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フルHD/360FPSや4K/120FPS+はもちろん、新時代を象徴する8Kゲーミングにも対応可能なハイエンドGPUのアップデートモデル「NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。
ただオススメ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。
目次
1.はじめに - GeForce RTX 4080 SUPERについて
2.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
3.RTX 4080 SUPER搭載のBTO PCの簡易紹介
4.AIO水冷グラフィックボード搭載のBTO PCもオススメ
5.RTX 4080 SUPER搭載BTO PCのカスタマイズ指南
・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
6.パーツを揃えてRTX 4080 SUPER搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRTX 4080 SUPER搭載BTO PCのまとめ
付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事
【執筆:2024年2月1日、最終更新:2024年2月8日】
はじめに - GeForce RTX 4080 SUPERについて
GeForce RTX 4080 SUPERは、前世代最上位モデルGeForce RTX 3090 Tiと比較して従来のラスタライズ型のPCゲームにおいて平均的に15~20%程度、アーキテクチャ的にボトルネックを解消できるPCゲームなら最大2倍という大幅な性能向上を実現しています。2022年発売のRTX 4080無印と比較すると性能向上は小さいですが、GPU価格が1199ドルから999ドルへと大幅に値下がりしており、コスパ向上が目玉な新製品です。
またGeForce RTX 40シリーズの大きな特徴の1つであるAIによる中間フレーム生成機能 DLSS 3にも「GeForce RTX 4080 SUPER」は対応しています。
AIによって破綻のない映像を生み出し、テレビ機能の倍速補完と違ってNVIDIA Reflexによりゲーム操作にラグを感じない低遅延な表示を可能にする最新機能です。
素のGPU性能そのものが1.2~2.0倍程度であるのに加えて、Frame Generationはフレーム数を2倍にするだけでなく、CPUボトルネックの影響も軽減するので、DLSS 3に対応する次世代のPCゲームにおいてGeForce RTX 4080 SUPERは前世代最上位 GeForce RTX 3090 Tiを2倍以上も上回る性能を発揮できます。
GeForce RTX 4080は非常に高いGPU性能を備えていますが、同時にCPUボトルネックによってGPU性能を十分に発揮できない可能性があります。
CPUボトルネックの厳しいPCゲームだと4K/120FPSをターゲットにしてもCPU性能が足を引っ張ります。 RTX 4080搭載BTO PCを購入する場合は、Intel Core i9 14900K、Intel Core i7 14700KやAMD Ryzen 9 7950X3D、AMD Ryzen 7 7800X3DなどCPUボトルネックを最大限に緩和できるCPUを選択してください。
GeForce RTX 4080 SUPERはAI関連にも非常に強いGPUです。
AI画像生成シーンでは、GeForce RTX 4070で10秒に1枚の画像を生成できる場合、GeForce RTX 4080 SUPERなら半分の6~7秒に短縮でき、16GBの大容量なVRAMによって高解像度・高精度な画像生成が可能になります。
そんな高性能GPUであるRTX4080SUPER搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 4080 SUPER搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。
BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較 | ||||
グラフィックボードのモデル | PCケース | マザーボード | 納期 | |
TSUKUMO | 固定 | 自社オリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
|
ドスパラ | 固定 | 自社オリジナル 2020年最新 |
固定 |
◎: 最短当日 |
PCショップアーク | 〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | |
パソコン工房 | 固定 | △:自作向けベースのオリジナル |
固定 | |
マウスコンピューター |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 | |
フロンティア |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
|
サイコム | 〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 |
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
RTX 4080 SUPER搭載のBTO PCの簡易紹介
1.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer
ツクモeX.computerからはRTX 4080 SUPER搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、ミニタワーPCの「G-GEAR aim」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の4シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。2024年には最新設計PCケースを採用するプレミアムミドルタワーモデルも追加されました。
G-GEAR無印の旧型PCケースは固定スペックモデルのみで販売終了、ハイエンドモデルのG-GEAR Neoも各モデル終売になっているので、今後は新型G-GEAR、G-GEAR aim、G-GEAR miniの3モデルが基本ラインナップになっていくようです。
TSUKUMOのゲーミングBTO PCからはRTX 4080 SUPERを選択できるモデルとして、プレレミアムミドルタワーでCore i7 14700KF(B760マザーボード)を搭載した「G-GEAR GE7J-L242/BH」、Ryzen 7 7800X3Dを搭載した「G-GEAR GE7A-L242/XBH」などがラインナップされています。
TSUKUMO G-GEARはIntel Z790ならASUS PRIME Z790-A WIFI、Intel B760ならASRock B760 Pro RSのように、自作PCユーザーにも定評のあるマザーボードを採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。
TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 4080 SUPER搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
2.ドスパラ
ドスパラからはRTX 4080 SUPER搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA X/Z/U」シリーズからCPU別で、Core i7 14700Fを採用する「GALLERIA XA7C-R48S」、Core i7 14700KFを採用する「GALLERIA ZA7C-R48S」、Ryzen 7 7800X3Dを採用する「GALLERIA XA7R-R48S 7800X3D搭載」などがリリースされています。ドスパラBTO PCは『当日出荷可能、カスタマイズしても翌日』や『翌日出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま』など、国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。(実際の納期はモデルや在庫状況によるので製品ページでご確認ください)
GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
・「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
3.PCショップアーク
PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。PCショップアーク archiveのゲーミングBTO PCは、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースをベースにして様々なモデルが展開されており、各モデルにおいてCPU・GPUなど個別のカスタマイズ自由度も高い、という特徴があります。
好みのPCケースの名前をゲーミングデスクトップPCのカテゴリ内で検索して、そこから希望のスペックにカスタマイズしていく手順がオススメです。
CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。
archiveのゲーミングBTO PCで選択可能な最新PCケースを紹介すると、「Fractal Design Torrent」や「Cooler Master MasterBox CM694」や「NZXT H7」がおすすめです。
4.パソコン工房
パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
なお2022年最新モデルではミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-ClassのPCケースが刷新されています。側面に強化ガラスウィンドウパネルを採用、内部構造がオープンレイアウト、RGB LEDイルミネーション搭載などいくつかバリエーションがありますが、自作PC向けで近年流行りの設計にアップグレードされています。
パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 4080 SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
パソコン工房のRTX 4080 SUPER搭載BTO PCについてはミドルタワーPCの新LEVEL∞ R-Classシリーズから、Core i7 14700KFを搭載する「LEVEL-R779-LC147KF-VTX」、Core i7 14700Fを搭載する「LEVEL-R776-147F-VTX」、Ryzen 7 7800X3Dを搭載する「LEVEL-R6X7-LCR78D-VTX」などがラインナップされています。
なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 4080 SUPER搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。
5.マウスコンピューター
マウスコンピューターについてはRTX 4080 SUPER搭載ゲーミングBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
加えて2023年には公式通販限定モデルとしてNEXTGEARシリーズが追加されました。
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。
マウスコンピューターのBTO PCでRTX 4080 SUPERを選択できるのは2024年2月現在、クリエイター向けPCのみとなっており、Core i7 14700KFや240サイズ大型水冷CPUクーラーを搭載した「DAIV FX-I7G8S」がラインナップされています。
マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
6.フロンティア
フロンティアについてはRTX 4080 SUPER搭載ゲーミングBTO PCとして基本3ブランドから各モデルがラインナップされています。フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、安価なエントリークラスで安価なミドルタワーケース採用「GAシリーズ」の、高性能ミドルタワー採用のスタンダードモデル「GHシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の3バリエーションとなっています。
またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミニタワーPCの「GTシリーズ」もあります。
2023年の最新モデルではGBシリーズにSilverStone SETA H1、GHシリーズにPhanteks Eclipse P360Aなど、比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。
GPUとCPUの組み合わせが基本的に固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 4080 SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
フロンティアでは「RTX 4080 SUPER搭載BTO PCのまとめページ」も公開されています。ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが)
フロンティアでは週替り、月替りでそれぞれセールが展開されており、最新GPUを搭載した最新モデルを探す時は「週替りセール」、「月替りセール」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。
7.サイコム
サイコムではRTX 4080 SUPER搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第13世代Core-SシリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z790/D5 」、AMD Ryzen 7000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X670A 」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRTX 4080 SUPERを選択可能になっています。CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 4080 SUPERグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
サイコムからは同社が独自に簡易水冷化したグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも発売されています。
空冷GPUクーラー搭載グラフィックボードを採用する一般的な同スペックGPUのBTO PCと比較して、数万円ほど高価にはなりますが、静音性は非常に優れています。
AIO水冷グラフィックボード搭載のBTO PCもオススメ
サイコムから発売されている、同社が独自に簡易水冷化したGeForce RTX 4080 SUPERグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも非常におすすめです。G-Master HydroシリーズPCにおいて、RTX 4080 SUPERでも簡易水冷化モデルを選択できるようになりました。
例えば、GeForce RTX 3080のようにグラフィックボード消費電力が300Wを超えるハイエンドGPUとなると、空冷では3スロット占有大型クーラーでもGPUコア温度は70~80度に達しますが、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるものの、GPUコア温度を50度前後という非常に低い温度で運用できます。
グラフィックボードの場合、空冷クーラーと比較して簡易水冷クーラーの冷却性能と静音性は抜群に優秀なので高性能なGPUを搭載するBTO PCを購入するなら、簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
また最新GPUはGPUコア温度が低いほど高いコアクロックで動作する仕様です。冷却性能の高い簡易水冷グラフィックボードは空冷よりも高いコアクロックで動作できるので、性能(PCゲームのフレームレート)においてもメリットがある製品です。
G-Master Hydroシリーズで特にオススメなのは、PCゲーミングに最適なIntel第13/14世代CPUを採用した「G-Master Hydro Z790/D5 」です。
またCPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5 」もラインナップされています。
Intel第13/14世代CPU搭載モデルについては、従来規格で安価なDDR4メモリが採用された「G-Master Hydro Z790/D4 」、Micro-ATXマザーボード採用のミニタワーPC「G-Master Hydro Z790 Mini/D4 」、Mini-ITXマザーボード採用のコンパクトキューブPC「G-Master Hydro Z790 Cube 」もラインナップされています。
最新のAMD製CPUであるRyzen 7000シリーズを搭載した製品として、「G-Master Hydro X670A II」、CPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro X670A II Extreme」もラインナップされています。
当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、簡易水冷化GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z590」のレビュー記事を公開中です。G-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
・簡易水冷GeForce RTX 30搭載「G-Master Hydro Z590」をレビュー
・簡易水冷化GeForce RTX 40搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ
RTX 4080 SUPER搭載BTO PCのカスタマイズ指南
一口にRTX 4080 SUPER搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)
RTX 4080 SUPER搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 4080 SUPERを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。
RTX 4080 SUPER搭載BTO PCのカスタマイズについては、「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
- CPUについてはIntel製CPU(Core i5 13400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 7600など)の2種類があります。AMD製CPUも優秀ですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品という安心感もあるのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。
2023年末にIntel第14世代CPUが発売されましたが、Core i5 13400と14400のように100の桁が同じなら性能は大差ないのでどちらでもOKです。
RTX 4080 SUPERと組み合わせるのであれば、最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるのでCore i7 14700(K/F)やCore i9 14900K(K/F)がオススメです。
- システムメモリはこれからゲーム用にPCを購入するなら容量は32GBが推奨です。
ゲーム用BTO PCの標準設定は16GBの製品が多いので、その時はカスタマイズからアップグレードしてください。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
- 電源容量はグラフィックボードにも依存し、通常のシングルグラフィックボード環境であれば500~700W以上なら十分ですが、電源容量自体はBTO PCメーカーが適切に設定してくれているはずなのであまり気にしなくて大丈夫です。
ただし変換効率は予算が許すなら80PLUS Gold認証以上を選ぶと静音性の高い電源になる可能性が高くなります。
- システムストレージ(Windows OSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows OSをインストールするシステムドライブのサイズは500GB以上であればOKです。
PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
- マザーボードはZ790とかB760とかチップセット名だけでなく「ASUS Prime B760-PLUS」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。
あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows 10/11 Home 64bitの一択です。(Windows 10は無償でWindows 11に更新できるので、OSバージョンを気にする必要はありません)
CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
・ゲームに最適なIntel製CPUはどれか、14900Kと徹底比較
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLCやPCIE4.0/5.0など最新SSD事情を解説
・SSDレビュー記事の一覧へ <NVMe SSD><M.2 SSD><SATA SSD>
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
・予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
パーツを揃えてRTX 4080 SUPER搭載BTO PCを価格比較
上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 4080 SUPER搭載BTO PCの価格を比較します。価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i7 14700K(F) |
メモリ | DDR5 or DDR4 32GB (16GB×2) |
グラボ | RTX 4080 SUPER |
システムストレージ | SSD 500GB~ |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては 1TB以上のSSDが推奨) |
電源 | 850W~、Gold |
その他付属品 | なし |
【価格比較を行う上での注意点】
・上記推奨構成のCPUを組み合わせたモデルがないメーカーでは、上位CPUを搭載したモデルで比較しています。
・ゲーム用のデータストレージは1TB(1000GB)以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単化して、追加SSDはなしの設定で比較します。ちなみに1TBのSSDの価格相場は1.2~1.5万円程です。
・各社カスタマイズできない設定でHDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
メーカー/型番 | 価格 | CPU | 電源 | マザボ |
【TSUKUMO】 G-GEAR GE7J-L242/BH |
38.6万円 (-万円) |
Core i7 14700KF (-) |
CWT製 GPW850S5 850W Gold 12VHPWR対応 |
ASRock B760 Pro RS ATX DDR5対応 |
【ドスパラ】 GALLERIA ZA7C-R48S |
40.9万円 (38.5万円) |
Core i7 14700KF (Core i7 14700F) |
1000W Platinum (詳細不明) |
Z790 ATX DDR5対応 (詳細不明) |
【PCショップアーク】 arkhive Gaming (価格・スペックはGC-I7G48R AG-IR20Z79AGL8S-CM) |
42.4万円 (-万円) |
Core i7 14700KF (-) | Corsair RM1000e ATX 3.0 1000W Gold 12VHPWR対応 |
ASRock Z790 Lightning WiFi ATX DDR5対応 |
【パソコン工房】 LEVEL-R779-LC147KF-VTX |
41.1万円 (-万円) |
Core i7 14700KF (-) |
1000W Platinum (詳細不明) |
MSI Z790-S01 ATX DDR5対応 |
【マウスコンピューター】 DAIV FX-I7G8S |
53.4万円 | Core i7 14700KF |
1000W Platinum (詳細不明) |
Z790 ATX DDR5対応 (詳細不明) |
【フロンティア】 GBシリーズ(2023) (価格・スペックはFRGBZ790/D) |
38.9万円 安価モデルは週/月替わりセールで探すのがオススメ |
Core i7 14700F | 1200W Platinum (詳細不明) |
Z790 ATX DDR5対応 (詳細不明) |
【サイコム】 G-Master Spear Z790/D5 |
40.8万円 (40.2万円) |
Core i7 14700KF (Core i7 14700F) |
SilverStone DA850 850W Gold |
ASRock Z790 Pro RS ATX DDR5対応 |
おすすめRTX 4080 SUPER搭載BTO PCのまとめ
構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 4080 SUPERを搭載したオススメのBTO PCはどれなのか簡単にまとめます。当サイトの結論としてはRTX 4080 SUPER搭載PCでイチオシは、TSUKUMOでCore i7 14700KF(B760マザーボード)を搭載したプレミアムミドルタワーPC「G-GEAR GE7J-L242/BH」です。
CPU・MBについてはRyzen 7 7800X3Dを搭載した「G-GEAR GE7A-L242/XBH」など幅広くラインナップされており、お好みで選択できます。
マザーボードにはASRock B760 Pro RSやASUS PRIME Z790-A WIFIのように自作PCユーザーにも定評のある製品を採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、PCケースも2024年にアップデートされたのでトータルで高品質なBTO PCです。
ドスパラのCore i7 14700KFを採用する「GALLERIA ZA7C-R48S」もオススメです。
Core i7 14700Fを採用する「GALLERIA XA7C-R48S」、Ryzen 7 7800X3Dを採用する「GALLERIA XA7R-R48S 7800X3D搭載」なども発売されています。
今回の価格比較で最安値クラスですし、ドスパラのBTO PCは国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。
フロンティアのGeForce RTX 4080 SUPER搭載BTO PCはRTX 4080 SUPER搭載BTO PCのまとめページに掲載されている受注生産の通常モデルだけでなく、1週間から1ヵ月のスパンでリアルタイムに更新される期間限定セールでも販売されています。
期間限定セールで見つかるモデルの中には、市販PCパーツの価格を合算しただけのような非常に安い価格設定の物もあるので、コストパフォーマンスを優先するなら探してみてください。
PCケースや構成部品にガチでこだわるのであれば、PCショップアークで「Fractal Design Torrent」や「Cooler Master MasterBox CM694」や「NZXT H7」といった最新PCケースをベースにした製品を選び、その他のパーツもフルカスタムするのがオススメです。
上に挙げたATXマザーボード対応ミドルタワーPCケースを選ぶと価格は高めになりますが、MicroATX対応のミニタワーPCケース採用モデルで組むと価格を抑えることも可能です。
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4K解像度120FPS+のPCゲーミングにも軽々と対応可能な「NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について、大手7社の各製品で価格や構成パーツの比較から徹底解説https://t.co/TS4Wnmu5rH
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) February 1, 2024
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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