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PCIE5.0電源(12VHPWR)にも対応する、Cybenetics Platinum認証を取得かつ電源容量1000Wの大容量なスモールフォームファクタ向けSFX-Lサイズ電源ユニット「SilverStone SX1000R Platinum(型番:SST-SX1000R-PL)」をレビューしていきます。
製品公式ページ:https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/power-supplies/sx1000r_pl/
SilverStone SX1000R Platinum レビュー目次
1.SilverStone SX1000R Platinumの外観や概要について
2.SilverStone SX1000R Platinumのケーブルや電源端子について
3.SilverStone SX1000R Platinumのファンノイズ
4.SilverStone SX1000R Platinumのレビューまとめ
【機材協力:SilverStone】
SilverStone SX1000R Platinumの外観
早速パッケージを開封してSilverStone SX1000R Platinumの外観や付属品をチェックしていきます。「SilverStone SX1000R Platinum」のパッケージの構造はN式箱で、天面を短辺方向に開くので開封時のスペースが最小限です。キャラメル箱型の外スリーブや長辺方向に開くN式箱でないのは個人的に好感が持てるところです。
パッケージを開くと右側にはスポンジスペーサーに保護された電源ユニット本体が収められており、各種ケーブル類は専用ナイロンバッグに封入された状態でパッケージ左側に収められていました。
プラグインケーブル以外の付属品としては固定ネジとACケーブルとケーブルタイとマニュアルです。SFX to ATX電源マウントブラケットも標準で付属しています。
電源ユニット本体はスポンジ製スペーサーで保護された状態でパッケージ内に収納されています。
「SilverStone SX1000R Platinum」の電源ユニット本体をチェックしていきます。
「SilverStone SX1000R Platinum」は電源ユニット側面にメーカーロゴや製品名が描かれたシールが貼られている以外に装飾の類はなく、シンプルな外観です。
「SilverStone SX1000R Platinum」はSFX-L電源ユニットなので寸法は規格で規定されており、幅125mm×高さ63.5mm×奥行125mmです。SFX電源よりも奥行きが25mm大きくなっています。
SFX-L電源は自作PC標準規格のATX電源よりも背が低いので、別売りのATX電源 to SFX電源マウント変換ブラケット「SilverStone SST-PP08B」を使用することで、マザーボード直上に電源ユニットを設置するようなコンパクトPCケースでCPUクーラーの設置スペースを拡張することができます。
SFX電源よりも25mm大きい奥行きによって、SFX-L電源ユニットの「SilverStone SX1000R Platinum」は120mm角15mm厚のスリムファンを搭載でき、電源ユニットの冷却性能や静音性においてアドバンテージがある構造になっています。
冷却ファンの軸受けには摩擦が少なく高耐久性・長寿命なダブルボールベアリングが採用されています。
「SilverStone SX1000R Platinum」は低負荷時に電源ユニット冷却ファンが停止するセミファンレス機能にも対応しており、電源負荷20%以下(200W以下)でファンが停止します。電源負荷700W以下でファン速度が1000RPM以下となっており、ファン動作時の静音性も高そうです。
「SilverStone SX1000R Platinum」ではATX24ピン以外の使用しない可能性のあるプラグインコネクタには防塵保護キャップが付属しています。電圧のかかる部位なので不測のショート発生などを避けるための措置としては良いと思いました。長期使用で放置したままの端子の劣化も抑えられそうです。この保護キャップは他の高級プラグイン電源にも採用して欲しいです。
「SilverStone SX1000R Platinum」は電源ケーブルが全て着脱可能なフルプラグイン型で、プラグイン端子は次のようになっています。
ATX24PIN端子と並んで追加で4PINのSense端子が実装されています。Sense端子は製品公式ページでも補足されているように、『1~2%の電力制御パフォーマンス向上』のために実装されています。
「SilverStone SX1000R Platinum」のプラグイン端子のピンアサインは、基本的に同社の従来モデルと共通なので、SilverStone第3世代プラグインコネクタにも対応するショートケーブル PP06BEシリーズだけでなく、従来品のショートケーブルキット PP05-Eも使用できます。
なお上で紹介したATX24PIN電源ケーブルのSense端子はオプショナルな電力供給安定機能なので、PP06BEやPP05-EのようにSense端子のないATX24PIN電源ケーブルも問題なく使用できます。
ただし「SilverStone SX1000R Platinum」など第3世代プラグインコネクタのSilverStone製電源ユニットでは従来モデルとの違いとして、EPS電源とPCIE補助電源のプラグインコネクタが共通化しています。従来モデル(第2世代プラグインコネクタ)ではEPS電源は黒色、PCIE補助電源は青色のコネクタでピンアサインも異なっています。
「SilverStone SX1000R Platinum」ではPCIE補助電源プラグインケーブルのみPP05-E/Lなど従来のアクセサリパーツと非互換なので注意してください。
「SilverStone SX1000R Platinum」などPCIE電源とEPS電源でプラグインコネクタが共通化された電源ユニットでPCIE電源ケーブルをショートケーブルに変更したい場合は、新たに発売されたショートケーブル PP06BEシリーズの「PP06BE-PC335(EPS/ATX12V 8pin to PCIe 6+2pin)」を使用してください。
ACコンセントケーブルは国内のPC関連でよく使われる3PINタイプの端子になっています。コンセントからの電力供給を簡単にカットできるロッカー型ハードウェアスイッチが付いています。
「SilverStone SX1000R Platinum」はCybeneticsが展開するETAという基準において、対応負荷の広域で89~91%以上という優れた電力変換効率揮することが確認済みのCybenetics Platinum認証を取得しています。
「SilverStone SX1000R Platinum」の電源容量は1000Wの大容量で+12Vはシングルレールで83.3Aの出力に対応します。
10コア以上のウルトラメニーコアCPUへ電力供給を行うEPS電源や、TGP300W超のウルトラハイエンドGPUへ電力供給を行うPCIE補助電源では、それだけで20Aを超える出力を要求することもありますが、「SilverStone 「SilverStone SX1000R Platinum」はそれらに対して安定した電力供給が可能な容量を備えています。
「SilverStone SX1000R Platinum」はGeForce RTX 40グラフィックボードの補助電源として各社オリファンモデルで統一して採用されている新コネクタ、12VHPWRに対応しています。
12VHPWR電源ケーブルが付属する「SilverStone SX1000R Platinum」なら、複数基のPCIE 8PINに変換するドングルを使用する必要がないので、GeForce RTX 4090/4080でPCを組む時に配線がスマートになります。
12VHPWRの規格として供給可能な電力は最大600Wですが、12VHPWRで接続されたPCIE拡張カード側から認識できる電源ユニットの供給可能電力は600W/450W/300W/150Wの4種類に分けられます。
12VHPWRには実際に電力供給を行う12PINに加えて、電源ユニットとPCIE拡張ボードが供給可能電力や稼働状態を伝えるサイドバンドシグナルのための4PINがあります。
この4PINのうちSense0(S3)とSense1(S4)の状態によってPCIE拡張ボードは接続された電源ユニットが供給可能な電力を認識できます。
例えば電源ユニットがSense0を開放、Sense1を接続(グランド)とすることで、PCIE拡張ボードはその電源ユニットが最大450Wまでの電力供給に対応している、と認識できます。
12VHPWR対応電源ユニットといっても必ずしも最大値の600W給電に対応しているわけではなく、上記の通り、600W/450W/300W/150Wの4種類があるので、IntelのATX3.0デザインガイドでは電源ユニットや電源ケーブル自体が対応している最大電力を12VHPWRケーブルに明記するよう規定されています。
以上を踏まえて、「SilverStone SX1000R Platinum」の話に戻ります。
公式ページにおいて『PCIE5.0(12VHPWR)電源に対応』とのみ表記されており、接続された拡張ボード側から認識できる供給可能最大電力は何なのか公表されていませんが、実機を確認したところ、「SilverStone SX1000R Platinum」に付属する12VHPWR電源ケーブルには”600W”と記載されていました。
「SilverStone SX1000R Platinum」に付属する12VHPWR電源ケーブルをGeForce RTX 4090グラフィックボードに使用した場合、ファクトリーOCや手動設定による450W以上への電力制限解除に対応しているモデルにおいて450W以上への設定が可能でした。
SilverStone SX1000R Platinumのケーブルや電源端子について
「SilverStone SX1000R Platinum」に実装されている電源コネクタの種類やケーブル長についてチェックしていきます。「SilverStone SX1000R Platinum」のプラグインケーブルは製品パッケージ内の電源ユニット本体右側に収められていたナイロンバッグの中に入っています。
「SilverStone SX1000R Platinum」で使用するプラグインケーブルはいずれも、高級電源に採用されることが多く、省スペースで取り回しに優れたフラットきしめん型ケーブル(リボンケーブル)で構成されています。
「SilverStone SX1000R Platinum」で使用可能な電源ケーブルの長さやコネクタ数の一覧は次のテーブルのようになっています。
「SilverStone SX1000R Platinum」をはじめSilverStone製のSFX電源ユニットやSFX-L電源ユニットは別売りオプションパーツ、SilverStone第3世代プラグインコネクタにも対応するショートケーブル PP06BEシリーズや、従来品のショートケーブルキット PP05-Eも使用できます。
PP06BEやPP05-Eの電源ケーブルは長さが短いだけでなく、付属ケーブルよりも細く柔らかいため非常に取り回しがよく、小型PCのビルドに最適化されています。
これらのショートケーブルを使うと実際にMini-ITX対応コンパクトPCケースで自作PCを組む時に電源ケーブルのケーブルマネジメントがとても楽になるので、SFX電源に対応したコンパクトPCを作成するならSilverStoneの製品は特にオススメです。
SilverStone SX1000R Platinumの電源ケーブルについて個別にチェックしていきます。
一般的なATX電源ではATX24PINケーブルの長さは500~600mm程度の長さですが、「SilverStone SX1000R Platinum」のATX24PINケーブルは小型PCケースへの組み込みが想定されて長さ300mmのショートケーブルになっています。
ATX24PINケーブルには電源ユニット本体をチェックした時に紹介したようにOC時の電力供給安定機能用のSense端子がマザーボード側のコネクタから伸びています。
PCIE補助電源とEPS電源のケーブルは見分けるのが面倒ですが、「SilverStone SX1000R Platinum」のプラグインケーブルではそれぞれの電源コネクタの側面に「PCI-E」や「EPS」と表記されており、自作PC初心者にもわかりやすくなっています。
「SilverStone SX1000R Platinum」ではEPS 8PIN電源のプラグインケーブルは全長400mmのケーブルが2本付属します。
Mini-ITXマザーボードはEPS電源を1つしか使用しませんが、最近ではSFX電源とATXやMicro-ATXマザーボードを組み合わせるようなコンパクトPCケースもあるので、「SilverStone SX1000R Platinum」ならそういったビルドを組む時にEPS電源8PIN端子を2基使用できます。
EPS端子については「SilverStone SX1000R Platinum」に標準で付属するケーブルでは2つの4PIN同士を固定するロックがありませんでした。
ショートケーブルキット PP05-EのEPS 8PIN電源ケーブルにはロック機能があるので標準付属ケーブルでも使い勝手を考えるとロック機能を採用して欲しかったところ。
「SilverStone SX1000R Platinum」に付属するPCIE補助電源ケーブルは、8PINからもう1つ8PINが分岐する長さが400+150mmのケーブルです。PCIE補助電源の8PINコネクタはいずれも6+2PINに分離可能なタイプです。
「SilverStone SX1000R Platinum」のPCIE補助電源ケーブルは同種のケーブルが2本付属しています。
PCIE/EPS電源ケーブルを装着するプラグイン端子を複数使用してPCIE5.0電源(12VHPWR)ケーブルを接続する電源もありますが、「SilverStone SX1000R Platinum」ではPCIE5.0電源(12VHPWR)ケーブル専用コネクタが実装されています。
「SilverStone SX1000R Platinum」にはNVIDIA GeForce RTX 4090にも採用されているグラフィックボード用補助電源の新規格に対応したPCIE5.0電源(12VHPWR)ケーブルも付属しています。PCIE5.0電源ケーブルの長さは400mmです。
SATA電源ケーブルとして、全長700mm(300 + 200 + 100 + 100mm)で4コネクタのケーブル2本が付属します。SATA端子は8基使用可能となっており多数のHDDストレージを搭載するようなサーバー機用の電源としても使用できます。
4PINペリフェラル電源ケーブルは全長800mm(300 + 200 + 200 +100 mm)で3コネクタのケーブルとなっており、先端にはフロッピー端子が付いています。
SilverStone SX1000R Platinumのファンノイズ
「SilverStone SX1000R Platinum」の負荷に対する冷却ファンの動作をチェックしてみました。「SilverStone SX1000R Platinum」の検証機材は次のようになっています。
テストベンチ機の構成 | |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU |
Intel Core i9 13900K (レビュー) |
M/B | ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill Trident Z5 RGB F5-7200J3445G16GX2-TZ5RK DDR5 16GB*2=32GB (レビュー) |
システムストレージ |
Samsung SSD 980 PRO 500GB (レビュー) |
PCケース/ ベンチ板 |
STREACOM BC1 (レビュー) |
上記のベンチ機でグラフィックボードをGeForce GTX 1650、GeForce RTX 3050、GeForce RTX 3060 Ti、GeForce RTX 3070、GeForce RTX 3080、GeForce RTX 3090、GeForce RTX 4080、GeForce RTX 4090、Radeon RX 6800 XT、Radeon RX 6900 XTなどに変え、もしくは電力制限等から調整を行って、特定の消費電力に対する負荷時の電源ファンのファンノイズを測定しました。
また、12VHPWRにネイティブ接続もしくは変換ドングルによって対応し、安定して電力供給を行うことができるかを検証する機材として、2022年最新のウルトラハイエンドGPUを搭載したグラフィックボード「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8 Gaming VERTO EPIC-X RGB OC 3FAN」も使用しています。
PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8は、ベイパーチャンバー構造のベースコアや、厚みのあるファンブレードをバリヤーリングで結合した重厚な冷却ファンを採用する4スロット占有大型GPUクーラーにより、各社AIBモデルの中でもトップクラスの静音性を実現しています。
メーカーのPNYは2022年に株式会社アスクが販売代理店契約を結んだばかりの新参なので国内での知名度は高くありませんが、北米など海外市場では30年以上に渡りコンシューマーならびにビジネス向けで電子機器の製造・販売を行う大手メーカーです。
国内正規品なら代理店を介してPNY公式のグローバル保証と同じ3年間の長期保証が受けられるところも魅力です。
・「PNY GeForce RTX 4090 24GB XLR8」をレビュー
消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力を見られるワットチェッカー「ラトックシステム REX-BTWATTCH1」を使用して、電源ユニットの変換損を含めたシステム全体の消費電力をチェックしています。
なお同ワットチェッカーでは消費電力は1秒ごとにW単位で表示されますが、平均的な数値になっており実際の瞬間最大値はさらに高い値を取っている場合があります。記事中では表示値からおおよその平均を取って表記しますが、実際には+100Wから+200Wの瞬間的な負荷が発生することがあるので注意してください。
・ラトックシステムのスマホ対応ワットチェッカー第2世代を試す
電源ユニットのファンノイズはサウンドレベルメーターを利用してノイズレベルを測定・比較していきます。
電源ユニットは机の上に横置きとし、電源ユニットの吸気面と向かい合わせにして50cmほど離した位置にサウンドレベルメーターを設置しています。
消費電力とファンノイズの測定結果は次のようになりました。
「SilverStone SX1000R Platinum」のファンノイズについては、シングルグラフィックボード環境で一般的に消費される400Wはもちろん、TGP300W超のRTX 4080やRX 7900 XTXを搭載した500W負荷、さらにTGP450WのRTX 4090に高性能CPUを組み合わせた600~700W負荷まで、ノイズレベルは34dB以下という非常に優れた静音性を発揮しました。
800Wまでの負荷ならノイズレベルは35dB以下に収まるので、「SilverStone SX1000R Platinum」がグラフィックボードやCPUクーラーを押しのけて騒音上のボトルネックになることはないはずです。ただし900Wを超えた辺りから急にファン速度が上がりノイズレベルが38dBを超え、ファンノイズが煩くなります。
「SilverStone SX1000R Platinum」は700Wクラスの負荷をかけても、平置きの状態で耳を近づけ、注意してファンの動作に気付く程度です。ダブルボールベアリングのシャーという音で判別できるものの、PCケースに入れてしまえばファンが動作しているかどうかも分かり難いレベルの静音性を実現しています。
また冷却ファンが常時動作する700W負荷時について、サーモグラフィーで内部温度を簡単に見てみたところ、ホットスポットは80度を超えないくらいでした。
電源ユニット背面の温度も40~50度程度に収まるので、コンパクトPCケースにおいて、電源ユニットに近接する機器への熱の転写も特に問題にはならないはずです。
「SilverStone SX1000R Platinum」のファン速度の上昇と下降は緩やかに変化するので、ファン速度が乱高下してファンノイズが耳障りになることはありません。
電源負荷が300~800Wの範囲内であればノイズレベルは33~35dBの範囲内なのでそもそもノイズレベルが急激に変化することはありませんし、仮に最終的なノイズレベルの大きくなる900~1000Wの負荷が瞬間的にかかったとしても、上記のようにファン速度の上昇には遅延があるので問題ありません。
また「SilverStone SX1000R Platinum」は低負荷時にファンが停止するセミファンレス機能に対応しており、公式仕様では200W負荷までファンが停止するとのことでしたが、実機で検証してみたところ変換損含む消費電力で270W前後を閾値としてファンの始動と停止が切り替わりました。
250W前後の負荷を30分程度かけ続けたのですが、ファンが始動することはなく、今回の検証では温度セーフティーの有無は確認できませんでした。ファン制御は電力負荷のみを参照しているようです。
SilverStone SX1000R Platinumのレビューまとめ
最後に「SilverStone SX1000R Platinum」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 電源容量1000W、Cybenetics Platinum認証取得のハイパフォーマンス電源ユニット
- +12Vは83Aのシングルレール出力
- コンパクトサイズなSFX-L電源ユニット
- PCIE5.0電源(12VHPWR)ケーブルが標準で付属
- 700W以下の負荷に対してノイズレベルは34dB以下
- 電源負荷250W以下(実測)でセミファンレス動作が可能
- 5年間の長期保証
- SFXよりも奥行きの25mm程度大きいSFX-Lサイズ
- PCIE補助電源ケーブルのみPP05-Eなどアクセサリケーブルと非互換
- 250W前後の負荷ではファンが停止したまま(温度セーフティーは確認できず)
「SilverStone SX1000R Platinum」はSFX-Lフォームファクタのコンパクトサイズながら変換効率が89~91%以上のCybenetics Platinum認証を取得かつ、SFX-Lサイズでは最大級の電源容量1000Wの大容量というハイエンドスペックを実現しています。
同社のSUGO 15のようなMini-ITX対応コンパクトPCケースを使用して、GeForce RTX 4090やRadeon RX 7900 XTXなどハイエンドグラフィックボードとCore i9 13900KやRyzen 9 7950X3Dなどメインストリーム向け最上位CPUを組み込んで自作PCを作る時のお供として、不足がないどころか、余裕を持って対応できる電源ユニットです。
「SilverStone SX1000R Platinum」はGeForce RTX 40シリーズで本格的に採用が始まっている12VHPWR電源ケーブルが標準で付属するところも魅力の1つです。
12VHPWR端子を搭載するGeForce RTX 40シリーズには従来のPCIE 8PIN補助電源を複数使用する変換ケーブルも付属しますが、ネイティブな12VHPWR電源ケーブルならケーブル1本で配線がよりスマートになります。
冷却ファンの静音性についても「SilverStone SX1000R Platinum」は、一般的なシングルグラフィックボード環境における400W程度から、TDP300W超な最新ハイエンドGPU環境における500W程度、さらには700W程度というハイエンドゲーミングPCのピーク負荷まで、ノイズレベル34dB以下という非常に優れた性能を発揮しました。
また「SilverStone SX1000R Platinum」には電源負荷270前後(実測)を閾値としてセミファンレス動作にも対応しています。始動時にフル回転になるような耳障りな動作もありません。
「SilverStone SX1000R Platinum」の付属電源ケーブルはコンパクトPCに最適化されたショートケーブルかつ、取り回しに優れたフラットきしめん型です。
加えて同社製オプション品のショートケーブル PP06BEシリーズや、従来品のショートケーブルキット PP05-E(PCIEケーブルは非対応)も使用できるので、ケーブルの取り回しにおいて他社製品よりも優れた電源ユニットです。
以上、「SilverStone SX1000R Platinum」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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