Kingston KC3000 2TB


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連続読み出しと連続書き込みが7000MB/sに達するPCIE4.0対応のハイエンドNVMe M.2 SSD「Kingston KC3000」でPlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設し、PS5ネイティブ対応タイトルを使用してゲームロード時間を比較してみました。
DSC02533_DxO




目次


1.Kingston KC3000をPS5増設用M.2 SSD要件からチェック
補足.各自でヒートシンクを装着する場合のオススメ製品


2.Kingston KC3000の冷え具合をチェック

3.PS5にKingston KC3000を増設する手順

4.PS5に増設したKingston KC3000のゲームロード時間を比較

5.レビューまとめ



【機材協力:Kingston】



Kingston KC3000をPS5増設用M.2 SSD要件からチェック

PlayStation公式から公表されているPS5増設用M.2 SSD要件と照らし合わせて、「Kingston KC3000」の概要をチェックしてみます。

まず、PS5増設用M.2 SSD要件をおさらいしておきましょう。
PlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設するのに使用するM.2 SSDは、CSゲーマーには不慣れな自作PC向け部品のSSDを使用することになります。
PS5公式サポートページで公開されている『PlayStation 5にM.2 SSDを取り付ける方法』の要件を重要ポイントに絞ってまとめなおしました。
PS5-SSD-Expantion-Requirement
PS5公式サポートページを見ての通り、PS5のストレージ増設に使用するM.2 SSDには放熱ヒートシンクが必須となっています。
いくつか図解がありますが公式サポートページで掲載されている一番最後の両面ヒートシンク取り付け時の図が一番分かりやすいと思います。難しく考えず、単純に『M.2 SSD基板から上8.0mmまで』、『M.2 SSD基板から下2.45mmまで』の2つの要件を抑えておけばOKです。
ps5-ssd-dimension




「Kingston KC3000」には今回レビューする容量2048GB(型番:SKC3000S/2048G)に加えて、512GB(型番:SKC3000S/512G)、1024GB(型番:SKC3000S/1024G)、さらに最大容量の4096GB(型番:SKC3000S/4096G)の4モデルがラインナップされています。
Kingston KC3000_volume

「Kingston KC3000」のSSD本体の外観は次のようになっています。普通にM.2 2280サイズ、M-Key型のM.2 SSDです。PCB基板は黒色です。
「Kingston KC3000」にはM.2 SSDヒートシンクは標準では付属していないので、後ほど紹介するオススメのM.2 SSDヒートシンクなどを各自で購入して装着する必要があります。
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Kingston KC3000ではM.2 SSD基板の表面に薄型グラフェン・アルミニウム製ヒートスプレッダーが標準で貼り付けられています。
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Kingston KC3000の表面には中央にメモリコントローラー、その左隣にDRAMキャッシュ、左右にある残り2/3のスペースには4枚のメモリチップが実装されています。
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Kingston KC3000のメモリコントローラーは公表されていませんが、サンプル機を確認したところ、12nmプロセスで製造される最新PHISON PS5018-E18でした。前PHISON PS5016-E16ではチップ表面にはニッケルメッキの金属製プレートが装着されていましたが、今回は金属製プレートなどの放熱を補助するパーツは装着されていません。
DSC02543_DxO-horz
なおKingston KC3000に使用されているメモリコントローラーPHISON PS5018-E18はメモリチップやDRAMキャッシュと比較して素子の高さがコンマ数mm程低くなっています。
各自で用意したM.2 SSDヒートシンクを使用する場合は、ヒートシンク(サーマルパッド)としっかり接しているかどうかには注意してください。
DSC02548_DxO

製品型番・シリアル番号記載のシールが貼られている裏面について、512GBと1024Bの2モデルは表面のみの片面実装ですが、2048GBと4096GBの大容量モデルはDRAMキャッシュ1枚とNANDメモリチップ4枚などが実装されていて両面実装となります。
市販のM.2 SSDヒートシンクを使用する場合は、両面実装のM.2 SSDに対応しているかどうか注意してください。
DSC02540_DxOs


連続読み出し5500MB/s以上という性能要件について、「Kingston KC3000」は最小容量の500GBモデルでも連続読み出しの仕様値は7000MB/sをマークしています。
今回検証する「Kingston KC3000」の2TBモデルはPC上のCrystalDiskMark8による実測値で、連続読み出し速度7300MB/s超と公式の推奨性能を余裕で上回ります。

Kingston KC3000 2TB_CDM8
ちなみに「Kingston KC3000」の製品スペック一覧は次のようになっています。
「Kingston KC3000」のMTBF(平均故障間隔)は180万時間、書込耐性は1TBで800TBW、2TBで1600TBWとなっており、メーカーによる製品保証期間は5年間です。耐久性と保証期間ともにSamsungやWDといった有名メーカーと遜色ない数値なので安心して使用できます。
Kingston KC3000_spec



各自でヒートシンクを装着する場合のオススメ製品

自作PC関連に不慣れな人には標準でヒートシンクを搭載したM.2 SSD製品がオススメです。ただし、今回レビューする「Kingston KC3000」のように、自作PC向けパーツではヒートシンク非搭載が主流なので、ヒートシンク非搭載のM.2 SSDを使用する場合にオススメなヒートシンクやSSDについても紹介します。




Kingston KC3000の冷え具合をチェック

続いて、「Kingston KC3000」の冷え具合、長期的に負荷がかかっても安定動作するのかをチェックしていきます。

「Kingston KC3000」に市販ヒートシンクを装着した時の冷却性能が気になるところですが、PlayStation 5組み込み時について検証するのは少々難しいので、今回は自作PCのマザーボードに組み込み、SBファンで緩く風が当たっているというPS5搭載時に近い条件で連続して負荷をかけてもサーマルスロットリング(メモリコントローラーやメモリチップの高温による性能低下)は発生せず、安定した動作が可能かどうかをチェックします。
CFD Gaming HSN-TITAN review_09458_DxO
測定時の検証負荷としてはCrystalDiskMark8.0.4 (NVMe SSD, 8GiB)を使用し、間を置かず複数回ベンチマークをループさせ、その間のSSD温度や読み出し・書き込み速度のモニタリング値はHWiNFOを使用してログを取得します。5回ループさせるので負荷をかけ続ける時間は25分程度です。
PS5においては基本的にゲームロードによる読み出し負荷しか発生しないはずなので、このテスト方法で温度的、速度的に問題がなければ、PS5組み込み時も安定動作を期待できるはずです。
NVMe SSD_temp test


PS5の組み込み要件もそうですが、PCIE4.0対応NVMe M.2 SSDは非常に高速な反面、発熱の大きいのでヒートシンクを組み合わせて使用するのが推奨されます。ただ今回はヒートシンク使用時との比較のため、ヒートシンクを装着せず、M.2 SSDをむき出しのままで温度や速度を測定してみました。
Kingston KC3000シリーズではメモリチップ付近のSSD温度をモニタリングできます。
「Kingston KC3000 2TB」をヒートシンクなし、CrystalDiskMarkで負荷をかけ続けたところ、数分足らずでサーマルスロットリングによる速度低下が発生しました。
Kingston KC3000 2TB_temp_no-HS

続いて、PCIE4.0対応SSDも販売しているPC部品の大手代理店CFDから発売中のM.2 SSDヒートシンク「CFD Gaming HSN-TITAN」を装着した場合をチェックしていきます。
CFD Gaming HSN-TITAN review_09447_DxO
M.2 SSDヒートシンクCFD Gaming HSN-TITANを装着して、同様に「Kingston KC3000 2TB」へCrystalDiskMarkで負荷をかけ続けた結果が次のようになっています。
ヒートシンクなしの状態では数分で盛大にサーマルスロットリングが発生してしまいましたが、M.2 SSDヒートシンク CFD Gaming HSN-TITANを使用したところ、安定した読み書きアクセスを発揮できました。
PS5組み込みであれば、CrystalDiskMarkを周回させるよりも負荷は小さく、内部で適切なエアフローもあるはずなので、Kingston KC3000は問題なく運用できると思います。
Kingston KC3000 2TB_temp_tp-HS

以上では一般的な形状で冷却性能に優れたM.2 SSDヒートシンク「CFD HSN-TITAN」を使用した例を紹介しましたが、冷却性能を重視するなら拡張スロットカバー型ヒートシンクの「ElecGear EL-P5C」や「Sabrent M.2 NVMe PS5 heatsink」も検討してみてください。
使い方や冷え具合を解説した詳細レビューも公開しているので、気になる方は参照してみて下さい。







PS5にKingston KC3000を増設する手順

PlayStation 5の拡張スロットに市販のM.2 SSD、「Kingston KC3000」を増設する手順について紹介します。
PS5でカバーが取り外し方向へスライドしないようにロックしているのは、縦置きした時に上側奥に当たる角にある2つの丸形の出っ張りだけなので、ここを外に引っ張って浮かせ、縦置き時の下方向へカバーを押すor引くと簡単に外れます。
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M.2 SSD増設用の拡張スロットは正面から見て右側面の手前に配置されています。
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拡張スロットにネジ止めされた金属製カバーを取り外すと、最大でM.2 22110サイズに対応したM.2スロットが現れます。なおPS5のSSD増設には1番のプラスドライバーが必要です。
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M.2 SSD固定用ネジ&スペーサーが、標準ではM.2 22110サイズに合わせて装着されているので、まずはこれを取り外します。
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80(M.2 2280)、110(M.2 22110)のようにサイズに合わせて基板上には数字が記載されています。Kingston KC3000はM.2 2280サイズなので、80の数字が書いてある穴にスペーサーを装着します。
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スペーサーを装着したらM.2スロットにM.2 SSDを挿入します。M.2 SSDは水平から10度くらい、少しだけ斜めにしてゆっくりと挿入してください。小さく薄い基板なので、破損しないように注意を。M.2スロットに奥まで挿入出来たらネジを固定します。
CFD Gaming HSN-TITAN review_09459_DxO
あとは金属製カバーを装着しなおして、物理的な作業としての増設は完了です。
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M.2 SSDを増設してからPS5の初回起動時、M.2 SSDがPS5用にフォーマットされていない場合、次のようなフォーマット画面が表示されます。
PlayStation5_M.2 SSD_Format (1)
フォーマットを選択すると増設したM.2 SSDのフォーマットが始まります。増設したSSDにデータを保存していた場合、フォーマットによって全て消えるので、大切なデータがある場合は事前にバックアップしておいてください。なお増設SSDのフォーマットは、PS5の内蔵SSDには何も影響しないので安心してください。
PlayStation5_M.2 SSD_Format (2)
PlayStation5_M.2 SSD_Format (3)
M.2 SSDのフォーマットが完了すると、PS5上でそのSSDを使用した時の連続読み出し速度が表示されます。OKを選択するとPS5が通常メニューで起動します。
PlayStation5_M.2 SSD_Format (4)

増設したM.2 SSDの空き容量やインストール済みコンテンツは、「設定 - ストレージ」から確認できます。
PlayStation5_manage_M.2 SSD (1)
PlayStation5_manage_M.2 SSD (2)
PlayStation5_manage_M.2 SSD (3)
PlayStation5_manage_M.2 SSD (4)

M.2 SSDの増設直後はPS5ネイティブ対応タイトルのインストール先は標準で内蔵SSDになっているので、「インストール先」の項目からM.2 SSDストレージを選択します。
PlayStation5_game_install-to-m.2 SSD (1)

内蔵SSDにインストール済みのゲームについては、同じく「設定 - ストレージ - 本体ストレージ - ゲームとアプリ」の順番にアクセスし、各アプリを選択して表示される「移動する項目を選択」でM.2 SSDへ移動させることができます。
PlayStation5_game_move-to-m.2 SSD (1)
PlayStation5_game_move-to-m.2 SSD (2)
PlayStation5_game_move-to-m.2 SSD (3)



PS5に増設したKingston KC3000のゲームロード時間を比較

さて、ここからは最も重要な項目、PlayStation 5に市販のM.2 SSD「Kingston KC3000」を増設した時に、標準搭載SSDと同等、もしくはそれ以上に高速にPS5ネイティブ対応タイトルをプレイできるのか、ゲームロード時間を比較してみました。

「Kingston KC3000 2TB」はPC上でアクセススピードを測定すると連続読み出し速度は7300MB/s程度を示しますが、PS5でフォーマットした際に表示される読み出し速度は6500MB/s程度でした。PS5増設SSDの性能要件を問題なくクリアしています。
Kingston KC3000 2TB_Speed_inPS5

増設可能なストレージ容量について紹介しておくと、まず大前提としてPlayStation 5の標準内蔵SSDではシステム等で容量が使用されるので、ゲームなどのインストール先としてユーザーが自由に使用できるのは650GB程度です。
PlayStation 5 Internal SSD_Volume
「Kingston KC3000」の2TB容量モデルをPS5の増設ストレージに使用すると2.04TBを新たにストレージとして使用できました。
Kingston KC3000 2TB_Volume_inPS5


USB外付けストレージから、PS5ネイティブ対応タイトル「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」をコピーインストールするのにかかる時間を比較してみました。USB外付けストレージにはUSB3.2 Gen2(10Gbps)対応で連続読み出し速度1000MB/s超を発揮する「Crucial X8 Portable SSD 2TB」を使用しています。


PS5ネイティブ対応タイトル「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」のコピーインストールにかかった時間について、「Kingston KC3000 2TB」など各種SSDについて比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_1_Copy-Install_Kingston KC3000 2TB


続いてM.2 SSD増設でインストール先として指定して起動も可能になったPS5ネイティブ対応タイトルのゲームロード時間を比較します。
ゲームロード時間の比較には、PS5ネイティブ対応タイトルから、「Final Fantasy VII REMAKE INTERGRADE」、「Ghost of Tsushima Director's Cut」、「Marvel's Spider-Man Remastered」、「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」、「Tales of ARISE」、以上の5タイトルを使用しています。
PlayStation5_M.2 SSD_Game-Load


Final Fantasy VII REMAKE INTERGRADEについて、『PS5のホーム画面から起動し、ニューゲームやコンティニューなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_2_FF7R_1_Kingston KC3000 2TB

Final Fantasy VII REMAKE INTERGRADEについて、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_3_FF7R_2_Kingston KC3000 2TB

Ghost of Tsushima Director's Cutについて、『PS5のホーム画面から起動し、最終セーブデータ(同一地点)を読み出してプレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_4_GoT_1_Kingston KC3000 2TB

Ghost of Tsushima Director's Cutについて、『マップのファストトラベルでプレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_5_GoT_2_Kingston KC3000 2TB

Marvel's Spider-Man Remasteredについて、『PS5のホーム画面から起動し、ニューゲームやコンティニューなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_6_MSp_1_Kingston KC3000 2TB

Marvel's Spider-Man Remasteredについて、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_7_MSp_2_Kingston KC3000 2TB

Marvel's Spider-Man Remasteredについて、『マップのファストトラベルでプレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_8_MSp_3_Kingston KC3000 2TB

ラチェット&クランク パラレル・トラブルについて、『PS5のホーム画面から起動し、ニューゲームやコンティニューなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_9_RaC_1_Kingston KC3000 2TB

ラチェット&クランク パラレル・トラブルについて、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_10_RaC_2_Kingston KC3000 2TB

Tales of ARISEについて、『PS5のホーム画面から起動し、ニューゲームなどを選択するスタートメニューが表示されるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_11_ToA_1_Kingston KC3000 2TB

Tales of ARISEについて、『ロードから特定のセーブデータを選択し、プレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_12_ToA_2_Kingston KC3000 2TB

Tales of ARISEについて、『マップのファストトラベルでプレイ可能になるまで』の時間を比較した結果が次のようになっています。
PS5-SSD-EX-Test_13_ToA_3_Kingston KC3000 2TB



レビューまとめ

「Kingston KC3000」でPlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設し、PS5ネイティブ対応タイトルを使用してゲームロード時間を比較してみた結果について箇条書きで簡単にまとめると次の通りです。
  • PS5のロード時間は内蔵SSDと増設M.2 SSDでほぼ同じ
  • SSD容量をそのままPS5ネイティブ対応タイトルのインストール先に使用できる
  • Kingston KC3000は512GBから最大4TBまで幅広くラインナップされている

ゲームロードやUSBストレージからのコピーインストールの検証結果の通り、「Kingston KC3000 2TB」をはじめとして、拡張スロットで増設したM.2 SSDの性能はPS5の内蔵SSDとほぼ同等です。
将来的に差が出る可能性は否定できないのでSSD性能が高いに越したことはありませんが、今回検証したタイトルについて言えば、PC上で連続読み出し7000MB/s超の最新製品でも、5000MB/s程度のPCIE4.0対応初期製品でもパフォーマンスには大きな差はありませんでした。
補足すると、PCIE4.0x4接続対応したNVMe M.2 SSDのアーリーアダプターであるPhison PS5016-E16搭載SSDはPC上での連続読み出し性能は5000MB/s程度となっており、PS5のSSD増設要件を下回りますが、PS5でフォーマットした際に表示される連続読み出し性能は5500MB/s以上をマークしていました。

2021年8月現在市販されているPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDについてはどれを使用しても基本的にゲームロード性能には製品個別の比較でも内蔵SSDとの比較でも大差はないようなので、『1.容量に対して価格が安価である(別売りの場合はヒートシンクも込みで)』、『2.PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している』、以上2点を優先して選べばOKだと思います。


以上、『【SSD増設】Kingston KC3000でPS5のロード時間を比較してみた』でした。
Kingston KC3000 2TB



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