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PCIE5.0x4接続により連続読み出し10GB/sに達するハイエンドNVMe M.2 SSD「CFD Gaming PG5NFZ 2TB(型番:CSSD-M2M2TPG5NFZ)」をレビューします。
製品公式ページ:https://www.cfd.co.jp/biz/product/release/cssd-m2m2tpg5nfz.html
CFD Gaming PG5NFZ 2TB (CSSD-M2M2TPG5NFZ)
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目次
1.CFD Gaming PG5NFZについて
2.CFD Gaming PG5NFZ 2TBの外観
4.CFD Gaming PG5NFZ 2TBのベンチマーク比較
5.CFD Gaming PG5NFZ 2TBの連続書き込みについて
6.CFD Gaming PG5NFZ 2TBの消費電力と温度
7.CFD Gaming PG5NFZ 2TBの実用性能比較
8.CFD Gaming PG5NFZ 2TBのデータコピー・ゲーム性能比較
9.CFD Gaming PG5NFZ 2TBのレビューまとめ
CFD Gaming PG5NFZについて
「CFD Gaming PG5NFZ」は、メモリコントローラーにPCIE5.0x4帯域のNVMe接続に対応するPhison PS5026-E26、メモリチップにMicron製の最新メモリであるTLC型232層 3D NAND(B58R)が採用された、NVMe(PCIE5.0x4)接続でM.2 2280フォームファクタのM.2 SSDです。「CFD Gaming PG5NFZ」にはSSD容量として1TB(型番:CSSD-M2M1TPG5NFZ)、2TB(型番:CSSD-M2M2TPG5NFZ)、4TB(型番:CSSD-M2M4TPG5NFZ)の3モデルがラインナップされています。
「CFD Gaming PG5NFZ」は20mm厚の大型M.2 SSDヒートシンク「Phnix」を標準搭載し、ヒートシンクとSSDとの間には熱伝導性能を高めるため、一般的なサーマルパッドではなくサーマルペースト(熱伝導性シリコン)が採用されています。
さらにヒートシンク上には冷却ファンも設置され、アクティブ冷却によるPCIE5.0x4接続の高速アクセスに伴う発熱を十分に処理できます。
「CFD Gaming PG5NFZ」のアクセススピードは容量によって若干異なりますが、最大でシーケンシャル読出10,000MB/s、シーケンシャル書込9,500MB/s、ランダム読出1,500,000IOPS、ランダム書込1,250,000IOPSの超高速アクセスを実現しています。
「CFD Gaming PG5NFZ」のMTBF(平均故障間隔)は-万時間、書込耐性は1TBが-TBW、2TBが-TBW、4TBが-TBWとなっており、メーカーによる製品保証期間は3年間です。
CFD Gaming PG5NFZ スペック一覧 |
|||
容量 | 1TB CSSD-M2M1TPG5NFZ |
2TB CSSD-M2M2TPG5NFZ |
4TB CSSD-M2M4TPG5NFZ |
インターフェース |
M.2, NVMe (PCIE5.0x4) |
||
コントローラー |
Phison PS5026-E26 | ||
メモリー | Micron製 TLC型 232層3D NAND (B58R) |
||
DRAMキャッシュ | 2GB DDR4 | 4GB DDR4 | 8GB DDR4 |
連続読出 | 9,500MB/s | 10,000MB/s | |
連続書込 | 8,500MB/s | 9,500MB/s | |
4Kランダム読出 | 1,300,000 IOPS | 1,500,000 IOPS | |
4Kランダム書込 | 1,100,000 IOPS | 1,250,000 IOPS | |
消費電力 | - | ||
動作温度範囲 | - | ||
MTBF | -万時間 | ||
耐久性評価 | -TBW | -TBW | -TBW |
保証期間 | メーカー3年 |
CFD Gaming PG5NFZ 2TBの外観
まず最初に「CFD Gaming PG5NFZ 2TB」の外観や付属品について簡単にチェックしておきます。CFD Gaming PG5NFZシリーズは下写真のような紙製のパッケージに梱包されており、パッケージを開くとSSD本体はスポンジ製スペーサーに収められていました。
「CFD Gaming PG5NFZ」のSSD本体の外観は次のようになっています。標準でヒートシンク搭載ではありますが基板自体はM.2 2280サイズ、M-Key型のM.2 SSDです。PCB基板は黒色です。
「CFD Gaming PG5NFZ」にはオリジナルM.2 SSDヒートシンクが標準で装着されています。
マットで質感の高い塗装が施されたアルミニウム製ヒートシンクには、側面にCFD Gamingのロゴが描かれています。
ヒートシンクはバックプレートを挟んで左右2カ所でしっかりネジ止めされており、見ての通り頑丈さも感じる仕上がりです。20mm程度と厚みも大きめです。
「CFD Gaming PG5NFZ」のオリジナルM.2 SSDヒートシンクには標準で17mm角の冷却ファンが搭載されています。SUNON製、型番:MF17080V1-1000C-A99で定格回転数21,000RPMです。
ちなみに冷却ファンはヒートシンク天面から見えるスリットとは無関係です。ヒートシンクの真ん中には左右に抜ける空洞があり、冷却ファンで上から吹き付けて、左右に空気が抜けていく構造です。
「CFD Gaming PG5NFZ」の冷却ファンはSSD基板からの電力供給ではなく、SATA電源もしくは4PINペリフェラル電源による外部からの電力供給となっています。
メーカー公式ページや各種通販の販売ページでも説明やサンプルイメージがなく、ファンを動かす要件を事前に確認し難いので購入を予定している人は注意してください、というかメーカーはちゃんと公表して欲しいところ。
同SSDを使用するに当たってメーカー公式に冷却ファンによるアクティブ冷却が必須(冷却ファンが動いていないと故障の可能性あり)と製品パッケージにも注記されています。
「CFD Gaming PG5NFZ」の冷却ファンについては0.3~0.5mくらい離れた距離からノイズレベルを測定しても45dB以上、1m程度離れても40dBを軽く超えてきます。小径ファンが定格20,000RPM越えの高速回転しているのでファンノイズも高周波となっており、かなり耳障りです。
今回は自己責任で(もしくはレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて)、SSDヒートシンクの分解を行っています。
ヒートシンクを標準で搭載するSSDからユーザーがヒートシンクを取り外すのは、一部を除く多くのメーカーでは正規保証の対象外になる行為です。今回はレビューのために分解していますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。
「CFD Gaming PG5NFZ」もヒートシンクを取り外すとメーカー保証対象外となります。
ヒートシンク取り外しによる保証の失効はメーカーが決めることなので特に異論はないのですが、製品公式ページにおいてテキスト状態での表記がなく、一部写真に小さく記載されているだけ、という状態は気になりました。保証対象外になるなら、そのようにしっかりと明記しておいて欲しいところ。
「CFD Gaming PG5NFZ」のヒートシンクは側面のネジ 4つで固定されています。今回入手した個体については固定ネジには封印シール等はありませんでした。
「CFD Gaming PG5NFZ」のヒートシンクは公式ページでも公表されているように一般的なサーマルパッドではなく、特殊なサーマルペースト(熱伝導性シリコン)が採用されています。
「CFD Gaming PG5NFZ」に使用されているサーマルペーストは、自作PCでよく使うCPUクーラー用の熱伝導グリスのようなシリコングリスとは異なり、ヒートシンクを外した時点でほぼ完全に固形化していました。
質感はスポンジに近く、サーマルパッドとグリスの中間のような感じですが、どちらにせよ一度剥がしてしまうと再利用はできません。(先に標準状態で簡単な動作確認と温度検証を済ませておくべきだったと、管理人もちょっと後悔しました)
「CFD Gaming PG5NFZ」の表面にはM.2端子を右にして右端にメモリコントローラー、その左隣にDRAMキャッシュ、左半分には2枚のメモリチップが実装されています。
「CFD Gaming PG5NFZ」のメモリコントローラーは、PCIE5.0x4帯域のNVMe接続に対応するPhison PS5026-E26が採用されています。初期のPCIE4.0対応Phison製コントローラー同様に放熱補助として金属製プレートも装着されています。
メモリチップはMicron製の最新メモリであるTLC型232層 3D NAND(B58R)です。DRAMキャッシュはSK Hynix製です。2TBモデルの場合、DRAMキャッシュ容量は4GBですがDRAMキャッシュ用メモリチップは1枚だけです。
「CFD Gaming PG5NFZ」の裏面について、今回入手した2TBの場合、裏面にも2枚のメモリチップと細かい素子の実装がありました。1TBモデルは片面実装の可能性もありますが、2TBと4TBの大容量モデルは両面実装となります。
CFD Gaming PG5NFZ 2TBの動作確認
簡単にですが、「CFD Gaming PG5NFZ 2TB」の動作確認をしました。検証環境はRyzen 5 7600XとASUS ROG CROSSHAIR X670E HEROです。CPUソケット直下にあるCPU直結PCIEレーン接続のM.2スロットに設置しています。
Windows 11で「CFD Gaming PG5NFZ 2TB」のボリュームを作成すると使用可能な空き容量は1.81TBでした。
CrystalDiskMark8.0.4a (1GiB/8GiB, +Mix)のベンチマーク結果は次のようになっています。公式仕様の通り、連続読み出しと連続書き込みは10GB/s前後をマークしています。
PCIE5.0x4帯域の理論値としては最大で14GB/sに達するはずですが、PCIE4.0x4のSSDも5GB/sの初期製品から、現在のように7GB/s前後の製品に移行していったので、PCIE5.0もそうなるかと思います。
一方でランダム性能については4K Q1T1の読み出しが90MB/s程度なので、既存のハイエンドクラスPCIE4.0x4接続NVMe M.2 SSDと大差ありません。
ちなみにSSD温度についてですが、「CFD Gaming PG5NFZ 2TB」でモニタリング可能な温度は1つだけでした。読み出しアクセスよりも書き込みアクセスで温度上昇が大きかったのでメモリコントローラーではなくメモリチップ温度のようです。CrystalDiskMarkを数回実行した時の最大温度は65~70度程度でした。
なお上で説明した通り、温度測定をする前に分解してしまったのでメーカー組み立てのサーマルペーストではなく、市販のサーマルパッド、Thermalright ODYSSEY THERMAL PADを使用しています。
検証手順を誤った感は否めませんが(温度比較ができないという意味で)、CDMを数周してもSSDの接続が切れたり、サーマルスロットリング的な速度低下もなかったので、サーマルパッドに貼り替えても正常に動作はしていたと思います。
ちょうど、SSDのPC検証環境を更新しようと思っていたタイミングだったので、今回の動作検証は以上の通り、簡単に済ませました。
新しいSSD検証環境が構築できたら「CFD Gaming PG5NFZ 2TB」のレビュー(この記事)も従来のSSD詳細レビューのようなフォーマットに更新予定です。
【追記】---------------------
PCIE5.0 SSDに対応(ひとまずPhison PS5026-E26の10GB/s)したM.2 SSDの消費電力測定モジュールができたので、消費電力の測定結果を載せておきます。
同製品でアクティブ冷却採用、他社も大型ヒートシンク搭載だったり、大手メーカーが出し渋るのも納得の消費電力の高さでした。PCIE4.0のハイエンドでも990 PROとかSK Hynix P41とか省電力が強いのと比べるとほぼ2倍。
---------------------
「CFD Gaming PG5NFZ 2TB」についてはPCIE5.0のフルスペックではありませんし、流通数も少なく入手も難しい、ランダム性能(4K Q1T1)はPCIE4.0x4と大差ない、ということもあって一部自作PCマニアのオモチャだと思います。
PCIE4.0でもそうでしたが、Phisonのアーリーアダプター製品は広告塔的な意味合いが強いので、Micron(Crucial)、Samsung、WDのPCIE5.0対応SSDが出揃うまでは様子見でいいかと。
管理人はPCIE5.0関連のテスト用に購入しましたが(主要メーカーのPCIE5.0対応SSD製品が出揃った時すぐに対応できるように準備として)、純粋にゲーム用やクリエイティブタスク用にSSDを購入するなら、関連記事で掲載しているPCIE4.0x4接続の最新製品で十分な性能ですし、扱いやすくて良いかと思います。(CFD Gaming PG5NFZはファンに外部電源が必要だし、ファンが煩いし、なので)
以上、「CFD Gaming PG5NFZ 2TB」のレビューでした。
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— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) February 5, 2023
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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