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長尾製作所による日本のものづくりの技術を結集して製作した、自作PCパーツが主役になるE-ATX/SSI-EEB対応オープンフレーム「SS-NFRAME-EATX」をレビューします。
製品公式ページ:https://www.shinwa-sangyo.co.jp/products/pc-case/ss-nframe-eatx
レビュー目次
1.SS-NFRAME-EATXの梱包・付属品
2.SS-NFRAME-EATXの外観・組み立て
3.SS-NFRAME-EATXのビルドPCギャラリー
4.SS-NFRAME-EATXのレビューまとめ
【機材協力:親和産業】
SS-NFRAME-EATXの梱包・付属品
まずはパッケージを開封して、SS-NFRAME-EATXの内容品をチェックしていきます。「SS-NFRAME-EATX」は製品解説シールが貼られた茶色の段ボール箱で梱包されています。
梱包サイズは意外と小さめでATXサイズマザーボードくらいのサイズ感です。段ボール箱の側面を開いて中身を取り出します。
「SS-NFRAME-EATX」のベンチテーブル本体を構成する板金部品はビニール袋に包装されています。(下写真では取り出し済み)
大きい部品は下写真のように6個と少なく、製品サンプルイメージと見比べれば、どれがどこの部品かは一目で分かると思います。
「SS-NFRAME-EATX」の付属品は組み立てに使用する各種ネジ類に加えて、ゴム足、スイッチ、持ち手などがあります。ネジ類は種類が多いですが、用途が記載されたシールを貼って小分けビニールに封入されているので、間違えることはないはずです。
SS-NFRAME-EATXの外観・組み立て
続いて「SS-NFRAME-EATX」を組み立てながら細部をチェックしていきます。組み立てについては付属のマニュアル冊子がしっかりしているのであまり説明することもないので、組み立て中に気になった部分だけピックアップしてきます。
まずはマニュアルの通り、正面プレートと底面プレートをネジ止めします。
L字に折り曲げられた板金同士が上手く噛み合うことで強度を増しているのが分かります。後方のスタンドオフだけでなく、こういう形でも補強しているのには感心しました。いきなり工夫を感じる構造です。
組み立てで少し難しいかもしれないのは、マザーボードトレイと上側プレートの組み立てです。
マザーボードトレイを横に倒して、上側プレートをネジで仮止めします。マザーボードトレイの前後位置調整があるので、この段階ではネジ止めに遊びを持たせてください。
この2つをネジで仮止めしたらマザーボードトレイを縦に向けて、通常の水平もしくは垂直配置でPCIEブラケットをマザーボード裏側からネジ止めします。
最後にPCIEブラケットを下に向けて、マザーボードトレイの前後位置を希望の場所にスライドさせ、底面のネジをしっかり締めます。
あとはマニュアル冊子の通りに作業していけば簡単に「SS-NFRAME-EATX」は組み立てることができると思います。
ちなみに今回レビューするのはE-ATXやSSI-EEBの大型マザーボードに対応したモデルですが、長尾製作所のオープンフレームにはATX対応モデル「SS-NFRAME-ATX」、Micro-ATX対応モデル「SS-NFRAME-MATX」、Mini-ITXマザーボード&ATX電源対応モデル「SS-NFRAME-ITX-APS」、Mini-ITXマザーボード&SFX電源対応モデル「SS-NFRAME-ITX」もラインナップされています。
通常モデルはブラックですが、ホワイト、レッド、グリーンなどカラーバリエーションモデルも数量限定で販売されていたります。
長尾製作所のオープンフレームで最大モデルの「SS-NFRAME-EATX」は前述の通り、E-ATXやSSI-EEBの大型フォームファクタのマザーボードに対応します。実際にSSI-EEBサイズのEVGA SR-3 Darkを問題なく設置できました。
1つ気になったのは、フルサイズのE-ATXや(自作PCマザーボードによくあるATXよりも30mm程度横長なものではなく)、デュアルCPUソケットのマザーボードで採用されるSSI-EEBでは、マザーボードを固定するネジ穴が12個程度あるのですが、「SS-NFRAME-EATX」には固定用スペーサーが10個しか付属しません。
SSI-EEB対応が謳われているので固定用スペーサーはスペアも含めて12~14個は付属して欲しいところ。
E-ATX対応大型モデル「SS-NFRAME-EATX」の特有の機能として、オープンフレーム右端に装着可能なラジエーターブラケットがあります。
ラジエーターブラケットは固定部品とブラケットフレーム本体で構成されており、ブラケットフレームを固定する固定部品には半円状に7個のネジ穴があるので、180度7段階で向きを調整できます。
SS-NFRAME-EATXのビルドPCギャラリー
「SS-NFRAME-EATX」に各種PCパーツを組んで作成した自作PCのギャラリーとなります。今回のサンプルビルドには上でも写真を掲載しているSSI-EEBサイズのマザーボード「EVGA SR-3 Dark」を使用しています。28コア56スレッドCPUのIntel Xeon W-3175Xに対応する変態マザーボードです。
「SS-NFRAME-EATX」はE-ATXやSSI-EEBに対応するオープンフレームなので、EVGA SR-3 Darkも問題なく設置できます。SSI-EEBサイズならマザーボードトレイ最右端にあるケーブルホールも使用できます。
「SS-NFRAME-EATX」にSSI-EEBマザーボードを組み合わせた時のピッタリ感は無駄がなく、素晴らしい。
付属のラジエーターブラケットを使用することで、360サイズの簡易水冷CPUクーラーも問題なく設置できます。
手順が前後していますが、電源ユニットやストレージを設置したらPCの組み立ても完了です。
オープンフレーム「SS-NFRAME-EATX」はPC部品が剥き出しなので、LEDイルミネーションを搭載した部品も映えます。
SS-NFRAME-EATXのレビューまとめ
最後に「SS-NFRAME-EATX Black Solid」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 国産のE-ATX/SSI-EEB対応オープンフレーム
- 自作PC部品のディスプレイに最適
- 強度に優れたスチール板金で製作されている
- PCIEブラケットは水平配置に加えて、垂直配置にも対応
(ライザーケーブルは各自で用意する必要あり)
- SSI-EEB対応だが、マザーボード固定スペーサーが10セットしかない
「SS-NFRAME-EATX」は1.6mm厚のスチール板金に折り曲げ加工やパンチング加工を施して製作されたオープンフレームですが、”長尾製作所が日本のものづくりの技術を結集して”とアピールされているだけあって、ペコペコと折れ曲がるような感じもなく、非常にガッシリとしています。
パッと見でグラつきが心配になりそうな電源ユニットを格納するコの字部分もL字の折り曲げ部をかみ合わせる構造などの工夫によりしっかりとしています。工作精度も高くネジ穴が微妙にずれていてネジ固定がしにくい、といったこともありません。
今回レビューした「SS-NFRAME-EATX」はE-ATXやSSI-EEBに対応する大型モデルですが、標準的なATXサイズや、より小型なMicro-ATX、Mini-ITXに対応したモデルも販売されています。お気に入りの自作PCをディスプレイできるサブ機の構築などにオススメなPCケース(オープンフレーム)です。
以上、「SS-NFRAME-EATX」のレビューでした
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長尾製作所による日本のものづくりの技術を結集して製作した、自作PCパーツが主役になるE-ATX/SSI-EEB対応オープンフレーム「SS-NFRAME-EATX」をレビュー。28コアCPUのモバイルPCを構築!?https://t.co/DRVftf4eLC pic.twitter.com/5LukeX7upH
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) January 20, 2022
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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