッシュ容量が大きく、開放も速いので読み出し、モバイルストレージ相手のコピー検証において、読み書き共にボトルネックになることはありません。
動画フォルダのコピー(10GB×5)
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」で50GBの動画フォルダのコピー速度を検証しました。
動画ファイルは1つ1つのファイルがGB単位の大容量なので実際のコピーではCrystalDiskMarkベンチマークでいうと連続読み出し・連続書き込み性能が重要になります。
動画フォルダのコピー読み出しにおいて「SanDisk microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」によるコピー時間は72秒ほど、読み出し速度は722MB/s程度です。UHS-I環境と比較して8倍程度も高速になっており、SD Expressとして理想的な性能です。
一方で、Samsung製はCDMベンチでも見たようにSLCキャッシュ外の読み出し性能が450MB/s程度と低く、実際のコピー読み出しでもSD Express(PCIE3.0x1)の理想的な速度よりも3割程度も低い性能です。

写真フォルダのコピー(30GB, Files:2K)
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」で30GBの写真フォルダのコピー速度を検証しました。
画像ファイル1つ1つは先の動画ファイル1つに比べると大幅に小さいですが、高解像度なミラーレス1眼カメラで撮影したJPEG撮って出し画像の場合、1枚が10~20MB程度なのでやはりCrystalDiskMarkベンチマークでいうと連続読み出し・連続書き込み性能が重要になります。
なお、Switch 2の動画はフルHD/30FPS(10Mbps程度)かつ30秒間で1つ当たり30~40MB程度なので、Switch 2の動画データコピーとしてはこちらの結果のほうが適していると思います。
写真フォルダのコピー読み出しにおいて「SanDisk microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」によるコピー時間は46秒ほど、読み出し速度は674MB/s程度です。UHS-I環境と比較して8倍程度も高速になっており、SD Expressとして理想的な性能です。
動画フォルダのコピー読み出し同様に、Samsung製は実際のコピー読み出しでSD Express(PCIE3.0x1)の理想的な速度よりも3割程度も低い性能です。

Switch 2でゲームロード時間を比較
「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」をSwitch 2の増設ストレージとして使用した時の性能を比較検証します。
Switch2で増やせる空き容量を比較
Switch 2において使用できる空き容量はSanDisk製が235GBに対して、Samsung製は238GBでした。
ゲーム1つ 20GB程度からすると小さい差ですが、Switch 2のキャプチャーボタンで撮影した動画・画像に換算すると、余分に3GBあれば動画 100個や画像 3000枚を追加で保存できるので、高速な本体保存メモリーを圧迫しないというSD Expressカードの役割的には地味に大きい差だと思います。
任天堂ライセンス商品には256GB容量の製品しかありませんが、512GBや1TBの大容量なSD Expressメモリーカードをお探しなら「Nextorage microSD Express メモリーカード Gシリーズ EX」がオススメです。
SanDisk/SamsungのようにNANDメモリを作成しているメーカーではありませんが、Nextorageはソニーのストレージ部門を源流とし、長年、SSDやメモリーカードを扱っている非常に信頼性の高いメーカーです。
実際のゲームロード時間を比較
Switch 2ネイティブ対応タイトルや初代Switch後方互換タイトルのゲームロード時間を本体内蔵メモリーと比較します。
ゲームロード時間の比較には、
- ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム 【Switch 2】
- DAEMON X MACHINA TITANIC SCION 【Switch 2】
- ゼノブレイド2 【Switch 1】
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX 【Switch 1】
以上の4タイトルを使用しています。
Switch 2 ゲームロード時間の比較方法詳細
Switch 2 ネイティブ対応ゲーム
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムについては、『Switch 2のホーム画面から起動し、ニューゲームやコンティニューなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』、『マップのファストトラベル後にプレイ可能になるまで』の時間を測定しています。
DAEMON X MACHINA TITANIC SCIONについては、『Switch 2のホーム画面から起動し、最終セーブデータ(同一地点)を読み出してプレイ可能になるまで』、『マップのファストトラベル後にプレイ可能になるまで』の時間を測定しています。
初代Switch 後方互換対応ゲーム
ゼノブレイド2については、『Switch 2のホーム画面から起動し、ニューゲームやコンティニューなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』、『マップのファストトラベル後にプレイ可能になるまで』の時間を測定しています。
大乱闘スマッシュブラザーズDXについては、『Switch 2のホーム画面から起動し、スタートメニューが表示されるまで』の時間を測定しています。
インストール速度の比較
加えてSD Expressメモリカードにバックアップしたゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(約20GB)を本体メモリーにコピーする速度も検証しました。
比較対象はオンラインダウンロードです。1Gbpsの光回線にはユーザーの多いフレッツ光&OCNプロバイダ(IPoE対応)を使用しています。

Swtich 2でフォーマット
SD ExpressメモリーカードはexFAT形式であれば、Windows PCでフォーマットしてもNintendo Switch 2で使用できますが、今回の検証ではNintendo Switch 2の機能でフォーマットし直しています。

「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」をSwitch 2の増設ストレージとして使用した時のゲームロードやコピーインストールの性能を本体内蔵メモリーと比較すると次のようになっています。
どちらも正常に動作し、本体保存メモリーよりは遅いという前提になるものの、PCで検証した結果と同様にSanDisk製の方が若干速い傾向でした。
繰り返し検証していても、1秒にも満たない差ではあるのですが、Samsung製のほうが結果が下振れしやすい感じです。DAEMON X MACHINA TITANIC SCIONのロードは1秒前後の差が出やすいです。

ゼルダの伝説 ティアキン Switch 2エディションのように1秒未満しか差がないゲームであれば、SD Expressカードから起動しても体感的に遅くなったと感じることはありませんし、測定誤差で逆転することもあります。
一方で、DAEMON X MACHINA TITANIC SCIONのように3~4秒程度と、体感でも”なんかちょっと遅い”と気付く程度にロードが遅くなることもあるようなので、よく遊ぶゲームは本体保存メモリーに保存するのがオススメです。
Nintendo Switch 2は記憶領域として、256GB容量の本体保存メモリー、最大2TBのSD Expressメモリーカードを使用できますが、ゲームソフト物理メディアのゲームカードを含めて、読み出し速度が一番速いのは本体保存メモリーです。
Switch 2の記憶領域について、さらに詳しく
Nintendo Switch 2の本体メモリーはUFS3.1というストレージ規格が使用されています。比較的新しい高性能スマートフォンのストレージにも採用されている規格です。
UFS3.1は理論値最大が2900MB/sですが、スマホ等の実際に製品化されたものを見ると実効値で連続読み出しが1200~2000MB/s程度です。
Switch 2もおそらくそれくらいの速度なので、初代Switchの本体保存メモリー(eMMC HS400モードで400MB/s程度)に対して、3~5倍も高速になっています。
一方で拡張スロットについて、Nintendo Switch 2のSD ExpressカードスロットはNVMe PCIE3.0x1帯域に対応していて、実効値で連続読み出しが800MB/s程度です。初代SwitchのSD UHS-Iはせいぜい100MB/sなので8倍以上も高速です。
Nintendo Switch 2のストレージ仕様 | ||||
---|---|---|---|---|
![]() Switch 2 | ![]() Switch (OLED/Lite) | |||
種類 | 本体 | 拡張 | 本体 | 拡張 |
規格 | UFS3.1 | micro SD Express | eMMC HS400 | micro SD UHS-I |
容量 | 256GB | 最大 2TB | 64GB / 32GB | 最大 1TB |
速度 | 1200MB/s以上 | 800MB/s | 400MB/s | 100MB/s |
SD Expressカードはキャプチャーボタンで撮影したスクリーンショットや動画を直接保存する場所として指定できます。
一番高速なSwitch 2の本体保存メモリーは、よく遊ぶゲームの保存先に使用したいので、画像・動画データやゲームバックアップで容量を圧迫されなくなるのは、SD Expressカードで保存領域を拡張するメリットです。
ニンテンドー eショップのオンラインサーバーからダウンロードすると20GB容量のゲームで約18分かかりますが、SD Expressカードからコピーすれば4分弱と1/4以下の時間で完了します。
ダウンロードやコピーの速度について
10ギガ光回線でも検証してみましたが、ニンテンドー eショップのオンラインサーバーからゲームをダウンロードする速度は200Mbps(25MB/s)程度が上限に、1ユーザー当たりの帯域が制限されているようです。
またSD Expressカードから本体保存メモリーへのコピー速度は100MB/s程度、本体保存メモリーからSD Expressカードへのコピー速度は70MB/s程度が上限です。
本体保存メモリーだけでプレイする場合、容量が足りなくなって削除したゲームは毎回10GB容量当り10分以上かけてダウンロードし直す必要があります。家族が同じ回線で動画を見ていたり、夜間や休日でインターネット回線/サーバーが混雑していればもっと時間がかかるかもしれません。
SD Expressカードにバックアップしておけば10GB容量当り2,3分以内で確実に遊べます。本体保存メモリーの容量を空けるために同容量のゲームをバックアップする時間を加えても、所要時間は半分以下です。
こういうちょっとした待ち時間を削減でき、何を残して何を削除するか取捨選択する手間がなくなるところもSD ExpressメモリーカードでSwitch 2の容量を増設するメリットです。
Sandisk製とSamsung製はどっちがオススメ?
最後に「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」を検証してみた結果のまとめです。
SanDisk製とSamsung製の主要な違いをまとめました。
SanDisk![]() | Samsung![]() | |
---|---|---|
実際に使用できる容量 | 235GB | 238GB |
ゲームロード速度 (Switch2で) | どちらにせよ本体保存メモリーよりは遅い | |
SD Expressとして理想的 | 1秒未満だけど下振れしやすい? | 体感しない程度だけど遅い|
コピー性能 (PCで) | SD Expressとして理想的 600~700MB/s 同社製リーダーもある | 400~450MB/s | 3割程度低い
UHS-I DDR200対応 | 非対応 | |
耐久性能 | 防水など5種類で主な項目は同じ | |
(詳細不明) | 詳細情報あり | |
保証期間 | 無期限(Lifetime) | 3年間 |
価格 | 6,980円 (定価税込み) |
上の表を見ての通り、読み書き性能はSanDisk製の方が高いので、性能重視なら「SanDisk microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」を選ぶのがオススメとなります。
ただし、SanDisk製のアドバンテージはそれほど大きくありません。
- ゲームロードはどちらにせよ本体保存メモリーより遅い
- SanDisk製とSamsung製で体感するほどの差はない
- コピー速度は主にカメラやスマホで使う場合の性能差
- Switch 2専用ならほとんど影響なし
- 保証期間は3年間もあれば十分
性能差といってもSwitch 2で使う分には実用面や体感に影響するほどでもないので、むしろSamsung製の3GB大きい容量に魅力を感じる人もいると思います。そうであれば「Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」を選んでも良いです。

あとは、定価(税込み)が6980円で同じですが、Amazon、楽天ブックスなど小売り店で購入する場合、それぞれセールで多少値下がりすることもあるので、単純に価格が安い方を選ぶというのも問題ないと思います。
以上、「SanDisk / Samsung microSD Express Card 256GB for Nintendo Switch 2」のレビューでした。
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