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PCIE5.0電源(12VHPWR)にも対応する、80PLUS Platinum認証を取得かつ電源容量1100Wの大容量なスモールフォームファクタ向けSFXサイズ電源ユニット「Cooler Master V SFX Platinum 1100(型番:MPZ-B001-SFAP-BJP)」をレビューします。
代理店公式ページ:https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_4928.php
製品公式ページ:https://www.coolermaster.com/jp/ja-jp/catalog/power-supplies/v-series/v-sfx-platinum-1100/
Cooler Master V SFX Platinum 1100
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Cooler Master V SFX Platinum 1100 レビュー目次
1.Cooler Master V SFX Platinum 1100の外観や概要について
2.Cooler Master V SFX Platinum 1100のケーブルや電源端子について
3.Cooler Master V SFX Platinum 1100のファンノイズ
4.Cooler Master V SFX Platinum 1100のレビューまとめ
【機材協力:Cooler Master国内正規代理店 アユート】
Cooler Master V SFX Platinum 1100の外観や概要について
早速パッケージを開封してCooler Master V SFX Platinum 1100の外観や付属品をチェックしていきます。パッケージを開くとまずは電源ユニットの仕様表(英語)と多言語マニュアルが入っていました。その下にはスポンジのスペーサーで安置された電源ユニットが左側に、専用のナイロンバッグに収められたACケーブルやモジュラーケーブル各種が右側に入っていました。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」の付属品は、ACケーブル、電源ユニット固定ネジ、SFX to ATX電源マウントブラケット、ケーブルタイです。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」の電源ユニット本体をチェックしていきます。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」はファン面のメーカーロゴバッジから見て右側の側面にだけコの字の凹凸加工が施され、中央にはメーカー・製品ロゴが描かれています。逆側は黒色塗装だけ施された素の状態です。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」のフォームファクタであるSFX電源は横幅125mm×高さ(厚み)63.5mm×奥行き100mmで規格化されています。
ただし「Cooler Master V SFX Platinum 1100」の場合、プラグインコネクタが9mm程度外装からはみ出しているので奥行きについては余分にスペースを想定しておいてください。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は自作PC標準規格のATX電源よりも厚さと奥行小さいので、付属のATX電源 to SFX電源マウント変換ブラケットを使用することで、ATX電源対応PCケースでも使用できます。
奥行きスペースを節約できるほかに、マザーボード直上に電源ユニットを設置するようなコンパクトPCケースでCPUクーラーの設置スペースを拡張することができます。
下の写真はSFX-L電源ユニットを装着したDAN-Cases A4-SFXやLian Li PC-Q38です。
SFX電源の「Cooler Master V SFX Platinum 1100」であればSFX-L電源よりも30mm奥行が短いのでケーブル取り回しやストレージ・グラフィックボードなど他PCパーツ設置のためにより大きなスペースが確保できます。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は、奥行100mmで規格化されているSFXサイズ電源として搭載可能な最大サイズの92mm角、さらに流体動軸受け(FDB:Fluid Dynamic Bearing)で高静音、高寿命な冷却ファンを搭載しています。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は電源負荷660W(60%)以下で、92mm小径ファンのファン速度が2000RPM未満、ノイズレベルで30dB以下とのことなので、ファン動作時の静音性も高そうです。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は電源ケーブルが全て着脱可能なフルプラグイン型で、プラグイン端子は次のようになっています。
ACコンセントケーブルは国内のPC関連でよく使われる3PINタイプの端子になっています。コンセントからの電力供給を簡単にカットできるロッカー型ハードウェアスイッチがないのは少し残念です。排気用の背面エアスリットもほぼ全体に及び大きく取られているので通気性も十分です。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」はシステム負荷50%の環境下において92%以上の電力変換効率を発揮することが確認済みの80PLUS Platinum認証を取得、1100Wという大容量な電源ユニットです。
加えて、Cybeneticsが展開するETAやLAMBDAという厳しい基準において、変換効率ではPLATINUM、静音性でも高評価のA-ランクで適合しており、電源の変換効率や動作時のノイズの少なさなど総合的に見ても非常に高い評価を得ています。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」の+12Vはシングルレールで91.6Aの出力に対応します。
10コア以上のウルトラメニーコアCPUへ電力供給を行うEPS電源や、TGP300W超のウルトラハイエンドGPUへ電力供給を行うPCIE補助電源では、それだけで20Aを超える出力を要求することもありますが、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」はそれらに対して安定した電力供給が可能な容量を備えています。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」はGeForce RTX 40グラフィックボードの補助電源として各社オリファンモデルで統一して採用されている新コネクタ、12VHPWRに対応しています。
12VHPWR電源ケーブルが付属する「Cooler Master V SFX Platinum 1100」なら、複数基のPCIE 8PINに変換するドングルを使用する必要がないので、GeForce RTX 4090/4080でPCを組む時に配線がスマートになります。
12VHPWRの規格として供給可能な電力は最大600Wですが、12VHPWRで接続されたPCIE拡張カード側から認識できる電源ユニットの供給可能電力は600W/450W/300W/150Wの4種類に分けられます。
12VHPWRには実際に電力供給を行う12PINに加えて、電源ユニットとPCIE拡張ボードが供給可能電力や稼働状態を伝えるサイドバンドシグナルのための4PINがあります。
この4PINのうちSense0(S3)とSense1(S4)の状態によってPCIE拡張ボードは接続された電源ユニットが供給可能な電力を認識できます。
例えば電源ユニットがSense0を開放、Sense1を接続(グランド)とすることで、PCIE拡張ボードはその電源ユニットが最大450Wまでの電力供給に対応している、と認識できます。
12VHPWR対応電源ユニットといっても必ずしも最大値の600W給電に対応しているわけではなく、上記の通り、600W/450W/300W/150Wの4種類があるので、IntelのATX3.0デザインガイドでは電源ユニットや電源ケーブル自体が対応している最大電力を12VHPWRケーブルに明記するよう規定されています。
以上を踏まえて、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」の話に戻ります。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」に付属する12VHPWR電源ケーブルにはちゃんと”600W”の記載がありました。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」に付属する12VHPWR電源ケーブルをGeForce RTX 4090グラフィックボードに使用した場合、ファクトリーOCや手動設定による450W以上への電力制限解除に対応しているモデルにおいて450W以上への設定が可能でした。
Cooler Master V SFX Platinum 1100のケーブルや電源端子について
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」に実装されている電源コネクタの種類やケーブル長についてチェックしていきます。「Cooler Master V SFX Platinum 1100」のプラグインケーブルは専用のナイロンバックに収納されています。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」に付属するプラグインケーブルは12VHPWR端子に接続するケーブルを除いて全て、高級電源に採用されることが多く、省スペースで取り回しに優れたフラットなリボンケーブルです。
一般的なATX電源ではATX24PIN電源ケーブルの長さは500~600mm程度の長さですが、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」のATX24PIN電源ケーブルは小型PCケースへの組み込みが想定されており長さ300mmのショートケーブルです。
PCIE補助電源とEPS電源のケーブルは見分けるのが面倒ですが「Cooler Master V SFX Platinum 1100」のプラグインケーブルではコネクタの側面にPCIEやEPS(CPU)と表記されて、自作PC初心者にもわかりやすくなっています。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」にはEPS電源ケーブルとして400mmのケーブルが2本付属します。
Mini-ITXマザーボードはEPS電源を1つしか使用しませんが、最近ではSFX電源とATXやMicro-ATXマザーボードを組み合わせるようなコンパクトPCケースもあるので、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」ならそういったビルドを組む時にEPS電源8PIN端子を2基使用できます。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」に付属する2本のEPS電源ケーブルは長さは同じですが、EPS端子については片方は8PIN固定、もう片方は4PINに分離するコネクタです。欲を言えば分離する方はロック構造があると完璧でした。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」に付属するPCIE補助電源ケーブルは、ストレートでPCIE 8PINが1つだけ、長さ450mmのケーブルです。同種のケーブルが3本付属し、PCIE補助電源の8PINコネクタはいずれも6+2PINに分離可能なタイプです。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は16PIN(12+4PIN)でPCIE5.0補助電源と呼ばれることの多い、最新電源コネクタ 12VHPWRにも対応しています。
PCIE/EPS電源ケーブルを装着するプラグイン端子を複数使用して12VHPWR電源ケーブルを接続する電源もありますが、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」では12VHPWR電源ケーブル専用に12VHPWRコネクタが実装されています。
電源ユニット側コネクタは、挿入不足(による電源コネクタ溶解)を防止するためSENSEピンが短くなったマイナーアップデート版の”12V-6x2”ではなく、初期の12VHPWRのままです。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」にはNVIDIA GeForce RTX 40シリーズの上位モデルに採用されているグラフィックボード用補助電源の新規格に対応した12VHPWR電源ケーブルも付属しています。12VHPWR電源ケーブルの長さは400mmです。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」に付属する12VHPWR電源ケーブルの大きな特徴として、グラフィックボード側コネクタがL字の90度アングルコネクタになっています。
またピン金具自体も25%厚みがあり、4スプリングで2倍の接触面があるものを使用することで、TGP300W超の大消費電力でも5度冷えるとアピールされています。
RTX 4090/4080など12VHPWR電源を必要とするグラフィックボードはPCIEブラケットよりも背が高い基板が多く、PCケースサイドパネルとPCIE補助電源のコネクタ・ケーブルが干渉しやすいのですが、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」に付属する90度アングルコネクタなら省スペースに12VHPWR電源ケーブルを取り回せます。
12VHPWR電源ケーブルは小型コネクタに対してケーブル数が多く、大電流が流れるので銅線1つ1つも硬めな製品も多いですが、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」の付属ケーブルは電源ユニット側もスリーブの熱収縮チューブまでの遊びも長く、銅線も柔らかいので上下どちらでも90度に曲げやすいところは地味に魅力です。
SATA電源ケーブルは全長550mm(100 + 150 + 150 + 150mm)で4コネクタのケーブルが2本付属します。
4PINペリフェラル電源ケーブルは全長460mm(100 + 120 + 120 +120 mm)で4コネクタのケーブルが1本付属します。
Cooler Master V SFX Platinum 1100のファンノイズ
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」の負荷に対する冷却ファンの動作をチェックしてみました。「Cooler Master V SFX Platinum 1100」の検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成 | |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU |
Intel Core i9 13900K (レビュー) |
M/B | ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill Trident Z5 RGB F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK DDR5 16GB*2=32GB (レビュー) |
システムストレージ |
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー) |
PCケース/ ベンチ板 |
STREACOM BC1 (レビュー) |
上記のベンチ機でグラフィックボードをGeForce GTX 1650、GeForce RTX 3050、GeForce RTX 3060 Ti、GeForce RTX 3070、GeForce RTX 3080、GeForce RTX 3090、GeForce RTX 4080、GeForce RTX 4090、Radeon RX 6800 XT、Radeon RX 6900 XTなどに変え、もしくは電力制限等から調整を行って、特定の消費電力に対する負荷時の電源ファンのファンノイズを測定しました。
また、12VHPWRにネイティブ接続もしくは変換ドングルによって対応し、安定して電力供給を行うことができるかを検証する機材として、2024年最新のウルトラハイエンドGPUを搭載したグラフィックボード「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN」も使用しています。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8は、ベイパーチャンバー構造のベースコアや、厚みのあるファンブレードをバリヤーリングで結合した重厚な冷却ファンを採用する4スロット占有大型GPUクーラーにより、各社AIBモデルの中でもトップクラスの静音性を実現しています。
メーカーのPNYは2022年に株式会社アスクが販売代理店契約を結んだばかりの新参なので国内での知名度は高くありませんが、北米など海外市場では30年以上に渡りコンシューマーならびにビジネス向けで電子機器の製造・販売を行う大手メーカーです。
国内正規品なら代理店を介してPNY公式のグローバル保証と同じ3年間の長期保証が受けられるところも魅力です。
・「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」をレビュー
消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力を見られるワットチェッカー「ラトックシステム REX-BTWATTCH1」を使用して、電源ユニットの変換損を含めたシステム全体の消費電力をチェックしています。
なお同ワットチェッカーでは消費電力は1秒ごとにW単位で表示されますが、平均的な数値になっており実際の瞬間最大値はさらに高い値を取っている場合があります。記事中では表示値からおおよその平均を取って表記しますが、実際には+100Wから+200Wの瞬間的な負荷が発生することがあるので注意してください。
・ラトックシステムのスマホ対応ワットチェッカー第2世代を試す
電源ユニットのファンノイズはサウンドレベルメーターを利用してノイズレベルを測定・比較していきます。
電源ユニットは机の上に横置きとし、電源ユニットの吸気面と向かい合わせにして50cmほど離した位置にサウンドレベルメーターを設置しています。
消費電力とファンノイズの測定結果は次のようになりました。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」のファンノイズについては、シングルグラフィックボード環境で一般的に消費される400Wはもちろん、TGP300W超のRTX 4080やRX 7900 XTXを搭載した500W負荷、さらにTGP450WのRTX 4090に高性能CPUを組み合わせた600~700W負荷まで、ノイズレベルは36dB以下に収まっています。
32~33dBを下回るようなメチャクチャ静音性が高い電源、というわけではありませんが、ゲームや作業を邪魔しない程度に冷却と静音のバランスが取れている、という感じです。
1000W~1100Wまで電力負荷が上がってくるとノイズレベルも40dB以上になるので、煩く感じるかもしれませんが、逆に電源容量ギリギリまで負荷をかけて45dBを超えてこないので、そういう意味では静音性はなかなか良いと思います。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は低負荷時にファンが停止するセミファンレス機能には対応しておらず、100~200W以下の低負荷でもファンが常時動作します。
ファン速度は最小でも1400~1500RPM程度となっており、92mm角の小型ファンとはいえ、ファン動作を認識できる程度にはファンノイズが生じます。
実際の動作レベルでファン制御をチェックしてみると、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」のファン制御は内部温度センサーを制御ソースにしているようで(電力負荷も無関係ではないかもしれませんが)、低負荷の状態から急に800Wの負荷をかけても急にファンが高速回転することはなく、低負荷時と同じようなファン速度のままでした。
逆に低負荷になった場合も内部温度に合わせてファン速度が下がるようなので、負荷の変動に対してファン速度が乱高下することはありません。
そのまま高負荷をかけ続けると、内部温度の上昇に合わせて徐々にファン速度も上昇していき、上に掲載しているファンノイズグラフのような負荷・ファンノイズの関係に収まります。
800Wの負荷でもノイズレベルは37dB程度に収まったので、PCケースに組み込めば、ファン動作は認識できても、煩く感じるほどのファンノイズにはならないと思います。
なお一般のPCケースにおいて電源ユニットの吸排気はチャンバー分けされているので今回の検証と似たような結果が得られるはずですが、電源ユニットとグラフィックボードが背中合わせなって熱の転写を受けやすい小型PCケースなど、電源ユニットの内部温度が上昇しやすい環境は若干注意が必要です。
今回の測定結果が各電力負荷に対するファン速度の天井とも限らないので、そういう条件だと測定結果よりもファンノイズが高くなる可能性もあります。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」のファンノイズは低めの音で(耳障りに感じやすい高周波が薄い)、40dB程度になる1000W負荷の状態でも体感的には煩く感じなかったので、たぶん、問題ないと思いますが。
あと「Cooler Master V SFX Platinum 1100」については200W以下の低負荷において若干、高周波ノイズが発生しているようです。(負荷が250~300Wを超えると消える)
上のグラフで低負荷でノイズレベルの測定値が浮いているのはそれが理由ですが、16~17KHz以上のモスキート音的な高周波なので、実のところ筆者にはハッキリと知覚できませんでした。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は低負荷でより優れた効率を発揮するためバーストモードという特別な動作モードに切り替わる機能があり、その仕様上、ATX24PIN電源をシステムに接続していない状態で電源ユニット側のAC電源だけをコンセントに繋ぐとシューという高周波ノイズが生じます。
こちらはおそらく大半の人に普通に聞こえる高周波ノイズですが、電源ユニットのATX24PINをPCに接続すれば聞こえなくなります。(上記のモスキート音的なものに周波数帯が移る)
ATX24PINを接続していない状態での高周波ノイズは初期不良ではない、という補足です。
余談ですが、Cooler Masterからは同シリーズSFX電源としてグローバル市場では1300Wのモデルも販売されているため、実機の動作検証に当たり途中まで1300Wと勘違いして検証を進めており、1200Wの負荷もかけていました。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は1200Wのように1100Wを超える負荷をかけると強制的にファン速度が全開になりますが、10分程度に渡って1200Wの負荷をかけても問題なく動作しました。
Cooler Master V SFX Platinum 1100のレビューまとめ
最後に「Cooler Master V SFX Platinum 1100」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 電源容量1100W、80PLUS Platinum認証取得のハイエンド電源ユニット
- +12Vは91.6Aのシングルレール出力
- コンパクトサイズなSFX電源ユニット
- PCIE5.0電源(12VHPWR)ケーブルが標準で付属
- PCIE5.0電源(12VHPWR)ケーブルのグラフィックボード側コネクタがL字
- 700W以下の負荷に対してノイズレベルは36dB以下
- 10年間の長期保証
- プラグインコネクタが出っ張っているので実際の奥行きは+10mm程度
- 1100Wを超える負荷では冷却ファン速度が全開になる
- 税込み4.5万円程度と高価(2024年3月現在)
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」はシステム負荷50%の環境下において92%以上の電力変換効率を発揮することが確認済みの80PLUS Platinum認証を取得かつ電源容量も1100Wの大容量、+12V出力はシングルレール91.6Aとなっており、GeForce RTX 4080やRadeon RX 7900 XTXなどTGP300W超級グラフィックボードにも余裕で対応できます。
「Cooler Master V SFX Platinum 1100」はGeForce RTX 40シリーズで本格的に採用が始まっている12VHPWR電源ケーブルが標準で付属するところも魅力の1つです。
12VHPWR端子を搭載するGeForce RTX 40シリーズには従来のPCIE 8PIN補助電源を複数使用する変換ケーブルも付属しますが、ネイティブな12VHPWR電源ケーブルならケーブル1本で配線がよりスマートになります。
冷却ファンの静音性についても「Cooler Master V SFX Platinum 1100」は、一般的なシングルグラフィックボード環境における400W程度から、TDP300W超な最新ハイエンドGPU環境における500W程度、さらには700W程度というハイエンドゲーミングPCのピーク負荷まで、ノイズレベル36dB以下に収まりした。
32~33dBを下回るようなメチャクチャ静音性が高い電源、というわけではありませんが、ゲームや各種作業を邪魔しない程度に冷却と静音のバランスが取れている、という感じです。
以上、「Cooler Master V SFX Platinum 1100」のレビューでした。
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PCIE5.0電源(12VHPWR)にも対応する、80PLUS Platinum認証を取得かつ容量1100WのSFXサイズ電源ユニット「Cooler Master V SFX Platinum 1100」をレビュー。RTX 4090も静音で運用できるか徹底検証https://t.co/QlBsNQxQEI
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) April 1, 2024
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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