Fractal Design Meshify 2 RGB Black TG Light Tint


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Fractal Designの定番モデルDefine 7をベースにした拡張性とポリゴンデザインのメッシュパネルによる高エアフローを両立したMeshify 2シリーズから、4基のLEDファンとLEDコントローラーを標準搭載した「Fractal Design Meshify 2 RGB Black TG Light Tint(型番:FD-C-MES2A-06)」をレビューします。


代理店公式ページ:https://www.ask-corp.jp/products/fractal-design/middle-pccase/meshify-2-rgb-tg.html
製品公式ページ:https://www.fractal-design.com/ja/products/cases/meshify/meshify-2-rgb








レビュー目次


1.Fractal Design Meshify 2 RGBの梱包・付属品

2.Fractal Design Meshify 2 RGBの外観
3.Fractal Design Meshify 2 RGBのトップパネル
4.Fractal Design Meshify 2 RGBの内部構造の概要


5.Fractal Design Meshify 2 RGBの裏配線スペース
6.Fractal Design Meshify 2 RGBのストレージ設置スペース
7.Fractal Design Meshify 2 RGBのグラフィックボード設置スペース
8.Fractal Design Meshify 2 RGBの電源ユニット設置スペース
9.Fractal Design Meshify 2 RGBのファン・ラジエーター設置スペース


10.Fractal Design Meshify 2 RGBのビルドギャラリー

11.Fractal Design Meshify 2 RGBのレビューまとめ




【機材協力:Fractal Design(国内正規代理店アスク)】




Fractal Design Meshify 2 RGBの梱包・付属品

早速、「Fractal Design Meshify 2 RGB」のパッケージを開封していきます。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」では製品のオリジナルプリントがされた茶色の段ボール箱にPCケース本体が収められています。幅363mm×奥行558mm×高さ641mmとパッケージサイズも巨大です。
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段ボール箱の天面を開くと、各種付属品が収められたパッケージが最初に現れ、その下にPCケース本体が収められています。
一部のFractal Design製PCケースでは段ボール箱の内側にメーカーロゴが大量に格子状に描かれていてハチの巣みたいでギョッとする光景でしたが、「Fractal Design Meshify 2 RGB」は普通に無地でちょっと安心しました。
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PCケースを保護する緩衝材については発泡スチロールが採用されていました。発泡スチロールは処分のため解体する際に小さい破片が飛び散るので、個人的には固めのスポンジを採用して欲しいです。
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強化ガラスサイドパネルには傷防止の保護フィルムが貼られています。
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各種付属品は60×40cmほどの大きめなパッケージに収納されています。スポンジスペーサーには3.5インチストレージトレイ×4と、ネジ等の小物類が収納された小分けパッケージがあります。
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小分けパッケージに収納されている付属品は各種ネジ類、ケーブルタイとなっています。組み立てに使用するネジは個別のビニール袋に分けられているので見分けも簡単です。強化ガラスパネル搭載のTG版の場合はガラスパネル用クロスも付属します。
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欲を言えば、他社製品の例ですがネジの種類別に完全に小分けできる仕切り付きパックに最初からネジが収納されていると使い勝手が良いので、ネジ収納はこのタイプになってくれると嬉しいです。



Fractal Design Meshify 2 RGBの外観

続いて「Fractal Design Meshify 2 RGB」の外観について詳しくチェックしていきます。

Fractal Design Meshify 2シリーズには基本になるカラーバリエーションとしてブラック、グレー、ホワイトの3色がラインナップされています。
ブラックにはマザーボード側サイドパネルがスチール製ソリッドパネルのBlack Solidに加えて、最近流行りの強化ガラスパネルを採用し、薄いスモークがかかったBlack TG Light Tint、濃いスモークがかかったBlack TG Dark Tintの3つのバリエーションがあります。
一方、グレーとホワイトの2色は強化ガラスパネルのみで、グレーは薄いスモークがかかったGray TG Light Tint、ホワイトは無色透明なWhite TG Clear Tintとなります。
Fractal Design Meshify 2_color
さらに4基のLEDイルミネーション搭載140mm各ケースファン Aspect 14 RGB PWMが標準で付属し、ARGB LEDに対応したLEDコントローラーがPCケースに組み込み済みの「Fractal Design Meshify 2 RGB」がラインナップされています。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」のカラーバリエーションは、ベースカラーが黒色で薄いスモーク処理が施されたガラスパネルのBlack Light Tint、白色で無色透明なガラスパネルのWhite Clear Tintの2種類です。
Fractal Design Meshify 2 RGB_Color


カラーバリエーション&サイドパネル、LEDイルミネーションの有無などで計7種類存在するMeshify 2シリーズの中から、今回レビューするのはメインカラーがブラックで、4基のLEDファンとLEDコントローラーを標準搭載した「Fractal Design Meshify 2 RGB Black」です。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」はフロントパネルこそ独特な設計ですが、左右サイドパネルはソリッドスチールパネルもしくは強化ガラスパネル、天面も金属製メッシュですが凹凸はなく、概ね近年主流のフラットパネルデザインです。
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「Fractal Design Meshify 2」のフロントI/Oはトップパネル前方に実装されています。パワースイッチ、リセットスイッチ、HD Audio(3.5mmステレオ出力&3.5mmマイク入力)、2×USB3.0 Type-A端子、2×USB2.0 Type-A端子、さらに最新規格のUSB3.1 Gen2 Type-C端子と非常に豊富です。
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「Fractal Design Meshify 2」のフロントI/Oからマザーボードに接続するケーブルは次のようになっています。
なおMeshify 2シリーズのうち「Fractal Design Meshify 2 RGB」にはリセットスイッチと電源LEDのケーブルはありませんが、電源LEDは後述のLEDコントローラーに同期します。
フロントI/Oヘッダーに接続するケーブルは、パワースイッチとリセットスイッチはひとまとめのリボンケーブルですが、電源LEDは個別ケーブルに分かれていました。
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Meshify 2シリーズのうち「Fractal Design Meshify 2 RGB」にはARGB LEDに対応したLEDコントローラーが標準で搭載されており、リセットスイッチが発光パターンの切り替えボタンになっています。
フロントIOケーブルと一緒に裏配線側にARGB対応VD-G型汎用3PIN LEDケーブルが1本伸びており、コントローラー含め、SATA電源を電力源として動作します。
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Fractal Design Meshify 2 RGB_RGB Controller


「Fractal Design Meshify 2 RGB」ではPCケースフロントが金属製メッシュパネルになっており、エアフローを得やすい高冷却性能なPCケースです。見ての通り「Fractal Design Meshify 2 RGB」のフロントメッシュパネルは、従来のMeshifyシリーズと共通のポリゴンデザインが採用されています。
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フロントパネル下部左側にはFractal Designのメーカーロゴが刻印されたヘアラインアルミニウムプレートが装着されています。メッシュパネルはドア構造になっていて、このロゴプレートはハンドルの役割も果たします。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のメッシュパネルはフロントパネルの外枠から着脱が可能です。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のメッシュパネルはポリゴンデザインの金属メッシュパネルと、プラスチックフレームでナイロンメッシュが貼り付けられたダストフィルターの2層構造になっており、上方向へスライドさせる形で2つに分離できます。
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フロントパネルをポリゴンデザインの金属メッシュパネルにすることで洗練された外見と優れた高エアフローを実現するだけでなく、2層構造のダストフィルターによって防塵性も備えています。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のメッシュパネルは単純に着脱が可能なだけでなく、外枠フレームに対して右開きで開閉が可能なドア構造になっています。
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ただし、ドアパネル構造になっていて、なおかつ内側ダストフィルターはスライド着脱構造なのに、外フレームと干渉してドアパネルを開くだけではダストフィルターが着脱できないのは残念でした。
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フロントパネル全体(ドアパネルとフレーム)はプラスチックの爪でPCケースシャーシに固定されています。PCケース内部からツメを解除してパネルを取り外すのではなく、割と強引にパネルをシャーシから引き剥がす感じでフロントパネルの着脱を行います。
フロントパネルの着脱には比較的力がいるので(従来モデルよりはツメが弱くなっていますが)、ツールレス構造にしてもボールキャッチなどもう少し着脱の容易な構造を採用して欲しかったところ。
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Fractal Design Meshify 2シリーズのうち”TG”の添え字があるモデルは、左側サイドパネルにPCケース内部を一望できる大型の強化ガラス製ウィンドウパネルが採用されています。
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今回レビューしているのは「Fractal Design Meshify 2 RGB Black TG Light Tint」なので強化ガラスサイドパネルは無色透明に近い薄いスモークがかかったLight Tintで、ガラスパネルの存在を極力感じさせず、PCケース内部を鑑賞できます。
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ちなみに右側サイドパネルはスチール製ソリッドパネルですが、Define 7と異なり、スチールパネルの裏面には高密度吸音素材の防音シートが貼られていません。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」の左右サイドパネルは下端の溝(ヒンジ)と上端3か所のボールキャッチによって固定され、上端後方のノブによってツールレス開閉が可能というアクセサビリティーの高い構造です。
なお片手で開こうとするとボールキャッチの外れた勢いでそのままサイドパネルが倒れる可能性が高いのでもう片方の手で支えながらの両手で開閉を推奨します。サイドパネルの固定方法はスチールパネルと強化ガラスパネルで同様です。
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パネルの装着時もシャーシの溝に上から乗せる形なので位置合わせ中にサイドパネルが脱落する心配はありません。
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下のGIFアニメはFractal Design Torrentですが、「Fractal Design Meshify 2 RGB」もこんな感じでサイドパネルを着脱できます。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のサイドパネルの開閉に使用するノブはパネル本体から着脱が可能で、パネル本体は前後対称な形状なので、ノブを前後に付け替えることによって、マザーボード側と裏配線側のどちらでも使用できます。
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Fractal Design Meshify 2向けアクセサリパーツとしてダークスモーク処理の強化ガラスサイドパネル「Tempered Glass Side Panel – Dark Tinted TG Type-A」があります。同パネルを追加で購入すれば両面ガラスパネル化も可能です。
もともとDefine 7シリーズ向けに発売されたアクセサリパーツですが、Meshify 2シリーズも対応です。(Type-BはDefine 7 XL用なので注意)
Tempered Glass Side Panel – Dark Tinted TGTempered Glass Side Panel(D7) – Dark Tinted TG


「Fractal Design Meshify 2 RGB」のPCケースボトムには電源ユニットやファンマウント全体を覆う大型ダストフィルターが設置されています。
底面ダストフィルターについては旧モデルでも指摘されていましたが長さ400mm以上のフィルターを前方に引き出すため着脱には前方のスペースが要求されます。好みで分かれるところですが個人的には電源用とボトムファンマウント用でフィルターを前後に分離させた方が使いやすいかなと感じます。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」では底面のフィルターについても中央部のフレームが描く模様がフロントメッシュパネル同様にポリゴンデザインに変わっており、細かいところにこだわりを感じさせます。
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ダストフィルターを取り外すと電源ユニット用の吸気スリットやファンマウントスペースが現れます。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のPCケース足は黒色プラスチック製で矢じりのような非対称形です。底面には滑り止めのゴムが付いています。シャーシから測って高さは23mmほどで電源ユニットやケースボトムファンの吸気スペースが確保されています。
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Fractal Design Meshify 2 RGBのトップパネルについて

「Fractal Design Meshify 2 RGB」のトップパネルについてチェックしていきます。
従来機種でModuVentと呼ばれたトップパネル構造は、「Fractal Design Meshify 2 RGB」では特別な呼称はなくなりましたがさらに改良が加えられ、外装パネル、ダストフィルター、ファン・ラジエーターマウントブラケットの3層構造で全てPCケースシャーシから着脱が可能になっています。
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Define 7ではソリッドパネルとエアベントパネルの2種類を選択できましたが、「Fractal Design Meshify 2 RGB」のPCケース天面には、中央に大きく金属製メッシュパネルが装着された新型パネルが搭載されています。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」の天面はフラットなのでキーボードなど物を置くこともできますが、天面にファン・ラジエーターを設置する場合はエアフローの妨げになってしまいます。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」の天面を物を置くスペースとして活用したいのであれば、「PC MAGLAS ガラストップ」というPCトップガラスカバーがオススメです。


「Fractal Design Meshify 2 RGB」のトップパネルはボールキャッチで固定されており、上に引っ張るだけでツールレスで簡単に着脱できます。
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トップパネルの下にはナイロンメッシュの防塵ダストフィルターがあり、こちらもPCケース後方に引っ張るとロックが解除される構造で、ツールレスに着脱が可能です。フロント裏面やボトムのダストフィルター同様にプラスチック製フレーム部分はポリゴンデザインになっています。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」はPCケース天面のファン・ラジエーターマウントブラケットも着脱が可能です。前方-左-後方のU字の枠にブラケットを乗せて、右側2か所のネジで固定する構造です。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」では天面のファン・ラジエーターマウントブラケットを取り外すと右上シャーシフレームがなくなるので、マザーボード側スペースへのアクセスが容易で非常に組み立てやすいところも魅力です。
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Fractal Design Meshify 2 RGBの内部構造の概要

続いて「Fractal Design Meshify 2 RGB」の内部構造について各種要素ごとに細かく見ていく前に内部構造の概要をチェックしていきます。
スチール/強化ガラス製サイドパネルを外してマザーボード側を俯瞰すると次のようになっています。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」ではアウトボックス時点での標準レイアウトとして、PCケースボトムスペースがPSUカバーでチャンバー分けされ、マザーボードスペースは前方になにもなく開放されている近年主流なオープンレイアウトが採用されています。
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詳細は各章で順番に解説していきますが、オープンレイアウトは複数の大型AIO水冷クーラー環境や本格水冷環境への親和性を重視して高い空冷効果が発揮可能なエアフローパスをもつレイアウトになっています。
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PCケースフロントはストレージプレートによって裏配線スペースとチャンバー分けされていますが、ストレージプレートはモジュラー式になっており、「Fractal Design Meshify 2 RGB」ではストレージプレートの場所を移動させることによって用途に合わせたシャーシレイアウトの変更が可能です。
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標準レイアウトになっているオープンレイアウトに加えて、下のように、PCケースフロントに多数のストレージ設置スペースを備えたクラシカルな内部構造によってストレージ容量を最大化するストレージレイアウトも選択できます。ストレージレイアウトにおけるストレージ積載能力については後ほど詳しくチェックしていきます。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」には近年のPCケースの流行としてPCケースボトムに設置される電源ユニットをチャンバー分けして、電源ケーブルを隠すPSUカバーも採用されています。
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今回レビューする「Fractal Design Meshify 2 RGB」の場合、PCケース内部にはフロントに3基の140mm角、リアに1基の140mm角で計4基のケースファンが標準で搭載されています。冷却ファンには ARGB LEDイルミネーションも内蔵されています。
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Fractal Design Meshify 2 RGBのマザーボードトレイやその周辺レイアウト、およびE-ATXマザーボードとの互換性についてチェックしていきます。
Fractal Design Meshify 2 RGBのマザーボードトレイには標準でATXに合わせたスペーサーが装着されています。マザーボードトレイの上下と右側はグロメット付きの裏配線用ケーブルホールが大きく取られています。PCIEスロット数はATXやE-ATXに合わせて7段です。
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予備のスペーサー1つとスペーサーを外すためのプラスネジ変換六角ソケットが付属します。プラスネジ変換六角ソケットをスペーサーに被せれば一般のプラスドライバーを使用して簡単にスペーサーの着脱が可能です。
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マザーボード固定用スペーサーを装着するためのネジ穴にはA、M、Iの添え字が刻印されており使用するマザーボードに合わせて使うべきレイアウトが一目で分かります。またマザーボード固定用スペーサーのうち中央の1つはネジ穴ではなく、凸状の出っ張りになっています。
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マザーボードのネジ止めの際には中央スペーサーの出っ張りにマザーボードを引っかけて位置を固定することができるので、マザーボードのネジ止めが容易になる賢い構造です。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」にATXマザーボードを設置すると下のようになります。マザーボードトレイの上下と右には大きくケーブルホールが開けられているので各種配線もスムーズに行えます。
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また「Fractal Design Meshify 2 RGB」はマザーボード設置スペースは横幅にも余裕があるので、製品スペックでも公表されているように一般的なATXサイズよりも20~30mm大きい、横幅285mmまでのE-ATXサイズマザーボードも設置することが可能です。
ただしE-ATXマザーボードを設置すると、マザーボードトレイ右側のケーブルホールが完全に塞がってしまい使用できなくなるので、基本的にはATXマザーボードとの組み合わせを推奨します。

空冷CPUクーラーの高さクリアランスについては全高185mmまでが確保されています。大型のハイエンド空冷CPUクーラーでもPCケースサイドパネルとの干渉の心配は事実上ありません。
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Fractal Design Meshify 2 RGBの裏配線スペース

「Fractal Design Meshify 2 RGB」の裏配線スペースについてチェックしていきます。
左サイドパネルを取り外すと「Fractal Design Meshify 2 RGB」のマザーボード裏スペースにアクセスできます。「Fractal Design Meshify 2 RGB」の裏配線スペースの全体は次のようになっています。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のストレージレイアウト(裏側PSUカバーなし)だと、裏配線側はこんな感じになります。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」の新たな特徴の一つとして、裏配線スペース側にもフロントからリアまで伸びるプラスチック製PSUカバーが設置されています。裏配線側PSUカバーについてはプラスチックのツメを引っかけて固定しているだけなので、ツールレスで簡単に着脱が可能です。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のマザーボードトレイにはCPUクーラーメンテナンスホールも大きく設けられています。ホール右上が丸まっているところは地味に配線を楽にするポイントです。
開口部が少し後方寄りなので、Intel LGA1700/1200/115Xでメモリスロット側のCPUクーラー用ネジ穴がATXマザーボード基板の右端から70mm程度の位置の場合、ネジ穴がマザーボードトレイに被さってしまいます。あと10mm程度前方寄りだと良かったのですが。
一方でCPUクーラーマウントが縦長でメンテナンスホールからはみ出しやすいAM4マザーボードはしっかりと収まります。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」の裏配線スペースについては、マザーボードトレイ上の5か所にマジックテープ式のケーブルファスナーがあり、中央の3か所にはさらにプラスチック製ケーブルガイドも設置されています。シンプルで配線しやすそうなデザインです。
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裏配線スペースの厚さはマザーボードトレイやシャーシの凹凸で若干前後しますが、35mm程度は確保されているので、余裕をもってケーブルマネジメントが可能です。
なおサイドパネル裏側に吸音材が貼ってあるSolid版(Define 7)や、強化ガラス製ウィンドウパネルの場合は5mm弱ですがスペースが狭くなるので注意してください。
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Fractal Design Meshify 2 RGBのストレージ設置スペース

続いて「Fractal Design Meshify 2 RGB」のストレージ設置スペースをチェックしていきます。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」のストレージ設置位置については幅広いオプションがありますが、ひとまず製品スペック上では標準で2基の2.5インチストレージと7基の2.5インチ/3.5インチストレージが設置可能です。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」のストレージ設置スペースは大別して、2.5インチストレージトレイを使用したスペース、PCケース天面などマルチブラケットを使用したスペース、モジュラー式ストレージプレートを使用したスペース、PSUカバー裏のシャドウベイ、以上の4つに大別できるので順番に見ていきます。(下のサンプルイメージはDefine 7ですがストレージ設置可能数はMeshify 2も同じ)
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のストレージ設置部品である「SSD Tray kit Type-B (2-pack)」、「HDD Tray kit Type-B (2-pack)」、「Hard Drive Cage Kit Type B」、「Universal Multibracket Type A」の4種類はいずれも単品でアクセサリパーツとして市販されています。
これらを必要数追加購入することによって、「Fractal Design Meshify 2 RGB」は最大で4基の2.5インチストレージと15基の2.5インチ/3.5インチストレージが設置可能となります。
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2.5インチストレージトレイについて

まずは2.5インチストレージトレイを使用したスペースについてチェックしていきます。
標準ではマザーボードトレイ背面に2基の2.5インチストレージトレイ(正式名称はSSD tray)が装着されているので、ここに2基の2.5インチストレージを設置できます。2.5インチストレージトレイは単品でも追加購入でき、後述するスペースと合わせて最大で4基の2.5インチストレージを設置できます
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2.5インチストレージトレイはスチール製プレートになっており、トレイ背面の中央やや下にある2カ所の爪と、上部の脱落防止機能付きハンドスクリューでPCケースに固定する構造になっています。防振ゴム等はないので機械駆動部分のない2.5インチSSD向けのストレージトレイです。
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この2.5インチストレージトレイは裏配線スペースだけでなくPSUカバー上にも設置スペースが用意されています。PSUカバーの奥にはグロメット付きケーブルホールもあるのでケーブルを目立たせることなく、お気に入りの2.5インチSSDを飾ることができます。
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マルチブラケットを使用したストレージ設置について

続いてPCケース天面のストレージ設置について詳しくチェックしていきます。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」では2.5/3.5インチストレージの設置や、水冷ポンプ・リザーバーの設置に使用できるマルチブラケットという便利な構造が採用されています。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」にはマルチブラケットが標準で1枚付属しており、モジュラー式ストレージプレートの背面に装着されています。マルチブラケットは単品パーツでアクセサリパーツとして市販されます。
オープンレイアウトの場合、マルチブラケットを使用してストレージプレート裏面へ平行縦向きにストレージを固定できます。マルチブラケットを追加購入すると、この方法で最大2基の2.5/3.5インチストレージが設置できます。
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他にも、シュラウドインレーと呼ばれるPSUカバー上のフロント寄り部分(オープンレイアウト時のみ、最大1基)や、PCケース天面のファンマウントブラケット上(レイアウト制限なし、最大2基)、PCケースボトムのファンマウント上(シャドウベイの隣)、といったスペースにもマルチブラケットを使用して2.5/3.5インチストレージを設置できます。
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オープンレイアウト時にマルチブラケットを使用してストレージプレート裏にストレージを設置する場合、着脱の手間を問題に感じました。
マルチブラケットはストレージプレートのカバーパネルを外してマザーボード側からネジ止めする構造になっているのですが、このカバーパネルの着脱が一癖あります。
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カバーパネルは左側の横方向への差し込みツメと、右側の垂直に差し込むツメでストレージプレート上に固定する構造(左開きのドアをイメージすると分かりやすいと思うのですが)になっています。
左開きで右側を先に手前に開く構造上、フロントに設置したファンや5インチベイ併用ブラケット(Define 7)が干渉してしまうため、オープンレイアウトでパネルを外すには、かなりの分解作業を要します。

ストレージプレート上のパネルの着脱構造についてはもうオープンレイアウトでも簡単に着脱できるようにもう一工夫欲しかったです。
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またFractal Design Meshify 2シリーズのうち「Fractal Design Meshify 2 RGB」は、フロントのファンマウント(シャーシ)がPCケース内側に飛び出しているので、ストレージプレートそのものを取り外さないとカバーパネルを着脱できません。
自作PCを一から作る時にストレージ設置スペースに使用する、ということであればまだいいのですが、組み終わった自作PCで後ほどストレージの増設スペースに、というのはかなり面倒だと思います。
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モジュラー式ストレージプレートのストレージ設置について

続いてモジュラー式ストレージプレートを使用したスペースについて詳しくチェックしていきます。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」のPCケースフロントスペースはモジュラー式ストレージプレートによって用途別にレイアウトを変更可能となっており、複数の大型AIO水冷クーラー環境や本格水冷環境への親和性を重視して高い空冷効果が発揮可能なエアフローパスをもつオープンレイアウトから、ストレージ容量を最大化するクラシカルなストレージレイアウトへ切り替えることができます。
ストレージレイアウトはストレージ容量を最大化するクラシカルな内部構造で、マザーボード側から見るとPCケース内前方がプレートで覆われてスペースが狭くなりますが、裏配線側に移るとストレージ設置スペースが生まれ、付属のストレージトレイ(正式名称はHDD tray)によって、2.5インチ/3.5インチストレージを設置できます。(下のサンプルイメージはDefine 7ですがストレージ設置可能数はMeshify 2も同じ)
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ストレージトレイは、下写真で右上にある左端上下にある黒色の出っ張りをストレージプレートに引っ掛け、右上の脱落防止機能付きハンドスクリューでケーブルホール横のネジ穴に固定するという3点止めな固定方式が採用されています。オプションとして緑矢印部分もストレージプレート側からネジ止めで固定可能です。
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またストレージトレイに3.5インチHDDを装着する時は、付属のネジとラバーパッドを使用します。防振ラバーを介してストレージトレイに固定されるので、HDDの振動によってPCケースの共振が発生するのを抑制できます。
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モジュラー式ストレージプレートの裏には上から下に9段の設置スペースがあり、ストレージトレイを好きな場所に配置することができます。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」にはストレージトレイが標準で4つ付属していますが(シャドウベイのストレージトレイも同じ構造なので計6つ)、ストレージトレイは単品で市販されるので、全9段を埋めることも可能です。
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マザーボード側、ストレージプレート上のカバーパネルはプラスチックのツメで固定されており取り外しが可能です。ストレージトレイのオプション扱いのセキュアネジ固定を行う時にアクセスします。
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3.5インチストレージ用シャドウベイについて

最後にPCケースボトムに固定されている3.5インチストレージ用シャドウベイ(正式名称はHDD Cage)について詳しくチェックしていきます。
「Fractal Design Meshify 2 RGB」のPSUカバーの裏には3.5インチストレージ用シャドウベイが標準で1基設置されています。
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3.5インチストレージ用シャドウベイからはツールレスで着脱可能な2基の金属製ストレージトレイがあり、ストレージトレイには3.5インチストレージもしくは2.5インチストレージを設置できます。
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シャドウベイで使用するストレージトレイは、上で紹介したモジュラープレートで使用するストレージトレイと同じものが採用されています。ストレージトレイはハンドスクリュー1つでシャドウベイに固定します。
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シャドウベイはPCケース底面にある120mmファンマウント用ネジスリット上に4か所のネジで固定されているので、シャドウベイを前後に動かしたり、シャドウベイを完全に取り外したりすることが可能です。
シャドウベイの位置による電源ユニットクリアランスやファンマウントスペースへの影響については下の章で詳しくチェックしていきます。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」に標準で付属するシャドウベイは1基のみですが、個別に市販されているシャドウベイを追加で購入すれば、最大2基のシャドウベイを設置することができます。
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Fractal Design Meshify 2 RGBのグラフィックボード設置スペース

「Fractal Design Meshify 2 RGB」のグラフィックボード設置スペースについてチェックしていきます。
まず製品スペックを見ると、「Fractal Design Meshify 2 RGB」のグラフィックボード設置における長さ方向のクリアランスについて、制限の大きいストレージレイアウトでも全長298mmまでが確保されています。

NVIDIA GeForce RTX 3080/3090、AMD Radeon RX 6800/6900 XTなどTGP300W超のハイエンドGPUを搭載するグラフィックボードのオリファンモデルになると全長300mm超も少なくないので、「Fractal Design Meshify 2 RGB」のストレージレイアウトと組み合わせるモデルは注意して選ぶ必要があります。
一方でオープンレイアウトなら400mm以上に対応可能となり、事実上、グラフィックボードの設置に制限はなくなります。
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実機でグラフィックボードのクリアランスをチェックしてみると、オープンレイアウトについてはスペック通り400mm以上のグラフィックボードに対応となります。
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写真のように全長300mmかつ3スロット占有GPUクーラー搭載の超巨大オリファンモデル「ASUS TUF-RTX3090-O24G-GAMING」でも余裕をもって収納できるスペースがあり、クリアランスも十分なのでオープンレイアウトではグラフィックボードの互換性を心配する必要はありません。
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グラフィックボードの高さ方向について、PCIEブラケットからサイドパネルまで80mm程度と十分な余裕があるので、補助電源ケーブルはもちろん、背の高い基板のオリファンモデルにDIY水冷のフルカバー水冷ブロックを装着してもターミナル部分がサイドパネルと干渉する心配はありません。
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一方でストレージレイアウトについて製品スペックの通り約300mmのスペースがあるので、オリファンモデルを選べばTGP300W超のGPUを搭載するハイエンドグラフィックボードを問題なく設置できます。
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グラフィックボードの高さ方向についてストレージプレートとのクリアランスはPCIEブラケットから50mm程度と比較的に余裕があるので、全長298mmという仕様値は必須というわけではありません。
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300mmを大きく超えるグラフィックボードでは右端がストレージプレート裏に侵入してしまいますが、グラフィックボードと同じ高さにあるストレージトレイを外せば、グラフィックボードを設置可能です。
近年で主流な2段目と3段目(あと3スロット占有なら4段目も)のPCIEスロットを占有するレイアウトであれば、ストレージプレート裏で下から6段目と7段目にストレージトレイを設置できなくなります。
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管理人がPCケースをチェックする時の重箱の隅をつつくような細かい項目、PCIEスロットの固定ネジとシャーシの干渉についてですが、「Fractal Design Meshify 2 RGB」では固定ネジ上にシャーシが被っておらずしっかりとクリアランスが確保されています。これならドライバーを使用した拡張ボードのネジ止めも簡単です。
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また「Fractal Design Meshify 2 RGB」にはサイドパネルと平行にグラフィックボードを設置するための垂直PCIブラケットが用意されています。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」について、あえて欲を言うなら重量級のハイエンドグラフィックボードの垂れ下がりを防止する補強ホルダーが欲しいと思いました。
同社最新モデルのTorrentシリーズには採用済みなので、DefineやMeshifyの後継モデルでは採用を期待したいところ。(下写真はFractal Design Torrent)
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Fractal Design Meshify 2 RGBの電源ユニット設置スペース

「Fractal Design Meshify 2 RGB」の電源ユニットの設置個所付近をクローズアップしていきます。
まずは電源ユニットの設置についてですが、「Fractal Design Meshify 2 RGB」では最近のPCケースで主流なボトム吸気型の電源ユニットのボトム配置構造を採用、マザーボード側からは電源ユニットや電源ユニットから伸びるケーブルを隠してケース内をキレイに見せるPSUカバーも採用されています。
PSUカバー上面にはエアスリットもあるのでセミファンレスやファンレスな電源を上に向けて配置することも可能になっています。
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また「Fractal Design Meshify 2 RGB」の新たな特徴として、裏配線スペース側にもフロントからリアまで伸びるプラスチック製PSUカバーが設置されています。単品パーツで裏配線側を強化ガラス製ウィンドウパネルにしてもケーブルを隠せます。
裏配線側PSUカバーについてはプラスチックのツメを引っかけて固定しているだけなので、ツールレスで簡単に着脱が可能です。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」では電源ユニットの固定方法として、単純にPCケース内から電源ユニットを配置して外側からネジ止めするといった構造ではなく、専用のPSUアダプタを使用して外から電源ユニットをスロットインする構造が採用されています。PSUアダプタのハンドスクリューは脱落防止機構が備わっています。
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アダプタを装着するだけで外から電源ユニットをスロットインできる構造なので電源ユニットの着脱が容易です。
電源ユニットのプラグインケーブルを少し着脱したいという場面で電源ユニットを若干引き出してスペースを作るといった使い方もできる便利な構造になっています。
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ケース内部の電源ユニット設置スペースに注目してみると、吸気スリットの両サイドには電源ユニットの安定した固定と電源ユニット冷却ファンの振動によるPCケースとの共振を防止するためゴム足がスタンドとして設置されています。細かいところですが欲を言えば、電源ユニット挿入時に奥のスタンドに引っかかることがあるので、ゴム足ではなくレール型のスタンドを採用して欲しかったです。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」ではPCケースフロントまで電源ユニット設置スペースが貫通しているので構造上の奥行制限はほぼ存在しません。
ただし、PCケースボトムにはネジ穴スリットがあり、シャドウベイ(標準で1基搭載)やファン・ラジエーターを設置すると電源ユニットスペースが制限されます。
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電源ユニットの奥行のクリアランスについて、「Fractal Design Meshify 2 RGB」のPCケースボトムには標準でシャドウベイが搭載されていますが、標準ポジションの場合、奥行方向に約300mmのスペースがあります。奥行200mm超のハイエンド電源ユニットにも問題なく対応できます。
ちなみにシャドウベイの標準ポジションではフロント設置のファン&ラジエーターが干渉しないように、フロントパネルとの間には40mm程度の間隔が確保されています。(非RGBモデルの場合は60~70mm程度)
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一方でシャドウベイを2基設置する場合はシャドウベイを限界までフロントに寄せたとしても、奥行方向のスペースは210mm程度に狭まります。
簡易水冷クーラーのファン&ラジエーターは最低でも50~60mmの厚みがあるので、2基のシャドウベイ前方を占有するような形でフロントにファン&ラジエーターを設置すると電源ユニットのスペースが小さくなるので注意が必要です。
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今回はFractal Design Torrentシリーズと同時発売となる80PLUS Platinum認証を取得かつ電源容量860Wのハイパフォーマンス電源ユニット「Fractal Design Ion+ 2 Platinum 860W」を設置してみました。
「Fractal Design Ion+ 2 Platinum 860W」をレビュー
Fractal Design Ion+ 2 Platinum 860W

Fractal Design Ion+ 2 Platinum 860Wを設置してみると、同製品はATX電源ユニットとしてコンパクトな奥行150mmなので、シャドウベイとの間隔は十分にあり、電源ケーブルの挿抜も容易です。
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電源ユニットがケースボトムから吸気を行うというのが「Fractal Design Meshify 2 RGB」における一般的な構成なので、PCケースボトムには電源ユニットとファンマウントが共有する形で、簡単に着脱可能なナイロンメッシュのスライド式大型防塵ダストフィルターが付属しています。
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フィルターの下には電源ユニットの吸気口として幅が120~140mmのエアスリットが切れ目なくフロントに向かって伸びています。
140mm冷却ファンを搭載する奥行150mmのFractal Design Ion+ 2 Platinum 860Wは同社製PCパーツだけあって、PCケースボトムの吸気エアスリットと電源ユニット冷却ファンの位置がピッタリ一致しています。
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Fractal Design Meshify 2 RGBのファン・水冷ラジエーター設置スペース

続いて「Fractal Design Meshify 2 RGB」の冷却ファンと水冷ラジエーターの設置スペースについてチェックしていきます。

ファン・ラジエーター設置スペースの概要

Fractal Design Meshify 2シリーズのファン・ラジエーター積載可能数について簡単にまとめると、
PCケースリアには120サイズ or 140サイズ、PCケースフロントには最大で360サイズ(120mm×3) or 280サイズ(ファンは140mm×3が可能)、PCケースボトムには240サイズ(120mm×2) or 280サイズ(140mm×2)、PCケーストップには最大で360サイズ(120mm×3) or 420サイズ(140mm×3)のファンもしくはラジエーターを設置することが可能です。


Fractal Design Meshify 2シリーズの製品スペック上の冷却ファンおよび水冷ラジエーターの積載可能サイズ・数量については基本的に公式マニュアルの概略図を参照するのが一番わかりやすいので、マニュアル図解を念頭に実機写真で補足をしていこうと思います。

・ファン設置可能数
Fractal Design Meshify 2_Fan

・水冷ラジエーター搭載可能数
Fractal Design Meshify 2_radiator
なおMeshify 2シリーズのうち「Fractal Design Meshify 2 RGB」だけはPCケーストップの420mmサイズラジエーターに非対応です。
フロントファンマウントのシャーシ形状がMeshify 2 RGBだけは微妙に異なり、ファンマウント部をファンとラジエーターの間に挟み込む構造で(ファン前面のLEDイルミネーションを遮らないように)、ファンマウント部がPCケース内部に飛び出しているので420サイズラジエーターは干渉してしまいます。
Fractal Design Meshify 2 RGB_disassemble-horz

またファン・ラジエーターではありませんが、「Fractal Design Meshify 2 RGB」はストレージの章で紹介したマルチブラケットを使用することによって、シュラウドインレーと呼ばれるPSUカバー上フロント寄り部分に、水冷リザーバーや水冷ポンプを設置することができます。
Fractal Design Meshify 2_multi-bracat_DIY-Water


付属ファンやファンコントローラーについて

「Fractal Design Meshify 2 RGB」には定格1700RPMの140mm冷却ファン「Aspect 14 RGB PWM」がフロント3基&リア1基で計4基付属します。
Aspect 14 RGB PWMの定格(最大)回転数は1700RPM、PWM速度調整に対応し、500~1700RPMの範囲内で制御可能です。
白色ブレードは軸受け部分に内蔵されたLEDイルミネーションの光を拡散し、ブレード全体に鮮やかな色が行き渡らせる特殊素材です。
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Aspect 14 RGB PWMは、軸受にMTTF(平均故障時間)がトップクラスの90,000時間であるライフルベアリングを軸受けに使用しています。
固定用の支柱は空気力学に基づいて気流の乱れを抑えるステータストラットを採用、ファンブレードに対して垂直になっており、ファンブレードが支柱を通るときに通常発生するノイズを抑制する効果があります。
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ファンブレードの後縁付近には航空機の翼のデザインによくみられる「トリップワイヤー技術」という構造をしており、マイクロ乱流層を発生させ全体的に効率の良い静かなエアフローを実現するそうです。
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Aspect 14 RGB PWMからはPWM対応4PINファンケーブルに加えて、ファンに内蔵されたLEDイルミネーションに給電およびライティング制御するためのARGB対応VD-G型汎用3PIN LEDケーブルが伸びています。
ファンとLEDの両ケーブルはいずれも接続コネクタがオス・メスに分岐しており、複数のファンを数珠つなぎに接続するデイジーチェーンが可能です。
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裏配線スペース天面付近、フレームの折り返しの隙間部分にはPCケース備え付けのPWMファンコントローラー「Nexus+ PWM Fan Hub」が設置されています。Nexus+ PWM Fan Hubは制御用の4PINファン端子ケーブルと電力供給用のSATA電源ケーブルが伸びています。
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PWMファンコントローラー「Nexus+ PWM Fan Hub」にはケースファン用の3PINファン端子が6基、冷却ファンや水冷ポンプ用のPWM対応4PINファン端子が3基実装されています。9個のファン端子へはSATA電源コネクタから一括して給電します。
Fractal Design Meshify 2_Nexus+ PWM Fan Hub_connection
「Nexus+ PWM Fan Hub」に接続された9個のファン・ポンプはマザーボードのファン端子から出力されるPWM信号によって一括して制御されます。PWM速度調整に対応していない3PINケースファンについてはPWM波形電圧によって速度調整され、マザーボードからの入力PWMデューティ比に対して5V~12V(40%~100%)でファン速度をコントロールできます。
Fractal Design Meshify 2_Nexus+ PWM Fan Hub_output


ファン・ラジエーター設置スペースを実機でチェック

上で解説した概要を念頭に、「Fractal Design Meshify 2 RGB」のファン・ラジエーター設置スペースについて実機写真からチェックしていきます。


PCケースリアのファン・ラジエーター設置スペースについて、標準で140mmファンが排気構成で設置されています。
ファン・ラジエーターの固定ネジ穴は縦長のスリット状になっているので、上下方向に若干のオフセット配置が可能です。120サイズや140サイズのラジエーターを採用する簡易水冷CPUクーラーや簡易水冷グラフィックボード用にも使用できます。
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PCケースフロントのファン・ラジエーター設置スペースについて、フロントパネル裏には標準で3基の140mmサイズ冷却ファンが吸気構成で設置されています。
PCケース内への埃の混入を抑えるためツールレスで着脱可能な防塵ダストフィルターも用意されているので吸気スペースに使用するのがおすすめです。
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PCケースフロントのファン・ラジエーター設置スペースのサイズ・数量については上で紹介したとおり、360サイズ(120mm×3) or 280サイズ(ファンの場合は140mm×3に対応)です。ファン・ラジエーター固定用のネジ穴は縦長スリットなのでラジエーターのネジ穴間隔に合わせて設置が可能です。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」の場合、フロントのファンマウントはPCケース内部に飛び出しており、25mm厚ファンを設置すると、ファンとシャーシの表面がちょうど一致します。フロントパネル裏にある防塵フィルターまでは余分に20mm弱のスペースがあるので、25mm厚よりも大きい厚みのファンも設置可能です。
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PSUカバーの天面はPCケースフロントまで伸びていますが、フロント側の天面はシュラウドインレーと呼ばれるカバーを着脱可能な構造になっています。シュラウドインレーは前方35mmと後方115mmの2枚組です。
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一般的なファン&ラジエーターの60mm厚程度であれば前方のシュラウドインレーを外すだけでも対応できます。
後方のシュラウドインレー上にはマルチブラケットを固定するためのネジ穴があるので、水冷ポンプ/リザーバーやストレージのマウントスペースとしても利用できます。
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シュラウドインレーを全て取り外すとPSUカバーとフロントブラケットの間には最大180mm程度のスペースが確保されています。
25mmファンのプッシュプルに60mmの極厚ラジエーターを組み合わせでも余裕がありますし、30mm厚の標準的なラジエーターであればチューブタワー型リザーバー&ポンプも一緒にフロントへ配置するのに十分なスペースです。
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またストレージレイアウトについてはストレージプレート裏にストレージトレイを使用していても、シャーシとストレージプレートの間には40mm程度のスペースがあるので(非RGBの場合は60~70mm程度)、フロントに30mm厚程度のラジエーターと25mm厚ファンを設置でき、一般的な水冷ファン&ラジエーターのフロント設置に対応します。
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PCケースボトムのファン・ラジエーター設置スペースの設置可能なサイズ・数量については上で紹介したとおり、最大で240サイズ(120mm×2) or 280サイズ(140mm×2)です。
ボトムスペースはフロントに設置する水冷ラジエーターとの干渉も気にする必要がありますが、特に電源ユニットとの干渉を注意する必要があります。
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電源ユニットと共有でPCケースボトムには大型の防塵ダストフィルターも設置されていてPCケースへの埃の混入を抑制できるので、ファン・ラジエーターを設置するなら吸気構成が最適です。
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PCケーストップのファン・ラジエーター搭載スペースについて、PCケースのシャーシから着脱が可能な専用ブラケットを使用する構造になっています。
ファン・ラジエーター設置可能なサイズ・数量については上で紹介したとおり、最大で360サイズ(120mm×3) or 420サイズ(140mm×3)です。PCケース天面のファン・ラジエーターマウントブラケットは着脱が可能です。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」ではPCケース天面へのファン・ラジエーターの設置に着脱可能なマウントブラケットを使用します。
マウントブラケットには左右にそれぞれ2列のネジ穴スリットがあり、120mm幅のファン・ラジエーターは右寄り(マザーボード寄り)と左寄り(サイドパネル寄り)の2つのオプションがあります。なおストレージレイアウト時は360サイズのみ右寄りのみに制限されます。140mm幅は左右端のネジ穴スリットを使用します。
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DIY水冷ユーザー向けの注意点として、ブラケット自体の折り返しや、ボールキャッチのジョイントパーツが干渉するため、120mm幅や140mm幅を大きく超えるグリルが搭載されたラジエーターは設置できません。
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Meshify 2シリーズのうち「Fractal Design Meshify 2 RGB」だけはPCケーストップの420mmサイズラジエーターに非対応です。
フロントファンマウントのシャーシ形状がMeshify 2 RGBだけは微妙に異なり、ファンマウント部をファンとラジエーターの間に挟み込む構造で(ファン前面のLEDイルミネーションを遮らないように)、ファンマウント部がPCケース内部に飛び出しているので420サイズラジエーターは干渉してしまいます。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のPCケース天面について、ファン・ラジエーターを固定するシャーシ内壁(ファンマウントブラケット)からマザーボード上端までは30mm程度しかクリアランスがありません。
25mm厚のケースファンだけであれば問題ありませんが、ファン&ラジエーターで52~55mm厚になる一般的な簡易水冷クーラーでもマザーボードのCPUソケット上VRM電源クーラーやシステムメモリに被さってしまうので特に注意が必要なポイントです。
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またストレージレイアウトの場合、後方から270mm付近で最もサイドパネル寄りのネジ穴スリットがストレージプレートで埋まってしまい使用できません。
そのため、280mm/480mmラジエーターや2基以上の140mmファンには非対応となり、また360mmラジエーターはマザーボード寄りのネジ穴スリットでしか固定できなくなります。
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今回はFractal Design Meshify 2 RGBのサンプルビルドに組み込むCPUクーラーとして360サイズ簡易水冷の「Fractal Design Celsius+ S36 Prisma」を使用し、オープンレイアウトでPCケーストップに設置してみます。
「Fractal Design Celsius+ S36 Prisma」をレビュー
Fractal Design Celsius+ S36 Prisma

注意点として、Celsius+シリーズの水冷ヘッドのLEDイルミネーションはMeshify 2 RGBのLEDコントローラーと相性が悪く、連結した他のLED機器の発光パターンが綺麗に同期しなくなるかもしれません。この件についてはメーカーに確認中です。
なおCelsius+ Prismaに付属or市販されているPrisma ALファンはMeshify 2 RGBのLEDコントローラーやAspectファンと組み合わせても問題なく動作します。



まず設置手順として最初にPCケーストップからファン・ラジエーターマウントブラケットを取り外し、簡易水冷CPUクーラーのラジエーターをブラケットにネジで固定します。
オープンレイアウトの場合、360サイズなど120mm幅のラジエーターはブラケット上に2列ずつ配置されたネジ穴スリットのうちマザーボード寄りとサイドパネル寄りを自由に選択できますが、マザーボードやメモリとの干渉を避けるためサイドパネル寄りが推奨です。
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あとはブラケットをシャーシに装着して水冷ヘッドを固定するだけです。PCケースを横倒しにして水冷ヘッドから固定してもOKです。
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「Fractal Design Meshify 2 RGB」のオープンレイアウトであればPCケース天面に余裕をもって360サイズラジエーターを採用するハイエンド簡易水冷CPUクーラーを設置できます。
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PCケーストップは240サイズ以上の水冷ラジエーター設置スペースとしてPCケースフロントに並んで主流な位置ですが、「Fractal Design Meshify 2 RGB」では一般的な55mm厚のファン&ラジエーターであっても、マザーボード上部のVRM電源クーラーにファンが被さってしまい、VRM電源の冷却面で好ましくない状態になります。
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マザーボード上部にはEPS電源端子やCPUファン端子が配置されていることも多いですし、裏配線スペースと繋がるケーブルホールも塞がれてしまいます。(Fractal Design Meshify 2 RGBの場合はファン・ラジエーターブラケットがPCケースから着脱できるのでアクセサビリティー上の問題は軽微ですが)
また140mm幅やストレージレイアウト時の120mm幅では全高36mm以上のメモリヒートシンクと干渉する問題もあります。見栄えの点でも個人的にはあまり好みではありません。
PCケースの全高が多少増えてもマザーボードとファン&ラジエーターの間隔をもう少し広く取って欲しいというのが正直なところです。

Meshify 2と内部構造はほぼ同等のFractal Design Define 7のレビュー記事において、ストレージレイアウトでPCケース天面に360サイズ水冷ラジエーターを設置する例を紹介しています。
Meshify 2やDefine 7でPCケース天面に大型水冷ラジエーターを搭載する要件は少々複雑なので、こちらの記事も参考にしてください。




Fractal Design Meshify 2 RGBのビルドギャラリー

「Fractal Design Meshify 2 RGB Black TG Light Tint」を使用した自作PCを組んでみたのでそのビルドギャラリーとなります。
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Fractal Design Meshify 2 RGBのレビューまとめ

最後に「Fractal Design Meshify 2 RGB Black TG Light Tint」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • ポリゴンデザインのメッシュパネルはユニークかつスタイリッシュ
  • フロントとトップが金属製メッシュパネルなので高エアフロー
  • 【TG版】 内部を一望できる強化ガラスパネル採用
  • ボールキャッチによってサイドパネルは容易に着脱可能
  • PWM制御に対応したファンハブ Nexus+ PWM Fan Hubを標準搭載
  • マザーボード側からのケーブルを隠すストレージプレートやPSUカバー採用
  • ストレージ重視と水冷用オープンの2種類のレイアウトの切り替えに対応
  • 専用アダプタを使用したスロットイン型の電源ユニット設置構造を採用
  • 標準でも2.5インチ2基、3.5インチ5基で計7基のストレージを設置可能
  • 最大では2.5インチ4基、3.5インチ15基で計19基のストレージを設置可能
  • トップ/フロント/ボトムはマルチファン大型水冷ラジエーターに対応
  • トップ/フロント/ボトムに着脱の容易な防塵ダストフィルター搭載
  • 【RGB版】 4基のLEDファンとLEDコントローラー(フロントIO)を標準搭載
悪いところor注意点
  • オープンレイアウト時にストレージプレート上のパネルの着脱(マルチブラケットも)が面倒
  • ストレージレイアウトではPCケーストップに280mmサイズ簡易水冷が使用できない
  • 120/140mmにちょうどの幅でないとラジエーターを天面ブラケットに固定できない可能性あり
  • ストレージプレート裏のストレージトレイは4点止めにして欲しかった
  • Define 7と違って、5インチ拡張デバイスは非対応

「Fractal Design Meshify 2」は同社定番モデルDefine 7と同様にビルドスタイルの自由度が魅力なPCケースです。モジュラー式ストレージプレートによるストレージレイアウトとオープンレイアウトの切り替えを軸にして変幻自在なビルドスタイルを可能にするという最も特徴的な構造はそのままに、ポリゴンデザインの金属製メッシュパネルによって、よりスタイリッシュな外観と高エアフローを獲得しています。
静音性やフルフラットデザインを求めるユーザーにはDefine 7が向きますが、Meshify 2は拡張性の高さと高エアフローの両立を重視するユーザーに最適なモデルだと思います。

「Fractal Design Meshify 2 RGB」は4基のARGB LEDファンに加えて、フロントパネルにARGB LED機器を制御できるLEDコントローラーまで標準搭載しています。
グラフィックボード/CPUクーラーなど見せたいPC部品の多いマザーボード側は強化ガラス製ウィンドウパネルなので、Meshify 2シリーズのスタイリッシュなデザインと相まって魅せる自作PCに最適なPCケースだと思います。

以上、「Fractal Design Meshify 2 RGB」のレビューでした。
Fractal Design Meshify 2 RGB Black TG Light Tint



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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