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本格水冷用パーツとして高品質で扱いやすいラジエーターである「Alphacool NexXxoS XT45 Full Copper 120mm ラジエーター」（以下、NexXxoS XT45 120）をAlphacoolの国内正規代理店Techace様（以下敬称略）からご提供いただけたのでレビューします。
国内では水冷パーツショップの取り扱いの都合でHardware Labs Black Iceのユーザーが多いような気がしますが、「Alphacool NexXxoS Full Copper」シリーズは管理人推奨の水冷用ラジエーターです。
製品公式ページ：https://www.alphacool.com/shop/radiators/active-radiators/?p=1
国内代理店ページ：https://techace.jp/index.php/cPath/1_62_123_170
Alphacool NexXxoS XT45 Full Copper 120mm ラジエーターの外観
まずは「Alphacool NexXxoS XT45 Full Copper 120mm ラジエーター」のラジエーター本体の外観や付属品についてチェックしていきます。パッケージを開くと左右をスポンジの干渉さ材に挟まれ、エアパッキンの袋で保護された状態でラジエーター本体が収められていました。
ちなみに管理人の私物ですが240や280サイズなどの大型モデルでも同様に梱包されています。
パッケージ右に入っている段ボールの小分けパッケージには付属品が入っています。NexXxoS XT45 120の付属品は、ラジエーターに冷却ファンを装着するための固定ネジ、非使用ポートを塞ぐプラグフィッティング、ネジを締めるための六角レンチです。120サイズなのでネジは4本1セットで長さ30mmと35mmが1セットずつ付属します。
NexXxoS XT45にはG1/4ポートが6つあるので4つのプラグフィッティングが付属します。
ラジエーター本体はこんな感じになっています。ラジエーターグリルの側面に「acool」のブランドロゴがプリントされている以外は普通のラジエーターです。ラジエーターのコア部分を守るラジエーターグリルは綺麗に塗装されてがっしりとした金属製なので安心して使用できます。
水路を構成するためのポートについては左右に3か所ずつそれぞれ設置されています。なおラジエーターコアはU字水となのでIN/OUTは必ず左右に分けてください。
使用しない4つのポートは付属のプラグフィッティングで塞いでしまいます。Alphacool NexXxoSシリーズの中でも、XT45、XT60、MonstaにはIN/OUTで複数のポートが設置されていますが、排水用ポートとしても利用できます。
Alphacool NexXxoS Full Copperのおすすめポイントその１：放熱フィンは熱伝導性に優れる銅製
Alphacool NexXxoS Full Copperラジエーターシリーズはその名の通り、ラジエーターコア部分がほぼ銅製となっており、特にクーラントの熱を空気へと放出する要ともいえる放熱フィンが熱伝導性に優れる銅製になっています。放熱フィンは黒色に塗装されていますが斜めから覗き込むと銅の茶色が見えます。この茶色はカッパーカラーであって錆ではありません。たまに勘違いする人がいるそうな。
放熱フィンのピッチも1000RPM以下の低速ファンでも運用可能な最適なフィンピッチが採用されており、初心者でも使いやすいラジエーターです。
Alphacool NexXxoS Full Copperのおすすめポイントその2：ネジの規格がM3
付属の固定ネジは軸の中ほどが平らで、ネジ山があるのが先端だけになっています。ネジ山の規格は国内でもホームセンターなどで購入可能なM3規格になっています。スペアのネジやちょうどいい長さのネジをホームセンターで簡単に入手できるところはAlphacool NexXxoSラジエーターシリーズの最大の魅力の1つです。ちなみに水冷ラジエーターではUNC#6-32という規格を採用しているものも多く、この規格のネジは国内で入手しにくいので注意してください。
ネジ頭部分は六角ネジになっています。六角レンチは付属しますが、レンチでは少々締めにくいのでドライバーセットの購入がおすすめです。ドライバーセットを持っていない人は「Ifixit 54 Bit Driver Kit」というドライバーセットがおすすめです。
Alphacool NexXxoS Full Copperのおすすめポイントその3：ラジエーターの幅がファンとぴったり
国内では水冷パーツショップの取り扱いの都合でHardware Labs Black Iceのユーザーが多いようですが、水冷初心やにはいくつかの理由から、管理人はAlphacool NexXxoS Full Copper ラジエーターシリーズの仕様を推奨しています。今回のサンプル品であるNexXxoS XT45 120を例にとってみると、同製品の寸法は長さ157mm、幅124mmとなっており120mmファンを搭載可能なラジエーターとしてはほぼ最小サイズに収まっています。
試しにNexXxoS XT45 120へ120mmサイズの冷却ファンを装着してみます。
ちなみにネジ穴の裏にはネジで放熱フィンやチューブを傷めないように金属板のガードが備わっています。誤って長すぎるネジを使ってしまってもこの部分がストッパーになっています。フィンを傷つけるだけならまだいいのですが、チューブを破損させると水漏れが発生するので、そういったトラブルを未然に防いでくれます。
ラジエーターに冷却ファンを設置するとこんな感じになります。
「Alphacool NexXxoS Full Copper」はラジエーターの幅がケースファンとほぼ同じなのでPCケースのファンマウントに設置しても滅多なことでは干渉しません。
ラジエーターのU字カーブ側も必要最小限のサイズに収まっておりコンパクトです。
Alphacool NexXxoS Full Copperのおすすめポイントその4：サイズのバリエーションが豊富
「Alphacool NexXxoS Full Copper」シリーズは製品のバリエーションが豊富で、製品のシリーズの命名もわかりやすくなっています。面積の120や280に加えて厚さについては次のようになっています。
・ST30 ： 厚さ30mm
・XT45 ： 厚さ45mm
・UT60 ： 厚さ60mm
・Monsta ： 厚さ86mm
たとえば面積が360で厚さ45mmなら「NexXxoS XT45 360mm」になります。
他にもラジエーターとして一般的なU字フローだけでなく対角線上にフィッティングポートの配置された「X-Flow」などのバリエーションもあります。
Alphacool NexXxoS Full Copperのおすすめポイントその5：国内Amazonからも購入できる
Alphacool NexXxoS Full Copperラジエーターシリーズはこれまで海外から個人輸入が必須だったのですが、ここ最近では国内の正規代理店であるTechace社や海外水冷パーツ通販のAquatuningが国内Amazonにおいてもマーケットプレイス出品を初めており、一部はAmazon発送（FBA）に対応した出品もあって、入手性が上がってきています。Alphacool NexXxoS Full Copperは個人的にも愛用しているラジエーターシリーズなのでもっと普及していって欲しいです。
Alphacool NexXxoS Full Copperの性能は？
今回のレビュー用サンプルではありませんが、当サイトにおける過去の実用例として、厚さ30mm/サイズ280の「Alphacool NexXxoS XT30 Full Copper 280mm」を使用した水冷PCを組んでいます。・【できる！本格水冷】逆ATXレイアウト「Corsair Carbide 600C」で水冷PC組み立てレビュー
「Alphacool NexXxoS XT30 Full Copper 280mm」の280サイズのラジエーター1基だけでi7 6700KとGTX 1070水冷グラボを冷やすという非常にシンプルな構成です。
140mmファン2基を700RPM程度でゆっくり回しても水温はせいぜい35度でGPU温度は39度、CPU温度は51度でした。当時は冬場で室温18℃でしたが夏場で気温が上がっても十分運用可能な範囲に収まっています。Alphacool NexXxoS Full Copperシリーズはシステムに見合ったラジエーターサイズを適切に選んで運用できれば、高い静音性と冷却性を発揮できる水冷環境を構築可能なラジエーターです。
Alphacool NexXxoS XT45 Full Copperシリーズは長期間に渡って販売され続けており、豊富でわかりやいバリエーションを安定して供給してくれるAlphacool NexXxoSが管理人おすすめラジエーターです。
以上、Alphacool NexXxoS XT45 Full Copper 120mm ラジエーターのレビューでした。
＜Alphacool NexXxoSシリーズのAmazon販売ページへ＞
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（注：記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります）
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