フルHD/360FPSや4K/120FPS+はもちろん、新時代を象徴する8Kゲーミングにも対応可能なハイエンドGPU「AMD Radeon RX 7900 XTX」や下位モデル「AMD Radeon RX 7900 XT」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。
ただオススメ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。
目次
1.はじめに – Radeon RX 7900 XTXについて
3.RX 7900 XTX搭載のBTO PCの簡易紹介
4.RX 7900 XTX搭載BTO PCのカスタマイズ指南
・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
5.パーツを揃えてRX 7900 XTX搭載BTO PCを価格比較
6.おすすめRX 7900 XTX搭載BTO PCのまとめ
【執筆:2022年12月21日、最終更新:2022年1月18日】
はじめに – Radeon RX 7900 XTXについて
Radeon RX 7900 XTXは、5nmプロセスによる新設計で強化されたGPUシェーダーコアや2倍近く増強されたメモリ帯域によって前世代最上位RX 6950 XTと比較して4Kゲーミングで最大50%以上もの性能向上を実現しています。
ガチゲーマー向けフルHD/360FPSや有機ELテレビなども対応する4K/120FPS+、そして新時代を象徴する8Kゲーミングにも手が届くハイエンドGPUです。
またRadeon RX 7900シリーズには下位モデルのRX 7900 XTもラインナップされています。RX 7900 XTは上位モデルXTXよりも15%程度性能が下がりますが、18万円前後のXTXに対して、RX 7900 XTは16万円と若干安価です。
性能差と価格差からやはり上位モデルのRX 7900 XTXが人気ですが、10万円程度の現行ハイエンドGPUであるRX 6800 XTやRTX 3080と比較して30%以上は高性能なので、予算次第では選択肢として検討してもいいと思います。
Radeon RX 7900 XTX / XTは非常に高いGPU性能を備えていますが、同時にCPUボトルネックによってGPU性能を十分に発揮できない可能性があります。
下はRTX 3090(RX 6950/6900 XTと同程度のGPU性能)で検証したグラフですが、CPUボトルネックの厳しいPCゲームだと4K/120FPSをターゲットにしてもCPU性能が足を引っ張ります。
RX 7900 XTX/XT搭載BTO PCを購入する場合は、Intel Core i7 13700KやAMD Ryzen 9 7900XなどCPUボトルネックを最大限に緩和できるCPUを選択してください。
4K解像度の120FPS+に軽々と対応可能なRadeon RX 7900 XTXを使用するのであれば、4K/144Hz対応IPS液晶ゲーミングモニタの「ASUS TUF Gaming VG28UQL1A」や「LG 27GP950-B」や「MSI Optix MPG321UR-QD」、4K/120Hz有機ELテレビ「LG OLED TV C2/G2」や4K/120Hz有機ELモニタ「ASUS ROG Swift OLED PG42UQ」など、4K解像度&ハイリフレッシュレートなディスプレイと組み合わせてラグジュアリーなゲーミング環境を構築したいところです。
・4K/120Hz+対応ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
そんな高性能GPUであるRX 7900 XTX搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RX 7900 XTX搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。
なお、似たような価格帯でNVIDIAからは次世代ハイエンドGPUのRadeon RX 7900 XTXも発売されています。
国内市場ではNVIDIA製GPUを搭載したゲーミングBTO PCの方が主流で、今回紹介しているRX 7900 XTX/XTを搭載したゲーミングBTO PCは取り扱いメーカーやモデルも少ないので、特にこだわりがなければRadeon RX 7900 XTXも検討してみてください。
RX 7900 XTXやRX 7900 XTXはグラフィックボード単体でも20万円前後と非常に高価です。
RX 7900 XTXにはDLSS 3対応など独自の魅力はあるもののそれは諦めて、4Kゲーミングなら十分な性能があるので従来モデルのGeForce RTX 3080を搭載したゲーミングPCを今回は選んでおいて、次世代GPUの登場や、円安緩和によるRTX 40シリーズの値下げを待つのもアリだと思います。
BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。
各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較 | ||||
グラフィックボードのモデル | PCケース | マザーボード | 納期 | |
固定 | 自社オリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
||
固定 | 自社オリジナル 2020年最新 |
固定 | ◎: 最短当日 |
|
〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | ||
パソコン工房 | 固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 | |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 | ||
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
||
サイコム![]() |
〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 |
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
RX 7900 XTX搭載のBTO PCの簡易紹介
1.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer
ツクモeX.computerからはRX 7900 XTX搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、ミニタワーPCの「
G-GEAR aim」、コンパクトPCの「
G-GEAR mini」、フルタワーPCの「
G-GEAR neo」の4シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。
TSUKUMOのゲーミングBTO PCからはRX 7900 XTXを選択できるモデルとして、AMD Ryzen 7000シリーズCPUのRyzen 9 7900Xを搭載した「G-GEAR neo GX9A-L224/XB」が発売中です。
カスタマイズからGPUは下位モデルのRX 7900 XTに変更でき、CPUも上位モデルのRyzen 9 7950Xを選択可能です。
2022年12月現在、スタンダードモデルG-GEARからはラインナップされておらず、ハイエンドモデルG-GEAR neoから選択する必要があります。
同モデルはAMD X670Eマザーボードとしてクリエイター向け製品として自作PCユーザーにも定評のある「ASUS ProArt X670E-CREATOR WIFI」を採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、高品質なBTO PCです。なおRX 7900 XTXグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRX 7900 XTX搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
2.ドスパラ
ドスパラからはRX 7900 XTX搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA X/Z/U」シリーズからCPU別で、Ryzen 9 7900Xを採用する「GALLERIA ZA9R-79XTX」、Core i9 13900KFを採用する「
GALLERIA UA9C-79XTX」などがリリースされています。
下位モデルのRX 7900 XT搭載BTO PCについては同じくCPU別で、Ryzen 9 7900を採用する「GALLERIA XA9R-79XT 7900搭載」、Ryzen 9 7900Xを採用する「
GALLERIA ZA9R-79XT 7900X搭載」、Core i9 13900KFを採用する「
GALLERIA UA9C-79XT」などがリリースされています。
ドスパラBTO PCは『当日出荷可能、カスタマイズしても翌日』や『翌日出荷可能、カスタマイズしても納期そのまま』など、国内随一の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。(実際の納期はモデルや在庫状況によるので製品ページでご確認ください)
GALLERIAの新型PCケースでは超重量級グラフィックボードを強固に保持するGPUホルダー「リジッドカードサポート」が付属します。(一部モデルではカスタマイズ対象)
GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
・「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
3.PCショップアーク
PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。
PCショップアーク archiveのゲーミングBTO PCは、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースをベースにして様々なモデルが展開されており、各モデルにおいてCPU・GPUなど個別のカスタマイズ自由度も高い、という特徴があります。
好みのPCケースの名前をゲーミングデスクトップPCのカテゴリ内で検索して、そこから希望のスペックにカスタマイズしていく手順がオススメです。
CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RX 7900 XTXグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
archiveのゲーミングBTO PCで選択可能な最新PCケースを紹介すると、「Fractal Design Torrent」や「
Cooler Master MasterBox CM694」や「
NZXT H7」がおすすめです。
4.パソコン工房
パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。
さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
なお2022年最新モデルではミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-ClassのPCケースが刷新されています。側面に強化ガラスウィンドウパネルを採用、内部構造がオープンレイアウト、RGB LEDイルミネーション搭載などいくつかバリエーションがありますが、自作PC向けで近年流行りの設計にアップグレードされています。
パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RX 7900 XTXグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
5.マウスコンピューター
マウスコンピューターについてはゲーミングBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RX 7900 XTXグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
6.フロンティア
フロンティアについてはゲーミングBTO PCとして基本3ブランドから各モデルがラインナップされています。
フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、安価なエントリークラスで安価なミドルタワーケース採用「GAシリーズ」の、高性能ミドルタワー採用のスタンダードモデル「GHシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の3バリエーションとなっています。
またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミニタワーPCの「GKシリーズ」や、安価なミニタワーPCの「GXシリーズ」もあります。
2022年の最新モデルでは(下写真で左から順に)、GBシリーズにPhanteks Eclipse P500A、GHシリーズにPhanteks Eclipse P360A、GKシリーズにIn Win 301という比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。
GPUとCPUの組み合わせが基本的に固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RX 7900 XTXグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
フロンティアで最新GPUを搭載した最新モデルを探す時は「セール・特集」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。
7.サイコム
サイコムではRX 7900 XTX搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第13世代Core-SシリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z790/D5」、AMD Ryzen 7000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X670A
」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRX 7900 XTXを選択可能になっています。
CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RX 7900 XTXグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
サイコムからは同社が独自に簡易水冷化したグラフィックボードを搭載するG-Master Hydroシリーズも発売されています。
空冷GPUクーラー搭載グラフィックボードを採用する一般的な同スペックGPUのBTO PCと比較して、数万円ほど高価にはなりますが、静音性は非常に優れています。
RX 7900 XTX搭載BTO PCのカスタマイズ指南
一口にRX 7900 XTX搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)
RX 7900 XTX搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRX 7900 XTXを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。
RX 7900 XTX搭載BTO PCのカスタマイズについては、「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
- CPUについてはIntel製CPU(Core i5 12400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 5600など)の2種類があります。AMD製CPUも優秀ですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品という安心感もあるのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。
RX 7900 XTXと組み合わせるのであれば、最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるので
Core i7 13700K(F)やCore i9 13900K(F)がオススメです。
- システムメモリはゲーム用ならRX 7900 XTXとの組み合わせでも32GBあれば十分です。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
- 電源容量はグラフィックボードにも依存し、通常のシングルグラフィックボード環境であれば500~700W以上なら十分ですが、RX 7900 XTXはGPU単体で最大320Wを消費するので850W前後が推奨です。電源容量自体はBTO PCメーカーが適切に設定してくれているはずなのであまり気にしなくて大丈夫です。
ただし変換効率は予算が許すなら80PLUS Gold認証以上を選ぶと静音性の高い電源になる可能性が高くなります。
- システムストレージ(Windows OSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows OSをインストールするシステムドライブのサイズは500GB以上であればOKです。
PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
- マザーボードはZ690とかH670とかチップセット名だけでなく「ASUS PRIME Z690-A」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。
以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。
あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows 10/11 Home 64bitの一択です。(Windows 10は無償でWindows 11に更新できるので、OSバージョンを気にする必要はありません)
CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
・ゲームに最適なIntel製CPUはどれか、14900Kと徹底比較
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLCやPCIE4.0/5.0など最新SSD事情を解説
・SSDレビュー記事の一覧へ <NVMe SSD><M.2 SSD><SATA SSD>
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
パーツを揃えてRX 7900 XTX搭載BTO PCを価格比較
上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRX 7900 XTX搭載BTO PCの価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i7 13700K(F) 【イチオシ】 Core i9 13900K(F) Ryzen 9 7900X/7950X |
メモリ | DDR5 32GB (16GB×2) |
グラボ | RX 7900 XTX RX 7900 XT |
システムストレージ | SSD 500GB |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては 1TB以上のSSDが推奨) |
電源 | 850W~、Gold |
その他付属品 | なし |
【価格比較を行う上での注意点】
・上記推奨構成のCPUを組み合わせたモデルがないメーカーでは、上位CPUを搭載したモデルで比較しています。
・ゲーム用のデータストレージは1TB(1000GB)以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単化して、追加SSDはなしの設定で比較します。ちなみに1TBのSSDの価格相場は1.2~1.5万円程です。
・各社カスタマイズできない設定でHDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
メーカー/型番 | 価格 | CPU | 電源 | マザボ |
【TSUKUMO】![]() |
50.0万円 47.8万円 |
Ryzen 9 7900X | G-GEAR電源 CSE850SGGP 850W Gold |
ASUS ProArt X670E-CREATOR WIFI ATX DDR5対応 |
【ドスパラ】![]() |
53.7万円 51.7万円 |
Ryzen 9 7900X | Enhance製 1000W Platinum (詳細不明) |
X670E ATX DDR5対応 (詳細不明) |
【PCショップアーク】![]() (価格・スペックは型番:AG-AR8B65MGA7-F7M) |
47.6万円 -万円 |
Ryzen 9 7900X | SilverStone SST-DA850-G 850W Gold |
MSI PRO B650M-A WIFI Micro-ATX DDR5対応 |
【パソコン工房】 LEVEL-R ![]() |
-万円 |
– | – | MSI Z790-S01 ATX DDR5対応 (非市販品) |
【マウスコンピューター】![]() |
-万円 | – | – | Z790 ATX DDR5対応 (詳細不明) |
【フロンティア】![]() (価格・スペックは型番:-) |
-万円
安価モデルは |
– | – | Z790 ATX DDR5対応 (詳細不明) |
【サイコム】 G-Master Spear Z790/D5 ![]() |
43.3万円 -万円 |
Core i7 13700KF | SilverStone SST-DA850-G 850W Gold |
ASRock Z790 Pro RS ATX DDR5対応 |
おすすめRX 7900 XTX搭載BTO PCのまとめ
構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RX 7900 XTXを搭載したオススメのBTO PCはどれなのか簡単にまとめます。
当サイトの結論としてはRX 7900 XTX搭載PCでイチオシは、サイコムでCore i7 13700KF選択可能な「G-Master Spear Z790/D5」です。AMD Ryzen 7000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X670A
」もラインナップされています。
PCケースや構成部品にガチでこだわるのであれば、PCショップアークで「Fractal Design Torrent」や「
Cooler Master MasterBox CM694」や「
NZXT H7」といった最新PCケースをベースにした製品を選び、その他のパーツもフルカスタムするのがオススメです。【
RX 7900 XTXにカスタマイズ可能なモデル一覧へ】
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4K解像度120FPS+のPCゲーミングにも軽々と対応可能な「AMD Radeon RX 7900 XTX / XT」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について、大手7社の各製品で価格や構成パーツの比較から徹底解説https://t.co/gMHnNwkz04 pic.twitter.com/gWjBB3Ynk9
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) December 21, 2022
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