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G.SkillのハイエンドOCメモリ Trident Z5シリーズから、鏡面仕上げヒートスプレッダやクリスタルライトバーを搭載した、AMD EXPOによる6000MHz/CL28の超低レイテンシなメモリOCに対応する16GB×2枚組み=32GBのメモリキット「G.Skill Trident Z5 Royal Neo(型番:F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」をレビューします。

G.Skill Trident Z5 Royal Neo レビュー目次
1.G.Skill Trident Z5 Royal Neoの外観
2.G.Skill Trident Z5 Royal NeoのLEDイルミネーション
3.メモリOC検証機材、メモリOCの基本と手順
4.F5-6000J2836G16GX2-TR5NSのメモリOCを試す
5.G.Skill Trident Z5 Royal Neoのレビューまとめ
代理店公式ページ:https://www.links.co.jp/brand/gskill/
製品公式ページ:https://www.gskill.com/product/165/425/1723009556/F5-6000J2836G16GX2-TR5NS
【機材協力:G.Skill 国内正規代理店 リンクスインターナショナル】
G.Skill Trident Z5 Royal Neoの外観
まず最初に「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」の外観をチェックしていきます。Trident Z5 Neoシリーズだと製品イラストがカラー刷りされた紙製パッケージで梱包されていますが、「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」は高級感のある紙製のパッケージに梱包されています。メモリを保護する内部スペーサーも透明プラスチック製ではなく、スポンジです。



G.Skill製メモリの国内正規代理店は、リンクスインターナショナル、アユート、OVERCLOCK WORKSなどがありますが、いずれも国内正規品であれば購入品の卸元である代理店を介してG.Skill製メモリのライフタイム保証を受けることができます。

紙製の外パッケージを開けると「G.Skill Trident Z5 Royal Neo (型番:F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」はデュアルチャンネル対応の16GB×2枚組メモリキットなのでプラスチック製スペーサーに2枚のメモリが収められていました。

G.Skill Trident Z5 Royal Neoにはカラーバリエーションとしてシルバーとゴールドの2種類がラインナップされています。いずれもARGB LEDイルミネーション搭載です。

今回入手した「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」は見ての通り、ヒートシンクのカラーがシルバーです。

G.Skill Trident Z5シリーズの標準モデルはサンドブラス処理のヒートシンクとヘアライン仕上げアルミニウムプレートを組み合わせたデザインですが、「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」はヒートシンク側面がツヤツヤな鏡面仕上げになっています。



「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」もTrident Z5 RGB同様に8分割ARGB LEDイルミネーションを搭載していますが、ヒートシンク上面のLEDバーは宝石を散りばめた王冠(a crown jewel design)をイメージしたデザインになっており、非常にラグジュアリーな外観です。


なおG.Skill Trident Z5シリーズの放熱フィン部分、特に左右中間あたりはエッジがかなり鋭くなっていましたが、「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」では上面の面積が広くなり、角の面取りもされているので、メモリ装着時に指を切る心配はありません。

G.Skill Trident Z5 Neoシリーズはヒートシンクを含む全高が43mm程度と背が高めのOCメモリです。
ヒートシンクなしのメモリと比較して、「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」の全高は12mm高くなっているので、空冷CPUクーラーを組み合わせる場合はクリアランスに注意してください。


「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」をCPUソケット右側にメモリスロットが4基あるマザーボードに取り付けるとこんな感じになります。



G.Skill Trident Z5 Royal NeoのLEDイルミネーション
続いてG.Skill Trident Z5シリーズのメモリヒートシンク上面に搭載された8分割アドレッサブルLEDイルミネーションをチェックしていきます。



DDR4メモリのTridentZシリーズではRoyalは10分割でしたが、G.Skill Trident Z5シリーズは通常のRGBモデルと同じくRoyalも8分割のARGB LEDイルミネーションです。
ジュエリーライクなLEDバー以外は機能的に同じなので、以下、RGB標準モデルの写真や動画も交えながらLEDイルミネーションについて紹介していきます。
G.Skill Trident Z5シリーズはソフトウェア制御を行わない標準状態でも、アドレッサブルな発光パターンでLEDイルミネーションが点灯します。標準の発光パターンはCPUソケットを左、メモリスロットを右として、各メモリで上から下へと順番に七色に変化していきます。
ただしソフトウェア制御を行わない場合、起動直度は色の変化が一致しているのですが徐々にズレてきてランダム然とした発光パターンになってしまいます。
タイミングがズレているのも、それはそれで綺麗ですが、複数のメモリ間で発光パターンを綺麗に同期させたい場合は純正アプリ Trident Z Lighting Control、もしくはマザーボードのライティング制御機能で同期させるのがおすすめです。

G.Skill Trident Z5シリーズは、G.Skill公式から配布されているG.Skill Trident Zシリーズ専用アプリ Trident Z Lighting Controlによってライティング制御が可能です。
専用アプリ Trident Z Lighting ControlはG.Skillの公式ダウンロードページから入手できます。
公式DLページ:https://www.gskill.com/download/1502180912/1551690847/Trident-Z-RGB-&-Trident-Z-Royal
Trident Z Lighting Controlのインストール自体は普通のインストーラー同様にポチポチクリックするだけなのですが、一部の環境ではインストール時にエラーが発生するので、エラーが発生した時の解消方法を説明しておきます。
ASUS AURA Syncなどマザーボードのライティング制御ソフトウェアをインストールしたことのあるユーザーは、別バージョンの「ENB RGB HAL」がインストールされていると表示されて、Trident Z Lighting Controlのインストールを正常に完了できないことがあります。
このエラーが出た場合は、インストール済みのENB RGB HALをアンインストールする必要がありますが、コントロールパネルには表示されないため、インストーラーを個別に選択する必要があります。
ASUS AURA Syncを過去に使用したユーザーの場合は、マザーボードのサポートページからソフトウェアをダウンロードして、奥の方に格納されている「AacENEDramSetup.exe」から手動でアンインストールしてください。

早速、「Trident Z Lighting Control」の操作方法をチェックしていきます。
G.Skill Trident Z5シリーズは1メモリモジュール当たり8分割のアドレッサブルLEDイルミネーションなので、LED1~8の8つのアドレスが表示されます。(上位モデル Royalも同じく8分割)

Trident Z Lighting Controlからはシステムに設置されているメモリを一括制御や個別制御が可能です。
左に配置されたメモリアイコンを選択すると「Sync」「DRAM〇」と表示され、「Sync」なら全てのメモリを同期設定し、「DRAM〇」は選択したメモリモジュールだけをライティング制御します。

Trident Z Lighting Controlにおいて発光パターンはウィンドウ右側にあるLighting Effectから選択できます。
選択可能な発光パターンとしては、「Static(固定発光)」「Breathing(ゆっくり明滅)」「Strobing(点滅)」「Cycle」「Rainbow」「Breathing Rainbow」「Comet」「Comet Rainbow」「Flash」「Flash and Dash」「Wave」「Glowing yoyo」「Starry-Night」「Default」、以上の14種類が用意されています。

まず「Static(固定発光)」「Breathing(ゆっくり明滅)」「Strobing(点滅)」の3種類については、名前の通り選択した発光カラーに固定して発光、もしくはゆっくり明滅、点滅させることができます。
具体的な設定方法として、カラーサイクルもしくはカラースライダーから発光カラーを選択でき、右端のスライダーは輝度(Brightness)を設定できます。中央上のLED〇というアイコンから発光カラーを設定する部位を選択できます。

G.Skill Trident Z5シリーズのLEDイルミネーションは1つのメモリモジュール上の発光部分は8分割されており、それぞれに発光カラーを設定することが可能なアドレッサブル型になっています。以後、個別に発光カラーを設定できるものについては「カラーセット」と呼ぶことにします。

また発光カラー編集アドレスアイコンの一覧の右上にある同期ボタンを使えば全て部位の発光カラーを統一して変更することができます。


「Color Cycle」では全てメモリ全てのアドレスのLEDイルミネーションの発光カラーが同期して七色に緩やかなグラデーション変化を行います。
「Rainbow」ではマザーボード毎のメモリスロット番号順に(検証機材ではCPUソケットから順に3/1/4/2)、上から発光カラーが次の色に変化していき右下まで次の発光カラーに変化すると右上が次の発光からに変化して……を繰り返します。変化する範囲は七色のカラーサイクルを一周する「Cycle」とカラーサイクルの一部を切り取る「Gradient」から選択可能で、変化スピードも5段階で設定できます。
「Breathing Rainbow」ではゆっくり明滅しながら、赤→オレンジ→黄色→緑→……、と発光カラーが七色で順番に変化していきます。
「Comet」では任意の発光カラーで全てのメモリが同期して上から下へ順番に発光していきます。点滅箇所以外は消灯しています。「Comet Rainbow」は基本的な発光パターンはCometと同じですが、発光カラーが七色で順番に変化します。
「Flash」はCometに似ていて任意の発光カラーで全てのメモリが同期して上から下へ順番に発光していきますが、Cometでは点滅箇所以外は消灯しているのに対して、「Flash」は輝度最小で全体が点灯しています。
「Flash Rainbow」は基本的な発光パターンはFlashと同じですが、発光カラーが七色で順番に変化します。
「Wave」は波のように上から下に明るくなっていき、発光カラーも七色で次々に変化していきます。
「Glowing yoyo」は各アドレスの発光カラーが異なる既定のカラーセットで輝度最小で発光した状態で、上から下に順番に点滅し、さらに全体が明滅してから、カラーセットを変えて同様の変化を繰り返します。
「Starry-Night」は任意のカラーセットについて、輝度最小で全体が点灯した状態で星が瞬くようにランダムにいずれかのアドレスが点灯します。
上の発光パターンの中からG.Skill Trident Z5シリーズのLEDイルミネーションについて動画をいくつか撮影してみました。
またG.Skill Trident Z5シリーズに搭載されたLEDイルミネーションは、マザーボード国内主要4社であるASRock、ASUS、GIGABYTE、MSI製マザーボードの一部が対応するライティング制御機能による操作に対応しています。
ASRockではASRock Polychrome RGB Sync、ASUSではASUS AURA Sync、GIGABYTEではGIGABYTE RGB Fusion、MSIではMSI Mystic Lightの名前でライティング制御機能が用意されており、G.Skill Trident Z5 Royal Neoはこれらと互換性があります。
なお各ライティング制御機能ごとに選択可能な発光パターンは異なります。

メモリOC検証機材、メモリOCの基本と手順
「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」の定格動作やXMP/手動設定を使用したオーバークロックの検証を行う前に、検証機材の紹介と、メモリOCの基本・手順についての説明をしておきます。「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」の検証環境は次のテーブルの通りです。
テストベンチ機の構成 | ||
CPU |
AMD Ryzen 7 9800X3D |
|
M/B | 【AMD 800シリーズ】 ASUS ROG CROSSHAIR X870E HERO (レビュー) ASRock X870E Taichi (レビュー) GIGABYTE X870E AORUS MASTER (レビュー) MSI MPG X870E CARBON WIFI (レビュー) |
【AMD 600シリーズ】 |
CPUクーラー | Fractal Design Celsius S36 (レビュー) Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー) |
|
グラフィックボード |
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 (レビュー) MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC ファンレス (レビュー) |
|
システム ストレージ |
Samsung SSD 990 PRO 1TB (レビュー) | |
OS | Windows 11 Home 64bit | |
電源ユニット |
Corsair HX1500i (レビュー) | |
ベンチ板 | STREACOM BC1 (レビュー) |
ベンチ機のシステムストレージには「Samsung SSD 990 PRO 1TB」を使用しています。
Samsung SSD 990 PROは、PCIE4.0対応SSDで最速クラスの性能を発揮し、なおかつ電力効率は前モデル980 PRO比で最大50%も向上しており、7GB/s超の高速アクセスでも低発熱なところも魅力な高性能SSDです。これからPCIE4.0対応プラットフォームの自作PCを組むなら、システム/データ用ストレージとして非常にオススメな製品です。
・「Samsung SSD 990 PRO 1TB」をレビュー。性能も電力効率もトップクラス!

システムメモリについては必要な容量(現在のゲーミングデスクトップPCなら16~32GBあれば十分)さえ満たせば、OCによる性能の向上はCPUやGPUのOCに比べると実感しにくい部類である、というのがAMD Ryzen CPU登場以前は通説でした。
そのため管理人も一口にOCメモリと言っても性能向上を狙うよりはオシャレなヒートシンク目当てに自作PCの装飾的な感覚で購入するのが個人的にはオススメな買い方だと思っていました。
Intel XMPに対応したOCメモリがあるとはいえ、当時はいまいち安定性が良くないというか、マザーボードとの相性問題が厳しかったのも一因です。今のようにOCプロファイルを当てて一発安定ではなく、各自でOC設定の微調整が必要で、メモリOCの知識を求められました。
その評価が変わり始めたのはAMD Ryzen/Threadripper CPUの登場以降です。
初期のRyzen環境では『Infinity FabricというCPU内外のコンポーネントを相互接続するインターコネクトの動作周波数がメモリ周波数に同期する』という構造上、メモリ周波数がエンコードや3Dゲームを含めた総合的なパフォーマンスに大きく影響することからOCメモリが重要視されました。
性能に影響が大きいと分かるとCPU/マザーボード/メモリの各メーカーが最適化を進めたので、1,2年もするとOCプロファイルを当てればDDR4の3200MHz/C16、3600MHz/C18のような定番設定が一発で動くようになり、メモリOCのハードルがグンと下がりました。
Ryzen 3000/5000シリーズ以降、IF周波数はメモリ周波数/メモコン周波数と非同期設定が可能になったものの、それでも高周波数で1:1同期させた方が低遅延、高性能になるので3600MHz/C16のようなDDR4メモリが性能を追求するなら最適であり、最新のRyzen 7000シリーズでは6000MHz/CL30のDDR5メモリが高性能のスイートスポットとしてAMD公式からもアピールされています。
またIntel環境においても144FPS~360FPSのハイフレームレートなPCゲーミングではCPUボトルネックの緩和にメモリ周波数のOCが効いてきます。
下の記事はCPUのゲーム性能比較がメインの内容ですが、OCメモリのゲーム性能についても検証しています。
Core i9 14900K&RTX 4090の環境において、定格5600MHzのDDR5メモリと7200MHz OCのDDR5メモリでゲーム性能にどれくらい差が出るのか、最新18タイトルの実ゲームベンチマークで比較しているので参考にしてみてください。

G.Skill Trident Z5 Royal NeoのメモリOCを試す
「G.Skill Trident Z5 Royal Neo(型番:F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」を検証機材にセットアップしてメモリオーバークロックの動作検証を行っていきます。G.Skill Trident Z5シリーズにはメモリ周波数、枚数、容量などスペックに応じて多種多様なモデルがラインナップされています。加えてヒートシンク外装カラーやLEDイルミネーションの有無も。
なおOCプロファイル(Intel XMP, AMD EXPO)についてはあくまでメーカーによる”動作確認済み”の選別品であって”動作保証ではない”ので注意してください。
マザーボードやCPUとの相性によってはOCプロファイル通りに動作しない場合もあります。メーカー製品公式ページでは型番ごとにQVL(Qualified Vendor's List)として組み合わせ使用が推奨されるマザーボード/プラットフォームもリストアップされているのでG.Skill Trident Z5シリーズのOCメモリの購入前にはそちらも合わせて参考にしてください。
今回検証しているF5-6000J2836G16GX2-TR5NSは6000MHz/CL28なので、G.Skill公式のQVLにはメモリスロットが4基の一般的なAMD 800シリーズチップセット搭載マザーボードの名前が挙がっています。
製品公式ページ:https://www.gskill.com/qvl/165/425/1723009556/F5-6000J2836G16GX2-TR5NS-QVL

G.SkillのOCメモリにはBIOSからマニュアル設定もしくはXMPプロファイルでOCして故障したとしても、焼損・破損がなければ無期限に新品と交換可能という非常に手厚い保証があるのでメモリのオーバークロックを安心して行えます。保証期間も基本的に無期限の永久保証です。
G.Skill製メモリモジュール 保証規定 (リンクスインターナショナル)--------
正しい使用方法に従った上で製品が正常に動作しなかった場合、かつ、保証期間内と認められた場合に限り無償修理対応を致します。保証の対象は製品単体及び製品の付属品までとなります。
G.Skillメモリについては、マザーボードBIOS(UEFI)でIntel XMPプロファイルの適用、及び動作クロック・タイミングや駆動電圧の変更などに起因する故障で、かつ、製品に焼損・破損等がみられない場合においては保証対象となります。保証期間内であっても次の項目に該当する場合は保証対象外となります。
--(https://www.links.co.jp/support/gskill/)--------

OCプロファイルによるメモリ周波数6000MHz/メモリタイミングCL28のオーバークロックに対応する16GB×2枚組み32GB容量のメモリキット「G.Skill Trident Z5 Royal Neo(型番:F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」については、OC耐性の高さに定評のあるSK Hynix製メモリモジュールが採用されていました。

(製品型番およびスペックはそのままでも、メモリモジュールについてはロットやバージョンで変更される可能性があります。)
「G.Skill Trident Z5 Royal Neo(型番:F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」はRyzen 9000シリーズCPU向けのハイクロックなメモリOCに対応したモデルですが、SPDプロファイルとして収録されている最大スペックはJEDEC準拠の4800MHzです。
OCプロファイルを適用しない場合、CPUがサポートする定格最大メモリ周波数の5600MHzではなく、JEDEC準拠の4800MHz/CL42で動作します。

「G.Skill Trident Z5 Royal Neo F5-6000J2836G16GX2-TR5NS」はAMDプラットフォームのOCメモリ規格、AMD EXPOに対応したDDR5メモリとなっており、メモリには6000MHz/CL28のOCプロファイルが1つだけ収録されていました。


前置きはこの辺りにして「G.Skill Trident Z5 Royal Neo (F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」のメモリOCを実践していきます。
まずはAMDの最新メインストリーム向けCPUであるRyzen 9000シリーズCPUの3D V-Cache搭載モデル Ryzen 7 9800X3DとX870Eマザーボードの環境で「G.Skill Trident Z5 Royal Neo (F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」のOCプロファイルによるOCを実践してみました。

ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO(BIOS:0706)の環境では、OCプロファイルを適用するだけで16GB×2枚組み32GBで6000MHz/CL28のメモリOCが安定動作しました。MCLK/UCLK同期も自動設定のまま1:1同期です。



ASRock X870E Taichi(BIOS:3.16)の環境でも、OCプロファイルを適用するだけで16GB×2枚組み32GBで6000MHz/CL28のメモリOCが安定動作しました。MCLK/UCLKも1:1同期です。



GIGABYTE X870E AORUS MASTER(BIOS:F4i)の環境でも、OCプロファイルを適用するだけで16GB×2枚組み32GBで6000MHz/CL28のメモリOCが安定動作しました。MCLK/UCLKも1:1同期です。



MSI MPG X870E CARBON WIFI(BIOS:1.A21)の環境でも、OCプロファイルを適用するだけで16GB×2枚組み32GBで6000MHz/CL28のメモリOCが安定動作しました。MCLK/UCLKも1:1同期です。



G.Skill Trident Z5 Royal Neoのレビューまとめ
最後に「G.Skill Trident Z5 Royal Neo(型番:F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 流線形に生まれ変わった新生 Trident Zデザイン
- 宝石を散りばめた王冠(a crown jewel design)をイメージしたデザイン
- 簡単にメモリのOCが可能なIntel XMP3.0/ AMD EXPOプロファイルを収録
- ユーザーが自由に書き換え可能なプロファイルが2つ
- AMD Ryzen 9000環境でOCプロファイルによって6000MHz, CL28が正常動作
- OCプロファイルの適用だけで、MCLK/UCLKの1:1同期
- 8分割でライティング制御が可能なARGB LEDイルミネーション搭載
- 専用アプリ Trident Z Lighting Controlによってライティング制御が可能
- ASRock/ASUS/GIGABYTE/MSIなどMBのライティング制御機能に対応
- 焼損・破損がなければメモリOCで故障しても無期限に新品と交換可能な保証
(https://www.links.co.jp/support/gskill/)
- OC選別モデルなので16GB×2枚組みで2.5万円と高価(2025年1月)
「G.Skill Trident Z5 Royal Neo (F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」の検証ではメーカー動作確認済みのOCプロファイルを使用することによって、AMD Ryzen 9000シリーズCPU&X870Eマザーボード環境においてメモリ周波数6000MHz/CL28のオーバークロックが手軽に行え、安定動作が確認できました。
Ryzen 9000/7000シリーズCPU環境でハイパフォーマンスな環境を構築する時、AMD公式からも推奨されているようにメモリ周波数6000MHzかつメモリタイミングCL30は定番スペックですが、 「G.Skill Trident Z5 Royal Neo (F5-6000J2836G16GX2-TR5NS)」ならさらに低遅延なCL28を実現できます。
最新の高画質やハイフレームレートなゲーミングシーンではシステムメモリもボトルネックになることはあるので、ゲーム性能を追求する人はOCメモリの導入も検討する価値はあると思います。
欲を言えば、Intel XMP3.0/AMD EXPOなどDDR5メモリでは最大5つのOCプロファイルのうち、メーカーが2つ~4つまで使用できるので、一部他社製品のようにもう少し緩めのOCプロファイル、F5-6000J2836G16GX2-TR5NSなら6000MHz/CL30~CL32、Ryzen 9000の定格であるメモリ周波数 5600MHzなども収録されていると良かったのですが。
「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」についてもう1つ大きな魅力は、宝石を散りばめた王冠(a crown jewel design)をイメージしたデザインのヒートシンクを搭載しているところです。
カラーリングも今回レビューしたスタイリッシュなシルバーと、豪華絢爛なゴールドの2色があり、魅せる自作PCの幅を広げてくれるアイテムです。
加えて、専用ライティング制御ツールによって操作可能な8分割ARGB LEDイルミネーションが搭載され、ASUS AURA SyncやMSI Mystic Lightなど主要4社のマザーボードで利用可能なライティング制御機能とも互換性があります。
アドレッサブルLEDイルミネーションを自由自在に操作して自作PCをカッコよくライトアップできるので、最新環境に最適化されたハイパフォーマンスな動作のみならず、PCをオシャレに装飾したいユーザーにとっても非常に魅力的な製品です。
以上、「G.Skill Trident Z5 Royal Neo」のレビューでした。

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G.Skillの高級感溢れるDDR5メモリキット「Trident Z5 Royal Neo」をレビュー。 【やっぱりRoyalは美しい!】
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) February 12, 2025
6000MHz/CL28の超低レイテンシなメモリOCに対応するモデル F5-6000J2836G16GX2-TR5NSをRyzen 7 9800X3Dで試してみた。https://t.co/qwKxLhA4Fm pic.twitter.com/SNEGgHCxDY
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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